1 00:00:00,917 --> 00:00:04,504 ♪~ 2 00:01:25,001 --> 00:01:30,048 {\an8}~♪ 3 00:01:46,147 --> 00:01:47,649 {\an8}(月詠(つくよ))蜘蛛(くも)を見た 4 00:01:48,608 --> 00:01:50,485 あの男の首に― 5 00:01:51,236 --> 00:01:53,404 蜘蛛の入れ墨があるのを 6 00:01:55,198 --> 00:01:56,199 (銀時(ぎんとき))蜘蛛か… 7 00:01:57,158 --> 00:01:59,369 自信はねえが しかたねえ 8 00:02:00,370 --> 00:02:01,788 引っ掛かってみるか! 9 00:02:02,831 --> 00:02:03,957 蜘蛛の巣に 10 00:02:05,166 --> 00:02:07,710 (月詠)この件に ぬしを巻き込んだのは わっちじゃ 11 00:02:07,877 --> 00:02:09,963 早く行け! わっちも あとから行く 12 00:02:10,130 --> 00:02:11,214 (銀時)悪いな 13 00:02:11,381 --> 00:02:15,343 別れ際に女が吐く たわ言は 真に受けねえことにしてるんだ 14 00:02:16,886 --> 00:02:19,347 (月詠)お願いだから行ってくれ (銀時)うん? 15 00:02:20,014 --> 00:02:22,809 (月詠) お前とは対等な立場でいたいんじゃ 16 00:02:23,852 --> 00:02:26,646 お前といると 決心が鈍る 17 00:02:28,273 --> 00:02:30,942 (男性)女を捨てよ 月詠 18 00:02:32,402 --> 00:02:33,653 これ以上… 19 00:02:34,779 --> 00:02:37,073 わっちの心をかき乱すな 20 00:02:37,365 --> 00:02:38,408 (手下)ウオーッ! 21 00:02:38,908 --> 00:02:41,911 (銀時)よそ見してんじゃねえ! (殴る音) 22 00:02:45,582 --> 00:02:49,460 (羽柴(はしば)) よそ見は お前さんのほうさ 23 00:02:58,136 --> 00:02:59,345 (刺さる音) 24 00:03:03,266 --> 00:03:05,101 (月詠)ぎ… 銀時! 25 00:03:09,022 --> 00:03:10,982 貴様ーっ! 26 00:03:11,774 --> 00:03:13,151 お前は黙っていろ 27 00:03:13,443 --> 00:03:14,444 (刺さる音) 28 00:03:21,200 --> 00:03:22,160 (銀時)月詠! 29 00:03:22,869 --> 00:03:26,039 (羽柴) 必ず来ると思っていたぞ 月詠 30 00:03:27,248 --> 00:03:30,668 美しくなったな 見違えるほどに… 31 00:03:31,502 --> 00:03:35,215 だが その魂は醜くなった 32 00:03:35,548 --> 00:03:36,716 無残なほど 33 00:03:36,966 --> 00:03:39,928 (月詠)き… 貴様 一体 誰じゃ? 34 00:03:41,971 --> 00:03:43,264 アアッ! 35 00:03:44,182 --> 00:03:47,310 お前さんだろう 月を欠けさせたのは 36 00:03:47,977 --> 00:03:50,605 美しかった俺の月を汚(けが)したのは… 37 00:03:51,856 --> 00:03:53,191 お前さんだろう 38 00:03:54,651 --> 00:03:55,902 (クナイの ぶつかる音) 39 00:03:57,570 --> 00:03:58,696 (蹴る音) 40 00:04:07,997 --> 00:04:09,207 (衝撃音) 41 00:04:11,209 --> 00:04:12,210 (ヒビ割れる音) 42 00:04:16,798 --> 00:04:20,969 (羽柴)なるほど… その手負いで その身のこなし 43 00:04:21,427 --> 00:04:24,973 さすがは 鳳仙(ほうせん)を倒しただけのことはあるな 44 00:04:25,265 --> 00:04:27,642 てめえは 一体 何者だ? 45 00:04:30,979 --> 00:04:33,690 (羽柴)背中を預けられる存在… 46 00:04:33,856 --> 00:04:37,944 守るだけではない 守ってくれる存在を初めて得て― 47 00:04:38,486 --> 00:04:42,282 捨てたはずの女が 己の内に よみがえったか? 48 00:04:42,615 --> 00:04:43,449 それとも… 49 00:04:44,450 --> 00:04:47,495 ホレたか? この男に 50 00:04:50,331 --> 00:04:53,167 (晴太(せいた))遅いなぁ 銀さんと月詠姐(ねえ) 51 00:04:53,293 --> 00:04:55,503 もう帰ってきてもいいころなのに… 52 00:04:55,628 --> 00:04:58,673 (日輪(ひのわ))何か変なことに 巻き込まれてなきゃいいけど… 53 00:04:58,965 --> 00:05:01,050 (神楽(かぐら)) 大丈夫アル 銀ちゃんも一緒ネ 54 00:05:01,175 --> 00:05:04,262 (新八(しんぱち))銀さんが一緒だから 心配なことも あるけどね 55 00:05:04,679 --> 00:05:07,807 それより 今日は すみませんでした 日輪さん 56 00:05:08,016 --> 00:05:10,852 いろいろ調べたんだけど 大したことも分からずに… 57 00:05:10,977 --> 00:05:12,186 (日輪)あっ いいのよ 58 00:05:12,312 --> 00:05:13,938 こっちこそ ムリ言って ごめんなさい 59 00:05:14,397 --> 00:05:17,483 ホントはね クスリうんぬんなんかのことより 60 00:05:17,734 --> 00:05:20,194 私は あの子のことが心配だったのよ 61 00:05:20,320 --> 00:05:22,071 (神楽)ツッキーのことアルか? 62 00:05:22,196 --> 00:05:24,449 (日輪)フフッ… そう ツッキー 63 00:05:24,574 --> 00:05:26,784 あの子のこと そんなふうに呼んでくれるのは― 64 00:05:26,909 --> 00:05:28,119 あなたたちだけね 65 00:05:28,244 --> 00:05:31,414 (神楽)さえないアルか? (日輪)ううん ステキよ 66 00:05:31,539 --> 00:05:34,208 私も これから “ツッキー”って呼ぶわ フフッ… 67 00:05:35,626 --> 00:05:39,714 あの子 何でも自分ひとりで 背負い込んでしまうタチだから― 68 00:05:39,839 --> 00:05:41,424 いつも心配してるのよ 69 00:05:42,633 --> 00:05:46,262 女だてらに ずっと 私と吉原(よしわら)を守り続けてくれた 70 00:05:46,679 --> 00:05:51,142 でも あの子 自分は何があっても 何にも寄りかかろうとしないの 71 00:05:51,934 --> 00:05:55,938 人を守ることばかりで 自分は誰にも守られようとしない 72 00:05:56,272 --> 00:05:58,066 今回の件にしても そう 73 00:05:58,357 --> 00:06:01,486 1人で 問題を抱え込んで 考え込んで 74 00:06:01,611 --> 00:06:04,781 自分の身を顧みないで ムチャばかりしようとして… 75 00:06:06,491 --> 00:06:10,536 困ったことがあったら もっと私に頼ってほしいのに… 76 00:06:11,245 --> 00:06:14,165 私が こんなふうに 不甲斐(ふがい)ないばっかりに… 77 00:06:14,624 --> 00:06:17,543 でも あなたたちだけは違うの 78 00:06:18,586 --> 00:06:22,465 あなたたちの前では あの子も荷を降ろして 立ち止まる 79 00:06:23,132 --> 00:06:26,803 対等に顔を突き合わせ 助けを請い 助けになる 80 00:06:27,970 --> 00:06:31,933 頭であることを忘れて ただの ひとりの女の子になる 81 00:06:33,518 --> 00:06:36,479 不思議な人たちね あなたたち 82 00:06:36,938 --> 00:06:39,440 どんなに重たいものを 背負っていても― 83 00:06:39,649 --> 00:06:44,278 どんなに分厚い壁を作っていようと あなたたちを前にすると― 84 00:06:44,403 --> 00:06:47,073 そうしている自分が バカらしくなってくる 85 00:06:47,198 --> 00:06:48,199 (新八)日輪さん… 86 00:06:48,324 --> 00:06:50,827 それ 褒めてんですか? けなしてんですか? 87 00:06:51,536 --> 00:06:54,956 私 月詠の あんな顔見るのが うれしくて… 88 00:06:55,456 --> 00:06:56,833 仕事なんて いいの 89 00:06:56,958 --> 00:07:00,461 暇があったら たまにでもいい あの子に会いに来てあげて 90 00:07:00,920 --> 00:07:04,966 あの子には あなたたちみたいな人が必要なの 91 00:07:06,008 --> 00:07:09,554 あの人が いなくなってしまった今では… 92 00:07:09,679 --> 00:07:10,930 (新八・神楽)うん? 93 00:07:11,639 --> 00:07:15,143 (新八) あの人? あの人って誰ですか? 94 00:07:15,935 --> 00:07:17,562 (日輪)昔 いたの 95 00:07:17,895 --> 00:07:20,982 あの子にも 唯一 頼れる人が… 96 00:07:22,233 --> 00:07:25,862 何があっても あの子を守ってくれる人が 97 00:07:27,572 --> 00:07:30,241 (羽柴)月詠 言ったはずだ 98 00:07:30,616 --> 00:07:35,204 “女も捨てることができんヤツに 何も守ることはできない”と 99 00:07:35,997 --> 00:07:38,666 その傷の痛み 忘れたか? 100 00:07:47,592 --> 00:07:48,801 (男性)月詠 101 00:07:49,802 --> 00:07:51,679 守られるのではない 102 00:07:52,096 --> 00:07:56,142 守りたいのであれば 女など捨ててしまえ 103 00:07:57,560 --> 00:07:58,978 ハッ… 104 00:07:59,729 --> 00:08:02,732 (羽柴) 己が かわゆさに 己を守る者が― 105 00:08:02,982 --> 00:08:05,568 どうして何かを守ることができる? 106 00:08:05,693 --> 00:08:06,903 (ヒビ割れる音) 107 00:08:09,864 --> 00:08:13,576 (羽柴)私(し)を滅し 初めて公に奉ずることができる 108 00:08:14,577 --> 00:08:16,078 公とは何か? 109 00:08:16,662 --> 00:08:19,999 幕府でも 将軍でも 主君でもない 110 00:08:20,750 --> 00:08:24,337 己が信じ 己が守るべきものだ 111 00:08:24,962 --> 00:08:29,634 (日輪)そう あの人は 月詠を守ってくれていた 112 00:08:29,884 --> 00:08:32,595 月詠も あの人を よく慕っていた 113 00:08:32,845 --> 00:08:35,431 でも あの人が守ってくれていたのは― 114 00:08:35,556 --> 00:08:37,475 月詠なんかじゃなかったの 115 00:08:38,267 --> 00:08:41,187 月詠が ああなってしまったのは 多分… 116 00:08:42,355 --> 00:08:45,733 (新八) 誰なんですか? 一体 その人は 117 00:08:47,360 --> 00:08:50,613 (羽柴)太陽のように 人の上に輝けなくとも― 118 00:08:50,863 --> 00:08:55,868 人知れず地を照らす月の美しさを 俺だけは知っている 119 00:08:56,536 --> 00:08:58,454 俺だけは見ていてやる 120 00:08:59,121 --> 00:09:02,166 俺だけは お前を守ってやる 121 00:09:08,047 --> 00:09:11,300 (羽柴)そう 俺は守りに来たのさ 122 00:09:12,051 --> 00:09:14,345 かつての美しいお前を 123 00:09:15,388 --> 00:09:17,848 (日輪)江戸(えど)随一の腕を持ちながら 124 00:09:18,057 --> 00:09:20,560 科(とが)により お庭番衆を追われ 125 00:09:20,685 --> 00:09:22,562 吉原に落ち延びた忍び 126 00:09:23,187 --> 00:09:25,064 ホントの名は誰も知らない 127 00:09:26,983 --> 00:09:28,067 字(あざな)は… 128 00:09:30,152 --> 00:09:33,239 地雷亜(じらいあ) 初代百華(ひゃっか)頭領 129 00:09:34,615 --> 00:09:35,449 月詠の… 130 00:09:36,826 --> 00:09:39,662 し… 師匠! 131 00:09:54,510 --> 00:09:56,887 し… 師匠! 132 00:09:57,513 --> 00:09:59,974 (地雷亜) 俺の化生も見破れなんだか… 133 00:10:00,725 --> 00:10:02,560 皮肉なものだな 134 00:10:02,852 --> 00:10:06,480 己を捨てるため 顔を捨てたというのに― 135 00:10:06,606 --> 00:10:08,774 その捨てた顔が 今や― 136 00:10:09,025 --> 00:10:11,986 俺という存在の唯一の目印 137 00:10:12,278 --> 00:10:14,488 己の顔となっているのだから 138 00:10:17,575 --> 00:10:18,826 (月詠)師匠… 139 00:10:19,535 --> 00:10:22,413 なぜ ぬしが生きている… 140 00:10:22,913 --> 00:10:26,459 なぜ ぬしが こんなマネをしている! 141 00:10:27,835 --> 00:10:29,003 (地雷亜)知れたこと 142 00:10:29,587 --> 00:10:32,548 お前に会うためさ 月詠 143 00:10:32,673 --> 00:10:34,175 (月詠)ンンッ… 144 00:10:35,134 --> 00:10:36,469 (日輪)幼少のころから― 145 00:10:37,136 --> 00:10:39,221 月詠に その技をたたき込み 146 00:10:39,764 --> 00:10:42,558 1人の修羅を作り上げたのは あの人 147 00:10:44,018 --> 00:10:47,855 月詠に女として生きていく道を 捨てさせたのも あの人 148 00:10:49,315 --> 00:10:52,526 今の月詠を作り上げたのは あの人なの 149 00:10:52,985 --> 00:10:56,280 そして 自らも 月詠に教えたように― 150 00:10:56,405 --> 00:10:58,574 自分を捨てて 死んでしまった 151 00:10:58,824 --> 00:11:00,034 (新八)死んだ? 152 00:11:01,035 --> 00:11:04,288 (日輪)4年前 吉原に起きた大火 153 00:11:12,213 --> 00:11:13,547 (落下音) 154 00:11:15,633 --> 00:11:16,634 (月詠)ハッ… 155 00:11:19,637 --> 00:11:21,555 (日輪)月詠を守るために… 156 00:11:22,223 --> 00:11:23,057 (月詠)あっ… 157 00:11:24,600 --> 00:11:25,851 (落下音) 158 00:11:28,354 --> 00:11:31,649 (日輪)あの人が守っていたのは 吉原なんかじゃなかった 159 00:11:32,441 --> 00:11:35,986 手塩にかけた弟子 月詠だったんだよ 160 00:11:38,280 --> 00:11:39,949 感謝してる 161 00:11:40,116 --> 00:11:43,744 あの子を 命を賭して守ってくれたこと 162 00:11:44,286 --> 00:11:46,664 ずっと 支えになってくれたこと 163 00:11:47,289 --> 00:11:51,502 でも あの子が誰にも よることをしなくなったのは― 164 00:11:51,627 --> 00:11:55,005 きっと今も あの人の そんな背中を追いかけてるから 165 00:11:56,424 --> 00:12:00,511 そして 多分 あの人が守ろうとしたものも… 166 00:12:01,595 --> 00:12:04,098 月詠であって 月詠でないもの 167 00:12:05,516 --> 00:12:08,769 自分の作り出した作品 168 00:12:10,354 --> 00:12:11,689 (地雷亜)月詠 169 00:12:11,939 --> 00:12:16,610 お前は 俺が心血を注いで 作り出した 一個の芸術品だ 170 00:12:17,111 --> 00:12:21,740 死を装い 吉原から消えたあとも ずっと見ていた 171 00:12:22,992 --> 00:12:23,993 お前だけを 172 00:12:24,952 --> 00:12:26,537 頼る者をなくし― 173 00:12:26,662 --> 00:12:31,250 1人で必死に 吉原を… 日輪を守るお前の姿 174 00:12:32,126 --> 00:12:34,295 本当に美しかった 175 00:12:34,920 --> 00:12:36,755 まるで あの月のように… 176 00:12:36,922 --> 00:12:38,048 (斬る音) 177 00:12:38,257 --> 00:12:41,010 (地雷亜) 私を滅し 公に奉じるとき― 178 00:12:41,135 --> 00:12:44,513 人は 肉体も善も悪も超越し 179 00:12:44,889 --> 00:12:48,184 その美しい魂だけを 浮かび上がらせる 180 00:12:49,643 --> 00:12:53,898 お前という作品は 俺なしでは完成しえなかった 181 00:12:54,231 --> 00:12:57,693 だが 俺が存在しても完成しえなかった 182 00:12:58,402 --> 00:13:01,405 心に よりどころなどを持つ 弱き者が― 183 00:13:01,530 --> 00:13:03,741 己など捨てられるわけもない 184 00:13:04,200 --> 00:13:06,535 頼る者などない孤独 185 00:13:06,994 --> 00:13:10,247 それに耐えうる強き心を 持って初めて― 186 00:13:10,372 --> 00:13:12,708 己という存在を捨てられるのだ 187 00:13:13,292 --> 00:13:14,543 お前は あのとき― 188 00:13:14,668 --> 00:13:17,796 俺という存在を失うことで 一度 完成したんだ 189 00:13:20,132 --> 00:13:23,302 そう それで終わりになるはずだった 190 00:13:24,386 --> 00:13:26,764 お前さんたちが現れるまでは 191 00:13:29,808 --> 00:13:30,809 (月詠)ハッ… 192 00:13:32,770 --> 00:13:34,855 ウウッ! ウッ… 193 00:13:35,481 --> 00:13:38,817 (地雷亜) 月詠 お前は何も分かっていない 194 00:13:38,943 --> 00:13:43,531 お前に必要なのは よるべき所 頼るべき者などではない 195 00:13:44,114 --> 00:13:47,535 孤独と その剣を向けるべき敵だ 196 00:13:48,327 --> 00:13:49,370 (受け止める音) 197 00:13:49,537 --> 00:13:50,538 クッ… 198 00:13:52,081 --> 00:13:53,791 (地雷亜)見ていろ 月詠 199 00:13:53,916 --> 00:13:57,503 今 お前の目の前で お前を守る者は消える 200 00:13:58,170 --> 00:14:00,714 そして 夜王(やおう)に代わるお前の新たな敵が― 201 00:14:00,839 --> 00:14:02,383 ここに生まれるんだ 202 00:14:03,217 --> 00:14:04,635 この地雷亜がな 203 00:14:04,843 --> 00:14:07,263 銀時 逃げろ! 204 00:14:08,222 --> 00:14:09,723 (クナイを投げる音) 205 00:14:10,766 --> 00:14:12,601 (クナイをはじく音) 206 00:14:14,395 --> 00:14:15,396 (はじく音) 207 00:14:19,024 --> 00:14:21,944 (地雷亜) フフフフッ… 逃げられやしない 208 00:14:22,403 --> 00:14:25,364 既に お前さんは 俺の巣の中だ 209 00:14:27,783 --> 00:14:28,784 宙に… 210 00:14:29,034 --> 00:14:30,035 ハッ… 211 00:14:34,582 --> 00:14:35,416 (斬る音) 212 00:14:35,583 --> 00:14:36,625 ウウッ! 213 00:14:38,335 --> 00:14:39,169 ンッ! 214 00:14:43,424 --> 00:14:45,634 (刺さる音) アッ! ウッ! 215 00:14:48,679 --> 00:14:49,889 (せきこみ) 216 00:14:50,264 --> 00:14:52,016 銀時 糸だ! 217 00:14:52,141 --> 00:14:54,518 ここは ヤツの張った糸が 張り巡らされている! 218 00:14:55,269 --> 00:14:57,938 ここでは勝ち目はない! 逃げろ! 219 00:14:59,189 --> 00:15:00,524 (銀時)糸? 220 00:15:04,278 --> 00:15:06,989 目に見えねえほどの細い糸を 足場に! 221 00:15:07,239 --> 00:15:11,201 最初のクナイは こいつを 張り巡らせるための物だったのか! 222 00:15:13,704 --> 00:15:15,873 (クナイをはじく音) 223 00:15:22,838 --> 00:15:24,006 (地雷亜)フッ… 224 00:15:25,174 --> 00:15:27,134 蜘蛛の巣というものはな 225 00:15:27,718 --> 00:15:30,137 かかったと気づいたときには― 226 00:15:30,971 --> 00:15:32,890 もう遅いのさ 227 00:15:42,733 --> 00:15:43,567 アア… 228 00:15:44,193 --> 00:15:46,403 銀時ーっ! 229 00:15:50,449 --> 00:15:52,076 さあ 仕上げだ 230 00:15:52,952 --> 00:15:57,581 お前の死をもって 月は満ちる 231 00:15:58,332 --> 00:16:00,292 あの世で眺めるがいい 232 00:16:00,918 --> 00:16:03,253 俺の美しい月を 233 00:16:04,380 --> 00:16:05,381 (刺さる音) 234 00:16:06,131 --> 00:16:07,383 (水の音) 235 00:16:12,638 --> 00:16:15,015 ハァハァ… 236 00:16:17,434 --> 00:16:18,352 フン… 237 00:16:19,853 --> 00:16:23,857 まあいい あの傷では 万が一にも助かるまい 238 00:16:25,609 --> 00:16:27,987 ぎ… ぎん… 239 00:16:29,196 --> 00:16:30,823 銀時… 240 00:16:45,713 --> 00:16:47,214 (男性)知らねえ 241 00:16:47,631 --> 00:16:50,843 俺 何にも見てねえ ずっと「ジャンプ」読んでたから 242 00:16:51,218 --> 00:16:53,470 忍者は 夜でも「ジャンプ」読めるから 243 00:16:54,722 --> 00:16:56,265 俺は何にも知らねえ 244 00:17:00,602 --> 00:17:02,312 (晴太)銀さん! 銀さん! 245 00:17:02,438 --> 00:17:04,314 (新八) しっかりしてくださいよ ぎ… 246 00:17:04,440 --> 00:17:05,858 (3人)あっ! 247 00:17:06,191 --> 00:17:07,651 (新八)銀さん! 248 00:17:07,818 --> 00:17:09,820 (晴太)良かったよ! 249 00:17:09,945 --> 00:17:12,322 このまま死んじゃうかと 思った おいら 250 00:17:12,448 --> 00:17:13,532 (神楽)あほアルか! 251 00:17:13,657 --> 00:17:15,617 銀ちゃんが これくらいで死ぬわけないネ! 252 00:17:15,868 --> 00:17:18,787 (晴太)だって 3日3晩も 眠りっぱなしだったんだよ 253 00:17:18,912 --> 00:17:21,790 それに いくら何でも こんなひどい傷… 254 00:17:21,915 --> 00:17:25,127 おい 俺は なんで助かったんだ? 255 00:17:26,086 --> 00:17:28,922 どうやって こんなとこまで戻ってきたんだ? 256 00:17:30,424 --> 00:17:33,135 (服部(はっとり)) ブハハハハッ! そら 飲め飲め! 257 00:17:33,343 --> 00:17:36,722 (女性)ハァ~ッ… ホント羽振りのいい おにいさん 258 00:17:37,014 --> 00:17:40,726 でも こんなに毎日 遊んでて お金 大丈夫? 259 00:17:40,851 --> 00:17:43,812 (服部)ああ 大丈夫 大丈夫 日輪っつう ねえちゃんから― 260 00:17:43,937 --> 00:17:46,148 サービス券 たんまり もらってるから 261 00:17:46,523 --> 00:17:48,358 それに 俺 ボンボンだし 262 00:17:48,525 --> 00:17:51,361 こう見えても 昔 将軍に仕えてたんだよ 263 00:17:51,487 --> 00:17:53,614 また 冗談ばっかり! 264 00:17:53,739 --> 00:17:56,533 そんな由緒正しいお方が こんな場末のクラブで― 265 00:17:56,658 --> 00:17:59,453 不細工に 囲まれてるわけないでしょう 266 00:17:59,578 --> 00:18:00,412 うん? 267 00:18:01,246 --> 00:18:03,791 俺はね 整った美人より― 268 00:18:03,916 --> 00:18:06,418 崩れかかった廃虚や 得体(えたい)の知れない洞窟に― 269 00:18:06,543 --> 00:18:08,629 美を感じるんだ (女性)えっ? 270 00:18:08,879 --> 00:18:11,924 おたく すごい廃虚じゃん 人っ子ひとり いないじゃん 271 00:18:12,382 --> 00:18:15,219 どうしたの? これ 巨神兵(きょしんへい)でも攻めてきたの? 272 00:18:15,344 --> 00:18:18,931 なに? この2つの洞窟 なんで こんな上向いてんの? 273 00:18:19,348 --> 00:18:20,390 差していい? 274 00:18:20,516 --> 00:18:22,851 電子レンジのコンセント 差していい? 275 00:18:22,976 --> 00:18:23,811 (女性)アア… 276 00:18:24,186 --> 00:18:25,145 (蹴る音) 277 00:18:25,646 --> 00:18:26,814 (激突音) ウワッ! 278 00:18:29,733 --> 00:18:31,110 いたたた… 279 00:18:31,360 --> 00:18:34,822 てめえ… 命の恩人に何しやがんだ! 280 00:18:34,947 --> 00:18:37,282 海から てめえ拾って ここまで引きずってくんのに― 281 00:18:37,407 --> 00:18:39,159 どれだけ大変だったと思ってんだ! 282 00:18:39,576 --> 00:18:42,079 なにが命の恩人だ てめえ この野郎! 283 00:18:42,204 --> 00:18:43,747 人が死にかけてるときに― 284 00:18:43,872 --> 00:18:46,625 高みの見物 決め込んでたヤツに 言われたくねえんだよ! 285 00:18:46,750 --> 00:18:50,045 なんで俺が お前のピンチに 助けに入る理由がある? 286 00:18:50,212 --> 00:18:52,756 それに 俺は べっぴんの女には興味ねえんだ 287 00:18:53,132 --> 00:18:55,843 (銀時)てめえ あんな所で何してやがった? 288 00:18:55,968 --> 00:18:57,803 月詠は? あのあと どうなった? 289 00:18:57,928 --> 00:18:59,513 (服部)ちょいと野暮用(やぼよう)でね 290 00:18:59,638 --> 00:19:01,974 べっぴんさんのほうは 連れていかれちまったぜ 291 00:19:02,141 --> 00:19:04,101 (銀時)どこ行った? (服部)さあな? 292 00:19:04,226 --> 00:19:06,228 べっぴんには興味ねえって 言ってんだ 293 00:19:06,520 --> 00:19:07,521 (銀時)チッ… 294 00:19:08,689 --> 00:19:10,232 (服部)おい どこ行く? 295 00:19:10,691 --> 00:19:14,194 言っておくが てめえじゃ 野郎には勝てねえぞ 296 00:19:14,444 --> 00:19:16,989 そんな体じゃなくてもな 297 00:19:19,074 --> 00:19:21,618 べっぴんさんには興味ねえが 298 00:19:21,785 --> 00:19:24,580 不細工と おっさんには 興味津々らしいな 299 00:19:25,998 --> 00:19:27,833 (服部)“蜘蛛手(くもで)の地雷亜” 300 00:19:27,958 --> 00:19:29,585 俺の1世代上だが… 301 00:19:30,252 --> 00:19:32,421 お庭番最強とうたわれた親父(おやじ)に― 302 00:19:32,546 --> 00:19:35,841 匹敵する力を持っていたと いわれている 303 00:19:36,550 --> 00:19:41,305 だが そんな腕を持ちながら ヤツは お庭番を追放された 304 00:19:41,513 --> 00:19:43,891 その あまりに危険な性質ゆえに… 305 00:19:44,850 --> 00:19:48,061 悪いことは言わねえ あの女は諦めろ 306 00:19:48,812 --> 00:19:50,564 ヤツの巣にかかっちゃ― 307 00:19:50,939 --> 00:19:52,774 もう救えやしねえよ 308 00:19:58,822 --> 00:19:59,948 アア… 309 00:20:01,575 --> 00:20:04,244 (糸の音) 310 00:20:04,620 --> 00:20:06,246 (地雷亜)目が覚めたか? 311 00:20:07,206 --> 00:20:08,874 どうだ? 気分は 312 00:20:12,711 --> 00:20:14,588 し… 師匠 313 00:20:15,464 --> 00:20:17,758 いや 地雷亜 314 00:20:18,217 --> 00:20:22,471 (地雷亜)ハハハッ… もはや 師と呼ぶ気も うせたか 315 00:20:23,472 --> 00:20:24,765 それでいい 316 00:20:25,140 --> 00:20:29,061 お前に必要なのは 孤独と敵 317 00:20:30,646 --> 00:20:33,440 (月詠) ずっと ぬしの張った巣に捕らわれ 318 00:20:33,649 --> 00:20:35,817 もがいていただけだというのか… 319 00:20:36,235 --> 00:20:37,778 信じていた 320 00:20:38,070 --> 00:20:41,323 ずっと その背中を追いかけていた 321 00:20:41,782 --> 00:20:45,410 でも 全ては まやかしだったのか 322 00:20:45,911 --> 00:20:49,790 (地雷亜)お前は 一体 どんな俺を信じていたというのだ? 323 00:20:50,332 --> 00:20:55,295 お前のことを思い 命を賭して守った優しき師か? 324 00:20:55,545 --> 00:20:59,758 それとも 身を捨て 公に奉ずる教えを説き 325 00:20:59,883 --> 00:21:04,096 お前から女を奪い 己も身を捨てた厳しき師か? 326 00:21:05,013 --> 00:21:07,307 ならば まやかしなどではない 327 00:21:07,891 --> 00:21:11,478 俺は今も こうして己の身を捨て 328 00:21:11,603 --> 00:21:15,524 お前という作品を 作り上げようとしているではないか 329 00:21:17,359 --> 00:21:18,735 作品? 330 00:21:19,486 --> 00:21:20,904 そんなことのために… 331 00:21:21,905 --> 00:21:23,073 あいつを… 332 00:21:25,575 --> 00:21:29,496 (地雷亜)そうさ お前が かように変わらなければ 333 00:21:29,621 --> 00:21:32,499 俺が吉原に手を出すことはなかった 334 00:21:33,125 --> 00:21:36,003 お前が頼る者など持たなければ― 335 00:21:36,253 --> 00:21:38,505 あの男も… (月詠)ハッ… 336 00:21:39,923 --> 00:21:41,925 (地雷亜)ヤツを殺したのは― 337 00:21:42,217 --> 00:21:44,011 お前だよ 月詠 338 00:21:44,136 --> 00:21:45,262 (月詠)アア… 339 00:21:46,388 --> 00:21:48,932 (地雷亜) そして これから起こることも― 340 00:21:49,349 --> 00:21:52,519 全ては お前が招いた災いだ 341 00:21:52,644 --> 00:21:55,564 (月詠) ハッ… な… 何をするつもりじゃ! 342 00:21:55,897 --> 00:21:57,566 待て 地雷亜! 343 00:21:58,358 --> 00:22:02,904 (地雷亜)“己を捨てて 吉原を 日輪を守る” 344 00:22:03,280 --> 00:22:05,532 そう お前は誓ったはず 345 00:22:05,991 --> 00:22:07,868 その傷に… 346 00:22:09,995 --> 00:22:15,208 だが 吉原は お前にとって ただ守るだけの存在ではなくなった 347 00:22:15,834 --> 00:22:17,586 お前の居場所 348 00:22:17,794 --> 00:22:21,715 お前の頼るべき者たちがいる 場所へと変わった 349 00:22:25,510 --> 00:22:27,763 お前に そんなものは要らない 350 00:22:28,388 --> 00:22:30,265 心に張った その巣… 351 00:22:31,308 --> 00:22:33,143 根こそぎ 焼き払う 352 00:22:33,310 --> 00:22:35,479 ハッ… 待て! 353 00:22:36,188 --> 00:22:38,231 地雷亜! 354 00:22:45,614 --> 00:22:50,619 {\an8}♪~ 355 00:24:09,990 --> 00:24:14,995 {\an8}~♪ 356 00:24:18,874 --> 00:24:20,542 (銀時)気に入らねえ 357 00:24:21,293 --> 00:24:24,629 まったくもって 気に入らねえ 358 00:24:25,714 --> 00:24:26,965 野郎だけは… 359 00:24:27,382 --> 00:24:30,135 死んでも “師匠”なんぞと名乗らせねえ