1 00:00:07,424 --> 00:00:08,758 (月詠(つくよ))師匠… 2 00:00:09,175 --> 00:00:11,553 なぜ ぬしが生きている… 3 00:00:13,513 --> 00:00:15,056 (地雷亜(じらいあ))見ていろ 月詠 4 00:00:15,181 --> 00:00:18,476 今 お前の目の前で お前を守る者は消える 5 00:00:19,686 --> 00:00:22,230 そして 夜王(やおう)に代わるお前の新たな敵が― 6 00:00:22,397 --> 00:00:23,940 ここに生まれるんだ 7 00:00:24,607 --> 00:00:25,900 この地雷亜がな 8 00:00:26,568 --> 00:00:29,112 (クナイをはじく音) 9 00:00:29,988 --> 00:00:32,282 (地雷亜)蜘蛛(くも)の巣というものはな 10 00:00:32,615 --> 00:00:35,410 かかったと気づいたときには― 11 00:00:35,785 --> 00:00:37,662 もう遅いのさ 12 00:00:47,380 --> 00:00:49,299 (地雷亜)さあ 仕上げだ 13 00:00:49,716 --> 00:00:53,928 お前の死をもって 月は満ちる 14 00:00:54,471 --> 00:00:56,389 あの世で眺めるがいい 15 00:00:56,931 --> 00:00:59,225 俺の美しい月を 16 00:01:00,018 --> 00:01:00,894 (刺さる音) 17 00:01:01,061 --> 00:01:02,312 (水の音) 18 00:01:04,355 --> 00:01:05,815 (月詠)ハァハァ… 19 00:01:06,816 --> 00:01:07,692 フン… 20 00:01:09,444 --> 00:01:11,696 ぎ… ぎん… 21 00:01:13,031 --> 00:01:14,616 銀時(ぎんとき)… 22 00:01:16,451 --> 00:01:19,996 ♪~ 23 00:02:40,535 --> 00:02:45,582 {\an8}~♪ 24 00:03:06,853 --> 00:03:08,563 (服部(はっとり))“蜘蛛手(くもで)の地雷亜” 25 00:03:09,230 --> 00:03:12,525 変幻自在の糸を操り いかなる場所をも― 26 00:03:12,650 --> 00:03:17,822 まるで己の巣のように 縦横無尽に闊歩(かっぽ)し 蹂躙(じゅうりん)する 27 00:03:19,490 --> 00:03:22,994 偸盗(ちゅうとう)術 暗殺術をもって― 28 00:03:23,119 --> 00:03:25,663 ヤツの右に出る者は なかったという 29 00:03:26,164 --> 00:03:29,208 (服部) だが ヤツの真に恐るべき所は― 30 00:03:29,334 --> 00:03:31,127 そんな所じゃねえ 31 00:03:34,631 --> 00:03:36,257 その忠誠心さ 32 00:03:39,427 --> 00:03:42,263 忍びってのはな てめえら侍と違って― 33 00:03:42,388 --> 00:03:45,516 主君への忠誠心なんぞ 持ち合わせちゃいねえんだ 34 00:03:46,351 --> 00:03:49,437 信じるのは 鍛え上げた己の技のみ 35 00:03:49,979 --> 00:03:54,192 その技を買ってくれるのであれば 誰の下であろうと就く 36 00:03:54,317 --> 00:03:57,570 いわば 技を売る職人みてえなもんだ 37 00:03:58,321 --> 00:04:01,282 俺たち お庭番にしても 根っこは そうさ 38 00:04:01,407 --> 00:04:05,620 “将軍直属の隠密”などと 大層な看板を掲げちゃいるが 39 00:04:07,789 --> 00:04:09,040 早い話… 40 00:04:09,249 --> 00:04:12,126 いちばん高く 俺たちの技を買ってくれたのが― 41 00:04:12,252 --> 00:04:15,255 将軍だっただけという話さね 42 00:04:16,089 --> 00:04:18,716 だが ヤツは違ったのさ 43 00:04:19,842 --> 00:04:24,097 病的なまでに将軍に固執し そのためだけに働いた 44 00:04:24,222 --> 00:04:25,765 今の若い上さまじゃねえ 45 00:04:27,058 --> 00:04:28,810 先代の時代だったが… 46 00:04:29,060 --> 00:04:32,522 将軍のためとあらば どんな汚ねえ仕事だろうと― 47 00:04:32,730 --> 00:04:36,776 どんな危険な任務だろうと その身を捨てるように働いた 48 00:04:38,820 --> 00:04:40,488 隠密活動のために― 49 00:04:40,780 --> 00:04:43,408 そのツラまで 自分で焼きつぶして… 50 00:04:46,744 --> 00:04:49,289 ヤツは 正体を自在に変えるために― 51 00:04:49,414 --> 00:04:50,873 ツラも 名も― 52 00:04:51,249 --> 00:04:53,459 自分の存在さえ 捨てたんだ 53 00:04:57,088 --> 00:04:58,506 (銀時)滅私奉公… 54 00:04:58,756 --> 00:05:01,509 そう 聞こえはいい言葉だが… 55 00:05:02,510 --> 00:05:04,929 1つのことしか 見えねえヤツってのは― 56 00:05:05,054 --> 00:05:08,641 気づかぬうちに 闇に 足を取られていることがあんのさ 57 00:05:10,435 --> 00:05:12,520 20年前の天人(あまんと)襲来 58 00:05:13,146 --> 00:05:17,984 国交とは名ばかりの 支配欲むき出しの天人の強硬姿勢 59 00:05:19,360 --> 00:05:23,489 知ってのとおり 幕府と将軍は ビビり倒し 簡単に折れた 60 00:05:28,411 --> 00:05:32,498 だが 技術集団“お庭番”は そうはいかねえ 61 00:05:33,583 --> 00:05:36,252 今こそ 鍛え抜いた己の技を見せんと― 62 00:05:36,377 --> 00:05:38,254 戦いを主張する主戦派 63 00:05:39,172 --> 00:05:42,008 上の意に沿おうとする穏健派に 分かれ 64 00:05:42,133 --> 00:05:43,760 派閥争いが起こった 65 00:05:45,303 --> 00:05:50,475 当然 戦々恐々の将軍は 天人の手前 主戦派の存在がジャマになる 66 00:05:52,060 --> 00:05:54,062 非情な下知が下された 67 00:05:55,980 --> 00:06:00,443 主戦派は 一族郎党に及ぶまで 歴史から その姿を消した 68 00:06:01,486 --> 00:06:04,322 仲間をやるなんて 汚れた仕事がやれるのも… 69 00:06:04,489 --> 00:06:07,450 武闘派の連中相手に そんなマネができるのも… 70 00:06:08,242 --> 00:06:10,578 ヤツを置いて ほかにいない 71 00:06:14,457 --> 00:06:17,335 (将軍) そなたの忠誠心 誠にもって見事 72 00:06:18,002 --> 00:06:20,421 だが 仲間を始末したとなれば― 73 00:06:20,546 --> 00:06:23,716 そなたのお庭番での地位も 危ぶまれよう 74 00:06:24,008 --> 00:06:27,428 (地雷亜)かまいませぬ 私に仲間などは いません 75 00:06:27,720 --> 00:06:30,807 私の巣にあるのは 私と獲物だけ 76 00:06:31,390 --> 00:06:34,602 フフフフッ… 仲間などではない 77 00:06:34,727 --> 00:06:37,730 お前の巣にかかった ただの獲物と申すか 78 00:06:38,272 --> 00:06:40,316 (地雷亜)殿 そうではありません 79 00:06:40,441 --> 00:06:43,194 蜘蛛は 容易に獲物を食さないのです 80 00:06:43,361 --> 00:06:44,695 存じておる 81 00:06:44,987 --> 00:06:47,406 巣にかかった獲物が弱るのを待ち 82 00:06:47,532 --> 00:06:50,576 抵抗できなくなったところを 食すのであろう 83 00:06:50,827 --> 00:06:54,455 それは普通の蜘蛛です 私は違う 84 00:06:54,789 --> 00:06:58,501 私は 獲物に 糸がかかったことすら気づかせない 85 00:06:58,709 --> 00:07:00,128 弱らせもしない 86 00:07:00,378 --> 00:07:02,839 餌を与えます (将軍)餌? 87 00:07:03,798 --> 00:07:06,509 (地雷亜) まるで忠実な家来のように… 88 00:07:06,676 --> 00:07:09,178 まるで慈愛に満ちた師のように… 89 00:07:09,929 --> 00:07:12,723 己の身をなげうち 獲物のために尽くし 90 00:07:12,849 --> 00:07:15,101 餌を食わせ 肥え太らせる 91 00:07:15,435 --> 00:07:18,020 そして 最も己が憔悴(しょうすい)し― 92 00:07:18,146 --> 00:07:20,440 獲物が肥え太ったとき― 93 00:07:20,815 --> 00:07:23,234 初めて それを食すのです 94 00:07:24,068 --> 00:07:26,529 そのとき 私の中に― 95 00:07:26,654 --> 00:07:29,740 えも言われぬ むなしさと快感が 生まれるのです 96 00:07:30,283 --> 00:07:33,119 己が獲物のために 身をささげているほど― 97 00:07:33,411 --> 00:07:35,872 獲物が美しく育っているほど― 98 00:07:36,205 --> 00:07:39,625 その味は より強く芳醇(ほうじゅん)なものになる 99 00:07:40,084 --> 00:07:42,336 彼らは獲物などではない 100 00:07:42,462 --> 00:07:44,714 ただの餌です 101 00:07:45,131 --> 00:07:48,342 今 私の巣にかかっているのは… 102 00:07:48,801 --> 00:07:51,721 殿 あなたですよ 103 00:08:02,482 --> 00:08:03,483 (切る音) 104 00:08:16,245 --> 00:08:17,079 (斬る音) 105 00:08:23,252 --> 00:08:24,504 (服部)一瞬だったという 106 00:08:24,962 --> 00:08:28,424 その技 俺の親父(おやじ)でも見切れなんだ 107 00:08:29,800 --> 00:08:33,888 ヤツの危険な においに感づいた 親父が影武者になってなけりゃ― 108 00:08:34,013 --> 00:08:35,932 歴史も変わっていただろう 109 00:08:37,266 --> 00:08:41,062 親父が守ったもんに 価値が あったのかどうか知りゃしねえがな 110 00:08:43,981 --> 00:08:45,900 地雷亜は お庭番に囲まれ 111 00:08:46,025 --> 00:08:49,946 瀕死(ひんし)の重傷を負いながらも奮闘し 逃げ延びた 112 00:08:55,076 --> 00:08:59,956 俺の親父は そんとき 忍者の命の足をやられちまってね 113 00:09:00,540 --> 00:09:03,459 隠居して 後進の世話のほうに回った 114 00:09:03,668 --> 00:09:07,171 ただ 汚ねえ世界に嫌気が 差しただけなのかもしれねえが… 115 00:09:08,297 --> 00:09:13,261 ヤツは 俺たち お庭番が討ち損じ 世に放っちまったバケモノだ 116 00:09:13,928 --> 00:09:16,931 その責を負う義務が 後輩の俺にはある 117 00:09:17,640 --> 00:09:21,269 そこまで気負っちゃいねえが 捜しちゃいたのさ 118 00:09:24,397 --> 00:09:26,983 だが この目で見て その気も うせたぜ 119 00:09:27,567 --> 00:09:30,152 俺 あんな変態と やり合うのは ごめんだね 120 00:09:30,611 --> 00:09:33,656 悪いことは言わねえ お前さんも やめときな 121 00:09:36,325 --> 00:09:37,785 ウッ… アア… 122 00:09:39,704 --> 00:09:43,791 (服部)ヤツの忠誠心とは 獲物に対する忠誠心 123 00:09:44,625 --> 00:09:47,253 そして その ゆがんだ忠誠心は今… 124 00:09:47,587 --> 00:09:50,006 弟子の あの女に向かっている 125 00:09:50,214 --> 00:09:52,758 ハッ… よ… 吉原(よしわら) 126 00:09:53,092 --> 00:09:56,053 (地雷亜)そう ここは吉原 127 00:09:56,220 --> 00:09:58,514 かつて 夜王が鎮座した場所 128 00:09:59,140 --> 00:10:02,727 お前に全てを見せるため 用意した舞台 129 00:10:03,436 --> 00:10:07,106 4年前の炎 再び燃やしてやろう 130 00:10:07,481 --> 00:10:10,484 こたびの炎は まやかしなどではない 131 00:10:11,152 --> 00:10:15,740 お前の頼る者は 今度こそ 1人残らず灰になる 132 00:10:15,865 --> 00:10:16,699 (糸をはじく音) 133 00:10:17,033 --> 00:10:18,701 ゼロに戻そう 134 00:10:19,243 --> 00:10:22,246 月が再び 天に昇りしとき… 135 00:10:25,082 --> 00:10:28,753 それを食らうのは この俺だ 136 00:10:29,211 --> 00:10:31,964 やめろー! 137 00:10:32,965 --> 00:10:34,800 (服部)ヤツは 己の獲物… 138 00:10:35,343 --> 00:10:39,639 己の作品を完成させるためなら 何の犠牲も いとわない 139 00:10:40,306 --> 00:10:43,684 獲物の周りにあるもの全て 餌にされるだろう 140 00:10:44,852 --> 00:10:47,021 そうして手塩にかけて 作り上げた作品を― 141 00:10:47,146 --> 00:10:48,689 自ら壊したときに― 142 00:10:49,565 --> 00:10:51,901 ヤツは至上の喜びを得るのさ 143 00:10:54,820 --> 00:10:57,907 うかうかしてたら てめえも餌にされちまうぜ 144 00:10:58,366 --> 00:10:59,992 今度は知らねえから 145 00:11:00,368 --> 00:11:02,411 (女性たちの悲鳴) 146 00:11:02,578 --> 00:11:06,040 (騒ぎ声) (男性)火事だ! 早く避難しろ! 147 00:11:08,084 --> 00:11:10,169 (男性)あちこちから 火の手が上がってるぞ! 148 00:11:10,586 --> 00:11:12,838 (女性)見て! 炎が… 149 00:11:14,090 --> 00:11:17,301 (男性)何だ? あれは 一体 何が起こってるんだ? 150 00:11:17,635 --> 00:11:18,844 (服部)悪い 151 00:11:19,136 --> 00:11:22,139 わざわざ助けて 連れてきてやった ここも― 152 00:11:22,264 --> 00:11:24,308 蜘蛛の巣の中だったようだな 153 00:11:24,433 --> 00:11:27,186 (銀時)願ったり かなったりだよ (服部)うん? 154 00:11:27,311 --> 00:11:29,605 (銀時) 蜘蛛の巣にかかっちまった獲物が 155 00:11:29,730 --> 00:11:32,316 生き残る唯一のすべを 教えてやろうか? 156 00:11:33,442 --> 00:11:35,444 蜘蛛を食い殺すんだよ 157 00:11:36,070 --> 00:11:37,196 お前… 158 00:11:37,696 --> 00:11:39,365 (新八(しんぱち))銀さ~ん! 159 00:11:40,574 --> 00:11:42,368 (新八) 一体 何が起きてるんですか? 160 00:11:42,493 --> 00:11:45,621 (神楽(かぐら))ツッキーをさらった連中と 関係あるアルか? 161 00:11:45,830 --> 00:11:49,500 (晴太(せいた))銀さん 火は百華(ひゃっか)のみんなが消し止めるって 162 00:11:49,625 --> 00:11:53,754 そのケガじゃ心配だから 早く逃げてくれって 母ちゃんが! 163 00:11:54,088 --> 00:11:55,714 アア… (銀時)ありがとうよ 164 00:11:57,341 --> 00:12:00,678 新八 神楽 火のほうは頼むぜ 165 00:12:01,345 --> 00:12:04,014 いいか? 1人たりとも死なせんじゃねえ 166 00:12:04,140 --> 00:12:06,934 ヤバくなったら 街なんぞ ほっぽり捨てて みんなで逃げろ 167 00:12:07,309 --> 00:12:09,353 何言ってるアルか 銀ちゃん! 168 00:12:09,478 --> 00:12:11,355 そんな体で どこ行くアルか? 169 00:12:11,480 --> 00:12:12,940 いちばんヤバイのは 銀ちゃ… 170 00:12:13,107 --> 00:12:14,400 (握りしめる音) 171 00:12:14,525 --> 00:12:15,818 銀ちゃん? 172 00:12:16,861 --> 00:12:18,487 気に入らねえ 173 00:12:19,113 --> 00:12:22,450 まったくもって 気に入らねえ 174 00:12:24,994 --> 00:12:26,162 野郎だけは… 175 00:12:27,037 --> 00:12:29,748 死んでも “師匠”なんぞと名乗らせねえ 176 00:12:42,386 --> 00:12:45,639 (半鐘の音) 177 00:12:45,806 --> 00:12:50,144 (騒ぎ声) 178 00:12:53,606 --> 00:12:55,149 (地雷亜)見ろ 月詠 179 00:12:55,441 --> 00:12:57,359 吉原が燃えていく 180 00:12:57,485 --> 00:12:59,320 お前の守るもの… 181 00:12:59,445 --> 00:13:02,531 お前の居場所が灰になっていく 182 00:13:03,115 --> 00:13:05,576 これが最後の1本だ 183 00:13:07,161 --> 00:13:10,289 この糸の先には 大量の爆薬が仕掛けてある 184 00:13:10,623 --> 00:13:12,374 火をともせば最後 185 00:13:12,583 --> 00:13:15,711 吉原の炎は 全てを焼き尽くすまで消えまい 186 00:13:15,878 --> 00:13:17,129 やめろ! 187 00:13:17,338 --> 00:13:19,173 もうやめてくれ! 188 00:13:20,007 --> 00:13:21,634 いい顔だ… 189 00:13:22,134 --> 00:13:23,969 孤独が怖いか? 190 00:13:24,345 --> 00:13:27,223 己の身が そんなに かわいいか? 191 00:13:27,348 --> 00:13:28,349 (息を吹く音) 192 00:13:29,808 --> 00:13:31,268 さればこそ― 193 00:13:31,393 --> 00:13:34,730 その向こうに 私(し)を超越した真の強さ… 194 00:13:34,855 --> 00:13:36,690 真の美しさがあるのだ 195 00:13:36,982 --> 00:13:39,026 アア… (地雷亜)これで終わりとは言わぬ 196 00:13:39,485 --> 00:13:43,280 灰の中から お前は また始まるのだ 197 00:13:45,241 --> 00:13:46,742 地雷亜! 198 00:13:48,369 --> 00:13:49,370 (糸の切れる音) 199 00:13:52,456 --> 00:13:54,208 糸が切れた… 200 00:13:57,044 --> 00:13:58,504 (切れる音) 201 00:13:58,629 --> 00:14:02,925 (地雷亜)四方に張り巡らせた糸が 次々に断ち切られていく… 202 00:14:03,092 --> 00:14:04,510 (糸の震える音) 203 00:14:04,635 --> 00:14:05,970 (地雷亜)この震え… 204 00:14:06,595 --> 00:14:08,597 ンッ! ンッ! (切る音) 205 00:14:10,599 --> 00:14:11,809 ほっ! (切る音) 206 00:14:13,519 --> 00:14:16,188 (地雷亜)諦めの悪い餌どもか… 207 00:14:16,397 --> 00:14:21,151 もはや 糸に身を絡め取られ 身動きも取れんというのに… 208 00:14:21,902 --> 00:14:23,445 (神楽・新八)ヤッ! (切る音) 209 00:14:23,946 --> 00:14:27,116 (地雷亜)まだ 俺に あらがおうというのか… 210 00:14:27,908 --> 00:14:29,285 新八! 211 00:14:29,535 --> 00:14:33,330 1本たりとも残さず ぶった切るアル! 212 00:14:33,455 --> 00:14:36,417 これ以上 火を広めるわけには いかないネ! 213 00:14:36,542 --> 00:14:40,588 もう これ以上 この街には 誰にも手出しは させない! 214 00:14:40,838 --> 00:14:43,173 みんな ずっと苦しんできたんだ! 215 00:14:43,507 --> 00:14:47,094 ようやく勝ち取った みんなの居場所なんだ! 216 00:14:48,429 --> 00:14:49,471 何が来たって… 217 00:14:49,763 --> 00:14:51,098 何度 来たって… 218 00:14:51,891 --> 00:14:53,434 (2人)守り通す! 219 00:14:53,559 --> 00:14:56,604 吉原の救世主 ナメんな! 220 00:14:57,146 --> 00:14:58,981 (日輪(ひのわ))1班は 消火作業に 221 00:14:59,231 --> 00:15:01,317 2班は 逃げ遅れた者の救助に 222 00:15:01,775 --> 00:15:05,696 3班は 家を打ち壊して 火が広がるのを防ぐんだ 223 00:15:05,988 --> 00:15:08,908 いいかい? 百華だけじゃ 頭数が足りない 224 00:15:09,033 --> 00:15:12,036 あんたたちも みんな 自分の できるかぎりのことをやるんだ 225 00:15:12,620 --> 00:15:14,788 私たちの街は 私たちが守るんだ 226 00:15:15,122 --> 00:15:16,040 (一同)はい! 227 00:15:22,796 --> 00:15:25,633 (配下) 日輪さま 月詠さまの行方は… 228 00:15:26,926 --> 00:15:29,803 戻ってくる きっと… 229 00:15:30,262 --> 00:15:34,141 だから 守り通そう あの子の帰ってくる場所を… 230 00:15:35,517 --> 00:15:37,603 あの子の居場所を 231 00:15:40,981 --> 00:15:41,857 みんな… 232 00:15:42,274 --> 00:15:43,943 (地雷亜)ムダなことを… 233 00:15:44,068 --> 00:15:48,530 どれだけ あがいたところで ここは もう俺の巣の中 234 00:15:48,781 --> 00:15:51,825 糸から逃れるすべなど ありはしない 235 00:15:52,117 --> 00:15:54,828 生き残るすべなど ありはしない 236 00:15:55,496 --> 00:15:56,789 (刺さる音) (日輪)ハッ… 237 00:16:02,002 --> 00:16:03,754 (手下たち)ヘヘヘヘッ… 238 00:16:08,342 --> 00:16:10,844 (地雷亜)皆 餌となる運命(さだめ)よ 239 00:16:11,595 --> 00:16:13,597 (日輪)あ… あんたら… 240 00:16:14,014 --> 00:16:16,266 (配下)あっ しまった! 火に乗じて 賊が… 241 00:16:16,392 --> 00:16:18,394 (晴太)ハッ… (配下)日輪さま! 242 00:16:18,560 --> 00:16:20,396 (一同)ヤーッ! 243 00:16:22,314 --> 00:16:23,148 母ちゃん! 244 00:16:23,315 --> 00:16:24,316 (2人)ハッ… 245 00:16:26,026 --> 00:16:27,569 (どよめき) 246 00:16:32,366 --> 00:16:33,951 (日輪)ク… クナイ! 247 00:16:34,785 --> 00:16:36,453 (服部)あっ すいませ~ん 248 00:16:37,579 --> 00:16:39,039 クナイ 落としちゃった 249 00:16:39,623 --> 00:16:41,500 俺は 何にも知りませんよ 250 00:16:41,625 --> 00:16:45,045 何にも見てません ずっと「ジャンプ」読んでたから 251 00:16:45,796 --> 00:16:48,799 決して 加勢に入ったわけじゃありませんよ 252 00:16:49,008 --> 00:16:50,259 (新八)全蔵(ぜんぞう)さん! 253 00:16:53,429 --> 00:16:57,307 日輪さんとやら 俺の腕 いくらで買う? 254 00:16:57,433 --> 00:17:00,394 (日輪)フッ… 吉原で女を買うどころか― 255 00:17:00,519 --> 00:17:02,062 自分を売り込もうなんて… 256 00:17:02,312 --> 00:17:05,941 フッ… 女は しこめに限ると思っていたが 257 00:17:06,108 --> 00:17:08,277 存外 べっぴんも悪くねえな 258 00:17:09,111 --> 00:17:12,156 かまうこたぁねえ てめえらは仕事 続けな! 259 00:17:12,322 --> 00:17:14,324 VIP(ビップ)券もらったところで 全部 灰になっちゃ― 260 00:17:14,616 --> 00:17:15,784 何も意味がねえ! 261 00:17:15,909 --> 00:17:17,703 (新八) ムチャです 数が多すぎます! 262 00:17:17,953 --> 00:17:20,831 大仕事は 野郎に取られちまったんでね 263 00:17:21,081 --> 00:17:22,916 俺は こっちで我慢するとするさ 264 00:17:23,751 --> 00:17:27,755 見せてやるよ てめえらに本物の忍者の恐ろしさを 265 00:17:28,047 --> 00:17:30,340 目ん玉ひんむいて よ~く見ときな 266 00:17:30,799 --> 00:17:33,135 俺の技は 刹那に終わるぜ 267 00:17:34,344 --> 00:17:36,930 摩利支天(まりしてん) 服部全蔵 268 00:17:37,765 --> 00:17:38,932 いざ まいらん! 269 00:17:39,099 --> 00:17:40,100 (切れる音) 270 00:17:41,477 --> 00:17:44,438 (地雷亜) 全ての糸が断ち切られたか… 271 00:17:44,855 --> 00:17:48,776 生きのいい小虫は いい餌にもなろうと思ったが 272 00:17:48,901 --> 00:17:51,236 少々 度が過ぎたか 273 00:17:51,653 --> 00:17:52,821 (月詠)地雷亜 274 00:17:53,155 --> 00:17:55,824 頼む もう やめてくれ 275 00:17:56,408 --> 00:17:58,577 もう こんなことは やめてくれ 276 00:17:59,328 --> 00:18:01,955 わっちが… わっちが悪かった 277 00:18:02,748 --> 00:18:04,625 わっちは ここを離れる 278 00:18:05,125 --> 00:18:07,544 もう 誰も頼ることなど しない 279 00:18:08,128 --> 00:18:10,672 もう 誰とも関わることなど しない 280 00:18:11,215 --> 00:18:12,966 1人で生きていく 281 00:18:13,342 --> 00:18:15,552 お前の言うとおりに生きていく 282 00:18:16,261 --> 00:18:18,806 それでも わっちが気に食わぬなら 283 00:18:18,931 --> 00:18:20,432 わっちを殺せばいい 284 00:18:21,016 --> 00:18:22,017 だから… 285 00:18:22,476 --> 00:18:24,103 もう やめてくれ 286 00:18:24,228 --> 00:18:26,313 ヤツらを… わっちの… 287 00:18:27,231 --> 00:18:31,527 わっちの大切な仲間を これ以上 傷つけないでくれ 288 00:18:33,278 --> 00:18:35,739 仲間のために 私を滅する 289 00:18:36,824 --> 00:18:37,825 アッ! 290 00:18:37,950 --> 00:18:39,701 (地雷亜)違~う! 291 00:18:39,952 --> 00:18:43,664 俺が お前に求めているのは そんなものではない! 292 00:18:43,831 --> 00:18:45,749 なぜ分からん! (殴る音) 293 00:18:46,208 --> 00:18:49,753 なぜ お前は そんなにも脆弱(ぜいじゃく)な心を 持ち続けている! 294 00:18:50,087 --> 00:18:52,714 なぜ お前は 俺の強さに近づいてこない! 295 00:18:52,840 --> 00:18:53,882 (月詠)ウウッ… 296 00:18:55,008 --> 00:18:57,386 (地雷亜) なぜ お前は 俺になれない? 297 00:18:57,511 --> 00:18:58,720 月詠 298 00:18:59,054 --> 00:19:03,851 俺が なぜ お前を今まで 手塩にかけて育ててきたか分かるか 299 00:19:04,768 --> 00:19:07,062 お前を この手で殺すためだ 300 00:19:07,646 --> 00:19:09,690 己の巣にかかった獲物に― 301 00:19:09,815 --> 00:19:13,402 まるで主人がごとく 忠誠を誓い 身をささげる 302 00:19:13,527 --> 00:19:17,322 そして 獲物が最も美しく 肥えたときに それを食す 303 00:19:18,031 --> 00:19:20,367 積み木崩しのようなものだ 304 00:19:20,659 --> 00:19:24,037 己が その作品に 心血を注いでいるほど― 305 00:19:24,163 --> 00:19:26,081 その作品が美しいほど― 306 00:19:26,582 --> 00:19:29,918 破壊したときの むなしさと快感は 膨れ上がる 307 00:19:30,544 --> 00:19:32,796 欲求は収まることを知らない 308 00:19:32,921 --> 00:19:35,966 獲物を変える度に より強くなっていった 309 00:19:37,843 --> 00:19:39,428 分かるか? 月詠 310 00:19:39,720 --> 00:19:43,265 行き着く所まで行き着いた俺の 答えが お前だ 311 00:19:43,891 --> 00:19:46,643 俺は 俺を殺したいんだ 312 00:19:47,394 --> 00:19:50,022 考えただけでも ゾクゾクするだろう? 313 00:19:50,189 --> 00:19:52,774 これほど殺しがいのあるものが あるか? 314 00:19:52,941 --> 00:19:55,777 これほどの喪失感が ほかに あるか? 315 00:19:56,195 --> 00:20:00,866 そのために 俺となりえる存在を 己(おの)が手で作り上げた 316 00:20:01,241 --> 00:20:03,660 何者にも頼らず 孤高に立つ 317 00:20:03,785 --> 00:20:07,372 強き魂と強き肉体を持つ修羅 318 00:20:07,664 --> 00:20:10,083 お前なら なれると思っていた 319 00:20:11,126 --> 00:20:14,046 だが とんだ思い違いだったらしい 320 00:20:14,504 --> 00:20:16,965 まさか ここまで腐り果てるとは… 321 00:20:17,090 --> 00:20:18,926 こんなことなら あのとき― 322 00:20:19,051 --> 00:20:22,554 以前の美しいお前のままで 殺しておけばよかった 323 00:20:23,263 --> 00:20:24,598 出来損ないが! 324 00:20:24,723 --> 00:20:27,267 仲間の死でも まだ足りぬと見える 325 00:20:28,685 --> 00:20:30,979 どうしたら 俺のようになれる? 326 00:20:31,730 --> 00:20:34,274 どうしたら 俺のように強くなれる? 327 00:20:36,610 --> 00:20:38,195 皮を剥いでやろう 328 00:20:38,320 --> 00:20:43,700 俺と同じように 自分の存在さえ 消してしまうほどの姿になれば― 329 00:20:43,825 --> 00:20:46,036 もう お前の存在に気づかない 330 00:20:46,286 --> 00:20:48,830 仲間も お前と気づかない 331 00:20:49,206 --> 00:20:52,251 俺と同じ 天地に1人 332 00:20:53,961 --> 00:20:56,588 きっと 俺のように強くなれる 333 00:20:56,713 --> 00:20:59,049 きっと 俺と同じように… 334 00:20:59,174 --> 00:21:00,342 (刺さる音) 335 00:21:13,021 --> 00:21:16,608 (銀時) おい その手で触れんじゃねえ 336 00:21:17,276 --> 00:21:20,946 その薄汚ねえ手で この女に触れんじゃねえ 337 00:21:21,280 --> 00:21:22,864 お… お前は… 338 00:21:23,532 --> 00:21:25,701 ぎ… ぎんと… 339 00:21:29,329 --> 00:21:30,163 アア… 340 00:21:30,414 --> 00:21:31,415 (殴る音) 341 00:21:39,256 --> 00:21:40,799 (切る音) (月詠)アアッ… 342 00:21:45,887 --> 00:21:46,888 ぎん… 343 00:21:48,140 --> 00:21:49,182 とき… 344 00:21:53,645 --> 00:21:58,650 {\an8}♪~ 345 00:23:18,146 --> 00:23:23,151 {\an8}~♪ 346 00:23:28,949 --> 00:23:33,161 (銀八(ぎんぱち))え~ 神奈川県 ますだじゅんぺい君からの質問 347 00:23:33,286 --> 00:23:34,871 “先生 こんにちは” 348 00:23:34,996 --> 00:23:37,207 “僕は ますだじゅんぺいといいます” 349 00:23:37,332 --> 00:23:39,000 “「銀魂(ぎんたま)」 大好きです” 350 00:23:39,126 --> 00:23:43,380 “だから 僕は 原作の 空知(そらち)先生と同じ漫画家になります” 351 00:23:43,547 --> 00:23:46,174 “なるといっても まだ絵は うまくないし―” 352 00:23:46,299 --> 00:23:47,467 “全然ダメです” 353 00:23:48,552 --> 00:23:51,513 “いつも 「NARUTO(ナルト)」の絵を 描いたりしているのですが―” 354 00:23:51,638 --> 00:23:53,431 “全然 うまくなりません” 355 00:23:53,557 --> 00:23:56,476 “だから 空知先生の弟子になりたいです” 356 00:23:59,813 --> 00:24:03,441 君は多分 自分で気づいてないんだろうけど… 357 00:24:03,817 --> 00:24:05,110 あのさ… 358 00:24:05,235 --> 00:24:08,321 じゅんぺい君さ… 多分さ… 359 00:24:08,446 --> 00:24:09,656 君… 360 00:24:11,366 --> 00:24:15,203 岸本(きしもと)先生の弟子になったほうが いくねえ?