1 00:01:46,860 --> 00:01:49,360 (平子) ご協力 ありがとうございました。 2 00:01:49,360 --> 00:01:51,870 これで 次郎長一家と華陀様で→ 3 00:01:51,870 --> 00:01:54,900 かぶき町を牛耳る日も 近いですね。 4 00:01:54,900 --> 00:01:56,820 (華陀)世迷い言を。 5 00:01:56,820 --> 00:02:01,030 そちは 父の天下のために わらわを利用しただけであろうに。 6 00:02:01,030 --> 00:02:04,180 それは華陀様も一緒でしょ。 フン。 7 00:02:04,180 --> 00:02:08,100 おかげさまで 親父を縛りつけていた頸木は→ 8 00:02:08,100 --> 00:02:10,190 きれいさっぱり取れました。 9 00:02:10,190 --> 00:02:13,690 あのばばあが 親父から 花と自由を奪ったんです。 10 00:02:13,690 --> 00:02:15,770 これで きっと親父も…。 11 00:02:15,770 --> 00:02:18,310 そちを 見てくれるようになると? 12 00:02:18,310 --> 00:02:20,710 わらわには 次郎長より そちが→ 13 00:02:20,710 --> 00:02:24,180 頸木から解放されたがっている ようにしか見えぬ。 14 00:02:24,180 --> 00:02:28,200 父を奪った女が消えて さぞ嬉しかろう? 15 00:02:28,200 --> 00:02:31,540 もう これだから 女は嫌いなんです。 16 00:02:31,540 --> 00:02:33,880 くだらない邪推ばかりして。 17 00:02:33,880 --> 00:02:37,860 そんなことより 西郷の子供の件 お願いしましたよ。 18 00:02:37,860 --> 00:02:42,250 あの男女 いつ裏切るか わかったもんじゃないんで。 19 00:02:42,250 --> 00:02:48,710 平子よ 次郎長の目には そちの姿など映っておらぬぞ。 20 00:02:48,710 --> 00:02:53,860 いくら邪魔者を消そうが いくら そのもとで尽くそうが…。 21 00:02:53,860 --> 00:02:57,850 もう いいかげんにしてくださいよ 華陀様。 22 00:02:57,850 --> 00:03:03,650 その口 止めやがらねえと 花が咲くことになるぞ ばばあ。 23 00:03:06,240 --> 00:03:08,240 フッ…。 24 00:03:16,750 --> 00:03:20,170 (たま)キャサリン様 いいかげん お休みになってください。 25 00:03:20,170 --> 00:03:22,360 もう2日間 その調子ですよ。 26 00:03:22,360 --> 00:03:27,260 私には 休息は必要ありません。 代わりますから キャサリン様。 27 00:03:27,260 --> 00:03:30,000 (新八) 神楽ちゃんも少し休んだら? 28 00:03:30,000 --> 00:03:33,540 (神楽)ひとん家でスヤスヤ眠れるほど 尻軽女じゃないね。 29 00:03:33,540 --> 00:03:38,040 それに 寝て起きたとき もし ばあさんが…。 30 00:03:38,040 --> 00:03:40,690 大丈夫だよ きっと 大丈夫。 31 00:03:40,690 --> 00:03:43,380 いったん家に帰って 休んだほうがいい。 32 00:03:43,380 --> 00:03:47,250 みんなまで倒れたら 誰が いちばん悲しむか…。 33 00:03:47,250 --> 00:03:49,720 (西郷)帰る家なんて ありゃしないよ。 34 00:03:49,720 --> 00:03:52,700 あんたたちの居場所は もうここにはない。 35 00:03:52,700 --> 00:03:54,710 西郷さん! 36 00:03:54,710 --> 00:03:58,530 バカなやつだよぉ あれほど逃げろと言ったのに。 37 00:03:58,530 --> 00:04:02,510 西郷さん あの時の電話 もしかして…。 38 00:04:02,510 --> 00:04:05,530 すまなかった… なんて言うつもりはないよ。 39 00:04:05,530 --> 00:04:10,210 わたしゃ 何もできなかった。 それに これからも…。 40 00:04:10,210 --> 00:04:13,640 あさって あんたらの店は→ 41 00:04:13,640 --> 00:04:17,360 私たち四天王勢力によって 打ち壊される。 42 00:04:17,360 --> 00:04:19,360 (みんな)えっ!? 43 00:04:19,360 --> 00:04:21,370 あさってだ…。 44 00:04:21,370 --> 00:04:23,690 それまでに荷物をまとめて この街から出ていきな。 45 00:04:23,690 --> 00:04:27,820 なっ なんでそんなことに!? 聞こえなかったかい? 46 00:04:27,820 --> 00:04:30,740 もうこの街に あんたらの居場所はないって→ 47 00:04:30,740 --> 00:04:34,810 街中が かぶき町そのものが あんたたちの敵なんだよ。 48 00:04:34,810 --> 00:04:37,150 (銀時)ガキでも 人質にとられたか…。 49 00:04:37,150 --> 00:04:39,180 銀さん! 50 00:04:39,180 --> 00:04:42,040 連中 どうやら 私を試すつもりらしいね。 51 00:04:42,040 --> 00:04:46,860 私にも 私の護らなきゃ いけないもんがあるんでね…。 52 00:04:46,860 --> 00:04:51,760 西郷さん…。 パー子 こいつらのこと頼めるかい? 53 00:04:51,760 --> 00:04:55,820 心配いらねえ。 もう店は たたむつもりだ。 54 00:04:55,820 --> 00:04:58,150 あとは好きにやってくれ。 55 00:04:58,150 --> 00:05:01,870 (キャサリン)てんめぇ! お登勢さんに こんな真似されて→ 56 00:05:01,870 --> 00:05:05,360 店まで潰されて 尻尾巻いて逃げるつもりか!? 57 00:05:05,360 --> 00:05:08,530 戦えってのか? 冗談よせよ。 58 00:05:08,530 --> 00:05:10,870 次郎長 1人でも このざまだってのに。 59 00:05:10,870 --> 00:05:14,870 お前が そんなタマかよ アホの坂田! 60 00:05:14,870 --> 00:05:17,510 出てくなら てめえだけ出ていきな! 61 00:05:17,510 --> 00:05:19,540 私は… 私は! 62 00:05:19,540 --> 00:05:22,530 ばばあが なんで 1人で行ったかわかるか? 63 00:05:22,530 --> 00:05:25,500 俺たち 護るためだよ。 64 00:05:25,500 --> 00:05:29,680 それでも死にてえんなら 勝手に残って 勝手に死にな。 65 00:05:29,680 --> 00:05:32,990 どうせ万事屋も ばばあの店も たたむんだ。 66 00:05:32,990 --> 00:05:37,690 もう俺たちは 赤の他人。 それぞれ 好きにやりゃあいい。 67 00:05:37,690 --> 00:05:39,840 俺も 好き勝手 やらせてもらうぜ。 68 00:05:39,840 --> 00:05:41,830 待ってよ! 銀さん! 69 00:05:41,830 --> 00:05:44,370 すまねえな。 70 00:05:44,370 --> 00:05:48,840 俺は もう 何も護れる気がしねえ。 71 00:05:48,840 --> 00:05:52,070 銀さん…。 72 00:05:52,070 --> 00:05:54,670 銀時様…。 73 00:05:58,160 --> 00:06:01,080 最近 何だか 人が少なくねえか? 74 00:06:01,080 --> 00:06:03,100 知らねえのかよ おめえさん。 75 00:06:03,100 --> 00:06:06,150 近々 戦争が おっぱじまるらしいぜ。 戦争? 76 00:06:06,150 --> 00:06:09,870 四天王の派閥争いが いよいよ 激化してきたらしくてな→ 77 00:06:09,870 --> 00:06:12,530 みんな ビビって 街に 寄りつかなくなっちまったんだ。 78 00:06:12,530 --> 00:06:15,700 危ねえ 危ねえ言って 今まで大丈夫だったじゃねえか。 79 00:06:15,700 --> 00:06:17,700 今回も…。 80 00:06:17,700 --> 00:06:20,490 それが 噂じゃ お登勢が おっ死んじまったらしくてな。 81 00:06:20,490 --> 00:06:23,200 えっ!? 次郎長一家と揉めたらしくて→ 82 00:06:23,200 --> 00:06:27,160 あっちはあっちで 若頭の勝男が 死んじまったらしいんだが…。 83 00:06:27,160 --> 00:06:29,160 その勝男に代わって→ 84 00:06:29,160 --> 00:06:32,180 一家取り仕切ってる ルーキーがいるらしくて。 85 00:06:32,180 --> 00:06:36,870 どうも 華陀と西郷 丸め込んで お登勢さん潰したみたいよ。 86 00:06:36,870 --> 00:06:38,870 俺は 借金で 金貸しと揉めたとき→ 87 00:06:38,870 --> 00:06:40,870 あの人に世話になってな。 88 00:06:40,870 --> 00:06:44,430 俺も女房と喧嘩したときの恩も 返せなんだな。 89 00:06:44,430 --> 00:06:47,360 だったら おめえさんが お登勢さんの店 護ってやったら? 90 00:06:47,360 --> 00:06:50,030 バカ 命がいくつあっても 足りねえよ。 91 00:06:50,030 --> 00:06:52,030 この街で生き残るのは→ 92 00:06:52,030 --> 00:06:54,670 人情云々より ど汚えやつなんだよ。 93 00:06:54,670 --> 00:06:57,620 残り3人も いつ ぶつかり合うか…。 94 00:06:57,620 --> 00:07:01,620 さっさと この街 おさらばしたほうがいいかもな。 95 00:07:04,810 --> 00:07:09,030 (たま)浄も不浄も すべてを 受け入れる街 かぶき町。 96 00:07:09,030 --> 00:07:11,900 まさか その街から 追い出されるなんて→ 97 00:07:11,900 --> 00:07:15,860 私の予測パターンには 入っておりませんでした。 98 00:07:15,860 --> 00:07:18,730 お登勢様は そんな 清濁あわせもった街を→ 99 00:07:18,730 --> 00:07:22,530 愛しておられたのに もう この街には…。 100 00:07:22,530 --> 00:07:27,700 なんで お登勢さんの店を みんなの店を見捨てなきゃ…。 101 00:07:27,700 --> 00:07:30,360 もう その話は なしにしましょう。 102 00:07:30,360 --> 00:07:32,990 僕らが死んだら お登勢さんが→ 103 00:07:32,990 --> 00:07:35,890 体を張って護ってくれた 意味がなくなります。 104 00:07:35,890 --> 00:07:37,910 お登勢さんも 明日には→ 105 00:07:37,910 --> 00:07:39,860 かぶき町の病院から 移ることになってるし→ 106 00:07:39,860 --> 00:07:43,230 そしたら みんなで 毎日 看病に行きましょう。 107 00:07:43,230 --> 00:07:46,570 とにかく かぶき町には もう近寄らないこと。 108 00:07:46,570 --> 00:07:50,570 生きてさえいれば どこでだって 何度だって やり直…。 109 00:07:52,530 --> 00:07:55,860 やり直せる…。 110 00:07:55,860 --> 00:08:03,170 やり直… あり… おかしいな…。 111 00:08:03,170 --> 00:08:06,520 なんで泣いてんだろう…。 112 00:08:06,520 --> 00:08:09,610 あれ…。 113 00:08:09,610 --> 00:08:16,210 (泣き声) 114 00:08:21,820 --> 00:08:26,160 (勝男)さすがのお前さんも 四天王には敵わんか? 115 00:08:26,160 --> 00:08:28,500 ごっついやろう? うちのおじき。 116 00:08:28,500 --> 00:08:31,530 まさか ほんまに お登勢 手にかけるとはのう。 117 00:08:31,530 --> 00:08:33,600 わしを助けりゃ→ 118 00:08:33,600 --> 00:08:35,490 事態を沈静化できる 思うたか知らんが→ 119 00:08:35,490 --> 00:08:37,710 残念じゃったのう。 120 00:08:37,710 --> 00:08:40,580 戦争は もう止まらへんで ハハハ! 121 00:08:40,580 --> 00:08:43,880 うぉ~っ! 勘違いすんなよ おい。 122 00:08:43,880 --> 00:08:46,530 俺は てめえを 助けたわけじゃねえぞ。 123 00:08:46,530 --> 00:08:48,880 腹を割って話がしたくてな。 124 00:08:48,880 --> 00:08:50,920 もう少し割るか。 イタタタ! 125 00:08:50,920 --> 00:08:52,950 なんじゃ!? 何が聞きたいんじゃ!? 126 00:08:52,950 --> 00:08:55,510 次郎長が ばばあやるとは 思わなかったって→ 127 00:08:55,510 --> 00:08:57,530 どういうことだ? 128 00:08:57,530 --> 00:08:59,560 お前 知らんのか? 129 00:08:59,560 --> 00:09:02,500 お登勢とおじきは ガキの頃からのなじみ。 130 00:09:02,500 --> 00:09:05,150 幼なじみ言うやっちゃ。 131 00:09:05,150 --> 00:09:07,870 ガキの頃から やんちゃやった おじきを→ 132 00:09:07,870 --> 00:09:10,260 悪さするたび 怒鳴り散らしてたんが→ 133 00:09:10,260 --> 00:09:12,260 お登勢やったらしい。 134 00:09:12,260 --> 00:09:15,530 極道の世界に足突っ込んだ 暴れん坊を→ 135 00:09:15,530 --> 00:09:17,530 お登勢だけは おじきが曲がらんよう→ 136 00:09:17,530 --> 00:09:20,480 隣で 怒鳴り散らし続けとった。 137 00:09:20,480 --> 00:09:23,870 そのかいあってか おじきは 侠客でありながら→ 138 00:09:23,870 --> 00:09:26,850 街の顔役になるほどの 人気者になった。 139 00:09:26,850 --> 00:09:29,290 侠の中の侠 次郎長は→ 140 00:09:29,290 --> 00:09:31,530 お登勢によって生まれたんじゃ。 141 00:09:31,530 --> 00:09:34,880 当時のおじきは 喧嘩をすれば 敵なし。 142 00:09:34,880 --> 00:09:36,950 だが そんな無敵の次郎長が→ 143 00:09:36,950 --> 00:09:40,820 人生で一度だけ 敗北をきっした男がおった。 144 00:09:40,820 --> 00:09:44,540 もう一人の顔役 岡引 寺田辰五郎…。 145 00:09:44,540 --> 00:09:47,190 お登勢の旦那じゃ。 146 00:09:47,190 --> 00:09:51,580 喧嘩がめっぽう強くて 一本 筋が通った男や言うて→ 147 00:09:51,580 --> 00:09:54,530 そら たいそうな 人気者やったらしい。 148 00:09:54,530 --> 00:09:59,690 岡引と侠客 立場の違いから 一度は大喧嘩したが→ 149 00:09:59,690 --> 00:10:02,740 街を護らんとする 志は同じ。 150 00:10:02,740 --> 00:10:06,840 2人が親友なるんは そう時間が かからんかった。 151 00:10:06,840 --> 00:10:11,000 ただ一つ不幸やったんは 2人が惚れた女が→ 152 00:10:11,000 --> 00:10:13,600 同じ女やったっちゅうこっちゃ。 153 00:10:15,650 --> 00:10:20,170 おじきはな お登勢の幸せを 願ごうて手引いたんじゃ。 154 00:10:20,170 --> 00:10:24,360 侠客やっとる自分じゃ お登勢を幸せにできんちゅうて。 155 00:10:24,360 --> 00:10:29,370 だが辰五郎は お登勢一人残して 死んでまいおったんや。 156 00:10:29,370 --> 00:10:36,170 それも戦争のさなか おじきを弾丸からかばうて。 157 00:10:36,170 --> 00:10:39,130 戦争から帰ってきた おじきの元には→ 158 00:10:39,130 --> 00:10:43,200 残してった女と 女が産んだ娘が待っとった。 159 00:10:43,200 --> 00:10:47,550 だが その頃からおじきは 娘なんて目もくれず→ 160 00:10:47,550 --> 00:10:49,670 商売のためなら手段も選ばず→ 161 00:10:49,670 --> 00:10:52,540 汚い真似も 平気でするようになった。 162 00:10:52,540 --> 00:10:58,850 言うとった 俺はもう父親にも 侠にもなる資格はねえってな。 163 00:10:58,850 --> 00:11:01,600 誰のために何のために→ 164 00:11:01,600 --> 00:11:05,370 すべて捨ててまで おじきを街に縛るんは何か。 165 00:11:05,370 --> 00:11:07,370 ばばあまで やってもうた今→ 166 00:11:07,370 --> 00:11:10,290 わしも ようわからんよう なってもうた。 167 00:11:10,290 --> 00:11:12,810 そやけど わしゃ極道じゃ。 168 00:11:12,810 --> 00:11:15,030 わし拾うてくれた おじきのためなら→ 169 00:11:15,030 --> 00:11:19,200 そん娘んためなら 喜んで腹に穴でも何でもあけたる。 170 00:11:19,200 --> 00:11:22,450 それが仁義いうもん思うとる。 171 00:11:22,450 --> 00:11:26,490 だが ほんまに これで合うてたんかいのう。 172 00:11:26,490 --> 00:11:32,450 あの親子 これでほんまに 幸せになれるんか。 173 00:11:32,450 --> 00:11:37,170 どうやってもなれねえよ 俺が潰すからな。 174 00:11:37,170 --> 00:11:39,770 やっぱりガキどもに 芝居うっとったな。 175 00:11:39,770 --> 00:11:41,770 無茶やで 一人で。 176 00:11:41,770 --> 00:11:45,490 もう 約束破るわけには いかねえんだよ。 177 00:11:45,490 --> 00:11:48,860 ダサガリジョー ばばあ頼んだぞ。 な なんで!? 178 00:11:48,860 --> 00:11:52,200 借りたもんは 三 借りたら 七 返すもんだ。 179 00:11:52,200 --> 00:11:55,570 (お登勢)ついでに ばあさんの死に際を→ 180 00:11:55,570 --> 00:12:00,010 最後まで見届けてやるもんじゃ ないのかい? 181 00:12:00,010 --> 00:12:07,510 銀時 あんたの死に際なんて 私は 見たくないよ。 182 00:12:11,200 --> 00:12:14,910 ばあさん たまった家賃は 必ず返す。 183 00:12:14,910 --> 00:12:17,510 だから 待ってろ。 184 00:12:21,260 --> 00:12:24,260 どうでした? 惚れた女を斬った気分は…。 185 00:12:26,280 --> 00:12:28,200 (次郎長)どうだったい? 186 00:12:28,200 --> 00:12:30,870 ジジババどもを 思うとおりに転がした気分は。 187 00:12:30,870 --> 00:12:33,020 そんなひどいですよ。 188 00:12:33,020 --> 00:12:36,870 ぜ~んぶ 親父のためを思って やったことですよ。 189 00:12:36,870 --> 00:12:40,860 お次は 西郷を使って お登勢の店 潰すらしいな。 190 00:12:40,860 --> 00:12:42,860 ずいぶんと無駄なことを。 191 00:12:42,860 --> 00:12:46,160 女狐にでも たきつけられたか? 192 00:12:46,160 --> 00:12:50,170 そんなことありませんよ。 これも作戦のひとつです。 193 00:12:50,170 --> 00:12:53,200 この街には お登勢の息がかかった者が→ 194 00:12:53,200 --> 00:12:55,190 まだ たくさんいます。 195 00:12:55,190 --> 00:12:57,490 これを機に 連中をあぶりだすつもりです。 196 00:12:57,490 --> 00:12:59,530 西郷も そのひとり。 197 00:12:59,530 --> 00:13:03,500 そう うまくいくかねぇ。 198 00:13:03,500 --> 00:13:07,540 それに 心配せずとも あのばばあの仲間なんざ→ 199 00:13:07,540 --> 00:13:09,870 もう この街にはいねえ。 200 00:13:09,870 --> 00:13:13,490 番犬の鎖は もうちぎれた。 201 00:13:13,490 --> 00:13:16,540 他には手を出すなという お登勢との約束を→ 202 00:13:16,540 --> 00:13:20,200 護りたいんですか? 無駄ですよ。 203 00:13:20,200 --> 00:13:24,070 鎖なんて ハナから あの人にはついちゃいない。 204 00:13:24,070 --> 00:13:26,840 あれが 他人の鎖に つながれるような→ 205 00:13:26,840 --> 00:13:30,490 忠犬に見えましたか? 206 00:13:30,490 --> 00:13:33,880 兄貴は 必ず来ますよ。 207 00:13:33,880 --> 00:13:36,410 おめえ 見てやがったのか。 208 00:13:36,410 --> 00:13:38,430 見てましたよ。 209 00:13:38,430 --> 00:13:41,650 お登勢に とどめをささなかったことも…。 210 00:13:41,650 --> 00:13:43,850 戦争に巻き込まないために→ 211 00:13:43,850 --> 00:13:47,840 あのばあさんを 斬ったことも ぜ~んぶ。 212 00:13:47,840 --> 00:13:49,840 心配いりませんよ。 213 00:13:49,840 --> 00:13:53,530 もう お登勢にこだわっても 無駄なことはわかりました。 214 00:13:53,530 --> 00:13:55,880 親父をこの街に 縛りつけていたものは→ 215 00:13:55,880 --> 00:13:58,170 そんな単純なものでは ないでしょう。 216 00:13:58,170 --> 00:14:00,520 私 わかったんです。 217 00:14:00,520 --> 00:14:04,160 あなたとあの人は 同じなんだって。 218 00:14:04,160 --> 00:14:10,530 ((この先は あんたの代わりに 俺が護ってやるよ。 219 00:14:10,530 --> 00:14:12,580 (辰五郎)次郎長を…。 220 00:14:12,580 --> 00:14:16,580 あいつを… あの街を… 頼む…)) 221 00:14:18,540 --> 00:14:21,880 あなたたちを この街に縛りつけるものは 同じ。 222 00:14:21,880 --> 00:14:26,250 たった1人の男と交わした たった1つの約束。 223 00:14:26,250 --> 00:14:29,520 己が定めた 鉄の誓い。 224 00:14:29,520 --> 00:14:32,170 侠の鎖。 225 00:14:32,170 --> 00:14:36,560 あなたたちは 同じ鎖につながれた 獣なんです。 226 00:14:36,560 --> 00:14:39,860 でも 1人は何かを失い→ 227 00:14:39,860 --> 00:14:42,830 それでも 何かを抱えて のたうち回りながらも→ 228 00:14:42,830 --> 00:14:45,870 この街を護ろうとしている。 229 00:14:45,870 --> 00:14:49,870 もう1人は 何かを失い 抱えることをやめた。 230 00:14:49,870 --> 00:14:54,160 修羅となっても この街を手に入れ 力で護ろうとしている。 231 00:14:54,160 --> 00:14:56,360 端は同じであったのに→ 232 00:14:56,360 --> 00:14:59,480 相容れない存在となった 2匹の獣。 233 00:14:59,480 --> 00:15:03,930 はてさて 最後に かぶき町に立つのは どちらか…。 234 00:15:03,930 --> 00:15:07,200 心配いりませんよ。 235 00:15:07,200 --> 00:15:10,170 私 もう決めましたから。 236 00:15:10,170 --> 00:15:13,860 あなたと一緒に 修羅の道を行くと…。 237 00:15:13,860 --> 00:15:16,200 私が きっと親父に→ 238 00:15:16,200 --> 00:15:18,880 この街を 手に入れさせてみせます。 239 00:15:18,880 --> 00:15:22,850 だから… すべて終わったときは→ 240 00:15:22,850 --> 00:15:30,080 きっと 私のもとへ 戻ってきてくれますよね? 241 00:15:30,080 --> 00:15:32,180 (次郎長)おめえ…。 242 00:15:38,550 --> 00:15:41,010 どこに行くつもりですか? 243 00:15:41,010 --> 00:15:44,360 お登勢さんの旦那さんの 形見なんて持って…。 244 00:15:44,360 --> 00:15:46,990 なんで てめえらが ここにいる? 245 00:15:46,990 --> 00:15:50,030 てめえが 勝手にしろって 言ったからに決まってるアル。 246 00:15:50,030 --> 00:15:52,200 僕たちも 連れてってください。 247 00:15:52,200 --> 00:15:55,170 一緒に戦います。 248 00:15:55,170 --> 00:15:57,590 勘違いすんな。 249 00:15:57,590 --> 00:16:01,160 俺は ばばあに言われて 形見 取りに来ただけだ。 250 00:16:01,160 --> 00:16:03,210 いいかげんにするアル。 251 00:16:03,210 --> 00:16:05,760 銀ちゃんも ばあさんも 間違ってるアル。 252 00:16:05,760 --> 00:16:08,670 1人で何もかも 勝手に背負い込んで→ 253 00:16:08,670 --> 00:16:10,850 勝手にいっちゃって…。 254 00:16:10,850 --> 00:16:13,700 それで救われたって 何にも嬉しくないね。 255 00:16:13,700 --> 00:16:15,770 ばあさんがいなくなったら→ 256 00:16:15,770 --> 00:16:18,360 助かったって 何にも嬉しくないアル。 257 00:16:18,360 --> 00:16:21,360 銀ちゃんが いなくなったら→ 258 00:16:21,360 --> 00:16:24,530 生きてたって 何にも楽しくなんかないアル! 259 00:16:24,530 --> 00:16:29,520 楽しくなんかなくたって いいだろ。 260 00:16:29,520 --> 00:16:34,040 それでも 俺は てめえらに生きててほしいんだよ。 261 00:16:34,040 --> 00:16:37,950 もう ごめんなんだよ あんな思いすんのは。 262 00:16:37,950 --> 00:16:41,950 もう誰一人 死なせたくねえんだよ。 263 00:16:45,070 --> 00:16:48,320 あんた それでも 坂田銀時かよ。 264 00:16:48,320 --> 00:16:50,670 何度 大切なものを とりこぼそうと→ 265 00:16:50,670 --> 00:16:52,680 何度 護るものを失おうと→ 266 00:16:52,680 --> 00:16:55,000 もう二度と 何かを 背負い込むことから逃げない! 267 00:16:55,000 --> 00:16:57,200 そう 旦那さんに 誓ったんじゃないのかよ! 268 00:16:57,200 --> 00:17:00,320 いったん護ると決めたものは 絶対 護りとおす! 269 00:17:00,320 --> 00:17:02,670 それが 坂田銀時じゃないのかよ! 270 00:17:02,670 --> 00:17:04,860 ちょっとくらい お登勢さんが 危ない目にあったくらいで→ 271 00:17:04,860 --> 00:17:06,840 何だってんだよ! 272 00:17:06,840 --> 00:17:08,860 お登勢さんは あれくらいじゃ死なない! 273 00:17:08,860 --> 00:17:11,030 僕らは死なない! あんたは死なない!! 274 00:17:11,030 --> 00:17:14,600 なぜなら あんたが 僕たちを護ってくれるから! 275 00:17:14,600 --> 00:17:18,200 なぜなら 僕らが 絶対 あんたを護るから!! 276 00:17:20,350 --> 00:17:22,990 それが 万事屋じゃないんですか? 277 00:17:22,990 --> 00:17:25,390 そうやって 僕ら3人 今まで→ 278 00:17:25,390 --> 00:17:29,000 いろんなもの 護ってきたんじゃないんですか? 279 00:17:29,000 --> 00:17:34,590 私たちは まだ 何も失ってなんていません。 280 00:17:34,590 --> 00:17:39,020 だから その心まで なくしてしまわないでください。 281 00:17:39,020 --> 00:17:41,680 キャサリンさん たまさん。 282 00:17:41,680 --> 00:17:47,870 銀時様 あなたは これまで 私たちを幾度も護ってくれました。 283 00:17:47,870 --> 00:17:50,990 どんな窮地からも どんな困難からも…。 284 00:17:50,990 --> 00:17:53,840 私たちは あなたを信じています。 285 00:17:53,840 --> 00:17:57,020 だからは 今度は 私たちを信じなさいよ。 286 00:17:57,020 --> 00:17:59,440 一緒に護りましょう。 287 00:17:59,440 --> 00:18:03,180 お登勢さんの… 私たちの居場所を…。 288 00:18:03,180 --> 00:18:07,180 (たま)私たちを 引き合わせてくれた この街を…。 289 00:18:11,190 --> 00:18:13,720 悪いな 旦那。 290 00:18:13,720 --> 00:18:16,240 あんたのために 買ってきたんだが→ 291 00:18:16,240 --> 00:18:18,500 また 1個も残りそうにねえや。 292 00:18:18,500 --> 00:18:22,900 その代わり… もう一度 約束するよ。 293 00:18:22,900 --> 00:18:25,420 あんたの大切なもんは→ 294 00:18:25,420 --> 00:18:27,920 俺たちが 必ず護る。 295 00:18:34,550 --> 00:18:36,760 ありがとうよ 旦那。 296 00:18:36,760 --> 00:18:40,260 こんな クソッタレどもと 会わせてくれて…。 297 00:18:45,260 --> 00:18:48,490 え… 何だ!? あの 男らしいんだか→ 298 00:18:48,490 --> 00:18:51,030 女らしいんだか わかんねえ軍団は! 299 00:18:51,030 --> 00:18:53,400 次郎長一家と 西郷んとこだ! 300 00:18:53,400 --> 00:18:55,520 せ… 戦争が起こるぞ! 301 00:18:55,520 --> 00:18:57,520 なんで こんなことに…。 302 00:18:57,520 --> 00:18:59,620 (アゴ美)それ以上 何も言うんじゃないよ。 303 00:18:59,620 --> 00:19:02,120 いちばん つらいママが 我慢してるんだから…。 304 00:19:07,360 --> 00:19:10,250 それじゃあ 一丁 始めましょうか。 305 00:19:10,250 --> 00:19:13,050 お登勢の手向けにも 派手にいっちゃってくださ~い! 306 00:19:13,050 --> 00:19:15,000 待ってください お嬢! 307 00:19:15,000 --> 00:19:17,040 店に 暖簾が! 308 00:19:17,040 --> 00:19:20,020 ど… どういうこと!? こんな朝っぱらから…。 309 00:19:20,020 --> 00:19:23,180 なんて 働き者なの…。 違えだろ! 310 00:19:23,180 --> 00:19:26,700 なんで お登勢もいないのに 誰もいない店に暖簾が…。 311 00:19:26,700 --> 00:19:28,650 まさか…。 312 00:19:28,650 --> 00:19:32,370 あっ… て てめえは! 313 00:19:32,370 --> 00:19:35,490 悪いが 出直してもらえるかい? 314 00:19:35,490 --> 00:19:37,470 今日は貸し切りだ。 315 00:19:37,470 --> 00:19:39,690 1人で飲みてえ気分なんだ。 316 00:19:39,690 --> 00:19:42,550 誰にも 邪魔されたくねえんだよ。 何を…。 317 00:19:42,550 --> 00:19:46,250 そっから 一歩たりとも 入るんじゃねえ! 318 00:19:46,250 --> 00:19:48,250 なに抜かしとんじゃ~! 319 00:19:54,690 --> 00:19:56,690 聞こえなかったか。 320 00:19:56,690 --> 00:19:59,060 そのうす汚ねえ豚足で→ 321 00:19:59,060 --> 00:20:02,650 一歩たりとも ここに 入るんじゃねえっつってんだ。 322 00:20:02,650 --> 00:20:04,720 パー子! ウフ。 323 00:20:04,720 --> 00:20:07,240 やっぱり来ると思ってましたよ 兄貴。 324 00:20:07,240 --> 00:20:10,020 あん? おどれは かぶき町中 敵に回して→ 325 00:20:10,020 --> 00:20:12,390 まだ刃向かういうんかい? 326 00:20:12,390 --> 00:20:15,450 かぶき町中? 笑わせんな。 327 00:20:15,450 --> 00:20:18,500 てめえら かぶき町の一部でも なんでもねえ。 328 00:20:18,500 --> 00:20:21,400 ただの道に転がる 犬のクソと変わんねえんだよ。 329 00:20:21,400 --> 00:20:25,340 俺にとって かぶき町に必要なもんは→ 330 00:20:25,340 --> 00:20:28,360 何ひとつ欠けちゃいねえよ。 331 00:20:28,360 --> 00:20:30,540 僕らのかぶき町のすべては…。 332 00:20:30,540 --> 00:20:34,570 全部。 ここにあるアル。 333 00:20:34,570 --> 00:20:36,650 潰せるもんなら潰してみろ。 334 00:20:36,650 --> 00:20:39,900 何人たりとも 俺たちの街には入らせねえ。 335 00:20:39,900 --> 00:20:42,910 パー子 お願い もうやめて。 336 00:20:42,910 --> 00:20:45,880 私たちは あんたらとは戦いたく…。 337 00:20:45,880 --> 00:20:48,910 なんだろうね 妙な気分だよ。 338 00:20:48,910 --> 00:20:52,450 知己とやりあうなんぞ 最低な気分に違いないんだ。 339 00:20:52,450 --> 00:20:57,570 だけど あんたのツラ見たときは なんだか安心したよ。 340 00:20:57,570 --> 00:21:02,690 そうよね。 ここで来なきゃ あんたらじゃないわよね。 341 00:21:02,690 --> 00:21:04,700 なにのんきな…。 アゴ美…。 342 00:21:04,700 --> 00:21:07,530 ことここに及んで 言葉は無粋さね。 343 00:21:07,530 --> 00:21:10,500 そうですよ。 もう何を言っても無駄。 344 00:21:10,500 --> 00:21:14,020 兄貴には兄貴の 西郷さんには西郷さんの→ 345 00:21:14,020 --> 00:21:18,280 譲れない大切なものが あるってことです。 346 00:21:18,280 --> 00:21:21,230 あんたがそれを言うかい。 347 00:21:21,230 --> 00:21:25,070 人様から大切なもん奪った あんたが。 348 00:21:25,070 --> 00:21:28,070 今さら謝るつもりもありません。 349 00:21:28,070 --> 00:21:33,120 私も大切なもののために ここに来たんですから。 350 00:21:33,120 --> 00:21:36,460 他人の大切なものを奪ってでも 壊してでも→ 351 00:21:36,460 --> 00:21:40,230 私はあの人を取り戻します。 352 00:21:40,230 --> 00:21:45,650 フン あんたも哀れなやつだね。 次郎長の娘よ。 353 00:21:45,650 --> 00:21:51,790 侍の一刀は 一千の言葉にも勝る。 354 00:21:51,790 --> 00:21:57,190 武士どもよ すべては 血風の中で語り合おうぞ。 355 00:22:00,430 --> 00:22:05,260 我ら お登勢一家 仁義 通させてもらいやす。 356 00:22:05,260 --> 00:22:09,160 いくぜ てめえら!