1 00:00:01,430 --> 00:00:05,920 (ナックル) 俺 もう… あいつを 2 00:00:05,920 --> 00:00:09,400 駆除する標的としては 見れないっす。 3 00:00:09,400 --> 00:00:13,430 こっちの真剣を くんでくれたんすよ! 4 00:00:13,430 --> 00:00:15,930 悪い奴じゃなかった! 5 00:00:17,480 --> 00:00:21,920 (ナックル) なら もう ないじゃないっすか 6 00:00:21,920 --> 00:00:24,400 倒す理由なんて。 7 00:00:24,400 --> 00:00:26,420 (ノヴ) ≪王だよ≫ 8 00:00:26,420 --> 00:00:29,410 (ノヴ) 兵士が どうこうの話じゃ ない。 9 00:00:29,410 --> 00:00:33,910 王が タクトを振れば 奴らは悪魔にでもなるさ。 10 00:03:08,380 --> 00:03:12,880 (ネテロ) ここは 戦争兵器の実験場じゃよ。 11 00:03:14,380 --> 00:03:17,890 (ネテロ) 心置きなく暴れていいぜ。 12 00:03:26,900 --> 00:03:28,900 (王) なぜ戦う? 13 00:03:28,900 --> 00:03:30,880 はっ? 14 00:03:30,880 --> 00:03:34,900 其のほうに勝ち目はない。 15 00:03:34,900 --> 00:03:37,400 死に急ぐことはあるまい。 16 00:03:43,450 --> 00:03:46,380 やってもみねえで分かるかよ。 17 00:03:46,380 --> 00:03:49,900 わしのこと 何も知らんだろうが。 18 00:03:49,900 --> 00:03:50,900 フッ。 19 00:03:52,390 --> 00:03:55,390 見た目で判断すると 20 00:03:55,390 --> 00:03:58,890 足元すくわれるぞ? 21 00:03:58,890 --> 00:04:00,390 逆だ。 22 00:04:01,930 --> 00:04:06,430 (王) 戦局が読めぬほど 凡庸な指し手には見えぬ。 23 00:04:07,900 --> 00:04:12,410 (王) 余は この世を統べるため 生を受け 24 00:04:12,410 --> 00:04:18,400 当初 お主らに家畜以上の感情を 持ち得なかったが… 25 00:04:18,400 --> 00:04:20,400 今は違う。 26 00:04:23,440 --> 00:04:25,490 わずかながら 27 00:04:25,490 --> 00:04:29,890 生かすに足る 人間がいることを知った。 28 00:04:29,890 --> 00:04:32,390 あの娘が そうだ。 29 00:04:36,400 --> 00:04:40,400 (王) お主にも 同じものを感じる。 30 00:04:41,890 --> 00:04:45,420 (王) 今 矛を収めるなら 31 00:04:45,420 --> 00:04:48,420 許してやらんでもない。 32 00:04:53,900 --> 00:04:58,400 (ネテロ) それは わしだけをって話だろ? 33 00:05:02,370 --> 00:05:04,910 そいつは 立場上 34 00:05:04,910 --> 00:05:08,410 聞けねえ相談だわな。 35 00:05:17,890 --> 00:05:20,380 一方 プフは 36 00:05:20,380 --> 00:05:23,380 ここから動かないことを条件に 37 00:05:23,380 --> 00:05:26,380 ここで何が起きたかを 説明するよう 38 00:05:26,380 --> 00:05:28,900 ピトーに迫っていた 39 00:05:44,900 --> 00:05:48,890 ピトーはプフの要求通り 襲撃直後 40 00:05:48,890 --> 00:05:53,390 つまり プフと別れた時点から 語り始めた 41 00:05:55,390 --> 00:05:59,450 ゴンが知らない部分を あえて説明することで 42 00:05:59,450 --> 00:06:02,380 ゴンが 話を聞くことに集中するよう 43 00:06:02,380 --> 00:06:04,380 仕向ける狙いである 44 00:06:06,370 --> 00:06:11,390 コムギを抱きかかえた王のことを 意図的に話さなかったのは 45 00:06:11,390 --> 00:06:17,420 あの状況を言葉で忠実に再現する すべを持たなかったからだ 46 00:06:25,390 --> 00:06:28,390 ゴンに際立った変化は ない 47 00:06:30,380 --> 00:06:31,880 が… 48 00:06:32,900 --> 00:06:35,900 ピトーは ゴンの視線の揺らぎに 49 00:06:35,900 --> 00:06:38,900 たくらみの成功を見た 50 00:06:43,490 --> 00:06:46,390 (ネフェルピトー) 王は… 51 00:06:46,390 --> 00:06:51,880 自らの意思で 敵と そこから出て行った。 52 00:06:51,880 --> 00:06:55,870 僕達が行く必要は ない。 53 00:06:55,870 --> 00:06:57,870 (シャウアプフ) フッ。 54 00:06:59,890 --> 00:07:01,940 (シャウアプフ) なるほど。 55 00:07:01,940 --> 00:07:03,980 《南へ…》 56 00:07:03,980 --> 00:07:06,380 よく分かりました。 57 00:07:06,380 --> 00:07:08,880 《ファインプレーです ピトー》 58 00:07:10,400 --> 00:07:14,910 (シャウアプフ) ならば 私達は ここで待ちましょう。 59 00:07:14,910 --> 00:07:17,410 王の帰還を。 60 00:07:22,430 --> 00:07:25,480 (シャウアプフ) 《私の外殻だけ残すなら 61 00:07:25,480 --> 00:07:28,480 7分の1のハエで十分》 62 00:07:31,870 --> 00:07:35,890 《残りの7分の6で 63 00:07:35,890 --> 00:07:37,880 王の元へ!》 64 00:07:53,390 --> 00:07:56,390 負けを覚悟の戦いか。 65 00:07:57,880 --> 00:08:01,400 (王) 理解できぬな。 66 00:08:01,400 --> 00:08:04,410 人類という種のためか? 67 00:08:04,410 --> 00:08:08,910 ならば 余の行為は むしろ「協力」だと言っておく。 68 00:08:12,000 --> 00:08:14,900 (王) 例えば お前達の社会には 69 00:08:14,900 --> 00:08:19,890 国境という縄張りに似た 仕切りがあろう。 70 00:08:19,890 --> 00:08:24,380 境の右では 子供が飢えて死に 71 00:08:24,380 --> 00:08:29,380 左では 何もしないクズが 全てを持っている。 72 00:08:30,450 --> 00:08:32,450 (王) 狂気の沙汰だ。 73 00:08:34,890 --> 00:08:37,890 (王) 余が壊してやる。 74 00:08:37,890 --> 00:08:40,410 そして 与えよう。 75 00:08:40,410 --> 00:08:45,910 平等とは言えぬまでも 理不尽な差のない世界を! 76 00:08:58,880 --> 00:09:00,900 ん~…。 77 00:09:00,900 --> 00:09:06,900 (王) 始めのうちは 力と恐怖を 利用することを否定しない。 78 00:09:06,900 --> 00:09:12,390 だが あくまで それは 秩序維持のためと限定する。 79 00:09:12,390 --> 00:09:17,390 余は 何のために 力を使うかを学習した。 80 00:09:20,400 --> 00:09:24,890 (王) 弱く… しかし 生かすべき者を 81 00:09:24,890 --> 00:09:28,370 守るためだ! 82 00:09:28,370 --> 00:09:31,880 敗者を虐げるためでは 決してない! 83 00:09:39,380 --> 00:09:42,380 《こいつは 厄介だな》 84 00:09:43,370 --> 00:09:46,890 貴様とは 戦わぬ。 85 00:09:46,890 --> 00:09:51,380 場所の移動に 異を挟まなかったのは 86 00:09:51,380 --> 00:09:54,880 忌憚なく論を交わすためにすぎぬ。 87 00:09:56,450 --> 00:09:59,450 《奴は 揺れている…》 88 00:10:01,370 --> 00:10:03,890 近こう寄れ。 89 00:10:03,890 --> 00:10:07,380 《アリと人との間で!》 90 00:10:07,380 --> 00:10:11,400 (ネテロ) 《そして まだ気付いていない》 91 00:10:11,400 --> 00:10:15,400 《その2つが 絶対に交わらないことに!》 92 00:10:16,920 --> 00:10:21,920 (ネテロ)《どちらにも… 傾き得る》 93 00:10:23,880 --> 00:10:28,380 《しかし たとえ どちらに転んでも 94 00:10:28,380 --> 00:10:31,380 結論は変わらない》 95 00:10:35,870 --> 00:10:40,950 頼んだよ 我々が望むのは ただ一つ 96 00:10:40,950 --> 00:10:45,380 危険生物の 速やかな駆除だからね 97 00:10:45,380 --> 00:10:49,370 (ネテロ) すでに 多くの犠牲者が出ています 98 00:10:49,370 --> 00:10:51,890 手段を選ばず 99 00:10:51,890 --> 00:10:55,410 …ということで よろしいのですかな? 100 00:10:55,410 --> 00:10:56,940 そこは 君 101 00:10:56,940 --> 00:11:00,940 専門家に我々が どうこう言えんよ 102 00:11:02,880 --> 00:11:05,400 ともかく 我々は 一刻も早く 103 00:11:05,400 --> 00:11:10,380 危険生物が根絶されることを 望んでいるんだ 104 00:11:10,380 --> 00:11:13,900 (ネテロ) 承知しました 105 00:11:13,900 --> 00:11:16,910 絶対にアリは 根絶やしにして 106 00:11:16,910 --> 00:11:22,910 批判は 全てハンター協会がかぶれ ということですな 107 00:11:24,910 --> 00:11:29,880 《早めに やっちまったほうがいい》 108 00:11:29,880 --> 00:11:32,880 《心が ぶれる前に》 109 00:11:38,400 --> 00:11:43,370 王よ お互い大変だな。 110 00:13:29,380 --> 00:13:32,880 《おっ あれは!?》 111 00:13:37,960 --> 00:13:41,380 (モントゥトゥユピー) 他に 戦闘の気配がねえってことは 112 00:13:41,380 --> 00:13:43,880 残ってるのは 俺だけか? 113 00:13:45,400 --> 00:13:46,900 (シャウアプフ) ユピー! 114 00:13:46,900 --> 00:13:47,900 あっ? 115 00:13:49,390 --> 00:13:50,890 (モントゥトゥユピー) プフ!? 116 00:13:50,890 --> 00:13:54,390 ちょっと見ない間に 随分 変わったな! 117 00:13:54,390 --> 00:13:57,390 (シャウアプフ) あなたに 言われたくありませんね。 118 00:13:58,960 --> 00:14:03,400 (シャウアプフ) 敵に気付かれないよう 脱出する必要があったんです。 119 00:14:03,400 --> 00:14:05,390 (シャウアプフの声) 飛散した粒子を 120 00:14:05,390 --> 00:14:10,890 一斉に移動させると目立つので 徐々に…。 121 00:14:10,890 --> 00:14:14,900 歯がゆいでしょうが 少々 時間をください。 122 00:14:14,900 --> 00:14:17,900 事情も話しておきたいですし。 123 00:14:20,470 --> 00:14:26,470 まぁ いろいろと それぞれ理由は あるわな。 124 00:14:30,400 --> 00:14:32,900 (シャウアプフ) 大人になりましたね。 125 00:14:38,390 --> 00:14:40,890 (シャウアプフ) というわけです。 126 00:14:42,410 --> 00:14:44,910 私には 確証がありません。 127 00:14:47,000 --> 00:14:52,500 ピトーの変化が 果たして 本当に王のためになるのか…。 128 00:15:02,890 --> 00:15:08,420 ユピーは 自身を重ね ピトーの機微が理解できた 129 00:15:08,420 --> 00:15:10,970 (シャウアプフ) ユピー。 130 00:15:10,970 --> 00:15:15,470 あなたは どうすべきだと思いますか? 131 00:15:22,400 --> 00:15:25,400 試されている 132 00:15:25,400 --> 00:15:27,890 それ故 ユピーは直感した 133 00:15:27,890 --> 00:15:30,410 プフがピトーだけでなく 134 00:15:30,410 --> 00:15:33,910 ユピーにも訪れているであろう わずかな変化に 135 00:15:33,910 --> 00:15:36,910 恐れを抱いていること 136 00:15:39,880 --> 00:15:43,880 (モントゥトゥユピー) フッ… 愚問だな フン! 137 00:15:57,500 --> 00:16:00,400 (モントゥトゥユピー) 今すぐ向かうべきだ。 138 00:16:00,400 --> 00:16:02,900 王の元へ!! 139 00:16:04,910 --> 00:16:09,410 それだけのこと… だろ? 140 00:16:09,410 --> 00:16:11,910 本心からの答えだった 141 00:16:14,420 --> 00:16:15,950 ですね。 142 00:16:15,950 --> 00:16:17,470 ただ 143 00:16:17,470 --> 00:16:22,470 一刻も早く この場から離れるための 144 00:16:24,410 --> 00:16:29,380 恐れているのは ユピーもまた 同じなのだから 145 00:17:03,920 --> 00:17:04,920 プッ。 146 00:17:08,900 --> 00:17:11,910 《直撃したはず…》 147 00:17:11,910 --> 00:17:13,910 《硬い!!》 148 00:17:17,400 --> 00:17:19,400 いい技だ。 149 00:17:19,400 --> 00:17:22,900 太刀筋が見えぬ。 150 00:17:26,990 --> 00:17:28,990 気が済んだか? 151 00:17:36,380 --> 00:17:38,880 (ネテロ)《それでも 座れと…》 152 00:17:41,900 --> 00:17:44,400 《二度は言わぬ》 153 00:18:17,490 --> 00:18:20,990 《もう 引けねえのよ!》 154 00:18:25,880 --> 00:18:27,380 んっ!? 155 00:18:34,890 --> 00:18:38,390 (王) そんなに… 死にたいか? 156 00:18:46,890 --> 00:18:50,910 放たれた怒気は 王の器量としては 157 00:18:50,910 --> 00:18:55,880 稚児の駄々に親が抱く程度の わずかな炎であったが 158 00:18:55,880 --> 00:19:01,920 ネテロには 通常の立間合いの倍以上 下がらせるに十分な 159 00:19:01,920 --> 00:19:04,920 すさまじい凶兆を含んでいた 160 00:19:06,390 --> 00:19:10,410 それは 決して引けぬとの決意を 161 00:19:10,410 --> 00:19:14,400 一笑に付されたに等しい傷を 162 00:19:14,400 --> 00:19:16,900 ネテロに与えた 163 00:19:21,420 --> 00:19:23,970 悟れ。 164 00:19:23,970 --> 00:19:27,890 其のほうが余と交わすことが かなうのは 165 00:19:27,890 --> 00:19:29,890 言葉だけだ。 166 00:19:31,880 --> 00:19:34,880 《生まれたてのガキが!!》 167 00:19:37,890 --> 00:19:41,890 《それができれば 苦労はしねえ!!》 168 00:19:46,880 --> 00:19:48,380 《待てよ》 169 00:19:49,880 --> 00:19:52,880 《言葉… か》 170 00:19:56,910 --> 00:19:59,910 王よ 171 00:19:59,910 --> 00:20:03,410 自分の名を知りたくはないか? 172 00:20:06,000 --> 00:20:09,500 なぜ貴様が 余の名前を知っている? 173 00:20:10,890 --> 00:20:12,390 (ネテロ) フッ。 174 00:20:15,390 --> 00:20:20,890 (ネテロの声) 部下が お主の 母親の臨終に立ち会ったのよ。 175 00:20:22,410 --> 00:20:27,450 (ネテロ) いまわの言葉が お主の名だったそうだ。 176 00:20:27,450 --> 00:20:32,450 その部下も護衛軍との戦闘で 死んでしまったかもな。 177 00:20:38,880 --> 00:20:41,880 やる気になったかね? 178 00:20:44,890 --> 00:20:48,390 (ネテロ) わしに負けを 認めさすことができれば 179 00:20:48,390 --> 00:20:51,390 教えてやらんでもないぞ? 180 00:20:53,460 --> 00:20:58,460 (王) 殺さず 気の済むまでか…。 181 00:21:02,400 --> 00:21:05,870 (王) 「飛車角落ち」 といったところだな。 182 00:21:28,380 --> 00:21:31,880 まぁ… すぐに詰んでやろう。 183 00:21:54,910 --> 00:21:59,880 ネテロと王の 真の戦いが始まった