1 00:01:29,855 --> 00:01:33,725 (ジミーコール) 2 00:01:33,725 --> 00:01:35,727 「さあ 間もなくゴングです」 3 00:01:35,727 --> 00:01:38,363 「タイ国 期待のホープ ジミー・シスファー」 4 00:01:38,363 --> 00:01:42,868 「対するは 日本から来たテクニシャン イチロー・ミヤタ」 5 00:01:42,868 --> 00:01:46,868 「おっと!場内は 割れんばかりのジミーコールだ!」 6 00:01:49,741 --> 00:01:53,879 ≪早く!早く! 試合 終わっちゃうよ! 7 00:01:53,879 --> 00:01:56,381 しかたないだろ 仕事だったんだから 8 00:01:56,381 --> 00:01:59,885 兄さん!イチロー 勝つよね! 9 00:01:59,885 --> 00:02:01,820 兄さん! 10 00:02:01,820 --> 00:02:05,820 分からないよ ジミーは 本当に強いんだから 11 00:02:08,693 --> 00:02:13,832 《だけど この間からの イチローのカウンターは 何か違う》 12 00:02:13,832 --> 00:02:15,767 チャナ! 13 00:02:15,767 --> 00:02:18,703 兄さんは どっちの味方なの! 14 00:02:18,703 --> 00:02:20,705 もちろん イチローだ! 15 00:02:20,705 --> 00:02:23,842 兄さん その証拠に… 16 00:02:23,842 --> 00:02:28,342 今月の生活費 全部 イチローに賭けた 17 00:02:30,348 --> 00:02:32,851 死ぬ気で応援するぞ!チャナ! うん! 18 00:02:32,851 --> 00:02:36,721 (ジミーコール) 19 00:02:36,721 --> 00:02:40,358 ≪頼むぞ!ジミー! 俺たちに損させないでくれよ! 20 00:02:40,358 --> 00:02:44,863 ≪勝てよ! お前は タイの誇りなんだからな! 21 00:02:44,863 --> 00:02:47,766 地元とはいえ 一方的な声援だな 22 00:02:47,766 --> 00:02:50,368 少しばかり 俺に声援があったとしても 23 00:02:50,368 --> 00:02:52,868 状況は変わらないさ 24 00:02:55,240 --> 00:03:00,879 《目を合わせた直感さ 評判どおり強いぜ ジミーは》 25 00:03:00,879 --> 00:03:03,782 いいか 一郎 しょっぱなは様子見だぞ 26 00:03:03,782 --> 00:03:06,685 ヤツの左右フックは 要注意だからな 27 00:03:06,685 --> 00:03:09,688 皆 ジミーの勝ち方を 見に来ているんだ 28 00:03:09,688 --> 00:03:11,823 そ… そんな 29 00:03:11,823 --> 00:03:16,328 賭け率 30対1とは そういうことだ 30 00:03:16,328 --> 00:03:20,198 《だが 一郎の あの新型カウンターが決まれば》 31 00:03:20,198 --> 00:03:23,835 《ジミーとて 立っていられないはず》 32 00:03:23,835 --> 00:03:26,738 《しかし 刃が鋭くなればなるほど》 33 00:03:26,738 --> 00:03:30,709 《自分に振りかかるリスクも 加速度を増す》 34 00:03:30,709 --> 00:03:33,709 《アイツ自身 百も承知のことだ》 35 00:03:36,848 --> 00:03:38,783 「さあ いよいよです!」 36 00:03:38,783 --> 00:03:42,721 「待ちに待ったゴングが 今…」 37 00:03:42,721 --> 00:03:45,721 (ゴング) 「鳴りました!」 38 00:03:55,233 --> 00:03:57,869 よし!まだ やってる! 間に合ったぞ 39 00:03:57,869 --> 00:03:59,804 イチローは? 40 00:03:59,804 --> 00:04:01,804 イチロー… 41 00:04:06,678 --> 00:04:09,814 「一方的な展開になってきた!」 42 00:04:09,814 --> 00:04:13,814 「やはり 強いジミー ミヤタ そろそろ限界か?」 43 00:04:24,829 --> 00:04:26,765 イ… イチロー 44 00:04:26,765 --> 00:04:28,700 「ミヤタ 防戦一方」 45 00:04:28,700 --> 00:04:31,703 「ジミー さらに前に出る! 追撃の手を緩めません!」 46 00:04:31,703 --> 00:04:33,703 「ジミーの猛攻が続く!」 47 00:04:35,840 --> 00:04:37,776 「あっと!右!」 48 00:04:37,776 --> 00:04:40,345 ダウン! 「倒れた!」 49 00:04:40,345 --> 00:04:44,849 「第3ラウンドまで防戦一方 耐えたミヤタ ついに倒れた!」 50 00:04:44,849 --> 00:04:48,720 ≪ジミー! お前に賭けて正解だったぞ! 51 00:04:48,720 --> 00:04:51,723 「圧倒的な展開 ジミー強し」 52 00:04:51,723 --> 00:04:54,859 「ミヤタ 立てるか?」 53 00:04:54,859 --> 00:04:59,731 あのイチローが ここまで一方的にやられるなんて 54 00:04:59,731 --> 00:05:02,367 これほど 差があるとは 55 00:05:02,367 --> 00:05:04,803 一郎君!立てるか! 56 00:05:04,803 --> 00:05:06,738 3! ≪立つぞ! 57 00:05:06,738 --> 00:05:09,674 ≪とどめを刺せ!ジミー! 4! 58 00:05:09,674 --> 00:05:13,311 《クソ!情けねえ》 59 00:05:13,311 --> 00:05:17,816 《未練たらしく 体に染みついた 従来のスタイルで戦っちまった》 60 00:05:17,816 --> 00:05:20,719 5! 「さあ 立ち上がったミヤタ」 61 00:05:20,719 --> 00:05:23,688 「試合続行できるか?」 6! 62 00:05:23,688 --> 00:05:26,825 《それが 全く通用しねえ》 7! 63 00:05:26,825 --> 00:05:29,825 《とんでもなく強えよ コイツ》 64 00:05:31,696 --> 00:05:33,698 《おかげで》 65 00:05:33,698 --> 00:05:35,834 8! 66 00:05:35,834 --> 00:05:38,737 《吹っ切れたぜ!》 67 00:05:38,737 --> 00:05:42,707 「3ラウンド 残り20秒 しとめきれるか ジミー」 68 00:05:42,707 --> 00:05:46,344 ≪行け 行け!ジミー! ≪息の根 止めろ! 69 00:05:46,344 --> 00:05:48,344 ボックス! 70 00:05:50,215 --> 00:05:52,215 一郎 71 00:05:57,856 --> 00:06:00,358 イチローのスタイルが 変わった 72 00:06:00,358 --> 00:06:02,293 あれは… 73 00:06:02,293 --> 00:06:05,196 ついに出すか ジョルト えっ? 74 00:06:05,196 --> 00:06:07,165 前足に体重を乗せ 75 00:06:07,165 --> 00:06:10,802 体ごと たたきつけるパンチを カウンターに応用すれば 76 00:06:10,802 --> 00:06:14,305 パンチの軽さをカバーして 余りある破壊力が生まれる 77 00:06:14,305 --> 00:06:16,808 そ… そうですが それは 78 00:06:16,808 --> 00:06:21,679 ああ 失敗すれば その破壊力は 自分に跳ね返ってくる 79 00:06:21,679 --> 00:06:28,820 すさまじいジミーのパワーに 一郎の こん身の力が加わるのだ 80 00:06:28,820 --> 00:06:33,820 《それは 一郎のボクサー生命を ためらいなく奪い去るだろう》 81 00:06:37,328 --> 00:06:39,831 《鬼が出るか 蛇が出るか》 82 00:06:39,831 --> 00:06:43,701 《どの道 おっかねえもんしか 出てこねえだろうが》 83 00:06:43,701 --> 00:06:47,705 《付き合ってもらうぜ! ジミー・シスファー》 84 00:06:47,705 --> 00:06:53,845 《まるで インファイターの構えだ 私と打ち合うつもりか?》 85 00:06:53,845 --> 00:06:57,715 《ならば 引導を渡してやろう!》 86 00:06:57,715 --> 00:07:00,718 「おっと! ジミー 一気に出た!」 87 00:07:00,718 --> 00:07:03,354 ≪おお! 一気に行くつもりだぜ! 88 00:07:03,354 --> 00:07:05,354 ≪楽にしてやれ!ジミー! 89 00:07:11,162 --> 00:07:13,662 《右フックを誘った!》 90 00:07:16,301 --> 00:07:18,801 ジョ… ジョルト! 当たれ! 91 00:07:35,320 --> 00:07:37,820 (歓声) 92 00:07:41,192 --> 00:07:45,330 「ダウン!ジミーの右を モロに受けてしまった!」 93 00:07:45,330 --> 00:07:48,330 「ミヤタ 2度目のダウンです」 94 00:07:50,201 --> 00:07:53,204 1! 「さあ カウントが始まった!」 95 00:07:53,204 --> 00:07:55,840 2! 一郎君!聞こえるか! 96 00:07:55,840 --> 00:07:58,343 反応して!一郎君! 97 00:07:58,343 --> 00:08:00,845 3! 「ミヤタ ピクリとも動かない」 98 00:08:00,845 --> 00:08:03,348 「このダウンは 決定的か?」 4! 99 00:08:03,348 --> 00:08:06,848 脳震とうを起こしてますよ 危険です! 100 00:08:08,786 --> 00:08:11,289 タオル 入れます 待て! 101 00:08:11,289 --> 00:08:15,793 何 言ってんですか これ以上 無理ですよ! 102 00:08:15,793 --> 00:08:18,696 宮田さん! 103 00:08:18,696 --> 00:08:22,667 《一郎 お前のボクシングは ここで限界なのか?》 104 00:08:22,667 --> 00:08:26,804 《お前もジョルトで 砕け散るのか?》 105 00:08:26,804 --> 00:08:28,804 宮田さん? 106 00:08:39,817 --> 00:08:43,817 ((僕も お父さんみたいに 強くなるんだ!)) 107 00:08:47,692 --> 00:08:50,692 ((逃げちゃいけないんだ)) 108 00:08:56,834 --> 00:08:59,737 ((お前のパンチは 軽いのだ)) 109 00:08:59,737 --> 00:09:01,737 ((軽い…)) 110 00:09:06,644 --> 00:09:10,782 ((違うよ 違うよ 父さんは カッコいいよ)) 111 00:09:10,782 --> 00:09:14,285 ((父さんのボクシングは 間違っちゃいないよ)) 112 00:09:14,285 --> 00:09:17,785 ((ボロボロになるまで練習して 手に入れた)) 113 00:09:23,795 --> 00:09:27,665 ((相手が誰だろうと 真正面から立ち向かい)) 114 00:09:27,665 --> 00:09:29,667 ((頂点に立ってみせる)) 115 00:09:29,667 --> 00:09:32,303 ((俺が コイツを信じていなければ)) 116 00:09:32,303 --> 00:09:35,303 ((もう俺は 戦えないよ)) 117 00:09:37,175 --> 00:09:41,813 ((おやじが越えられなかった壁を 俺が越える)) 118 00:09:41,813 --> 00:09:45,813 ((おやじのため 何よりも 自分のために!)) 119 00:09:53,324 --> 00:09:55,324 6! 120 00:09:58,830 --> 00:10:01,332 イチロー… 121 00:10:01,332 --> 00:10:03,332 7! 122 00:10:07,839 --> 00:10:09,839 8! 123 00:10:11,709 --> 00:10:13,709 一郎 124 00:10:15,713 --> 00:10:17,713 9! 125 00:10:32,363 --> 00:10:34,866 「なんと ミヤタ 立ち上がりました!」 126 00:10:34,866 --> 00:10:36,801 「あのジミーの強打を受けて 立ち上がるとは」 127 00:10:36,801 --> 00:10:39,370 「なんとも 驚きです!」 128 00:10:39,370 --> 00:10:43,870 《なぜ 立てる?ズッシリと 手応えのあるパンチだったのに》 129 00:10:45,877 --> 00:10:48,877 《目の焦点が合っていない 無理か》 130 00:10:50,748 --> 00:10:53,748 ま… 待て ミヤタ!ストップだ 131 00:10:56,888 --> 00:10:58,823 ボックス! 132 00:10:58,823 --> 00:11:01,759 「あっと!レフェリー 止めません 試合続行だ!」 133 00:11:01,759 --> 00:11:03,695 (ゴング) 134 00:11:03,695 --> 00:11:06,698 「…っと ここでゴング! 3ラウンド終了」 135 00:11:06,698 --> 00:11:09,834 「ひん死のミヤタ ゴングに救われました」 136 00:11:09,834 --> 00:11:13,705 一郎!よし よく立った 137 00:11:13,705 --> 00:11:15,705 イ… イチロー 138 00:11:19,844 --> 00:11:23,715 あのカウンターを失敗して この程度の被害ならラッキーだ 139 00:11:23,715 --> 00:11:26,718 僅かに踏み込みが浅かったのが 幸いしたな 140 00:11:26,718 --> 00:11:31,355 しかし これ以上は まずい ガードは固めろよ 141 00:11:31,355 --> 00:11:34,859 どうした!聞こえとらんのか? 142 00:11:34,859 --> 00:11:40,732 聞こえるよ ちゃんと 雨が降ってる 143 00:11:40,732 --> 00:11:43,732 バカな 歓声で雨音など… 144 00:11:46,871 --> 00:11:49,871 雨が降ってるんだ 145 00:11:51,743 --> 00:11:53,745 《鼓膜を やられたか》 146 00:11:53,745 --> 00:11:56,881 《意識が混濁してる 当然だ》 147 00:11:56,881 --> 00:11:59,383 《ロープに 後頭部を打ちつけたんだ》 148 00:11:59,383 --> 00:12:02,887 《こんな満身そういの状態で 戦えるわけがない》 149 00:12:02,887 --> 00:12:05,323 宮田さん! すぐにでも病院に行って 150 00:12:05,323 --> 00:12:08,826 精密検査を受けるべきです! 限界ですよ もう! 151 00:12:08,826 --> 00:12:10,826 《一郎》 152 00:12:14,332 --> 00:12:18,202 いいか ジョルトをカウンターに 応用するアイデアは悪くない 153 00:12:18,202 --> 00:12:21,839 しかし まだ 相手のパンチを見過ぎるぞ 154 00:12:21,839 --> 00:12:24,342 相手のパンチと同時に飛び込め 155 00:12:24,342 --> 00:12:27,845 フォローは考えるな 当たれば倒れる 156 00:12:27,845 --> 00:12:30,348 失敗してラッキーだったことが もう1つある 157 00:12:30,348 --> 00:12:33,851 ジミーのタイミングを 体で覚えることができたことだ 158 00:12:33,851 --> 00:12:37,722 カウンターを成功させる 重要な要素は 2つ 159 00:12:37,722 --> 00:12:40,725 タイミングと… 160 00:12:40,725 --> 00:12:43,861 ハートだ 161 00:12:43,861 --> 00:12:45,797 《バ… バカな》 162 00:12:45,797 --> 00:12:48,733 行ってこい 一郎! お前のありったけを込めて 163 00:12:48,733 --> 00:12:52,370 打ってくるがいい! 164 00:12:52,370 --> 00:12:54,872 (ジミーコール) 165 00:12:54,872 --> 00:12:58,376 日本人ボクサーは ハングリーではないと決めつけていたが 166 00:12:58,376 --> 00:13:00,878 どうやら少々 誤解があったようだ 167 00:13:00,878 --> 00:13:03,781 確かに 私のキャリアの中でも 168 00:13:03,781 --> 00:13:06,684 あれほどのファイティングスピリッツのファイターは いなかった 169 00:13:06,684 --> 00:13:09,320 せめて 敬意を表してやれ 170 00:13:09,320 --> 00:13:13,825 OK 次のラウンド 全力で フィニッシュさせてもらおう 171 00:13:13,825 --> 00:13:16,327 「ラウンド4」 (ゴング) 172 00:13:16,327 --> 00:13:18,262 「ゆっくり コーナーから出てくるジミー」 173 00:13:18,262 --> 00:13:21,833 「このラウンドで フィニッシュに もっていけるのか」 174 00:13:21,833 --> 00:13:25,703 ≪行け!ジミー とどめを刺せ! ≪このラウンドで決めろよ! 175 00:13:25,703 --> 00:13:27,705 ≪ちょっとしか もうからねえけどよ! 176 00:13:27,705 --> 00:13:31,843 なぜ 止めないんですか? これ以上は 命に関わりますよ 177 00:13:31,843 --> 00:13:37,715 危険すぎます しかも また あのカウンターを使えだなんて 178 00:13:37,715 --> 00:13:39,717 宮田さん! 179 00:13:39,717 --> 00:13:42,717 もう ずっと昔の話だ 180 00:13:46,858 --> 00:13:49,760 私が 東洋太平洋チャンピオンだった頃 181 00:13:49,760 --> 00:13:53,731 たった一度だけ あのカウンターを 使ったことがある 182 00:13:53,731 --> 00:13:58,870 いや 正確に言えば使えなかった 失敗したのだ 183 00:13:58,870 --> 00:14:01,772 アイツが考え出した 新型カウンターこそ 184 00:14:01,772 --> 00:14:05,676 まさしく 私のボクサー生命を 奪ったパンチなのだ 185 00:14:05,676 --> 00:14:10,815 あの時 一郎は リングサイドで 一部始終を見ていた 186 00:14:10,815 --> 00:14:15,815 私が顎を砕かれ 血ダルマになり マットに はいつくばるサマを 187 00:14:22,827 --> 00:14:28,332 あまりにも皮肉な話よ アイツも 私と同じ壁にブチ当たり 188 00:14:28,332 --> 00:14:32,837 同じ答えを出すとはな 189 00:14:32,837 --> 00:14:35,740 今度は 私が一部始終を見る番だ 190 00:14:35,740 --> 00:14:38,740 ≪よっしゃ 決めろ! ≪倒せ!倒せ! 191 00:14:41,846 --> 00:14:44,749 ああ!危ないよ 見ちゃいられないよ 192 00:14:44,749 --> 00:14:48,352 ダメージがあるから 足を使って逃げられないんだ 193 00:14:48,352 --> 00:14:51,255 《しかし すごい勘だ あんな状態で》 194 00:14:51,255 --> 00:14:53,224 《ジミーの連打を かわしてる》 195 00:14:53,224 --> 00:14:55,724 ≪どうした?ジミー 決められねえのか! 196 00:14:58,362 --> 00:15:02,233 《駄目だ! このタイミングじゃない》 197 00:15:02,233 --> 00:15:06,170 《パンチを目で追っちゃ駄目だ 来ると同時に反応しなきゃ》 198 00:15:06,170 --> 00:15:09,670 《その状態でも上は かわすか ならば!》 199 00:15:12,810 --> 00:15:14,810 《捕まえた!》 200 00:15:25,323 --> 00:15:28,225 「効いた! ミヤタ ロープにもたれる!」 201 00:15:28,225 --> 00:15:30,194 「ジミー フィニッシュにもっていくか!」 202 00:15:30,194 --> 00:15:32,694 ≪倒せ! ≪決めろ!ジミー! 203 00:15:37,335 --> 00:15:42,835 《雨が ドシャ降りに なってきやがった》 204 00:15:45,843 --> 00:15:49,714 《スコールだ》 205 00:15:49,714 --> 00:15:55,714 《手も足も すっかり重くなっちまったよ》 206 00:15:57,855 --> 00:16:01,359 《動くの かったりい》 207 00:16:01,359 --> 00:16:05,796 ((イチローは 笑わないんだね)) 208 00:16:05,796 --> 00:16:11,302 ((痛い思いするリングに なぜ上がるの?)) 209 00:16:11,302 --> 00:16:15,806 ((イチロー 全然 楽しくなさそう)) 210 00:16:15,806 --> 00:16:19,677 ((ボクシングする理由 分からない!)) 211 00:16:19,677 --> 00:16:22,677 《り… 理由だと?》 212 00:16:27,818 --> 00:16:32,323 「ジミーの左 ミヤタ よけた!」 213 00:16:32,323 --> 00:16:35,826 「ミヤタ アッパー!」 214 00:16:35,826 --> 00:16:39,330 「あっと!勢い余ったミヤタ 前のめりに よろける!」 215 00:16:39,330 --> 00:16:42,833 《もらった!》 216 00:16:42,833 --> 00:16:45,336 だ… 駄目だ! いや!あの体勢は! 217 00:16:45,336 --> 00:16:47,336 《フィニッシュ!》 218 00:17:07,658 --> 00:17:10,795 「ダ… ダウン! 信じられない光景です!」 219 00:17:10,795 --> 00:17:12,730 「ジミー・シスファー ダウン!」 220 00:17:12,730 --> 00:17:18,302 「ミヤタ 捨て身のカウンターで 逆転のダウンを奪いました!」 221 00:17:18,302 --> 00:17:23,802 まさしく ジョルトのカウンター よくぞ 打った 222 00:17:26,811 --> 00:17:29,811 1 2… 223 00:17:34,685 --> 00:17:38,685 《まだ 雨が降ってやがる》 224 00:17:46,831 --> 00:17:50,334 《立てるわけがない》 225 00:17:50,334 --> 00:17:54,839 《角度 タイミング 手応え》 226 00:17:54,839 --> 00:17:59,710 《どれを取っても パーフェクトだった》 227 00:17:59,710 --> 00:18:02,713 《立てるわけがない》 228 00:18:02,713 --> 00:18:05,783 《俺の ありったけを込めた》 229 00:18:05,783 --> 00:18:09,653 《ボクサー生命を懸けた 一発だったんだ》 230 00:18:09,653 --> 00:18:13,657 《立てるわけがないんだ》 231 00:18:13,657 --> 00:18:17,795 《全てを懸けた一発だったんだ》 232 00:18:17,795 --> 00:18:24,795 《あのカウンターに 俺の…》 233 00:18:37,815 --> 00:18:40,317 雨が やんだ 234 00:18:40,317 --> 00:18:42,253 (ゴング) 「タオルだ!」 235 00:18:42,253 --> 00:18:45,189 「赤コーナーから タオルが入りました!」 236 00:18:45,189 --> 00:18:47,191 「信じられない光景だ」 237 00:18:47,191 --> 00:18:50,828 「ジミー・シスファー ピクリとも動けず」 238 00:18:50,828 --> 00:18:55,332 「大番狂わせが起こりました ジミー・シスファー 敗れる!」 239 00:18:55,332 --> 00:18:59,203 「日本のミヤタ 見事な逆転KO勝利です!」 240 00:18:59,203 --> 00:19:01,839 やった!兄さん やった! 241 00:19:01,839 --> 00:19:04,839 すごい!イチローが勝った! 242 00:19:06,677 --> 00:19:09,677 よくやった! おめでとう!一郎君 243 00:19:12,283 --> 00:19:16,787 本当に よく やりよった 244 00:19:16,787 --> 00:19:20,787 ヤバい雰囲気ですね とっとと 引き揚げたほうが 245 00:19:30,801 --> 00:19:33,704 何だ アイツ まともに歩けねえじゃん 246 00:19:33,704 --> 00:19:36,674 あんなんで 俺たちのジミーに勝ったのかよ 247 00:19:36,674 --> 00:19:39,310 チクショー やってくれるぜ 248 00:19:39,310 --> 00:19:43,310 金は損したけど すげえもの 見せてくれたよな 249 00:19:45,182 --> 00:19:52,323 (拍手) 250 00:19:52,323 --> 00:19:56,823 あ… あれ? タイも そんなに悪くない所だな 251 00:19:59,830 --> 00:20:01,765 あっ!イチロー 252 00:20:01,765 --> 00:20:05,336 ≪おめでとう!イチロー! 253 00:20:05,336 --> 00:20:07,836 聞こえないか 254 00:20:24,722 --> 00:20:27,725 《笑った 今 確かに》 255 00:20:27,725 --> 00:20:30,725 《イチローが笑った》 256 00:20:43,874 --> 00:20:46,377 悪いな 空港まで送ってもらちゃって 257 00:20:46,377 --> 00:20:49,880 いいの いいの この車 イチローのおかげで買えたんだから 258 00:20:49,880 --> 00:20:51,815 大穴に賭けて 大正解ね 259 00:20:51,815 --> 00:20:54,815 そ… そいつは良かった 260 00:21:02,893 --> 00:21:05,796 行っちゃうの? 261 00:21:05,796 --> 00:21:07,731 ああ 262 00:21:07,731 --> 00:21:09,700 一郎!時間だぞ 263 00:21:09,700 --> 00:21:13,337 OK!今 行くよ 264 00:21:13,337 --> 00:21:16,840 チャナ 覚えておけよ 265 00:21:16,840 --> 00:21:22,346 カウンターのコツはな タイミングと… 266 00:21:22,346 --> 00:21:25,846 ハートだぜ 267 00:21:31,855 --> 00:21:34,758 これからが 大変ですよ 268 00:21:34,758 --> 00:21:36,727 ジミーに勝ったとなると 269 00:21:36,727 --> 00:21:40,864 二流どころでは まず 挑戦を断ってきますから 270 00:21:40,864 --> 00:21:45,369 結構じゃないか 骨のあるボクサーを 片っ端から潰していけば 271 00:21:45,369 --> 00:21:47,304 おのずと世界が見えてくる 272 00:21:47,304 --> 00:21:50,874 凱旋の時 日本は騒がしくなるだろう 273 00:21:50,874 --> 00:21:55,746 チェッ 気楽なこと言ってくれるよ 274 00:21:55,746 --> 00:21:57,748 《日本か》 275 00:21:57,748 --> 00:22:01,885 《帰った時 アイツのランキングは どうなってるかな》 276 00:22:01,885 --> 00:22:05,885 《待ってろよ 帰る時には きっと…》 277 00:23:24,835 --> 00:23:28,705 <プロテスト プロボクサーになるための試験> 278 00:23:28,705 --> 00:23:33,343 <筆記と実技のスパーリングによって 合格者が決まる> 279 00:23:33,343 --> 00:23:36,246 <僕の時も 不安と緊張で いっぱいだった> 280 00:23:36,246 --> 00:23:38,849 <でも それは 誰もが同じ> 281 00:23:38,849 --> 00:23:41,351 <どれだけ やれれば合格かなんて 分からない> 282 00:23:41,351 --> 00:23:44,855 <だからこそ ジムに入ってから 積み重ねてきた> 283 00:23:44,855 --> 00:23:47,357 <自分の努力を 信じるしかないんだ!> 284 00:23:47,357 --> 00:23:49,357 <次回…>