1 00:00:01,520 --> 00:00:03,490 (イカルゴ)《けどよ こんな俺のこと 2 00:00:03,490 --> 00:00:05,510 こんなタコな俺のこと 3 00:00:05,510 --> 00:00:08,510 カッコいいって 言ってくれた奴を 4 00:00:08,510 --> 00:00:12,020 「友達になれる」って 言ってくれた奴を 5 00:00:12,020 --> 00:00:15,020 見殺しになんか できるかよ!!》 6 00:00:19,090 --> 00:00:21,030 (イカルゴ) 絶対に助けるからな! 7 00:00:21,030 --> 00:00:23,530 死ぬんじゃねえぞ~!! 8 00:01:50,480 --> 00:01:53,480 キルアが 敵であるはずの キメラアント 9 00:01:53,480 --> 00:01:57,970 イカルゴに助けられ 危機を脱しようとしていた頃 10 00:01:57,970 --> 00:02:01,540 ゴンもまた メレオロンという キメラアントと 11 00:02:01,540 --> 00:02:04,540 心を通じ合わせようとしていた 12 00:02:10,480 --> 00:02:12,990 (メレオロン) フ~。 13 00:02:12,990 --> 00:02:15,500 (ゴン フリークス) たばこ やめたほうがいいよ。 14 00:02:15,500 --> 00:02:17,010 (メレオロン) ん? 15 00:02:17,010 --> 00:02:19,490 せっかく 透明になれる能力があるのに 16 00:02:19,490 --> 00:02:23,480 においが体に染みついて すぐにバレちゃうよ。 17 00:02:23,480 --> 00:02:26,530 ヘヘっ 忠告ありがとうよ。 18 00:02:26,530 --> 00:02:29,080 だが 正味 問題ねえ。 19 00:02:29,080 --> 00:02:32,000 透明能力は 名刺みたいなもんでな 20 00:02:32,000 --> 00:02:34,990 本当の力は ワンランク上だぜ? 21 00:02:34,990 --> 00:02:36,980 んっ? 22 00:02:36,980 --> 00:02:38,980 まぁ 見てな。 23 00:02:40,500 --> 00:02:42,500 (たばこを吸う音) 24 00:02:44,000 --> 00:02:45,500 えっ!? 25 00:02:45,500 --> 00:02:49,070 《消えた! 一瞬で》 26 00:02:49,070 --> 00:02:53,570 《気配も完全にない たばこも残り香だけだ》 27 00:02:55,490 --> 00:02:59,980 《いない 透明になっただけじゃ ない》 28 00:02:59,980 --> 00:03:03,990 《あんな一瞬で 全く葉音も立てずに 29 00:03:03,990 --> 00:03:06,510 ここから 移動できるものなのか?》 30 00:03:06,510 --> 00:03:10,530 《絶対に無理だ! 一体 どうやって?》 31 00:03:10,530 --> 00:03:12,560 うわ! 32 00:03:12,560 --> 00:03:14,480 一体 どこから? 33 00:03:14,480 --> 00:03:17,480 んっ? 俺は ずっと ここにいたぜ。 34 00:03:17,480 --> 00:03:18,500 えっ!? 35 00:03:18,500 --> 00:03:22,500 (メレオロン) 第2の能力 「パーフェクトプラン」。 36 00:03:23,990 --> 00:03:26,480 俺が呼吸を止めている間は 37 00:03:26,480 --> 00:03:30,030 何人たりとも 俺の存在に気づけない。 38 00:03:30,030 --> 00:03:33,600 お前さん さっき俺に ちゃんと触ってたぜ? 39 00:03:33,600 --> 00:03:36,990 けど 触ってるってことを 意識できなかった。 40 00:03:36,990 --> 00:03:39,490 えっ? 触ってた? 41 00:03:41,010 --> 00:03:42,980 影の薄い奴っているだろ? 42 00:03:42,980 --> 00:03:45,490 団体でファミレスとかに行って 43 00:03:45,490 --> 00:03:48,500 いつもウエートレスに 水 もらえないような奴。 44 00:03:48,500 --> 00:03:51,000 それの究極形さ。 45 00:03:51,000 --> 00:03:55,070 俺は ここにいる けれど 誰も気づかない。 46 00:03:55,070 --> 00:03:56,490 はあ。 47 00:03:56,490 --> 00:03:59,990 さっきの 透明になる能力なんてな 48 00:03:59,990 --> 00:04:04,500 こっちの能力を隠しておくための ダミーみたいなもんさ。 49 00:04:04,500 --> 00:04:08,000 ちなみに このことを 知ってるのは 50 00:04:08,000 --> 00:04:10,490 この世で 俺と 51 00:04:10,490 --> 00:04:12,990 お前さんだけだ。 52 00:04:14,570 --> 00:04:17,480 そんな大事なことを 俺に? 53 00:04:17,480 --> 00:04:20,480 まっ 信頼を深めるためさ。 54 00:04:20,480 --> 00:04:24,000 言い寄ったほうが まず リスクを負わなきゃな。 55 00:04:24,000 --> 00:04:27,990 信用してもらえなきゃ 本題に入れねえからよ。 56 00:04:27,990 --> 00:04:32,010 本題って さっきのパートナーって話? 57 00:04:32,010 --> 00:04:36,980 ああ だが 今は その話は いい。 んっ? 58 00:04:36,980 --> 00:04:40,500 言ったろ? 信頼関係が先さ。 59 00:04:40,500 --> 00:04:42,500 その話は お前さんから 60 00:04:42,500 --> 00:04:45,500 「パートナーになってもいい」って 言葉を聞いてからだ。 61 00:04:45,500 --> 00:04:47,990 うん! なってもいいよ。 62 00:04:47,990 --> 00:04:50,010 早~!! 63 00:04:50,010 --> 00:04:52,010 駆け引きしがいのねえ ガキだな おい! 64 00:04:52,010 --> 00:04:55,080 疑え! もっと疑えよ 俺を! 世の中をよ! 65 00:04:55,080 --> 00:04:57,500 その上で 紆余曲折 経て信じろ! 66 00:04:57,500 --> 00:05:00,500 え~ いいって言ってんのに 面倒くさいなぁ。 67 00:05:00,500 --> 00:05:03,510 大体 お前さん1人で 勝手に決めていいのかよ!? 68 00:05:03,510 --> 00:05:05,990 仲間がいるんだろう? そいつと もめるぞ! 69 00:05:05,990 --> 00:05:09,980 俺みてぇな怪しげな化け物と 相談なく組んだらよ! 70 00:05:09,980 --> 00:05:14,070 《うわ~ …って俺 何で自分をおとしめてんだろ》 71 00:05:14,070 --> 00:05:17,000 《クソ~ 俺だって 好きで こんな姿になったんじゃねえ!》 72 00:05:17,000 --> 00:05:20,490 《忙しい人だなぁ》 73 00:05:20,490 --> 00:05:22,490 まぁ いっか。 74 00:05:22,490 --> 00:05:26,480 20年来の仲間に 裏切られることだってあるしな。 75 00:05:26,480 --> 00:05:28,980 ♪~ 信頼なんてな 時間じゃねえ 76 00:05:28,980 --> 00:05:32,030 ♪~ セイ ホ~! 77 00:05:32,030 --> 00:05:36,470 ノリ 悪ぃな ダチにゃなれねえ。 78 00:05:36,470 --> 00:05:39,990 《こっちのセリフだなぁ》 79 00:05:39,990 --> 00:05:43,000 (メレオロン) で 大丈夫なのかよ。 何が? 80 00:05:43,000 --> 00:05:46,980 (メレオロン) 俺と組む話だよ 仲間は反対しねえのか? 81 00:05:46,980 --> 00:05:49,500 ん~ 多分 大反対。 82 00:05:49,500 --> 00:05:52,520 キルアは 慎重で うたぐり深いから。 83 00:05:52,520 --> 00:05:55,970 じゃ ダメじゃん 前提から不成立じゃん。 84 00:05:55,970 --> 00:05:59,490 あっ でも 俺が 絶対 譲らなきゃ大丈夫。 85 00:05:59,490 --> 00:06:03,000 結局 キルアが 渋々折れるから。 86 00:06:03,000 --> 00:06:06,990 そうか そいつも苦労してんな。 87 00:06:06,990 --> 00:06:11,010 まぁ いいや 大丈夫だって言うなら信用する。 88 00:06:11,010 --> 00:06:13,510 んじゃ 本題に入ろう。 ん。 89 00:06:15,990 --> 00:06:17,990 王を倒す!! 90 00:06:19,980 --> 00:06:21,980 (メレオロン) 理由が知りたいか? 91 00:06:21,980 --> 00:06:24,490 うん そりゃ もちろん。 92 00:06:24,490 --> 00:06:27,010 《言うのを待ってたんだけど》 93 00:06:27,010 --> 00:06:29,510 復讐さ。 94 00:06:32,040 --> 00:06:36,000 どんな恨みかまでは さすがに今は言えねえな。 95 00:06:36,000 --> 00:06:39,480 うん 聞きたいけど我慢するよ。 96 00:06:39,480 --> 00:06:42,000 《…って 言ってほしいんだろうなぁ》 97 00:06:42,000 --> 00:06:45,470 チッ… そんなに聞きたいんじゃ しょうがねえな。 98 00:06:45,470 --> 00:06:47,490 今 言うの~!? 99 00:06:47,490 --> 00:06:51,550 な~んて ウソだよ! いくら頼まれても今は言えねえよ。 100 00:06:51,550 --> 00:06:54,050 頼んでないよ。 101 00:06:56,490 --> 00:06:58,490 (メレオロン) フ~。 102 00:07:00,010 --> 00:07:03,480 恩人が殺されたんだ。 えっ? 103 00:07:03,480 --> 00:07:06,480 (メレオロン) ペギーって名前だ。 104 00:07:06,480 --> 00:07:09,480 俺の目の前で 頭を吹っ飛ばされてな。 105 00:07:12,530 --> 00:07:16,990 だが 俺は恩人が殺されたことに 全く気づけなかった。 106 00:07:16,990 --> 00:07:20,990 えっ? 何で? 目の前で見てたんでしょ? 107 00:07:26,500 --> 00:07:30,000 忘れてたのさ 殺されたペギーが 108 00:07:30,000 --> 00:07:33,500 俺の里親だったってことをな。 109 00:07:38,990 --> 00:07:42,480 (メレオロン) 思い出したのは つい最近だ。 110 00:07:42,480 --> 00:07:46,500 俺が人間だった頃の記憶。 111 00:07:46,500 --> 00:07:49,500 全てを思い出したわけじゃねえ。 112 00:07:50,490 --> 00:07:55,560 いや 正しくねえな 思い出せたのは ほんのわずかさ。 113 00:07:55,560 --> 00:07:58,980 親の名前 自分の名前 114 00:07:58,980 --> 00:08:01,500 生い立ちの断片。 115 00:08:01,500 --> 00:08:06,000 王に殺された キメラアントの幹部 ペギー。 116 00:08:06,000 --> 00:08:10,980 ペギーは 人間だった頃の 義父の名前でもある。 117 00:08:10,980 --> 00:08:16,480 教育熱心でな いつも分厚い本を抱えてて…。 118 00:08:19,500 --> 00:08:25,510 生前も 後生大事に NGLの教本を抱えてたよ。 119 00:08:25,510 --> 00:08:28,980 みんな 人間の記憶があるんだね。 120 00:08:28,980 --> 00:08:31,500 (メレオロン) みんなかどうかは 知らねえさ。 121 00:08:31,500 --> 00:08:35,550 明らかに獣の特性のほうが 強い奴もいるし 122 00:08:35,550 --> 00:08:38,490 何考えてるか 分からねえ奴もいる。 123 00:08:38,490 --> 00:08:41,490 でも ようやく少し分かった。 んっ? 124 00:08:41,490 --> 00:08:43,510 何で メレオロンのこと 125 00:08:43,510 --> 00:08:47,500 会ってすぐに 信用する気になれたのか。 126 00:08:47,500 --> 00:08:49,500 すごく 人間くさいんだ。 127 00:08:49,500 --> 00:08:52,500 今まで会った キメラアントの誰よりも。 128 00:08:52,500 --> 00:08:55,570 …って言うか メレオロンは人間だよ もう。 129 00:08:55,570 --> 00:08:57,090 そうかい? 130 00:08:57,090 --> 00:09:00,490 俺が お前さんから受けた印象は 真逆だぜ。 えっ? 131 00:09:00,490 --> 00:09:04,980 俺は お前さんに 人間離れした怪物性を感じた。 132 00:09:04,980 --> 00:09:07,980 だから 組む気になったんだぜ? 133 00:09:07,980 --> 00:09:10,980 境なんて あってないようなものさ。 134 00:09:14,020 --> 00:09:17,080 さて ようやく本題だ。 135 00:09:17,080 --> 00:09:18,990 が その前に… 136 00:09:18,990 --> 00:09:22,490 そろそろ名前を教えてくれよ? 137 00:09:23,980 --> 00:09:27,490 俺はゴン ゴン フリークス! 138 00:09:27,490 --> 00:09:30,490 俺には もう1つの能力がある。 139 00:09:30,490 --> 00:09:33,530 今 その発動条件を満たした。 140 00:09:33,530 --> 00:09:35,030 えっ? 141 00:09:37,100 --> 00:09:41,100 見せてやろう 第3の能力。 142 00:09:46,990 --> 00:09:48,990 発動!! 143 00:09:55,980 --> 00:09:57,480 フン。 144 00:09:57,480 --> 00:10:17,500 145 00:10:17,500 --> 00:10:19,990 全然 逃げない。 146 00:10:19,990 --> 00:10:21,990 ハ~。 147 00:10:25,030 --> 00:10:26,560 これって 148 00:10:26,560 --> 00:10:29,980 俺にも「パーフェクトプラン」が 使えたってっこと? 149 00:10:29,980 --> 00:10:33,490 その通り これが第3の能力 150 00:10:33,490 --> 00:10:35,500 「神の共犯者」。 151 00:10:35,500 --> 00:10:40,010 「パーフェクトプラン」の発動中 俺が手を触れている者にも 152 00:10:40,010 --> 00:10:42,510 「パーフェクトプラン」が連動する。 153 00:10:45,510 --> 00:10:49,080 分かったようだな この能力のすごさが。 154 00:10:49,080 --> 00:10:50,990 この能力を使えば 155 00:10:50,990 --> 00:10:55,470 敵に全く気づかれずに近づき 156 00:10:55,470 --> 00:10:57,490 攻撃できる。 157 00:10:57,490 --> 00:10:59,980 いくら 王が強かろうが 158 00:10:59,980 --> 00:11:04,980 隙だらけの急所に 最強の一撃をぶち込めば倒せる! 159 00:11:07,040 --> 00:11:09,070 (メレオロン) ヘイ ゴン。 160 00:11:09,070 --> 00:11:13,480 お前こそ 俺が求めていた相棒。 161 00:11:13,480 --> 00:11:15,490 クソったれの王に 162 00:11:15,490 --> 00:11:19,990 前代未聞の必殺技を 食らわすナイスガイさ! 163 00:11:26,510 --> 00:11:29,060 見てたぜ ゴン。 164 00:11:29,060 --> 00:11:32,000 お前さんの「ジャン! ケン! グ~!!」ってやつ。 165 00:11:32,000 --> 00:11:35,980 フ~ 相手は俺の部下だ。 166 00:11:35,980 --> 00:11:41,490 お前さんの実力を知るために 部下をけしかけたんだが 167 00:11:41,490 --> 00:11:43,490 奴らのほうが…。 168 00:11:43,490 --> 00:11:46,530 あっ あ~ 気にしなくていいぜ。 169 00:11:46,530 --> 00:11:51,000 俺の目を盗んで 快楽で殺生してるような連中だ。 170 00:11:51,000 --> 00:11:54,500 今は もう 部下とも仲間とも 思っちゃいねえ。 171 00:11:54,500 --> 00:11:57,990 まっ 奴らからしたら 変わっちまったのは 172 00:11:57,990 --> 00:11:59,990 俺のほうなんだろうけどよ。 173 00:12:01,490 --> 00:12:04,990 パートナーの話なんだけど 174 00:12:04,990 --> 00:12:08,060 俺より適任者がいる。 175 00:12:08,060 --> 00:12:09,980 心当たりがあるんだな? 176 00:12:09,980 --> 00:12:11,990 うん。 177 00:12:11,990 --> 00:12:14,000 連絡してみるよ。 178 00:12:14,000 --> 00:12:15,990 待った。 179 00:12:15,990 --> 00:12:18,980 お前さんは信頼している っていうか 180 00:12:18,980 --> 00:12:21,490 たとえ この先 信頼を裏切られても 181 00:12:21,490 --> 00:12:24,000 後悔しねえし 責めもしねえ。 182 00:12:24,000 --> 00:12:26,550 俺が自分の目で見て話して 183 00:12:26,550 --> 00:12:29,990 こいつは 信頼すると決めたからだ。 184 00:12:29,990 --> 00:12:32,990 だが お前さんが信頼してる人物を 185 00:12:32,990 --> 00:12:36,510 俺がそのまんま 信頼できるかどうかは 別! 186 00:12:36,510 --> 00:12:38,480 分かってもらえるか? 187 00:12:38,480 --> 00:12:41,000 うん 言いたいことは分かるけど…。 188 00:12:41,000 --> 00:12:44,500 俺にとっては 命が懸かってるんだぜ? 189 00:12:46,040 --> 00:12:47,570 いいか? 190 00:12:47,570 --> 00:12:50,490 「パーフェクトプラン」は 決して無敵の能力じゃ ない。 191 00:12:50,490 --> 00:12:53,010 むしろ ひどく もろい。 192 00:12:53,010 --> 00:12:55,500 俺を意識できないってことはだ 193 00:12:55,500 --> 00:13:00,500 言い換えれば 意識できないだけで そこに 俺は存在する。 194 00:13:00,500 --> 00:13:05,000 つまり 敵の攻撃は ちゃんと俺に当たるんだよ。 195 00:13:05,000 --> 00:13:07,040 そういう能力を持った奴が 196 00:13:07,040 --> 00:13:11,010 近づいて来てるかもしれないと 思ったら どうする? 197 00:13:11,010 --> 00:13:14,000 四方八方 とにかく攻撃してみるだろ? 198 00:13:14,000 --> 00:13:15,980 あっ そっか。 199 00:13:15,980 --> 00:13:20,490 たとえ まぐれでも その攻撃に 当たっちまったら アウトなんだ。 200 00:13:20,490 --> 00:13:25,560 自慢じゃねえが 俺の戦闘能力は キメラの中じゃ 下の下。 201 00:13:25,560 --> 00:13:27,560 雑務兵クラスだ。 202 00:13:27,560 --> 00:13:33,000 王どころか 師団長クラスの パンチでも 一撃も持たねえよ。 203 00:13:33,000 --> 00:13:36,500 透明になるだけなら 「円」を使えば感知できる。 204 00:13:36,500 --> 00:13:41,490 これは 実証済みだし 他の師団長も知ってること。 205 00:13:41,490 --> 00:13:46,010 俺の能力は その程度だと 思わせておく必要がある。 206 00:13:46,010 --> 00:13:49,580 「『円』さえ使えば大丈夫だ」とな。 207 00:13:49,580 --> 00:13:52,500 誰も俺の能力を 知らないからこそ 208 00:13:52,500 --> 00:13:56,990 この能力は 無敵でいられるんだ。 209 00:13:56,990 --> 00:13:59,010 前置きが長くなったな。 210 00:13:59,010 --> 00:14:03,000 つまり これ以上 俺の能力を 知る者は増やしたくない。 211 00:14:03,000 --> 00:14:07,000 たとえ ゴンが 絶対の信頼を置いてる奴でもな。 212 00:14:08,030 --> 00:14:10,070 確かめてみれば いいよ。 213 00:14:10,070 --> 00:14:11,990 はっ? 214 00:14:11,990 --> 00:14:14,990 メレオロンのことは話さずに 呼び出してみる。 215 00:14:14,990 --> 00:14:17,010 (メレオロン) ちょ… ちょっと。 216 00:14:17,010 --> 00:14:20,480 [TEL](呼び出し音) 離れた場所から見ててよ。 217 00:14:20,480 --> 00:14:22,500 もしも…。 [TEL](ナックル) よぉ~! 218 00:14:22,500 --> 00:14:25,500 待ってたぜ こら! やってくれたな! 219 00:14:25,500 --> 00:14:27,540 今 どこだ? 220 00:14:27,540 --> 00:14:31,040 聞きてぇことが山ほどあんぞ。 221 00:14:31,970 --> 00:14:34,980 (ナックル) おめぇらのおかげで ボスが動いたぜ。 222 00:14:34,980 --> 00:14:40,480 計画は 大幅に狂ったが 俺は おめぇらを支持する。 223 00:14:42,000 --> 00:14:46,510 [TEL](ナックル) やっぱり500万人を 見殺しには できねえってよ。 224 00:14:46,510 --> 00:14:50,060 ボスの能力で首都を 包囲したそうだ。 225 00:14:50,060 --> 00:14:51,480 ホント!? 226 00:14:51,480 --> 00:14:53,480 [TEL](ナックル) 恐らく これで ネフェルピトーも 227 00:14:53,480 --> 00:14:56,480 能力を分散してる余裕は なくなるはずだ。 228 00:14:56,480 --> 00:14:57,980 つまり 229 00:14:57,980 --> 00:15:00,990 遠隔操作での選別は 中断される。 230 00:15:00,990 --> 00:15:02,490 [TEL] うんうん。 231 00:15:02,490 --> 00:15:06,030 [TEL](ナックル) だが ボスとノヴさんは この先 ネフェルピトーの足止めに 232 00:15:06,030 --> 00:15:08,580 全精力を使うことになる。 233 00:15:08,580 --> 00:15:13,500 結果 作戦決行の際 護衛軍の1匹と戦う力は 234 00:15:13,500 --> 00:15:16,000 もう残らないだろうと言ってる。 235 00:15:18,000 --> 00:15:19,970 [TEL](ナックル) もちろん国民大会に向けて 236 00:15:19,970 --> 00:15:22,980 人民は 続々 首都に集まって来る。 237 00:15:22,980 --> 00:15:25,980 大虐殺の危険は 依然 高いままだ。 238 00:15:25,980 --> 00:15:28,980 状況は 何ひとつ良くなってねえ。 239 00:15:31,980 --> 00:15:34,990 [TEL](ナックル) 会長との連絡は もう 不可能だそうだ。 240 00:15:34,990 --> 00:15:38,490 決行日時のギリギリまで どこかで集中して 241 00:15:38,490 --> 00:15:40,990 牙を磨いてるから。 242 00:15:47,030 --> 00:15:49,990 俺達4人で判断するんだ。 243 00:15:49,990 --> 00:15:51,990 新たに援軍を呼ぶか 244 00:15:51,990 --> 00:15:55,990 俺達だけで 護衛軍3匹とやるか。 245 00:15:57,480 --> 00:16:00,000 キルアの意見を聞きたいな。 246 00:16:00,000 --> 00:16:01,980 [TEL] ここには いないんだ。 247 00:16:01,980 --> 00:16:05,020 何だ 別行動か? 248 00:16:05,020 --> 00:16:08,590 なるほど あいつが1人でやってたのか。 249 00:16:08,590 --> 00:16:10,510 ちょっと連絡してみろよ。 250 00:16:10,510 --> 00:16:14,990 [TEL](通話が切れた音) 251 00:16:14,990 --> 00:16:18,480 ダメだ つながんない 切ってるみたい。 252 00:16:18,480 --> 00:16:21,980 [TEL](ナックル) そうか… まぁ まめにかけてみてくれ。 253 00:16:21,980 --> 00:16:24,040 とにかく 一度会おうぜ 254 00:16:24,040 --> 00:16:26,590 早いほうがいい。 [TEL] うん。 255 00:16:26,590 --> 00:16:31,090 じゃあ 互いの現在地を結んだ 中間地点にするか。 256 00:16:32,500 --> 00:16:34,500 (ナックル) ここだな マンダイ市。 257 00:16:34,500 --> 00:16:37,000 うん 分かった。 258 00:16:39,990 --> 00:16:41,990 フ~。 259 00:16:45,010 --> 00:16:54,480 260 00:16:54,480 --> 00:16:55,980 (王) 王手。 261 00:16:57,490 --> 00:16:58,990 (王) 詰みだ。 262 00:17:03,480 --> 00:17:06,480 なぜ 投了しなかった。 263 00:17:09,550 --> 00:17:12,070 あぁ… あ~! 264 00:17:12,070 --> 00:17:13,090 ひぃ~! 265 00:17:13,090 --> 00:17:15,000 (王) 二度 言わすな。 266 00:17:15,000 --> 00:17:19,510 22手前で 勝負はすでに 決しておったはずだろうが。 267 00:17:19,510 --> 00:17:22,510 なぜ そこで投了しなかった。 268 00:17:22,510 --> 00:17:25,980 余が 手を誤るとでも思ったか? 269 00:17:25,980 --> 00:17:27,480 あっ…。 270 00:17:27,480 --> 00:17:29,480 うぅ…。 271 00:17:33,090 --> 00:17:34,510 ぐっ…。 272 00:17:34,510 --> 00:17:36,990 あ~! あっ あっ…。 273 00:17:36,990 --> 00:17:38,490 あ~…。 274 00:17:40,000 --> 00:17:41,500 あ~! 275 00:17:41,500 --> 00:17:43,500 (王) たわけが。 276 00:17:45,000 --> 00:17:49,020 (シャウアプフ) 次は 囲碁の国内チャンピオンです。 277 00:17:49,020 --> 00:17:51,020 ルールブックを。 278 00:17:53,490 --> 00:17:58,000 (シャウアプフ) シンプルに見えて 実は非常に複雑です。 279 00:17:58,000 --> 00:18:01,500 将棋より 時間がかかるかもしれません。 280 00:18:01,500 --> 00:18:14,500 281 00:18:14,500 --> 00:18:17,980 ≪頼む 帰らせてくれ おまえら 一体…≫ 282 00:18:17,980 --> 00:18:21,490 誰か~! 助けてくれ~! 283 00:18:21,490 --> 00:18:23,970 うわっ。 284 00:18:23,970 --> 00:18:25,990 あっ… メガネ。 285 00:18:25,990 --> 00:18:27,990 (シャウアプフ) お静かに。 286 00:18:27,990 --> 00:18:31,060 王の御前です。 287 00:18:31,060 --> 00:18:32,560 あっ。 288 00:18:34,980 --> 00:18:37,470 あ~! あぁ…。 289 00:18:37,470 --> 00:18:40,470 (王) どちらか選べ。 290 00:18:40,470 --> 00:18:43,990 今すぐ 余の前に座るか 291 00:18:43,990 --> 00:18:46,490 死ぬかだ。 292 00:18:52,570 --> 00:18:55,990 (シャウアプフ) 5目半 王の勝ちです。 293 00:18:55,990 --> 00:18:59,490 《たった10局で…》 294 00:18:59,490 --> 00:19:03,500 疲れてるからだ! でなきゃ負けるはずない! 295 00:19:03,500 --> 00:19:07,980 それに 何か熱っぽいし 寝不足だし 目まいも。 296 00:19:07,980 --> 00:19:12,040 8時間やる 薬もな。 297 00:19:12,040 --> 00:19:14,970 それで ベストに戻せ。 298 00:19:14,970 --> 00:19:19,480 連敗の言い訳を聞くほど 気は長くない。 299 00:19:19,480 --> 00:19:21,980 死ぬ気で休め。 300 00:19:26,500 --> 00:19:31,540 計り知れぬ上達の速度は 感服いたしました。 301 00:19:31,540 --> 00:19:35,980 まさか将棋の半分以下の時間で 攻略するとは…。 302 00:19:35,980 --> 00:19:38,980 コツをつかんだだけのことだ。 303 00:19:38,980 --> 00:19:42,490 チェス 囲碁 将棋 304 00:19:42,490 --> 00:19:45,490 ルールは違えど 一級の打ち手には 305 00:19:45,490 --> 00:19:49,480 その打ち筋に独特の呼吸がある。 306 00:19:49,480 --> 00:19:53,560 故に 相手の呼吸を乱すことが肝要。 307 00:19:53,560 --> 00:19:58,060 定石を知ると 相手の呼吸が見えて来る。 308 00:19:59,500 --> 00:20:04,010 そこからは 相手が 呼吸しにくい手を生み出すだけだ。 309 00:20:04,010 --> 00:20:08,490 全ての勝負に通じる真理かと。 310 00:20:08,490 --> 00:20:13,520 そこに到達しては この先の室内遊戯も 大同小異。 311 00:20:13,520 --> 00:20:17,090 退屈させるだけかと思われますが。 312 00:20:17,090 --> 00:20:20,510 (王) うむ あと何が残っている? 313 00:20:20,510 --> 00:20:24,490 この国でプロ化されているのは あと1つ 314 00:20:24,490 --> 00:20:27,500 軍儀という盤上競技で。 315 00:20:27,500 --> 00:20:29,500 軍儀? 316 00:20:29,500 --> 00:20:32,000 東ゴルトーは発祥国でもあり 317 00:20:32,000 --> 00:20:35,540 国民のほぼ全員が打てるそうです。 318 00:20:35,540 --> 00:20:38,040 (王) ルールブックをよこせ。 319 00:20:40,990 --> 00:20:45,500 王を詰むのは チェスや将棋と同じですが 320 00:20:45,500 --> 00:20:48,500 駒を3枚まで重ねることができ 321 00:20:48,500 --> 00:20:52,990 開始時の駒配置も 自軍陣地内ならば自由です。 322 00:20:52,990 --> 00:20:56,030 立体的な視点が必要となり 323 00:20:56,030 --> 00:21:00,500 他の遊戯とは やや趣が異なるかもしれません。 324 00:21:00,500 --> 00:21:04,480 15年ほど前から 世界大会が行われていますが 325 00:21:04,480 --> 00:21:08,500 東ゴルトー代表は いまだ無敗です。 326 00:21:08,500 --> 00:21:13,000 現世界王者は3代目で 大会5連覇中。 327 00:21:14,510 --> 00:21:18,580 そいつに勝てば 余が世界一ということか。 328 00:21:18,580 --> 00:21:22,000 余戯の締めくくりに ふさわしい。 329 00:21:22,000 --> 00:21:23,500 呼べ。 330 00:21:44,990 --> 00:21:47,990 選別まで残り 6日 331 00:21:47,990 --> 00:21:50,510 この日 招き入れた この少女が 332 00:21:50,510 --> 00:21:54,980 後に自分の運命に 大きく かかわることを 333 00:21:54,980 --> 00:21:57,480 王は知らない