1 00:00:02,500 --> 00:00:04,500 (鳥の鳴き声) (コムギ) うっ…。 2 00:00:08,970 --> 00:00:11,510 あっ… ありがとうございます。 3 00:00:11,510 --> 00:00:13,990 (王) なぜ 助けを呼ばぬ!? 4 00:00:13,990 --> 00:00:18,580 ここも こっちも 血だらけではないか! 5 00:00:18,580 --> 00:00:22,000 (泣き声) 6 00:00:22,000 --> 00:00:26,970 《何なのだ? この生き物は》 (泣き声) 7 00:00:26,970 --> 00:00:29,980 (王)《余は こいつを→ 8 00:00:29,980 --> 00:00:32,500 どうしたいのだ!?》 9 00:01:59,480 --> 00:02:02,970 <選別開始まで 残り1日> 10 00:02:02,970 --> 00:02:07,470 <首都ペイジンは 静かな朝を迎えていた> 11 00:02:15,460 --> 00:02:17,960 (ゴン=フリークス) あっ おはよう! 12 00:02:17,960 --> 00:02:20,960 (イカルゴ) 早いな 2人とも。 13 00:02:21,980 --> 00:02:25,460 (キルア=ゾルディック) 日付の変わる 0時まで あと19時間。 14 00:02:25,460 --> 00:02:27,470 いよいよ 今夜だね。 15 00:02:27,470 --> 00:02:30,490 じゃあ 最終確認しとこうか。 16 00:02:30,490 --> 00:02:33,050 (キルアの声) 俺とゴンは 突入と同時に→ 17 00:02:33,050 --> 00:02:36,470 中央階段を上って 玉座の間まで直行。 18 00:02:36,470 --> 00:02:37,970 うん。 19 00:02:37,970 --> 00:02:40,450 イカルゴは 北東側のエレベーターで→ 20 00:02:40,450 --> 00:02:43,970 地下へ降りてパームを捜す。 21 00:02:43,970 --> 00:02:46,980 うまく発見できたら 俺達に構わず 脱出してくれ。 22 00:02:46,980 --> 00:02:48,480 オス。 23 00:02:48,480 --> 00:02:52,010 玉座の間に 王と護衛軍3匹がいた場合は→ 24 00:02:52,010 --> 00:02:54,570 計画通りに行動する。 25 00:02:54,570 --> 00:02:57,990 問題は 奴らがいなかった場合。 26 00:02:57,990 --> 00:03:00,970 キルアは それに こだわってるけど…。 27 00:03:00,970 --> 00:03:04,460 どのくらいの確率だよ? そんな場合って。 28 00:03:04,460 --> 00:03:06,980 まぁ めったないことだと思うよ。 29 00:03:06,980 --> 00:03:09,470 でも そんな稀が結構 起こるんだ。 30 00:03:09,470 --> 00:03:11,980 矛盾してるだろ? それって。 31 00:03:11,980 --> 00:03:15,050 綿密に 相手の行動パターンを調べて→ 32 00:03:15,050 --> 00:03:17,490 今日しかないって日を決めるだろ。 33 00:03:17,490 --> 00:03:21,480 何時には 必ずここにいるって時に 合わせて待ってると→ 34 00:03:21,480 --> 00:03:26,480 お互いにとって予期せぬ出来事が そんな日に限って起こる。 35 00:03:26,480 --> 00:03:29,970 前の仕事じゃ よくあったんだ めったにないことが→ 36 00:03:29,970 --> 00:03:33,540 その日に限って よく起こるってパターンがね。 37 00:03:33,540 --> 00:03:36,980 前の仕事なら 次に延ばせばよかった。 38 00:03:36,980 --> 00:03:40,460 確実に仕留められる 次の機会までね。 39 00:03:40,460 --> 00:03:42,470 けど 今回は違う。 40 00:03:42,470 --> 00:03:46,470 時間は変えられず 動きだしたら後には戻れない。 41 00:03:46,470 --> 00:03:50,490 一瞬の狼狽が 死に直結してる。 42 00:03:50,490 --> 00:03:53,540 だから 今から考えておくんだ。 43 00:03:53,540 --> 00:03:56,480 ありとあらゆる場合をな。 44 00:03:56,480 --> 00:03:58,980 (キルアの声) もしも 玉座の間に奴らがいなくても→ 45 00:03:58,980 --> 00:04:01,470 宮殿内部にいるなら問題はない。 46 00:04:01,470 --> 00:04:04,970 ピトーの「円」は 宮殿全体と庭園を包んでも→ 47 00:04:04,970 --> 00:04:07,970 余りある面積をカバーしてる。 48 00:04:07,970 --> 00:04:11,030 つまり 俺達が突入した瞬間に→ 49 00:04:11,030 --> 00:04:13,980 あの時の超不気味なオーラを 感じ取れたら→ 50 00:04:13,980 --> 00:04:17,480 奴らは宮殿内にいるってことだ。 51 00:04:17,480 --> 00:04:21,470 あとは その まがまがしさの 濃いほうへ向かって行けば→ 52 00:04:21,470 --> 00:04:24,990 その中心に奴がいる。 53 00:04:24,990 --> 00:04:29,010 問題なのは ピトーのオーラが 感じられない場合。 54 00:04:29,010 --> 00:04:32,060 つまり 奴らが宮殿内にいない場合。 55 00:04:32,060 --> 00:04:36,470 もしくは 宮殿内にいても なぜか「円」を使ってない場合だね。 56 00:04:36,470 --> 00:04:38,490 宮殿の中にいて→ 57 00:04:38,490 --> 00:04:41,460 王を守るための 「円」をしない場合なんてあるか? 58 00:04:41,460 --> 00:04:45,480 それが あったんだって ノヴさんが宮殿に侵入した時。 59 00:04:45,480 --> 00:04:46,980 へぇ~! 60 00:04:46,980 --> 00:04:49,980 そう それが一番 不可解。 61 00:04:49,980 --> 00:04:52,520 (キルアの声) コルトによると ノヴが見たのは→ 62 00:04:52,520 --> 00:04:55,070 プフって奴のオーラ。 63 00:04:55,070 --> 00:04:59,490 護衛軍は 王のそばを離れないから プフがいたってことは→ 64 00:04:59,490 --> 00:05:03,480 他の2匹も王と一緒に 宮殿内にいたってことだ。 65 00:05:03,480 --> 00:05:06,980 なのに なぜ ピトーは 人形も「円」も引っ込めて→ 66 00:05:06,980 --> 00:05:08,970 警備をプフに任せ→ 67 00:05:08,970 --> 00:05:11,970 結果 ノヴの侵入を 許してしまったのか? 68 00:05:11,970 --> 00:05:16,560 奴の能力に 関係することだと思うんだがな。 69 00:05:16,560 --> 00:05:19,460 じゃあ それもコルトに聞いてみようよ。 70 00:05:19,460 --> 00:05:21,460 だな。 71 00:05:22,980 --> 00:05:26,450 (コルト) ≪恐らく その時 ピトーは 誰かの治療をしている≫ 72 00:05:26,450 --> 00:05:27,950 [TEL] 治療? 73 00:05:27,950 --> 00:05:30,960 (コルト) カイトを修復したのは ピトーだってことは→ 74 00:05:30,960 --> 00:05:32,980 前に言っただろ。 75 00:05:32,980 --> 00:05:38,060 今思うと 治療の間 奴は 「円」を使ってなかった気がする。 76 00:05:38,060 --> 00:05:41,450 修復には相当の 集中力がいるってことだろう。 77 00:05:41,450 --> 00:05:44,450 つまり 修復の能力を使う場合→ 78 00:05:44,450 --> 00:05:47,460 その間は 「円」や人形は使えない。 79 00:05:47,460 --> 00:05:48,960 [TEL](操作音) 80 00:05:48,960 --> 00:05:50,980 これで納得だ。 81 00:05:50,980 --> 00:05:55,980 あの時 誰かが… 恐らく 王か 他の護衛軍かが負傷して→ 82 00:05:55,980 --> 00:05:59,550 その治療のため 一時 「円」と人形を引っ込めた。 83 00:05:59,550 --> 00:06:01,470 いや けどよ→ 84 00:06:01,470 --> 00:06:05,980 誰がケガさせられるんだよ? あの怪物達の誰かをよ。 85 00:06:05,980 --> 00:06:08,980 確かに。 仲間割れか? 86 00:06:08,980 --> 00:06:11,960 王が護衛軍の 誰かをケガさせたとか? 87 00:06:11,960 --> 00:06:14,470 (イカルゴ) いや やっぱり あり得ねえよ。 88 00:06:14,470 --> 00:06:18,040 あのピトーが 王を危険に さらしてまで「円」を解いて→ 89 00:06:18,040 --> 00:06:21,960 他の奴を治療するなんて 100%ない! 90 00:06:21,960 --> 00:06:23,980 そこは断言するぜ。 91 00:06:23,980 --> 00:06:26,460 ってことは ケガしたのは…。 92 00:06:26,460 --> 00:06:28,460 王自身! 93 00:06:29,970 --> 00:06:32,970 (モラウ) なるほど 理屈は通ってるな。 94 00:06:32,970 --> 00:06:38,010 だが 一番 解せねえのは 「じゃあ 誰が王を?」ってことだ。 95 00:06:38,010 --> 00:06:40,060 (モラウ) 護衛軍がやるわけねえだろ? 96 00:06:40,060 --> 00:06:44,960 かといって 他の下っ端じゃ かすり傷すら与えられねえし。 97 00:06:44,960 --> 00:06:49,470 [TEL] うん だから 俺達の結論は…。 98 00:06:49,470 --> 00:06:51,950 王が自分を!? 99 00:06:51,950 --> 00:06:53,970 [TEL](モラウ) そりゃ 一体 どんな状況だよ? 100 00:06:53,970 --> 00:06:58,490 俺達だって分かんないけど そうなるんだもん。 101 00:06:58,490 --> 00:06:59,990 [TEL](操作音) 102 00:07:01,560 --> 00:07:06,970 《確かに 突然の好機に喜んで 深くは考えなかったが→ 103 00:07:06,970 --> 00:07:09,490 あれは そのくらい 異常な事態が起きなければ→ 104 00:07:09,490 --> 00:07:12,480 なかったチャンスといっていい》 105 00:07:12,480 --> 00:07:16,980 《あっちで 何かが狂って来ている》 106 00:07:16,980 --> 00:07:21,980 《ヤベェな だんだんと 俺も 何かが起こる気がして来たぜ》 107 00:07:23,520 --> 00:07:25,550 [スピーカ](サイレン) 108 00:07:25,550 --> 00:07:28,970 [スピーカ] これより 宮殿への移動を開始する。 109 00:07:28,970 --> 00:07:30,960 [スピーカ] A-1地区の人民諸君→ 110 00:07:30,960 --> 00:07:34,480 直ちに ディーゴ広場へ集合せよ。 111 00:07:34,480 --> 00:07:36,480 [スピーカ](サイレン) 112 00:07:36,480 --> 00:07:40,980 [スピーカ] 他の地区在住者は 移動準備を 万全にしておくように! 113 00:07:46,480 --> 00:07:49,480 (ナックル) おっ ぞろぞろ出て来たぜ。 114 00:07:49,480 --> 00:07:51,960 (シュート) いよいよ 行進開始か。 115 00:07:51,960 --> 00:07:55,960 0時決行まで あと10時間。 116 00:07:57,490 --> 00:08:01,510 (モントゥトゥユピー) 25時間後 明日の午後3時には→ 117 00:08:01,510 --> 00:08:05,510 この周囲を 500万の人間が埋め尽くす。 118 00:08:06,480 --> 00:08:08,980 (モントゥトゥユピー) ペイジンのほうは 相変わらずか? 119 00:08:08,980 --> 00:08:13,470 (ネフェルピトー) うん 1人だと思ってた 手だれが数人に増えたニャ。 120 00:08:13,470 --> 00:08:16,990 (シャウアプフ) 新手 それだけのこと。 121 00:08:16,990 --> 00:08:21,540 大会のどさくさに紛れて 接近して来る可能性が高いな。 122 00:08:21,540 --> 00:08:24,960 (ネフェルピトー) なら 一番危険なのは 選別中だニャ。 123 00:08:24,960 --> 00:08:29,960 ええ 選別には王も参加なさると おっしゃってますし。 124 00:08:30,970 --> 00:08:33,970 われわれにとって最も怖いのは→ 125 00:08:33,970 --> 00:08:38,980 王が われわれの目の届かない 場所へ連れ去られること。 126 00:08:38,980 --> 00:08:44,080 奴らの中に 物質移動ができる 能力者がいると仮定して→ 127 00:08:44,080 --> 00:08:47,470 そいつによって 王だけが全く別の場所へ→ 128 00:08:47,470 --> 00:08:50,970 強制移動させられてしまう場合。 129 00:08:50,970 --> 00:08:54,960 選別中でも 3人のうち最低1人は→ 130 00:08:54,960 --> 00:08:57,960 王のそばに いなければなりませんね。 131 00:08:57,960 --> 00:09:01,480 王が許さないだろ ただでさえ最近→ 132 00:09:01,480 --> 00:09:05,050 俺達が近くにい過ぎると 煙たがるし。 133 00:09:05,050 --> 00:09:08,470 (シャウアプフ) だから 王に バレないように さりげなく。 134 00:09:08,470 --> 00:09:12,460 付かず離れず 王の周囲に気を配りながらも→ 135 00:09:12,460 --> 00:09:16,460 自らも迅速に 選別を遂行しなければ。 136 00:09:17,980 --> 00:09:21,450 (シャウアプフ) 《体がデカくて嫌でも目立つ》 137 00:09:21,450 --> 00:09:26,040 (シャウアプフ)《自分が楽しいと 夢中になってしまうタイプ》 138 00:09:26,040 --> 00:09:29,980 分かりました 私が適任なわけですね。 139 00:09:29,980 --> 00:09:33,980 消去法 それだけのことですが。 140 00:09:35,470 --> 00:09:36,970 んっ? 141 00:09:36,970 --> 00:09:38,470 どうしました? 142 00:09:38,470 --> 00:09:42,470 奴らの気配が 完全に消えたニャ。 143 00:09:43,990 --> 00:09:47,560 オーラの残りかすが 全然 感知できなくなった。 144 00:09:47,560 --> 00:09:52,560 恐らく 「絶」を使い 人民の行列に紛れ込んだ。 145 00:09:57,970 --> 00:10:00,460 (メレオロン) お疲れ。 146 00:10:00,460 --> 00:10:02,980 (ナックル) すげぇ人数だぜ。 147 00:10:02,980 --> 00:10:05,980 一軒に100人くらいずつ→ 148 00:10:05,980 --> 00:10:08,470 押し込まれてんじゃねえか? 149 00:10:08,470 --> 00:10:11,540 あれなら 俺達が気配を絶てば→ 150 00:10:11,540 --> 00:10:14,470 行進にまぎれたと 考えざるを得ない。 151 00:10:14,470 --> 00:10:18,460 そう思って行進を中断させたりは しないかな? 152 00:10:18,460 --> 00:10:19,960 しないね。 153 00:10:19,960 --> 00:10:24,470 それは 大会の延長や 中断につながるだろ? 154 00:10:24,470 --> 00:10:28,490 すなわち 王の妥協 王の敗北を意味する。 155 00:10:28,490 --> 00:10:32,060 そんなまねは護衛軍が許さねえさ。 156 00:10:32,060 --> 00:10:35,480 大会は意地でも予定通り 行う。 157 00:10:35,480 --> 00:10:37,480 明日の午後3時。 158 00:10:37,480 --> 00:10:40,980 そりゃ びた一文 動かねえ事実。 159 00:10:41,980 --> 00:10:44,990 (ネフェルピトー) う~ん 移動が始まって→ 160 00:10:44,990 --> 00:10:48,970 もう 僕の人形じゃ 誰が誰だか分からないニャ。 161 00:10:48,970 --> 00:10:52,030 もう 人形 こっちに戻そうか? 162 00:10:52,030 --> 00:10:56,470 いえ 敵を完全なフリーにするのは 危険です。 163 00:10:56,470 --> 00:11:00,970 抑止力のため 国民を先導している兵とともに→ 164 00:11:00,970 --> 00:11:03,970 人形も行動させてください。 165 00:11:03,970 --> 00:11:15,470 ♪♪~ 166 00:11:19,970 --> 00:11:21,460 うぃ~す。 167 00:11:21,460 --> 00:11:25,960 (モラウ) 予想通り 人形は 人民の列について行ったぜ。 168 00:11:25,960 --> 00:11:30,960 1時間もすりゃあ あの周りの地区は無人になるな。 169 00:11:33,470 --> 00:11:39,070 (モラウ) 宮殿の穴につながってる 部屋の入り口は周辺に6つ。 170 00:11:39,070 --> 00:11:43,480 護衛軍の監視が厳しく なるであろう 前方は避けて→ 171 00:11:43,480 --> 00:11:47,980 後方のA B C辺りに 待機しよう。 172 00:11:47,980 --> 00:11:51,470 その入り口から 部屋に入ったら もう→ 173 00:11:51,470 --> 00:11:55,490 俺達は 宮殿内部の出口からしか 出られないんだよな。 174 00:11:55,490 --> 00:11:58,010 何だよ ビビってんのか? 175 00:11:58,010 --> 00:12:01,460 ふざけるな 万全を期そうとしてるんだ。 176 00:12:01,460 --> 00:12:05,980 (シュート) 宮殿のそばで待機するのは リスクが かなり高い。 177 00:12:05,980 --> 00:12:08,990 かといって あまりに早く 部屋に入ったら→ 178 00:12:08,990 --> 00:12:11,990 0時まで 外に出られない。 179 00:12:11,990 --> 00:12:16,010 確かに せっかく有力な情報が入っても→ 180 00:12:16,010 --> 00:12:19,580 こちらが対応可能な状況になきゃ 意味がない。 181 00:12:19,580 --> 00:12:22,480 (シュート) ケータイは アリの電波に引っ掛かるから→ 182 00:12:22,480 --> 00:12:25,490 宮殿近くでは使えないしな。 183 00:12:25,490 --> 00:12:29,990 どんなアクシデントが起きて 状況が 変化するか分からないのに→ 184 00:12:29,990 --> 00:12:33,980 何時間も部屋で待機するのは 危険だと思うぞ。 185 00:12:33,980 --> 00:12:38,030 かといって 宮殿周囲が危険なのは お前が言ったろ? 186 00:12:38,030 --> 00:12:39,550 ああ。 187 00:12:39,550 --> 00:12:42,970 護衛軍の警戒網は ナメねえほうがいいぜ。 188 00:12:42,970 --> 00:12:46,460 (ノヴ) 俺がやろう。 んっ? 189 00:12:46,460 --> 00:12:49,460 (ノヴ) このマンションの あらゆる出入り口から→ 190 00:12:49,460 --> 00:12:52,460 自由に出入りできるのは 俺だけ。 191 00:12:52,460 --> 00:12:55,450 異常があれば知らせよう。 192 00:12:55,450 --> 00:12:59,020 お前達はまず この部屋で休め。 193 00:12:59,020 --> 00:13:00,560 お前は平気か? 194 00:13:00,560 --> 00:13:04,460 周囲の様子を探るくらいなら 問題はない。 195 00:13:04,460 --> 00:13:09,960 宮殿のそばも ピトーの「円」の外ならば… な。 196 00:13:10,970 --> 00:13:15,970 ふむ だが くれぐれも 気を付けろよ。 197 00:13:15,970 --> 00:13:18,970 (モラウの声) ピトーは通常の まるい「円」ではなく→ 198 00:13:18,970 --> 00:13:23,470 アメーバみたいに形を変えて より遠くまで探れる。 199 00:13:24,980 --> 00:13:27,470 カイトは それに触れた。 200 00:13:27,470 --> 00:13:29,950 触れたのは わざとだろうな。 201 00:13:29,950 --> 00:13:32,490 どれほどの強さか 知りたくなるのは→ 202 00:13:32,490 --> 00:13:34,970 戦う者の本能だ。 203 00:13:34,970 --> 00:13:38,990 本能に誘われて 見誤ったんだよ→ 204 00:13:38,990 --> 00:13:41,490 奴らの強さをな。 205 00:13:42,560 --> 00:13:45,470 一部なら 2kmほども延ばせる「円」。 206 00:13:45,470 --> 00:13:50,490 絶対に触るなよ。 (ノヴ) フフフ… 心配するな。 207 00:13:50,490 --> 00:13:55,460 この中で誰よりも 俺が 奴らを恐れている。 208 00:13:55,460 --> 00:13:58,500 そんな むちゃはしない。 209 00:13:58,500 --> 00:14:01,000 決してな。 210 00:14:04,470 --> 00:14:06,960 ≪では 今から 宮殿へ向かう!≫ 211 00:14:06,960 --> 00:14:11,470 ≪列から勝手に離れた者は 即刻 射殺する!≫ 212 00:14:11,470 --> 00:14:13,470 ≪出発!≫ 213 00:14:24,960 --> 00:14:26,980 ピトー。 214 00:14:26,980 --> 00:14:30,970 貴様 コムギが襲われているのを 知っていたな? 215 00:14:30,970 --> 00:14:34,470 はっ 「円」で警戒しておりますゆえ。 216 00:14:34,470 --> 00:14:37,960 しかし 王に危害は 及ばないものと判断し→ 217 00:14:37,960 --> 00:14:39,990 放置しました。 218 00:14:39,990 --> 00:14:43,060 今から コムギの周囲も警戒し→ 219 00:14:43,060 --> 00:14:46,480 何かあれば すぐ対処しろ! 220 00:14:46,480 --> 00:14:49,480 (ネフェルピトー) はっ 仰せのままに。 221 00:14:55,440 --> 00:15:06,450 ♪♪~ 222 00:15:06,450 --> 00:15:09,460 (ノヴ)《一隊 数万人の行列が→ 223 00:15:09,460 --> 00:15:12,980 整然と王の元へ進んで行く》 224 00:15:12,980 --> 00:15:15,960 《まさに アリ いや レミングス→ 225 00:15:15,960 --> 00:15:18,970 死の行進か》 226 00:15:18,970 --> 00:15:22,500 《もうすぐ 夕闇が 周囲を覆い隠す》 227 00:15:22,500 --> 00:15:25,500 《モラウ達を呼んでもいい頃か》 228 00:15:27,460 --> 00:15:28,960 んっ? 229 00:15:29,940 --> 00:15:32,460 (ノヴ)《あれは…→ 230 00:15:32,460 --> 00:15:34,460 何だ?》 231 00:15:38,950 --> 00:15:40,950 (ノヴ)《鱗粉?》 232 00:15:40,950 --> 00:15:43,510 《奴の鱗粉が微風に乗って→ 233 00:15:43,510 --> 00:15:46,440 集合している人民のほうへ…》 234 00:15:46,440 --> 00:15:48,440 《つまり…!》 235 00:15:53,470 --> 00:15:57,970 《やはり 全員の表情が意思を失い→ 236 00:15:57,970 --> 00:16:00,460 うつろで弛緩している》 237 00:16:00,460 --> 00:16:03,960 《あの粉に 催眠作用があるに違いない!》 238 00:16:05,950 --> 00:16:08,950 ≪さぁ! 列を乱さず進め!≫ 239 00:16:08,950 --> 00:16:10,970 列を乱すな! 240 00:16:10,970 --> 00:16:13,450 ≪所定の位置に着いたら待機!≫ 241 00:16:13,450 --> 00:16:15,970 ≪決して動くな!≫ 242 00:16:15,970 --> 00:16:18,980 (ノヴ)《単調なキャタピラー音を BGMに→ 243 00:16:18,980 --> 00:16:21,500 絶え間なく繰り返される命令は→ 244 00:16:21,500 --> 00:16:26,950 長時間移動で疲労しきった頭に 抵抗なく染み込む》 245 00:16:26,950 --> 00:16:31,460 《暗示をかけるのに 絶好の環境だ》 246 00:16:31,460 --> 00:16:35,960 《選別が始まり 鮮血が周囲を赤く染めても→ 247 00:16:35,960 --> 00:16:39,980 彼らは おとなしく静かに 立ち続けるだろう》 248 00:16:39,980 --> 00:16:41,980 《自分の番が来るまで…》 249 00:16:44,020 --> 00:16:45,550 (いびき) 250 00:16:45,550 --> 00:16:48,970 (モラウ) 催眠か… なるほど。 251 00:16:48,970 --> 00:16:52,460 洗脳しとけば 逃げ出す者も いないってわけだ。 252 00:16:52,460 --> 00:16:54,980 だが これは 俺達には好都合! 253 00:16:54,980 --> 00:16:57,980 えっ? 俺達が派手に暴れても→ 254 00:16:57,980 --> 00:17:01,450 集まってる人民は パニックにならないってことさ。 255 00:17:01,450 --> 00:17:02,990 あぁ。 256 00:17:02,990 --> 00:17:07,960 われ先に逃げようとして 人と人が 将棋倒しになることがない。 257 00:17:07,960 --> 00:17:10,460 これは デカいぜ。 258 00:17:10,460 --> 00:17:13,960 作戦決行の0時には すでに半分以上の人民が→ 259 00:17:13,960 --> 00:17:18,470 集合済みだと想定した上で パニックが生じれば→ 260 00:17:18,470 --> 00:17:22,990 それだけで数万人の犠牲者が 出ると覚悟していたからな。 261 00:17:22,990 --> 00:17:26,060 最大の懸念が片付いたな。 262 00:17:26,060 --> 00:17:28,460 思う存分やれるぜ! 263 00:17:28,460 --> 00:17:30,960 (シュート)《あと6時間》 264 00:17:34,450 --> 00:17:36,470 (モラウ) 全員そろったな。 265 00:17:36,470 --> 00:17:38,960 パームから連絡あった? 266 00:17:38,960 --> 00:17:40,960 (モラウ) いや…。 267 00:17:42,460 --> 00:17:43,990 そう。 268 00:17:43,990 --> 00:17:47,060 決行30分前まで待ってみよう。 269 00:17:47,060 --> 00:17:50,950 中の様子が分かるか否かじゃ 大違いだからな。 270 00:17:50,950 --> 00:17:52,970 うん。 271 00:17:52,970 --> 00:17:56,470 (シュート) 《2人とも 落ち着いているな》 272 00:17:56,470 --> 00:17:58,460 《特に キルアは→ 273 00:17:58,460 --> 00:18:01,960 俺と戦った時の 精神的な弱さはない》 274 00:18:01,960 --> 00:18:05,480 《むしろ全身に 自信がみなぎっている》 275 00:18:05,480 --> 00:18:08,030 《だが なぜだろう?》 276 00:18:08,030 --> 00:18:13,030 《彼が時折 消え入りそうに はかなく見えるのは》 277 00:18:13,970 --> 00:18:17,960 《いや ひとの心配をしている 余裕はない!》 278 00:18:17,960 --> 00:18:20,960 《この中で 最も不安を抱えているのは→ 279 00:18:20,960 --> 00:18:23,480 俺自身じゃないか!》 280 00:18:23,480 --> 00:18:25,980 《人類の未来が俺の手に…》 281 00:18:27,970 --> 00:18:31,040 《コルトは いい奴だ》 282 00:18:31,040 --> 00:18:35,450 《メレオロンもイカルゴも いいハートを持ってる》 283 00:18:35,450 --> 00:18:37,960 《人とかアリとか関係ねえ!》 284 00:18:37,960 --> 00:18:39,950 《ハートがねえ奴なんて いねえ!》 285 00:18:39,950 --> 00:18:42,470 《そう思いたい》 286 00:18:42,470 --> 00:18:45,960 《できれば 王とも…》 287 00:18:45,960 --> 00:18:51,490 《けど 問答無用でやらなきゃ 奴らは止められねえ》 288 00:18:51,490 --> 00:18:54,560 《やらなきゃ やられる!》 289 00:18:54,560 --> 00:18:57,470 《カイト… もうすぐだよ》 290 00:18:57,470 --> 00:19:01,970 《俺が必ず 必ず元に戻すから》 291 00:19:02,960 --> 00:19:05,460 《あいつを倒して…!》 292 00:19:06,940 --> 00:19:08,960 《気合 入って来たな》 293 00:19:08,960 --> 00:19:10,960 《俺は フォローに徹するぜ》 294 00:19:10,960 --> 00:19:15,050 《お前の戦いに 誰も邪魔が入らないよう》 295 00:19:15,050 --> 00:19:19,460 《新しい技 「カンムル」で》 296 00:19:19,460 --> 00:19:21,470 《体が重い》 297 00:19:21,470 --> 00:19:24,950 《やはり 連日の無理がたたってるな》 298 00:19:24,950 --> 00:19:27,950 《絶好調を100とするなら 40…》 299 00:19:27,950 --> 00:19:30,950 《いや 35ってとこか》 300 00:19:30,950 --> 00:19:34,490 《まぁ 泣き事 言っても始まらん》 301 00:19:34,490 --> 00:19:38,060 《ノヴが折れた今 俺しかいない》 302 00:19:38,060 --> 00:19:40,460 《できれば 全力で戦いたかったが→ 303 00:19:40,460 --> 00:19:44,970 下手に余力がない分 諦めもつくってもんだ》 304 00:19:44,970 --> 00:19:48,950 《できる限り ターゲットを 王から遠ざけ足止めする》 305 00:19:48,950 --> 00:19:50,950 《それに専念だ!》 306 00:19:53,460 --> 00:19:57,530 (ノヴ) 《すまない モラウ みんな》 307 00:19:57,530 --> 00:20:01,030 《どうしても 立ち向かえそうにない…》 308 00:20:02,450 --> 00:20:04,950 宮殿の様子を見て来る。 309 00:20:08,460 --> 00:20:11,460 プハ~! (ストップウオッチを止める音) 310 00:20:11,460 --> 00:20:15,950 《息を止めるのは やはり最高で2分くらいか》 311 00:20:15,950 --> 00:20:18,000 《本番の緊張を思うと→ 312 00:20:18,000 --> 00:20:21,050 半分の1分と 考えておくのが妥当!》 313 00:20:21,050 --> 00:20:22,970 《問題ねえ!》 314 00:20:22,970 --> 00:20:25,470 《1分あれば釣りが来る!》 315 00:20:27,470 --> 00:20:29,460 (イカルゴ)《いよいよ 明日0時》 316 00:20:29,460 --> 00:20:31,980 《俺は生まれ変わる》 317 00:20:31,980 --> 00:20:35,970 《つい数日前まで こんな生き方 考えられなかった》 318 00:20:35,970 --> 00:20:39,540 《キルア ありがとう》 319 00:20:39,540 --> 00:20:43,540 《お前のためにも 任務は必ず全うする!》 320 00:20:44,960 --> 00:20:48,460 《明日が… 俺の誕生日!》 321 00:21:05,460 --> 00:21:08,460 《余は 王だ》 322 00:21:10,470 --> 00:21:13,470 (王)《だが 余は何者だ?》 323 00:21:15,470 --> 00:21:17,960 (王)《余は 一体→ 324 00:21:17,960 --> 00:21:19,960 何のために生まれて来た?》 325 00:21:25,470 --> 00:21:28,470 タイムアップだ 行くぞ! 326 00:21:44,070 --> 00:21:45,950 ♪♪~ 《パーム…》 327 00:21:56,460 --> 00:22:00,480 <突入まで あと10分>