1 00:00:01,440 --> 00:00:03,440 (鳥の鳴き声) (コムギ) うっ…。 2 00:00:07,910 --> 00:00:10,450 あっ… ありがとうございます。 3 00:00:10,450 --> 00:00:12,930 (王) なぜ 助けを呼ばぬ!? 4 00:00:12,930 --> 00:00:17,520 ここも こっちも 血だらけではないか! 5 00:00:17,520 --> 00:00:20,940 (泣き声) 6 00:00:20,940 --> 00:00:25,910 《何なのだ? この生き物は》 (泣き声) 7 00:00:25,910 --> 00:00:28,920 (王)《余は こいつを 8 00:00:28,920 --> 00:00:31,440 どうしたいのだ!?》 9 00:01:58,420 --> 00:02:01,910 選別開始まで 残り1日 10 00:02:01,910 --> 00:02:06,410 首都ペイジンは 静かな朝を迎えていた 11 00:02:14,400 --> 00:02:16,900 (ゴン フリークス) あっ おはよう! 12 00:02:16,900 --> 00:02:19,900 (イカルゴ) 早いな 2人とも。 13 00:02:20,920 --> 00:02:24,400 (キルア ゾルディック) 日付の変わる 0時まで あと19時間。 14 00:02:24,400 --> 00:02:26,410 いよいよ 今夜だね。 15 00:02:26,410 --> 00:02:29,430 じゃあ 最終確認しとこうか。 16 00:02:29,430 --> 00:02:31,990 (キルアの声) 俺とゴンは 突入と同時に 17 00:02:31,990 --> 00:02:35,410 中央階段を上って 玉座の間まで直行。 18 00:02:35,410 --> 00:02:36,910 うん。 19 00:02:36,910 --> 00:02:39,390 イカルゴは 北東側のエレベーターで 20 00:02:39,390 --> 00:02:42,910 地下へ降りてパームを捜す。 21 00:02:42,910 --> 00:02:45,920 うまく発見できたら 俺達に構わず 脱出してくれ。 22 00:02:45,920 --> 00:02:47,420 オス。 23 00:02:47,420 --> 00:02:50,950 玉座の間に 王と護衛軍3匹がいた場合は 24 00:02:50,950 --> 00:02:53,510 計画通りに行動する。 25 00:02:53,510 --> 00:02:56,930 問題は 奴らがいなかった場合。 26 00:02:56,930 --> 00:02:59,910 キルアは それに こだわってるけど…。 27 00:02:59,910 --> 00:03:03,400 どのくらいの確率だよ? そんな場合って。 28 00:03:03,400 --> 00:03:05,920 まぁ めったないことだと思うよ。 29 00:03:05,920 --> 00:03:08,410 でも そんな稀が結構 起こるんだ。 30 00:03:08,410 --> 00:03:10,920 矛盾してるだろ? それって。 31 00:03:10,920 --> 00:03:13,990 綿密に 相手の行動パターンを調べて 32 00:03:13,990 --> 00:03:16,430 今日しかないって日を決めるだろ。 33 00:03:16,430 --> 00:03:20,420 何時には 必ずここにいるって時に 合わせて待ってると 34 00:03:20,420 --> 00:03:25,420 お互いにとって予期せぬ出来事が そんな日に限って起こる。 35 00:03:25,420 --> 00:03:28,910 前の仕事じゃ よくあったんだ めったにないことが 36 00:03:28,910 --> 00:03:32,480 その日に限って よく起こるってパターンがね。 37 00:03:32,480 --> 00:03:35,920 前の仕事なら 次に延ばせばよかった。 38 00:03:35,920 --> 00:03:39,400 確実に仕留められる 次の機会までね。 39 00:03:39,400 --> 00:03:41,410 けど 今回は違う。 40 00:03:41,410 --> 00:03:45,410 時間は変えられず 動きだしたら後には戻れない。 41 00:03:45,410 --> 00:03:49,430 一瞬の狼狽が 死に直結してる。 42 00:03:49,430 --> 00:03:52,480 だから 今から考えておくんだ。 43 00:03:52,480 --> 00:03:55,420 ありとあらゆる場合をな。 44 00:03:55,420 --> 00:03:57,920 (キルアの声) もしも 玉座の間に奴らがいなくても 45 00:03:57,920 --> 00:04:00,410 宮殿内部にいるなら問題はない。 46 00:04:00,410 --> 00:04:03,910 ピトーの「円」は 宮殿全体と庭園を包んでも 47 00:04:03,910 --> 00:04:06,910 余りある面積をカバーしてる。 48 00:04:06,910 --> 00:04:09,970 つまり 俺達が突入した瞬間に 49 00:04:09,970 --> 00:04:12,920 あの時の超不気味なオーラを 感じ取れたら 50 00:04:12,920 --> 00:04:16,420 奴らは宮殿内にいるってことだ。 51 00:04:16,420 --> 00:04:20,410 あとは その まがまがしさの 濃いほうへ向かって行けば 52 00:04:20,410 --> 00:04:23,930 その中心に奴がいる。 53 00:04:23,930 --> 00:04:27,950 問題なのは ピトーのオーラが 感じられない場合。 54 00:04:27,950 --> 00:04:31,000 つまり 奴らが宮殿内にいない場合。 55 00:04:31,000 --> 00:04:35,410 もしくは 宮殿内にいても なぜか「円」を使ってない場合だね。 56 00:04:35,410 --> 00:04:37,430 宮殿の中にいて 57 00:04:37,430 --> 00:04:40,400 王を守るための 「円」をしない場合なんてあるか? 58 00:04:40,400 --> 00:04:44,420 それが あったんだって ノヴさんが宮殿に侵入した時。 59 00:04:44,420 --> 00:04:45,920 へぇ~! 60 00:04:45,920 --> 00:04:48,920 そう それが一番 不可解。 61 00:04:48,920 --> 00:04:51,460 (キルアの声) コルトによると ノヴが見たのは 62 00:04:51,460 --> 00:04:54,010 プフって奴のオーラ。 63 00:04:54,010 --> 00:04:58,430 護衛軍は 王のそばを離れないから プフがいたってことは 64 00:04:58,430 --> 00:05:02,420 他の2匹も王と一緒に 宮殿内にいたってことだ。 65 00:05:02,420 --> 00:05:05,920 なのに なぜ ピトーは 人形も「円」も引っ込めて 66 00:05:05,920 --> 00:05:07,910 警備をプフに任せ 67 00:05:07,910 --> 00:05:10,910 結果 ノヴの侵入を 許してしまったのか? 68 00:05:10,910 --> 00:05:15,500 奴の能力に 関係することだと思うんだがな。 69 00:05:15,500 --> 00:05:18,400 じゃあ それもコルトに聞いてみようよ。 70 00:05:18,400 --> 00:05:20,400 だな。 71 00:05:21,920 --> 00:05:25,390 (コルト) ≪恐らく その時 ピトーは 誰かの治療をしている≫ 72 00:05:25,390 --> 00:05:26,890 [TEL] 治療? 73 00:05:26,890 --> 00:05:29,900 (コルト) カイトを修復したのは ピトーだってことは 74 00:05:29,900 --> 00:05:31,920 前に言っただろ。 75 00:05:31,920 --> 00:05:37,000 今思うと 治療の間 奴は 「円」を使ってなかった気がする。 76 00:05:37,000 --> 00:05:40,390 修復には相当の 集中力がいるってことだろう。 77 00:05:40,390 --> 00:05:43,390 つまり 修復の能力を使う場合 78 00:05:43,390 --> 00:05:46,400 その間は 「円」や人形は使えない。 79 00:05:46,400 --> 00:05:47,900 [TEL](操作音) 80 00:05:47,900 --> 00:05:49,920 これで納得だ。 81 00:05:49,920 --> 00:05:54,920 あの時 誰かが… 恐らく 王か 他の護衛軍かが負傷して 82 00:05:54,920 --> 00:05:58,490 その治療のため 一時 「円」と人形を引っ込めた。 83 00:05:58,490 --> 00:06:00,410 いや けどよ 84 00:06:00,410 --> 00:06:04,920 誰がケガさせられるんだよ? あの怪物達の誰かをよ。 85 00:06:04,920 --> 00:06:07,920 確かに。 仲間割れか? 86 00:06:07,920 --> 00:06:10,900 王が護衛軍の 誰かをケガさせたとか? 87 00:06:10,900 --> 00:06:13,410 (イカルゴ) いや やっぱり あり得ねえよ。 88 00:06:13,410 --> 00:06:16,980 あのピトーが 王を危険に さらしてまで「円」を解いて 89 00:06:16,980 --> 00:06:20,900 他の奴を治療するなんて 100%ない! 90 00:06:20,900 --> 00:06:22,920 そこは断言するぜ。 91 00:06:22,920 --> 00:06:25,400 ってことは ケガしたのは…。 92 00:06:25,400 --> 00:06:27,400 王自身! 93 00:06:28,910 --> 00:06:31,910 (モラウ) なるほど 理屈は通ってるな。 94 00:06:31,910 --> 00:06:36,950 だが 一番 解せねえのは 「じゃあ 誰が王を?」ってことだ。 95 00:06:36,950 --> 00:06:39,000 (モラウ) 護衛軍がやるわけねえだろ? 96 00:06:39,000 --> 00:06:43,900 かといって 他の下っ端じゃ かすり傷すら与えられねえし。 97 00:06:43,900 --> 00:06:48,410 [TEL] うん だから 俺達の結論は…。 98 00:06:48,410 --> 00:06:50,890 王が自分を!? 99 00:06:50,890 --> 00:06:52,910 [TEL](モラウ) そりゃ 一体 どんな状況だよ? 100 00:06:52,910 --> 00:06:57,430 俺達だって分かんないけど そうなるんだもん。 101 00:06:57,430 --> 00:06:58,930 [TEL](操作音) 102 00:07:00,500 --> 00:07:05,910 《確かに 突然の好機に喜んで 深くは考えなかったが 103 00:07:05,910 --> 00:07:08,430 あれは そのくらい 異常な事態が起きなければ 104 00:07:08,430 --> 00:07:11,420 なかったチャンスといっていい》 105 00:07:11,420 --> 00:07:15,920 《あっちで 何かが狂って来ている》 106 00:07:15,920 --> 00:07:20,920 《ヤベェな だんだんと 俺も 何かが起こる気がして来たぜ》 107 00:07:22,460 --> 00:07:24,490 [スピーカ](サイレン) 108 00:07:24,490 --> 00:07:27,910 [スピーカ] これより 宮殿への移動を開始する。 109 00:07:27,910 --> 00:07:29,900 [スピーカ] A-1地区の人民諸君 110 00:07:29,900 --> 00:07:33,420 直ちに ディーゴ広場へ集合せよ。 111 00:07:33,420 --> 00:07:35,420 [スピーカ](サイレン) 112 00:07:35,420 --> 00:07:39,920 [スピーカ] 他の地区在住者は 移動準備を 万全にしておくように! 113 00:07:45,420 --> 00:07:48,420 (ナックル) おっ ぞろぞろ出て来たぜ。 114 00:07:48,420 --> 00:07:50,900 (シュート) いよいよ 行進開始か。 115 00:07:50,900 --> 00:07:54,900 0時決行まで あと10時間。 116 00:07:56,430 --> 00:08:00,450 (モントゥトゥユピー) 25時間後 明日の午後3時には 117 00:08:00,450 --> 00:08:04,450 この周囲を 500万の人間が埋め尽くす。 118 00:08:05,420 --> 00:08:07,920 (モントゥトゥユピー) ペイジンのほうは 相変わらずか? 119 00:08:07,920 --> 00:08:12,410 (ネフェルピトー) うん 1人だと思ってた 手だれが数人に増えたニャ。 120 00:08:12,410 --> 00:08:15,930 (シャウアプフ) 新手 それだけのこと。 121 00:08:15,930 --> 00:08:20,480 大会のどさくさに紛れて 接近して来る可能性が高いな。 122 00:08:20,480 --> 00:08:23,900 (ネフェルピトー) なら 一番危険なのは 選別中だニャ。 123 00:08:23,900 --> 00:08:28,900 ええ 選別には王も参加なさると おっしゃってますし。 124 00:08:29,910 --> 00:08:32,910 われわれにとって最も怖いのは 125 00:08:32,910 --> 00:08:37,920 王が われわれの目の届かない 場所へ連れ去られること。 126 00:08:37,920 --> 00:08:43,020 奴らの中に 物質移動ができる 能力者がいると仮定して 127 00:08:43,020 --> 00:08:46,410 そいつによって 王だけが全く別の場所へ 128 00:08:46,410 --> 00:08:49,910 強制移動させられてしまう場合。 129 00:08:49,910 --> 00:08:53,900 選別中でも 3人のうち最低1人は 130 00:08:53,900 --> 00:08:56,900 王のそばに いなければなりませんね。 131 00:08:56,900 --> 00:09:00,420 王が許さないだろ ただでさえ最近 132 00:09:00,420 --> 00:09:03,990 俺達が近くにい過ぎると 煙たがるし。 133 00:09:03,990 --> 00:09:07,410 (シャウアプフ) だから 王に バレないように さりげなく。 134 00:09:07,410 --> 00:09:11,400 付かず離れず 王の周囲に気を配りながらも 135 00:09:11,400 --> 00:09:15,400 自らも迅速に 選別を遂行しなければ。 136 00:09:16,920 --> 00:09:20,390 (シャウアプフ) 《体がデカくて嫌でも目立つ》 137 00:09:20,390 --> 00:09:24,980 (シャウアプフ)《自分が楽しいと 夢中になってしまうタイプ》 138 00:09:24,980 --> 00:09:28,920 分かりました 私が適任なわけですね。 139 00:09:28,920 --> 00:09:32,920 消去法 それだけのことですが。 140 00:09:34,410 --> 00:09:35,910 んっ? 141 00:09:35,910 --> 00:09:37,410 どうしました? 142 00:09:37,410 --> 00:09:41,410 奴らの気配が 完全に消えたニャ。 143 00:09:42,930 --> 00:09:46,500 オーラの残りかすが 全然 感知できなくなった。 144 00:09:46,500 --> 00:09:51,500 恐らく 「絶」を使い 人民の行列に紛れ込んだ。 145 00:09:56,910 --> 00:09:59,400 (メレオロン) お疲れ。 146 00:09:59,400 --> 00:10:01,920 (ナックル) すげぇ人数だぜ。 147 00:10:01,920 --> 00:10:04,920 一軒に100人くらいずつ 148 00:10:04,920 --> 00:10:07,410 押し込まれてんじゃねえか? 149 00:10:07,410 --> 00:10:10,480 あれなら 俺達が気配を絶てば 150 00:10:10,480 --> 00:10:13,410 行進にまぎれたと 考えざるを得ない。 151 00:10:13,410 --> 00:10:17,400 そう思って行進を中断させたりは しないかな? 152 00:10:17,400 --> 00:10:18,900 しないね。 153 00:10:18,900 --> 00:10:23,410 それは 大会の延長や 中断につながるだろ? 154 00:10:23,410 --> 00:10:27,430 すなわち 王の妥協 王の敗北を意味する。 155 00:10:27,430 --> 00:10:31,000 そんなまねは護衛軍が許さねえさ。 156 00:10:31,000 --> 00:10:34,420 大会は意地でも予定通り 行う。 157 00:10:34,420 --> 00:10:36,420 明日の午後3時。 158 00:10:36,420 --> 00:10:39,920 そりゃ びた一文 動かねえ事実。 159 00:10:40,920 --> 00:10:43,930 (ネフェルピトー) う~ん 移動が始まって 160 00:10:43,930 --> 00:10:47,910 もう 僕の人形じゃ 誰が誰だか分からないニャ。 161 00:10:47,910 --> 00:10:50,970 もう 人形 こっちに戻そうか? 162 00:10:50,970 --> 00:10:55,410 いえ 敵を完全なフリーにするのは 危険です。 163 00:10:55,410 --> 00:10:59,910 抑止力のため 国民を先導している兵とともに 164 00:10:59,910 --> 00:11:02,910 人形も行動させてください。 165 00:11:02,910 --> 00:11:14,410 166 00:11:18,910 --> 00:11:20,400 うぃ~す。 167 00:11:20,400 --> 00:11:24,900 (モラウ) 予想通り 人形は 人民の列について行ったぜ。 168 00:11:24,900 --> 00:11:29,900 1時間もすりゃあ あの周りの地区は無人になるな。 169 00:11:32,410 --> 00:11:38,010 (モラウ) 宮殿の穴につながってる 部屋の入り口は周辺に6つ。 170 00:11:38,010 --> 00:11:42,420 護衛軍の監視が厳しく なるであろう 前方は避けて 171 00:11:42,420 --> 00:11:46,920 後方のA B C辺りに 待機しよう。 172 00:11:46,920 --> 00:11:50,410 その入り口から 部屋に入ったら もう 173 00:11:50,410 --> 00:11:54,430 俺達は 宮殿内部の出口からしか 出られないんだよな。 174 00:11:54,430 --> 00:11:56,950 何だよ ビビってんのか? 175 00:11:56,950 --> 00:12:00,400 ふざけるな 万全を期そうとしてるんだ。 176 00:12:00,400 --> 00:12:04,920 (シュート) 宮殿のそばで待機するのは リスクが かなり高い。 177 00:12:04,920 --> 00:12:07,930 かといって あまりに早く 部屋に入ったら 178 00:12:07,930 --> 00:12:10,930 0時まで 外に出られない。 179 00:12:10,930 --> 00:12:14,950 確かに せっかく有力な情報が入っても 180 00:12:14,950 --> 00:12:18,520 こちらが対応可能な状況になきゃ 意味がない。 181 00:12:18,520 --> 00:12:21,420 (シュート) ケータイは アリの電波に引っ掛かるから 182 00:12:21,420 --> 00:12:24,430 宮殿近くでは使えないしな。 183 00:12:24,430 --> 00:12:28,930 どんなアクシデントが起きて 状況が 変化するか分からないのに 184 00:12:28,930 --> 00:12:32,920 何時間も部屋で待機するのは 危険だと思うぞ。 185 00:12:32,920 --> 00:12:36,970 かといって 宮殿周囲が危険なのは お前が言ったろ? 186 00:12:36,970 --> 00:12:38,490 ああ。 187 00:12:38,490 --> 00:12:41,910 護衛軍の警戒網は ナメねえほうがいいぜ。 188 00:12:41,910 --> 00:12:45,400 (ノヴ) 俺がやろう。 んっ? 189 00:12:45,400 --> 00:12:48,400 (ノヴ) このマンションの あらゆる出入り口から 190 00:12:48,400 --> 00:12:51,400 自由に出入りできるのは 俺だけ。 191 00:12:51,400 --> 00:12:54,390 異常があれば知らせよう。 192 00:12:54,390 --> 00:12:57,960 お前達はまず この部屋で休め。 193 00:12:57,960 --> 00:12:59,500 お前は平気か? 194 00:12:59,500 --> 00:13:03,400 周囲の様子を探るくらいなら 問題はない。 195 00:13:03,400 --> 00:13:08,900 宮殿のそばも ピトーの「円」の外ならば… な。 196 00:13:09,910 --> 00:13:14,910 ふむ だが くれぐれも 気を付けろよ。 197 00:13:14,910 --> 00:13:17,910 (モラウの声) ピトーは通常の まるい「円」ではなく 198 00:13:17,910 --> 00:13:22,410 アメーバみたいに形を変えて より遠くまで探れる。 199 00:13:23,920 --> 00:13:26,410 カイトは それに触れた。 200 00:13:26,410 --> 00:13:28,890 触れたのは わざとだろうな。 201 00:13:28,890 --> 00:13:31,430 どれほどの強さか 知りたくなるのは 202 00:13:31,430 --> 00:13:33,910 戦う者の本能だ。 203 00:13:33,910 --> 00:13:37,930 本能に誘われて 見誤ったんだよ 204 00:13:37,930 --> 00:13:40,430 奴らの強さをな。 205 00:13:41,500 --> 00:13:44,410 一部なら 2kmほども延ばせる「円」。 206 00:13:44,410 --> 00:13:49,430 絶対に触るなよ。 (ノヴ) フフフ… 心配するな。 207 00:13:49,430 --> 00:13:54,400 この中で誰よりも 俺が 奴らを恐れている。 208 00:13:54,400 --> 00:13:57,440 そんな むちゃはしない。 209 00:13:57,440 --> 00:13:59,940 決してな。 210 00:14:03,410 --> 00:14:05,900 ≪では 今から 宮殿へ向かう!≫ 211 00:14:05,900 --> 00:14:10,410 ≪列から勝手に離れた者は 即刻 射殺する!≫ 212 00:14:10,410 --> 00:14:12,410 ≪出発!≫ 213 00:14:23,900 --> 00:14:25,920 ピトー。 214 00:14:25,920 --> 00:14:29,910 貴様 コムギが襲われているのを 知っていたな? 215 00:14:29,910 --> 00:14:33,410 はっ 「円」で警戒しておりますゆえ。 216 00:14:33,410 --> 00:14:36,900 しかし 王に危害は 及ばないものと判断し 217 00:14:36,900 --> 00:14:38,930 放置しました。 218 00:14:38,930 --> 00:14:42,000 今から コムギの周囲も警戒し 219 00:14:42,000 --> 00:14:45,420 何かあれば すぐ対処しろ! 220 00:14:45,420 --> 00:14:48,420 (ネフェルピトー) はっ 仰せのままに。 221 00:14:54,380 --> 00:15:05,390 222 00:15:05,390 --> 00:15:08,400 (ノヴ)《一隊 数万人の行列が 223 00:15:08,400 --> 00:15:11,920 整然と王の元へ進んで行く》 224 00:15:11,920 --> 00:15:14,900 《まさに アリ いや レミングス 225 00:15:14,900 --> 00:15:17,910 死の行進か》 226 00:15:17,910 --> 00:15:21,440 《もうすぐ 夕闇が 周囲を覆い隠す》 227 00:15:21,440 --> 00:15:24,440 《モラウ達を呼んでもいい頃か》 228 00:15:26,400 --> 00:15:27,900 んっ? 229 00:15:28,880 --> 00:15:31,400 (ノヴ)《あれは… 230 00:15:31,400 --> 00:15:33,400 何だ?》 231 00:15:37,890 --> 00:15:39,890 (ノヴ)《鱗粉?》 232 00:15:39,890 --> 00:15:42,450 《奴の鱗粉が微風に乗って 233 00:15:42,450 --> 00:15:45,380 集合している人民のほうへ…》 234 00:15:45,380 --> 00:15:47,380 《つまり…!》 235 00:15:52,410 --> 00:15:56,910 《やはり 全員の表情が意思を失い 236 00:15:56,910 --> 00:15:59,400 うつろで弛緩している》 237 00:15:59,400 --> 00:16:02,900 《あの粉に 催眠作用があるに違いない!》 238 00:16:04,890 --> 00:16:07,890 ≪さぁ! 列を乱さず進め!≫ 239 00:16:07,890 --> 00:16:09,910 列を乱すな! 240 00:16:09,910 --> 00:16:12,390 ≪所定の位置に着いたら待機!≫ 241 00:16:12,390 --> 00:16:14,910 ≪決して動くな!≫ 242 00:16:14,910 --> 00:16:17,920 (ノヴ)《単調なキャタピラー音を BGMに 243 00:16:17,920 --> 00:16:20,440 絶え間なく繰り返される命令は 244 00:16:20,440 --> 00:16:25,890 長時間移動で疲労しきった頭に 抵抗なく染み込む》 245 00:16:25,890 --> 00:16:30,400 《暗示をかけるのに 絶好の環境だ》 246 00:16:30,400 --> 00:16:34,900 《選別が始まり 鮮血が周囲を赤く染めても 247 00:16:34,900 --> 00:16:38,920 彼らは おとなしく静かに 立ち続けるだろう》 248 00:16:38,920 --> 00:16:40,920 《自分の番が来るまで…》 249 00:16:42,960 --> 00:16:44,490 (いびき) 250 00:16:44,490 --> 00:16:47,910 (モラウ) 催眠か… なるほど。 251 00:16:47,910 --> 00:16:51,400 洗脳しとけば 逃げ出す者も いないってわけだ。 252 00:16:51,400 --> 00:16:53,920 だが これは 俺達には好都合! 253 00:16:53,920 --> 00:16:56,920 えっ? 俺達が派手に暴れても 254 00:16:56,920 --> 00:17:00,390 集まってる人民は パニックにならないってことさ。 255 00:17:00,390 --> 00:17:01,930 あぁ。 256 00:17:01,930 --> 00:17:06,900 われ先に逃げようとして 人と人が 将棋倒しになることがない。 257 00:17:06,900 --> 00:17:09,400 これは デカいぜ。 258 00:17:09,400 --> 00:17:12,900 作戦決行の0時には すでに半分以上の人民が 259 00:17:12,900 --> 00:17:17,410 集合済みだと想定した上で パニックが生じれば 260 00:17:17,410 --> 00:17:21,930 それだけで数万人の犠牲者が 出ると覚悟していたからな。 261 00:17:21,930 --> 00:17:25,000 最大の懸念が片付いたな。 262 00:17:25,000 --> 00:17:27,400 思う存分やれるぜ! 263 00:17:27,400 --> 00:17:29,900 (シュート)《あと6時間》 264 00:17:33,390 --> 00:17:35,410 (モラウ) 全員そろったな。 265 00:17:35,410 --> 00:17:37,900 パームから連絡あった? 266 00:17:37,900 --> 00:17:39,900 (モラウ) いや…。 267 00:17:41,400 --> 00:17:42,930 そう。 268 00:17:42,930 --> 00:17:46,000 決行30分前まで待ってみよう。 269 00:17:46,000 --> 00:17:49,890 中の様子が分かるか否かじゃ 大違いだからな。 270 00:17:49,890 --> 00:17:51,910 うん。 271 00:17:51,910 --> 00:17:55,410 (シュート) 《2人とも 落ち着いているな》 272 00:17:55,410 --> 00:17:57,400 《特に キルアは 273 00:17:57,400 --> 00:18:00,900 俺と戦った時の 精神的な弱さはない》 274 00:18:00,900 --> 00:18:04,420 《むしろ全身に 自信がみなぎっている》 275 00:18:04,420 --> 00:18:06,970 《だが なぜだろう?》 276 00:18:06,970 --> 00:18:11,970 《彼が時折 消え入りそうに はかなく見えるのは》 277 00:18:12,910 --> 00:18:16,900 《いや ひとの心配をしている 余裕はない!》 278 00:18:16,900 --> 00:18:19,900 《この中で 最も不安を抱えているのは 279 00:18:19,900 --> 00:18:22,420 俺自身じゃないか!》 280 00:18:22,420 --> 00:18:24,920 《人類の未来が俺の手に…》 281 00:18:26,910 --> 00:18:29,980 《コルトは いい奴だ》 282 00:18:29,980 --> 00:18:34,390 《メレオロンもイカルゴも いいハートを持ってる》 283 00:18:34,390 --> 00:18:36,900 《人とかアリとか関係ねえ!》 284 00:18:36,900 --> 00:18:38,890 《ハートがねえ奴なんて いねえ!》 285 00:18:38,890 --> 00:18:41,410 《そう思いたい》 286 00:18:41,410 --> 00:18:44,900 《できれば 王とも…》 287 00:18:44,900 --> 00:18:50,430 《けど 問答無用でやらなきゃ 奴らは止められねえ》 288 00:18:50,430 --> 00:18:53,500 《やらなきゃ やられる!》 289 00:18:53,500 --> 00:18:56,410 《カイト… もうすぐだよ》 290 00:18:56,410 --> 00:19:00,910 《俺が必ず 必ず元に戻すから》 291 00:19:01,900 --> 00:19:04,400 《あいつを倒して…!》 292 00:19:05,880 --> 00:19:07,900 《気合 入って来たな》 293 00:19:07,900 --> 00:19:09,900 《俺は フォローに徹するぜ》 294 00:19:09,900 --> 00:19:13,990 《お前の戦いに 誰も邪魔が入らないよう》 295 00:19:13,990 --> 00:19:18,400 《新しい技 「カンムル」で》 296 00:19:18,400 --> 00:19:20,410 《体が重い》 297 00:19:20,410 --> 00:19:23,890 《やはり 連日の無理がたたってるな》 298 00:19:23,890 --> 00:19:26,890 《絶好調を100とするなら 40…》 299 00:19:26,890 --> 00:19:29,890 《いや 35ってとこか》 300 00:19:29,890 --> 00:19:33,430 《まぁ 泣き事 言っても始まらん》 301 00:19:33,430 --> 00:19:37,000 《ノヴが折れた今 俺しかいない》 302 00:19:37,000 --> 00:19:39,400 《できれば 全力で戦いたかったが 303 00:19:39,400 --> 00:19:43,910 下手に余力がない分 諦めもつくってもんだ》 304 00:19:43,910 --> 00:19:47,890 《できる限り ターゲットを 王から遠ざけ足止めする》 305 00:19:47,890 --> 00:19:49,890 《それに専念だ!》 306 00:19:52,400 --> 00:19:56,470 (ノヴ) 《すまない モラウ みんな》 307 00:19:56,470 --> 00:19:59,970 《どうしても 立ち向かえそうにない…》 308 00:20:01,390 --> 00:20:03,890 宮殿の様子を見て来る。 309 00:20:07,400 --> 00:20:10,400 プハ~! (ストップウオッチを止める音) 310 00:20:10,400 --> 00:20:14,890 《息を止めるのは やはり最高で2分くらいか》 311 00:20:14,890 --> 00:20:16,940 《本番の緊張を思うと 312 00:20:16,940 --> 00:20:19,990 半分の1分と 考えておくのが妥当!》 313 00:20:19,990 --> 00:20:21,910 《問題ねえ!》 314 00:20:21,910 --> 00:20:24,410 《1分あれば釣りが来る!》 315 00:20:26,410 --> 00:20:28,400 (イカルゴ)《いよいよ 明日0時》 316 00:20:28,400 --> 00:20:30,920 《俺は生まれ変わる》 317 00:20:30,920 --> 00:20:34,910 《つい数日前まで こんな生き方 考えられなかった》 318 00:20:34,910 --> 00:20:38,480 《キルア ありがとう》 319 00:20:38,480 --> 00:20:42,480 《お前のためにも 任務は必ず全うする!》 320 00:20:43,900 --> 00:20:47,400 《明日が… 俺の誕生日!》 321 00:21:04,400 --> 00:21:07,400 《余は 王だ》 322 00:21:09,410 --> 00:21:12,410 (王)《だが 余は何者だ?》 323 00:21:14,410 --> 00:21:16,900 (王)《余は 一体 324 00:21:16,900 --> 00:21:18,900 何のために生まれて来た?》 325 00:21:24,410 --> 00:21:27,410 タイムアップだ 行くぞ! 326 00:21:43,010 --> 00:21:44,890 《パーム…》 327 00:21:55,400 --> 00:21:59,420 突入まで あと10分