1 00:00:01,910 --> 00:00:05,430 選別の開始まで あと3日 2 00:00:05,430 --> 00:00:08,930 宮殿内では 傷の治療を終えた王が 3 00:00:08,930 --> 00:00:12,430 今も休まずに軍儀を続けていた 4 00:00:15,930 --> 00:00:17,430 (王) 詰みだ。 5 00:00:20,510 --> 00:00:22,920 (コムギ) はぁ~。 6 00:00:22,920 --> 00:00:25,430 フゥ~…。 7 00:00:25,430 --> 00:00:28,920 (シャウアプフ)《心身ともに もう限界が来ている》 8 00:00:28,920 --> 00:00:33,420 (シャウアプフ)《恐らく次局か その次には 王が勝つ》 9 00:02:02,930 --> 00:02:06,400 (王) 休憩だ 半日後に再開する。 10 00:02:06,400 --> 00:02:07,900 はっ? 11 00:02:07,900 --> 00:02:10,450 いえ ワダすは まだまだ! 12 00:02:10,450 --> 00:02:14,920 フラフラの貴様に勝っても 余の気が済まぬわ。 13 00:02:14,920 --> 00:02:17,420 しっかり体調を戻せ。 14 00:02:24,400 --> 00:02:26,420 《腕の治療中も 15 00:02:26,420 --> 00:02:29,460 決して 対局を止めなかった王が 16 00:02:29,460 --> 00:02:32,460 自ら前言を撤回した》 17 00:02:35,410 --> 00:02:38,410 《この女… 危険だ》 18 00:02:39,920 --> 00:02:42,920 (シャウアプフ)《このままだと 19 00:02:42,920 --> 00:02:45,420 厄介な存在になる》 20 00:02:54,410 --> 00:02:55,910 (コムギ) んっ? 21 00:02:59,940 --> 00:03:03,440 んだば お先に失礼すます。 22 00:03:09,450 --> 00:03:11,980 (シャウアプフ) 《早まっては いけない》 23 00:03:11,980 --> 00:03:14,930 《王が自らの言葉を翻したのも 24 00:03:14,930 --> 00:03:17,940 自身の信念を貫くため》 25 00:03:17,940 --> 00:03:20,920 《万全の状態の 軍儀王をねじ伏せ 26 00:03:20,920 --> 00:03:24,410 自身の実力を証明するため》 27 00:03:24,410 --> 00:03:27,910 《私が今 この娘を始末してしまったら 28 00:03:27,910 --> 00:03:32,500 軍儀において王は 敗北しか残らないではないか》 29 00:03:32,500 --> 00:03:34,900 《彼女は 死によって神格化し 30 00:03:34,900 --> 00:03:38,900 王の中で 決して 勝ち得ない存在となってしまう》 31 00:03:40,910 --> 00:03:44,930 あ~~~!! 32 00:03:44,930 --> 00:03:47,420 あっ… あぁ…! 33 00:03:47,420 --> 00:03:49,450 《何という愚かな!》 34 00:03:49,450 --> 00:03:52,000 《私は 浅はかな衝動で 35 00:03:52,000 --> 00:03:54,410 取り返しのつかない 忌まわしい傷を 36 00:03:54,410 --> 00:03:56,910 王につけるところだった!》 37 00:03:58,910 --> 00:04:08,420 ♪~ 38 00:04:08,420 --> 00:04:12,510 《死のう… 自分の意志で》 39 00:04:12,510 --> 00:04:15,930 《世界に君臨し 王を見届けた後に…》 40 00:04:15,930 --> 00:04:17,930 ♪~ 41 00:04:17,930 --> 00:04:20,420 うわ~~! 42 00:04:20,420 --> 00:04:21,920 あ~! あぁ…。 43 00:04:21,920 --> 00:04:23,940 (モントゥトゥユピー) んっ? 44 00:04:23,940 --> 00:04:28,910 (ナックル) ノヴさんのマンションから 宮殿に突入するのは 7人。 45 00:04:28,910 --> 00:04:31,980 俺とシュート ゴン キルア 46 00:04:31,980 --> 00:04:34,010 メレオロン イカルゴ 47 00:04:34,010 --> 00:04:36,420 そして モラウの旦那。 48 00:04:36,420 --> 00:04:39,420 ピトーの「円」の外側から やって来る会長は 49 00:04:39,420 --> 00:04:41,940 俺達よりも数秒 突入が遅れる。 50 00:04:41,940 --> 00:04:43,910 (ナックル) その時間を利用して 51 00:04:43,910 --> 00:04:47,430 俺達は護衛軍を 王から分散させる。 52 00:04:47,430 --> 00:04:51,480 先陣は ゴン キルア イカルゴ。 53 00:04:51,480 --> 00:04:54,420 いきなり 自陣の ど真ん中に出現する俺達に 54 00:04:54,420 --> 00:04:58,920 驚いた奴らが 本能的に取る行動は…。 55 00:04:58,920 --> 00:05:01,910 (ゴン フリークス) 身をもって王を守ること。 56 00:05:01,910 --> 00:05:04,430 (キルア ゾルディック) 恐らく こういう陣形。 57 00:05:04,430 --> 00:05:06,410 これを崩すのは簡単じゃねえな。 58 00:05:06,410 --> 00:05:08,450 (メレオロン) ん~… 59 00:05:08,450 --> 00:05:11,520 そこで この俺の出番だ。 60 00:05:11,520 --> 00:05:12,920 うん。 61 00:05:31,020 --> 00:05:32,910 さて 何か質問ある? 62 00:05:32,910 --> 00:05:36,410 えっと… パームのことなんだけど 63 00:05:36,410 --> 00:05:39,930 今 どうしてるか 何とか分からないかな? 64 00:05:39,930 --> 00:05:42,930 死んでるか 潜んでるかの どっちかだよ。 65 00:05:42,930 --> 00:05:44,900 抜け出せたら連絡がある。 66 00:05:44,900 --> 00:05:48,450 ないのは そういうことだろ? 67 00:05:48,450 --> 00:05:52,410 万が一 奴らに見つかったら 自ら死を選ぶ。 68 00:05:52,410 --> 00:05:55,410 あいつは その覚悟で敵地に向かった。 69 00:05:55,410 --> 00:05:58,410 (シュート) こちらからパームの様子を 探ろうとするのは 70 00:05:58,410 --> 00:06:01,920 彼女の覚悟を侮辱する行為だぞ。 71 00:06:01,920 --> 00:06:03,920 (ナックル) おい 言い過ぎだろ! 72 00:06:03,920 --> 00:06:06,920 ゴンは ただ パームが心配なだけでだな…。 73 00:06:06,920 --> 00:06:08,970 その心配が 低レベルだってんだよ! 74 00:06:08,970 --> 00:06:12,930 んだと!? 帰って来た早々 このガキが! 75 00:06:12,930 --> 00:06:16,420 仮に パームが生きたまま 敵に捕まっていたとする。 76 00:06:16,420 --> 00:06:20,420 その場合 十中八九 作戦は敵にバレてる。 77 00:06:20,420 --> 00:06:22,400 突入する俺達は 78 00:06:22,400 --> 00:06:25,410 「飛んで火に入る夏の虫」 ってとこか。 79 00:06:25,410 --> 00:06:27,440 一瞬で全滅さ。 80 00:06:27,440 --> 00:06:31,010 そんな最悪の時のことを あれこれ考えるより 81 00:06:31,010 --> 00:06:33,930 大事なのは パームを信じることだろ? 82 00:06:33,930 --> 00:06:36,420 (メレオロン) まっ それも一理あるが 83 00:06:36,420 --> 00:06:39,420 もしも パームが そういう状況だったら 84 00:06:39,420 --> 00:06:41,910 作戦の変更も 今なら可能だと 85 00:06:41,910 --> 00:06:43,930 ゴンは 言いたかったんじゃないか? 86 00:06:43,930 --> 00:06:45,410 甘いよ! 87 00:06:45,410 --> 00:06:47,430 そんな時に こいつは 88 00:06:47,430 --> 00:06:51,000 まず パームを最優先に 救い出すことを主張するんだよ。 89 00:06:51,000 --> 00:06:53,900 で どうやるかの方法は 人任せと来たもんだ。 90 00:06:53,900 --> 00:06:57,920 なっ? うっ… うん。 91 00:06:57,920 --> 00:07:00,930 それは… 分かる。 92 00:07:00,930 --> 00:07:02,910 心配なのは分かるけど 93 00:07:02,910 --> 00:07:06,420 作戦が始まったら 終了まで すっぱり忘れろ。 94 00:07:06,420 --> 00:07:10,470 んな 気持ちが頭よぎる コンマ数秒のロスで 95 00:07:10,470 --> 00:07:14,910 作戦が失敗することだって あり得るもんな。 96 00:07:14,910 --> 00:07:16,930 まだ2日ある。 97 00:07:16,930 --> 00:07:20,430 その間にパームから 連絡あるかもしれないだろ。 98 00:07:27,940 --> 00:07:30,440 (ネフェルピトー) ふ~ん… ニャるほど。 99 00:07:35,910 --> 00:07:39,410 (王) ≪ここで 右辺に 活路を求めたら どうだ?≫ 100 00:07:39,410 --> 00:07:41,430 (コムギ) ≪それより この「騎馬」です≫ 101 00:07:41,430 --> 00:07:44,900 攻守両天秤で 中央に構えていたほうが 102 00:07:44,900 --> 00:07:47,440 ワダすは嫌ですた。 103 00:07:47,440 --> 00:07:51,990 リスクを恐れずに 前に出るのも 時と場合です。 104 00:07:51,990 --> 00:07:56,430 全て それでは ワダすに迷いが生ずませんよ。 105 00:07:56,430 --> 00:08:00,430 フン… 受けは性に合わんな。 106 00:08:04,920 --> 00:08:07,410 (シャウアプフ) 王様。 何だ? 107 00:08:07,410 --> 00:08:10,450 (シャウアプフ) 内密の話ですので ここでは…。 108 00:08:10,450 --> 00:08:14,520 あっ。 (王) 構わぬ 申せ。 109 00:08:14,520 --> 00:08:18,940 国民大会が 2日後に迫ってまいりました。 110 00:08:18,940 --> 00:08:21,420 ペイジンで処理する国民の数は 111 00:08:21,420 --> 00:08:24,430 予定よりも だいぶ増えましたが 112 00:08:24,430 --> 00:08:29,430 当日は 天候も良いようで 選別は問題なく行えます。 113 00:08:29,430 --> 00:08:32,430 で? 要件のみ申せ。 114 00:08:32,430 --> 00:08:35,490 (シャウアプフ) その後の統一までの スケジュールを 115 00:08:35,490 --> 00:08:37,920 できる限り早めたいのです。 116 00:08:37,920 --> 00:08:40,410 (王) そんなことか 好きにせい。 117 00:08:40,410 --> 00:08:44,910 (シャウアプフ) はっ つきましては 出発も選別終了直後とし…。 118 00:08:44,910 --> 00:08:47,430 (王) 二度 言わすな。 119 00:08:47,430 --> 00:08:50,440 お前に任せると言っておるのだ。 120 00:08:50,440 --> 00:08:53,440 もう 余が呼ぶまで下がっておれ! 121 00:08:56,010 --> 00:08:57,930 (モントゥトゥユピー) ククク…。 122 00:08:57,930 --> 00:09:01,410 とうとう お前まで追い出されたか。 123 00:09:01,410 --> 00:09:04,920 まっ 王が勝つまでの辛抱だ。 124 00:09:04,920 --> 00:09:08,440 お前の読みじゃ あと数局ってとこだろ? 125 00:09:08,440 --> 00:09:10,420 (シャウアプフ) いや…。 あっ? 126 00:09:10,420 --> 00:09:13,990 ちょっと前に そう言ってたじゃねえかよ。 127 00:09:13,990 --> 00:09:17,410 (シャウアプフ) 王は 確かに すさまじい速さで上達している 128 00:09:17,410 --> 00:09:20,920 しかし 彼女も進化している。 129 00:09:20,920 --> 00:09:25,920 すでに私が予想できるレベルを 超えている。 130 00:09:25,920 --> 00:09:30,430 まっ でも 王の勝ちは 時間の問題だろ? 131 00:09:30,430 --> 00:09:32,940 だといいが…。 そうさ。 132 00:09:32,940 --> 00:09:35,440 心配なんかいらねえよ。 133 00:09:42,420 --> 00:09:46,930 《100% 間違いなく 単独犯だニャ》 134 00:09:46,930 --> 00:09:50,430 《レオルを倒した男と同一人物》 135 00:09:51,430 --> 00:09:53,920 (ネフェルピトー) 《ウェルフィン達の報告で確信》 136 00:09:53,920 --> 00:09:57,970 《統率された兵士は 奴の煙人形》 137 00:09:57,970 --> 00:10:01,420 《念人形らしからぬ 複雑な動きで 138 00:10:01,420 --> 00:10:04,410 文字通り 僕をけむに巻いた》 139 00:10:04,410 --> 00:10:07,410 《僕の人形よりも 数は少ないけれど 140 00:10:07,410 --> 00:10:10,420 精度は かなり上》 141 00:10:10,420 --> 00:10:12,430 う~… 142 00:10:12,430 --> 00:10:14,920 やりたいニャ~。 143 00:10:14,920 --> 00:10:17,970 でも ここから動けないニャ~。 144 00:10:17,970 --> 00:10:21,430 あっちから来ないかニャ~。 145 00:10:21,430 --> 00:10:23,410 (ネフェルピトー) ≪ウニャ~~!!≫ 146 00:10:23,410 --> 00:10:24,910 んっ? 147 00:10:27,430 --> 00:10:29,920 (ナックルの声) そろそろ ペイジンに潜入するぞ。 148 00:10:29,920 --> 00:10:31,920 モラウの旦那の かく乱作戦に 149 00:10:31,920 --> 00:10:35,940 敵が気付いても おかしくない頃だしな。 150 00:10:35,940 --> 00:10:41,410 俺達がペイジンで動き回って 奴らの単独犯説を否定させる。 151 00:10:41,410 --> 00:10:46,420 (ナックルの声) その上で宮殿の周辺に 国民が大移動を開始する。 152 00:10:46,420 --> 00:10:48,900 大会前日に合わせて 気配を消せば 153 00:10:48,900 --> 00:10:52,920 複数の敵が国民に紛れ込んで 王を狙うと 154 00:10:52,920 --> 00:10:55,440 護衛軍は考える。 155 00:10:55,440 --> 00:10:58,510 (ナックル) 自然と警戒は宮殿の外 156 00:10:58,510 --> 00:11:00,920 周辺の国民に向けられる 157 00:11:00,920 --> 00:11:04,920 そこへ 宮殿内の 「四次元マンション」から俺達が… 158 00:11:06,440 --> 00:11:08,920 王は 間違いなく ここ 159 00:11:08,920 --> 00:11:13,920 3階の玉座の間で 選別の様子を見守る 160 00:11:16,410 --> 00:11:19,420 《本当に そうだろうか?》 161 00:11:19,420 --> 00:11:21,970 《引っ掛かる 何か…》 162 00:11:21,970 --> 00:11:23,420 引っ掛かる 何か…》 163 00:11:36,920 --> 00:11:39,420 (王) ≪2-1-3 「兵」≫ 164 00:11:40,970 --> 00:11:43,470 (コムギ) ≪4-5-1 「騎馬」≫ 165 00:11:45,910 --> 00:11:48,910 8-7-2 「中将」。 166 00:11:50,900 --> 00:11:53,400 4-3-3 「弓」。 167 00:11:54,400 --> 00:11:58,910 (王)《全く間を置かず 急所 急所を攻めて来る》 168 00:11:58,910 --> 00:12:01,410 《鋭さは 増すばかりだ》 169 00:12:02,480 --> 00:12:05,480 2-1-1 「騎馬」。 170 00:12:06,920 --> 00:12:09,920 6-6-1 「少将」。 171 00:12:09,920 --> 00:12:12,410 (王)《しかし 息苦しくはない》 172 00:12:12,410 --> 00:12:14,890 《むしろ 楽しくすらある》 173 00:12:14,890 --> 00:12:19,400 《そういう局面に 手が導かれているからだ》 174 00:12:19,400 --> 00:12:21,450 《それは こやつが 175 00:12:21,450 --> 00:12:25,900 余よりも まだ数段 高みから打っている証し》 176 00:12:25,900 --> 00:12:28,900 《一体 どこまで強くなる?》 177 00:12:30,410 --> 00:12:32,890 (コムギ) 総帥様。 178 00:12:32,890 --> 00:12:36,390 ワダす… 変です。 179 00:12:44,900 --> 00:12:47,910 止まらないんです。 180 00:12:47,910 --> 00:12:49,910 素晴らしい手が 181 00:12:49,910 --> 00:12:54,410 次々と 洪水みたいに 頭に なだれ込んで来て。 182 00:12:54,410 --> 00:12:58,920 ワダす もっと もっと強くなれる! 183 00:12:58,920 --> 00:13:01,450 《覚醒?》 184 00:13:01,450 --> 00:13:04,410 《これからだったのだ 185 00:13:04,410 --> 00:13:06,410 強くなるのは!》 186 00:13:12,420 --> 00:13:14,420 詰みだな。 187 00:13:15,920 --> 00:13:20,460 少す お休みをいただけませんか? 188 00:13:20,460 --> 00:13:23,910 《自分から言いだすのは 初めてだな》 189 00:13:23,910 --> 00:13:25,910 どうかしたのか? 190 00:13:25,910 --> 00:13:29,420 (コムギ) いえ 部屋で 書き留めておきたいんです。 191 00:13:29,420 --> 00:13:31,920 浮かんで来る手を全部。 192 00:13:31,920 --> 00:13:33,920 その目でか? あっ! 193 00:13:33,920 --> 00:13:37,410 書くといっても 駒を並べるだけです。 194 00:13:37,410 --> 00:13:41,480 実際に駒に触れて 盤上に棋面を並べると 195 00:13:41,480 --> 00:13:44,430 絶対に忘れないんです! 196 00:13:44,430 --> 00:13:47,420 《これまでの棋譜を全て…》 197 00:13:47,420 --> 00:13:50,920 (王) 分かった 休め。 (コムギ) はい。 198 00:13:51,920 --> 00:13:53,920 (王)《愚問だな》 199 00:13:56,430 --> 00:13:58,950 《名前…?》 200 00:13:58,950 --> 00:14:00,980 (王) おい。 201 00:14:00,980 --> 00:14:04,400 名は? 何と申す。 202 00:14:04,400 --> 00:14:08,910 (コムギ) ワダすのですか? (王) 他に誰がいる? 203 00:14:08,910 --> 00:14:12,410 あっ コ… コムギです! 204 00:14:12,410 --> 00:14:15,410 コムギか… うむ。 205 00:14:15,410 --> 00:14:17,930 (コムギ) 総帥様は… 206 00:14:17,930 --> 00:14:21,000 総帥様のお名前は 207 00:14:21,000 --> 00:14:24,000 何とおっしゃられるのですか? 208 00:14:27,420 --> 00:14:29,420 《余の名前…》 209 00:14:30,410 --> 00:14:34,400 (王)《余は… 210 00:14:34,400 --> 00:14:36,400 何という?》 211 00:14:38,900 --> 00:14:41,400 (王) ≪ピトー≫ んっ。 212 00:14:43,970 --> 00:14:46,410 はっ 何でございましょう? 213 00:14:46,410 --> 00:14:47,910 プフ。 214 00:14:47,910 --> 00:14:49,410 はっ。 215 00:14:49,410 --> 00:14:51,910 (王) ユピー。 はっ。 216 00:14:53,900 --> 00:14:56,400 いかがなされましたか? 217 00:14:56,400 --> 00:14:58,400 (王) プフ。 はっ。 218 00:14:58,400 --> 00:15:01,400 そう お前はプフだ。 219 00:15:02,460 --> 00:15:05,010 (王) 余の… 220 00:15:05,010 --> 00:15:08,010 余の名前は何という? 221 00:15:10,400 --> 00:15:12,420 恐れながら申し上げます。 222 00:15:12,420 --> 00:15:14,400 王は王です。 223 00:15:14,400 --> 00:15:19,410 それ以外の何者でもなく 唯一無二の存在。 224 00:15:19,410 --> 00:15:23,910 今は さまざまな まがいものが その名を無断で使っていますが 225 00:15:23,910 --> 00:15:26,970 全て排除 抹殺いたします。 226 00:15:26,970 --> 00:15:29,000 王といえば 世界中の誰もが 227 00:15:29,000 --> 00:15:31,920 たった一人の存在を 思い浮かべるよう。 228 00:15:31,920 --> 00:15:34,920 (王) それは ただの前提であろうが。 229 00:15:34,920 --> 00:15:36,890 王は称号。 230 00:15:36,890 --> 00:15:40,890 称号は しょせん 冠で名前ではない。 231 00:15:41,910 --> 00:15:43,920 ユピーは どうだ? 232 00:15:43,920 --> 00:15:46,950 私には 荷が勝ち過ぎる問題。 233 00:15:46,950 --> 00:15:50,910 到底 答えを持ち得ること 叶いませぬ。 234 00:15:50,910 --> 00:15:52,410 (王) ピトー。 ん~。 235 00:15:52,410 --> 00:15:57,410 やはり 王 ご自身のお気持ちが 一番大事でございます。 236 00:15:57,410 --> 00:16:00,900 王 ご自身が最も ふさわしいと思われる名を 237 00:16:00,900 --> 00:16:03,420 付けられるのが よろしいかと。 238 00:16:03,420 --> 00:16:06,420 ふむ まぁ よいわ。 239 00:16:07,470 --> 00:16:11,390 (シャウアプフ) お名前は 選別の後でも遅くはありません。 240 00:16:11,390 --> 00:16:13,410 まずは 明日。 241 00:16:13,410 --> 00:16:17,910 滞りなく 作業を完了させることが 先決でございます。 242 00:16:20,900 --> 00:16:22,920 (シャウアプフ) 王 何か? 243 00:16:22,920 --> 00:16:26,940 気掛かりが おありならば 私めらに。 244 00:16:26,940 --> 00:16:29,500 われわれは そのために ここにいます。 245 00:16:29,500 --> 00:16:33,420 コムギの全身が光に包まれていた。 246 00:16:33,420 --> 00:16:34,920 コムギ? 247 00:16:34,920 --> 00:16:36,920 アカズの女だ。 248 00:16:39,420 --> 00:16:42,430 《あのような者の名前を》 249 00:16:42,430 --> 00:16:44,390 (王) 覚醒したのだ。 250 00:16:44,390 --> 00:16:47,950 コムギは 飛躍的に強くなるだろう。 251 00:16:47,950 --> 00:16:51,000 軍儀のみの話だがな。 252 00:16:51,000 --> 00:16:52,920 ピトー。 はっ。 253 00:16:52,920 --> 00:16:55,410 もしも コムギを今回の 254 00:16:55,410 --> 00:16:59,410 明日やる方法で選別していたら どうなっていた? 255 00:16:59,410 --> 00:17:01,410 死んでますね。 256 00:17:01,410 --> 00:17:05,920 あくまで選別は 兵士たりうる 肉体と精神の持ち主を 257 00:17:05,920 --> 00:17:08,470 選ぶためのやり方ですから。 258 00:17:08,470 --> 00:17:13,470 生き残るのは 戦闘能力が 極めて高い者だけです。 259 00:17:15,430 --> 00:17:17,910 (シャウアプフ) 《王 どうか…》 260 00:17:17,910 --> 00:17:19,930 (王) コムギと出会って 261 00:17:19,930 --> 00:17:23,400 強さにも いろいろあると学んだ。 262 00:17:23,400 --> 00:17:26,400 例えば ここへ来る途中 余は…。 263 00:17:26,400 --> 00:17:29,940 《王 どうか… どうか おやめください》 264 00:17:29,940 --> 00:17:31,990 子供を殺した。 265 00:17:31,990 --> 00:17:35,410 (シャウアプフ)《王! 決して言ってはいけません!》 266 00:17:35,410 --> 00:17:37,410 (王) あの子供が もしかしたら。 267 00:17:37,410 --> 00:17:39,430 (シャウアプフ)《似合わない! ふさわしくない!》 268 00:17:39,430 --> 00:17:43,920 (王) ある分野で余を凌駕する才を 目覚めさせていたかもしれぬ。 269 00:17:43,920 --> 00:17:45,910 (シャウアプフ)《絶対の王が…!》 270 00:17:45,910 --> 00:17:47,910 (王) その芽を 余は摘んだ。 271 00:17:47,910 --> 00:17:50,430 (シャウアプフ) 《自らの行為を悔いるなど!》 272 00:17:50,430 --> 00:17:53,500 (王) 大した意味もなく 摘んだ。 273 00:17:53,500 --> 00:17:57,000 (シャウアプフ)《絶対に その先は 言ってはいけない!!》 274 00:17:57,900 --> 00:18:00,420 (王) 余は… 275 00:18:00,420 --> 00:18:01,920 王!! 276 00:18:10,410 --> 00:18:16,000 (王) フフフ… ハハハ…。 277 00:18:16,000 --> 00:18:19,890 命を意味なく摘んだ。 278 00:18:19,890 --> 00:18:21,910 フッフッフッ…。 279 00:18:21,910 --> 00:18:25,900 だとしたら 何という強さ! 280 00:18:25,900 --> 00:18:28,410 理不尽に現れ 281 00:18:28,410 --> 00:18:31,420 他のあまたある もろい強さを奪い 282 00:18:31,420 --> 00:18:34,920 踏みにじり 壊す! 283 00:18:34,920 --> 00:18:37,990 それが 余の力! 284 00:18:37,990 --> 00:18:42,490 暴力こそ この世で最も強い力!! 285 00:18:50,920 --> 00:18:55,420 (シャウアプフ) 私は 護衛軍失格です。 (ピトー) 何で? 286 00:18:55,420 --> 00:18:58,410 (シャウアプフ) 見当違いの誤解で先走り 287 00:18:58,410 --> 00:19:01,410 危うく王を侮辱するところでした。 288 00:19:02,470 --> 00:19:06,400 王が自分の行いを 悔いているのではないかなどと 289 00:19:06,400 --> 00:19:09,410 バカなことを考えて…。 290 00:19:09,410 --> 00:19:12,390 お前は いつも 深読みし過ぎなんだよ。 291 00:19:12,390 --> 00:19:14,910 ええ それだけのこと…。 292 00:19:14,910 --> 00:19:16,900 ん~ でも 確かに 293 00:19:16,900 --> 00:19:19,900 あの娘が来てから 王は 少し変わったニャ。 294 00:19:19,900 --> 00:19:22,450 ええ… それは 事実。 295 00:19:22,450 --> 00:19:26,920 王にとって 邪魔なら あの小娘 殺ればいいじゃねえか。 296 00:19:26,920 --> 00:19:31,920 あ~… 私が あなたと 同じ思考レベルだったなんて…。 297 00:19:33,910 --> 00:19:35,920 《そうとも 298 00:19:35,920 --> 00:19:41,470 余の力こそが この世の頂点にある》 299 00:19:41,470 --> 00:19:43,910 《他の脆弱な強さなど 300 00:19:43,910 --> 00:19:46,890 余の前では 何の意味もなさぬ》 301 00:19:46,890 --> 00:19:49,900 《道端の ちりにすぎぬ》 302 00:19:49,900 --> 00:19:53,920 《コムギ あの女とて同じこと 303 00:19:53,920 --> 00:19:58,420 たかが 軍儀 しょせん 盤上の遊び》 304 00:19:58,420 --> 00:20:03,390 《余が ほんの少しなでれば ただの肉塊と化す》 305 00:20:03,390 --> 00:20:06,910 《詰まる所 余の気分次第》 306 00:20:06,910 --> 00:20:10,910 《余の気が変われば 今すぐにでも!》 307 00:20:12,400 --> 00:20:16,420 (王)《そうとも 余は一体 何をこだわっている?》 308 00:20:16,420 --> 00:20:19,960 《詮ずるところ 選別の日が来るまでの暇つぶし》 309 00:20:19,960 --> 00:20:23,910 《選別は明日 もう いいではないか》 310 00:20:23,910 --> 00:20:26,920 《十分 楽しんだ もう用なし》 311 00:20:26,920 --> 00:20:29,920 《殺るか! 今すぐ!!》 312 00:20:30,900 --> 00:20:36,410 (鳥の鳴き声) 313 00:20:36,410 --> 00:20:38,410 うっ…。 314 00:20:43,900 --> 00:20:46,420 あっ… ありがとうございます。 315 00:20:46,420 --> 00:20:48,900 (王) なぜ 助けを呼ばぬ!? 316 00:20:48,900 --> 00:20:50,410 ここも。 317 00:20:50,410 --> 00:20:53,410 こっちも 血だらけではないか! 318 00:20:53,410 --> 00:20:56,410 《クソ! 何という…》 319 00:20:56,410 --> 00:20:59,950 《なんと もろい生き物なのだ!!》 320 00:20:59,950 --> 00:21:03,400 (コムギ) 早朝ですから。 あっ? 321 00:21:03,400 --> 00:21:07,910 ご迷惑をお掛けすては いけないと…。 322 00:21:07,910 --> 00:21:11,410 (王) 迷惑なことなど 何もない! 323 00:21:11,410 --> 00:21:13,900 《余は 一体…》 324 00:21:13,900 --> 00:21:15,920 貴様は 大事な客だ。 325 00:21:15,920 --> 00:21:18,430 《何を言っている?》 326 00:21:18,430 --> 00:21:22,520 《たった今 こいつを 殺しに来たのではないのか!?》 327 00:21:22,520 --> 00:21:24,410 うっ うぅ…。 328 00:21:24,410 --> 00:21:29,930 (コムギの泣き声) 329 00:21:29,930 --> 00:21:31,900 なぜ 泣く!? 330 00:21:31,900 --> 00:21:34,900 《なぜ 殺らぬ?》 (コムギ) ずみばべん。 331 00:21:34,900 --> 00:21:37,420 だで だっで こんなに 332 00:21:37,420 --> 00:21:39,940 やざじぐ ざでだごど なぐで~! 333 00:21:39,940 --> 00:21:44,410 うっ… うわ~ん! 334 00:21:44,410 --> 00:21:47,910 《何なのだ この生き物は?》 335 00:21:48,910 --> 00:21:51,920 (王)《余は こいつを 336 00:21:51,920 --> 00:21:54,400 どうしたいのだ!?》