1 00:00:01,690 --> 00:00:04,170 (パーム) キルア 2 00:00:04,170 --> 00:00:06,670 あんたのおかげよ。 3 00:00:08,180 --> 00:00:11,160 起きてから ずっと そうだった。 4 00:00:11,160 --> 00:00:15,160 自分が無力だなんて思わないで。 5 00:00:19,790 --> 00:00:21,670 私がゴンのため 6 00:00:21,670 --> 00:00:24,670 何かできるなら喜んでする。 7 00:00:26,180 --> 00:00:28,680 でも 忘れないで。 8 00:00:30,200 --> 00:00:35,200 ゴンに 一番必要なのは あなたなのよ。 9 00:02:10,140 --> 00:02:12,630 ゴンを思うキルアの言葉が 10 00:02:12,630 --> 00:02:17,130 奇跡的に パームを元の姿に戻した 11 00:02:19,170 --> 00:02:21,720 その頃 西塔の2階では 12 00:02:21,720 --> 00:02:25,140 メレオロンの 再三の制止を振り切り 13 00:02:25,140 --> 00:02:28,640 プフとの 直接対決に臨んだナックルが 14 00:02:28,640 --> 00:02:32,640 彼らの前に姿を現していた 15 00:02:36,150 --> 00:02:38,140 (ナックル) プフ。 16 00:02:49,650 --> 00:02:52,150 (ナックル) 表 出ろや。 17 00:02:57,640 --> 00:03:01,660 (シャウアプフ) いいでしょう お相手します。 18 00:03:01,660 --> 00:03:06,160 ですが その前に まず言っておきましょう。 19 00:03:08,130 --> 00:03:11,640 ここにいる私は いわば分身。 20 00:03:11,640 --> 00:03:16,660 本体は すでに 王の元へと向かっています。 21 00:03:25,200 --> 00:03:29,640 自身が 煙の檻から脱出した後 22 00:03:29,640 --> 00:03:32,140 ナックルとモラウが 接触していることを 23 00:03:32,140 --> 00:03:36,160 確認しているプフは 分裂の能力のことも 24 00:03:36,160 --> 00:03:39,630 知らされている前提で 行動したほうがいいと 25 00:03:39,630 --> 00:03:44,170 瞬時に判断し それは正しかった 26 00:03:44,170 --> 00:03:47,740 分身のことは ボスから聞いてる。 27 00:03:47,740 --> 00:03:50,240 事実だ。 28 00:03:52,660 --> 00:03:57,630 ナックルが口にしたのは ゴンに伝えるためである 29 00:03:57,630 --> 00:04:00,150 先に真実を述べることで 30 00:04:00,150 --> 00:04:03,640 心理的に先手を打つ 31 00:04:03,640 --> 00:04:07,140 プフのたくらみは成功した 32 00:04:08,710 --> 00:04:13,150 だが なぜ自分から言い出す? 33 00:04:13,150 --> 00:04:17,130 プフの目的は ユピーにあった 34 00:04:17,130 --> 00:04:19,650 ナックルが ここにいる以上 35 00:04:19,650 --> 00:04:23,140 ユピーは 彼を見逃したことになり 36 00:04:23,140 --> 00:04:26,140 それを自分に黙っている 37 00:04:28,180 --> 00:04:31,180 《理由によっては…》 38 00:04:34,650 --> 00:04:36,650 答えろ! 39 00:04:40,140 --> 00:04:43,140 (シャウアプフ) 彼を納得させるためです。 40 00:04:43,140 --> 00:04:44,640 えっ? 41 00:04:49,180 --> 00:04:53,140 プフは ユピーに感じた変化の真意を 42 00:04:53,140 --> 00:04:55,140 ナックルから探るため 43 00:04:55,140 --> 00:05:00,160 この場を 穏便に離れる必要があったのだ 44 00:05:00,160 --> 00:05:04,150 まず 彼を納得させるため。 45 00:05:04,150 --> 00:05:09,190 彼は 私がこの場から動かないよう 要求しています。 46 00:05:09,190 --> 00:05:13,140 1対1の勝負なら 場所を変えるため 47 00:05:13,140 --> 00:05:16,640 要求を撤回させる必要があります。 48 00:05:18,160 --> 00:05:20,650 私は分身。 49 00:05:20,650 --> 00:05:23,130 鱗粉も使いません。 50 00:05:23,130 --> 00:05:27,670 それでもよろしければ お相手します。 51 00:05:27,670 --> 00:05:31,240 (シャウアプフ) 私が望むのは むしろ対話です。 52 00:05:31,240 --> 00:05:34,630 それ故の告白です。 53 00:05:34,630 --> 00:05:38,130 背後から わざわざ声を掛け 54 00:05:38,130 --> 00:05:41,140 1対1の戦いを望む人間には 55 00:05:41,140 --> 00:05:45,120 正直に話していると 見せることが効果的だと 56 00:05:45,120 --> 00:05:47,620 プフは知っていた 57 00:05:51,700 --> 00:05:53,700 (ゴンフリークス) ウソをつけ。 58 00:05:55,630 --> 00:06:00,630 お前は さっき 俺を後ろから殺そうとした。 59 00:06:03,640 --> 00:06:06,640 自分でも そう言った。 60 00:06:06,640 --> 00:06:09,130 ナックル だまされるな。 61 00:06:09,130 --> 00:06:11,680 はっ! 62 00:06:11,680 --> 00:06:16,150 まず お前が本体でなく分身だって? 63 00:06:16,150 --> 00:06:18,640 その証拠が どこにある? 64 00:06:18,640 --> 00:06:20,660 くっ! 65 00:06:20,660 --> 00:06:22,630 《確かに》 66 00:06:30,170 --> 00:06:34,170 《こいつ 厄介だ》 67 00:06:35,660 --> 00:06:38,660 (シャウアプフ)《恐らく 敵の中で一番 68 00:06:38,660 --> 00:06:42,660 こいつが 揺るがぬ意志を持っている》 69 00:06:44,650 --> 00:06:49,150 《彼が ピトーと共に 縛られている現状は 70 00:06:49,150 --> 00:06:53,220 むしろ 歓迎すべきなのかもしれません》 71 00:06:53,220 --> 00:06:55,630 《なぜなら彼は 72 00:06:55,630 --> 00:06:59,630 揺るがぬ意志で ここにいるから》 73 00:07:03,630 --> 00:07:06,640 私が本体かどうかを 証明するのは 74 00:07:06,640 --> 00:07:12,190 私自身をすこぶる不利にするので 言えませんね。 75 00:07:12,190 --> 00:07:16,150 あなた自身で 判断してもらうしかない。 76 00:07:16,150 --> 00:07:18,150 そして…。 77 00:07:20,650 --> 00:07:24,640 この後 どうするかは 78 00:07:24,640 --> 00:07:28,160 あなたにお任せします。 79 00:07:28,160 --> 00:07:31,660 (ネフェルピトー) プフ まさか…。 80 00:07:37,150 --> 00:07:39,140 やめろ。 81 00:07:52,180 --> 00:07:54,220 (シャウアプフの分身達) ハハハハ…! 82 00:07:54,220 --> 00:07:56,650 アハハハ…! 83 00:07:56,650 --> 00:08:00,140 ア~ハハハ…! ハハハハ…! 84 00:08:00,140 --> 00:08:04,160 ハハハハ…! 85 00:08:04,160 --> 00:08:08,650 ア~ハハハ…! ハハハハ…! 86 00:08:08,650 --> 00:08:12,220 アハハハ…! 87 00:08:12,220 --> 00:08:14,740 (シャウアプフ) 正面玄関で10分待ちます。 88 00:08:14,740 --> 00:08:18,240 来るか来ないかは あなた次第! 89 00:08:20,660 --> 00:08:22,630 くっ…。 90 00:08:22,630 --> 00:08:26,150 (ネフェルピトー) 待ってくれ! 僕はここにいる! 91 00:08:26,150 --> 00:08:31,150 プフのことは謝る! 僕がいればいいだろ? 92 00:08:36,230 --> 00:08:37,650 10分。 93 00:08:37,650 --> 00:08:39,650 えっ? 94 00:08:39,650 --> 00:08:44,650 予定より10分早く 治せ。 95 00:08:50,140 --> 00:08:53,180 ピトーは 戦慄していた 96 00:08:53,180 --> 00:08:56,230 この場が どうなろうと構わないと 97 00:08:56,230 --> 00:09:01,150 プフが判断し 離れたことにも 少なからず動揺したが 98 00:09:01,150 --> 00:09:05,660 それ以上に プフの挑発を意に介さず 99 00:09:05,660 --> 00:09:10,160 時間の短縮を告げた ゴンを恐れた 100 00:09:14,150 --> 00:09:18,150 時間は? どれだけ待てばいい? 101 00:09:20,150 --> 00:09:22,640 完全に回復させるには 102 00:09:22,640 --> 00:09:25,640 3~4時間は かかると思う 103 00:09:25,640 --> 00:09:28,140 ダメだ 待てない 104 00:09:30,150 --> 00:09:33,170 1時間あれば… 105 00:09:33,170 --> 00:09:37,140 重大な危機を 乗り切れるところまでは治せる 106 00:09:37,140 --> 00:09:42,640 当初 コムギを守り 完治させたい一心から 107 00:09:42,640 --> 00:09:47,150 ピトーは手術の時間を 意図的に多めに申告し 108 00:09:47,150 --> 00:09:49,630 ゴンは それを拒否した 109 00:09:49,630 --> 00:09:52,670 それによって 2人が合意した1時間は 110 00:09:52,670 --> 00:09:56,240 実は ピトーがコムギの状態を見て 111 00:09:56,240 --> 00:10:00,140 完治にかかると 踏んだ時間だった 112 00:10:00,140 --> 00:10:04,130 しかし 幾度かの経験で 113 00:10:04,130 --> 00:10:08,640 「ドクターブライス」の技術は 成長していた 114 00:10:08,640 --> 00:10:13,640 治療しながら 10分は 早められるかもしれない 115 00:10:13,640 --> 00:10:17,210 そう思っていた矢先であった 116 00:10:17,210 --> 00:10:19,650 偶然かもしれない 117 00:10:19,650 --> 00:10:22,130 プフの去り際のセリフに 118 00:10:22,130 --> 00:10:26,640 ゴンが同調しただけの 可能性が高い 119 00:10:26,640 --> 00:10:29,160 そう思いながら ピトーは 120 00:10:29,160 --> 00:10:32,660 不吉な思いを振り払えずにいた 121 00:10:34,160 --> 00:10:36,710 (ネフェルピトー)《命懸けになる》 122 00:10:36,710 --> 00:10:39,650 《でないと こいつの牙は…》 123 00:10:39,650 --> 00:10:42,140 (咆哮) 124 00:10:42,140 --> 00:10:46,140 (ネフェルピトー)《王の喉元にも 届き得るかもしれない!》 125 00:10:49,130 --> 00:10:50,630 分かった。 126 00:10:52,130 --> 00:10:54,180 ナックル。 おっ。 127 00:10:54,180 --> 00:10:57,750 ここは 俺1人で大丈夫。 128 00:10:57,750 --> 00:10:59,640 さっきは ああ言ったけど 129 00:10:59,640 --> 00:11:03,660 プフの本体が王の所へ 向かったっていうのは 130 00:11:03,660 --> 00:11:05,660 本当だと思う。 131 00:11:07,130 --> 00:11:10,650 南だよ 王は。 132 00:11:17,720 --> 00:11:23,160 ゴンは キルアと共に その現場に居合わせた 133 00:11:23,160 --> 00:11:26,630 それを知らないピトーが プフとのたくらみを 134 00:11:26,630 --> 00:11:29,630 看破されていたのだと 判断したのは 135 00:11:29,630 --> 00:11:32,640 思考の流れとして当然であった 136 00:11:32,640 --> 00:11:38,190 もうろうとした恐れが 確信に変わった瞬間である 137 00:11:38,190 --> 00:11:43,650 ピトーは 自らの使命を完全に覚悟した 138 00:11:53,690 --> 00:11:56,640 《殺さねばならない》 139 00:11:56,640 --> 00:11:59,160 《何としても》 140 00:11:59,160 --> 00:12:01,130 (ネフェルピトー)《こいつを 141 00:12:01,130 --> 00:12:04,650 王のために!》 142 00:12:04,650 --> 00:12:07,650 (ネフェルピトー) 《コムギを治した直後か?》 143 00:12:07,650 --> 00:12:12,150 (ネフェルピトー)《いや ダメだ 彼女を危険にさらせない》 144 00:12:13,710 --> 00:12:18,150 《まず 治した彼女を誰に任せる?》 145 00:12:18,150 --> 00:12:23,150 《プフもユピーも コムギを煙たがっている》 146 00:12:23,150 --> 00:12:25,140 《ダメだ》 147 00:12:25,140 --> 00:12:30,140 《僕がいなくなったら 誰がコムギを王へ?》 148 00:12:31,650 --> 00:12:33,180 (ナックル) ゴン。 149 00:12:33,180 --> 00:12:36,750 おめぇの言いたいことは理解した。 150 00:12:36,750 --> 00:12:41,250 その上で 俺は俺のやり方でやる。 151 00:12:45,140 --> 00:12:47,160 ユピーは…。 152 00:12:56,150 --> 00:12:59,710 いや 何でもねえ。 153 00:12:59,710 --> 00:13:05,130 自らの情報で ゴンに動揺や迷いが生じたら 154 00:13:05,130 --> 00:13:09,150 それが結果 死を招くこともある 155 00:13:09,150 --> 00:13:11,650 じゃあな。 156 00:13:13,650 --> 00:13:18,150 辛うじて ナックルは思いとどまった 157 00:13:33,160 --> 00:13:37,160 (王) なぜ 貴様が 余の名前を知っている? 158 00:13:38,170 --> 00:13:39,670 (ネテロ) フッ。 159 00:13:42,240 --> 00:13:47,740 (ネテロの声) 部下が お主の 母親の臨終に立ち会ったのよ。 160 00:13:49,180 --> 00:13:53,680 (ネテロ) いまわの言葉が お主の名だったそうだ。 161 00:13:53,680 --> 00:13:59,680 その部下も護衛軍との戦闘で 死んでしまったかもな。 162 00:14:05,740 --> 00:14:08,740 (ネテロ) やる気になったかね? 163 00:14:11,680 --> 00:14:15,150 (ネテロ) わしに負けを 認めさすことができれば 164 00:14:15,150 --> 00:14:18,150 教えてやらんでもないぞ? 165 00:14:20,680 --> 00:14:25,680 (王) 殺さず 気の済むまでか…。 166 00:14:29,770 --> 00:14:33,270 (王) 「飛車角落ち」 といったところだな。 167 00:14:42,160 --> 00:14:46,160 まぁ すぐに詰んでやろう。 168 00:15:01,670 --> 00:15:04,190 王が応じると同時 169 00:15:04,190 --> 00:15:06,670 ネテロは飛んだ 170 00:15:40,190 --> 00:15:42,690 《いつからだ》 171 00:15:46,660 --> 00:15:51,160 (ネテロ)《敵の攻撃を 待つようになったのは》 172 00:15:53,190 --> 00:15:55,670 いつでもいいぜ 173 00:15:55,670 --> 00:15:57,160 来な 174 00:15:57,160 --> 00:15:59,160 くっ… 175 00:16:01,280 --> 00:16:03,830 せいや~! 176 00:16:03,830 --> 00:16:06,830 ハ~! 177 00:16:15,670 --> 00:16:19,680 ヤ~! 178 00:16:25,180 --> 00:16:27,680 タァ~! 179 00:16:29,270 --> 00:16:31,190 うりゃ~! 180 00:17:41,180 --> 00:17:44,680 《一体 いつからだ》 181 00:17:49,150 --> 00:17:53,660 (ネテロ) 《負けた相手が頭を下げながら 182 00:17:53,660 --> 00:17:57,740 差し出して来る両の手に 183 00:17:57,740 --> 00:18:02,740 間を置かずに 応えられるようになったのは》 184 00:18:04,670 --> 00:18:07,150 《そんなんじゃねえだろ!!》 185 00:18:07,150 --> 00:18:10,650 《俺が求めた武の極みは!!》 186 00:18:25,150 --> 00:18:28,160 (ネテロ)《敗色濃い難敵にこそ 187 00:18:28,160 --> 00:18:31,160 全霊をもって臨むこと!!》 188 00:19:53,660 --> 00:19:56,160 (ネテロ) ここは墓場。 189 00:20:00,170 --> 00:20:03,170 貴様のな。 190 00:21:30,660 --> 00:21:33,160 《感謝するぜ》 191 00:21:41,250 --> 00:21:44,150 《お前と出会えた 192 00:21:44,150 --> 00:21:47,160 これまでの全てに!》