1 00:00:02,002 --> 00:00:06,840 フィン・オールドマン また会ったね。 (フィン)あんた… マジックローズの…。 2 00:00:06,840 --> 00:00:10,844 (フィン)おい どうなってんだ! あんたもプレイヤーなのか? 3 00:00:10,844 --> 00:00:14,181 見てごらん この光景を。 4 00:00:14,181 --> 00:00:18,685 幾度となく繰り返されてきた 争いの光景をさ。 5 00:00:18,685 --> 00:00:22,189 悲しいことに この島の民は➡ 6 00:00:22,189 --> 00:00:25,359 今も昔も カードの正しい使い方を➡ 7 00:00:25,359 --> 00:00:27,527 理解しようとしない。 8 00:00:27,527 --> 00:00:30,531 私は もう…。 9 00:00:30,531 --> 00:00:33,033 君に 見せたいものがある。 10 00:00:33,033 --> 00:00:36,036 あっ…。 11 00:00:36,036 --> 00:00:38,538 あっ! 12 00:00:51,385 --> 00:00:55,055 あっ… あぁ…。 13 00:00:55,055 --> 00:00:57,557 うっ…。 14 00:00:57,557 --> 00:01:00,160 あっ! 15 00:01:00,160 --> 00:01:02,996 あっ! くっ…。 16 00:01:02,996 --> 00:01:06,833 うっ…。 17 00:01:06,833 --> 00:01:10,671 なっ… なんだよ これ。 18 00:01:10,671 --> 00:01:13,507 すべては この島に刻まれた記憶。 19 00:01:13,507 --> 00:01:17,678 おとぎ話に描かれた 英雄たちの時代。 20 00:01:17,678 --> 00:01:20,847 フィン これから 君が 成すべきことのために➡ 21 00:01:20,847 --> 00:01:24,351 見てもらおう。 真実の物語を。 22 00:01:24,351 --> 00:01:26,353 あんた いったい…。 23 00:01:26,353 --> 00:01:30,557 (ララ)私は ララ。 ララ・ヴァルデンクライン。 24 00:01:44,204 --> 00:01:46,873 (鈴) 25 00:01:46,873 --> 00:01:52,546 この世界に君が生まれるよりも はるか遠い過去の話だ。 26 00:01:52,546 --> 00:01:55,882 トラプラ島には 4つの国が存在し➡ 27 00:01:55,882 --> 00:01:59,720 それぞれが 覇権を争い対立していた。 28 00:01:59,720 --> 00:02:03,657 そのさなか 海のかなたから 凶暴な侵略者たちが➡ 29 00:02:03,657 --> 00:02:06,159 大挙して押し寄せてきた。 30 00:02:06,159 --> 00:02:11,164 彼らは テイカーと呼ばれ トラプラ島の民は なすすべもなく➡ 31 00:02:11,164 --> 00:02:15,836 家を 食事を 愛する人を 奪われていった。 32 00:02:15,836 --> 00:02:19,172 しかし それでも4つの国の騎士たちは➡ 33 00:02:19,172 --> 00:02:23,176 争いをやめることはなかった。 34 00:02:23,176 --> 00:02:30,684 時を同じくして マジックローズの地で 祈りをささげる一人の少年がいた。 35 00:02:30,684 --> 00:02:35,355 騎士たち同士の争いに巻き込まれ 孤独の身となった彼は➡ 36 00:02:35,355 --> 00:02:40,360 それでも島の平和と 人々の安寧を願い続けた。 37 00:02:40,360 --> 00:02:43,196 己の身が いかに不幸であろうとも➡ 38 00:02:43,196 --> 00:02:45,866 ただ人の幸せを願う。 39 00:02:45,866 --> 00:02:50,704 まるで おとぎ話の主人公のような むくなる心。 40 00:02:50,704 --> 00:02:52,706 ⦅その心に導かれ⦆ 41 00:02:52,706 --> 00:02:54,708 私は この世界に…。 42 00:02:54,708 --> 00:02:59,379 自らの器を形作ることができた。 自らの器を形作ることができた。 43 00:02:59,379 --> 00:03:02,816 やがて 少年は 私とともに旅立ち➡ 44 00:03:02,816 --> 00:03:06,820 4つの国が争い続ける その地へと向かった。 45 00:03:06,820 --> 00:03:10,157 そこに横たわるのは あまたの死体。 46 00:03:10,157 --> 00:03:13,160 4つの国境が交わる その荒野は➡ 47 00:03:13,160 --> 00:03:16,163 後にトラプラ宮殿となる場所。 48 00:03:16,163 --> 00:03:18,331 聞いたことがある話だ。 49 00:03:18,331 --> 00:03:21,168 ってことは この子 最初の王様か。 50 00:03:21,168 --> 00:03:25,005 (ララ)争いの ただ中に立った 私と少年は➡ 51 00:03:25,005 --> 00:03:28,508 騎士たちの前で 52枚のカードを生みだした。 52 00:03:28,508 --> 00:03:31,344 そして 少年は 告げたのだ。 53 00:03:31,344 --> 00:03:35,515 争いをやめ 4つの国で力を合わせよ。 54 00:03:35,515 --> 00:03:40,020 我に続き トラプラ島の危機を救うのだと。 55 00:03:40,020 --> 00:03:44,524 長きにわたり 争いを続けてきた 頑強な騎士たちだ。 56 00:03:44,524 --> 00:03:50,030 従うはずもなく 少年へと 怒りをあらわにする者もいた。 57 00:03:50,030 --> 00:03:52,132 あっ…。 58 00:03:57,204 --> 00:04:02,142 (ララ)私は カードの力を 目の当たりにした彼らに告げた。 59 00:04:02,142 --> 00:04:06,313 少年と このトラプラ島へ忠誠を誓え。 60 00:04:06,313 --> 00:04:09,649 そうすれば 奇跡の力を授けよう。 61 00:04:09,649 --> 00:04:13,153 初めに従ったのは 少年に刃を向けた➡ 62 00:04:13,153 --> 00:04:15,489 黒いかっちゅうをまとった騎士。 63 00:04:15,489 --> 00:04:19,493 待てよ… こいつって…。 そう 君が忌み嫌う➡ 64 00:04:19,493 --> 00:04:21,828 黒騎士と呼ぶ存在。 65 00:04:21,828 --> 00:04:24,998 そして 最初のプレイヤー。 66 00:04:24,998 --> 00:04:30,170 それが スペードのキング サンガルガノ。 67 00:04:30,170 --> 00:04:33,507 サンガルガノが力を得た姿を見るや➡ 68 00:04:33,507 --> 00:04:38,345 私の呼びかけに応じる者が 次々に現れた。 69 00:04:38,345 --> 00:04:41,348 これがプレイヤーの始まり。 70 00:04:41,348 --> 00:04:45,852 こうして4つの国から選ばれた 52人の騎士たち。 71 00:04:45,852 --> 00:04:50,023 彼らは その力でテイカーを島から退けた。 72 00:04:50,023 --> 00:04:52,359 それって 前 あんたが…。 73 00:04:52,359 --> 00:04:56,196 そう。 おとぎ話では 騎士たちは 戦いの中で➡ 74 00:04:56,196 --> 00:04:59,699 死んだと伝えられているが 事実は異なる。 75 00:04:59,699 --> 00:05:05,305 人の世に伝わる 王がテイカーを退けたという話は偽り。 76 00:05:05,305 --> 00:05:07,641 真っ赤なウソだ。 77 00:05:07,641 --> 00:05:10,477 史実が なぜ改変されたのか…。 78 00:05:10,477 --> 00:05:16,082 これから君が目にすることこそ この島の真実の記憶だ。 79 00:05:18,318 --> 00:05:22,322 (ララ)時は流れ 島に平穏が訪れたころ➡ 80 00:05:22,322 --> 00:05:27,494 少年は私の推挙によって 初代国王 ユアン・フォーランドとなり➡ 81 00:05:27,494 --> 00:05:31,498 島は ようやくフォーランド王国として 統一された。 82 00:05:31,498 --> 00:05:34,501 これが 王国の始まり…。 83 00:05:34,501 --> 00:05:39,506 だが 時に 人は 思いもよらぬ行動に出る。 84 00:05:39,506 --> 00:05:42,842 特別な力を持った 自分たち騎士こそが➡ 85 00:05:42,842 --> 00:05:45,846 この国を治めるべきである。 86 00:05:45,846 --> 00:05:50,183 そう主張する者が現れたのだ。 87 00:05:50,183 --> 00:05:53,353 最初のプレイヤー サンガルガノ。 88 00:05:53,353 --> 00:05:56,523 彼の主張に 多くの騎士たちが賛同し➡ 89 00:05:56,523 --> 00:06:01,294 王家に反旗を翻した。 90 00:06:01,294 --> 00:06:05,131 まず彼は この私を手にかける。 91 00:06:05,131 --> 00:06:08,635 その後に ユアンを幽閉したんだ。 92 00:06:08,635 --> 00:06:11,972 手にかけたって… じゃあ 今の あんたは? 93 00:06:11,972 --> 00:06:16,142 肉体は この世界と私をつなぐ 器にすぎない。 94 00:06:16,142 --> 00:06:20,647 私は 常に この島とともにある。 95 00:06:20,647 --> 00:06:22,983 事を成したサンガルガノ。 96 00:06:22,983 --> 00:06:26,152 彼には 多くの騎士たちを 束ねる力があり➡ 97 00:06:26,152 --> 00:06:28,655 もはや誰も止められなかった。 98 00:06:28,655 --> 00:06:34,327 民衆は従うしかなく 反乱は成功するかと思われた。 99 00:06:34,327 --> 00:06:39,332 だが… その剣が王の命を 奪おうとしたとき…。 100 00:06:39,332 --> 00:06:41,534 ⦅ハァ ハァ ハァ…。 101 00:06:44,671 --> 00:06:48,508 おい サンガルガノ。 102 00:06:48,508 --> 00:06:50,510 俺を見ろ!⦆ 103 00:06:50,510 --> 00:06:55,849 そう 時に人は 私の思いもよらぬ 行動をとる。 104 00:06:55,849 --> 00:06:59,853 その若き騎士は 無謀にも戦いを挑んだ。 105 00:06:59,853 --> 00:07:04,557 それは 最も弱き騎士の 最も勇気ある抵抗。 106 00:07:06,793 --> 00:07:09,462 (ララ)人の心は 移ろいやすい。 107 00:07:09,462 --> 00:07:13,800 だが その者の心は 揺らぐことはなかった。 108 00:07:13,800 --> 00:07:18,471 死の その瞬間まで。 109 00:07:18,471 --> 00:07:22,809 犠牲となった若き騎士の姿を 目の当たりにした騎士たちは➡ 110 00:07:22,809 --> 00:07:27,647 そのとき 島を守るという 本来の使命を思い出す。 111 00:07:27,647 --> 00:07:31,985 彼らは サンガルガノを捕らえて 王を解放したんだ。 112 00:07:31,985 --> 00:07:37,324 王は そんな騎士たちに慈悲を与え 罪に問わなかった。 113 00:07:37,324 --> 00:07:41,494 ただ一人 サンガルガノを除いて。 114 00:07:41,494 --> 00:07:45,332 死の間際 サンガルガノの叫びが こだまし➡ 115 00:07:45,332 --> 00:07:50,170 その怨念は 彼のカードたる スペードのキングに宿った。 116 00:07:50,170 --> 00:07:54,341 王は それを回収し 二度と悲劇が起きぬよう➡ 117 00:07:54,341 --> 00:07:56,843 厳重に保管した。 118 00:07:56,843 --> 00:07:59,846 やがて 島から血のにおいが消えて➡ 119 00:07:59,846 --> 00:08:02,949 人々が 静かに暮らすようになったころ➡ 120 00:08:02,949 --> 00:08:07,287 私は 神と あがめられるようになっていた。 121 00:08:07,287 --> 00:08:11,124 フォーランド統治のための 偶像としてね。 122 00:08:11,124 --> 00:08:15,295 騎士たちも一人 また一人と その生を全うし➡ 123 00:08:15,295 --> 00:08:19,299 彼らの魂が宿ったカードは 次代の者たちへと➡ 124 00:08:19,299 --> 00:08:22,135 受け継がれていった。 125 00:08:22,135 --> 00:08:27,140 そして… 年老いた国王もまた 病に伏し➡ 126 00:08:27,140 --> 00:08:30,043 死の間際を迎えた ある夜…。 127 00:08:34,481 --> 00:08:38,151 ⦅やぁ 久しぶりだね ユアン。 128 00:08:38,151 --> 00:08:40,320 (ユアン)ララか。 129 00:08:40,320 --> 00:08:42,489 会いたかった。 130 00:08:42,489 --> 00:08:46,326 この国の繁栄は そなたの力だ。 131 00:08:46,326 --> 00:08:49,829 感謝の言葉を どれほど伝えたかったことか。 132 00:08:49,829 --> 00:08:54,167 すまない。 あの日 余に力さえあれば➡ 133 00:08:54,167 --> 00:08:56,503 守ってやれたものを…。 134 00:08:56,503 --> 00:09:00,273 悲しむことはない。 君の願いが届いて➡ 135 00:09:00,273 --> 00:09:02,942 私は この世界に器を得た。 136 00:09:02,942 --> 00:09:06,446 今は 本来の存在に戻っただけ。 137 00:09:06,446 --> 00:09:09,282 君の望んだ世界は 実現した。 138 00:09:09,282 --> 00:09:12,118 私の役目は 終わったんだよ。 139 00:09:12,118 --> 00:09:15,955 そうか…。 だから 一つだけ➡ 140 00:09:15,955 --> 00:09:18,958 頼みたいことがあって来たんだ。 141 00:09:18,958 --> 00:09:21,127 なんでも言ってくれ ララ。 142 00:09:21,127 --> 00:09:24,964 協力は惜しまない。 143 00:09:24,964 --> 00:09:28,802 君の手で 私を殺してくれないか?⦆ 144 00:09:28,802 --> 00:09:30,804 えっ…。 145 00:09:30,804 --> 00:09:34,808 ⦅私は 人の願いによって 生まれた存在。 146 00:09:34,808 --> 00:09:39,145 故に 人によってしか 存在を消すことができない。 147 00:09:39,145 --> 00:09:42,148 ならば君の手で…。 148 00:09:42,148 --> 00:09:44,484 私が消えれば カードもなくなる。 149 00:09:44,484 --> 00:09:47,153 人に過ぎたる力がなくなれば➡ 150 00:09:47,153 --> 00:09:51,825 サンガルガノが企てたような 無用な争いは起きない。 151 00:09:51,825 --> 00:09:53,827 しかし…。 (ララ)大丈夫。 152 00:09:53,827 --> 00:09:56,496 島にカードは もう必要ない。 153 00:09:56,496 --> 00:09:59,833 この国は 他のどの国より強く勇敢だ。 154 00:09:59,833 --> 00:10:04,003 ユアン 君が それを成し遂げたんだ。 155 00:10:04,003 --> 00:10:07,674 さぁ 私の命を…。 156 00:10:07,674 --> 00:10:10,677 待ってくれ ララ。 157 00:10:10,677 --> 00:10:14,180 人には まだ 力が必要だ。 158 00:10:14,180 --> 00:10:18,184 我々にカードを残してはくれないか? 159 00:10:18,184 --> 00:10:21,354 かつて騎士たちは 過ちを犯した。 160 00:10:21,354 --> 00:10:24,357 あのとき もしも余に力があったなら➡ 161 00:10:24,357 --> 00:10:27,193 絶対に…。 162 00:10:27,193 --> 00:10:31,364 ララ・ヴァルデンクライン。 163 00:10:31,364 --> 00:10:35,869 王家に53枚目のカードを授けてくれ。 164 00:10:35,869 --> 00:10:38,538 余の魂を それに宿し➡ 165 00:10:38,538 --> 00:10:42,208 必要なときにカードとプレイヤーの えにしを断ち切る。 166 00:10:42,208 --> 00:10:46,045 王家でカードを 管理できるようにするのだ。 167 00:10:46,045 --> 00:10:49,549 君は そんなことを考えていたのか。 168 00:10:49,549 --> 00:10:54,220 ララ 君の願いを かなえることはできない。 169 00:10:54,220 --> 00:10:56,389 君を殺すことなど…。 170 00:10:56,389 --> 00:11:00,660 だが それでも 耳を傾けてもらいたい。 171 00:11:00,660 --> 00:11:03,563 僕の最期の願いだ⦆ 172 00:11:08,001 --> 00:11:11,671 カードに53枚目が…。 173 00:11:11,671 --> 00:11:16,509 ジョーカー。 その存在は 王家によって 隠されてきた。 174 00:11:16,509 --> 00:11:20,013 だけど 世継ぎたちは 疑心暗鬼に陥り➡ 175 00:11:20,013 --> 00:11:24,183 プレイヤーが再び王家に 刃向かうことを恐れた。 176 00:11:24,183 --> 00:11:26,686 そこで王家の馬車引きであり➡ 177 00:11:26,686 --> 00:11:32,859 王族に対し強い忠誠心を持った ピノクル家当主に命を与えた。 178 00:11:32,859 --> 00:11:37,697 カードの後継者たちから 秘密裏に それを回収せよと。 179 00:11:37,697 --> 00:11:41,201 一方で 騎士ではなく 王の活躍を伝える➡ 180 00:11:41,201 --> 00:11:44,704 偽りの物語が国中へ広められた。 181 00:11:44,704 --> 00:11:49,375 長き時を経て 王家は 英雄の末えいとあがめられ➡ 182 00:11:49,375 --> 00:11:52,378 カードは 物語の中にのみ 存在するものだと➡ 183 00:11:52,378 --> 00:11:54,714 考えられるようになった。 184 00:11:54,714 --> 00:11:57,917 真実は 葬り去られたのだ。 185 00:11:59,986 --> 00:12:03,323 (ララ)こうして王家のもとへ カードは集められ➡ 186 00:12:03,323 --> 00:12:05,658 再び 外の世界に出ないよう➡ 187 00:12:05,658 --> 00:12:08,661 ジョーカーともども 宮殿の地下深くで➡ 188 00:12:08,661 --> 00:12:10,663 眠りにつかされた。 189 00:12:10,663 --> 00:12:13,666 だったら なんで 俺たちの手にカードが? 190 00:12:13,666 --> 00:12:18,838 それは ユアンが予想できなかった 事態が起こったからだ。 191 00:12:18,838 --> 00:12:23,676 眠りについたサンガルガノは 夢の中で王を恨み続けた。 192 00:12:23,676 --> 00:12:27,680 それは 何百年たとうが 薄れることなく…。 193 00:12:27,680 --> 00:12:32,518 ついに 強い怨念を 時の宰相に乗り移し➡ 194 00:12:32,518 --> 00:12:35,355 サンガルガノは復活した。 195 00:12:35,355 --> 00:12:38,358 彼に心を支配されていた宰相は➡ 196 00:12:38,358 --> 00:12:41,527 次々と人をあやめていく。 197 00:12:41,527 --> 00:12:45,865 悲しみ 嘆き 怒り 失望。 198 00:12:45,865 --> 00:12:50,370 その情景を見た私の心の叫びに 呼応するかのように➡ 199 00:12:50,370 --> 00:12:54,040 カードは島中へ散っていった。 200 00:12:54,040 --> 00:12:58,378 後に それは エクスブラインドと呼ばれる。 201 00:12:58,378 --> 00:13:01,814 カードは 持ち主を求め やがてフォーランド中に➡ 202 00:13:01,814 --> 00:13:04,817 プレイヤーが現れるようになった。 203 00:13:04,817 --> 00:13:07,987 サンガルガノにとっては 好機だった。 204 00:13:07,987 --> 00:13:10,657 彼は かつて騎士たちを そのカリスマで➡ 205 00:13:10,657 --> 00:13:13,826 自らの勢力に 取り込んだときのように➡ 206 00:13:13,826 --> 00:13:16,996 今度は カードを直接 その身に取り込み➡ 207 00:13:16,996 --> 00:13:19,666 自らの力としていった。 208 00:13:19,666 --> 00:13:23,002 かつてと違うのは プレイヤーを殺し➡ 209 00:13:23,002 --> 00:13:26,339 力のみを欲したということだ。 210 00:13:26,339 --> 00:13:30,510 そうして 王が持つジョーカーを斬るべく➡ 211 00:13:30,510 --> 00:13:33,346 再び宮殿へと戻ってきた。 212 00:13:33,346 --> 00:13:38,184 魂が宿る そのカードを斬ることこそ彼の宿願。 213 00:13:38,184 --> 00:13:41,688 ユアンを殺すことに他ならないから。 214 00:13:41,688 --> 00:13:44,691 王家は ジョーカーを遠ざけようとしたが➡ 215 00:13:44,691 --> 00:13:48,361 それもかなわず サンガルガノとジョーカー両者の力が➡ 216 00:13:48,361 --> 00:13:50,363 ぶつかり合うことに。 217 00:13:55,201 --> 00:13:59,872 王都にあるピケ湖は この爆発により生まれたもの。 218 00:13:59,872 --> 00:14:02,308 サンガルガノとなった宰相は➡ 219 00:14:02,308 --> 00:14:05,478 大量のカードを取り込む負担に 耐えられず➡ 220 00:14:05,478 --> 00:14:09,148 ジョーカーを斬ることは かなわなかった。 221 00:14:09,148 --> 00:14:11,150 数千の死者を出しつつ➡ 222 00:14:11,150 --> 00:14:15,488 それでも サンガルガノの計画は失敗したのだ。 223 00:14:15,488 --> 00:14:19,826 だが 現代のプレイヤーは 強い執念と肉体を持つ。 224 00:14:19,826 --> 00:14:23,329 故にジョーカーを 破壊しうる力がある。 225 00:14:23,329 --> 00:14:28,835 そんなことになったら…。 更に多くの不幸が生まれる。 226 00:14:28,835 --> 00:14:33,005 人は その身に受け止めきれぬ 力を手にしたとき➡ 227 00:14:33,005 --> 00:14:35,842 皆 誤った選択をする。 228 00:14:35,842 --> 00:14:39,846 ある者は 地位を守るため 力を手放さず➡ 229 00:14:39,846 --> 00:14:44,684 ある者は 力を使い いたずらに混乱をもたらし➡ 230 00:14:44,684 --> 00:14:49,021 ある者は 自らの血を流し傷つく…。 231 00:14:49,021 --> 00:14:53,192 私から見れば 皆 等しく愚かしい。 232 00:14:53,192 --> 00:14:57,864 本来カードは 島を幸せにするという 願いをかなえるため➡ 233 00:14:57,864 --> 00:14:59,866 生み出したものだ。 234 00:14:59,866 --> 00:15:03,136 だが人は その力を正しく理解せず➡ 235 00:15:03,136 --> 00:15:05,304 自ら不幸になっていく。 236 00:15:05,304 --> 00:15:08,975 それは ユアンが望んだ世界ではない。 237 00:15:08,975 --> 00:15:12,478 私が王国を… 人を信じたばかりに➡ 238 00:15:12,478 --> 00:15:15,148 カードによって 運命を狂わされた者が➡ 239 00:15:15,148 --> 00:15:17,650 この島には あふれている。 240 00:15:17,650 --> 00:15:21,854 君は その中でも 最たる一人だと言えよう。 241 00:15:23,823 --> 00:15:26,826 えっ… おっとと…。 242 00:15:26,826 --> 00:15:30,329 (ララ)一つ 君に頼みたいことがある。 243 00:15:30,329 --> 00:15:35,635 えっ? 私を殺してくれ フィン・オールドマン。 244 00:15:37,670 --> 00:15:40,506 あんたを殺す? そうだ。 245 00:15:40,506 --> 00:15:44,343 私が消えれば エクスプレイングカードは消滅する。 246 00:15:44,343 --> 00:15:48,347 カードによって不幸になる人間も 世界からいなくなる。 247 00:15:48,347 --> 00:15:52,351 この島を守るには サンガルガノの刃から➡ 248 00:15:52,351 --> 00:15:56,689 クリス・レッドグレイヴを救い出すには それしかない。 249 00:15:56,689 --> 00:16:02,128 それは サンガルガノに むしばまれた プレイヤーを救うことにもなる。 250 00:16:02,128 --> 00:16:06,299 そして何より 君自身を救うことにもつながる。 251 00:16:06,299 --> 00:16:10,636 周りの者さえも 悲劇に巻き込んできた君なら➡ 252 00:16:10,636 --> 00:16:15,308 それが いかに幸せなことなのか わかるはずだろう? 253 00:16:15,308 --> 00:16:18,311 永遠に繰り返される悲しみから➡ 254 00:16:18,311 --> 00:16:22,815 どうか私を解き放ち 安らぎを与えてくれ。 255 00:16:22,815 --> 00:16:25,117 お願いだ。 256 00:16:41,834 --> 00:16:44,437 あっ…。 257 00:16:46,839 --> 00:16:50,510 黙って聞いてりゃ 俺が不幸だって? 258 00:16:50,510 --> 00:16:52,845 あんた それっぽいことばっか言って➡ 259 00:16:52,845 --> 00:16:54,847 その なっげえ前髪とダサいフードで➡ 260 00:16:54,847 --> 00:16:56,949 ちゃんと目の前見えてねえんだろ。 261 00:16:56,949 --> 00:16:59,785 いいか よく聞け。 小さいころの俺にとっちゃ➡ 262 00:16:59,785 --> 00:17:02,955 カードは たった一つの 大事な相棒だったんだよ。 263 00:17:02,955 --> 00:17:05,124 確かに やっかいごとに巻き込まれたり➡ 264 00:17:05,124 --> 00:17:07,960 周りのみんなに 迷惑かけたりもしたよ。 265 00:17:07,960 --> 00:17:13,299 けどさ そんなカードのおかげで ハイカードの仲間と出会えたんだ。 266 00:17:13,299 --> 00:17:15,301 いざってときは 命だって なげうてる。 267 00:17:15,301 --> 00:17:17,303 まるで家族みたいな仲間に! 268 00:17:17,303 --> 00:17:20,473 カードのせいで不幸になるやつは あんたの言うとおり➡ 269 00:17:20,473 --> 00:17:23,809 いっぱい いるのかもしれねえよ。 けどな 俺みたいに➡ 270 00:17:23,809 --> 00:17:26,479 カードに 救われたやつだっているんだ。 271 00:17:26,479 --> 00:17:29,982 救われた? ああ そうだ 魔法使いさん。 272 00:17:29,982 --> 00:17:33,152 俺は 今 結構 幸せなんだよ! 273 00:17:33,152 --> 00:17:36,489 誰が幸せで誰が不幸か あんたが決めんな! 274 00:17:36,489 --> 00:17:39,492 神だか知らねえけど 余計なお世話だ! 275 00:17:39,492 --> 00:17:42,495 その よくわかんねえ 光のやつ しまっとけ! 276 00:17:45,331 --> 00:17:48,334 (フィン)そうか わかった。 277 00:17:48,334 --> 00:17:51,837 俺たちハイカードのミッションは カードを回収するだけで➡ 278 00:17:51,837 --> 00:17:54,006 終わっちゃダメなんだ。 279 00:17:54,006 --> 00:17:57,443 カードで生まれる不幸だって 俺たちが…。 280 00:17:57,443 --> 00:17:59,445 俺たちが みんな止めてやる! 281 00:17:59,445 --> 00:18:01,447 みんな救ってみせる! 282 00:18:01,447 --> 00:18:04,951 ララ・ヴァルデンクライン あんたもだ! 283 00:18:04,951 --> 00:18:08,120 フッ… 残念だよ。 284 00:18:08,120 --> 00:18:12,792 君なら勇気を持って やってくれると思ったのに。 285 00:18:12,792 --> 00:18:15,962 なぁ なんで俺なんだ? 286 00:18:15,962 --> 00:18:18,965 俺のカードって最弱なのにさ。 287 00:18:18,965 --> 00:18:22,468 サンガルガノに挑んだ勇気ある騎士。 288 00:18:22,468 --> 00:18:25,972 彼もまた スペードの2のプレイヤーだった。 289 00:18:25,972 --> 00:18:29,308 ユアンも そして くだんの若き騎士も➡ 290 00:18:29,308 --> 00:18:34,647 この島のカードをめぐる物語の 主人公にふさわしい者たちだ。 291 00:18:34,647 --> 00:18:39,652 そして 今この物語の主人公は フィン 君だ。 292 00:18:39,652 --> 00:18:42,321 俺が… 主人公? 293 00:18:42,321 --> 00:18:46,325 くだらない物語を 終わらせられる存在。 294 00:18:46,325 --> 00:18:50,830 主人公とは そういうものだろ? 295 00:18:50,830 --> 00:18:53,165 そんな終わりは認めない! 296 00:18:53,165 --> 00:18:55,167 絶対に! 297 00:18:55,167 --> 00:18:57,436 フッ…。 (鈴) 298 00:18:57,436 --> 00:19:05,144 (鈴) 299 00:19:11,617 --> 00:19:15,621 おい 黒騎士! 俺を見ろ! 300 00:19:19,291 --> 00:19:22,461 (クリス)フィン 今のうちに逃げろ。 301 00:19:22,461 --> 00:19:25,131 フィン! いいや 逃げねえ! 302 00:19:25,131 --> 00:19:27,299 不幸は 俺が止めてやる! 303 00:19:27,299 --> 00:19:30,102 (クリス)あっ? 全部な! 304 00:19:36,475 --> 00:19:40,980 クリス 大丈夫か? ああ なんとか。 305 00:19:40,980 --> 00:19:42,982 (フィン)手ぇ貸す 行くぞ! 306 00:20:01,667 --> 00:20:05,171 (2人)ハァ ハァ ハァ…。 307 00:20:05,171 --> 00:20:07,173 あっ…。 308 00:20:07,173 --> 00:20:12,178 (ゼノン)サンガルガノの剣から逃れるなんて 思った以上にやるねぇ。 309 00:20:12,178 --> 00:20:16,515 あの火事の日 お前もプレイヤーだって わかったら➡ 310 00:20:16,515 --> 00:20:18,684 リクルートしてたのかもな。 311 00:20:18,684 --> 00:20:22,521 お前 何を言ってんだ? さぁねぇ。 312 00:20:22,521 --> 00:20:25,024 昔のことだから 忘れたなぁ。 313 00:20:25,024 --> 00:20:27,226 ちゃんと答えろ! 314 00:20:29,195 --> 00:20:32,364 (クリス)ぐっ…。 おっと…。 315 00:20:32,364 --> 00:20:34,867 そいつしまいなよ。 316 00:20:37,870 --> 00:20:39,872 ラッキーだねぇ。 317 00:20:39,872 --> 00:20:42,374 追加で2枚カードが手に入る。 318 00:20:42,374 --> 00:20:45,377 これでボスにも 許してもらえるかなぁ。 319 00:20:45,377 --> 00:20:48,714 じゃあな 坊や。 320 00:20:48,714 --> 00:20:50,716 んっ? (足音) 321 00:20:50,716 --> 00:20:53,219 やぁ 遅かったね。 322 00:21:01,160 --> 00:21:04,330 ぎゃ~! 323 00:21:04,330 --> 00:21:07,166 貴様 よくも俺の腕を…。 324 00:21:07,166 --> 00:21:09,835 狂ったか… 化け物め。 325 00:21:09,835 --> 00:21:12,171 (ティルト)違う! 326 00:21:12,171 --> 00:21:18,010 (ティルト)ぐっ… 僕は 化け物なんかじゃ… ない。 327 00:21:18,010 --> 00:21:21,180 ハァ… 人間だ…。 328 00:21:21,180 --> 00:21:24,350 ハァ ハァ ハァ…。 329 00:21:24,350 --> 00:21:29,688 ハァ ハァ ハァ…。 あっ…。 330 00:21:29,688 --> 00:21:32,024 (オーウェン)見つけたぞ…。 331 00:21:32,024 --> 00:21:35,194 セオドール様の敵…。 332 00:21:35,194 --> 00:21:37,496 あんた… オーウェンか? 333 00:23:09,989 --> 00:23:12,157 (レオ)うっ…。 334 00:23:12,157 --> 00:23:15,661 (ヴィジャイ)気が付きましたか? (レオ)フィンとクリスは? 335 00:23:15,661 --> 00:23:18,163 いえ ここには。 (レオ/ヴィジャイ)あっ…。 336 00:23:20,833 --> 00:23:23,168 (ウェンディ)エクスハンドに使われたカード。 337 00:23:23,168 --> 00:23:25,838 危険です! こちらに渡してください。 338 00:23:25,838 --> 00:23:27,840 (シュガー)いいえ 渡さない! 339 00:23:27,840 --> 00:23:31,343 ここに集まった仲間の思いは 無駄にはしない! 340 00:23:31,343 --> 00:23:34,179 待ちなさい! (銃声) 341 00:23:34,179 --> 00:23:36,515 (ヴィジャイ)レオ…。 342 00:23:36,515 --> 00:23:39,918 今は フィンたちのほうが先だ。 行くぞ!