1 00:00:04,234 --> 00:00:05,734 もう何も見えぬ 2 00:00:06,834 --> 00:00:11,234 道満 どうやらわしは また目がくらんでしまったらしい 3 00:00:17,167 --> 00:00:20,400 全てを見通す目など わしにはもういらん 4 00:00:21,434 --> 00:00:22,334 たった一つ 5 00:00:24,334 --> 00:00:27,767 あいつの笑顔が見られれば それでいい 6 00:00:39,701 --> 00:00:40,367 道満 7 00:00:40,434 --> 00:00:41,000 あっ 8 00:00:41,067 --> 00:00:41,968 来るがいい 9 00:00:43,200 --> 00:00:48,801 結野衆頭目 結野晴明の真の力 とくと見せてやる 10 00:02:41,167 --> 00:02:43,634 なっ なんという力だァー 11 00:02:43,767 --> 00:02:47,334 晴明選手 江戸守護に配した力を全てここに集結 12 00:02:47,634 --> 00:02:51,901 巳厘野衆チームの式神を 一瞬にして消し炭にしてしまったァァ 13 00:02:52,634 --> 00:02:55,501 層安選手 戦意喪失で逃亡 14 00:02:56,167 --> 00:02:59,601 残るは道満選手だけとなってしまいましたー 15 00:03:02,567 --> 00:03:03,434 道満 16 00:03:04,367 --> 00:03:05,501 晴明 17 00:03:06,234 --> 00:03:07,367 晴明ー! 18 00:03:08,801 --> 00:03:10,033 臨 兵 闘 者 19 00:03:10,334 --> 00:03:11,667 皆 陣 裂 在 前 20 00:03:19,467 --> 00:03:21,801 両者 壮絶な撃ち合いーっ 21 00:03:22,133 --> 00:03:26,033 会場が耐えきれません まるで「ドラゴンボール」のような光景です 22 00:03:26,434 --> 00:03:31,234 ええい 晴明ー 負けぬ 俺は負けぬぞ 23 00:03:31,767 --> 00:03:36,434 ムダじゃ道満 貴様一個の力では わしには勝てぬ 24 00:03:37,767 --> 00:03:38,234 ぬうっ 25 00:03:39,534 --> 00:03:40,634 ぐおおお 26 00:03:42,968 --> 00:03:43,634 うはあ 27 00:03:44,334 --> 00:03:48,367 しかし道満選手 負けじとさらに呪文を詠唱するー! 28 00:03:50,400 --> 00:03:55,234 興奮して周りが見えなくなるのが 道満 貴様の悪い癖じゃ 29 00:03:55,834 --> 00:03:57,934 今その目 覚まさせてやる 30 00:03:58,367 --> 00:03:59,400 黙れえ! 31 00:03:59,968 --> 00:04:01,767 不動明王 火界咒(かかいじゅ) 32 00:04:01,834 --> 00:04:06,400 あーっと 道満選手の周囲に燃えさかる無数の呪符がぁ 33 00:04:06,567 --> 00:04:10,167 たった1人でこれだけの呪符を 恐るべき呪力だー! 34 00:04:10,234 --> 00:04:14,367 晴明 無数の炎に焼かれ 灰になるがいい 35 00:04:15,133 --> 00:04:15,601 道満 36 00:04:15,667 --> 00:04:16,167 あっ 37 00:04:16,901 --> 00:04:22,734 サバを読むな 呪符103枚は四捨五入しても“無数”ではない 38 00:04:23,501 --> 00:04:28,601 ちなみにわしのは1562枚 これも無数には程遠いの 39 00:04:28,701 --> 00:04:34,133 なっ なんという数だー! 晴明選手 道満選手を上回る膨大な 40 00:04:34,267 --> 00:04:40,934 いや 1562枚の呪符を操っている まるで炎でできた巨大な壁だァ! 41 00:04:41,167 --> 00:04:43,601 せ 晴明 貴様 42 00:04:44,133 --> 00:04:46,868 道満 これがわしとお前の 43 00:04:47,334 --> 00:04:48,934 思いの差じゃあ! 44 00:04:53,801 --> 00:04:55,100 うがああ 45 00:04:55,167 --> 00:04:59,133 圧倒的ー! 真の力を解放した晴明選手を前に 46 00:04:59,267 --> 00:05:02,367 道満選手 全く太刀打ちできないィ! 47 00:05:03,200 --> 00:05:07,100 巨大な炎に飲まれた道満選手 その身を焼かれていく! 48 00:05:07,300 --> 00:05:09,033 これは 勝負あったか!? 49 00:05:12,334 --> 00:05:13,167 道満 50 00:05:14,767 --> 00:05:16,100 道満 51 00:05:17,400 --> 00:05:19,567 道満 何をやっている 52 00:05:20,167 --> 00:05:22,968 しょうがない子だ また夜更かしして 53 00:05:23,400 --> 00:05:24,767 だって寝れないんだもん 54 00:05:25,234 --> 00:05:29,601 仕方ない また昔話でも聞かせてやろうか 55 00:05:29,968 --> 00:05:32,100 わーい 今日は何の話? 56 00:05:32,234 --> 00:05:35,033 金太郎の外道丸退治? それとも桃太郎の… 57 00:05:35,267 --> 00:05:39,567 いや 今日の話はそれよりもっと昔の話だ 58 00:05:41,334 --> 00:05:46,601 むかーし昔 京に悪い神様が住んでいました 59 00:05:47,267 --> 00:05:49,334 闇天丸(あんてんまる)というその鬼神は 60 00:05:49,567 --> 00:05:53,067 京の空を暗い雲に包み 雨ばかり降らせて 61 00:05:53,467 --> 00:05:55,667 人々を苦しめていました 62 00:05:57,133 --> 00:06:01,400 しかしこの闇天丸を 京に現れた2人の旅人が 63 00:06:01,567 --> 00:06:04,801 不思議な力で封じ込めてしまったのです 64 00:06:06,334 --> 00:06:12,267 京の空は晴れ 皇は彼ら兄弟にお礼として 京を護(まも)る者の意を込めた 65 00:06:12,601 --> 00:06:16,234 “御門”という性を与え 家来としたのでした 66 00:06:17,868 --> 00:06:20,167 御門兄弟はとても仲が良く 67 00:06:20,434 --> 00:06:24,400 2人の前ではどんな怪異も たちどころに逃げ去っていきました 68 00:06:25,400 --> 00:06:30,901 2人は強い絆により 京を長らく護り続けたのです 69 00:06:32,667 --> 00:06:38,501 でも妖(あやかし)でさえ切れない彼らの絆に ヒビが入る事件が起きました 70 00:06:40,267 --> 00:06:45,000 御門兄弟の弟は皇の妹君 美しき姫に 71 00:06:45,501 --> 00:06:48,167 密かに想いを寄せていました 72 00:06:49,000 --> 00:06:53,167 でも姫と御門兄弟とでは身分が違いすぎました 73 00:06:54,033 --> 00:06:57,868 弟の恋は決して叶うことのない哀しい恋でした 74 00:06:58,534 --> 00:07:01,100 弟は姫への想いを胸にしまい 75 00:07:01,267 --> 00:07:05,234 ずっと遠くから彼女を見守ることしか できなかったのです 76 00:07:06,434 --> 00:07:10,901 そんな折 弟の耳に驚くべき知らせが届きました 77 00:07:11,234 --> 00:07:14,701 姫が何者かにさらわれたのです 78 00:07:15,434 --> 00:07:17,367 姫をさらったのは 79 00:07:19,133 --> 00:07:20,367 兄でした 80 00:07:21,300 --> 00:07:25,734 そう 兄も弟と同じく姫に想いを寄せていたのです 81 00:07:26,300 --> 00:07:31,567 悲しくも弟の知らぬ間に 兄と姫は互いに想い合う仲となり 82 00:07:32,000 --> 00:07:35,767 地位も名誉も捨てて駆け落ちしたのでした 83 00:07:36,801 --> 00:07:43,367 これに激高した皇は 兄を 姫をさらった逆賊として 討伐命令を下しました 84 00:07:44,033 --> 00:07:47,567 その任に選ばれたのは 弟でした 85 00:07:48,367 --> 00:07:52,267 複雑な思いを秘めながら兄の元へ向かう弟 86 00:07:53,367 --> 00:07:57,734 でも幸せそうに暮らす兄と姫 そして 87 00:07:58,133 --> 00:08:04,701 その赤子を見た時 彼の心は 真っ黒に染まってしまいました 88 00:08:06,133 --> 00:08:10,300 気がつくと弟の前には2人が倒れていました 89 00:08:10,567 --> 00:08:13,434 彼が愛した 2人が 90 00:08:14,367 --> 00:08:15,934 赤子を見逃したのは 91 00:08:16,133 --> 00:08:22,334 これ以上自分の心が醜く黒く染まってゆくのに 耐えられなかったからなのでしょう 92 00:08:24,167 --> 00:08:27,701 彼は京に戻り立派な官職を得ました 93 00:08:28,200 --> 00:08:32,601 でもどんなに立派な地位に就こうと どんな美しい妻をめとろうと 94 00:08:32,901 --> 00:08:35,934 彼の心が晴れることはありませんでした 95 00:08:37,901 --> 00:08:42,767 彼の心と同じように 京に雨が降り続く日々が続きました 96 00:08:43,467 --> 00:08:47,033 そして弟は気づいてしまったのです 97 00:08:48,133 --> 00:08:50,968 その雨は自分が降らせていることに 98 00:08:51,367 --> 00:08:55,000 自分が 鬼になってしまっていることに 99 00:08:56,434 --> 00:09:01,133 心だけでなく身体までも醜く黒く染まったその姿は 100 00:09:01,501 --> 00:09:06,501 かつて兄と共に封じた悪鬼 闇天丸そのものでした 101 00:09:07,734 --> 00:09:11,167 闇天丸は2人に封じられたのちも隙を窺い 102 00:09:11,334 --> 00:09:17,234 弟の嫉妬心 憎しみ 負の情念を依代に彼に取り憑き 103 00:09:17,601 --> 00:09:20,567 2人に復讐を果たそうとしていたのです 104 00:09:21,534 --> 00:09:24,534 しかし 気づいた時にはもう遅すぎました 105 00:09:25,167 --> 00:09:29,701 彼の醜く歪んだ顔に1本の矢が突き刺さりました 106 00:09:30,501 --> 00:09:36,467 そこに立っていたのは彼があの時見逃した 兄の子の姿でした 107 00:09:37,300 --> 00:09:41,801 かくして京(みやこ)を長きに渡り 包んでいた雲は晴れたのです 108 00:09:42,000 --> 00:09:45,467 しかし新たに生まれた深き暗雲が1つ 109 00:09:46,234 --> 00:09:48,167 蘇った闇天丸 110 00:09:48,567 --> 00:09:53,934 父の敵を討ち皇に仕える事となった 兄の子が興した 結野家 111 00:09:54,734 --> 00:09:57,434 そして父が犯した責により性を奪われ 112 00:09:57,534 --> 00:10:01,501 京落ちした弟の子供達が興した 巳厘野家 113 00:10:02,267 --> 00:10:06,667 かつて京を護った聖なる門 御門は 結野(ケツ)と巳厘(シリ) 114 00:10:07,033 --> 00:10:11,200 汚れた肛門(もん)へと 真っ二つに割れてしまったのです 115 00:10:12,434 --> 00:10:16,100 ここに結野家と巳厘野家の長きに渡る争乱の火蓋が 116 00:10:16,334 --> 00:10:18,400 切って落とされたのでした 117 00:10:19,067 --> 00:10:21,868 その幾重にも重なった憎しみの螺旋は 118 00:10:21,934 --> 00:10:25,334 寝れるかぁ そんなドロドロの昔話聞かされて 119 00:10:25,767 --> 00:10:27,934 これ ちゃんと聞かぬか 道満 120 00:10:28,033 --> 00:10:31,667 嫌だよ どうせまた晴明君と 勝負してこいとか言うんだろ 121 00:10:32,133 --> 00:10:37,968 やはり 結野の小僧と懇意になっているという噂 真だったか 122 00:10:38,133 --> 00:10:42,701 昔のことなんて知らない 一族の因縁なんか僕らに押し付けないでよ! 123 00:10:43,434 --> 00:10:45,501 晴明君はとってもいい奴なんだよ 124 00:10:45,767 --> 00:10:48,934 今日だって僕に怨敵呪殺法を教えてくれたんだ 125 00:10:49,434 --> 00:10:50,934 きっと僕らの代になったら 126 00:10:51,133 --> 00:10:54,300 結野家と巳厘野家 仲良くできる時代が来るって 127 00:10:54,567 --> 00:10:56,467 そう2人で約束したんだ 128 00:10:57,434 --> 00:10:59,033 この痴れ者ぉ! 129 00:11:00,100 --> 00:11:03,367 奴らに地位も名誉も奪われたご先祖様の恨み 130 00:11:03,567 --> 00:11:05,567 貴様には分からぬか 131 00:11:06,133 --> 00:11:10,300 我らが仲良くできる時代? そんなもの来るわけがなかろう 132 00:11:11,267 --> 00:11:14,467 怨敵に怨敵呪殺法を習っている暇があるなら 133 00:11:14,868 --> 00:11:17,300 あの小僧を呪殺してこい 134 00:11:17,767 --> 00:11:20,701 奴との縁 切らぬというのなら 135 00:11:21,367 --> 00:11:24,534 親子の縁 切らせてもらうぞ 136 00:11:27,501 --> 00:11:30,634 あれは! 道満さんに刻まれた呪印が 137 00:11:35,834 --> 00:11:37,400 残念じゃ 138 00:11:38,133 --> 00:11:41,567 お前とは親友になれると思っていたのに 139 00:11:43,200 --> 00:11:44,367 オイ 聞いたか 140 00:11:44,567 --> 00:11:48,367 うちの坊っちゃんがまた結野んとこの小僧に コテンパンにやられたって 141 00:11:48,868 --> 00:11:49,934 仕方あるまい 142 00:11:50,167 --> 00:11:54,200 相手は結野衆始まって以来の 神童と謳われているそうじゃないか 143 00:11:55,167 --> 00:11:58,934 あの齢(よわい)にして大人でもかなう者がいないとか 144 00:11:59,267 --> 00:12:02,067 いやはや 末恐ろしい小僧だな 145 00:12:02,667 --> 00:12:05,534 うちの臆病なボンボンとはワケが違うってか 146 00:12:05,834 --> 00:12:09,534 あんな情けない次期当主じゃ この先不安だよな 147 00:12:09,901 --> 00:12:12,968 まったく 結野家が羨ましいね 148 00:12:15,200 --> 00:12:16,767 このバカ者がぁ 149 00:12:16,901 --> 00:12:21,501 よくもおめおめと この家に帰ってこれたな 一族の恥さらしめ 150 00:12:21,767 --> 00:12:24,300 奴に勝つまで帰ってくるなと申したはず 151 00:12:24,667 --> 00:12:28,334 もっと奴を憎め 妬め 羨め 152 00:12:28,734 --> 00:12:32,133 一千年に渡る 怨嗟(おんさ)の念こそ我らが武器 153 00:12:32,200 --> 00:12:33,734 憎しみを力に変えろ 154 00:12:34,267 --> 00:12:39,000 たとえ鬼になろうとも 奴らから全てを奪還するのだァ! 155 00:12:44,968 --> 00:12:46,000 大丈夫? 156 00:12:46,667 --> 00:12:50,534 ごめんなさい うちのお兄ちゃん 手加減ってものを知らなくて 157 00:12:54,400 --> 00:12:57,100 いけない お尻から血が出てる 158 00:12:58,634 --> 00:13:00,501 私の 使って 159 00:13:01,634 --> 00:13:04,601 困った時はお互い様だもの 160 00:13:06,567 --> 00:13:08,567 こっ これは何だぁー! 161 00:13:08,767 --> 00:13:13,033 道満選手の顔に刻まれていた文字が 身体中に広がっているー! 162 00:13:14,601 --> 00:13:16,000 あっ あれはっ 163 00:13:17,067 --> 00:13:20,534 道満 我に身を委ねよ 164 00:13:21,467 --> 00:13:25,834 奴らはぬしらを陽の下から陰へと 追いやった憎むべき相手 165 00:13:26,100 --> 00:13:27,801 滅すべき相手 166 00:13:28,734 --> 00:13:31,734 何を迷う 何を戸惑う 167 00:13:32,567 --> 00:13:38,000 一千年前 あの時のように 我に身を委ねればよいのだ 168 00:13:48,601 --> 00:13:49,467 ごめんなさい 169 00:13:49,667 --> 00:13:50,100 あっ 170 00:13:50,834 --> 00:13:54,033 今日あたし…なの 171 00:13:54,634 --> 00:13:55,767 ふあー! 172 00:13:56,367 --> 00:14:00,968 掘り起こせ お前の奥底に眠る憎しみのマグマを 173 00:14:01,234 --> 00:14:04,133 おーい クリステル 紙が切れたー 174 00:14:04,334 --> 00:14:07,467 ハーイ じゃあここ置いておきますから 175 00:14:13,601 --> 00:14:16,634 コレばっかりじゃねーかあああ! 176 00:14:17,634 --> 00:14:18,200 はっ 177 00:14:19,033 --> 00:14:19,701 うっ 178 00:14:28,200 --> 00:14:31,701 お前から全てを奪った連中を許すな 179 00:14:32,501 --> 00:14:36,901 どうせ手に入らぬのなら全て壊してしまえ 180 00:14:37,400 --> 00:14:39,801 闇に染まれぇー! 181 00:14:40,534 --> 00:14:44,100 ど 道満 式神を己(おの)が身に宿したのか 182 00:14:44,200 --> 00:14:44,968 違う 183 00:14:45,033 --> 00:14:45,501 あっ 184 00:14:46,234 --> 00:14:49,567 あれは式神なんて生易しいもんじゃないでござんす 185 00:14:50,167 --> 00:14:52,934 晴明様 どうやらあの男 186 00:14:53,200 --> 00:14:57,834 憎しみのあまり とんでもないモンを この世に呼び起こしてしまったようでござんす 187 00:14:59,234 --> 00:15:00,434 まさか あれは 188 00:15:01,467 --> 00:15:07,234 一千年前 結野衆と巳厘野衆が 決死の思いで封じた最凶の邪神 189 00:15:09,534 --> 00:15:11,167 闇天丸でござんす 190 00:15:26,067 --> 00:15:28,334 あっ 闇天丸だと 191 00:15:29,367 --> 00:15:33,467 一千年前 京を壊滅の危機に追いやった鬼神(オニ) 192 00:15:34,000 --> 00:15:38,467 我らが祖 御門一族と幾度に渡って戦いを繰り広げ 193 00:15:38,701 --> 00:15:41,300 ようやく封じられた最強の邪神が 194 00:15:42,167 --> 00:15:43,434 何故ここに 195 00:15:44,067 --> 00:15:45,901 蘇らせたでござんす 196 00:15:46,767 --> 00:15:51,100 あの男 負の情念にとらわれ力を求めるあまり 197 00:15:51,634 --> 00:15:53,601 外法に手を出したでござんす 198 00:15:54,267 --> 00:15:56,834 封印されていた闇天丸を呼び起こし 199 00:15:57,767 --> 00:16:00,133 己が身に宿らせたのでござんしょ 200 00:16:02,067 --> 00:16:05,901 鬼を自分の身に あ奴なんてマネを 201 00:16:06,767 --> 00:16:11,067 一千年前の悲劇 再び繰り返すつもりか 道満 202 00:16:12,334 --> 00:16:15,801 道満様ぁ! しっかりしてくだされ 一体何が 203 00:16:16,100 --> 00:16:17,067 ぐうおおお 204 00:16:17,133 --> 00:16:18,200 うわあああ 205 00:16:18,367 --> 00:16:21,267 いかん 敵と味方の区別もついておらん 206 00:16:21,601 --> 00:16:22,501 皆 逃げろ! 207 00:16:23,367 --> 00:16:25,601 目を覚ませぇ! 道満 208 00:16:30,634 --> 00:16:31,067 あっ 209 00:16:31,267 --> 00:16:32,167 法術が効か 210 00:16:34,167 --> 00:16:35,467 がはっ 211 00:16:35,767 --> 00:16:36,701 晴明様 212 00:16:37,000 --> 00:16:40,000 新八 もう勝負云々言ってる場合じゃないネ 213 00:16:40,267 --> 00:16:42,400 うおおおお 214 00:16:42,467 --> 00:16:43,767 うおおおー! 215 00:16:43,868 --> 00:16:44,868 うわっ 216 00:16:51,100 --> 00:16:52,300 げええい 217 00:16:56,834 --> 00:17:02,934 闇 晴明様の法術をも飲み込む 圧倒的な闇の力 218 00:17:04,501 --> 00:17:08,200 道満の負の情念を喰らい さらに力を増している 219 00:17:08,701 --> 00:17:11,534 もう あれは誰にも止められない 220 00:17:13,100 --> 00:17:17,801 全てを闇で覆うまで あれは止まらない 221 00:17:21,133 --> 00:17:21,934 晴明様 222 00:17:22,000 --> 00:17:22,801 来るな 223 00:17:23,200 --> 00:17:28,067 外道丸 葛葉(くずのは) その男とその者達を連れて逃げろ 224 00:17:29,534 --> 00:17:30,634 晴明様ー! 225 00:17:30,968 --> 00:17:31,667 くっ 226 00:17:32,834 --> 00:17:33,601 外道丸!? 227 00:17:34,434 --> 00:17:36,767 諦めるのはまだ早いでござんす 228 00:17:37,701 --> 00:17:41,000 まだ… この男がいるでござんす 229 00:17:41,934 --> 00:17:43,534 なっ 何を言ってるの? 230 00:17:43,834 --> 00:17:48,100 早く治療の続きを 右の玉はほぼ治ったでござんす 231 00:17:48,601 --> 00:17:51,067 晴明様でさえ太刀打ちできなかったのよ 232 00:17:51,300 --> 00:17:53,868 こんなタマ無し男に何ができるっていうの 233 00:17:56,400 --> 00:17:59,067 確かにタマは無いでござんす 234 00:18:00,567 --> 00:18:03,133 でもこの男は 心に 235 00:18:04,200 --> 00:18:08,400 決して潰れぬ 魂(タマ)がぶら下がっているでござんす 236 00:18:08,934 --> 00:18:10,634 うっ ううっ 237 00:18:10,834 --> 00:18:12,634 なっ 何やってんだいアンタ 238 00:18:13,133 --> 00:18:16,868 無茶しちゃいけないよ アンタまだ左のタマが潰れたまま 239 00:18:17,767 --> 00:18:23,133 た タマなら もうそいつの言う通り間に合ってらァ 240 00:18:23,801 --> 00:18:30,267 バランスよく頼むぜ タマときたらお次は 241 00:18:31,734 --> 00:18:33,167 コイツだろ 242 00:18:33,968 --> 00:18:38,601 鬼とランデブー キメこんでくる めかし込んでくれや 243 00:18:39,834 --> 00:18:44,934 あの汚えケツにぶち込めるくらいの 立派なモンを 244 00:18:45,133 --> 00:18:47,033 があああああ 245 00:18:47,167 --> 00:18:48,100 がはっ 246 00:18:48,601 --> 00:18:49,434 うっ 247 00:18:49,601 --> 00:18:51,734 何やってるアルかぁ お前ら 248 00:18:52,501 --> 00:18:55,133 もう敵だ味方だ言ってる場合じゃないネ 249 00:18:55,200 --> 00:19:00,200 このままじゃ結野家も巳厘野家も 全部ひっこ抜かれて江戸は何にもなくなっちゃうネ 250 00:19:00,400 --> 00:19:05,534 力を貸すアル 仲が悪くたって お前ら江戸を護ろうとする目的は一緒ネ 251 00:19:05,968 --> 00:19:07,968 逃げろと言ってるのが分からんのか 252 00:19:08,033 --> 00:19:11,501 妹萌え! 待ってるネ 今すぐ助けるアル 253 00:19:12,234 --> 00:19:16,234 これも 結野と巳厘野に生まれた者の定めだ 254 00:19:16,868 --> 00:19:23,067 どれだけあがこうと 一千年前から続く因果の輪から 抜け出すことは叶わぬ 255 00:19:23,601 --> 00:19:27,934 かつてわしらの祖も 1人の女を奪い合い滅びた 256 00:19:28,000 --> 00:19:28,868 うっ うわー 257 00:19:28,934 --> 00:19:33,868 ぬしらの祖から大切なものを奪い 闇へとおとしめたは我が先祖 258 00:19:34,467 --> 00:19:38,534 また同じ過ちを わしは繰り返してしまったんじゃな 259 00:19:38,601 --> 00:19:39,968 うわーっ 260 00:19:40,567 --> 00:19:45,801 だが道満 こたびの戦い 女を死なせるワケにはいかぬ 261 00:19:46,567 --> 00:19:50,300 そして道満 貴様も死なせはしない 262 00:19:51,701 --> 00:19:55,634 死ぬるは… わし一人で充分じゃ 263 00:19:56,901 --> 00:19:57,767 道満 264 00:19:58,567 --> 00:20:01,567 お前がクリステルに惚れておったのは知っていた 265 00:20:02,667 --> 00:20:06,501 そんな思いとわしへの敵愾心 一族の圧力 266 00:20:07,067 --> 00:20:11,467 様々な思いに身を絡まれ お前が苦しんでいたことも 267 00:20:13,300 --> 00:20:15,534 きっと取り除けると思っていた 268 00:20:16,234 --> 00:20:20,200 これで3人が笑える時代が来る そう思っていた 269 00:20:21,567 --> 00:20:27,434 だが結局わしは クリステルもお前も 傷つけただけじゃった 270 00:20:28,267 --> 00:20:33,167 ままならぬな 道満 たとえ千の法術が使えても 271 00:20:34,133 --> 00:20:38,434 友達と仲直りする術一つ わしは知らんのじゃ 272 00:20:41,667 --> 00:20:46,200 お前をそんな姿になるまで追い込んだのは このわしじゃ 273 00:20:47,868 --> 00:20:51,868 わしにはお前を 受け止める義務がある 274 00:20:52,567 --> 00:20:57,200 憎しみ 悲しみ お前の全てをわしにぶつけよ 275 00:20:58,000 --> 00:21:01,367 お前の闇 わしが全て受け止める 276 00:21:02,901 --> 00:21:05,367 一千年続いたバカげたケンカ 277 00:21:05,734 --> 00:21:08,934 わしの命一つで終わらせられるなら安いものじゃ 278 00:21:10,133 --> 00:21:12,801 これで全て終わりにしよう 道満 279 00:21:14,000 --> 00:21:19,634 全てを壊し 自分をも失った祖が過ち 繰り返してはならん 280 00:21:20,200 --> 00:21:22,367 そこから戻ってこい 道満 281 00:21:23,033 --> 00:21:29,167 思い出せ お前が惚れた女は 暗き空の下で雨に濡れる女であったか!? 282 00:21:29,834 --> 00:21:31,667 お前が惚れたクリステルは 283 00:21:32,133 --> 00:21:34,167 わしらが愛したクリステルは 284 00:21:38,100 --> 00:21:40,133 晴明さーん! 285 00:21:40,968 --> 00:21:42,934 御門が末裔よ 286 00:21:43,767 --> 00:21:45,601 もう何もかも遅い 287 00:21:45,934 --> 00:21:50,634 われに飲まれたきゃつには もはや誰の声も届かぬ 288 00:21:51,501 --> 00:21:54,367 己が闇にとらわれた鼠輩(そはい)めが 289 00:21:54,634 --> 00:21:57,868 我が力使いこなそうなど笑わせる 290 00:21:58,501 --> 00:22:03,234 だがこやつの負の情念 実にいい依代となった 291 00:22:03,567 --> 00:22:05,667 ありがたく頂戴するぞ 292 00:22:06,400 --> 00:22:12,067 これで結野と巳厘野 忌まわしき 御門の正統な血筋は消えた 293 00:22:12,734 --> 00:22:17,467 だが一千年にも渡る我が呪い これしきでは消えんぞ 294 00:22:18,467 --> 00:22:24,801 我を封印せし御門一族の血 この地上に一滴たりとも残さぬ 295 00:22:27,334 --> 00:22:28,067 なっ 296 00:22:33,234 --> 00:22:34,167 貴様は 297 00:22:35,601 --> 00:22:36,901 ただのファンだ 298 00:24:15,901 --> 00:24:19,033 雨にも負けず 風にも負けず 299 00:24:19,801 --> 00:24:21,267 嵐にも負けず 300 00:24:21,834 --> 00:24:24,234 いかなる時にも笑顔を絶やさない 301 00:24:24,901 --> 00:24:28,834 「ソンナ強ク美シイモノニ 私ハナリタイ」