1 00:01:45,634 --> 00:01:46,501 蜘蛛を見た 2 00:01:48,367 --> 00:01:49,601 あの男の首に 3 00:01:50,801 --> 00:01:52,434 蜘蛛の入れ墨があるのを 4 00:01:54,734 --> 00:01:55,667 蜘蛛か 5 00:01:56,934 --> 00:01:58,534 自信はねえが仕方ねえ 6 00:01:59,901 --> 00:02:01,067 引っ掛かってみるか 7 00:02:02,400 --> 00:02:03,567 蜘蛛の巣に 8 00:02:04,968 --> 00:02:07,200 この件にぬしを巻き込んだのはわっちじゃ 9 00:02:07,367 --> 00:02:09,234 早く行け わっちも後からゆく 10 00:02:09,534 --> 00:02:12,767 わりいなあ 別れ際に女が吐くたわ言は 11 00:02:13,033 --> 00:02:14,367 真に受けねえことにしてるんだ 12 00:02:16,501 --> 00:02:17,834 お願いだから行ってくれ 13 00:02:18,067 --> 00:02:18,534 ん? 14 00:02:19,601 --> 00:02:21,901 お前とは対等な立場でいたいんじゃ 15 00:02:23,434 --> 00:02:25,968 お前といると 決心が鈍る 16 00:02:27,834 --> 00:02:30,133 女を捨てよ 月詠 17 00:02:31,934 --> 00:02:32,634 これ以上 18 00:02:34,367 --> 00:02:36,334 わっちの心をかき乱すな 19 00:02:36,734 --> 00:02:38,200 とりゃー 20 00:02:38,434 --> 00:02:41,000 よそ見 してんじゃ ねえ! 21 00:02:45,267 --> 00:02:48,634 よそ見は お前さんの 方さ 22 00:03:01,234 --> 00:03:02,000 くうう 23 00:03:02,734 --> 00:03:04,501 ぎっ 銀時ィ! 24 00:03:08,501 --> 00:03:10,334 きっさまー! 25 00:03:11,200 --> 00:03:12,767 お前は黙っていろ 26 00:03:20,767 --> 00:03:21,501 月詠! 27 00:03:22,434 --> 00:03:25,133 必ず来ると思っていたぞ 月詠 28 00:03:26,801 --> 00:03:29,701 美しくなったな 見違える程に 29 00:03:30,968 --> 00:03:34,334 だが その魂は醜くなった 30 00:03:35,033 --> 00:03:36,267 無残なほど 31 00:03:36,534 --> 00:03:39,400 き 貴様 一体誰じゃ!? 32 00:03:41,534 --> 00:03:42,601 がっはあ 33 00:03:43,734 --> 00:03:46,701 お前さんだろう 月を欠けさせたのは 34 00:03:47,534 --> 00:03:50,033 美しかった俺の月を汚したのは 35 00:03:51,434 --> 00:03:52,434 お前さんだろう 36 00:03:52,634 --> 00:03:53,300 うっ 37 00:04:04,934 --> 00:04:05,601 ぐう 38 00:04:16,400 --> 00:04:20,033 なるほど その手負いでその身のこなし 39 00:04:21,033 --> 00:04:23,968 さすがは鳳仙を倒しただけのことはあるな 40 00:04:24,868 --> 00:04:26,834 てめーは一体何者だ 41 00:04:30,567 --> 00:04:32,734 背中を預けられる存在 42 00:04:33,400 --> 00:04:37,434 護(まも)るだけではない 護ってくれる存在を初めて得て 43 00:04:38,067 --> 00:04:41,400 捨てたはずの女が己の内に蘇ったか? 44 00:04:42,267 --> 00:04:44,767 それとも 惚れたか 45 00:04:45,767 --> 00:04:46,601 この男に 46 00:04:49,934 --> 00:04:52,834 遅いなあ 銀さんと月詠姉 47 00:04:52,868 --> 00:04:54,834 もう帰ってきてもいい頃なのに 48 00:04:55,167 --> 00:04:57,734 何か変なことに巻き込まれてなきゃいいけど 49 00:04:58,267 --> 00:05:00,467 しゅる 大丈夫アル 銀ちゃんも一緒ネ 50 00:05:00,734 --> 00:05:03,434 銀さんが一緒だから心配なこともあるけどね 51 00:05:04,267 --> 00:05:06,868 それより今日はすみませんでした日輪さん 52 00:05:07,634 --> 00:05:10,000 いろいろ調べたんだけど大した事も分からずに 53 00:05:10,567 --> 00:05:13,367 ああ いいのよ こっちこそ無理言ってごめんなさい 54 00:05:14,000 --> 00:05:16,701 ほんとはねクスリ云々なんかの事より 55 00:05:17,267 --> 00:05:19,334 あたしはあの子のことが心配だったのよ 56 00:05:19,801 --> 00:05:21,667 ツッキーのことアルか? 57 00:05:21,767 --> 00:05:23,467 フフ そうツッキー 58 00:05:24,167 --> 00:05:27,601 あの子のことそんな風に呼んでくれるのは あなた達だけね 59 00:05:27,734 --> 00:05:29,067 冴えないアルか? 60 00:05:29,234 --> 00:05:32,834 ううん素敵よ あたしもこれからツッキーって呼ぶわ 61 00:05:33,133 --> 00:05:33,567 フフ 62 00:05:35,167 --> 00:05:38,934 あの子 何でも自分1人で 背負い込んでしまうタチだから 63 00:05:39,400 --> 00:05:40,834 いつも心配してるのよ 64 00:05:42,234 --> 00:05:45,400 女だてらにずっと私と吉原を護り続けてくれた 65 00:05:46,267 --> 00:05:50,234 でもあの子 自分は何があっても 何にも寄りかかろうとしないの 66 00:05:51,467 --> 00:05:55,100 人を護ることばかりで 自分は誰にも護られようとしない 67 00:05:55,834 --> 00:05:57,167 今回の件にしてもそう 68 00:05:57,934 --> 00:06:00,868 一人で問題を抱え込んで 考え込んで 69 00:06:01,200 --> 00:06:04,000 自分の身を顧みないで無茶ばかりしようとして 70 00:06:06,067 --> 00:06:09,701 困ったことがあったら もっと私に頼って欲しいのに 71 00:06:10,801 --> 00:06:13,200 あたしがこんな風に不甲斐ないばっかりに 72 00:06:14,300 --> 00:06:16,834 でも あなた達だけは違うの 73 00:06:18,167 --> 00:06:21,667 あなた達の前ではあの子も荷を下ろして立ち止まる 74 00:06:22,701 --> 00:06:26,267 対等に顔を突き合わせ 助けを乞い 助けになる 75 00:06:27,567 --> 00:06:31,033 頭であることを忘れて ただの1人の女の子になる 76 00:06:33,100 --> 00:06:35,567 不思議な人達ね あなた達 77 00:06:36,534 --> 00:06:38,467 どんなに重たいものを背負っていても 78 00:06:39,234 --> 00:06:41,367 どんなに分厚い壁を作っていようと 79 00:06:42,133 --> 00:06:46,167 あなた達を前にすると そうしている自分がバカらしくなってくる 80 00:06:46,801 --> 00:06:50,200 日輪さん それ褒めてんですか? けなしてんですか? 81 00:06:51,133 --> 00:06:54,367 あたし 月詠のあんな顔見るのが嬉しくて 82 00:06:55,033 --> 00:06:56,167 仕事なんていいの 83 00:06:56,534 --> 00:06:59,767 暇があったらたまにでもいい あの子に会いに来てあげて 84 00:07:00,534 --> 00:07:03,968 あの子には あなた達みたいな人が必要なの 85 00:07:05,601 --> 00:07:08,734 あの人が いなくなってしまった今では 86 00:07:09,200 --> 00:07:09,767 え 87 00:07:11,234 --> 00:07:11,834 あの人? 88 00:07:13,033 --> 00:07:14,267 あの人って誰ですか? 89 00:07:15,534 --> 00:07:20,133 昔いたの あの子にも唯一頼れる人が 90 00:07:21,801 --> 00:07:24,934 何があってもあの子を護ってくれる人が 91 00:07:27,167 --> 00:07:29,434 月詠 言ったはずだ 92 00:07:30,200 --> 00:07:34,267 女も捨てることができん奴に 何も護ることはできないと 93 00:07:35,601 --> 00:07:37,868 その傷の痛み 忘れたか 94 00:07:47,234 --> 00:07:47,767 月詠 95 00:07:49,434 --> 00:07:50,801 護られるのではない 96 00:07:51,701 --> 00:07:55,234 護りたいのであれば 女など捨ててしまえ 97 00:07:57,400 --> 00:07:58,133 はっ 98 00:07:59,267 --> 00:08:01,934 己がかわゆさに己を護る者が 99 00:08:02,567 --> 00:08:04,901 どうして何かを護ることができる 100 00:08:09,434 --> 00:08:13,000 私を滅し 初めて公に奉ずることができる 101 00:08:14,167 --> 00:08:15,234 公とは何か? 102 00:08:16,234 --> 00:08:19,100 幕府でも将軍でも主君でもない 103 00:08:20,300 --> 00:08:23,467 己が信じ 己が護るべきものだ 104 00:08:24,534 --> 00:08:28,534 そう あの人は 月詠を護ってくれていた 105 00:08:29,434 --> 00:08:31,467 月詠もあの人をよく慕っていた 106 00:08:32,434 --> 00:08:36,467 でも あの人が護ってくれていたのは 月詠なんかじゃなかったの 107 00:08:37,834 --> 00:08:40,734 月詠がああなってしまったのは 多分 108 00:08:41,968 --> 00:08:44,834 誰なんですか? 一体その人は 109 00:08:46,934 --> 00:08:49,667 太陽のように人の上に輝けなくとも 110 00:08:50,467 --> 00:08:54,834 人知れず地を照らす月の美しさを 俺だけは知っている 111 00:08:56,100 --> 00:08:57,634 俺だけは見ていてやる 112 00:08:58,701 --> 00:09:01,133 俺だけは お前を護ってやる 113 00:09:07,634 --> 00:09:10,801 そう 俺は護りに来たのさ 114 00:09:11,634 --> 00:09:13,434 かつての美しいお前を 115 00:09:15,000 --> 00:09:16,901 江戸随一の腕を持ちながら 116 00:09:17,634 --> 00:09:19,534 咎によりお庭番衆を追われ 117 00:09:20,267 --> 00:09:21,934 吉原に落ちのびた忍 118 00:09:22,767 --> 00:09:24,200 本当の名は誰も知らない 119 00:09:26,467 --> 00:09:30,400 字名(あざな)は 地雷亜 120 00:09:31,100 --> 00:09:32,434 初代百華頭領 121 00:09:34,234 --> 00:09:34,901 月詠の 122 00:09:36,400 --> 00:09:39,033 し 師匠!? 123 00:09:54,067 --> 00:09:56,367 し 師匠 124 00:09:57,100 --> 00:09:59,501 俺の化粧も見破れなんだか 125 00:10:00,300 --> 00:10:01,667 皮肉なものだな 126 00:10:02,467 --> 00:10:05,667 己を捨てるため 顔を捨てたというのに 127 00:10:06,167 --> 00:10:07,801 その捨てた顔が今や 128 00:10:08,634 --> 00:10:11,167 俺という存在の唯一の目印 129 00:10:11,868 --> 00:10:14,067 己の顔となっているのだから 130 00:10:17,167 --> 00:10:17,934 師匠 131 00:10:19,100 --> 00:10:21,501 何故 ぬしが生きている 132 00:10:22,501 --> 00:10:25,601 何故ぬしが こんなマネをしている!? 133 00:10:27,434 --> 00:10:31,901 知れたこと お前に会うためさ 月詠 134 00:10:32,167 --> 00:10:33,234 ううっ 135 00:10:34,734 --> 00:10:38,501 幼少の頃から 月詠にその技を叩き込み 136 00:10:39,334 --> 00:10:41,667 一人の修羅を作り上げたのはあの人 137 00:10:43,567 --> 00:10:47,000 月詠に女として生きていく道を捨てさせたのもあの人 138 00:10:48,901 --> 00:10:51,434 今の月詠を作り上げたのはあの人なの 139 00:10:52,534 --> 00:10:55,601 そして 自らも月詠に教えたように 140 00:10:55,968 --> 00:10:57,801 自分を捨てて死んでしまった 141 00:10:58,400 --> 00:10:58,934 死んだ!? 142 00:11:00,634 --> 00:11:03,367 4年前 吉原に起きた大火 143 00:11:15,167 --> 00:11:15,901 はっ 144 00:11:19,234 --> 00:11:20,734 月詠を護るために 145 00:11:21,968 --> 00:11:22,734 ああ 146 00:11:27,934 --> 00:11:31,000 あの人が護っていたのは吉原なんかじゃなかった 147 00:11:32,000 --> 00:11:34,968 手塩にかけた弟子 月詠だったんだよ 148 00:11:37,834 --> 00:11:39,033 感謝してる 149 00:11:39,701 --> 00:11:42,934 あの子を命を賭して護ってくれたこと 150 00:11:43,901 --> 00:11:45,801 ずっと支えになってくれたこと 151 00:11:46,868 --> 00:11:50,567 でも あの子が誰にも依ることをしなくなったのは 152 00:11:51,234 --> 00:11:54,133 きっと今もあの人のそんな背中を追いかけてるから 153 00:11:56,000 --> 00:11:59,667 そして多分 あの人が護ろうとしたものも 154 00:12:01,167 --> 00:12:03,133 月詠であって月詠でないもの 155 00:12:05,067 --> 00:12:08,033 自分の作り出した 作品 156 00:12:09,901 --> 00:12:10,667 月詠 157 00:12:11,534 --> 00:12:15,734 お前は俺が心血を注いで作り出した一個の芸術品だ 158 00:12:16,701 --> 00:12:20,801 死を装い吉原から消えた後もずっと見ていた 159 00:12:22,601 --> 00:12:23,667 お前だけを 160 00:12:24,534 --> 00:12:27,834 頼るものを失くし 一人で必死に吉原を 161 00:12:28,701 --> 00:12:30,601 日輪を護るお前の姿 162 00:12:31,701 --> 00:12:33,267 本当に美しかった 163 00:12:34,534 --> 00:12:36,100 まるであの月のように 164 00:12:37,834 --> 00:12:40,100 私を滅し公に奉じる時 165 00:12:40,701 --> 00:12:43,634 人は肉体も善も悪も超越し 166 00:12:44,467 --> 00:12:47,200 その美しい魂だけを浮かび上がらせる 167 00:12:49,200 --> 00:12:53,000 お前という作品は俺無しでは完成しえなかった 168 00:12:53,801 --> 00:12:57,067 だが俺が存在しても完成しえなかった 169 00:12:57,934 --> 00:13:00,667 心に拠り所などを持つ弱き者が 170 00:13:01,033 --> 00:13:03,200 己など捨てられるわけもない 171 00:13:03,767 --> 00:13:05,534 頼る者などない孤独 172 00:13:06,567 --> 00:13:09,601 それに耐えうる強き心を持って初めて 173 00:13:09,934 --> 00:13:12,067 己という存在を捨てられるのだ 174 00:13:12,968 --> 00:13:17,334 お前はあの時 俺という存在を失うことで一度完成したんだ 175 00:13:19,701 --> 00:13:22,734 そう それで終わりになるはずだった 176 00:13:23,968 --> 00:13:25,968 お前さん達が現れるまでは 177 00:13:29,300 --> 00:13:29,801 ハッ 178 00:13:32,334 --> 00:13:33,167 うっう 179 00:13:33,667 --> 00:13:34,534 うっ 180 00:13:35,067 --> 00:13:37,734 月詠 お前は何も分かっていない 181 00:13:37,767 --> 00:13:38,400 ううっ 182 00:13:38,501 --> 00:13:40,667 お前に必要なのは依るべき所 183 00:13:41,000 --> 00:13:42,567 頼るべき者などではない 184 00:13:42,701 --> 00:13:43,133 うっ 185 00:13:43,701 --> 00:13:46,834 孤独と その剣を向けるべき敵だ 186 00:13:49,000 --> 00:13:49,501 くっ 187 00:13:51,767 --> 00:13:53,067 見ていろ月詠 188 00:13:53,501 --> 00:13:56,601 今お前の目の前で お前を護る者は消える 189 00:13:57,801 --> 00:14:01,434 そして夜王に代わるお前の新たな敵が ここに生まれるんだ 190 00:14:02,801 --> 00:14:04,033 この地雷亜がな 191 00:14:04,400 --> 00:14:06,434 銀時ィ 逃げろ 192 00:14:09,267 --> 00:14:10,167 うおおお 193 00:14:11,267 --> 00:14:14,667 はっ ふっ くっ うう フンッ 194 00:14:18,901 --> 00:14:21,000 フフフ 逃げられやしない 195 00:14:21,968 --> 00:14:24,567 既にお前さんは俺の巣の中だ 196 00:14:27,334 --> 00:14:28,000 宙に 197 00:14:28,534 --> 00:14:29,033 くっ 198 00:14:35,167 --> 00:14:36,000 ぐうう 199 00:14:37,901 --> 00:14:38,734 あっ 200 00:14:42,901 --> 00:14:43,501 うっ 201 00:14:44,701 --> 00:14:45,367 うう 202 00:14:48,267 --> 00:14:50,534 がはっ げっ 銀時 203 00:14:50,901 --> 00:14:54,100 糸だ ここは奴の張った糸が張り巡らされている 204 00:14:54,834 --> 00:14:57,334 ここでは勝ち目はない 逃げろォ 205 00:14:58,767 --> 00:14:59,300 糸!? 206 00:15:03,934 --> 00:15:06,200 目に見えねえ程の細い糸を足場に!? 207 00:15:06,834 --> 00:15:10,334 最初のクナイは こいつを張り巡らせるためのものだったのか 208 00:15:22,300 --> 00:15:23,367 フ 209 00:15:24,734 --> 00:15:26,400 蜘蛛の巣というものはな 210 00:15:27,334 --> 00:15:29,501 かかったと気づいた時には 211 00:15:30,534 --> 00:15:31,934 もう遅いのさ 212 00:15:42,300 --> 00:15:45,634 はあっ 銀時ィィィ! 213 00:15:49,934 --> 00:15:51,701 さあ 仕上げだ 214 00:15:52,567 --> 00:15:56,767 お前の死をもって 月は満ちる 215 00:15:57,901 --> 00:15:59,367 あの世で眺めるがいい 216 00:16:00,501 --> 00:16:02,334 俺の美しい月を 217 00:16:12,000 --> 00:16:14,334 ハァ ハァ 218 00:16:16,968 --> 00:16:17,467 フン 219 00:16:19,501 --> 00:16:23,300 まあいい あの傷では万が一にも助かるまい 220 00:16:25,133 --> 00:16:27,067 ぎ ぎ 221 00:16:28,767 --> 00:16:29,901 銀時ィ 222 00:16:45,267 --> 00:16:45,934 知らね 223 00:16:47,167 --> 00:16:49,968 俺ァ何にも見てねえ ずっと「ジャンプ」読んでたから 224 00:16:50,767 --> 00:16:52,400 忍者は夜でも「ジャンプ」読めるから 225 00:16:54,234 --> 00:16:55,367 俺ァ何にも知らね 226 00:17:00,133 --> 00:17:01,067 銀さーん 227 00:17:01,367 --> 00:17:02,000 銀さん! 228 00:17:02,033 --> 00:17:03,601 しっかりしてくださいよ 銀… 229 00:17:04,033 --> 00:17:05,167 -はあ -あっ 230 00:17:05,767 --> 00:17:06,934 銀さーん 231 00:17:07,334 --> 00:17:11,834 良かったよォ このまま死んじゃうかと思ったオイラ 232 00:17:11,968 --> 00:17:15,334 アホアルか 銀ちゃんがこれくらいで死ぬわけないネ 233 00:17:15,434 --> 00:17:18,100 だって三日三晩も眠りっぱなしだったんだよ 234 00:17:18,501 --> 00:17:20,968 それにいくら何でもこんな酷い傷 235 00:17:21,467 --> 00:17:24,534 オイ 俺はなんで助かったんだ? 236 00:17:25,667 --> 00:17:28,100 どうやってこんなとこまで戻ってきたんだ? 237 00:17:30,067 --> 00:17:32,634 ブハハハハ そらァ飲め飲め 238 00:17:32,901 --> 00:17:35,934 はあー ほんと羽振りのいいお兄さん 239 00:17:36,634 --> 00:17:39,968 でもこんなに毎日遊んでてお金大丈夫? 240 00:17:40,400 --> 00:17:41,834 あー大丈夫大丈夫 241 00:17:42,467 --> 00:17:45,400 日輪っつーネーチャンから サービス券たんまり貰ってるから 242 00:17:46,067 --> 00:17:50,634 それに俺ボンボンだし こう見えても昔将軍に仕えてたんだよ 243 00:17:51,033 --> 00:17:54,934 まーた冗談ばっかり そんな由緒正しいお方が 244 00:17:55,067 --> 00:17:58,834 こんな場末のクラブでブッサイクに 囲まれてるわけないでしょ 245 00:17:59,400 --> 00:17:59,834 ん? 246 00:18:00,767 --> 00:18:03,167 俺はね 整ったビルより 247 00:18:03,534 --> 00:18:06,968 崩れかかった廃墟や 得体の知れない洞窟に美を感じるんだ 248 00:18:08,434 --> 00:18:11,267 おたくすんごい廃墟じゃん 人っ子一人いないじゃん 249 00:18:11,968 --> 00:18:14,434 どしたのコレ 巨神兵でも攻めてきたの? 250 00:18:14,868 --> 00:18:18,234 何この2つの洞窟 何でこんな上向いてんの? 251 00:18:18,968 --> 00:18:22,033 挿していい? 電子レンジのコンセント挿していい? 252 00:18:22,067 --> 00:18:22,501 え 253 00:18:22,834 --> 00:18:23,534 あっ 254 00:18:25,267 --> 00:18:26,033 ぶわー! 255 00:18:29,267 --> 00:18:30,801 いったたた 256 00:18:30,934 --> 00:18:34,067 てんめえ 命の恩人に何しやがんだ 257 00:18:34,467 --> 00:18:36,834 海からテメー拾ってここまで引きずってくんのに 258 00:18:36,901 --> 00:18:38,634 どれだけ大変だったと思ってんだァ 259 00:18:39,200 --> 00:18:41,467 何が命の恩人だテメーコノヤロー 260 00:18:41,734 --> 00:18:46,200 人が死にかけてる時に高みの見物 決め込んでた奴に言われたくねんだよ 261 00:18:46,367 --> 00:18:49,300 なんで俺がお前のピンチに助けに入る理由がある 262 00:18:49,767 --> 00:18:52,167 それに俺ァ べっぴんお女にゃ興味ねーんだ 263 00:18:52,834 --> 00:18:57,234 てめえ あんな所で何してやがった 月詠は? あの後どうなった!? 264 00:18:57,467 --> 00:18:58,601 ちょいとヤボ用でね 265 00:18:59,000 --> 00:19:01,300 べっぴんさんの方は連れていかれちまったぜ 266 00:19:01,701 --> 00:19:02,367 どこ行った? 267 00:19:02,667 --> 00:19:05,767 さあな べっぴんには興味ねーって言ってんだ 268 00:19:06,100 --> 00:19:06,534 チッ 269 00:19:08,300 --> 00:19:09,534 オイ どこへ行く? 270 00:19:10,267 --> 00:19:13,334 言っておくがテメーじゃ野郎には勝てねえぞ 271 00:19:14,033 --> 00:19:16,467 そんな体じゃなくてもな 272 00:19:18,634 --> 00:19:20,667 べっぴんさんにゃ興味ねーが 273 00:19:21,367 --> 00:19:24,133 ブサイクとおっさんには興味津々らしいな 274 00:19:25,501 --> 00:19:28,801 蜘蛛手の地雷亜 俺の1世代上だが 275 00:19:29,834 --> 00:19:32,067 お庭番最強と謳われた親父に 276 00:19:32,100 --> 00:19:35,033 匹敵する力を持っていたと言われている 277 00:19:36,100 --> 00:19:40,467 だが そんな腕を持ちながら 奴はお庭番を追放された 278 00:19:41,100 --> 00:19:43,000 そのあまりに危険な性質ゆえに 279 00:19:44,434 --> 00:19:47,400 悪いこたァ言わねえ あの女は諦めろ 280 00:19:48,400 --> 00:19:51,868 奴の巣にかかちゃあ もう救えやしねーよ 281 00:19:58,501 --> 00:19:59,767 うう あ 282 00:20:04,234 --> 00:20:05,267 目が覚めたか? 283 00:20:06,767 --> 00:20:07,901 どうだ気分は 284 00:20:12,300 --> 00:20:14,167 し 師匠 285 00:20:15,000 --> 00:20:16,901 いや 地雷亜 286 00:20:17,901 --> 00:20:21,567 フッフッフ もはや師と呼ぶ気も失せたか 287 00:20:23,000 --> 00:20:23,734 それでいい 288 00:20:24,701 --> 00:20:28,200 お前に必要なのは 孤独と敵 289 00:20:30,167 --> 00:20:34,968 ずっとぬしの張った巣に捕らわれ もがいていただけだというのか 290 00:20:35,868 --> 00:20:40,367 信じていた ずっと その背中を追いかけていた 291 00:20:41,367 --> 00:20:44,734 でも 全てはまやかしだったのか 292 00:20:45,534 --> 00:20:49,033 お前は一体どんな俺を信じていたというのだ? 293 00:20:49,934 --> 00:20:54,434 お前のことを思い 命を賭して護った優しき師か? 294 00:20:55,067 --> 00:20:55,901 それとも 295 00:20:56,267 --> 00:20:58,934 身を捨て公に奉ずる教えを説き 296 00:20:59,467 --> 00:21:03,234 お前から女を奪い 己も身を捨てた厳しき師か? 297 00:21:04,667 --> 00:21:06,434 ならばまやかしなどではない 298 00:21:07,501 --> 00:21:10,634 俺は今も こうして己の身を捨て 299 00:21:11,200 --> 00:21:14,601 お前という作品を作り上げようとしているではないか 300 00:21:16,934 --> 00:21:18,000 作品 301 00:21:19,100 --> 00:21:22,000 そんなことのために あいつを 302 00:21:25,167 --> 00:21:28,534 そうさ お前がかように変わらなければ 303 00:21:29,200 --> 00:21:31,767 俺が吉原に手を出すことは無かった 304 00:21:32,767 --> 00:21:36,901 お前が頼る者など持たなければ あの男も 305 00:21:37,334 --> 00:21:38,000 はあ 306 00:21:39,467 --> 00:21:43,334 奴を殺したのは お前だよ 月詠 307 00:21:44,167 --> 00:21:44,667 は 308 00:21:46,000 --> 00:21:48,100 そしてこれから起こることも 309 00:21:48,968 --> 00:21:51,701 全てはお前が招いた災いだ 310 00:21:52,200 --> 00:21:54,667 ハッ な 何をするつもりじゃ 311 00:21:55,467 --> 00:21:56,701 待て 地雷亜 312 00:21:58,033 --> 00:22:02,167 己を捨てて 吉原を 日輪を護る 313 00:22:02,801 --> 00:22:04,567 そうお前は誓ったはず 314 00:22:05,601 --> 00:22:07,067 その傷に 315 00:22:09,601 --> 00:22:11,300 だが吉原はお前にとって 316 00:22:11,868 --> 00:22:14,434 ただ護るだけの存在ではなくなった 317 00:22:15,434 --> 00:22:16,534 お前の居場所 318 00:22:17,367 --> 00:22:20,734 お前の頼るべき者達がいる場所へと変わった 319 00:22:25,100 --> 00:22:26,968 お前にそんなものはいらない 320 00:22:27,934 --> 00:22:29,701 心に張ったその巣 321 00:22:30,901 --> 00:22:32,701 根こそぎ 焼き払う 322 00:22:32,901 --> 00:22:34,734 ま 待てぇぇー! 323 00:22:35,234 --> 00:22:37,734 地雷亜ーー! 324 00:24:18,367 --> 00:24:22,601 気に入らねえ まったくもって 325 00:24:22,667 --> 00:24:26,567 気に入らねえ 野郎だけは 326 00:24:26,834 --> 00:24:30,067 死んでも師匠なんぞと名乗らせねえ