1 00:00:03,180 --> 00:00:06,670 (キルア=ゾルディック) 《王の自傷行為 第3者の存在》 2 00:00:06,670 --> 00:00:10,690 《この仮定から 紡がれる正解が まだ 出ていない》 3 00:00:10,690 --> 00:00:13,170 《そんな予感》 4 00:00:13,170 --> 00:00:16,710 《その答えの意外さが 最悪の場合→ 5 00:00:16,710 --> 00:00:19,780 俺達の計画を 全て狂わせそうな…》 6 00:00:19,780 --> 00:00:21,660 (モラウ) 時間だ。 7 00:00:21,660 --> 00:00:25,180 (モラウ) 突入1分前 集まってくれ。 8 00:00:25,180 --> 00:00:28,170 《くそ! 時間がない》 9 00:01:59,160 --> 00:02:00,660 ♪♪~ (鍵が開く音) 10 00:02:52,180 --> 00:02:55,680 <モラウのげきの およそ2分前> 11 00:03:04,170 --> 00:03:06,190 <東ゴルトー共和国の→ 12 00:03:06,190 --> 00:03:10,180 はるか上空を飛ぶ怪鳥から→ 13 00:03:10,180 --> 00:03:12,660 2人の男が飛び降りた> 14 00:03:48,280 --> 00:03:51,280 <最初に気付いたのは ピトー> 15 00:03:52,690 --> 00:03:56,670 <上空を見上げた理由を 突き詰めるならば→ 16 00:03:56,670 --> 00:04:00,200 「何となく」という他ない> 17 00:04:00,200 --> 00:04:03,200 <それほど幽かな予感だった> 18 00:04:03,200 --> 00:04:05,170 (ネフェルピトー)《何か来る》 19 00:04:05,170 --> 00:04:09,670 <しかし それは数秒後 確信に変わる> 20 00:04:11,170 --> 00:04:13,170 (ネフェルピトー)《敵!》 21 00:04:13,170 --> 00:04:17,680 <しかし この時 賊は まだ はるか上空> 22 00:04:17,680 --> 00:04:22,180 <ピトーの並外れた感覚器官の どれを持ってしても→ 23 00:04:22,180 --> 00:04:26,700 到達は不可能な位置にいた> 24 00:04:26,700 --> 00:04:31,180 <臨戦態勢に入ったピトーが 確信した根拠は→ 25 00:04:31,180 --> 00:04:35,180 野生の本能によるものと 言わざるを得ない> 26 00:04:43,190 --> 00:04:48,190 (モントゥトゥユピー) 《ピトーの「円」が消えた?》 27 00:05:00,190 --> 00:05:04,690 <護衛軍2匹が ここで ほぼ同時に→ 28 00:05:04,690 --> 00:05:07,190 そのものを視界に捉えた> 29 00:05:13,250 --> 00:05:15,250 (ネフェルピトー:シャウアプフ)《龍!》 30 00:05:19,190 --> 00:05:21,190 突入10秒前。 31 00:05:22,180 --> 00:05:25,180 (モラウ) 9。 32 00:05:25,180 --> 00:05:28,180 8。 33 00:05:28,180 --> 00:05:29,680 7。 34 00:05:29,680 --> 00:05:35,240 <モラウのカウントダウンとともに ゴンの瞳が深く暗く→ 35 00:05:35,240 --> 00:05:38,680 そして 静かに冷たく沈んで行くのを→ 36 00:05:38,680 --> 00:05:41,680 横のキルアだけが気付いていた> 37 00:05:43,670 --> 00:05:45,670 (モラウの声) 6。 38 00:05:50,170 --> 00:05:52,170 (モラウの声) 5。 39 00:05:56,780 --> 00:05:58,780 (モラウの声) 4。 40 00:06:02,180 --> 00:06:04,180 (モラウの声) 3。 41 00:06:06,170 --> 00:06:08,170 (モラウの声) 2。 42 00:06:11,690 --> 00:06:15,680 <この時 ピトーは「円」を解いた> 43 00:06:15,680 --> 00:06:19,180 <完全な臨戦態勢に入るために> 44 00:06:20,270 --> 00:06:21,670 <だが…> 45 00:06:21,670 --> 00:06:23,170 あっ。 46 00:06:26,690 --> 00:06:28,690 (モラウの声) 1。 47 00:06:29,690 --> 00:06:34,670 (モラウ) ゴー!! 48 00:06:34,670 --> 00:06:47,180 ♪♪~ 49 00:06:47,180 --> 00:06:51,170 (シャウアプフ) 王~~!! 50 00:06:51,170 --> 00:06:53,170 (ゼノ) 「ドラゴンダイヴ」。 51 00:06:57,170 --> 00:06:59,170 <敵を視認できたことと→ 52 00:06:59,170 --> 00:07:03,670 臨戦態勢によって 「円」を解いたことが裏目に出る> 53 00:07:05,260 --> 00:07:07,260 (ネフェルピトー)《奴らは!?》 54 00:07:12,170 --> 00:07:14,690 <王への脅威を目の前にし→ 55 00:07:14,690 --> 00:07:18,180 極限まで研ぎ澄まされた ピトーの六感は→ 56 00:07:18,180 --> 00:07:22,680 容易に自身を 侵入者の元に運んだ> 57 00:07:24,680 --> 00:07:27,700 <降り注ぐ無数の龍よりも→ 58 00:07:27,700 --> 00:07:30,770 危険なのは→ 59 00:07:30,770 --> 00:07:32,690 あの人間> 60 00:07:32,690 --> 00:07:41,180 ♪♪~ 61 00:07:41,180 --> 00:07:46,700 <それは ピトーが全力で戦う時に 発現させる念能力> 62 00:07:46,700 --> 00:07:52,680 <能力発動から攻撃まで 要する時間は 0.1秒を切る> 63 00:07:52,680 --> 00:07:55,200 (ネテロ) ホッホッ。 64 00:07:55,200 --> 00:07:57,680 <しかし ピトーは そのはざま→ 65 00:07:57,680 --> 00:07:59,680 確かに 聞いた> 66 00:07:59,680 --> 00:08:04,180 (ネテロ) 受け攻め いくつか予想しとったが…。 67 00:08:06,170 --> 00:08:11,170 (ネテロ) そりゃ悪手だろ アリんこ。 68 00:08:19,190 --> 00:08:21,690 (ゼノ) 確かにある。 69 00:08:21,690 --> 00:08:25,690 (ゼノ) あり得ない? いや ある。 70 00:08:27,180 --> 00:08:29,180 (ゼノ) 走馬灯のようなもんじゃ。 71 00:08:29,180 --> 00:08:32,700 死ぬって瞬間に 時間が超スローになって→ 72 00:08:32,700 --> 00:08:36,770 自分の人生を 振り返る感覚あるじゃろ? 73 00:08:36,770 --> 00:08:39,690 あれに近い。 74 00:08:39,690 --> 00:08:43,190 むしろ それより 信ぴょう性は測りやすいぞ。 75 00:08:43,190 --> 00:08:45,180 何しろ 自分じゃなく→ 76 00:08:45,180 --> 00:08:49,680 相手が その時 思っていたことを 聞き取るんじゃからのう。 77 00:08:51,170 --> 00:08:56,240 本人の他は 絶対に知り得ぬ情報を 聞くこともあるわけじゃ。 78 00:08:56,240 --> 00:08:59,180 互いが証人よ。 79 00:08:59,180 --> 00:09:04,680 (ゼノの声) ある武道では 「心滴拳聴」と呼ばれる現象よ。 80 00:09:06,170 --> 00:09:09,690 (ゼノの声) まことの強者同士が ぶつかり合う瞬間には→ 81 00:09:09,690 --> 00:09:13,190 よくある時間感覚の矛盾じゃ。 82 00:09:16,160 --> 00:09:19,160 (ゼノ) あのジジイの強さの秘密? 83 00:09:19,160 --> 00:09:22,670 まぁ いくつかあるが…。 84 00:09:22,670 --> 00:09:26,190 まず 「念」が恐ろしく静かじゃ。 85 00:09:26,190 --> 00:09:29,660 奴のオーラの流れから 次の攻撃を読むのは→ 86 00:09:29,660 --> 00:09:32,730 誰にもできんな。 87 00:09:32,730 --> 00:09:35,660 だてに長く生きてないわけよ。 88 00:09:35,660 --> 00:09:39,160 精神的には もう植物の域じゃろ。 89 00:09:40,670 --> 00:09:43,170 (ゼノの声) 何しろ あのジジイ→ 90 00:09:43,170 --> 00:09:47,190 わしが乳飲み子の頃から ジジイじゃ。 91 00:09:47,190 --> 00:09:52,230 わしのジジイとケンカして 生存しておる唯一の人間じゃし→ 92 00:09:52,230 --> 00:09:54,780 知人には違いない。 93 00:09:54,780 --> 00:09:58,170 持ちつ持たれつ 陰と陽。 94 00:09:58,170 --> 00:10:00,690 アホ! 対等なわけあるか! 95 00:10:00,690 --> 00:10:03,690 いつも こっちが 泣かされとるわい! 96 00:10:05,660 --> 00:10:07,160 あぁ? 97 00:10:07,160 --> 00:10:09,680 強さの秘密じゃったな。 98 00:10:09,680 --> 00:10:13,200 あとは そうさな。 99 00:10:13,200 --> 00:10:15,750 戦闘のほうでいえば→ 100 00:10:15,750 --> 00:10:19,170 「百式観音」。 101 00:10:19,170 --> 00:10:22,680 これが最も厄介じゃろ。 102 00:10:22,680 --> 00:10:35,720 ♪♪~ 103 00:10:35,720 --> 00:10:38,680 <ネテロの一連の動作は→ 104 00:10:38,680 --> 00:10:43,680 この上なく流麗かつ 緩やかに行われたよう→ 105 00:10:43,680 --> 00:10:47,180 ピトーは感じたが…> 106 00:10:48,690 --> 00:10:53,690 <ピトーの念能力の発動から 攻撃までの刹那に→ 107 00:10:53,690 --> 00:10:57,190 全てがなされたことに 疑いの余地はなく…> 108 00:11:00,180 --> 00:11:05,190 <それは ピトーが己の体感時間を 限りなく圧縮し→ 109 00:11:05,190 --> 00:11:09,690 自らの時を止めるに 等しい状態に置くことでしか→ 110 00:11:09,690 --> 00:11:15,190 ネテロの動きを目で捉えることが できなかったことに起因する> 111 00:11:16,760 --> 00:11:19,260 <つまり 真相は…> 112 00:11:29,190 --> 00:11:33,190 <不可避の速攻である!> 113 00:11:59,230 --> 00:12:03,180 <ネテロ 46歳> 114 00:12:03,180 --> 00:12:05,690 <冬> 115 00:12:05,690 --> 00:12:09,190 <己の肉体と武術に限界を感じ→ 116 00:12:09,190 --> 00:12:12,190 悩みに悩み抜いた結果→ 117 00:12:12,190 --> 00:12:15,190 彼が たどり着いた先は…> 118 00:12:16,680 --> 00:12:19,180 <感謝であった> 119 00:12:24,190 --> 00:12:27,690 (息を吸う音) 120 00:12:29,180 --> 00:12:32,680 (息を吐く音) 121 00:12:34,680 --> 00:12:36,670 (ネテロ) 南無…。 122 00:13:03,690 --> 00:13:06,250 <自分自身を育ててくれた→ 123 00:13:06,250 --> 00:13:10,180 武道への限りなく大きな恩> 124 00:13:10,180 --> 00:13:14,680 <自分なりに少しでも返そうと 思い立ったのが…> 125 00:13:18,190 --> 00:13:23,190 <一日 1万回 感謝の正拳突き!> 126 00:13:25,230 --> 00:13:28,680 <気を整え 拝み…> 127 00:13:28,680 --> 00:13:30,670 (息を吐く音) 128 00:13:30,670 --> 00:13:34,690 <祈り 構えて…> 129 00:13:34,690 --> 00:13:36,680 <突く!> 130 00:13:48,190 --> 00:13:53,690 <一連の動作を1回こなすのに 当初は5~6秒> 131 00:13:55,180 --> 00:13:57,660 <1万回を突き終えるまでに→ 132 00:13:57,660 --> 00:14:01,660 初日は18時間以上を費やした> 133 00:14:02,740 --> 00:14:06,240 <突き終えれば 倒れるように寝る> 134 00:14:07,690 --> 00:14:11,680 <起きては また突くを 繰り返す日々> 135 00:15:31,670 --> 00:15:34,190 <2年が過ぎた頃→ 136 00:15:34,190 --> 00:15:36,190 異変に気付く> 137 00:15:37,180 --> 00:15:41,180 ハァ… ハァ… ハァ…。 138 00:15:42,670 --> 00:15:47,170 <1万回 突き終えても 日が暮れていない> 139 00:15:53,680 --> 00:15:58,180 <齢50歳を超えて 完全に羽化する> 140 00:15:59,690 --> 00:16:03,190 <感謝の正拳突き 1万回> 141 00:16:05,170 --> 00:16:07,210 <1時間を切る!> 142 00:16:07,210 --> 00:16:15,170 (鳴き声) 143 00:16:15,170 --> 00:16:19,670 <代わりに 祈る時間が増えた> 144 00:16:22,680 --> 00:16:32,680 (足音) 145 00:16:43,660 --> 00:16:54,660 (ざわめき) 146 00:16:59,780 --> 00:17:01,780 (館長) んっ? 147 00:17:03,170 --> 00:17:05,180 《おぉ!?》 148 00:17:05,180 --> 00:17:07,670 <山を下りた時→ 149 00:17:07,670 --> 00:17:10,170 ネテロの拳は…> 150 00:17:11,170 --> 00:17:14,170 <音を置き去りにした!!> 151 00:17:21,270 --> 00:17:26,190 《気のせいだよな》 《一瞬… 消えて》 152 00:17:26,190 --> 00:17:29,690 《音が後から…》 153 00:17:29,690 --> 00:17:31,190 館長? 154 00:17:31,190 --> 00:17:34,660 (館長) か…→ 155 00:17:34,660 --> 00:17:37,160 観音様が…。 156 00:17:41,220 --> 00:17:42,720 (ネテロ) さて…。 157 00:17:45,670 --> 00:17:49,190 看板 懸けてやるかい? 158 00:17:49,190 --> 00:17:53,690 (館長) 看板は差し上げまする。 159 00:17:55,200 --> 00:18:00,200 (館長) ぜひ 私めを! 弟子にしていただきたい! 160 00:18:01,740 --> 00:18:05,180 <怪物が誕生した!> 161 00:18:05,180 --> 00:18:09,180 いいよ 飯 おごってくれたらな。 162 00:18:10,200 --> 00:18:14,690 <今から60年以上 昔のことである> 163 00:19:01,170 --> 00:19:03,170 《落下方向の先→ 164 00:19:03,170 --> 00:19:06,170 あり得ない場所から攻撃が…》 165 00:19:06,170 --> 00:19:07,670 《一体!?》 166 00:19:09,210 --> 00:19:13,710 そのまま かなたへ 消えてくれると ありがたい。 167 00:19:15,680 --> 00:19:18,680 《このままだと 相当 遠くまで 吹き飛ばされる!》 168 00:19:18,680 --> 00:19:21,170 (シャウアプフ) 王~~!! 169 00:19:21,170 --> 00:19:23,190 (ネフェルピトー) プフ!! 170 00:19:23,190 --> 00:19:27,190 《聞こえてない 王のことで 頭がいっぱいか》 171 00:19:28,160 --> 00:19:30,210 《「ドクターブライス」!!》 172 00:19:30,210 --> 00:19:31,730 <それは 本来→ 173 00:19:31,730 --> 00:19:36,190 治療意外には 全く使い道のない能力である> 174 00:19:36,190 --> 00:19:39,170 <「ドクターブライス」は 発現させた場所から→ 175 00:19:39,170 --> 00:19:41,190 移動ができず→ 176 00:19:41,190 --> 00:19:45,180 術者のピトーも 能力と尾で繋がっているため→ 177 00:19:45,180 --> 00:19:49,180 行動半径が 20mほどに限られる> 178 00:19:50,180 --> 00:19:52,230 (ネフェルピトー) ににに…。 179 00:19:52,230 --> 00:19:55,670 にににに…! 180 00:19:55,670 --> 00:19:57,690 <その制約が…> 181 00:19:57,690 --> 00:19:59,190 (ネフェルピトー) に~! 182 00:19:59,190 --> 00:20:02,660 <ピトー離脱の窮地を救った> 183 00:20:02,660 --> 00:20:04,660 《止まった…》 184 00:20:09,180 --> 00:20:11,180 (ネフェルピトー)《早く!》 185 00:20:14,270 --> 00:20:16,270 《早く!》 186 00:20:41,670 --> 00:20:44,670 (あくび) 187 00:21:23,730 --> 00:21:25,780 ♪♪~ んっ? あっ! 188 00:21:51,270 --> 00:21:53,190 <そこで彼らが目にしたのは→ 189 00:21:53,190 --> 00:21:55,690 計画時には 誰しもが→ 190 00:21:55,690 --> 00:21:58,180 そこに居るとは 考えもしなかった→ 191 00:21:58,180 --> 00:22:00,680 ユピーの姿だった>