1 00:00:34,739 --> 00:00:58,239 ♪♪~ 2 00:01:01,832 --> 00:01:05,369 (松陽)屍を喰らう 鬼が出ると聞いて来てみれば➡ 3 00:01:05,369 --> 00:01:08,406 キミが そう? 4 00:01:08,406 --> 00:01:12,806 また ずいぶんと かわいい鬼がいたものですね。 5 00:01:19,717 --> 00:01:23,054 それも屍から はぎとったんですか? 6 00:01:23,054 --> 00:01:27,225 (松陽)童一人で 屍の身ぐるみをはき➡ 7 00:01:27,225 --> 00:01:31,095 そうして自分の身を 護ってきたんですか。 8 00:01:31,095 --> 00:01:33,831 たいしたもんじゃないですか。 9 00:01:33,831 --> 00:01:37,831 だけど そんな剣 もういりませんよ。 10 00:01:41,339 --> 00:01:46,210 人に怯え 自分を護るためだけに ふるう剣なんて➡ 11 00:01:46,210 --> 00:01:49,010 もう捨てちゃいなさい。 12 00:01:56,687 --> 00:02:01,187 くれてあげますよ。 私の剣。 13 00:02:02,493 --> 00:02:05,363 そいつの 本当の使い方を知りたきゃ➡ 14 00:02:05,363 --> 00:02:07,363 ついてくるといい。 15 00:04:58,335 --> 00:05:02,773 (銀時) おい… その手で触れんじゃねえ。 16 00:05:02,773 --> 00:05:05,109 この女に触れんじゃねえ。 17 00:05:05,109 --> 00:05:07,309 (地雷亜)お… お前は! 18 00:05:20,958 --> 00:05:24,258 (月詠)銀時…。 19 00:05:30,301 --> 00:05:34,801 ぬし なぜ こんなところに来た…。 20 00:05:45,316 --> 00:05:50,187 そんな体で… 逃げろと言ったのに。 21 00:05:50,187 --> 00:05:52,823 バカ者め…。 22 00:05:52,823 --> 00:05:56,994 死にゃあしねえよ オレは。 23 00:05:56,994 --> 00:05:59,994 死にゃあしねえよ… 誰も。 24 00:06:03,801 --> 00:06:08,272 もう この吉原で誰も死なせねえ。 25 00:06:08,272 --> 00:06:15,772 オレたちはな お前を一人にはしねえよ。 26 00:06:21,819 --> 00:06:28,319 フフフフッ… オレが張った糸をたどり ここを嗅ぎつけたか。 27 00:06:30,961 --> 00:06:33,464 奇特なことだ。 28 00:06:33,464 --> 00:06:37,334 蜘蛛の糸を極楽目指して 登るどころか➡ 29 00:06:37,334 --> 00:06:40,734 地獄目指して 這いあがってくるとは…。 30 00:06:46,176 --> 00:06:48,646 お前さんのバカさ加減には➡ 31 00:06:48,646 --> 00:06:52,146 釈迦も閻魔もあきれようて。 32 00:06:55,819 --> 00:06:58,155 待て 銀時! 33 00:06:58,155 --> 00:07:00,355 逃げろなんて もう言わせねえよ。 34 00:07:02,760 --> 00:07:05,429 一人でなにもかも 背負い込もうなんざ➡ 35 00:07:05,429 --> 00:07:08,098 みずくせえじゃねえか。 36 00:07:08,098 --> 00:07:11,435 涙垂れ流して 助けを乞いやがれ。 37 00:07:11,435 --> 00:07:14,772 鼻水垂れ流してオレにすがりやがれ。 38 00:07:14,772 --> 00:07:18,642 泣きてえときには泣けばいいんだ。 39 00:07:18,642 --> 00:07:21,645 笑いたいときには笑えばいいんだ。 40 00:07:21,645 --> 00:07:26,116 テメエが醜いツラで 泣きわめいているときは➡ 41 00:07:26,116 --> 00:07:28,786 それ以上 汚ねえツラで泣いてやる。 42 00:07:28,786 --> 00:07:32,656 テメエが腹抱えて笑ってるときは➡ 43 00:07:32,656 --> 00:07:35,656 それ以上 バカデカイ声で笑ってやる。 44 00:07:39,797 --> 00:07:42,132 それでいいんだよ。 45 00:07:42,132 --> 00:07:46,971 テメエを捨てて 潔くきれいに 死んでいくなんてことより➡ 46 00:07:46,971 --> 00:07:51,308 小汚くても テメエらしく 生きていくことのほうが➡ 47 00:07:51,308 --> 00:07:53,308 よっぽど上等だ。 48 00:07:55,179 --> 00:07:59,049 お前が 荷を負うと? 49 00:07:59,049 --> 00:08:02,586 月詠の荷を お前も共に担うと? 50 00:08:02,586 --> 00:08:06,256 フフフフッ わからんのか。 51 00:08:06,256 --> 00:08:10,928 月詠にとっての荷は お前以外の何ものでもない。 52 00:08:10,928 --> 00:08:16,266 お前たちがいなければ 月詠は こんなに苦しむことはなかった。 53 00:08:16,266 --> 00:08:18,766 こんなに醜くなることはなかった。 54 00:08:30,781 --> 00:08:34,284 月詠 腹が空いただろ。 55 00:08:34,284 --> 00:08:37,321 今 特上のエサを用意してやる。 56 00:08:37,321 --> 00:08:43,021 月を追い 巣に迷い込んだ この哀れな虫ケラをな。 57 00:08:46,864 --> 00:08:50,634 テメエが どこで誰を 裏切ろうが かまやしねえ。 58 00:08:50,634 --> 00:08:53,470 将軍だろうが どこぞの主君だろうが➡ 59 00:08:53,470 --> 00:08:55,806 どうぞ好きにやりゃいい。 60 00:08:55,806 --> 00:08:59,309 だが ひとたび 師と名のっておきながら➡ 61 00:08:59,309 --> 00:09:02,279 テメエ 弟子裏切ったな。 62 00:09:02,279 --> 00:09:06,750 ガキん頃から テメエを信じてたコイツを。 63 00:09:06,750 --> 00:09:10,621 ずっと テメエを追いかけてたコイツを。 64 00:09:10,621 --> 00:09:14,425 テメエは 食いもんにしたな。 65 00:09:14,425 --> 00:09:18,295 そんなもん 師とは呼ばねえ。 66 00:09:18,295 --> 00:09:21,765 そんなもん 師弟とは呼ばねえ! 67 00:09:21,765 --> 00:09:23,765 消えろ。 68 00:09:26,937 --> 00:09:29,973 コイツの前から さっさと消えろってんだ。 69 00:09:29,973 --> 00:09:32,109 腐れ外道! 70 00:09:32,109 --> 00:09:35,612 《この男 獲物の目ではない。 71 00:09:35,612 --> 00:09:38,949 まして エサの目でもない。 72 00:09:38,949 --> 00:09:42,549 糸が震える》 73 00:09:44,755 --> 00:09:49,126 《かつて かかったことのない 得体の知れぬものの侵入に➡ 74 00:09:49,126 --> 00:09:52,162 オレの巣が反応している。 75 00:09:52,162 --> 00:09:55,262 あれは あの目は…》 76 00:10:00,738 --> 00:10:05,476 地雷亜 巣にかかったのは テメエのほうだ。 77 00:10:05,476 --> 00:10:09,646 オレの巣 土足で踏み荒らしたからには➡ 78 00:10:09,646 --> 00:10:11,982 生きて出られると思うな。 79 00:10:11,982 --> 00:10:15,819 うす汚ねえ体液ぶちまいて くたばりやがれ。 80 00:10:15,819 --> 00:10:18,819 フッ! 食い合いか…。 81 00:10:22,593 --> 00:10:24,528 おもしろい。 82 00:10:24,528 --> 00:10:29,333 どちらが 巣の主か その身をもって 知るがいい! 83 00:10:29,333 --> 00:10:32,836 糸の張るところ たとえ 六道なりとも➡ 84 00:10:32,836 --> 00:10:34,772 我が巣と成り果てる。 85 00:10:34,772 --> 00:10:45,415 ♪♪~ 86 00:10:45,415 --> 00:10:48,815 その手負いの身で オレを捉えられるか? 87 00:10:51,021 --> 00:10:54,021 外に逃げるつもりか。 甘いわ! 88 00:10:56,827 --> 00:10:59,327 甘ぇのは テメエだ。 89 00:11:19,817 --> 00:11:22,417 つ~かま~えた。 90 00:11:25,155 --> 00:11:30,855 さぁ 晩餐会の時間だ。 たらふく食わせてもらうぜ! 91 00:11:32,830 --> 00:11:37,701 ((ソイツの本当の使い方を知りたきゃ ついてくるといい。 92 00:11:37,701 --> 00:11:40,704 これからは ソイツを振るい…。 93 00:11:40,704 --> 00:11:45,843 敵を斬るためではない。 弱き己を斬るために。 94 00:11:45,843 --> 00:11:51,843 己を護るのではない。 己の魂を護るために)) 95 00:11:54,852 --> 00:11:56,852 てや~っ!! 96 00:12:07,297 --> 00:12:10,297 うぉ~っ! でや~っ! 97 00:12:17,307 --> 00:12:19,307 銀時! 98 00:12:23,814 --> 00:12:27,317 なぜ…。 99 00:12:27,317 --> 00:12:31,817 お前が オレと拮抗する力を…。 100 00:12:34,658 --> 00:12:37,561 己を捨てることもできん連中に…。 101 00:12:37,561 --> 00:12:42,165 己の居場所欲しさに 仲間も斬れん連中に…。 102 00:12:42,165 --> 00:12:46,336 オレは すべてを捨ててきた。 103 00:12:46,336 --> 00:12:52,142 己の存在も 居場所も 仲間も…。 104 00:12:52,142 --> 00:12:55,846 獲物のために… お前のために! 105 00:12:55,846 --> 00:12:59,716 なのに なぜ… なぜなんだ!? 106 00:12:59,716 --> 00:13:03,287 まだ わからねえのか。 107 00:13:03,287 --> 00:13:09,159 オメエが捨てたもんのなかには 大切な荷も まざってたんだよ。 108 00:13:09,159 --> 00:13:15,299 仲間を捨てた? 違う。 仲間を失うのが怖かったんだろう。 109 00:13:15,299 --> 00:13:17,968 一人で戦ってきた? 違う! 110 00:13:17,968 --> 00:13:20,470 最初から 一人であれば➡ 111 00:13:20,470 --> 00:13:23,140 孤独になる苦しみも ねえからだろう。 112 00:13:23,140 --> 00:13:25,809 己を捨てた? 違う! 113 00:13:25,809 --> 00:13:30,681 テメエは 背負う苦しみも 背負われる苦しみからも逃げた➡ 114 00:13:30,681 --> 00:13:34,518 ただの臆病者だ! 115 00:13:34,518 --> 00:13:39,990 コイツは もう テメエなんかより よっぽど強いよ。 116 00:13:39,990 --> 00:13:43,860 臆病者の相手は 臆病者で十分だ。 117 00:13:43,860 --> 00:13:48,498 テメエの相手は このオレで十分だ。 118 00:13:48,498 --> 00:13:50,434 ぬかせ! 119 00:13:50,434 --> 00:13:54,134 テメエに師匠の名を語る資格はねえ。 120 00:13:59,509 --> 00:14:05,909 テメエに荷ごと弟子を背負う 背中があるかぁ! 121 00:14:37,147 --> 00:14:39,447 銀時…。 122 00:14:43,820 --> 00:14:47,120 帰るぞ お前の居場所に。 123 00:14:57,167 --> 00:15:00,837 (月詠)地雷亜 やめろ! 124 00:15:00,837 --> 00:15:05,108 もうやめとけ。 125 00:15:05,108 --> 00:15:09,446 テメエの巣には 何もいやしねえよ。 126 00:15:09,446 --> 00:15:11,782 そこにいんのは 最初から➡ 127 00:15:11,782 --> 00:15:15,452 はるか頭上の 月の光をあおぎ見て➡ 128 00:15:15,452 --> 00:15:20,791 空に向かって糸を吐き続ける 哀れな蜘蛛だけだ。 129 00:15:20,791 --> 00:15:24,661 フッ… 何を世迷い言を。 130 00:15:24,661 --> 00:15:31,435 そんなことは とうの昔に知ってるさ。 131 00:15:31,435 --> 00:15:34,435 やめろ 地雷亜! 132 00:15:49,486 --> 00:15:56,886 いい それで… それでいい。 133 00:16:02,766 --> 00:16:06,636 蜘蛛が地に消えゆくか…。 134 00:16:06,636 --> 00:16:14,778 存外… 期待していたほどの 感慨はないな。 135 00:16:14,778 --> 00:16:20,450 己を殺すなどということは。 136 00:16:20,450 --> 00:16:25,789 ((オレは オレを殺したいんだ)) 137 00:16:25,789 --> 00:16:28,692 地雷亜… ぬし。 138 00:16:28,692 --> 00:16:34,131 (全蔵)地雷亜 お前の最後の獲物は…。 139 00:16:34,131 --> 00:16:37,033 お前自身だったってわけかい。 140 00:16:37,033 --> 00:16:42,005 お前の狙いは 手塩にかけて 鍛え上げた己の分身を➡ 141 00:16:42,005 --> 00:16:44,141 殺すことなんかじゃねえ。 142 00:16:44,141 --> 00:16:50,814 最愛の弟子… 己自身に 殺されることだったんだろ。 143 00:16:50,814 --> 00:16:57,487 か… 頭の息子か? 144 00:16:57,487 --> 00:17:00,390 一度会うたな。 145 00:17:00,390 --> 00:17:08,765 親父殿と仲間の仇 再び とりに来たか。 146 00:17:08,765 --> 00:17:13,637 仇なんざ とうの昔に とる気は失せたぜ。 147 00:17:13,637 --> 00:17:19,109 地に落ち もがく蜘蛛なんざ➡ 148 00:17:19,109 --> 00:17:22,809 潰す気にもなりゃしねえよ 段臓。 149 00:17:27,784 --> 00:17:31,121 すべて 調査済みというわけか。 150 00:17:31,121 --> 00:17:35,458 蜘蛛手の地雷亜… 本名 鳶田段臓。 151 00:17:35,458 --> 00:17:40,330 伊賀の郷氏の元に生まれ 幼少の頃より 忍術を納め➡ 152 00:17:40,330 --> 00:17:44,134 その才は 神童と呼ばれるほどのものだった。 153 00:17:44,134 --> 00:17:48,805 伊賀は 郷氏どもが 年中 覇権争いを繰り広げている土地だ。 154 00:17:48,805 --> 00:17:51,708 鳶田家は 伊賀でも有数の大家。 155 00:17:51,708 --> 00:17:54,978 そのうえ 嫡男が すこぶる腕が立つとなりゃ➡ 156 00:17:54,978 --> 00:17:57,480 ヤツらも黙っちゃいねえ。 157 00:17:57,480 --> 00:18:01,351 生き残ったのは お前と 年端もいかない妹。 158 00:18:01,351 --> 00:18:05,222 お前は 一族郎党を 皆殺しにされていながら➡ 159 00:18:05,222 --> 00:18:10,760 その類稀なる腕ゆえ 生き恥を さらさせられることとなった。 160 00:18:10,760 --> 00:18:14,631 ただ一人の肉親の命を質に。 161 00:18:14,631 --> 00:18:20,270 憎むべき敵に… 喰らうべき獲物に 忠誠を誓ったんだ。 162 00:18:20,270 --> 00:18:25,442 お前の歪んだ忠誠心が 生まれたのは その頃だろう。 163 00:18:25,442 --> 00:18:30,947 滅私奉公… 文字どおり 自分の身を捨てて➡ 164 00:18:30,947 --> 00:18:33,450 仇のために働いた。 165 00:18:33,450 --> 00:18:37,120 いや 捨てるしかなかったんだろう。 166 00:18:37,120 --> 00:18:42,459 一族を根絶やした仇に仕える その憎しみ 悲しみ。 167 00:18:42,459 --> 00:18:47,297 恥辱の念から逃れるには 己という存在を忘れきり➡ 168 00:18:47,297 --> 00:18:51,635 ただ 目の前の任務を 機械的にこなしていくしかない。 169 00:18:51,635 --> 00:18:55,805 お前は そんな自分に 陶酔することで➡ 170 00:18:55,805 --> 00:18:58,708 苦しみから逃れようとした。 171 00:18:58,708 --> 00:19:03,480 だが そんな兄の姿を 見ていられなくなったのだろう。 172 00:19:03,480 --> 00:19:06,816 ((もういい… もういいの。 173 00:19:06,816 --> 00:19:10,153 私のために ムリするのは もうやめて。 174 00:19:10,153 --> 00:19:14,024 兄者… 自分の人生を生きて。 175 00:19:14,024 --> 00:19:18,224 自由に… 自分のために生きて)) 176 00:19:21,765 --> 00:19:25,168 (全蔵)お前の妹は 自ら 命を絶った。 177 00:19:25,168 --> 00:19:29,839 どれだけ獲物を喰らっても どれだけ己を痛めつけても➡ 178 00:19:29,839 --> 00:19:36,713 妹を護れなかった。 その痛みは いつまでも お前を苦しめた。 179 00:19:36,713 --> 00:19:41,351 そうして お前は 最も 自分が忌むべき方法で➡ 180 00:19:41,351 --> 00:19:44,854 お前自身を殺そうとした。 181 00:19:44,854 --> 00:19:49,025 己が手塩にかけて育てた 最愛の弟子の仇として➡ 182 00:19:49,025 --> 00:19:51,861 その手にかかって 死ぬ。 183 00:19:51,861 --> 00:19:58,368 それが 妹を護れなかったお前が 自身に科した罰…。 184 00:19:58,368 --> 00:20:01,204 違うな。 185 00:20:01,204 --> 00:20:04,808 ただ 怖かっただけさ…。 186 00:20:04,808 --> 00:20:10,680 お前さんの言うとおり オレは また失うのが怖くて➡ 187 00:20:10,680 --> 00:20:15,452 荷を負うことをやめた ただの臆病者。 188 00:20:15,452 --> 00:20:18,154 ゆえに惹かれたんだ。 189 00:20:18,154 --> 00:20:23,493 ((わっちは 吉原と日輪を護りたいんじゃ!)) 190 00:20:23,493 --> 00:20:29,299 (地雷亜)小さき背中で 荷を 一身に背負おうとする その童に。 191 00:20:29,299 --> 00:20:35,105 ゆえに 己のすべてを 伝授しようとしたんだ。 192 00:20:35,105 --> 00:20:39,843 傷つけたくなかった… オレのように。 193 00:20:39,843 --> 00:20:44,180 失う苦しみを味わうくらいなら➡ 194 00:20:44,180 --> 00:20:48,051 最初から何も背負わなければいい。 195 00:20:48,051 --> 00:20:51,051 居場所も仲間もいらない…。 196 00:20:53,189 --> 00:20:56,226 だが オレの思いとは裏腹に➡ 197 00:20:56,226 --> 00:21:03,633 お前の周りには いつの間にか 仲間が… 居場所ができていた。 198 00:21:03,633 --> 00:21:08,138 お前は オレにはない 強さを持っていた。 199 00:21:08,138 --> 00:21:10,807 背負う苦しみからも➡ 200 00:21:10,807 --> 00:21:14,644 背負われる苦しみからも 逃げぬ強さ。 201 00:21:14,644 --> 00:21:19,482 怖かったのさ… また失うのが。 202 00:21:19,482 --> 00:21:24,354 お前が オレのもとから 遠く離れていくようで。 203 00:21:24,354 --> 00:21:28,658 オレは その手を引き戻そうと➡ 204 00:21:28,658 --> 00:21:32,529 お前を オレと同じ目にあわせていた。 205 00:21:32,529 --> 00:21:42,205 オレは 結局 お前も妹も… 何も護ってなどいなかった。 206 00:21:42,205 --> 00:21:46,843 オレが護っていたのは 自分だけだ。 207 00:21:46,843 --> 00:21:51,181 そんな自分に愛想が尽きた。 208 00:21:51,181 --> 00:21:54,851 ただ それだけのことさ。 209 00:21:54,851 --> 00:22:00,723 フフ… もう何も 背負うまいと思ったのに➡ 210 00:22:00,723 --> 00:22:04,661 いつの間にか また荷を背負い込んでいる。 211 00:22:04,661 --> 00:22:09,365 もう 誰にも 背負わせまいと思ったのに➡ 212 00:22:09,365 --> 00:22:13,803 いつの間にか また何かを背負わせている。 213 00:22:13,803 --> 00:22:18,475 月詠… つまらぬものを背負わせたな…。 214 00:22:18,475 --> 00:22:21,475 すまなかった…。 215 00:22:35,024 --> 00:22:39,162 もっと 早くに 話をしてほしかった。 216 00:22:39,162 --> 00:22:45,335 わっちにも 遠慮なく その荷 分けてほしかった。 217 00:22:45,335 --> 00:22:51,140 そうしたら きっと また違った答えが出せていたはず。 218 00:22:51,140 --> 00:22:55,345 弟子を荷ごと背負うのが 師匠の役目なら➡ 219 00:22:55,345 --> 00:22:59,015 弟子の役目は なんじゃ。 220 00:22:59,015 --> 00:23:03,786 師を背負えるまでに 大きくなることじゃ。 221 00:23:03,786 --> 00:23:07,457 軽い… 軽いのう 師匠。 222 00:23:07,457 --> 00:23:11,457 ぬしは こんなにも 軽かったんじゃな。 223 00:23:13,329 --> 00:23:16,729 見えるか? 師匠。 224 00:23:34,684 --> 00:23:40,156 ああ… ああ。 見える。 225 00:23:40,156 --> 00:23:45,028 今まで見たことがないほどの➡ 226 00:23:45,028 --> 00:23:48,728 きれいな月だ…。 227 00:23:51,167 --> 00:23:54,070 大した弟子だな。 228 00:23:54,070 --> 00:23:58,841 師匠を背負えるまで 大きくなるのが 弟子の務めか。 229 00:23:58,841 --> 00:24:04,441 オレは 親父には背負われてばかりで そんなマネしてやれなんだな。 230 00:24:09,786 --> 00:24:12,086 オレもだ。 231 00:30:32,785 --> 00:30:37,807 ♬『ゼッコーチョー!』 232 00:30:37,807 --> 00:30:52,772 ♬~