1 00:00:04,587 --> 00:00:07,382 (朧(おぼろ))話さねばならんことがある 2 00:00:08,466 --> 00:00:12,846 吉田松陽(よしだしょうよう)とは… 虚(うつろ)とは何か 3 00:00:13,430 --> 00:00:19,436 {\an8}♪〜 4 00:01:36,888 --> 00:01:42,894 {\an8}〜♪ 5 00:02:04,249 --> 00:02:07,460 {\an8}(武市(たけち)) 天照院奈落(てんしょういんならく)首領 朧は 6 00:02:07,585 --> 00:02:11,840 {\an8}吉田松陽の最初の 弟子にして最後の弟子 7 00:02:12,590 --> 00:02:17,554 先代首領の虚は 朧と出会い 吉田松陽となり 8 00:02:17,762 --> 00:02:21,141 朧によって吉田松陽を終えた 9 00:02:21,558 --> 00:02:25,103 そして あの男が生まれた 10 00:02:25,937 --> 00:02:29,232 いや よみがえったと言うべきか 11 00:02:31,151 --> 00:02:33,111 (研究員A)アルタナの変異体? 12 00:02:33,236 --> 00:02:34,279 まさか… 13 00:02:34,612 --> 00:02:35,613 (研究員B)間違いない 14 00:02:36,156 --> 00:02:38,867 あの男は 不老不死だ! 15 00:02:39,951 --> 00:02:44,581 (天導衆(てんどうしゅう)長)虚… いや 吉田松陽と言ったほうがいいのか 16 00:02:44,998 --> 00:02:48,668 貴様 その能力 一体 いつ どこで? 17 00:02:50,336 --> 00:02:53,381 (虚)虚… 吉田松陽… 18 00:02:54,465 --> 00:02:57,760 私は そのどれでもあって どれでもない 19 00:02:58,928 --> 00:03:01,055 {\an8}名前も忘れてしまうほど 20 00:03:01,264 --> 00:03:04,684 {\an8}はるか昔から この体の中にいたもの… 21 00:03:05,810 --> 00:03:10,231 いや… 名前など 最初から なかったのかもしれない 22 00:03:10,940 --> 00:03:15,653 浴びせられたのは 無数のそしりと敵意 23 00:03:16,195 --> 00:03:18,072 唯一 覚えている“名前”は… 24 00:03:18,907 --> 00:03:19,782 鬼 25 00:03:22,076 --> 00:03:23,953 (松陽) 屍(しかばね)を食らう鬼が出ると聞いて 26 00:03:24,078 --> 00:03:25,121 来てみれば… 27 00:03:25,330 --> 00:03:28,249 また随分と かわいい鬼がいたものです 28 00:03:29,542 --> 00:03:34,672 {\an5}(武市) 虚は その不死性から恐れられ 迫害を受けていたようです 29 00:03:35,006 --> 00:03:38,509 (朧) 切り刻まれ 串刺しにされ 焼かれ 30 00:03:39,135 --> 00:03:41,930 あの人は何度も… 死んだ 31 00:03:46,351 --> 00:03:48,686 だが その度に よみがえり 32 00:03:48,895 --> 00:03:51,940 周囲の恐怖 憎悪は増した 33 00:03:52,815 --> 00:03:57,237 心が かき消えてしまうほどの 苦しみを味わい続けても 34 00:03:57,362 --> 00:04:01,282 あの人は 消えることができなかった 35 00:04:02,533 --> 00:04:04,369 故に 生んだのだ 36 00:04:04,827 --> 00:04:08,206 終わることのない苦しみを 越えるために… 37 00:04:08,748 --> 00:04:10,667 {\an8}無数の自分を 38 00:04:11,209 --> 00:04:14,170 そして 牢獄(ろうごく)さえ朽ちたころ… 39 00:04:21,594 --> 00:04:24,764 彼らは動き始めた 40 00:04:30,937 --> 00:04:33,606 無数の死を与えるために 41 00:04:34,857 --> 00:04:38,152 人間たちにされた行いを たどるように 42 00:04:38,611 --> 00:04:42,573 鬼が人をまねて 人になろうとするかのように 43 00:04:49,497 --> 00:04:53,876 そして 与えられたのは “死に神の顔” 44 00:04:55,461 --> 00:04:59,215 朝廷は 死に神を利用する道を選んだのです 45 00:04:59,924 --> 00:05:04,262 その後 500年 殺戮(さつりく)の中に身を浸し… 46 00:05:04,637 --> 00:05:06,514 人を憎む私 47 00:05:06,639 --> 00:05:08,516 人を恐れる私 48 00:05:08,641 --> 00:05:10,601 人に焦がれる私 49 00:05:10,893 --> 00:05:13,604 彼らは皆 私でした 50 00:05:14,480 --> 00:05:20,236 ならば そんな彼らを止める あの男が現れるのも必定 51 00:05:22,196 --> 00:05:25,533 虚にあらがった ただ一人の虚 52 00:05:28,494 --> 00:05:31,789 それが 吉田松陽 53 00:05:32,665 --> 00:05:36,502 あの男は無数の私を押さえ込み 54 00:05:36,794 --> 00:05:38,796 変わろうと あらがった 55 00:05:39,839 --> 00:05:40,923 あらがい続けた 56 00:05:44,385 --> 00:05:45,344 だが… 57 00:05:53,061 --> 00:05:57,273 (虚)あとは お前一人だ 松陽 58 00:05:58,524 --> 00:06:02,987 もう苦しむ必要はない 私が終わらせよう 59 00:06:13,581 --> 00:06:16,000 さらばだ 私よ 60 00:06:30,556 --> 00:06:35,603 {\an5}(天導衆長) つまり そなたの望みは 自らの終焉(しゅうえん)であると? 61 00:06:36,687 --> 00:06:38,106 残念なことだ 62 00:06:38,773 --> 00:06:41,859 その力を活用できれば 我らは… 63 00:06:41,984 --> 00:06:44,654 宇宙は更なる進化を望めよう 64 00:06:44,987 --> 00:06:48,157 私の殺し方を 見つけてくれるのであれば 65 00:06:48,282 --> 00:06:50,660 この体 こま切れにして 66 00:06:50,827 --> 00:06:54,997 血の一滴に至るまで 調べ尽くしてくれてかまいませんよ 67 00:06:55,706 --> 00:06:58,251 ただ 心に留めておいてほしい 68 00:06:59,001 --> 00:07:02,588 私は自分の終わらせ方も 知らない男ですが 69 00:07:03,172 --> 00:07:05,174 この枷(かせ)から腕を引きちぎり 70 00:07:05,967 --> 00:07:07,343 {\an8}くだらない遊びを 71 00:07:07,426 --> 00:07:10,596 {\an8}今すぐ 終わらせる方法なら 知っている 72 00:07:11,639 --> 00:07:15,309 自分以外の者を終わらせる方法なら 誰よりも… 73 00:07:15,893 --> 00:07:19,105 そして 不死の力を望む者があるならば 74 00:07:19,439 --> 00:07:21,858 それを与える方法も… 75 00:07:22,942 --> 00:07:27,071 こんなまねをしなくても いくらでも協力しますよ 76 00:07:27,905 --> 00:07:31,200 ただ 代わりに 私にも力を… 77 00:07:31,826 --> 00:07:35,955 私を滅ぼせるだけの… 力を 78 00:07:37,665 --> 00:07:40,960 天導衆は あの人を恐れていた 79 00:07:41,335 --> 00:07:45,840 地位を与えはしたが 権利までは与えなかった 80 00:07:46,174 --> 00:07:51,345 虚が欲していたのは 全宇宙で天導衆だけが持つ特権 81 00:07:52,472 --> 00:07:55,600 各星のアルタナを自在に操る力 82 00:07:56,184 --> 00:08:01,230 それを可能にしているのが “鍵”と呼ばれる手のひらの刻印 83 00:08:02,064 --> 00:08:05,193 最高幹部にのみ与えられる 証しにして 84 00:08:05,818 --> 00:08:08,696 アルタナの門を開閉できるコード 85 00:08:09,197 --> 00:08:11,616 詳しい製法は伝わっていませんが 86 00:08:11,741 --> 00:08:14,952 一度 刻印すれば 取り除くのは不可能 87 00:08:15,453 --> 00:08:18,289 引き剥がせば命を落とすことに… 88 00:08:18,498 --> 00:08:21,626 死亡した場合は 鍵も消滅します 89 00:08:22,084 --> 00:08:26,422 鍵の入手には 天導衆の総意が必要とされています 90 00:08:26,547 --> 00:08:29,717 虚には アルタナを操ることはできない… 91 00:08:30,343 --> 00:08:31,677 はずでした 92 00:08:33,179 --> 00:08:36,974 {\an5}(天導衆長) お前の遠征中に ゆゆしき事態が起こった 93 00:08:37,808 --> 00:08:40,937 惑星丹煌(たんこう)のアルタナが暴走した 94 00:08:41,395 --> 00:08:44,232 門とターミナルは 一瞬にして消滅 95 00:08:44,732 --> 00:08:46,734 協会支部も壊滅した 96 00:08:46,859 --> 00:08:49,195 未曽有の被害と思われる 97 00:08:49,445 --> 00:08:51,322 (虚)なぜ そのような事故が? 98 00:08:51,447 --> 00:08:52,323 (天導衆長)事故ではない 99 00:08:53,241 --> 00:08:55,618 暴走の前に知らせがあった 100 00:08:56,160 --> 00:09:00,498 正体不明の軍隊によって 門が侵攻を受けていると 101 00:09:01,290 --> 00:09:04,585 これは明らかに我々への反逆だ 102 00:09:05,253 --> 00:09:07,588 (虚)暴走は人為的なもの… 103 00:09:07,922 --> 00:09:10,841 だとしたら それができる者は… 104 00:09:10,967 --> 00:09:16,013 {\an5}(天導衆長) そう 鍵を持つ我々天導衆以外に ありえない 105 00:09:16,389 --> 00:09:18,558 (虚)裏切り者がいると? 106 00:09:19,725 --> 00:09:24,522 しかし そんな者に従う軍隊など どこにいるというのです 107 00:09:24,939 --> 00:09:30,236 {\an5}(天導衆長) 確かに いかなる国とて 門を所有する以上 我らの管制下 108 00:09:30,528 --> 00:09:34,073 だが どこの国にもよらぬ軍隊 だとしたら… 109 00:09:34,615 --> 00:09:37,994 例えば そなたが手に入れた海賊のように 110 00:09:39,704 --> 00:09:43,165 此度(こたび)の遠征 春雨(はるさめ)を管制下に敷き 111 00:09:43,291 --> 00:09:46,502 反乱分子を掃討する目的であったな 112 00:09:47,044 --> 00:09:51,424 その半数が 別の目的に使われていたとしたら… 113 00:09:52,383 --> 00:09:56,429 此度の戦(いくさ)そのものが 我らを欺くための餌 114 00:09:56,762 --> 00:09:59,348 その裏でアルタナを暴走させ 115 00:09:59,473 --> 00:10:04,729 星を破壊することが そなたの真の目的だったとしたら… 116 00:10:07,148 --> 00:10:10,568 貴様 鍵をどうやって奪った? 117 00:10:13,696 --> 00:10:15,573 (虚)奪ってなどいません 118 00:10:16,073 --> 00:10:17,908 ただ与えただけ 119 00:10:18,534 --> 00:10:22,371 あなたたちに求められるまま 不死の血を 120 00:10:22,913 --> 00:10:24,999 そして あなたたちは手放した 121 00:10:25,124 --> 00:10:27,960 不死の代わりに多くのものを 122 00:10:28,210 --> 00:10:32,465 奪われれば死ぬ 死ねば失われるはずの鍵は… 123 00:10:34,342 --> 00:10:36,344 不滅の鍵となった 124 00:10:36,927 --> 00:10:41,390 私は あなたたちの落とした鍵を 拾っただけです 125 00:10:41,557 --> 00:10:45,019 (天導衆長)だ… 誰だ! この男に鍵を渡すなど! 126 00:10:45,269 --> 00:10:48,189 (虚) 私の血は 不死の血に違いないが 127 00:10:48,314 --> 00:10:51,734 それは 不死の体に流れて 初めて安定する 128 00:10:51,901 --> 00:10:53,986 あなたたちの体は不死ではない 129 00:10:54,111 --> 00:10:57,948 もろき器(うつわ)に煮えたぎるマグマを 入れるようなもの 130 00:10:58,240 --> 00:11:02,203 更に あなたたちは それを あふれんばかりに注いだ 131 00:11:02,495 --> 00:11:04,580 器は溶けだすでしょう 132 00:11:04,747 --> 00:11:08,125 腕だけじゃない やがて足も落ちる 133 00:11:08,334 --> 00:11:09,377 頭も… 134 00:11:09,669 --> 00:11:14,006 だが 心が かき消えるような 苦しみを味わっても 135 00:11:14,465 --> 00:11:16,550 あなたたちは死ねない 136 00:11:17,134 --> 00:11:20,721 その体が朽ち果てるまで終われない 137 00:11:21,680 --> 00:11:22,848 (天導衆A)虚 貴様! 138 00:11:22,973 --> 00:11:26,310 {\an5}(天導衆B) 鍵を差し出せば 救う算段があると申したであろう! 139 00:11:26,602 --> 00:11:28,104 (天導衆C) 約束を たがうつもりか! 140 00:11:28,229 --> 00:11:30,606 (天導衆B) 我らの体は どうなる! 141 00:11:30,773 --> 00:11:34,485 (天導衆長) バカな これだけの裏切り者が… 142 00:11:35,069 --> 00:11:37,863 うっ… では 奪われた鍵は! 143 00:11:37,988 --> 00:11:40,616 (虚)ありますよ まだ たくさん 144 00:11:40,825 --> 00:11:42,993 じきに知らせが入るでしょう 145 00:11:43,619 --> 00:11:47,706 あなたたちが落とした鍵と 同じ数だけ… 146 00:11:54,213 --> 00:11:55,339 (爆発音) 147 00:11:56,257 --> 00:11:58,092 (虚)星が壊れたと 148 00:11:59,218 --> 00:12:02,388 そして 生き残った者たちは思う 149 00:12:03,013 --> 00:12:05,641 天導衆を許しはしないと 150 00:12:07,309 --> 00:12:09,645 門を任せてはいられないと 151 00:12:10,396 --> 00:12:13,774 彼らは やがて来る… この地球へと 152 00:12:13,899 --> 00:12:17,278 全宇宙に 戦争でも仕掛けるつもりか! 153 00:12:17,570 --> 00:12:20,489 私は 地球が生み落とした怪物です 154 00:12:21,198 --> 00:12:23,659 この星に漂うアルタナを 食らうかぎり 155 00:12:23,784 --> 00:12:25,578 死ぬことができない 156 00:12:25,995 --> 00:12:29,248 私の苦しみも あなたたちの苦しみも 157 00:12:29,623 --> 00:12:33,043 この星で繰り返されてきた 数々の苦しみも 158 00:12:33,919 --> 00:12:37,173 この星があるかぎり 終わることはない 159 00:12:37,548 --> 00:12:39,758 ならば 終わらせればいい 160 00:12:40,676 --> 00:12:42,052 この星を… 161 00:12:42,970 --> 00:12:46,932 (朧) 天導衆の支配からアルタナを解放し 162 00:12:47,433 --> 00:12:50,060 宇宙規模の戦争を引き起こす… 163 00:12:50,394 --> 00:12:53,230 それが あの人のねらいだ 164 00:12:53,898 --> 00:12:57,818 あらがう者たちよ… 虚を倒せ 165 00:12:58,819 --> 00:13:03,616 吉田松陽は 自分の中の虚と戦い 敗れた 166 00:13:04,533 --> 00:13:07,703 だが そのあらがいは お前たちを生んだ 167 00:13:08,412 --> 00:13:11,499 その魂は ここにある 168 00:13:12,374 --> 00:13:17,713 全てが終わる前に あの人を… 終わらせてやってくれ 169 00:13:18,339 --> 00:13:19,924 迷うことはない 170 00:13:20,216 --> 00:13:22,009 恐れることはない 171 00:13:22,384 --> 00:13:24,970 心のままに戦え 172 00:13:25,763 --> 00:13:30,851 俺は… 自らの魂の在り所を見失ったがゆえ 173 00:13:31,602 --> 00:13:34,605 先生のためにも あの人のためにも 174 00:13:34,730 --> 00:13:38,484 己のためにも戦えなかった 175 00:13:39,193 --> 00:13:44,281 もし やり直せる… のなら 176 00:13:46,367 --> 00:13:47,368 俺は… 177 00:13:55,209 --> 00:13:56,544 俺は… 178 00:14:12,434 --> 00:14:14,228 お前たちに… 179 00:14:15,646 --> 00:14:20,109 なりた… かった 180 00:14:41,505 --> 00:14:42,339 (高杉(たかすぎ))行くぞ 181 00:14:44,008 --> 00:14:46,635 コイツの眠る場所は ここじゃねえ 182 00:14:47,720 --> 00:14:52,224 師の隣か… 俺たち弟子の隣になるのか 183 00:14:52,766 --> 00:14:54,268 そいつは知らねえが 184 00:14:56,061 --> 00:14:59,273 (高杉)帰るぞ 松下村塾(しょうかそんじゅく)へ 185 00:15:10,326 --> 00:15:12,661 (坂本(さかもと))銀時(ぎんとき) ヅラ… 186 00:15:13,454 --> 00:15:16,790 {\an5}(銀時) 今更 何を聞いたところで 驚きゃしねえさ 187 00:15:17,583 --> 00:15:19,418 何も変わりゃしねえ 188 00:15:20,127 --> 00:15:24,506 松陽という人格を殺したのは 虚なのかもしれねえ 189 00:15:25,424 --> 00:15:30,471 だが 虚がつけいる隙を生むまでに 追い込んじまったのは俺たち… 190 00:15:30,888 --> 00:15:31,847 弟子たちだ 191 00:15:33,682 --> 00:15:36,769 自分を追うなと言った アイツの言葉も聞かず 192 00:15:37,561 --> 00:15:40,230 仲間を危機にさらす戦いに臨み 193 00:15:40,940 --> 00:15:45,736 虚を目覚めさせる最後の死を 松陽に与えたのは 俺だ 194 00:15:47,154 --> 00:15:51,700 松陽を終わらせ 虚を生んだのは 俺たちだ 195 00:15:54,244 --> 00:15:55,996 それでも アイツは 196 00:15:56,830 --> 00:15:57,831 あのとき… 197 00:15:59,333 --> 00:16:00,501 ありがとう 198 00:16:02,336 --> 00:16:03,879 そう言ったよ 199 00:16:04,630 --> 00:16:07,800 迫る自分の死に目もくれず 俺を見て 200 00:16:08,258 --> 00:16:09,885 確かに笑ったよ 201 00:16:12,763 --> 00:16:16,016 {\an5}(桂(かつら)) 先生は こうなることを 知っていたのかもしれん 202 00:16:17,309 --> 00:16:21,563 いずれ自分の内にある怪物が 自分を飲み込み 203 00:16:21,730 --> 00:16:25,317 星さえ飲み込むほどの強大な影に なることを 204 00:16:26,986 --> 00:16:31,532 そして その闇にあらがう希望を 世に残すために 205 00:16:32,324 --> 00:16:35,452 松下村塾は生まれたのかもしれない 206 00:16:38,580 --> 00:16:41,542 {\an5}(松陽) 化け物の剣では 化け物は斬れません 207 00:16:42,292 --> 00:16:45,170 君は 君の剣で… 人の剣で 208 00:16:45,713 --> 00:16:48,048 私より強くなってくれなくちゃね 209 00:16:48,757 --> 00:16:53,137 (桂)死に臨んでなお あの人の目に映っていたのは 210 00:16:53,595 --> 00:16:56,640 恐れでも 悲しみでもなかった 211 00:17:00,894 --> 00:17:04,815 師の屍を越えても 松下村塾を… 212 00:17:04,940 --> 00:17:11,030 その魂を護(まも)らんとする お前という大きな希望の姿だった 213 00:17:11,739 --> 00:17:15,075 だから あの人は… お前は 214 00:17:15,242 --> 00:17:16,618 笑ったのだろう 215 00:17:19,580 --> 00:17:24,043 吉田松陽という男のあらがいは おまんらを生んだ 216 00:17:24,668 --> 00:17:27,796 そして おまんらのあらがいは わしらを… 217 00:17:28,172 --> 00:17:30,299 その仲間を生んだ 218 00:17:30,674 --> 00:17:33,135 希望はもう 1つじゃなか 219 00:17:33,469 --> 00:17:38,057 そのあらがいが何を生むか とくと見せてやろうではないか 220 00:17:38,932 --> 00:17:41,185 2人の吉田松陽に 221 00:17:54,531 --> 00:17:55,574 (星海坊主(うみぼうず))ゆくのか? 222 00:17:56,575 --> 00:17:59,536 (星海坊主) これから滅亡するかもしれねえ星に 223 00:18:00,287 --> 00:18:03,457 いや… 帰ると言ったほうがいいのか 224 00:18:04,541 --> 00:18:09,505 もう あの星は お前にとって そういう場所になっちまったんだな 225 00:18:10,714 --> 00:18:12,382 止めてえところだが 226 00:18:12,758 --> 00:18:15,302 ほかの星に嫁にくれてやった娘に 227 00:18:15,427 --> 00:18:18,222 とやかく言う親父(おやじ)にも なりたくねえな 228 00:18:18,889 --> 00:18:21,350 {\an5}(神楽(かぐら)) 誰が いつ どこに 嫁にいったアルか? 229 00:18:21,934 --> 00:18:22,768 フン… 230 00:18:24,603 --> 00:18:26,980 アイツに伝えておいてもらえるか? 231 00:18:27,689 --> 00:18:29,608 虚は不死身なんかじゃねえ 232 00:18:29,775 --> 00:18:30,609 (神楽)え… 233 00:18:31,485 --> 00:18:33,570 倒す方法はある 234 00:18:35,614 --> 00:18:38,158 俺が そいつを見つけるまで ふんばれ 235 00:18:38,867 --> 00:18:42,746 娘に何かあったら 虚と一緒に殺すとな 236 00:18:43,163 --> 00:18:44,248 (神楽)パピー 237 00:18:45,124 --> 00:18:47,334 (星海坊主) 母ちゃんに追い返されてな 238 00:18:48,043 --> 00:18:51,505 お前にゃ もう ガキどもに ゲンコツする腕も資格もねえが 239 00:18:51,755 --> 00:18:54,216 やれることは まだ残ってるとよ 240 00:18:56,593 --> 00:18:59,847 そいつが なんなのかは まだ よく分からねえが 241 00:19:00,556 --> 00:19:04,309 こんな腕でも 結晶石(いしころ)くらいは拾えるだろう 242 00:19:05,477 --> 00:19:09,022 母ちゃんのために 花くらいは摘めるだろう 243 00:19:11,316 --> 00:19:14,027 (神楽) マミーの好きな花 それじゃないヨ 244 00:19:14,278 --> 00:19:17,573 {\an5}(星海坊主) 細けえこと言うな! 花なんて みんな一緒だろ 245 00:19:18,657 --> 00:19:20,659 よく覚えてたな お前 246 00:19:20,784 --> 00:19:23,036 私も アレ見て思い出した 247 00:19:23,162 --> 00:19:23,996 あ… 248 00:19:28,625 --> 00:19:29,918 (神楽)やれること… 249 00:19:31,170 --> 00:19:33,172 まだ残ってたアルな 250 00:19:33,338 --> 00:19:39,344 ♪〜 251 00:20:05,579 --> 00:20:06,830 (新八(しんぱち))“侍(さむらい)の国” 252 00:20:07,539 --> 00:20:11,418 僕らの国が そう呼ばれたのは 今は昔の話 253 00:20:12,920 --> 00:20:16,506 かつて侍たちが仰ぎ 夢をはせた空には 254 00:20:16,965 --> 00:20:18,508 異郷の船が飛び交い 255 00:20:19,051 --> 00:20:22,262 かつて侍たちが 肩で風を切り 歩いた街には 256 00:20:22,721 --> 00:20:24,598 異人がふんぞり返り 歩く 257 00:20:26,099 --> 00:20:29,728 剣も地位も もぎ取られ 誇りも居場所も失い 258 00:20:30,520 --> 00:20:32,231 だが しかし それでも… 259 00:20:34,233 --> 00:20:36,818 ここに 侍は生きていた 260 00:20:44,993 --> 00:20:48,997 僕らの最後の戦いが… 始まる 261 00:22:10,329 --> 00:22:16,335 〜♪