1 00:00:21,199 --> 00:00:26,219 (ミト)あいつ まだ赤ん坊だった あんたを捨てたのよ 2 00:00:26,219 --> 00:00:28,219 それでも… 3 00:00:29,719 --> 00:00:33,219 (ゴンフリークス)子供を捨ててでも 続けたいと思う仕事なんだね 4 00:00:35,289 --> 00:00:39,289 ハンターって それだけ すごい仕事なんだね 5 00:00:41,219 --> 00:00:44,719 (ミト)あんた やっぱり あいつの息子だわ 6 00:00:46,219 --> 00:00:49,229 (カイト)ジンさんに 認めてもらうための最終試験が 7 00:00:49,229 --> 00:00:53,279 彼を捜し当てることなのさ 8 00:00:53,279 --> 00:00:56,279 これが どんな狩りより難しい 9 00:00:58,219 --> 00:01:02,219 (カイト)彼は俺の知る限り 最高のハンターだ 10 00:01:05,209 --> 00:01:09,259 (ジンフリークス) 欲しいものがあるんだ 11 00:01:09,259 --> 00:01:14,259 (ミト)結局 何が欲しいのか 教えてもらえなくて… 12 00:01:15,719 --> 00:01:17,719 (ジン)捕まえてみろよ 13 00:01:17,719 --> 00:01:21,209 お前も ハンターなんだろ? 14 00:01:40,709 --> 00:01:42,709 ジン。 15 00:03:54,380 --> 00:03:57,880 登木希望? ダメだよ。 16 00:03:57,880 --> 00:04:01,400 この先 18歳未満は。 17 00:04:01,400 --> 00:04:05,390 何か特別な資格か免許がないと…。 18 00:04:05,390 --> 00:04:06,890 ん? 19 00:04:06,890 --> 00:04:09,910 あっ! プロハンター!? 20 00:04:09,910 --> 00:04:11,960 その年で!? 21 00:04:11,960 --> 00:04:15,880 いや~ こりゃ 失礼 どうぞ どうぞ。 22 00:04:15,880 --> 00:04:19,870 あ~ 一応 この書類にサインしてくれ。 23 00:04:19,870 --> 00:04:23,390 大統領でも 書いてもらうことになってる 24 00:04:23,390 --> 00:04:25,880 いわゆる 登るに当たって 25 00:04:25,880 --> 00:04:29,380 死んでも構わないって 例のあれさ。 26 00:04:42,890 --> 00:04:45,380 (男性) アドバイスしとくぜ。 27 00:04:45,380 --> 00:04:49,880 先客が残した くさびや足場を 当てにするなよ。 28 00:04:49,880 --> 00:04:52,870 登れる奴は 大概 丸腰だ。 29 00:04:52,870 --> 00:04:56,370 今 頂上にいる奴も そうだった。 30 00:04:58,460 --> 00:05:00,890 分かった ありがとう! 31 00:05:00,890 --> 00:05:04,890 まっ ヤバいと思ったら すぐ それを押しな。 32 00:05:07,370 --> 00:05:09,890 うちのレスキュー班は優秀だ。 33 00:05:09,890 --> 00:05:12,890 10分くらい 木に しがみついてりゃ…。 34 00:05:12,890 --> 00:05:15,910 あっ 落ち…! 35 00:05:15,910 --> 00:05:17,960 おい! 36 00:05:17,960 --> 00:05:20,380 は~い! 37 00:05:20,380 --> 00:05:24,890 (男性) 《はは!? もう あんなとこまで》 38 00:05:32,390 --> 00:05:34,910 ヒャ~! 39 00:05:34,910 --> 00:05:38,910 アハハハ…! 40 00:05:43,370 --> 00:05:46,370 先は長いな~。 41 00:06:03,890 --> 00:06:05,880 《すごい木だ》 42 00:06:05,880 --> 00:06:08,880 《安心して身を任せられる》 43 00:06:11,400 --> 00:06:16,890 《指を触れた瞬間 そこが生命力に満ちていて 44 00:06:16,890 --> 00:06:20,890 樹木全体と つながっているのが分かる》 45 00:06:25,880 --> 00:06:27,380 《行ける!》 46 00:06:27,380 --> 00:06:30,880 《木のささやきに 逆らわず進めば》 47 00:06:45,900 --> 00:06:48,390 ≪助け… て…≫ 48 00:06:48,390 --> 00:06:49,890 ん? 49 00:06:49,890 --> 00:06:54,370 助けて… くれ…。 50 00:07:27,440 --> 00:07:29,440 《もう少し》 51 00:07:31,880 --> 00:07:33,880 ん? 52 00:07:35,400 --> 00:07:37,900 てっぺんが変だぞ。 53 00:07:50,880 --> 00:07:52,880 (鳴き声) 54 00:07:52,880 --> 00:07:54,900 ん? (鳴き声) 55 00:07:54,900 --> 00:07:58,890 (鳴き声) 56 00:07:58,890 --> 00:08:00,890 わっ! (鳴き声) 57 00:08:00,890 --> 00:08:05,910 (鳴き声) 58 00:08:05,910 --> 00:08:07,950 デッカ! (鳴き声) 59 00:08:07,950 --> 00:08:09,480 (鳴き声) 60 00:08:09,480 --> 00:08:11,870 びくった~。 (鳴き声) 61 00:08:11,870 --> 00:08:13,890 (鳴き声) 62 00:08:13,890 --> 00:08:15,390 やぁ! (鳴き声) 63 00:08:15,390 --> 00:08:20,880 (鳴き声) 64 00:08:20,880 --> 00:08:22,880 (ジン) よぉ。 ん? 65 00:08:26,900 --> 00:08:29,400 待ちくたびれたぞ。 66 00:08:31,890 --> 00:08:33,890 ジン。 67 00:08:36,390 --> 00:08:40,380 (ジン) 500m地点から ここまで 何分かかった? 68 00:08:40,380 --> 00:08:44,890 えっと… 20分くらいかな。 69 00:08:44,890 --> 00:08:48,960 (ジン) まっ 初めてで それなら及第点か。 70 00:08:48,960 --> 00:08:50,960 食え。 71 00:08:52,380 --> 00:08:54,380 うん。 72 00:08:59,370 --> 00:09:01,390 あ~! 73 00:09:01,390 --> 00:09:03,390 (ジン) いい眺めだろ。 74 00:09:03,390 --> 00:09:06,390 曇りの日は 一面 雲海になる。 75 00:09:06,390 --> 00:09:08,430 うん。 76 00:09:08,430 --> 00:09:10,980 (鳴き声) 77 00:09:10,980 --> 00:09:13,380 ねぇ ジン。 (ジン) ん? 78 00:09:13,380 --> 00:09:15,380 聞いていい? 79 00:09:15,380 --> 00:09:19,390 (ジン) おう 答えねえかもしんねぇけど。 80 00:09:19,390 --> 00:09:22,890 ジンが欲しいものって何? 81 00:09:24,390 --> 00:09:26,390 う~ん…。 82 00:09:27,890 --> 00:09:32,390 今 目の前にないもの だな。 83 00:09:33,870 --> 00:09:36,390 目の前にないもの? 84 00:09:36,390 --> 00:09:40,390 (鳴き声) 85 00:09:42,400 --> 00:09:47,370 (鳥の鳴き声) 86 00:09:47,370 --> 00:09:50,890 俺がハンターになろうと思ったのは…。 (鳴き声) 87 00:09:50,890 --> 00:09:52,890 うるせ~!! (鳴き声) 88 00:09:57,930 --> 00:10:01,380 俺がハンターになろうと 思ったのは 89 00:10:01,380 --> 00:10:05,890 当時 俺が行きたかった場所に 入るのに 90 00:10:05,890 --> 00:10:09,390 ハンターが 一番 現実的だったからだ。 91 00:10:10,390 --> 00:10:12,410 (ジンの声) その場所は 92 00:10:12,410 --> 00:10:16,480 ある王族の 埋葬施設とされてたんだが 93 00:10:16,480 --> 00:10:21,370 一切 口外しないことを条件に 信頼に足る団体 94 00:10:21,370 --> 00:10:26,890 しかも 自費での調査しか 許されない状態だった。 95 00:10:26,890 --> 00:10:31,880 実質 そりゃ 調査できないって話だ。 96 00:10:31,880 --> 00:10:34,880 見返りも業績も求めず 97 00:10:34,880 --> 00:10:39,380 大金をつぎ込める奴なんて まず いない。 98 00:10:40,870 --> 00:10:43,880 俺は逆にチャンスだと思った。 99 00:10:43,880 --> 00:10:46,390 プロハンターって信頼を得れば 100 00:10:46,390 --> 00:10:49,880 金は何とかなるからな。 101 00:10:49,880 --> 00:10:55,400 15歳の時に 特定非営利活動法人を設立して 102 00:10:55,400 --> 00:10:58,970 王墓の調査と修繕を行った。 103 00:10:58,970 --> 00:11:02,890 その前の ライセンスを 取得してからの2年は 104 00:11:02,890 --> 00:11:07,890 ずっとネットで 考古学マニアの サイトやブログ巡りさ。 105 00:11:09,880 --> 00:11:11,900 (ジンの声) 金も名誉もいらないから 106 00:11:11,900 --> 00:11:15,370 ただ 真実を知りたいっていう 変わり者で 107 00:11:15,370 --> 00:11:18,440 さらに 口が固くて信頼できるメンツが 108 00:11:18,440 --> 00:11:24,440 法人設立のため 10人くらい必要だったからな。 109 00:11:26,900 --> 00:11:31,870 俺は いつも 今 俺が 必要としてるものを追ってる。 110 00:11:31,870 --> 00:11:35,390 実は その先にある 本当に欲しいものなんて 111 00:11:35,390 --> 00:11:37,890 どうでもいいくらいにな。 112 00:11:41,420 --> 00:11:43,970 分かんねえか? 113 00:11:43,970 --> 00:11:46,400 じゃ もう少し話すか。 114 00:11:46,400 --> 00:11:48,400 よっと。 115 00:11:50,390 --> 00:11:54,380 ネットで知り合って オフ会で 意気投合した そいつらは 116 00:11:54,380 --> 00:11:56,900 みんな 俺より年上で 117 00:11:56,900 --> 00:12:01,400 普通の会社員や 院生やフリーターだったりした。 118 00:12:02,950 --> 00:12:05,910 (ジンの声) 俺の素性と計画を打ち明けたら 119 00:12:05,910 --> 00:12:10,880 連中は 法人設立にかかわる雑事を 進んでこなし 120 00:12:10,880 --> 00:12:14,380 なけなしの生活費から 寄付までくれた。 121 00:12:16,400 --> 00:12:20,940 (ジンの声) 念願かなって 王墓の中に足を踏み入れた時 122 00:12:20,940 --> 00:12:24,380 俺が 一番 嬉しかったのは 123 00:12:24,380 --> 00:12:30,380 ずっと 願ってた王墓の真実を 目の当たりにしたことじゃなく 124 00:12:30,380 --> 00:12:33,890 一緒に中へ入った そいつらと 125 00:12:33,890 --> 00:12:38,390 顔を見合わせて 握手した瞬間だった。 126 00:12:48,380 --> 00:12:53,390 (ジン) そいつらは 今も無償で役員をしながら 127 00:12:53,390 --> 00:12:56,910 俺に生きた情報をくれる。 128 00:12:56,910 --> 00:12:59,910 この連中と比べたら 129 00:12:59,910 --> 00:13:03,930 王墓の真実は ただのおまけさ。 130 00:13:03,930 --> 00:13:06,470 大切なものは 131 00:13:06,470 --> 00:13:09,890 欲しいものより 先に来た。 132 00:13:27,990 --> 00:13:31,380 今は? あっ? 133 00:13:31,380 --> 00:13:33,900 今は 何を追ってるの? 134 00:13:33,900 --> 00:13:39,380 今か… 少し説明がいるな。 135 00:13:39,380 --> 00:13:43,890 ゴン 俺達が登った この木は何だ? 136 00:13:43,890 --> 00:13:46,410 えっ? 世界樹でしょ? 137 00:13:46,410 --> 00:13:48,960 (ジン) そうだな。 138 00:13:48,960 --> 00:13:52,380 下では この木を何て紹介してた? 139 00:13:52,380 --> 00:13:58,370 世界で 一番 高い木で 1784mあるって。 140 00:13:58,370 --> 00:14:04,380 うん それは間違ってない… な。 141 00:14:04,380 --> 00:14:06,930 だが この木の真実は 142 00:14:06,930 --> 00:14:09,960 成長の止まった若木だ。 143 00:14:09,960 --> 00:14:11,480 えっ。 144 00:14:11,480 --> 00:14:13,890 栄養が足りなくて 145 00:14:13,890 --> 00:14:17,890 これしか育たなかった 世界樹なんだ。 146 00:14:30,950 --> 00:14:33,390 (ジンの声) 本当の世界樹は 147 00:14:33,390 --> 00:14:38,390 マグマを吸って 山脈に根付き 148 00:14:38,390 --> 00:14:42,390 大気圏を越えて なお デカくなる。 149 00:14:43,880 --> 00:14:48,420 (ジン) この世界の外側で。 150 00:14:48,420 --> 00:14:50,970 この世界って…。 151 00:14:50,970 --> 00:14:54,390 お前も よく知ってる世界地図さ。 152 00:14:54,390 --> 00:14:56,390 えっ? 153 00:15:04,890 --> 00:15:07,890 (ジンの声) お前や会長が戦ったアリも 154 00:15:07,890 --> 00:15:10,940 外側から来た外来種。 155 00:15:10,940 --> 00:15:14,880 学校じゃ教えてくれない真実だ。 156 00:15:14,880 --> 00:15:17,880 常識のある大人は 157 00:15:17,880 --> 00:15:21,380 あえて パンドラの箱に 触れまいとしている。 158 00:15:24,910 --> 00:15:26,910 ん? 159 00:15:32,960 --> 00:15:35,880 俺達が知ってる この世界は 160 00:15:35,880 --> 00:15:38,890 とてつもなく大きな世界の 161 00:15:38,890 --> 00:15:42,390 ほんの一部だってことにな。 162 00:15:44,880 --> 00:15:48,400 (ジンの声) ある時代のある地域の 選ばれた人間は 163 00:15:48,400 --> 00:15:53,400 あっちに行って来た記録を 遺物に残してる。 164 00:15:55,890 --> 00:15:58,890 (ジン) 分かったか? えっ? 165 00:15:58,890 --> 00:16:03,390 俺が欲しいものは 今も昔も変わらない。 166 00:16:05,400 --> 00:16:08,400 目の前にない 何かだ。 167 00:16:26,400 --> 00:16:29,890 外へ行くために必要なものは多い。 168 00:16:29,890 --> 00:16:34,390 出発するまでだけで 最低4つある。 169 00:16:34,390 --> 00:16:37,950 「許可」 「手段」 170 00:16:37,950 --> 00:16:42,400 「資格」 「契約」。 171 00:16:42,400 --> 00:16:46,890 俺は まだ この中の一つも手に入れてない。 172 00:16:46,890 --> 00:16:49,390 だが 別に 急いでいない。 173 00:16:49,390 --> 00:16:51,910 道中を楽しんでる最中だ。 174 00:16:51,910 --> 00:16:53,880 だから もし 175 00:16:53,880 --> 00:16:58,450 お前の行き先が 将来 俺と重なるようなら 176 00:16:58,450 --> 00:17:01,900 道草を楽しめ。 177 00:17:01,900 --> 00:17:03,900 大いにな。 178 00:17:05,890 --> 00:17:08,890 (ジン) 欲しいものより大切なものが 179 00:17:08,890 --> 00:17:11,890 きっと そっちに転がってる。 180 00:17:14,380 --> 00:17:34,900 (鳥の鳴き声) 181 00:17:34,900 --> 00:17:36,890 あっ! (鳥の鳴き声) 182 00:17:36,890 --> 00:17:38,890 (鳥の鳴き声) 183 00:17:38,890 --> 00:17:41,410 ジン! ん? 184 00:17:41,410 --> 00:17:45,480 これ カイトに頼まれてたんだ。 185 00:17:45,480 --> 00:17:48,400 ジンに返しておいてくれって。 186 00:17:48,400 --> 00:17:51,400 おう そうか。 187 00:18:05,470 --> 00:18:09,870 そん時の傷が まだ肩に残ってるんだ。 188 00:18:09,870 --> 00:18:12,390 ほら ここんとこにね。 189 00:18:13,890 --> 00:18:17,900 それで… ド~ンって! 190 00:18:20,380 --> 00:18:25,420 棺の中から出て来たのは これくらいの…。 191 00:18:25,420 --> 00:18:27,970 それが 「試しの門」っていってね 192 00:18:27,970 --> 00:18:31,890 その扉からじゃないと 敷地内に入れないんだ。 193 00:18:38,880 --> 00:18:42,890 ハハハハ…! 194 00:18:42,890 --> 00:18:52,900 ハハハハ…! ハハハハ…! 195 00:23:09,390 --> 00:23:11,940 (ジンの声) 道草を楽しめ。 196 00:23:11,940 --> 00:23:14,990 大いにな。 197 00:23:14,990 --> 00:23:17,900 欲しいものより大切なものが 198 00:23:17,900 --> 00:23:21,400 きっと そっちに転がってる。