1 00:00:04,480 --> 00:00:06,490 (ネフェルピトー) 王! 2 00:02:17,540 --> 00:02:22,460 ユピーの一撃によって 討伐軍は分断された 3 00:02:39,030 --> 00:02:41,970 大階段を完全に破壊し 4 00:02:41,970 --> 00:02:46,470 なおも上って来ようとする者を 迎え撃つ構えのユピー 5 00:02:47,960 --> 00:02:49,980 その背後に 6 00:02:49,980 --> 00:02:54,480 間一髪 2階に逃れた ナックルとメレオロン 7 00:02:57,530 --> 00:03:00,470 階下に 8 00:03:00,470 --> 00:03:05,960 最も間近でユピーの攻撃に さらされたシュート 9 00:03:05,960 --> 00:03:08,460 (シュート)《マズい》 10 00:03:08,460 --> 00:03:11,460 《足をやられた》 11 00:03:11,460 --> 00:03:13,470 (モラウ) シュート! 12 00:03:13,470 --> 00:03:16,020 そして モラウ 13 00:03:16,020 --> 00:03:19,020 (モラウ) あとは任せたぞ。 14 00:03:20,460 --> 00:03:22,980 《ナックル!》 15 00:03:22,980 --> 00:03:26,980 ナックルの名は 呼ぶわけにはいかない 16 00:03:27,960 --> 00:03:29,450 (モントゥトゥユピー) ん? 17 00:03:41,460 --> 00:03:42,960 あっ! 18 00:03:49,470 --> 00:03:52,470 ぐっ… しゃらくせぇ! 19 00:04:00,060 --> 00:04:01,980 ユピーの一撃で 20 00:04:01,980 --> 00:04:05,450 瞬く間に切り裂かれた 「ディープパープル」だが 21 00:04:05,450 --> 00:04:07,970 そうしやすいよう モラウによって 22 00:04:07,970 --> 00:04:10,970 巧みに配置されたものだった 23 00:04:16,500 --> 00:04:21,000 《ん? あいつらは おとりか!》 24 00:04:23,450 --> 00:04:28,450 (モントゥトゥユピー)《この手応え… これは煙じゃ ねえ!》 25 00:04:31,980 --> 00:04:33,480 あっ! 26 00:04:33,480 --> 00:04:36,980 (モントゥトゥユピー) 《煙じゃねえのは 武器だけ?》 27 00:04:40,550 --> 00:04:44,050 バカが 逃がすか~! 28 00:04:45,960 --> 00:04:49,980 己の武器をも おとりに使ったモラウには 29 00:04:49,980 --> 00:04:53,470 走る以外のすべは 残されていなかった 30 00:04:53,470 --> 00:04:54,970 …が 31 00:04:59,460 --> 00:05:04,040 ナックルは 呼ばれなくとも分かっていた 32 00:05:04,040 --> 00:05:06,040 (ナックル)《「ハコワレ」!》 33 00:05:08,960 --> 00:05:15,490 《チッ 地平線まで ぶっ飛ばす気合で殴ってんのに 34 00:05:15,490 --> 00:05:18,470 合計で590》 35 00:05:18,470 --> 00:05:24,000 《くっ… 10秒が 永久くれぇ長ぇ》 36 00:05:24,000 --> 00:05:27,070 「ハコワレ」は 追加分のダメージも 37 00:05:27,070 --> 00:05:32,570 能力発動時の時間経過に沿って 利息が加算されて行く 38 00:05:36,480 --> 00:05:38,480 《見失った!》 39 00:05:39,960 --> 00:05:42,450 おのれぇ~!! 40 00:05:42,450 --> 00:05:46,950 沸騰しかけたユピーを 冷静に戻したのは 41 00:05:46,950 --> 00:05:50,450 増殖させた目が捉えた影 42 00:05:56,460 --> 00:05:58,950 右足を破壊されたシュートは 43 00:05:58,950 --> 00:06:03,970 無意識のうちに 残った足で腕の上に立っていた 44 00:06:03,970 --> 00:06:07,960 過去に 試したことすら なかったにもかかわらず 45 00:06:07,960 --> 00:06:12,960 シュートは これこそが 自分の奥義だと確信した 46 00:06:18,450 --> 00:06:20,970 加えて 右目をふさいだのにも 47 00:06:20,970 --> 00:06:24,460 明確な理由が あったわけではない 48 00:06:24,460 --> 00:06:28,480 ただ 当人は 追い込まれるほど 49 00:06:28,480 --> 00:06:33,480 力が みなぎって来るのを この状況で楽しんでいた 50 00:06:37,570 --> 00:06:40,570 うぅ…! 51 00:06:41,970 --> 00:06:44,470 逆境を糧に… 52 00:06:47,460 --> 00:06:49,960 シュートは飛んだのだ 53 00:07:09,970 --> 00:07:12,970 その すさまじいスピードと気迫は 54 00:07:12,970 --> 00:07:15,970 ユピーの全神経を コンマ数秒 55 00:07:15,970 --> 00:07:19,470 防御へ集中させることに 成功した 56 00:07:21,480 --> 00:07:23,530 全ては 57 00:07:23,530 --> 00:07:26,530 他を生かすため 58 00:07:29,970 --> 00:07:32,970 (モラウ)《シュート! ナックル!》 59 00:07:38,460 --> 00:07:40,480 《これが終わったら まず 60 00:07:40,480 --> 00:07:45,520 うまい酒 浴びるほど飲んで 酔っぱらおうぜ!》 61 00:07:45,520 --> 00:07:48,970 《嫌がるお前らを 力いっぱい抱き締めるにゃあ 62 00:07:48,970 --> 00:07:51,470 それしか思い付かねえからよ》 63 00:07:53,980 --> 00:07:57,470 両陣営が舞い上げた 大量の粉塵は 64 00:07:57,470 --> 00:08:01,490 モラウが煙のオーラを 宮殿全体に広げて 65 00:08:01,490 --> 00:08:04,990 戦況を把握するのに 好都合だった 66 00:08:06,540 --> 00:08:09,540 モラウの標的は 玉座の間 67 00:08:11,460 --> 00:08:14,960 ユピーが 大階段を破壊した時… 68 00:08:16,490 --> 00:08:20,470 ゴンとキルアは その一撃を避けると同時に 69 00:08:20,470 --> 00:08:22,470 進路を変えていた 70 00:08:34,950 --> 00:08:38,970 東塔2階から 直接 玉座の間のある 71 00:08:38,970 --> 00:08:42,460 中央塔3階へ跳ぶ算段である 72 00:08:42,460 --> 00:08:44,460 突入と同時に 73 00:08:44,460 --> 00:08:47,460 地下へのエレベーターを目指した イカルゴを… 74 00:08:49,480 --> 00:08:51,480 庭園で抜き去る 75 00:08:53,060 --> 00:08:56,480 遺体を わが身のように操作できる能力 76 00:08:56,480 --> 00:08:58,960 「リビング・デッド・ドールズ」 によって 77 00:08:58,960 --> 00:09:01,960 複眼の使用が可能となった イカルゴは 78 00:09:01,960 --> 00:09:05,980 「ドラゴンダイヴ」を 無傷で回避していた 79 00:09:13,030 --> 00:09:17,030 キルアが 視界の端に捉えたのは… 80 00:09:19,480 --> 00:09:22,970 2匹の兵隊アリ 81 00:09:22,970 --> 00:09:25,950 イカルゴの向かう先 82 00:09:36,050 --> 00:09:39,550 瞬間 キルアは走っていた 83 00:10:16,530 --> 00:10:18,040 (イカルゴ) ん? 84 00:10:24,990 --> 00:10:28,990 《キルア! 何でエレベーターの方向へ?》 85 00:10:31,980 --> 00:10:34,460 (キルア ゾルディック)《何やってんだ?》 86 00:10:34,460 --> 00:10:36,460 《俺は一体…》 87 00:10:36,460 --> 00:10:41,530 自身の行動に 衝撃を受けるのも当然である 88 00:10:41,530 --> 00:10:43,450 個々の役割を守れと 89 00:10:43,450 --> 00:10:47,950 誰よりも厳しく周りに説いた 張本人なのだ 90 00:10:49,460 --> 00:10:53,480 キルアの思考は 完全に停止した 91 00:11:07,980 --> 00:11:09,980 しかし 92 00:11:09,980 --> 00:11:13,980 パニックに陥った頭とは 裏腹に… 93 00:11:17,490 --> 00:11:21,470 彼の肉体は 合理的に働き 94 00:11:21,470 --> 00:11:26,470 オーラの消費を 最小限に抑えつつ… 95 00:11:28,970 --> 00:11:32,970 迅速 かつ正確に… 96 00:11:37,460 --> 00:11:40,460 兵隊アリ2匹の戦闘能力と 97 00:11:40,460 --> 00:11:43,460 行動選択の余地を殺いだ 98 00:11:50,490 --> 00:11:55,460 見ていたのは イカルゴと もう1匹 99 00:12:20,970 --> 00:12:22,970 《クソ!》 100 00:12:22,970 --> 00:12:25,970 《俺は… 101 00:12:25,970 --> 00:12:28,970 何てことを!》 102 00:12:30,510 --> 00:12:32,550 あっ。 103 00:13:18,990 --> 00:13:20,990 (イカルゴ) キルア…。 104 00:13:22,530 --> 00:13:24,530 貸しだぞ。 105 00:13:27,950 --> 00:13:32,460 われに返って さまざまな感情が錯綜し 106 00:13:32,460 --> 00:13:35,460 混乱しかけたキルアの頭の中を 107 00:13:35,460 --> 00:13:38,460 イカルゴの一声が払った 108 00:13:46,050 --> 00:13:50,460 2匹のアリが 音を立てて崩れた時 109 00:13:50,460 --> 00:13:54,460 キルアは もう前を向いていた 110 00:13:58,470 --> 00:14:00,470 (ウェルフィン)《フラッタ!?》 111 00:14:02,970 --> 00:14:05,490 《おかしい》 112 00:14:05,490 --> 00:14:09,960 地下へのエレベーターが 配置されている廊下の両端には 113 00:14:09,960 --> 00:14:12,480 使用人のための部屋があり 114 00:14:12,480 --> 00:14:15,980 現在は 兵隊アリが占有している 115 00:14:17,470 --> 00:14:21,490 イカルゴが 2匹のアリの間を抜け 116 00:14:21,490 --> 00:14:25,490 エレベーターに たどり着くのと 時を同じくして… 117 00:14:27,030 --> 00:14:28,560 あっ。 118 00:14:28,560 --> 00:14:30,960 息を合わせたかのように 119 00:14:30,960 --> 00:14:34,470 両側の扉が開き始めた 120 00:14:34,470 --> 00:14:38,970 両の扉から現れたのは… 121 00:14:47,010 --> 00:14:49,010 《ヂートゥ!》 122 00:14:50,470 --> 00:14:52,470 《ブロヴーダ!》 123 00:14:57,490 --> 00:15:01,980 ウェルフィンが フラッタを認め 身を隠したのは 124 00:15:01,980 --> 00:15:04,980 違和感を嗅ぎとったからだ 125 00:15:07,530 --> 00:15:09,530 《早過ぎる》 126 00:15:10,990 --> 00:15:14,970 (ウェルフィン)《兵隊アリ2匹が 敵を発見した際の警戒音》 127 00:15:14,970 --> 00:15:17,980 《そして 直後の断末》 128 00:15:17,980 --> 00:15:22,470 《2匹を倒したらしき賊が 廊下を引き返すのと 129 00:15:22,470 --> 00:15:27,070 その後 フラッタが姿を現すまでの間が 130 00:15:27,070 --> 00:15:29,070 短過ぎる!》 131 00:15:30,960 --> 00:15:34,480 《あれでは 確実に賊とフラッタは 132 00:15:34,480 --> 00:15:37,480 廊下で すれ違っていなければならない》 133 00:15:37,480 --> 00:15:41,470 《なら なぜ 2匹は殺され 134 00:15:41,470 --> 00:15:44,970 フラッタは 殺されなかった》 135 00:15:44,970 --> 00:15:47,520 《フラッタは 賊側》 136 00:15:47,520 --> 00:15:49,560 《つまり 137 00:15:49,560 --> 00:15:51,560 裏切り!》 138 00:15:52,980 --> 00:15:57,480 (ウェルフィン) 《単独か? それとも ハギャ… 139 00:15:57,480 --> 00:16:01,980 いや… レオルの指示か》 140 00:16:18,490 --> 00:16:21,490 (シャウアプフ)《何てザマだ》 141 00:16:21,490 --> 00:16:24,960 《肝心な時に そばにいないで 142 00:16:24,960 --> 00:16:28,980 それで王直属の護衛軍?》 143 00:16:28,980 --> 00:16:32,500 《王の所在すら分からず 144 00:16:32,500 --> 00:16:37,990 これで王直属の護衛軍?》 145 00:16:37,990 --> 00:16:39,490 《否》 146 00:16:40,990 --> 00:16:43,490 (シャウアプフ)《護衛軍 失格!》 147 00:16:45,970 --> 00:16:48,470 《それだけのこと》 148 00:16:49,990 --> 00:16:52,010 プフの忠誠心は 149 00:16:52,010 --> 00:16:56,010 その強さ故の もろさを併せ持つ 150 00:16:57,960 --> 00:17:02,460 絶対的な理想が先にあり 修正が利かない 151 00:17:04,480 --> 00:17:08,470 (シャウアプフ) フフフ… アハハ…! 152 00:17:08,470 --> 00:17:10,960 ア~ハ~ハハハ…! 153 00:17:10,960 --> 00:17:13,510 (シャウアプフ)《元護衛軍 プフ》 154 00:17:13,510 --> 00:17:16,960 《さぁ プフ 無能のプフ》 155 00:17:16,960 --> 00:17:19,480 《愚か者め》 156 00:17:19,480 --> 00:17:23,990 《護衛軍失格のプフよ 次に どこへ行く?》 157 00:17:23,990 --> 00:17:26,970 《見当もつかない?》 158 00:17:26,970 --> 00:17:29,980 《次に向かう場に 王がいなければ 159 00:17:29,980 --> 00:17:34,030 無能以下のクズですね》 160 00:17:34,030 --> 00:17:37,970 《いや 無能のプフよ 161 00:17:37,970 --> 00:17:40,970 お前は認めたくないだけ》 162 00:17:51,460 --> 00:17:56,460 それは 自身のみならず 王にも及ぶ 163 00:17:57,970 --> 00:18:01,960 《絶対の王が 万が一にも 164 00:18:01,960 --> 00:18:04,960 下せんな人間の身を案じ 165 00:18:04,960 --> 00:18:08,980 自ら下せんな人間の部屋に 足を運ぶなど 166 00:18:08,980 --> 00:18:11,980 あっては ならない!!》 167 00:18:11,980 --> 00:18:16,980 《…のに 王は恐らく そこにいる》 168 00:18:19,480 --> 00:18:24,960 《私は ここに来る前から 多分それに気付いていた》 169 00:18:24,960 --> 00:18:30,470 《護衛軍失格なのは 王の居場所が 分からないからではなく 170 00:18:30,470 --> 00:18:35,530 分かっていながら そこに行かなかったから》 171 00:18:35,530 --> 00:18:39,980 《さぁ クズ以下の背信者 プフ》 172 00:18:39,980 --> 00:18:43,480 《今からお前は ただの虫けら!》 173 00:18:43,480 --> 00:18:46,490 《自分に 何も期待してはいけない》 174 00:18:46,490 --> 00:18:51,460 《故に 王にも 何も期待してはいけない!》 175 00:18:51,460 --> 00:18:54,490 《ただ ひたすら 王のため》 176 00:18:54,490 --> 00:18:58,580 《王のため 王のため 王のため! 王のため!》 177 00:18:58,580 --> 00:19:02,990 《王のため!! 王のため!! 王のため!! 王のため!!》 178 00:19:02,990 --> 00:19:04,990 《王のため~!!》 179 00:19:06,460 --> 00:19:10,480 むしろ 狂信にさえ近い その感情は 180 00:19:10,480 --> 00:19:13,960 玉座の間に到着してから数秒間 181 00:19:13,960 --> 00:19:17,960 プフの正常な思考を妨げた 182 00:19:22,970 --> 00:19:25,970 《行こう 王の元へ》 183 00:19:33,970 --> 00:19:35,970 よう。 184 00:19:41,560 --> 00:19:43,560 《…って 無視かい!》 185 00:19:45,980 --> 00:19:49,480 《目もくれず 王んとこへってか…》 186 00:19:49,480 --> 00:19:54,480 (モラウ) あいにくだったな 包囲させてもらったぜ。 187 00:19:56,990 --> 00:19:59,990 どうしたら 188 00:19:59,990 --> 00:20:03,050 出してもらえます? 189 00:20:03,050 --> 00:20:06,980 いいや 出さねえな。 190 00:20:06,980 --> 00:20:08,980 (シャウアプフ) そうですか。 191 00:20:44,050 --> 00:20:48,470 (ゴン フリークス)《あれは モラウの 「スモーキージェイル」》 192 00:20:48,470 --> 00:20:53,480 《プフを王から分断するために 使うと言っていた技》 193 00:20:53,480 --> 00:20:57,470 《塔の3階全体を 煙で覆っている以上 194 00:20:57,470 --> 00:21:00,470 あそこに 王とピトーは いない》 195 00:21:00,470 --> 00:21:02,470 《どこだ!》 196 00:21:55,520 --> 00:22:00,480 ゴンの闘志に 火が付いた