1 00:00:02,444 --> 00:00:08,577 ネテロは 自身の心臓が停止すると同時に 2 00:00:08,570 --> 00:00:13,422 「ミニチュアローズ」によって 王と共に爆死した 3 00:01:55,928 --> 00:02:00,433 王~! 4 00:02:02,935 --> 00:02:04,937 あっ!  あっ! 5 00:02:09,025 --> 00:02:12,945 あぁ…! 6 00:02:12,945 --> 00:02:14,947 息がある! 7 00:02:16,449 --> 00:02:20,453 だが チクショ~! 早くしないと王が! 8 00:02:20,453 --> 00:02:22,914 間に合わねえ! 9 00:02:22,914 --> 00:02:26,417 とてもピトーまでは 王が持たねえよ! 10 00:02:30,421 --> 00:02:34,926 大丈夫 私が王を救う! 11 00:02:34,926 --> 00:02:36,928 どうやって!? 12 00:02:43,434 --> 00:02:46,979 私を召し上がっていただく 13 00:02:46,979 --> 00:02:48,981 それだけのこと 14 00:02:50,441 --> 00:02:52,443 あっ… 15 00:03:00,410 --> 00:03:03,413 あっ… あぁ… 16 00:03:03,413 --> 00:03:06,999 さぁ 私の細胞達よ! 17 00:03:06,999 --> 00:03:11,462 隅々まで行きわたり 王を癒やせ! 18 00:03:47,498 --> 00:03:49,542 あっ! 19 00:04:05,433 --> 00:04:09,937 お お お… 20 00:04:09,937 --> 00:04:11,939 王~! 21 00:04:18,946 --> 00:04:21,407 王 22 00:04:21,407 --> 00:04:25,411 いかがですか? ご気分は 23 00:04:28,456 --> 00:04:31,459 えも言えぬ美味 24 00:04:33,961 --> 00:04:37,924 楽園の空気を吸うがごとく 25 00:04:37,924 --> 00:04:42,929 力が 見る見る 満ちて来るのが分かる 26 00:04:44,972 --> 00:04:48,935 まさに 妖精のミスト 27 00:04:50,436 --> 00:04:53,439 なんと… 28 00:04:56,526 --> 00:05:01,447 なんと… もったいないお言葉! 29 00:05:01,447 --> 00:05:03,950 うっ! うぅ… 30 00:05:03,950 --> 00:05:07,453 ハァ ハァ ハァ… 31 00:05:08,955 --> 00:05:11,958 それは よろしゅうございました 32 00:05:13,918 --> 00:05:17,505 存分にお召し上がりくださいませ 33 00:05:17,505 --> 00:05:20,007 たっぷりと用意してあります 34 00:05:21,425 --> 00:05:23,928 はぁ… あっ 35 00:05:23,928 --> 00:05:27,431 たまらぬ… 36 00:05:27,431 --> 00:05:33,437 この味を… 知ってしまっては… 37 00:05:33,437 --> 00:05:36,983 もう… 他のものは 38 00:05:36,983 --> 00:05:40,444 食えぬではないか 39 00:05:41,904 --> 00:05:44,407 あぁ~! 40 00:05:46,409 --> 00:05:48,953 あぁ! 41 00:05:48,953 --> 00:05:53,457 王! 王! 王! 王~! 42 00:05:53,457 --> 00:05:56,961 もう これ以上 私を 43 00:05:56,961 --> 00:06:01,924 喜びの天空へと いざなうのは おやめください! 44 00:06:01,924 --> 00:06:03,926 もう! 45 00:06:03,926 --> 00:06:08,472 おっ おっ おっ… 46 00:06:08,472 --> 00:06:12,435 おぉ~! 47 00:06:14,937 --> 00:06:20,526 王! それでは こちらも ご賞味ください! 48 00:06:20,526 --> 00:06:23,446 ハァ ハァ 49 00:06:33,956 --> 00:06:36,959 うっ… 50 00:06:48,429 --> 00:06:51,432 細胞を液体に変えて… 51 00:06:52,433 --> 00:06:57,438 くっ… 考えたな ユピー 52 00:06:58,439 --> 00:07:03,986 おぉ… おぉ… 53 00:07:03,986 --> 00:07:07,949 おおお… 54 00:07:07,949 --> 00:07:10,952 おぉ… 55 00:07:10,952 --> 00:07:14,914 おぉ…! 56 00:07:22,463 --> 00:07:26,550 なんと力強く濃厚な… 57 00:07:26,550 --> 00:07:30,930 天界から 降り落ちたとしか思えぬ… 58 00:07:30,930 --> 00:07:34,934 まさに 天使の滴! 59 00:07:36,435 --> 00:07:38,437 あぁ~! 60 00:07:43,442 --> 00:07:48,030 おぉ~! おぉ~! 61 00:07:48,030 --> 00:07:49,949 あぁ~! 62 00:07:49,949 --> 00:07:53,953 王~! 63 00:07:56,455 --> 00:07:57,957 くっ… 64 00:07:59,458 --> 00:08:04,463 優劣つけること かなわぬ故 65 00:08:04,463 --> 00:08:08,926 共に極上の一品と断ずるに 66 00:08:08,926 --> 00:08:11,929 迷いの余地は皆無 67 00:08:11,929 --> 00:08:13,931 あっ! 68 00:08:13,931 --> 00:08:15,975 あぁ…! 69 00:08:15,975 --> 00:08:19,937 足りぬ… もっとだ 70 00:08:19,937 --> 00:08:22,440 両方とも… 71 00:08:23,983 --> 00:08:28,946 ありったけ… 持ってまいれ… 72 00:08:34,410 --> 00:08:37,955 うおぉ~! 73 00:08:37,955 --> 00:08:41,917 あぁ~! 74 00:08:41,917 --> 00:08:43,919 はい! 75 00:08:43,919 --> 00:08:45,921 わが王! 76 00:08:47,465 --> 00:08:49,467 喜んで! 77 00:08:51,010 --> 00:08:53,929 この上ない至高 78 00:08:53,929 --> 00:08:56,432 極上の喜び 79 00:09:22,458 --> 00:09:24,919 これは何だ!? 80 00:09:24,919 --> 00:09:27,421 この気持ちは!? 81 00:09:32,051 --> 00:09:35,429 これからは 余を 82 00:09:35,429 --> 00:09:38,432 「メルエム」と呼ぶがいい 83 00:09:38,432 --> 00:09:40,434 あっ! 84 00:09:45,940 --> 00:09:48,442 それこそ 85 00:09:48,442 --> 00:09:53,447 母より賜りし 余の名前 86 00:09:58,953 --> 00:10:01,956 おぉ… 87 00:10:01,956 --> 00:10:03,958 そうか… 88 00:10:05,417 --> 00:10:07,962 これこそが… 89 00:10:17,429 --> 00:10:21,433 無償の愛! 90 00:10:30,943 --> 00:10:35,447 絶対的存在の死と再生に際し 91 00:10:35,447 --> 00:10:40,452 さらに 自身を 王と共有することによって 92 00:10:40,452 --> 00:10:43,414 プフとユピーが到達したのは… 93 00:10:46,959 --> 00:10:51,422 種の頂点 女王の域 94 00:11:31,086 --> 00:11:34,632 明らかに 力が増している 95 00:11:34,632 --> 00:11:37,718 以前の王より明らかに! 96 00:11:37,718 --> 00:11:41,597 我々の肉体が お役に立ったのだ 97 00:11:41,597 --> 00:11:45,100 そして 王の一部に 98 00:11:45,100 --> 00:11:49,104 何という光栄! 何という至福! 99 00:11:49,104 --> 00:11:52,608 王の鼓動! 王の体温! 100 00:11:52,608 --> 00:11:56,612 王の意識まで 共有しているかのよう! 101 00:12:02,076 --> 00:12:04,078 しかし… 102 00:12:05,079 --> 00:12:07,581 だからこそ分かる 103 00:12:09,124 --> 00:12:11,126 王は 今… 104 00:12:13,587 --> 00:12:16,090 困惑なさっている 105 00:12:21,178 --> 00:12:23,180 王! 106 00:12:25,599 --> 00:12:28,602 メ… メルエム様 107 00:12:28,602 --> 00:12:31,605 お加減は いかがでございますか? 108 00:12:34,108 --> 00:12:37,611 一度 宮殿に戻られたほうが… 109 00:12:39,613 --> 00:12:44,618 先ほどの料理も お望みとあれば まだ ございます 110 00:12:45,577 --> 00:12:49,081 あと数分で 私の分身も ここに来る 111 00:12:50,582 --> 00:12:52,626 料理… 112 00:12:52,626 --> 00:12:54,628 そうか… 113 00:12:57,131 --> 00:13:00,134 あの味は現実か 114 00:13:05,097 --> 00:13:08,100 まばゆい光の中で 115 00:13:08,100 --> 00:13:11,603 何者かが余の名前を呼んだ 116 00:13:13,105 --> 00:13:15,607 「メルエム」と 117 00:13:21,655 --> 00:13:27,578 それが夢か現実か 判然とせぬ 118 00:13:27,578 --> 00:13:30,122 なぜ 119 00:13:30,122 --> 00:13:33,125 余が ここにいるのか… 120 00:13:35,085 --> 00:13:37,588 思い出せぬ 121 00:13:37,588 --> 00:13:39,590 あっ! 122 00:13:44,136 --> 00:13:46,180 メルエム様… 123 00:13:46,180 --> 00:13:48,682 ご記憶が…? 124 00:13:50,601 --> 00:13:52,603 気分は悪くない 125 00:13:52,603 --> 00:13:58,108 いや… むしろ 全身に力が みなぎっている 126 00:14:00,110 --> 00:14:04,615 頭だけが… かすみがかって… 127 00:14:09,203 --> 00:14:12,122 お主達 そのなりは どうした? 128 00:14:12,122 --> 00:14:14,124 あっ… 129 00:14:16,627 --> 00:14:20,589 我々の分身を 偵察に出しております 130 00:14:20,589 --> 00:14:24,134 敵の残党を捜し出し 始末するため… 131 00:14:24,134 --> 00:14:25,636 うっ! 132 00:14:25,636 --> 00:14:27,638 あっ! 133 00:14:27,638 --> 00:14:33,602 たとえ 余をおもんぱかってのこと だとしても 134 00:14:33,602 --> 00:14:37,606 余に対する偽りは 背信と心得よ 135 00:14:37,606 --> 00:14:41,568 もう 二度は言わぬぞ 136 00:14:46,115 --> 00:14:50,160 余は 食ったのだな? 137 00:14:50,160 --> 00:14:52,579 お主達を 138 00:14:52,579 --> 00:14:55,082 我々が 差し出したのでございます! 139 00:14:55,082 --> 00:14:59,586 差し出がましいまねとは知りつつ 全て我々の一存! 140 00:15:03,090 --> 00:15:07,636 何があった? 説明いたせ 141 00:15:07,636 --> 00:15:12,599 そのためには いささかの 確認が必要にございます 142 00:15:12,599 --> 00:15:17,104 私とユピーの もともとの姿は 覚えておいでのご様子 143 00:15:17,104 --> 00:15:22,067 ならば 我々が初めて 王にお仕えした日のことは? 144 00:15:27,114 --> 00:15:29,116 分からぬ 145 00:15:30,159 --> 00:15:34,580 お主達が護衛軍 プフとユピーであることは 146 00:15:34,580 --> 00:15:37,124 見た瞬間に認識できた 147 00:15:37,124 --> 00:15:41,628 いや… 正確には 思い出したというべきか 148 00:15:41,628 --> 00:15:46,592 だが 前後の経緯となると 記憶がない 149 00:15:46,592 --> 00:15:49,636 メルエム様 150 00:15:49,636 --> 00:15:52,181 恐らく 爆発の衝撃による 151 00:15:52,181 --> 00:15:55,100 一時的な 記憶障害でございましょう 152 00:15:55,100 --> 00:15:58,103 爆発…  はい 153 00:15:59,605 --> 00:16:03,066 王は 自ら敵と 1対1の決闘に臨み 154 00:16:03,066 --> 00:16:05,611 ここへ来ました 155 00:16:05,611 --> 00:16:09,156 しかし 卑劣な人間どもは 156 00:16:09,156 --> 00:16:12,075 強力な爆弾という 汚い手段でもって 157 00:16:12,075 --> 00:16:16,580 王の誠意に 裏切りで応えたのです! 158 00:16:20,125 --> 00:16:23,086 1対1… 159 00:16:23,086 --> 00:16:27,633 そう 余は 160 00:16:27,633 --> 00:16:32,095 1対1で戦っていた 161 00:16:32,095 --> 00:16:35,599 王の生命力 運命力を もってすれば 162 00:16:35,599 --> 00:16:40,604 人間ごときの兵器で致命傷を 受ける道理はございません 163 00:16:40,604 --> 00:16:45,108 しかし あまりに 痛ましいお姿を見るに堪えず 164 00:16:45,108 --> 00:16:48,153 叱責を受けるのは承知の上 165 00:16:48,153 --> 00:16:51,657 微力ながら 回復の一助となった次第 166 00:16:54,076 --> 00:16:57,621 もともと 我々の体は余す所なく 167 00:16:57,621 --> 00:17:01,124 王 ご自身が所有されるもの 168 00:17:01,124 --> 00:17:05,587 我々は 王にお返しした だけのことでございます 169 00:17:07,589 --> 00:17:10,092 宮殿へ戻りましょう 170 00:17:11,677 --> 00:17:15,681 それが 記憶回復の早道にございます 171 00:17:17,599 --> 00:17:19,601 これは… 172 00:17:21,603 --> 00:17:24,606 千載一遇の 173 00:17:24,606 --> 00:17:26,608 チャンス! 174 00:17:28,110 --> 00:17:31,113 ひと足先に宮殿へ戻り… 175 00:17:32,656 --> 00:17:35,701 あれを始末する 176 00:17:35,701 --> 00:17:40,122 今ならば 王に あれの記憶はない 177 00:17:40,122 --> 00:17:43,584 今ならば あれの存在を消してしまえば 178 00:17:43,584 --> 00:17:47,087 思い出す機会もなくなる理屈! 179 00:17:49,590 --> 00:17:52,092 やることは 180 00:17:52,092 --> 00:17:54,136 ピトーの説得? 181 00:17:54,136 --> 00:17:56,680 邪魔な人間どもの排除? 182 00:17:56,680 --> 00:17:59,600 いや! まず… 183 00:17:59,600 --> 00:18:02,644 何よりも… 184 00:18:02,644 --> 00:18:06,106 あれの息の根を止める 185 00:18:08,108 --> 00:18:12,613 殺ってしまえば 後は どうとでもなるのです 186 00:18:13,655 --> 00:18:16,199 王が これから 宮殿に向かうとして 187 00:18:16,199 --> 00:18:19,202 全力で走っても 20分は かかる 188 00:18:20,579 --> 00:18:23,582 殺るだけならば じゅうぶんの時間差 189 00:18:23,582 --> 00:18:25,083 あっ! 190 00:18:35,093 --> 00:18:37,638 おぉ~! 191 00:18:37,638 --> 00:18:43,143 生まれた時から 我が身の 一部だったかのような自然さ 192 00:18:44,102 --> 00:18:46,605 すぐにでも飛べる 193 00:18:52,069 --> 00:18:54,571 あぁ…! あっ… 194 00:18:56,114 --> 00:18:58,116 宮殿はどっちだ? 195 00:18:58,116 --> 00:19:03,121 北です 今の王ならば 急げば 15分ほどで着きましょう! 196 00:19:11,588 --> 00:19:13,590 ある 197 00:19:17,594 --> 00:19:21,598 余の欲する答えが 宮殿にある 198 00:19:41,576 --> 00:19:45,080 速い! もたもたしてたら追い付かれる 199 00:19:45,080 --> 00:19:48,083 15分? いや このスピードなら 200 00:19:48,083 --> 00:19:51,670 5分で着いてしまう 猶予は長くて2~3分 201 00:19:51,670 --> 00:19:54,673 急げ! 私の分身! 202 00:19:57,092 --> 00:19:59,594 これは賭けだ 203 00:19:59,594 --> 00:20:04,599 宮殿の前に整然と並ぶ 数百万の人の群れを見れば 204 00:20:04,599 --> 00:20:07,602 王は きっと思い出してくださる 205 00:20:08,603 --> 00:20:13,608 生物統一こそ 唯一無二の目的だと! 206 00:20:16,069 --> 00:20:20,615 あの小娘さえ 目に入らなければ! 207 00:20:20,615 --> 00:20:23,118 護衛軍として! 208 00:20:23,118 --> 00:20:26,580 女王の意志を継ぐ者として! 209 00:20:26,580 --> 00:20:31,084 消去する! 下賤な ヒトの娘など! 210 00:20:35,589 --> 00:20:38,091 いない… 211 00:20:38,091 --> 00:20:40,594 どこへ? 212 00:20:42,596 --> 00:20:44,598 「ハコワレ」! 213 00:20:55,108 --> 00:20:58,111 あんたは既に この目で見ている 214 00:21:03,617 --> 00:21:06,119 繭になる前に 215 00:21:09,664 --> 00:21:14,127 どこにいても 私には手に取るように見える 216 00:21:18,089 --> 00:21:23,094 何だ!? 今 私の分身を攻撃したものは!? 217 00:21:23,094 --> 00:21:26,598 突然 何の気配もなく! 218 00:21:26,598 --> 00:21:29,100 プフ 何だ? それは 219 00:21:29,100 --> 00:21:32,103 えっ? あっ! 220 00:21:32,103 --> 00:21:34,147 分かりません 221 00:21:34,147 --> 00:21:39,152 私の分身が 敵の残党に 反撃された結果のようです 222 00:21:40,070 --> 00:21:42,072 急ぐぞ 223 00:21:51,623 --> 00:21:53,625 王は…! 224 00:22:02,092 --> 00:22:06,096 王は生きていた