1 00:00:32,503 --> 00:00:34,503 (鳥の鳴き声) (コムギ) うっ…。 2 00:00:38,977 --> 00:00:41,512 あっ… ありがとうございます。 3 00:00:41,512 --> 00:00:43,998 (王) なぜ 助けを呼ばぬ!? 4 00:00:43,998 --> 00:00:48,586 ここも こっちも 血だらけではないか! 5 00:00:48,586 --> 00:00:52,006 (泣き声) 6 00:00:52,006 --> 00:00:56,978 《何なのだ? この生き物は》 (泣き声) 7 00:00:56,978 --> 00:00:59,981 (王)《余は こいつを→ 8 00:00:59,981 --> 00:01:02,500 どうしたいのだ!?》 9 00:01:02,500 --> 00:01:22,487 ♪♪~ 10 00:01:22,487 --> 00:01:42,490 ♪♪~ 11 00:01:42,490 --> 00:01:51,490 ♪♪~ 12 00:03:49,484 --> 00:03:52,970 <選別開始まで 残り1日> 13 00:03:52,970 --> 00:03:57,470 <首都ペイジンは 静かな朝を迎えていた> 14 00:04:05,466 --> 00:04:07,969 (ゴン=フリークス) あっ おはよう! 15 00:04:07,969 --> 00:04:10,969 (イカルゴ) 早いな 2人とも。 16 00:04:11,989 --> 00:04:15,460 (キルア=ゾルディック) 日付の変わる 0時まで あと19時間。 17 00:04:15,460 --> 00:04:17,478 いよいよ 今夜だね。 18 00:04:17,478 --> 00:04:20,498 じゃあ 最終確認しとこうか。 19 00:04:20,498 --> 00:04:23,050 (キルアの声) 俺とゴンは 突入と同時に→ 20 00:04:23,050 --> 00:04:26,471 中央階段を上って 玉座の間まで直行。 21 00:04:26,471 --> 00:04:27,972 うん。 22 00:04:27,972 --> 00:04:30,458 イカルゴは 北東側のエレベーターで→ 23 00:04:30,458 --> 00:04:33,978 地下へ降りてパームを捜す。 24 00:04:33,978 --> 00:04:36,981 うまく発見できたら 俺達に構わず 脱出してくれ。 25 00:04:36,981 --> 00:04:38,483 オス。 26 00:04:38,483 --> 00:04:42,019 玉座の間に 王と護衛軍3匹がいた場合は→ 27 00:04:42,019 --> 00:04:44,572 計画通りに行動する。 28 00:04:44,572 --> 00:04:47,992 問題は 奴らがいなかった場合。 29 00:04:47,992 --> 00:04:50,978 キルアは それに こだわってるけど…。 30 00:04:50,978 --> 00:04:54,465 どのくらいの確率だよ? そんな場合って。 31 00:04:54,465 --> 00:04:56,984 まぁ めったないことだと思うよ。 32 00:04:56,984 --> 00:04:59,470 でも そんな稀が結構 起こるんだ。 33 00:04:59,470 --> 00:05:01,989 矛盾してるだろ? それって。 34 00:05:01,989 --> 00:05:05,059 綿密に 相手の行動パターンを調べて→ 35 00:05:05,059 --> 00:05:07,495 今日しかないって日を決めるだろ。 36 00:05:07,495 --> 00:05:11,482 何時には 必ずここにいるって時に 合わせて待ってると→ 37 00:05:11,482 --> 00:05:16,487 お互いにとって予期せぬ出来事が そんな日に限って起こる。 38 00:05:16,487 --> 00:05:19,974 前の仕事じゃ よくあったんだ めったにないことが→ 39 00:05:19,974 --> 00:05:23,544 その日に限って よく起こるってパターンがね。 40 00:05:23,544 --> 00:05:26,981 前の仕事なら 次に延ばせばよかった。 41 00:05:26,981 --> 00:05:30,468 確実に仕留められる 次の機会までね。 42 00:05:30,468 --> 00:05:32,470 けど 今回は違う。 43 00:05:32,470 --> 00:05:36,474 時間は変えられず 動きだしたら後には戻れない。 44 00:05:36,474 --> 00:05:40,494 一瞬の狼狽が 死に直結してる。 45 00:05:40,494 --> 00:05:43,548 だから 今から考えておくんだ。 46 00:05:43,548 --> 00:05:46,484 ありとあらゆる場合をな。 47 00:05:46,484 --> 00:05:48,986 (キルアの声) もしも 玉座の間に奴らがいなくても→ 48 00:05:48,986 --> 00:05:51,472 宮殿内部にいるなら問題はない。 49 00:05:51,472 --> 00:05:54,976 ピトーの「円」は 宮殿全体と庭園を包んでも→ 50 00:05:54,976 --> 00:05:57,979 余りある面積をカバーしてる。 51 00:05:57,979 --> 00:06:01,032 つまり 俺達が突入した瞬間に→ 52 00:06:01,032 --> 00:06:03,985 あの時の超不気味なオーラを 感じ取れたら→ 53 00:06:03,985 --> 00:06:07,488 奴らは宮殿内にいるってことだ。 54 00:06:07,488 --> 00:06:11,475 あとは その まがまがしさの 濃いほうへ向かって行けば→ 55 00:06:11,475 --> 00:06:14,996 その中心に奴がいる。 56 00:06:14,996 --> 00:06:19,016 問題なのは ピトーのオーラが 感じられない場合。 57 00:06:19,016 --> 00:06:22,069 つまり 奴らが宮殿内にいない場合。 58 00:06:22,069 --> 00:06:26,474 もしくは 宮殿内にいても なぜか「円」を使ってない場合だね。 59 00:06:26,474 --> 00:06:28,492 宮殿の中にいて→ 60 00:06:28,492 --> 00:06:31,462 王を守るための 「円」をしない場合なんてあるか? 61 00:06:31,462 --> 00:06:35,483 それが あったんだって ノヴさんが宮殿に侵入した時。 62 00:06:35,483 --> 00:06:36,984 へぇ~! 63 00:06:36,984 --> 00:06:39,987 そう それが一番 不可解。 64 00:06:39,987 --> 00:06:42,523 (キルアの声) コルトによると ノヴが見たのは→ 65 00:06:42,523 --> 00:06:45,076 プフって奴のオーラ。 66 00:06:45,076 --> 00:06:49,497 護衛軍は 王のそばを離れないから プフがいたってことは→ 67 00:06:49,497 --> 00:06:53,484 他の2匹も王と一緒に 宮殿内にいたってことだ。 68 00:06:53,484 --> 00:06:56,988 なのに なぜ ピトーは 人形も「円」も引っ込めて→ 69 00:06:56,988 --> 00:06:58,973 警備をプフに任せ→ 70 00:06:58,973 --> 00:07:01,976 結果 ノヴの侵入を 許してしまったのか? 71 00:07:01,976 --> 00:07:06,564 奴の能力に 関係することだと思うんだがな。 72 00:07:06,564 --> 00:07:09,467 じゃあ それもコルトに聞いてみようよ。 73 00:07:09,467 --> 00:07:11,467 だな。 74 00:07:12,987 --> 00:07:16,457 (コルト) ≪恐らく その時 ピトーは 誰かの治療をしている≫ 75 00:07:16,457 --> 00:07:17,958 [TEL] 治療? 76 00:07:17,958 --> 00:07:20,961 (コルト) カイトを修復したのは ピトーだってことは→ 77 00:07:20,961 --> 00:07:22,980 前に言っただろ。 78 00:07:22,980 --> 00:07:28,069 今思うと 治療の間 奴は 「円」を使ってなかった気がする。 79 00:07:28,069 --> 00:07:31,455 修復には相当の 集中力がいるってことだろう。 80 00:07:31,455 --> 00:07:34,458 つまり 修復の能力を使う場合→ 81 00:07:34,458 --> 00:07:37,461 その間は 「円」や人形は使えない。 82 00:07:37,461 --> 00:07:38,963 [TEL](操作音) 83 00:07:38,963 --> 00:07:40,981 これで納得だ。 84 00:07:40,981 --> 00:07:45,986 あの時 誰かが… 恐らく 王か 他の護衛軍かが負傷して→ 85 00:07:45,986 --> 00:07:49,557 その治療のため 一時 「円」と人形を引っ込めた。 86 00:07:49,557 --> 00:07:51,475 いや けどよ→ 87 00:07:51,475 --> 00:07:55,980 誰がケガさせられるんだよ? あの怪物達の誰かをよ。 88 00:07:55,980 --> 00:07:58,983 確かに。 仲間割れか? 89 00:07:58,983 --> 00:08:01,969 王が護衛軍の 誰かをケガさせたとか? 90 00:08:01,969 --> 00:08:04,472 (イカルゴ) いや やっぱり あり得ねえよ。 91 00:08:04,472 --> 00:08:08,042 あのピトーが 王を危険に さらしてまで「円」を解いて→ 92 00:08:08,042 --> 00:08:11,962 他の奴を治療するなんて 100%ない! 93 00:08:11,962 --> 00:08:13,981 そこは断言するぜ。 94 00:08:13,981 --> 00:08:16,467 ってことは ケガしたのは…。 95 00:08:16,467 --> 00:08:18,467 王自身! 96 00:08:19,970 --> 00:08:22,973 (モラウ) なるほど 理屈は通ってるな。 97 00:08:22,973 --> 00:08:28,012 だが 一番 解せねえのは 「じゃあ 誰が王を?」ってことだ。 98 00:08:28,012 --> 00:08:30,064 (モラウ) 護衛軍がやるわけねえだろ? 99 00:08:30,064 --> 00:08:34,969 かといって 他の下っ端じゃ かすり傷すら与えられねえし。 100 00:08:34,969 --> 00:08:39,473 [TEL] うん だから 俺達の結論は…。 101 00:08:39,473 --> 00:08:41,959 王が自分を!? 102 00:08:41,959 --> 00:08:43,978 [TEL](モラウ) そりゃ 一体 どんな状況だよ? 103 00:08:43,978 --> 00:08:48,499 俺達だって分かんないけど そうなるんだもん。 104 00:08:48,499 --> 00:08:49,999 [TEL](操作音) 105 00:08:51,569 --> 00:08:56,974 《確かに 突然の好機に喜んで 深くは考えなかったが→ 106 00:08:56,974 --> 00:08:59,493 あれは そのくらい 異常な事態が起きなければ→ 107 00:08:59,493 --> 00:09:02,480 なかったチャンスといっていい》 108 00:09:02,480 --> 00:09:06,984 《あっちで 何かが狂って来ている》 109 00:09:06,984 --> 00:09:11,984 《ヤベェな だんだんと 俺も 何かが起こる気がして来たぜ》 110 00:09:13,524 --> 00:09:15,559 [スピーカ](サイレン) 111 00:09:15,559 --> 00:09:18,979 [スピーカ] これより 宮殿への移動を開始する。 112 00:09:18,979 --> 00:09:20,965 [スピーカ] A-1地区の人民諸君→ 113 00:09:20,965 --> 00:09:24,485 直ちに ディーゴ広場へ集合せよ。 114 00:09:24,485 --> 00:09:26,487 [スピーカ](サイレン) 115 00:09:26,487 --> 00:09:30,987 [スピーカ] 他の地区在住者は 移動準備を 万全にしておくように! 116 00:09:36,480 --> 00:09:39,483 (ナックル) おっ ぞろぞろ出て来たぜ。 117 00:09:39,483 --> 00:09:41,969 (シュート) いよいよ 行進開始か。 118 00:09:41,969 --> 00:09:45,969 0時決行まで あと10時間。 119 00:09:47,491 --> 00:09:51,512 (モントゥトゥユピー) 25時間後 明日の午後3時には→ 120 00:09:51,512 --> 00:09:55,512 この周囲を 500万の人間が埋め尽くす。 121 00:09:56,484 --> 00:09:58,986 (モントゥトゥユピー) ペイジンのほうは 相変わらずか? 122 00:09:58,986 --> 00:10:03,474 (ネフェルピトー) うん 1人だと思ってた 手だれが数人に増えたニャ。 123 00:10:03,474 --> 00:10:06,994 (シャウアプフ) 新手 それだけのこと。 124 00:10:06,994 --> 00:10:11,549 大会のどさくさに紛れて 接近して来る可能性が高いな。 125 00:10:11,549 --> 00:10:14,969 (ネフェルピトー) なら 一番危険なのは 選別中だニャ。 126 00:10:14,969 --> 00:10:19,969 ええ 選別には王も参加なさると おっしゃってますし。 127 00:10:20,975 --> 00:10:23,978 われわれにとって最も怖いのは→ 128 00:10:23,978 --> 00:10:28,983 王が われわれの目の届かない 場所へ連れ去られること。 129 00:10:28,983 --> 00:10:34,088 奴らの中に 物質移動ができる 能力者がいると仮定して→ 130 00:10:34,088 --> 00:10:37,474 そいつによって 王だけが全く別の場所へ→ 131 00:10:37,474 --> 00:10:40,978 強制移動させられてしまう場合。 132 00:10:40,978 --> 00:10:44,965 選別中でも 3人のうち最低1人は→ 133 00:10:44,965 --> 00:10:47,968 王のそばに いなければなりませんね。 134 00:10:47,968 --> 00:10:51,488 王が許さないだろ ただでさえ最近→ 135 00:10:51,488 --> 00:10:55,059 俺達が近くにい過ぎると 煙たがるし。 136 00:10:55,059 --> 00:10:58,479 (シャウアプフ) だから 王に バレないように さりげなく。 137 00:10:58,479 --> 00:11:02,466 付かず離れず 王の周囲に気を配りながらも→ 138 00:11:02,466 --> 00:11:06,466 自らも迅速に 選別を遂行しなければ。 139 00:11:07,988 --> 00:11:11,458 (シャウアプフ) 《体がデカくて嫌でも目立つ》 140 00:11:11,458 --> 00:11:16,046 (シャウアプフ)《自分が楽しいと 夢中になってしまうタイプ》 141 00:11:16,046 --> 00:11:19,984 分かりました 私が適任なわけですね。 142 00:11:19,984 --> 00:11:23,984 消去法 それだけのことですが。 143 00:11:25,472 --> 00:11:26,974 んっ? 144 00:11:26,974 --> 00:11:28,475 どうしました? 145 00:11:28,475 --> 00:11:32,475 奴らの気配が 完全に消えたニャ。 146 00:11:33,998 --> 00:11:37,568 オーラの残りかすが 全然 感知できなくなった。 147 00:11:37,568 --> 00:11:42,568 恐らく 「絶」を使い 人民の行列に紛れ込んだ。 148 00:11:47,978 --> 00:11:50,464 (メレオロン) お疲れ。 149 00:11:50,464 --> 00:11:52,983 (ナックル) すげぇ人数だぜ。 150 00:11:52,983 --> 00:11:55,986 一軒に100人くらいずつ→ 151 00:11:55,986 --> 00:11:58,472 押し込まれてんじゃねえか? 152 00:11:58,472 --> 00:12:01,542 あれなら 俺達が気配を絶てば→ 153 00:12:01,542 --> 00:12:04,478 行進にまぎれたと 考えざるを得ない。 154 00:12:04,478 --> 00:12:08,465 そう思って行進を中断させたりは しないかな? 155 00:12:08,465 --> 00:12:09,967 しないね。 156 00:12:09,967 --> 00:12:14,471 それは 大会の延長や 中断につながるだろ? 157 00:12:14,471 --> 00:12:18,492 すなわち 王の妥協 王の敗北を意味する。 158 00:12:18,492 --> 00:12:22,062 そんなまねは護衛軍が許さねえさ。 159 00:12:22,062 --> 00:12:25,482 大会は意地でも予定通り 行う。 160 00:12:25,482 --> 00:12:27,484 明日の午後3時。 161 00:12:27,484 --> 00:12:30,984 そりゃ びた一文 動かねえ事実。 162 00:12:31,989 --> 00:12:34,992 (ネフェルピトー) う~ん 移動が始まって→ 163 00:12:34,992 --> 00:12:38,979 もう 僕の人形じゃ 誰が誰だか分からないニャ。 164 00:12:38,979 --> 00:12:42,032 もう 人形 こっちに戻そうか? 165 00:12:42,032 --> 00:12:46,470 いえ 敵を完全なフリーにするのは 危険です。 166 00:12:46,470 --> 00:12:50,975 抑止力のため 国民を先導している兵とともに→ 167 00:12:50,975 --> 00:12:53,978 人形も行動させてください。 168 00:12:53,978 --> 00:13:05,478 ♪♪~ 169 00:13:09,977 --> 00:13:11,462 うぃ~す。 170 00:13:11,462 --> 00:13:15,966 (モラウ) 予想通り 人形は 人民の列について行ったぜ。 171 00:13:15,966 --> 00:13:20,966 1時間もすりゃあ あの周りの地区は無人になるな。 172 00:13:23,474 --> 00:13:29,079 (モラウ) 宮殿の穴につながってる 部屋の入り口は周辺に6つ。 173 00:13:29,079 --> 00:13:33,484 護衛軍の監視が厳しく なるであろう 前方は避けて→ 174 00:13:33,484 --> 00:13:37,988 後方のA B C辺りに 待機しよう。 175 00:13:37,988 --> 00:13:41,475 その入り口から 部屋に入ったら もう→ 176 00:13:41,475 --> 00:13:45,496 俺達は 宮殿内部の出口からしか 出られないんだよな。 177 00:13:45,496 --> 00:13:48,015 何だよ ビビってんのか? 178 00:13:48,015 --> 00:13:51,468 ふざけるな 万全を期そうとしてるんだ。 179 00:13:51,468 --> 00:13:55,989 (シュート) 宮殿のそばで待機するのは リスクが かなり高い。 180 00:13:55,989 --> 00:13:58,992 かといって あまりに早く 部屋に入ったら→ 181 00:13:58,992 --> 00:14:01,995 0時まで 外に出られない。 182 00:14:01,995 --> 00:14:06,016 確かに せっかく有力な情報が入っても→ 183 00:14:06,016 --> 00:14:09,586 こちらが対応可能な状況になきゃ 意味がない。 184 00:14:09,586 --> 00:14:12,489 (シュート) ケータイは アリの電波に引っ掛かるから→ 185 00:14:12,489 --> 00:14:15,492 宮殿近くでは使えないしな。 186 00:14:15,492 --> 00:14:19,997 どんなアクシデントが起きて 状況が 変化するか分からないのに→ 187 00:14:19,997 --> 00:14:23,984 何時間も部屋で待機するのは 危険だと思うぞ。 188 00:14:23,984 --> 00:14:28,038 かといって 宮殿周囲が危険なのは お前が言ったろ? 189 00:14:28,038 --> 00:14:29,556 ああ。 190 00:14:29,556 --> 00:14:32,976 護衛軍の警戒網は ナメねえほうがいいぜ。 191 00:14:32,976 --> 00:14:36,463 (ノヴ) 俺がやろう。 んっ? 192 00:14:36,463 --> 00:14:39,466 (ノヴ) このマンションの あらゆる出入り口から→ 193 00:14:39,466 --> 00:14:42,469 自由に出入りできるのは 俺だけ。 194 00:14:42,469 --> 00:14:45,456 異常があれば知らせよう。 195 00:14:45,456 --> 00:14:49,026 お前達はまず この部屋で休め。 196 00:14:49,026 --> 00:14:50,561 お前は平気か? 197 00:14:50,561 --> 00:14:54,465 周囲の様子を探るくらいなら 問題はない。 198 00:14:54,465 --> 00:14:59,965 宮殿のそばも ピトーの「円」の外ならば… な。 199 00:15:00,971 --> 00:15:05,976 ふむ だが くれぐれも 気を付けろよ。 200 00:15:05,976 --> 00:15:08,979 (モラウの声) ピトーは通常の まるい「円」ではなく→ 201 00:15:08,979 --> 00:15:13,479 アメーバみたいに形を変えて より遠くまで探れる。 202 00:15:14,985 --> 00:15:17,471 カイトは それに触れた。 203 00:15:17,471 --> 00:15:19,957 触れたのは わざとだろうな。 204 00:15:19,957 --> 00:15:22,493 どれほどの強さか 知りたくなるのは→ 205 00:15:22,493 --> 00:15:24,978 戦う者の本能だ。 206 00:15:24,978 --> 00:15:28,999 本能に誘われて 見誤ったんだよ→ 207 00:15:28,999 --> 00:15:31,499 奴らの強さをな。 208 00:15:32,569 --> 00:15:35,472 一部なら 2kmほども延ばせる「円」。 209 00:15:35,472 --> 00:15:40,494 絶対に触るなよ。 (ノヴ) フフフ… 心配するな。 210 00:15:40,494 --> 00:15:45,465 この中で誰よりも 俺が 奴らを恐れている。 211 00:15:45,465 --> 00:15:48,502 そんな むちゃはしない。 212 00:15:48,502 --> 00:15:51,002 決してな。 213 00:17:39,479 --> 00:17:41,965 ≪では 今から 宮殿へ向かう!≫ 214 00:17:41,965 --> 00:17:46,470 ≪列から勝手に離れた者は 即刻 射殺する!≫ 215 00:17:46,470 --> 00:17:48,470 ≪出発!≫ 216 00:17:59,967 --> 00:18:01,985 ピトー。 217 00:18:01,985 --> 00:18:05,973 貴様 コムギが襲われているのを 知っていたな? 218 00:18:05,973 --> 00:18:09,476 はっ 「円」で警戒しておりますゆえ。 219 00:18:09,476 --> 00:18:12,963 しかし 王に危害は 及ばないものと判断し→ 220 00:18:12,963 --> 00:18:14,998 放置しました。 221 00:18:14,998 --> 00:18:18,068 今から コムギの周囲も警戒し→ 222 00:18:18,068 --> 00:18:21,488 何かあれば すぐ対処しろ! 223 00:18:21,488 --> 00:18:24,488 (ネフェルピトー) はっ 仰せのままに。 224 00:18:30,447 --> 00:18:41,458 ♪♪~ 225 00:18:41,458 --> 00:18:44,461 (ノヴ)《一隊 数万人の行列が→ 226 00:18:44,461 --> 00:18:47,981 整然と王の元へ進んで行く》 227 00:18:47,981 --> 00:18:50,967 《まさに アリ いや レミングス→ 228 00:18:50,967 --> 00:18:53,970 死の行進か》 229 00:18:53,970 --> 00:18:57,507 《もうすぐ 夕闇が 周囲を覆い隠す》 230 00:18:57,507 --> 00:19:00,507 《モラウ達を呼んでもいい頃か》 231 00:19:02,462 --> 00:19:03,962 んっ? 232 00:19:04,948 --> 00:19:07,467 (ノヴ)《あれは…→ 233 00:19:07,467 --> 00:19:09,467 何だ?》 234 00:19:13,957 --> 00:19:15,959 (ノヴ)《鱗粉?》 235 00:19:15,959 --> 00:19:18,512 《奴の鱗粉が微風に乗って→ 236 00:19:18,512 --> 00:19:21,448 集合している人民のほうへ…》 237 00:19:21,448 --> 00:19:23,448 《つまり…!》 238 00:19:28,472 --> 00:19:32,976 《やはり 全員の表情が意思を失い→ 239 00:19:32,976 --> 00:19:35,462 うつろで弛緩している》 240 00:19:35,462 --> 00:19:38,962 《あの粉に 催眠作用があるに違いない!》 241 00:19:40,951 --> 00:19:43,954 ≪さぁ! 列を乱さず進め!≫ 242 00:19:43,954 --> 00:19:45,972 列を乱すな! 243 00:19:45,972 --> 00:19:48,458 ≪所定の位置に着いたら待機!≫ 244 00:19:48,458 --> 00:19:50,977 ≪決して動くな!≫ 245 00:19:50,977 --> 00:19:53,980 (ノヴ)《単調なキャタピラー音を BGMに→ 246 00:19:53,980 --> 00:19:56,500 絶え間なく繰り返される命令は→ 247 00:19:56,500 --> 00:20:01,955 長時間移動で疲労しきった頭に 抵抗なく染み込む》 248 00:20:01,955 --> 00:20:06,460 《暗示をかけるのに 絶好の環境だ》 249 00:20:06,460 --> 00:20:10,964 《選別が始まり 鮮血が周囲を赤く染めても→ 250 00:20:10,964 --> 00:20:14,985 彼らは おとなしく静かに 立ち続けるだろう》 251 00:20:14,985 --> 00:20:16,985 《自分の番が来るまで…》 252 00:20:19,022 --> 00:20:20,557 (いびき) 253 00:20:20,557 --> 00:20:23,977 (モラウ) 催眠か… なるほど。 254 00:20:23,977 --> 00:20:27,464 洗脳しとけば 逃げ出す者も いないってわけだ。 255 00:20:27,464 --> 00:20:29,983 だが これは 俺達には好都合! 256 00:20:29,983 --> 00:20:32,986 えっ? 俺達が派手に暴れても→ 257 00:20:32,986 --> 00:20:36,456 集まってる人民は パニックにならないってことさ。 258 00:20:36,456 --> 00:20:37,991 あぁ。 259 00:20:37,991 --> 00:20:42,963 われ先に逃げようとして 人と人が 将棋倒しになることがない。 260 00:20:42,963 --> 00:20:45,465 これは デカいぜ。 261 00:20:45,465 --> 00:20:48,969 作戦決行の0時には すでに半分以上の人民が→ 262 00:20:48,969 --> 00:20:53,473 集合済みだと想定した上で パニックが生じれば→ 263 00:20:53,473 --> 00:20:57,994 それだけで数万人の犠牲者が 出ると覚悟していたからな。 264 00:20:57,994 --> 00:21:01,064 最大の懸念が片付いたな。 265 00:21:01,064 --> 00:21:03,467 思う存分やれるぜ! 266 00:21:03,467 --> 00:21:05,967 (シュート)《あと6時間》 267 00:21:09,456 --> 00:21:11,475 (モラウ) 全員そろったな。 268 00:21:11,475 --> 00:21:13,960 パームから連絡あった? 269 00:21:13,960 --> 00:21:15,960 (モラウ) いや…。 270 00:21:17,464 --> 00:21:18,999 そう。 271 00:21:18,999 --> 00:21:22,068 決行30分前まで待ってみよう。 272 00:21:22,068 --> 00:21:25,956 中の様子が分かるか否かじゃ 大違いだからな。 273 00:21:25,956 --> 00:21:27,974 うん。 274 00:21:27,974 --> 00:21:31,478 (シュート) 《2人とも 落ち着いているな》 275 00:21:31,478 --> 00:21:33,463 《特に キルアは→ 276 00:21:33,463 --> 00:21:36,967 俺と戦った時の 精神的な弱さはない》 277 00:21:36,967 --> 00:21:40,487 《むしろ全身に 自信がみなぎっている》 278 00:21:40,487 --> 00:21:43,039 《だが なぜだろう?》 279 00:21:43,039 --> 00:21:48,039 《彼が時折 消え入りそうに はかなく見えるのは》 280 00:21:48,979 --> 00:21:52,966 《いや ひとの心配をしている 余裕はない!》 281 00:21:52,966 --> 00:21:55,969 《この中で 最も不安を抱えているのは→ 282 00:21:55,969 --> 00:21:58,488 俺自身じゃないか!》 283 00:21:58,488 --> 00:22:00,988 《人類の未来が俺の手に…》 284 00:22:02,976 --> 00:22:06,046 《コルトは いい奴だ》 285 00:22:06,046 --> 00:22:10,450 《メレオロンもイカルゴも いいハートを持ってる》 286 00:22:10,450 --> 00:22:12,969 《人とかアリとか関係ねえ!》 287 00:22:12,969 --> 00:22:14,955 《ハートがねえ奴なんて いねえ!》 288 00:22:14,955 --> 00:22:17,474 《そう思いたい》 289 00:22:17,474 --> 00:22:20,961 《できれば 王とも…》 290 00:22:20,961 --> 00:22:26,499 《けど 問答無用でやらなきゃ 奴らは止められねえ》 291 00:22:26,499 --> 00:22:29,569 《やらなきゃ やられる!》 292 00:22:29,569 --> 00:22:32,472 《カイト… もうすぐだよ》 293 00:22:32,472 --> 00:22:36,972 《俺が必ず 必ず元に戻すから》 294 00:22:37,961 --> 00:22:40,461 《あいつを倒して…!》 295 00:22:41,948 --> 00:22:43,967 《気合 入って来たな》 296 00:22:43,967 --> 00:22:45,969 《俺は フォローに徹するぜ》 297 00:22:45,969 --> 00:22:50,056 《お前の戦いに 誰も邪魔が入らないよう》 298 00:22:50,056 --> 00:22:54,461 《新しい技 「カンムル」で》 299 00:22:54,461 --> 00:22:56,479 《体が重い》 300 00:22:56,479 --> 00:22:59,950 《やはり 連日の無理がたたってるな》 301 00:22:59,950 --> 00:23:02,953 《絶好調を100とするなら 40…》 302 00:23:02,953 --> 00:23:05,956 《いや 35ってとこか》 303 00:23:05,956 --> 00:23:09,492 《まぁ 泣き事 言っても始まらん》 304 00:23:09,492 --> 00:23:13,063 《ノヴが折れた今 俺しかいない》 305 00:23:13,063 --> 00:23:15,465 《できれば 全力で戦いたかったが→ 306 00:23:15,465 --> 00:23:19,970 下手に余力がない分 諦めもつくってもんだ》 307 00:23:19,970 --> 00:23:23,957 《できる限り ターゲットを 王から遠ざけ足止めする》 308 00:23:23,957 --> 00:23:25,957 《それに専念だ!》 309 00:23:28,461 --> 00:23:32,532 (ノヴ) 《すまない モラウ みんな》 310 00:23:32,532 --> 00:23:36,032 《どうしても 立ち向かえそうにない…》 311 00:23:37,454 --> 00:23:39,954 宮殿の様子を見て来る。 312 00:23:43,460 --> 00:23:46,463 プハ~! (ストップウオッチを止める音) 313 00:23:46,463 --> 00:23:50,950 《息を止めるのは やはり最高で2分くらいか》 314 00:23:50,950 --> 00:23:53,003 《本番の緊張を思うと→ 315 00:23:53,003 --> 00:23:56,056 半分の1分と 考えておくのが妥当!》 316 00:23:56,056 --> 00:23:57,974 《問題ねえ!》 317 00:23:57,974 --> 00:24:00,474 《1分あれば釣りが来る!》 318 00:24:02,479 --> 00:24:04,464 (イカルゴ)《いよいよ 明日0時》 319 00:24:04,464 --> 00:24:06,983 《俺は生まれ変わる》 320 00:24:06,983 --> 00:24:10,970 《つい数日前まで こんな生き方 考えられなかった》 321 00:24:10,970 --> 00:24:14,541 《キルア ありがとう》 322 00:24:14,541 --> 00:24:18,541 《お前のためにも 任務は必ず全うする!》 323 00:24:19,963 --> 00:24:23,463 《明日が… 俺の誕生日!》 324 00:24:40,467 --> 00:24:43,467 《余は 王だ》 325 00:24:45,472 --> 00:24:48,472 (王)《だが 余は何者だ?》 326 00:24:50,477 --> 00:24:52,962 (王)《余は 一体→ 327 00:24:52,962 --> 00:24:54,962 何のために生まれて来た?》 328 00:25:00,470 --> 00:25:03,473 タイムアップだ 行くぞ! 329 00:25:03,473 --> 00:25:19,072 ♪♪~ 330 00:25:19,072 --> 00:25:20,957 ♪♪~ 《パーム…》 331 00:25:20,957 --> 00:25:31,468 ♪♪~ 332 00:25:31,468 --> 00:25:35,488 <突入まで あと10分> 333 00:25:35,488 --> 00:25:55,458 ♪♪~ 334 00:25:55,458 --> 00:26:15,478 ♪♪~ 335 00:26:15,478 --> 00:26:35,448 ♪♪~ 336 00:26:35,448 --> 00:26:54,448 ♪♪~