1 00:00:00,000 --> 00:00:23,500 ♪♪~ 2 00:00:00,000 --> 00:00:03,537 (松陽)屍を喰らう 鬼が出ると聞いて来てみれば➡ 3 00:00:00,000 --> 00:00:03,037 キミが そう? 4 00:00:00,000 --> 00:00:04,400 また ずいぶんと かわいい鬼がいたものですね。 5 00:00:00,000 --> 00:00:03,337 それも屍から はぎとったんですか? 6 00:00:00,000 --> 00:00:04,171 (松陽)童一人で 屍の身ぐるみをはき➡ 7 00:00:00,000 --> 00:00:03,870 そうして自分の身を 護ってきたんですか。 8 00:00:00,000 --> 00:00:02,736 たいしたもんじゃないですか。 9 00:00:02,254 --> 00:00:06,254 だけど そんな剣 もういりませんよ。 10 00:00:09,762 --> 00:00:14,633 人に怯え 自分を護るためだけに ふるう剣なんて➡ 11 00:00:14,633 --> 00:00:17,433 もう捨てちゃいなさい。 12 00:00:25,110 --> 00:00:29,610 くれてあげますよ。 私の剣。 13 00:00:30,916 --> 00:00:33,786 そいつの 本当の使い方を知りたきゃ➡ 14 00:00:33,786 --> 00:00:35,786 ついてくるといい。 15 00:03:26,758 --> 00:03:31,196 (銀時) おい… その手で触れんじゃねえ。 16 00:03:31,196 --> 00:03:33,532 この女に触れんじゃねえ。 17 00:03:33,532 --> 00:03:35,732 (地雷亜)お… お前は! 18 00:03:49,381 --> 00:03:52,681 (月詠)銀時…。 19 00:03:58,724 --> 00:04:03,224 ぬし なぜ こんなところに来た…。 20 00:04:13,739 --> 00:04:18,610 そんな体で… 逃げろと言ったのに。 21 00:04:18,610 --> 00:04:21,246 バカ者め…。 22 00:04:21,246 --> 00:04:25,417 死にゃあしねえよ オレは。 23 00:04:25,417 --> 00:04:28,417 死にゃあしねえよ… 誰も。 24 00:04:32,224 --> 00:04:36,695 もう この吉原で誰も死なせねえ。 25 00:04:36,695 --> 00:04:44,195 オレたちはな お前を一人にはしねえよ。 26 00:04:50,242 --> 00:04:56,742 フフフフッ… オレが張った糸をたどり ここを嗅ぎつけたか。 27 00:04:59,384 --> 00:05:01,887 奇特なことだ。 28 00:05:01,887 --> 00:05:05,757 蜘蛛の糸を極楽目指して 登るどころか➡ 29 00:05:05,757 --> 00:05:09,157 地獄目指して 這いあがってくるとは…。 30 00:05:14,599 --> 00:05:17,069 お前さんのバカさ加減には➡ 31 00:05:17,069 --> 00:05:20,569 釈迦も閻魔もあきれようて。 32 00:05:24,242 --> 00:05:26,578 待て 銀時! 33 00:05:26,578 --> 00:05:28,778 逃げろなんて もう言わせねえよ。 34 00:05:31,183 --> 00:05:33,852 一人でなにもかも 背負い込もうなんざ➡ 35 00:05:33,852 --> 00:05:36,521 みずくせえじゃねえか。 36 00:05:36,521 --> 00:05:39,858 涙垂れ流して 助けを乞いやがれ。 37 00:05:39,858 --> 00:05:43,195 鼻水垂れ流してオレにすがりやがれ。 38 00:05:43,195 --> 00:05:47,065 泣きてえときには泣けばいいんだ。 39 00:05:47,065 --> 00:05:50,068 笑いたいときには笑えばいいんだ。 40 00:05:50,068 --> 00:05:54,539 テメエが醜いツラで 泣きわめいているときは➡ 41 00:05:54,539 --> 00:05:57,209 それ以上 汚ねえツラで泣いてやる。 42 00:05:57,209 --> 00:06:01,079 テメエが腹抱えて笑ってるときは➡ 43 00:06:01,079 --> 00:06:04,079 それ以上 バカデカイ声で笑ってやる。 44 00:06:08,220 --> 00:06:10,555 それでいいんだよ。 45 00:06:10,555 --> 00:06:15,394 テメエを捨てて 潔くきれいに 死んでいくなんてことより➡ 46 00:06:15,394 --> 00:06:19,731 小汚くても テメエらしく 生きていくことのほうが➡ 47 00:06:19,731 --> 00:06:21,731 よっぽど上等だ。 48 00:06:23,602 --> 00:06:27,472 お前が 荷を負うと? 49 00:06:27,472 --> 00:06:31,009 月詠の荷を お前も共に担うと? 50 00:06:31,009 --> 00:06:34,679 フフフフッ わからんのか。 51 00:06:34,679 --> 00:06:39,351 月詠にとっての荷は お前以外の何ものでもない。 52 00:06:39,351 --> 00:06:44,689 お前たちがいなければ 月詠は こんなに苦しむことはなかった。 53 00:06:44,689 --> 00:06:47,189 こんなに醜くなることはなかった。 54 00:06:59,204 --> 00:07:02,707 月詠 腹が空いただろ。 55 00:07:02,707 --> 00:07:05,744 今 特上のエサを用意してやる。 56 00:07:05,744 --> 00:07:11,444 月を追い 巣に迷い込んだ この哀れな虫ケラをな。 57 00:07:15,287 --> 00:07:19,057 テメエが どこで誰を 裏切ろうが かまやしねえ。 58 00:07:19,057 --> 00:07:21,893 将軍だろうが どこぞの主君だろうが➡ 59 00:07:21,893 --> 00:07:24,229 どうぞ好きにやりゃいい。 60 00:07:24,229 --> 00:07:27,732 だが ひとたび 師と名のっておきながら➡ 61 00:07:27,732 --> 00:07:30,702 テメエ 弟子裏切ったな。 62 00:07:30,702 --> 00:07:35,173 ガキん頃から テメエを信じてたコイツを。 63 00:07:35,173 --> 00:07:39,044 ずっと テメエを追いかけてたコイツを。 64 00:07:39,044 --> 00:07:42,848 テメエは 食いもんにしたな。 65 00:07:42,848 --> 00:07:46,718 そんなもん 師とは呼ばねえ。 66 00:07:46,718 --> 00:07:50,188 そんなもん 師弟とは呼ばねえ! 67 00:07:50,188 --> 00:07:52,188 消えろ。 68 00:07:55,360 --> 00:07:58,396 コイツの前から さっさと消えろってんだ。 69 00:07:58,396 --> 00:08:00,532 腐れ外道! 70 00:08:00,532 --> 00:08:04,035 《この男 獲物の目ではない。 71 00:08:04,035 --> 00:08:07,372 まして エサの目でもない。 72 00:08:07,372 --> 00:08:10,972 糸が震える》 73 00:08:13,178 --> 00:08:17,549 《かつて かかったことのない 得体の知れぬものの侵入に➡ 74 00:08:17,549 --> 00:08:20,585 オレの巣が反応している。 75 00:08:20,585 --> 00:08:23,685 あれは あの目は…》 76 00:08:29,161 --> 00:08:33,899 地雷亜 巣にかかったのは テメエのほうだ。 77 00:08:33,899 --> 00:08:38,069 オレの巣 土足で踏み荒らしたからには➡ 78 00:08:38,069 --> 00:08:40,405 生きて出られると思うな。 79 00:08:40,405 --> 00:08:44,242 うす汚ねえ体液ぶちまいて くたばりやがれ。 80 00:08:44,242 --> 00:08:47,242 フッ! 食い合いか…。 81 00:08:51,016 --> 00:08:52,951 おもしろい。 82 00:08:52,951 --> 00:08:57,756 どちらが 巣の主か その身をもって 知るがいい! 83 00:08:57,756 --> 00:09:01,259 糸の張るところ たとえ 六道なりとも➡ 84 00:09:01,259 --> 00:09:03,195 我が巣と成り果てる。 85 00:09:03,195 --> 00:09:13,838 ♪♪~ 86 00:09:13,838 --> 00:09:17,238 その手負いの身で オレを捉えられるか? 87 00:09:19,444 --> 00:09:22,444 外に逃げるつもりか。 甘いわ! 88 00:09:25,250 --> 00:09:27,750 甘ぇのは テメエだ。 89 00:09:48,240 --> 00:09:50,840 つ~かま~えた。 90 00:09:53,578 --> 00:09:59,278 さぁ 晩餐会の時間だ。 たらふく食わせてもらうぜ! 91 00:10:01,253 --> 00:10:06,124 ((ソイツの本当の使い方を知りたきゃ ついてくるといい。 92 00:10:06,124 --> 00:10:09,127 これからは ソイツを振るい…。 93 00:10:09,127 --> 00:10:14,266 敵を斬るためではない。 弱き己を斬るために。 94 00:10:14,266 --> 00:10:20,266 己を護るのではない。 己の魂を護るために)) 95 00:10:23,275 --> 00:10:25,275 てや~っ!! 96 00:10:35,720 --> 00:10:38,720 うぉ~っ! でや~っ! 97 00:10:45,730 --> 00:10:47,730 銀時! 98 00:10:52,237 --> 00:10:55,740 なぜ…。 99 00:10:55,740 --> 00:11:00,240 お前が オレと拮抗する力を…。 100 00:11:03,081 --> 00:11:05,984 己を捨てることもできん連中に…。 101 00:11:05,984 --> 00:11:10,588 己の居場所欲しさに 仲間も斬れん連中に…。 102 00:11:10,588 --> 00:11:14,759 オレは すべてを捨ててきた。 103 00:11:14,759 --> 00:11:20,565 己の存在も 居場所も 仲間も…。 104 00:11:20,565 --> 00:11:24,269 獲物のために… お前のために! 105 00:11:24,269 --> 00:11:28,139 なのに なぜ… なぜなんだ!? 106 00:11:28,139 --> 00:11:31,710 まだ わからねえのか。 107 00:11:31,710 --> 00:11:37,582 オメエが捨てたもんのなかには 大切な荷も まざってたんだよ。 108 00:11:37,582 --> 00:11:43,722 仲間を捨てた? 違う。 仲間を失うのが怖かったんだろう。 109 00:11:43,722 --> 00:11:46,391 一人で戦ってきた? 違う! 110 00:11:46,391 --> 00:11:48,893 最初から 一人であれば➡ 111 00:11:48,893 --> 00:11:51,563 孤独になる苦しみも ねえからだろう。 112 00:11:51,563 --> 00:11:54,232 己を捨てた? 違う! 113 00:11:54,232 --> 00:11:59,104 テメエは 背負う苦しみも 背負われる苦しみからも逃げた➡ 114 00:11:59,104 --> 00:12:02,941 ただの臆病者だ! 115 00:12:02,941 --> 00:12:08,413 コイツは もう テメエなんかより よっぽど強いよ。 116 00:12:08,413 --> 00:12:12,283 臆病者の相手は 臆病者で十分だ。 117 00:12:12,283 --> 00:12:16,921 テメエの相手は このオレで十分だ。 118 00:12:16,921 --> 00:12:18,857 ぬかせ! 119 00:12:18,857 --> 00:12:22,557 テメエに師匠の名を語る資格はねえ。 120 00:12:27,932 --> 00:12:34,332 テメエに荷ごと弟子を背負う 背中があるかぁ! 121 00:13:05,570 --> 00:13:07,870 銀時…。 122 00:13:12,243 --> 00:13:15,543 帰るぞ お前の居場所に。 123 00:13:25,590 --> 00:13:29,260 (月詠)地雷亜 やめろ! 124 00:13:29,260 --> 00:13:33,531 もうやめとけ。 125 00:13:33,531 --> 00:13:37,869 テメエの巣には 何もいやしねえよ。 126 00:13:37,869 --> 00:13:40,205 そこにいんのは 最初から➡ 127 00:13:40,205 --> 00:13:43,875 はるか頭上の 月の光をあおぎ見て➡ 128 00:13:43,875 --> 00:13:49,214 空に向かって糸を吐き続ける 哀れな蜘蛛だけだ。 129 00:13:49,214 --> 00:13:53,084 フッ… 何を世迷い言を。 130 00:13:53,084 --> 00:13:59,858 そんなことは とうの昔に知ってるさ。 131 00:13:59,858 --> 00:14:02,858 やめろ 地雷亜! 132 00:14:17,909 --> 00:14:25,309 いい それで… それでいい。 133 00:14:31,189 --> 00:14:35,059 蜘蛛が地に消えゆくか…。 134 00:14:35,059 --> 00:14:43,201 存外… 期待していたほどの 感慨はないな。 135 00:14:43,201 --> 00:14:48,873 己を殺すなどということは。 136 00:14:48,873 --> 00:14:54,212 ((オレは オレを殺したいんだ)) 137 00:14:54,212 --> 00:14:57,115 地雷亜… ぬし。 138 00:14:57,115 --> 00:15:02,554 (全蔵)地雷亜 お前の最後の獲物は…。 139 00:15:02,554 --> 00:15:05,456 お前自身だったってわけかい。 140 00:15:05,456 --> 00:15:10,428 お前の狙いは 手塩にかけて 鍛え上げた己の分身を➡ 141 00:15:10,428 --> 00:15:12,564 殺すことなんかじゃねえ。 142 00:15:12,564 --> 00:15:19,237 最愛の弟子… 己自身に 殺されることだったんだろ。 143 00:15:19,237 --> 00:15:25,910 か… 頭の息子か? 144 00:15:25,910 --> 00:15:28,813 一度会うたな。 145 00:15:28,813 --> 00:15:37,188 親父殿と仲間の仇 再び とりに来たか。 146 00:15:37,188 --> 00:15:42,060 仇なんざ とうの昔に とる気は失せたぜ。 147 00:15:42,060 --> 00:15:47,532 地に落ち もがく蜘蛛なんざ➡ 148 00:15:47,532 --> 00:15:51,232 潰す気にもなりゃしねえよ 段臓。 149 00:15:56,207 --> 00:15:59,544 すべて 調査済みというわけか。 150 00:15:59,544 --> 00:16:03,881 蜘蛛手の地雷亜… 本名 鳶田段臓。 151 00:16:03,881 --> 00:16:08,753 伊賀の郷氏の元に生まれ 幼少の頃より 忍術を納め➡ 152 00:16:08,753 --> 00:16:12,557 その才は 神童と呼ばれるほどのものだった。 153 00:16:12,557 --> 00:16:17,228 伊賀は 郷氏どもが 年中 覇権争いを繰り広げている土地だ。 154 00:16:17,228 --> 00:16:20,131 鳶田家は 伊賀でも有数の大家。 155 00:16:20,131 --> 00:16:23,401 そのうえ 嫡男が すこぶる腕が立つとなりゃ➡ 156 00:16:23,401 --> 00:16:25,903 ヤツらも黙っちゃいねえ。 157 00:16:25,903 --> 00:16:29,774 生き残ったのは お前と 年端もいかない妹。 158 00:16:29,774 --> 00:16:33,645 お前は 一族郎党を 皆殺しにされていながら➡ 159 00:16:33,645 --> 00:16:39,183 その類稀なる腕ゆえ 生き恥を さらさせられることとなった。 160 00:16:39,183 --> 00:16:43,054 ただ一人の肉親の命を質に。 161 00:16:43,054 --> 00:16:48,693 憎むべき敵に… 喰らうべき獲物に 忠誠を誓ったんだ。 162 00:16:48,693 --> 00:16:53,865 お前の歪んだ忠誠心が 生まれたのは その頃だろう。 163 00:16:53,865 --> 00:16:59,370 滅私奉公… 文字どおり 自分の身を捨てて➡ 164 00:16:59,370 --> 00:17:01,873 仇のために働いた。 165 00:17:01,873 --> 00:17:05,543 いや 捨てるしかなかったんだろう。 166 00:17:05,543 --> 00:17:10,882 一族を根絶やした仇に仕える その憎しみ 悲しみ。 167 00:17:10,882 --> 00:17:15,720 恥辱の念から逃れるには 己という存在を忘れきり➡ 168 00:17:15,720 --> 00:17:20,058 ただ 目の前の任務を 機械的にこなしていくしかない。 169 00:17:20,058 --> 00:17:24,228 お前は そんな自分に 陶酔することで➡ 170 00:17:24,228 --> 00:17:27,131 苦しみから逃れようとした。 171 00:17:27,131 --> 00:17:31,903 だが そんな兄の姿を 見ていられなくなったのだろう。 172 00:17:31,903 --> 00:17:35,239 ((もういい… もういいの。 173 00:17:35,239 --> 00:17:38,576 私のために ムリするのは もうやめて。 174 00:17:38,576 --> 00:17:42,447 兄者… 自分の人生を生きて。 175 00:17:42,447 --> 00:17:46,647 自由に… 自分のために生きて)) 176 00:17:50,188 --> 00:17:53,591 (全蔵)お前の妹は 自ら 命を絶った。 177 00:17:53,591 --> 00:17:58,262 どれだけ獲物を喰らっても どれだけ己を痛めつけても➡ 178 00:17:58,262 --> 00:18:05,136 妹を護れなかった。 その痛みは いつまでも お前を苦しめた。 179 00:18:05,136 --> 00:18:09,774 そうして お前は 最も 自分が忌むべき方法で➡ 180 00:18:09,774 --> 00:18:13,277 お前自身を殺そうとした。 181 00:18:13,277 --> 00:18:17,448 己が手塩にかけて育てた 最愛の弟子の仇として➡ 182 00:18:17,448 --> 00:18:20,284 その手にかかって 死ぬ。 183 00:18:20,284 --> 00:18:26,791 それが 妹を護れなかったお前が 自身に科した罰…。 184 00:18:26,791 --> 00:18:29,627 違うな。 185 00:18:29,627 --> 00:18:33,231 ただ 怖かっただけさ…。 186 00:18:33,231 --> 00:18:39,103 お前さんの言うとおり オレは また失うのが怖くて➡ 187 00:18:39,103 --> 00:18:43,875 荷を負うことをやめた ただの臆病者。 188 00:18:43,875 --> 00:18:46,577 ゆえに惹かれたんだ。 189 00:18:46,577 --> 00:18:51,916 ((わっちは 吉原と日輪を護りたいんじゃ!)) 190 00:18:51,916 --> 00:18:57,722 (地雷亜)小さき背中で 荷を 一身に背負おうとする その童に。 191 00:18:57,722 --> 00:19:03,528 ゆえに 己のすべてを 伝授しようとしたんだ。 192 00:19:03,528 --> 00:19:08,266 傷つけたくなかった… オレのように。 193 00:19:08,266 --> 00:19:12,603 失う苦しみを味わうくらいなら➡ 194 00:19:12,603 --> 00:19:16,474 最初から何も背負わなければいい。 195 00:19:16,474 --> 00:19:19,474 居場所も仲間もいらない…。 196 00:19:21,612 --> 00:19:24,649 だが オレの思いとは裏腹に➡ 197 00:19:24,649 --> 00:19:32,056 お前の周りには いつの間にか 仲間が… 居場所ができていた。 198 00:19:32,056 --> 00:19:36,561 お前は オレにはない 強さを持っていた。 199 00:19:36,561 --> 00:19:39,230 背負う苦しみからも➡ 200 00:19:39,230 --> 00:19:43,067 背負われる苦しみからも 逃げぬ強さ。 201 00:19:43,067 --> 00:19:47,905 怖かったのさ… また失うのが。 202 00:19:47,905 --> 00:19:52,777 お前が オレのもとから 遠く離れていくようで。 203 00:19:52,777 --> 00:19:57,081 オレは その手を引き戻そうと➡ 204 00:19:57,081 --> 00:20:00,952 お前を オレと同じ目にあわせていた。 205 00:20:00,952 --> 00:20:10,628 オレは 結局 お前も妹も… 何も護ってなどいなかった。 206 00:20:10,628 --> 00:20:15,266 オレが護っていたのは 自分だけだ。 207 00:20:15,266 --> 00:20:19,604 そんな自分に愛想が尽きた。 208 00:20:19,604 --> 00:20:23,274 ただ それだけのことさ。 209 00:20:23,274 --> 00:20:29,146 フフ… もう何も 背負うまいと思ったのに➡ 210 00:20:29,146 --> 00:20:33,084 いつの間にか また荷を背負い込んでいる。 211 00:20:33,084 --> 00:20:37,788 もう 誰にも 背負わせまいと思ったのに➡ 212 00:20:37,788 --> 00:20:42,226 いつの間にか また何かを背負わせている。 213 00:20:42,226 --> 00:20:46,898 月詠… つまらぬものを背負わせたな…。 214 00:20:46,898 --> 00:20:49,898 すまなかった…。 215 00:21:03,447 --> 00:21:07,585 もっと 早くに 話をしてほしかった。 216 00:21:07,585 --> 00:21:13,758 わっちにも 遠慮なく その荷 分けてほしかった。 217 00:21:13,758 --> 00:21:19,563 そうしたら きっと また違った答えが出せていたはず。 218 00:21:19,563 --> 00:21:23,768 弟子を荷ごと背負うのが 師匠の役目なら➡ 219 00:21:23,768 --> 00:21:27,438 弟子の役目は なんじゃ。 220 00:21:27,438 --> 00:21:32,209 師を背負えるまでに 大きくなることじゃ。 221 00:21:32,209 --> 00:21:35,880 軽い… 軽いのう 師匠。 222 00:21:35,880 --> 00:21:39,880 ぬしは こんなにも 軽かったんじゃな。 223 00:21:41,752 --> 00:21:45,152 見えるか? 師匠。 224 00:22:03,107 --> 00:22:08,579 ああ… ああ。 見える。 225 00:22:08,579 --> 00:22:13,451 今まで見たことがないほどの➡ 226 00:22:13,451 --> 00:22:17,151 きれいな月だ…。 227 00:22:19,590 --> 00:22:22,493 大した弟子だな。 228 00:22:22,493 --> 00:22:27,264 師匠を背負えるまで 大きくなるのが 弟子の務めか。 229 00:22:27,264 --> 00:22:32,864 オレは 親父には背負われてばかりで そんなマネしてやれなんだな。 230 00:22:38,209 --> 00:22:40,509 オレもだ。 231 00:29:01,208 --> 00:29:06,230 ♬『ゼッコーチョー!』 232 00:29:06,230 --> 00:29:21,195 ♬~