1 00:00:04,984 --> 00:00:05,985 王! 2 00:02:22,413 --> 00:02:27,335 ユピーの一撃によって 討伐軍は分断された 3 00:02:43,893 --> 00:02:46,813 大階段を完全に破壊し 4 00:02:46,813 --> 00:02:51,317 なおも上って来ようとする者を 迎え撃つ構えのユピー 5 00:02:52,819 --> 00:02:54,821 その背後に 6 00:02:54,821 --> 00:02:59,325 間一髪 2階に逃れた ナックルとメレオロン 7 00:03:02,370 --> 00:03:05,331 階下に 8 00:03:05,331 --> 00:03:10,795 最も間近でユピーの攻撃に さらされたシュート 9 00:03:10,795 --> 00:03:13,297 マズい 10 00:03:13,297 --> 00:03:16,300 足をやられた 11 00:03:16,300 --> 00:03:18,302 シュート! 12 00:03:18,302 --> 00:03:20,847 そして モラウ 13 00:03:20,847 --> 00:03:23,850 あとは任せたぞ 14 00:03:25,309 --> 00:03:27,812 ナックル! 15 00:03:27,812 --> 00:03:31,816 ナックルの名は 呼ぶわけにはいかない 16 00:03:32,817 --> 00:03:34,277 ん? 17 00:03:46,289 --> 00:03:47,790 あっ! 18 00:03:54,297 --> 00:03:57,300 ぐっ… しゃらくせぇ! 19 00:04:04,932 --> 00:04:06,809 ユピーの一撃で 20 00:04:06,809 --> 00:04:10,313 瞬く間に切り裂かれた 「ディープパープル」だが 21 00:04:10,313 --> 00:04:12,815 そうしやすいよう モラウによって 22 00:04:12,815 --> 00:04:15,818 巧みに配置されたものだった 23 00:04:21,365 --> 00:04:25,828 ん? あいつらは おとりか! 24 00:04:28,289 --> 00:04:33,294 この手応え… これは煙じゃ ねえ! 25 00:04:36,839 --> 00:04:38,341 あっ! 26 00:04:38,341 --> 00:04:41,844 煙じゃねえのは 武器だけ? 27 00:04:45,389 --> 00:04:48,893 バカが 逃がすか~! 28 00:04:50,812 --> 00:04:54,816 己の武器をも おとりに使ったモラウには 29 00:04:54,816 --> 00:04:58,319 走る以外のすべは 残されていなかった 30 00:04:58,319 --> 00:04:59,821 …が 31 00:05:04,325 --> 00:05:08,913 ナックルは 呼ばれなくとも分かっていた 32 00:05:08,913 --> 00:05:10,915 「ハコワレ」! 33 00:05:13,835 --> 00:05:20,341 チッ 地平線まで ぶっ飛ばす気合で殴ってんのに 34 00:05:20,341 --> 00:05:23,344 合計で590 35 00:05:23,344 --> 00:05:28,850 くっ… 10秒が 永久くれぇ長ぇ 36 00:05:28,850 --> 00:05:31,894 「ハコワレ」は 追加分のダメージも 37 00:05:31,894 --> 00:05:37,400 能力発動時の時間経過に沿って 利息が加算されて行く 38 00:05:41,320 --> 00:05:43,322 見失った! 39 00:05:44,824 --> 00:05:47,285 おのれぇ~! 40 00:05:47,285 --> 00:05:51,789 沸騰しかけたユピーを 冷静に戻したのは 41 00:05:51,789 --> 00:05:55,293 増殖させた目が捉えた影 42 00:06:01,299 --> 00:06:03,801 右足を破壊されたシュートは 43 00:06:03,801 --> 00:06:08,806 無意識のうちに 残った足で腕の上に立っていた 44 00:06:08,806 --> 00:06:12,810 過去に 試したことすら なかったにもかかわらず 45 00:06:12,810 --> 00:06:17,815 シュートは これこそが 自分の奥義だと確信した 46 00:06:23,279 --> 00:06:25,823 加えて 右目をふさいだのにも 47 00:06:25,823 --> 00:06:29,285 明確な理由が あったわけではない 48 00:06:29,285 --> 00:06:33,331 ただ 当人は 追い込まれるほど 49 00:06:33,331 --> 00:06:38,336 力が みなぎって来るのを この状況で楽しんでいた 50 00:06:42,423 --> 00:06:45,426 うぅ…! 51 00:06:46,844 --> 00:06:49,305 逆境を糧に… 52 00:06:52,308 --> 00:06:54,810 シュートは飛んだのだ 53 00:07:14,830 --> 00:07:17,833 その すさまじいスピードと気迫は 54 00:07:17,833 --> 00:07:20,836 ユピーの全神経を コンマ数秒 55 00:07:20,836 --> 00:07:24,340 防御へ集中させることに 成功した 56 00:07:26,342 --> 00:07:28,386 全ては 57 00:07:28,386 --> 00:07:31,389 他を生かすため 58 00:07:34,809 --> 00:07:37,812 シュート! ナックル! 59 00:07:43,317 --> 00:07:45,319 これが終わったら まず 60 00:07:45,319 --> 00:07:50,366 うまい酒 浴びるほど飲んで 酔っぱらおうぜ! 61 00:07:50,366 --> 00:07:53,828 嫌がるお前らを 力いっぱい抱き締めるにゃあ 62 00:07:53,828 --> 00:07:56,330 それしか思い付かねえからよ 63 00:07:58,833 --> 00:08:02,294 両陣営が舞い上げた 大量の粉塵は 64 00:08:02,294 --> 00:08:06,340 モラウが煙のオーラを 宮殿全体に広げて 65 00:08:06,340 --> 00:08:09,844 戦況を把握するのに 好都合だった 66 00:08:11,387 --> 00:08:14,390 モラウの標的は 玉座の間 67 00:08:16,308 --> 00:08:19,812 ユピーが 大階段を破壊した時… 68 00:08:21,355 --> 00:08:25,317 ゴンとキルアは その一撃を避けると同時に 69 00:08:25,317 --> 00:08:27,319 進路を変えていた 70 00:08:39,790 --> 00:08:43,836 東塔2階から 直接 玉座の間のある 71 00:08:43,836 --> 00:08:47,298 中央塔3階へ跳ぶ算段である 72 00:08:47,298 --> 00:08:49,300 突入と同時に 73 00:08:49,300 --> 00:08:52,303 地下へのエレベーターを目指した イカルゴを… 74 00:08:54,346 --> 00:08:56,348 庭園で抜き去る 75 00:08:57,892 --> 00:09:01,312 遺体を わが身のように操作できる能力 76 00:09:01,312 --> 00:09:03,814 「リビング・デッド・ドールズ」 によって 77 00:09:03,814 --> 00:09:06,817 複眼の使用が可能となった イカルゴは 78 00:09:06,817 --> 00:09:10,821 「ドラゴンダイヴ」を 無傷で回避していた 79 00:09:17,870 --> 00:09:21,874 キルアが 視界の端に捉えたのは… 80 00:09:24,335 --> 00:09:27,797 2匹の兵隊アリ 81 00:09:27,797 --> 00:09:30,800 イカルゴの向かう先 82 00:09:40,893 --> 00:09:44,396 瞬間 キルアは走っていた 83 00:10:21,642 --> 00:10:23,185 ん? 84 00:10:30,109 --> 00:10:34,113 キルア! 何でエレベーターの方向へ? 85 00:10:37,116 --> 00:10:39,577 何やってんだ? 86 00:10:39,577 --> 00:10:41,579 俺は一体… 87 00:10:41,579 --> 00:10:46,667 自身の行動に 衝撃を受けるのも当然である 88 00:10:46,667 --> 00:10:48,586 個々の役割を守れと 89 00:10:48,586 --> 00:10:53,090 誰よりも厳しく周りに説いた 張本人なのだ 90 00:10:54,592 --> 00:10:58,596 キルアの思考は 完全に停止した 91 00:11:13,110 --> 00:11:15,112 しかし 92 00:11:15,112 --> 00:11:19,116 パニックに陥った頭とは 裏腹に… 93 00:11:22,620 --> 00:11:26,582 彼の肉体は 合理的に働き 94 00:11:26,582 --> 00:11:31,587 オーラの消費を 最小限に抑えつつ… 95 00:11:34,089 --> 00:11:38,093 迅速 かつ正確に… 96 00:11:42,598 --> 00:11:45,601 兵隊アリ2匹の戦闘能力と 97 00:11:45,601 --> 00:11:48,604 行動選択の余地を殺いだ 98 00:11:55,611 --> 00:12:00,574 見ていたのは イカルゴと もう1匹 99 00:12:26,100 --> 00:12:28,102 クソ! 100 00:12:28,102 --> 00:12:31,105 俺は… 101 00:12:31,105 --> 00:12:34,108 何てことを! 102 00:12:35,651 --> 00:12:37,653 あっ 103 00:13:24,116 --> 00:13:26,118 キルア… 104 00:13:27,661 --> 00:13:29,663 貸しだぞ 105 00:13:33,083 --> 00:13:37,588 われに返って さまざまな感情が錯綜し 106 00:13:37,588 --> 00:13:40,591 混乱しかけたキルアの頭の中を 107 00:13:40,591 --> 00:13:43,594 イカルゴの一声が払った 108 00:13:51,185 --> 00:13:55,606 2匹のアリが 音を立てて崩れた時 109 00:13:55,606 --> 00:13:59,568 キルアは もう前を向いていた 110 00:14:03,572 --> 00:14:05,574 フラッタ!? 111 00:14:08,118 --> 00:14:10,621 おかしい 112 00:14:10,621 --> 00:14:15,084 地下へのエレベーターが 配置されている廊下の両端には 113 00:14:15,084 --> 00:14:17,628 使用人のための部屋があり 114 00:14:17,628 --> 00:14:21,090 現在は 兵隊アリが占有している 115 00:14:22,591 --> 00:14:26,637 イカルゴが 2匹のアリの間を抜け 116 00:14:26,637 --> 00:14:30,599 エレベーターに たどり着くのと 時を同じくして… 117 00:14:32,142 --> 00:14:33,685 あっ 118 00:14:33,685 --> 00:14:36,105 息を合わせたかのように 119 00:14:36,105 --> 00:14:39,608 両側の扉が開き始めた 120 00:14:39,608 --> 00:14:44,113 両の扉から現れたのは… 121 00:14:52,121 --> 00:14:54,123 ヂートゥ! 122 00:14:55,582 --> 00:14:57,584 ブロヴーダ! 123 00:15:02,631 --> 00:15:07,094 ウェルフィンが フラッタを認め 身を隠したのは 124 00:15:07,094 --> 00:15:10,097 違和感を嗅ぎとったからだ 125 00:15:12,641 --> 00:15:14,643 早過ぎる 126 00:15:16,103 --> 00:15:20,107 兵隊アリ2匹が 敵を発見した際の警戒音 127 00:15:20,107 --> 00:15:23,110 そして 直後の断末 128 00:15:23,110 --> 00:15:27,573 2匹を倒したらしき賊が 廊下を引き返すのと 129 00:15:27,573 --> 00:15:32,202 その後 フラッタが姿を現すまでの間が 130 00:15:32,202 --> 00:15:34,204 短過ぎる! 131 00:15:36,081 --> 00:15:39,626 あれでは 確実に賊とフラッタは 132 00:15:39,626 --> 00:15:42,588 廊下で すれ違っていなければならない 133 00:15:42,588 --> 00:15:46,592 なら なぜ 2匹は殺され 134 00:15:46,592 --> 00:15:50,095 フラッタは 殺されなかった 135 00:15:50,095 --> 00:15:52,639 フラッタは 賊側 136 00:15:52,639 --> 00:15:54,683 つまり 137 00:15:54,683 --> 00:15:56,685 裏切り! 138 00:15:58,103 --> 00:16:02,608 単独か? それとも ハギャ… 139 00:16:02,608 --> 00:16:07,112 いや… レオルの指示か 140 00:16:23,629 --> 00:16:26,632 何てザマだ 141 00:16:26,632 --> 00:16:30,093 肝心な時に そばにいないで 142 00:16:30,093 --> 00:16:34,097 それで王直属の護衛軍? 143 00:16:34,097 --> 00:16:37,643 王の所在すら分からず 144 00:16:37,643 --> 00:16:43,106 これで王直属の護衛軍? 145 00:16:43,106 --> 00:16:44,608 否 146 00:16:46,109 --> 00:16:48,612 護衛軍 失格! 147 00:16:51,073 --> 00:16:53,575 それだけのこと 148 00:16:55,118 --> 00:16:57,120 プフの忠誠心は 149 00:16:57,120 --> 00:17:01,124 その強さ故の もろさを併せ持つ 150 00:17:03,085 --> 00:17:07,589 絶対的な理想が先にあり 修正が利かない 151 00:17:09,591 --> 00:17:13,595 フフフ… アハハ…! 152 00:17:13,595 --> 00:17:16,098 ア~ハ~ハハハ…! 153 00:17:16,098 --> 00:17:18,642 元護衛軍 プフ 154 00:17:18,642 --> 00:17:22,104 さぁ プフ 無能のプフ 155 00:17:22,104 --> 00:17:24,606 愚か者め 156 00:17:24,606 --> 00:17:29,111 護衛軍失格のプフよ 次に どこへ行く? 157 00:17:29,111 --> 00:17:32,114 見当もつかない? 158 00:17:32,114 --> 00:17:35,117 次に向かう場に 王がいなければ 159 00:17:35,117 --> 00:17:39,162 無能以下のクズですね 160 00:17:39,162 --> 00:17:43,083 いや 無能のプフよ 161 00:17:43,083 --> 00:17:46,086 お前は認めたくないだけ 162 00:17:56,597 --> 00:18:01,602 それは 自身のみならず 王にも及ぶ 163 00:18:03,103 --> 00:18:07,107 絶対の王が 万が一にも 164 00:18:07,107 --> 00:18:10,068 下せんな人間の身を案じ 165 00:18:10,068 --> 00:18:14,114 自ら下せんな人間の部屋に 足を運ぶなど 166 00:18:14,114 --> 00:18:17,117 あっては ならない! 167 00:18:17,117 --> 00:18:22,122 …のに 王は恐らく そこにいる 168 00:18:24,583 --> 00:18:30,088 私は ここに来る前から 多分それに気付いていた 169 00:18:30,088 --> 00:18:35,594 護衛軍失格なのは 王の居場所が 分からないからではなく 170 00:18:35,594 --> 00:18:40,641 分かっていながら そこに行かなかったから 171 00:18:40,641 --> 00:18:45,103 さぁ クズ以下の背信者 プフ 172 00:18:45,103 --> 00:18:48,607 今からお前は ただの虫けら! 173 00:18:48,607 --> 00:18:51,610 自分に 何も期待してはいけない 174 00:18:51,610 --> 00:18:56,573 故に 王にも 何も期待してはいけない! 175 00:18:56,573 --> 00:18:59,618 ただ ひたすら 王のため 176 00:18:59,618 --> 00:19:03,705 王のため 王のため 王のため! 王のため! 177 00:19:03,705 --> 00:19:08,126 王のため! 王のため! 王のため! 王のため! 178 00:19:08,126 --> 00:19:10,128 王のため~! 179 00:19:11,588 --> 00:19:15,592 むしろ 狂信にさえ近い その感情は 180 00:19:15,592 --> 00:19:19,096 玉座の間に到着してから数秒間 181 00:19:19,096 --> 00:19:23,100 プフの正常な思考を妨げた 182 00:19:28,105 --> 00:19:31,108 行こう 王の元へ 183 00:19:39,074 --> 00:19:41,076 よう 184 00:19:46,707 --> 00:19:48,709 …って 無視かい! 185 00:19:51,128 --> 00:19:54,589 目もくれず 王んとこへってか… 186 00:19:54,589 --> 00:19:59,594 あいにくだったな 包囲させてもらったぜ 187 00:20:02,139 --> 00:20:05,100 どうしたら 188 00:20:05,100 --> 00:20:08,186 出してもらえます? 189 00:20:08,186 --> 00:20:12,107 いいや 出さねえな 190 00:20:12,107 --> 00:20:14,109 そうですか 191 00:20:49,186 --> 00:20:53,607 あれは モラウの 「スモーキージェイル」 192 00:20:53,607 --> 00:20:58,612 プフを王から分断するために 使うと言っていた技 193 00:20:58,612 --> 00:21:02,574 塔の3階全体を 煙で覆っている以上 194 00:21:02,574 --> 00:21:05,619 あそこに 王とピトーは いない 195 00:21:05,619 --> 00:21:07,579 どこだ! 196 00:22:00,632 --> 00:22:05,595 ゴンの闘志に 火が付いた