1 00:00:02,460 --> 00:00:06,960 (ネテロ) 人間をナメるなよ メルエム。 2 00:00:08,460 --> 00:00:12,460 (ネテロ) 「メルエム」 それがお主の名だ…。 3 00:00:15,450 --> 00:00:18,450 (王)《何だ… こいつは…》 4 00:00:20,040 --> 00:00:22,960 (ネテロ) アリの王 メルエム。 5 00:00:22,960 --> 00:00:26,460 お前さんは 何にも分かっちゃいねえよ。 6 00:00:29,950 --> 00:00:34,450 人間の底すらない悪意を。 7 00:00:38,490 --> 00:00:40,530 (王)《貴様は… 8 00:00:40,530 --> 00:00:43,530 そう 貴様は…》 9 00:00:45,930 --> 00:00:50,430 (王) 《詰んでいたのだ… 初めから》 10 00:02:17,420 --> 00:02:19,920 (爆発音) 11 00:02:31,000 --> 00:02:34,900 その爆弾は 低予算で小型の上 12 00:02:34,900 --> 00:02:37,910 驚くほどの殺傷能力を誇り 13 00:02:37,910 --> 00:02:40,910 技術さえ確立してしまえば 14 00:02:40,910 --> 00:02:44,900 短期間での 大量生産が可能なことと 15 00:02:44,900 --> 00:02:48,400 爆煙の特異な姿から 16 00:02:48,400 --> 00:02:52,490 「貧者の薔薇」 「ミニチュアローズ」と呼ばれ 17 00:02:52,490 --> 00:02:55,490 独裁小国家に好まれた 18 00:02:58,390 --> 00:03:03,410 「薔薇」は 延べ250を超える 国や地域で 19 00:03:03,410 --> 00:03:05,900 その10倍もの花を咲かせ 20 00:03:05,900 --> 00:03:09,920 512万人の命を吸っていた 21 00:03:33,410 --> 00:03:41,500 (爆発音) 22 00:03:51,410 --> 00:03:55,400 (爆発音) 23 00:04:14,420 --> 00:04:16,400 テロリストが 24 00:04:16,400 --> 00:04:19,910 敵対国の首都中心部で これを使い 25 00:04:19,910 --> 00:04:24,410 11万人余りの犠牲者を 出したことを機に 26 00:04:24,410 --> 00:04:29,970 新たな生産を禁じる 国際条約が制定されはしたが 27 00:04:29,970 --> 00:04:34,910 現在 保有している「薔薇」の廃棄と 使用禁止には 28 00:04:34,910 --> 00:04:39,410 8割以上の国が難色を示し 29 00:04:39,410 --> 00:04:43,400 すでに作られた 数十万発の「種」は 30 00:04:43,400 --> 00:04:49,400 今も各地で 開花の時を 静かに待っているのが現状だ 31 00:04:52,490 --> 00:04:55,910 人とアリで どこが違うのか 32 00:04:55,910 --> 00:05:00,410 奥の手に これを選んだ ネテロの内に そんな思いが 33 00:05:00,410 --> 00:05:03,920 全くなかったと言い切れるか 34 00:05:03,920 --> 00:05:07,420 今となっては 確かめようもない 35 00:05:17,900 --> 00:05:21,400 2匹は 瞬時に理解した 36 00:05:23,900 --> 00:05:25,910 はるか先の黒煙と 37 00:05:25,910 --> 00:05:30,910 それが生んだであろう 空気の震えが意味するもの 38 00:05:36,500 --> 00:05:38,900 同刻 39 00:05:38,900 --> 00:05:43,400 プフの分身は ナックルと目が合った 40 00:05:49,910 --> 00:05:52,400 ユピーとの経緯から 41 00:05:52,400 --> 00:05:55,970 プフとも同様に 理解し合えるかもしれない 42 00:05:55,970 --> 00:05:58,920 そんなナックルの淡い期待は 43 00:05:58,920 --> 00:06:01,910 粉々に打ち砕かれた 44 00:06:21,900 --> 00:06:26,400 (ノヴ)王が タクトを振れば 奴らは悪魔にでもなるさ 45 00:06:28,400 --> 00:06:30,900 (ナックル) 《王の身に何かが起きたことを 46 00:06:30,900 --> 00:06:33,960 プフの本体が気付いた》 47 00:06:33,960 --> 00:06:39,900 (ナックル)《その結果 見せた 分身の顔こそ アリの本性》 48 00:06:39,900 --> 00:06:43,400 《会長は 王を倒したのか?》 49 00:06:43,400 --> 00:06:46,900 《いや 結果が どちらであれ…》 50 00:06:50,910 --> 00:06:54,930 ナックルは 決して 超えることのできない壁を 51 00:06:54,930 --> 00:06:57,430 プフの顔に見た 52 00:07:03,420 --> 00:07:05,920 (イカルゴ)《うわっ! 壊れてる…》 53 00:07:07,410 --> 00:07:09,910 (イカルゴ)《みんな 無事かな?》 54 00:07:21,910 --> 00:07:23,410 あっ…。 55 00:07:27,430 --> 00:07:29,910 (イカルゴ)《こりゃ ひでぇ》 56 00:07:29,910 --> 00:07:33,410 《たった30分で すでに廃虚じゃねえか》 57 00:07:35,400 --> 00:07:38,900 (建物が崩れ始める音) 58 00:07:42,890 --> 00:07:44,890 (イカルゴ) うわ~! 59 00:07:50,400 --> 00:07:52,920 危ねぇ…。 60 00:07:52,920 --> 00:07:54,920 ≪イカルゴ!≫ 61 00:07:57,920 --> 00:07:59,920 (イカルゴ) キルア! 62 00:08:03,900 --> 00:08:05,400 あぁ…。 63 00:08:11,910 --> 00:08:13,910 パーム…。 64 00:08:15,910 --> 00:08:19,450 (イカルゴ) そうか… でも よかった。 65 00:08:19,450 --> 00:08:22,000 こうして 戻って来られたんだからな。 66 00:08:22,000 --> 00:08:24,420 じゃ 最初の予定通り 67 00:08:24,420 --> 00:08:26,900 俺が車で ペイジンまで連れてくよ。 68 00:08:26,900 --> 00:08:29,410 (キルアゾルディック) いや 残りたいんだってさ。 69 00:08:29,410 --> 00:08:30,910 えっ!? 70 00:08:30,910 --> 00:08:34,410 まぁ 戦力としては文句ないしな。 71 00:08:34,410 --> 00:08:39,410 単純な攻撃力でいったら 俺より上だよ 多分。 72 00:08:41,520 --> 00:08:45,910 (パーム) 本当は 今すぐ ゴンの所へ行きたいの。 73 00:08:45,910 --> 00:08:49,410 (パーム) でも 待つわ。 74 00:08:49,410 --> 00:08:52,930 彼の意志を尊重して。 75 00:08:52,930 --> 00:08:54,900 (イカルゴ) 意志? 76 00:08:54,900 --> 00:08:59,400 あいつは 1人でピトーとやるって 決めたんだ。 77 00:09:00,420 --> 00:09:03,920 (ゴンフリークス)1時間 ここで待つ 78 00:09:05,410 --> 00:09:09,430 (キルアの声) 決めたら最後 てこでも動かねえから。 79 00:09:09,430 --> 00:09:13,420 その代わり 決めた通りの シチュエーションなら 80 00:09:13,420 --> 00:09:16,420 最高のパフォーマンスを発揮する。 81 00:09:16,420 --> 00:09:19,410 要するに 俺達にできることは 82 00:09:19,410 --> 00:09:21,460 あいつの邪魔をしないこと。 83 00:09:21,460 --> 00:09:24,390 で… でも もしも…。 84 00:09:24,390 --> 00:09:26,910 ああ 分かってるよ。 85 00:09:26,910 --> 00:09:30,400 それでも あいつが 絶対的窮地に立ったら 86 00:09:30,400 --> 00:09:33,400 迷わず助太刀に入ること。 87 00:09:36,390 --> 00:09:41,390 (イカルゴ)《そうか… 残るってのは そういうことなんだな》 88 00:09:43,000 --> 00:09:47,400 (イカルゴ)《仮に ゴンが現時点で 持てる能力の全てを出しても 89 00:09:47,400 --> 00:09:50,920 到底 ピトーに勝つことは かなわない》 90 00:09:50,920 --> 00:09:54,390 (イカルゴ)《それどころか 俺達が加わったとしても 91 00:09:54,390 --> 00:09:57,890 ピトーには及ばないことを 全て承知で…》 92 00:10:00,400 --> 00:10:02,950 《残るっていうことは 93 00:10:02,950 --> 00:10:04,950 共に死ぬということ!》 94 00:10:11,410 --> 00:10:13,890 ナックル達も 捜してるんだけど…。 95 00:10:13,890 --> 00:10:15,400 来るか? 96 00:10:15,400 --> 00:10:17,400 もちろん! 97 00:10:19,420 --> 00:10:21,900 よし 行こう! 98 00:10:31,410 --> 00:10:36,900 (ナックル) 王と護衛軍を分断し 会長に王討伐を託す。 99 00:10:36,900 --> 00:10:38,920 ノヴさんの言う通り 100 00:10:38,920 --> 00:10:42,910 その役目は十分に果たしたと思う。 101 00:10:42,910 --> 00:10:46,990 あとは それぞれの考え方次第だ。 102 00:10:46,990 --> 00:10:50,410 終えるか 続けるか。 103 00:10:59,410 --> 00:11:04,410 (ナックル) 俺は とことん 奴らと やり合う。 104 00:11:04,410 --> 00:11:08,500 ここで すでに何度か落とした命だしな。 105 00:11:08,500 --> 00:11:10,420 (ナックル) たとえ分かり合えなくても 106 00:11:10,420 --> 00:11:13,420 俺が納得できるまで やる。 107 00:12:06,410 --> 00:12:08,410 終わったな。 108 00:12:16,400 --> 00:12:18,890 (ネフェルピトー)《一体 どうして?》 109 00:12:18,890 --> 00:12:21,890 《まだ 時間が来たわけでもないのに 110 00:12:21,890 --> 00:12:26,380 施術が完了したことを 知ったのか》 111 00:12:26,380 --> 00:12:30,400 《手術箇所は見えないように 隠したのに!》 112 00:12:30,400 --> 00:12:34,990 《終了した瞬間のわずかな弛緩が どこかに表れ 113 00:12:34,990 --> 00:12:37,990 それに気付かれたなら…》 114 00:12:38,890 --> 00:12:41,900 《殺さねばならない》 115 00:12:41,900 --> 00:12:44,380 《何としても》 116 00:12:44,380 --> 00:12:46,400 (ネフェルピトー)《こいつを 117 00:12:46,400 --> 00:12:48,900 王のために!》 118 00:12:50,910 --> 00:12:52,910 《あの時の殺気も…》 119 00:12:53,930 --> 00:12:55,430 立て。 120 00:13:14,400 --> 00:13:16,920 すぐにペイジンへ向かう。 121 00:13:16,920 --> 00:13:19,920 俺達なら走ったほうが早い。 122 00:13:21,470 --> 00:13:23,970 (コムギ) うっ うぅ…。 あっ。 123 00:13:25,910 --> 00:13:28,910 (コムギ) うっ う~ん…。 124 00:13:28,910 --> 00:13:31,910 う~ん…。 125 00:13:31,910 --> 00:13:34,910 ワダす 一体…? 126 00:13:36,420 --> 00:13:39,400 できれば… 彼女を… うっ! 127 00:13:39,400 --> 00:13:41,960 次 ゴタゴタ言ったら 128 00:13:41,960 --> 00:13:43,960 そいつを殺す。 129 00:13:45,890 --> 00:13:48,410 (コムギ) す… すいません! 130 00:13:48,410 --> 00:13:52,410 ワダす 邪魔ですか? 131 00:13:53,380 --> 00:13:57,880 あの… ちょっと よく状況 分かんねくて…。 132 00:14:02,990 --> 00:14:05,990 (ネフェルピトー) 分かった 行こう。 133 00:14:09,420 --> 00:14:14,390 この距離ならば 右腕一本で首を刈れるはず 134 00:14:14,390 --> 00:14:17,390 なのに動けない 135 00:14:17,390 --> 00:14:23,390 ゴンの驚異的な勘の冴えを見て ピトーの本能は告げていた 136 00:14:24,950 --> 00:14:28,920 《動いてはいけない チャンスは来る》 137 00:14:28,920 --> 00:14:31,910 《ペイジンへ向かう途中 いくらでも!》 138 00:14:31,910 --> 00:14:36,910 (ネフェルピトー)《そのためには 何とかコムギを王の元へ!》 139 00:14:48,420 --> 00:14:52,910 (ナックル) ゴン そいつ 「ハコワレ」で打っとくか? 140 00:14:52,910 --> 00:14:57,420 万が一 奴が逃亡しても 場所が分かるし 141 00:14:57,420 --> 00:15:01,420 反撃して来たら 俺のポットクリンが盾になれるぜ。 142 00:15:06,410 --> 00:15:09,410 えっ? えっ? えっ? 143 00:15:11,400 --> 00:15:13,920 ありがとう ナックル。 144 00:15:13,920 --> 00:15:16,400 でも 大丈夫。 145 00:15:16,400 --> 00:15:19,400 俺は ピトーを信じるよ。 146 00:15:20,940 --> 00:15:25,410 だから ナックルは 俺とピトーがカイトに会うまで 147 00:15:25,410 --> 00:15:27,380 あのコを頼む。 148 00:15:27,380 --> 00:15:28,880 えっ!? 149 00:15:30,380 --> 00:15:33,900 ワ… ワダすのことかしら? 150 00:15:45,900 --> 00:15:48,900 えっ? ん? 151 00:15:48,900 --> 00:15:52,400 《こいつ コムギを…!》 152 00:15:52,400 --> 00:15:54,900 (ナックル)《人質に使う気か!》 153 00:15:58,410 --> 00:16:01,950 ピトーがカイトを 元に戻してくれたら 154 00:16:01,950 --> 00:16:05,400 すぐに彼女を解放するよ。 155 00:16:05,400 --> 00:16:09,390 お前も俺を信じてくれるだろ? 156 00:16:09,390 --> 00:16:11,910 ピトー。 157 00:16:11,910 --> 00:16:16,410 ハァ ハァ…。 158 00:16:32,910 --> 00:16:34,900 いいのか? キルア。 159 00:16:34,900 --> 00:16:38,400 ん? (イカルゴ) ゴンと一緒に行かなくて。 160 00:16:38,400 --> 00:16:41,400 《俺達… いや 161 00:16:41,400 --> 00:16:44,410 キルアは心中する覚悟でいた》 162 00:16:44,410 --> 00:16:48,410 《なのに ゴンは つれねえじゃねえかよ!》 163 00:16:51,400 --> 00:16:54,900 ここからは 俺とピトーだけでいい 164 00:16:56,920 --> 00:17:00,390 いいんだよ もともと そのつもりだったし。 165 00:17:00,390 --> 00:17:04,480 何より あいつの考えを聞いて安心した。 166 00:17:04,480 --> 00:17:07,410 人質作戦をか? ああ。 167 00:17:07,410 --> 00:17:12,900 危険なのは 一緒に行くことで 俺が逆にピトーに捕まること。 168 00:17:12,900 --> 00:17:16,400 つまり ピトーが 人質交換を思い付くほうが怖い。 169 00:17:17,910 --> 00:17:22,480 《こいつら… どんな修羅場をくぐれば 170 00:17:22,480 --> 00:17:24,900 そんな発想ができるんだ?》 171 00:17:24,900 --> 00:17:27,400 (パーム) 大丈夫。 172 00:17:27,400 --> 00:17:29,400 ゴンは この目で見たから 173 00:17:29,400 --> 00:17:33,910 どこにいても 何かあれば すぐ分かる。 174 00:17:33,910 --> 00:17:37,410 それにピトーは 決して彼女を見捨てない。 175 00:17:37,410 --> 00:17:40,910 …ってことは ゴンは安全ってことさ。 176 00:17:45,380 --> 00:17:47,400 (コムギ)《何が何やら 177 00:17:47,400 --> 00:17:50,400 ワダすの頭では さっぱり…》 178 00:17:50,400 --> 00:17:54,910 《総帥様は 一体どこ?》 179 00:17:54,910 --> 00:17:57,410 《この人達は 何?》 180 00:18:19,900 --> 00:18:23,920 高熱によって 岩が赤黒く溶け 181 00:18:23,920 --> 00:18:28,480 さながら 活火山の火口のごとき爆心地は 182 00:18:28,480 --> 00:18:30,900 凶悪な黒煙を生み続け 183 00:18:30,900 --> 00:18:34,420 生ける者の進入を拒んだ 184 00:18:34,420 --> 00:18:36,920 (シャウアプフ) あっ… あぁ…。 185 00:18:39,900 --> 00:18:44,410 (シャウアプフ) あ… あぁ… あぁ…。 186 00:18:44,410 --> 00:18:45,930 (モントゥトゥユピー) プフ! 187 00:18:45,930 --> 00:18:47,430 あっ! 188 00:18:49,500 --> 00:18:53,400 (モントゥトゥユピー) 中は俺が捜すから 周囲を頼む。 189 00:18:53,400 --> 00:18:56,900 爆風で 飛ばされているかもしれない。 190 00:18:58,420 --> 00:19:01,920 (モントゥトゥユピー) 俺は 間違っていた。 191 00:19:03,390 --> 00:19:05,880 奴らを殺すぞ。 192 00:19:05,880 --> 00:19:08,430 王と共に 193 00:19:08,430 --> 00:19:11,500 一匹残らず! 194 00:19:37,400 --> 00:19:38,880 んっ! 195 00:20:03,900 --> 00:20:06,390 (シャウアプフ) あぁ… くっ うぅ…。 196 00:20:06,390 --> 00:20:08,890 ハァ ハァ ハァ…。 197 00:20:08,890 --> 00:20:10,890 王~~~!! 198 00:20:13,930 --> 00:20:15,430 あっ! 199 00:20:23,890 --> 00:20:25,890 あぁ…。 200 00:20:43,390 --> 00:20:46,900 (モントゥトゥユピー) うおぉ~~~!! 201 00:20:46,900 --> 00:20:48,400 あっ! 202 00:20:55,390 --> 00:21:00,460 ユピーの咆哮は 不吉な全てを含んでおり 203 00:21:00,460 --> 00:21:03,910 その姿を確認する前から すでに 204 00:21:03,910 --> 00:21:08,410 プフの顔は 涙で覆われていた 205 00:21:12,410 --> 00:21:14,890 王~~~!! 206 00:21:14,890 --> 00:21:19,450 うおぉ~~~!!