1 00:03:17,620 --> 00:03:21,490 (ジミーコール) 2 00:03:21,490 --> 00:03:23,492 「さあ 間もなくゴングです」 3 00:03:23,492 --> 00:03:26,128 「タイ国 期待のホープ ジミー・シスファー」 4 00:03:26,128 --> 00:03:30,633 「対するは 日本から来たテクニシャン イチロー・ミヤタ」 5 00:03:30,633 --> 00:03:34,633 「おっと!場内は 割れんばかりのジミーコールだ!」 6 00:03:37,506 --> 00:03:41,644 ≪早く!早く! 試合 終わっちゃうよ! 7 00:03:41,644 --> 00:03:44,146 しかたないだろ 仕事だったんだから 8 00:03:44,146 --> 00:03:47,650 兄さん!イチロー 勝つよね! 9 00:03:47,650 --> 00:03:49,585 兄さん! 10 00:03:49,585 --> 00:03:53,585 分からないよ ジミーは 本当に強いんだから 11 00:03:56,458 --> 00:04:01,597 《だけど この間からの イチローのカウンターは 何か違う》 12 00:04:01,597 --> 00:04:03,532 チャナ! 13 00:04:03,532 --> 00:04:06,468 兄さんは どっちの味方なの! 14 00:04:06,468 --> 00:04:08,470 もちろん イチローだ! 15 00:04:08,470 --> 00:04:11,607 兄さん その証拠に… 16 00:04:11,607 --> 00:04:16,107 今月の生活費 全部 イチローに賭けた 17 00:04:18,113 --> 00:04:20,616 死ぬ気で応援するぞ!チャナ! うん! 18 00:04:20,616 --> 00:04:24,486 (ジミーコール) 19 00:04:24,486 --> 00:04:28,123 ≪頼むぞ!ジミー! 俺たちに損させないでくれよ! 20 00:04:28,123 --> 00:04:32,628 ≪勝てよ! お前は タイの誇りなんだからな! 21 00:04:32,628 --> 00:04:35,531 地元とはいえ 一方的な声援だな 22 00:04:35,531 --> 00:04:38,133 少しばかり 俺に声援があったとしても 23 00:04:38,133 --> 00:04:40,633 状況は変わらないさ 24 00:04:43,005 --> 00:04:48,644 《目を合わせた直感さ 評判どおり強いぜ ジミーは》 25 00:04:48,644 --> 00:04:51,547 いいか 一郎 しょっぱなは様子見だぞ 26 00:04:51,547 --> 00:04:54,450 ヤツの左右フックは 要注意だからな 27 00:04:54,450 --> 00:04:57,453 皆 ジミーの勝ち方を 見に来ているんだ 28 00:04:57,453 --> 00:04:59,588 そ… そんな 29 00:04:59,588 --> 00:05:04,093 賭け率 30対1とは そういうことだ 30 00:05:04,093 --> 00:05:07,963 《だが 一郎の あの新型カウンターが決まれば》 31 00:05:07,963 --> 00:05:11,600 《ジミーとて 立っていられないはず》 32 00:05:11,600 --> 00:05:14,503 《しかし 刃が鋭くなればなるほど》 33 00:05:14,503 --> 00:05:18,474 《自分に振りかかるリスクも 加速度を増す》 34 00:05:18,474 --> 00:05:21,474 《アイツ自身 百も承知のことだ》 35 00:05:24,613 --> 00:05:26,548 「さあ いよいよです!」 36 00:05:26,548 --> 00:05:30,486 「待ちに待ったゴングが 今…」 37 00:05:30,486 --> 00:05:33,486 (ゴング) 「鳴りました!」 38 00:05:42,998 --> 00:05:45,634 よし!まだ やってる! 間に合ったぞ 39 00:05:45,634 --> 00:05:47,569 イチローは? 40 00:05:47,569 --> 00:05:49,569 イチロー… 41 00:05:54,443 --> 00:05:57,579 「一方的な展開になってきた!」 42 00:05:57,579 --> 00:06:01,579 「やはり 強いジミー ミヤタ そろそろ限界か?」 43 00:06:12,594 --> 00:06:14,530 イ… イチロー 44 00:06:14,530 --> 00:06:16,465 「ミヤタ 防戦一方」 45 00:06:16,465 --> 00:06:19,468 「ジミー さらに前に出る! 追撃の手を緩めません!」 46 00:06:19,468 --> 00:06:21,468 「ジミーの猛攻が続く!」 47 00:06:23,605 --> 00:06:25,541 「あっと!右!」 48 00:06:25,541 --> 00:06:28,110 ダウン! 「倒れた!」 49 00:06:28,110 --> 00:06:32,614 「第3ラウンドまで防戦一方 耐えたミヤタ ついに倒れた!」 50 00:06:32,614 --> 00:06:36,485 ≪ジミー! お前に賭けて正解だったぞ! 51 00:06:36,485 --> 00:06:39,488 「圧倒的な展開 ジミー強し」 52 00:06:39,488 --> 00:06:42,624 「ミヤタ 立てるか?」 53 00:06:42,624 --> 00:06:47,496 あのイチローが ここまで一方的にやられるなんて 54 00:06:47,496 --> 00:06:50,132 これほど 差があるとは 55 00:06:50,132 --> 00:06:52,568 一郎君!立てるか! 56 00:06:52,568 --> 00:06:54,503 3! ≪立つぞ! 57 00:06:54,503 --> 00:06:57,439 ≪とどめを刺せ!ジミー! 4! 58 00:06:57,439 --> 00:07:01,076 《クソ!情けねえ》 59 00:07:01,076 --> 00:07:05,581 《未練たらしく 体に染みついた 従来のスタイルで戦っちまった》 60 00:07:05,581 --> 00:07:08,484 5! 「さあ 立ち上がったミヤタ」 61 00:07:08,484 --> 00:07:11,453 「試合続行できるか?」 6! 62 00:07:11,453 --> 00:07:14,590 《それが 全く通用しねえ》 7! 63 00:07:14,590 --> 00:07:17,590 《とんでもなく強えよ コイツ》 64 00:07:19,461 --> 00:07:21,463 《おかげで》 65 00:07:21,463 --> 00:07:23,599 8! 66 00:07:23,599 --> 00:07:26,502 《吹っ切れたぜ!》 67 00:07:26,502 --> 00:07:30,472 「3ラウンド 残り20秒 しとめきれるか ジミー」 68 00:07:30,472 --> 00:07:34,109 ≪行け 行け!ジミー! ≪息の根 止めろ! 69 00:07:34,109 --> 00:07:36,109 ボックス! 70 00:07:37,980 --> 00:07:39,980 一郎 71 00:07:45,621 --> 00:07:48,123 イチローのスタイルが 変わった 72 00:07:48,123 --> 00:07:50,058 あれは… 73 00:07:50,058 --> 00:07:52,961 ついに出すか ジョルト えっ? 74 00:07:52,961 --> 00:07:54,930 前足に体重を乗せ 75 00:07:54,930 --> 00:07:58,567 体ごと たたきつけるパンチを カウンターに応用すれば 76 00:07:58,567 --> 00:08:02,070 パンチの軽さをカバーして 余りある破壊力が生まれる 77 00:08:02,070 --> 00:08:04,573 そ… そうですが それは 78 00:08:04,573 --> 00:08:09,444 ああ 失敗すれば その破壊力は 自分に跳ね返ってくる 79 00:08:09,444 --> 00:08:16,585 すさまじいジミーのパワーに 一郎の こん身の力が加わるのだ 80 00:08:16,585 --> 00:08:21,585 《それは 一郎のボクサー生命を ためらいなく奪い去るだろう》 81 00:08:25,093 --> 00:08:27,596 《鬼が出るか 蛇が出るか》 82 00:08:27,596 --> 00:08:31,466 《どの道 おっかねえもんしか 出てこねえだろうが》 83 00:08:31,466 --> 00:08:35,470 《付き合ってもらうぜ! ジミー・シスファー》 84 00:08:35,470 --> 00:08:41,610 《まるで インファイターの構えだ 私と打ち合うつもりか?》 85 00:08:41,610 --> 00:08:45,480 《ならば 引導を渡してやろう!》 86 00:08:45,480 --> 00:08:48,483 「おっと! ジミー 一気に出た!」 87 00:08:48,483 --> 00:08:51,119 ≪おお! 一気に行くつもりだぜ! 88 00:08:51,119 --> 00:08:53,119 ≪楽にしてやれ!ジミー! 89 00:08:58,927 --> 00:09:01,427 《右フックを誘った!》 90 00:09:04,066 --> 00:09:06,566 ジョ… ジョルト! 当たれ! 91 00:09:23,085 --> 00:09:25,585 (歓声) 92 00:09:28,957 --> 00:09:33,095 「ダウン!ジミーの右を モロに受けてしまった!」 93 00:09:33,095 --> 00:09:36,095 「ミヤタ 2度目のダウンです」 94 00:09:37,966 --> 00:09:40,969 1! 「さあ カウントが始まった!」 95 00:09:40,969 --> 00:09:43,605 2! 一郎君!聞こえるか! 96 00:09:43,605 --> 00:09:46,108 反応して!一郎君! 97 00:09:46,108 --> 00:09:48,610 3! 「ミヤタ ピクリとも動かない」 98 00:09:48,610 --> 00:09:51,113 「このダウンは 決定的か?」 4! 99 00:09:51,113 --> 00:09:54,613 脳震とうを起こしてますよ 危険です! 100 00:09:56,551 --> 00:09:59,054 タオル 入れます 待て! 101 00:09:59,054 --> 00:10:03,558 何 言ってんですか これ以上 無理ですよ! 102 00:10:03,558 --> 00:10:06,461 宮田さん! 103 00:10:06,461 --> 00:10:10,432 《一郎 お前のボクシングは ここで限界なのか?》 104 00:10:10,432 --> 00:10:14,569 《お前もジョルトで 砕け散るのか?》 105 00:10:14,569 --> 00:10:16,569 宮田さん? 106 00:10:27,582 --> 00:10:31,582 ((僕も お父さんみたいに 強くなるんだ!)) 107 00:10:35,457 --> 00:10:38,457 ((逃げちゃいけないんだ)) 108 00:10:44,599 --> 00:10:47,502 ((お前のパンチは 軽いのだ)) 109 00:10:47,502 --> 00:10:49,502 ((軽い…)) 110 00:10:54,409 --> 00:10:58,547 ((違うよ 違うよ 父さんは カッコいいよ)) 111 00:10:58,547 --> 00:11:02,050 ((父さんのボクシングは 間違っちゃいないよ)) 112 00:11:02,050 --> 00:11:05,550 ((ボロボロになるまで練習して 手に入れた)) 113 00:11:11,560 --> 00:11:15,430 ((相手が誰だろうと 真正面から立ち向かい)) 114 00:11:15,430 --> 00:11:17,432 ((頂点に立ってみせる)) 115 00:11:17,432 --> 00:11:20,068 ((俺が コイツを信じていなければ)) 116 00:11:20,068 --> 00:11:23,068 ((もう俺は 戦えないよ)) 117 00:11:24,940 --> 00:11:29,578 ((おやじが越えられなかった壁を 俺が越える)) 118 00:11:29,578 --> 00:11:33,578 ((おやじのため 何よりも 自分のために!)) 119 00:11:41,089 --> 00:11:43,089 6! 120 00:11:46,595 --> 00:11:49,097 イチロー… 121 00:11:49,097 --> 00:11:51,097 7! 122 00:11:55,604 --> 00:11:57,604 8! 123 00:11:59,474 --> 00:12:01,474 一郎 124 00:12:03,478 --> 00:12:05,478 9! 125 00:12:20,128 --> 00:12:22,631 「なんと ミヤタ 立ち上がりました!」 126 00:12:22,631 --> 00:12:24,566 「あのジミーの強打を受けて 立ち上がるとは」 127 00:12:24,566 --> 00:12:27,135 「なんとも 驚きです!」 128 00:12:27,135 --> 00:12:31,635 《なぜ 立てる?ズッシリと 手応えのあるパンチだったのに》 129 00:12:33,642 --> 00:12:36,642 《目の焦点が合っていない 無理か》 130 00:12:38,513 --> 00:12:41,513 ま… 待て ミヤタ!ストップだ 131 00:12:44,653 --> 00:12:46,588 ボックス! 132 00:12:46,588 --> 00:12:49,524 「あっと!レフェリー 止めません 試合続行だ!」 133 00:12:49,524 --> 00:12:51,460 (ゴング) 134 00:12:51,460 --> 00:12:54,463 「…っと ここでゴング! 3ラウンド終了」 135 00:12:54,463 --> 00:12:57,599 「ひん死のミヤタ ゴングに救われました」 136 00:12:57,599 --> 00:13:01,470 一郎!よし よく立った 137 00:13:01,470 --> 00:13:03,470 イ… イチロー 138 00:13:07,609 --> 00:13:11,480 あのカウンターを失敗して この程度の被害ならラッキーだ 139 00:13:11,480 --> 00:13:14,483 僅かに踏み込みが浅かったのが 幸いしたな 140 00:13:14,483 --> 00:13:19,120 しかし これ以上は まずい ガードは固めろよ 141 00:13:19,120 --> 00:13:22,624 どうした!聞こえとらんのか? 142 00:13:22,624 --> 00:13:28,497 聞こえるよ ちゃんと 雨が降ってる 143 00:13:28,497 --> 00:13:31,497 バカな 歓声で雨音など… 144 00:13:34,636 --> 00:13:37,636 雨が降ってるんだ 145 00:13:39,508 --> 00:13:41,510 《鼓膜を やられたか》 146 00:13:41,510 --> 00:13:44,646 《意識が混濁してる 当然だ》 147 00:13:44,646 --> 00:13:47,148 《ロープに 後頭部を打ちつけたんだ》 148 00:13:47,148 --> 00:13:50,652 《こんな満身そういの状態で 戦えるわけがない》 149 00:13:50,652 --> 00:13:53,088 宮田さん! すぐにでも病院に行って 150 00:13:53,088 --> 00:13:56,591 精密検査を受けるべきです! 限界ですよ もう! 151 00:13:56,591 --> 00:13:58,591 《一郎》 152 00:14:02,097 --> 00:14:05,967 いいか ジョルトをカウンターに 応用するアイデアは悪くない 153 00:14:05,967 --> 00:14:09,604 しかし まだ 相手のパンチを見過ぎるぞ 154 00:14:09,604 --> 00:14:12,107 相手のパンチと同時に飛び込め 155 00:14:12,107 --> 00:14:15,610 フォローは考えるな 当たれば倒れる 156 00:14:15,610 --> 00:14:18,113 失敗してラッキーだったことが もう1つある 157 00:14:18,113 --> 00:14:21,616 ジミーのタイミングを 体で覚えることができたことだ 158 00:14:21,616 --> 00:14:25,487 カウンターを成功させる 重要な要素は 2つ 159 00:14:25,487 --> 00:14:28,490 タイミングと… 160 00:14:28,490 --> 00:14:31,626 ハートだ 161 00:14:31,626 --> 00:14:33,562 《バ… バカな》 162 00:14:33,562 --> 00:14:36,498 行ってこい 一郎! お前のありったけを込めて 163 00:14:36,498 --> 00:14:40,135 打ってくるがいい! 164 00:14:40,135 --> 00:14:42,637 (ジミーコール) 165 00:14:42,637 --> 00:14:46,141 日本人ボクサーは ハングリーではないと決めつけていたが 166 00:14:46,141 --> 00:14:48,643 どうやら少々 誤解があったようだ 167 00:14:48,643 --> 00:14:51,546 確かに 私のキャリアの中でも 168 00:14:51,546 --> 00:14:54,449 あれほどのファイティングスピリッツのファイターは いなかった 169 00:14:54,449 --> 00:14:57,085 せめて 敬意を表してやれ 170 00:14:57,085 --> 00:15:01,590 OK 次のラウンド 全力で フィニッシュさせてもらおう 171 00:15:01,590 --> 00:15:04,092 「ラウンド4」 (ゴング) 172 00:15:04,092 --> 00:15:06,027 「ゆっくり コーナーから出てくるジミー」 173 00:15:06,027 --> 00:15:09,598 「このラウンドで フィニッシュに もっていけるのか」 174 00:15:09,598 --> 00:15:13,468 ≪行け!ジミー とどめを刺せ! ≪このラウンドで決めろよ! 175 00:15:13,468 --> 00:15:15,470 ≪ちょっとしか もうからねえけどよ! 176 00:15:15,470 --> 00:15:19,608 なぜ 止めないんですか? これ以上は 命に関わりますよ 177 00:15:19,608 --> 00:15:25,480 危険すぎます しかも また あのカウンターを使えだなんて 178 00:15:25,480 --> 00:15:27,482 宮田さん! 179 00:15:27,482 --> 00:15:30,482 もう ずっと昔の話だ 180 00:15:34,623 --> 00:15:37,525 私が 東洋太平洋チャンピオンだった頃 181 00:15:37,525 --> 00:15:41,496 たった一度だけ あのカウンターを 使ったことがある 182 00:15:41,496 --> 00:15:46,635 いや 正確に言えば使えなかった 失敗したのだ 183 00:15:46,635 --> 00:15:49,537 アイツが考え出した 新型カウンターこそ 184 00:15:49,537 --> 00:15:53,441 まさしく 私のボクサー生命を 奪ったパンチなのだ 185 00:15:53,441 --> 00:15:58,580 あの時 一郎は リングサイドで 一部始終を見ていた 186 00:15:58,580 --> 00:16:03,580 私が顎を砕かれ 血ダルマになり マットに はいつくばるサマを 187 00:16:10,592 --> 00:16:16,097 あまりにも皮肉な話よ アイツも 私と同じ壁にブチ当たり 188 00:16:16,097 --> 00:16:20,602 同じ答えを出すとはな 189 00:16:20,602 --> 00:16:23,505 今度は 私が一部始終を見る番だ 190 00:16:23,505 --> 00:16:26,505 ≪よっしゃ 決めろ! ≪倒せ!倒せ! 191 00:16:29,611 --> 00:16:32,514 ああ!危ないよ 見ちゃいられないよ 192 00:16:32,514 --> 00:16:36,117 ダメージがあるから 足を使って逃げられないんだ 193 00:16:36,117 --> 00:16:39,020 《しかし すごい勘だ あんな状態で》 194 00:16:39,020 --> 00:16:40,989 《ジミーの連打を かわしてる》 195 00:16:40,989 --> 00:16:43,489 ≪どうした?ジミー 決められねえのか! 196 00:16:46,127 --> 00:16:49,998 《駄目だ! このタイミングじゃない》 197 00:16:49,998 --> 00:16:53,935 《パンチを目で追っちゃ駄目だ 来ると同時に反応しなきゃ》 198 00:16:53,935 --> 00:16:57,435 《その状態でも上は かわすか ならば!》 199 00:17:00,575 --> 00:17:02,575 《捕まえた!》 200 00:17:13,088 --> 00:17:15,990 「効いた! ミヤタ ロープにもたれる!」 201 00:17:15,990 --> 00:17:17,959 「ジミー フィニッシュにもっていくか!」 202 00:17:17,959 --> 00:17:20,459 ≪倒せ! ≪決めろ!ジミー! 203 00:17:25,100 --> 00:17:30,600 《雨が ドシャ降りに なってきやがった》 204 00:17:33,608 --> 00:17:37,479 《スコールだ》 205 00:17:37,479 --> 00:17:43,479 《手も足も すっかり重くなっちまったよ》 206 00:17:45,620 --> 00:17:49,124 《動くの かったりい》 207 00:17:49,124 --> 00:17:53,561 ((イチローは 笑わないんだね)) 208 00:17:53,561 --> 00:17:59,067 ((痛い思いするリングに なぜ上がるの?)) 209 00:17:59,067 --> 00:18:03,571 ((イチロー 全然 楽しくなさそう)) 210 00:18:03,571 --> 00:18:07,442 ((ボクシングする理由 分からない!)) 211 00:18:07,442 --> 00:18:10,442 《り… 理由だと?》 212 00:18:15,583 --> 00:18:20,088 「ジミーの左 ミヤタ よけた!」 213 00:18:20,088 --> 00:18:23,591 「ミヤタ アッパー!」 214 00:18:23,591 --> 00:18:27,095 「あっと!勢い余ったミヤタ 前のめりに よろける!」 215 00:18:27,095 --> 00:18:30,598 《もらった!》 216 00:18:30,598 --> 00:18:33,101 だ… 駄目だ! いや!あの体勢は! 217 00:18:33,101 --> 00:18:35,101 《フィニッシュ!》 218 00:18:55,423 --> 00:18:58,560 「ダ… ダウン! 信じられない光景です!」 219 00:18:58,560 --> 00:19:00,495 「ジミー・シスファー ダウン!」 220 00:19:00,495 --> 00:19:06,067 「ミヤタ 捨て身のカウンターで 逆転のダウンを奪いました!」 221 00:19:06,067 --> 00:19:11,567 まさしく ジョルトのカウンター よくぞ 打った 222 00:19:14,576 --> 00:19:17,576 1 2… 223 00:19:22,450 --> 00:19:26,450 《まだ 雨が降ってやがる》 224 00:19:34,596 --> 00:19:38,099 《立てるわけがない》 225 00:19:38,099 --> 00:19:42,604 《角度 タイミング 手応え》 226 00:19:42,604 --> 00:19:47,475 《どれを取っても パーフェクトだった》 227 00:19:47,475 --> 00:19:50,478 《立てるわけがない》 228 00:19:50,478 --> 00:19:53,548 《俺の ありったけを込めた》 229 00:19:53,548 --> 00:19:57,418 《ボクサー生命を懸けた 一発だったんだ》 230 00:19:57,418 --> 00:20:01,422 《立てるわけがないんだ》 231 00:20:01,422 --> 00:20:05,560 《全てを懸けた一発だったんだ》 232 00:20:05,560 --> 00:20:12,560 《あのカウンターに 俺の…》 233 00:20:25,580 --> 00:20:28,082 雨が やんだ 234 00:20:28,082 --> 00:20:30,018 (ゴング) 「タオルだ!」 235 00:20:30,018 --> 00:20:32,954 「赤コーナーから タオルが入りました!」 236 00:20:32,954 --> 00:20:34,956 「信じられない光景だ」 237 00:20:34,956 --> 00:20:38,593 「ジミー・シスファー ピクリとも動けず」 238 00:20:38,593 --> 00:20:43,097 「大番狂わせが起こりました ジミー・シスファー 敗れる!」 239 00:20:43,097 --> 00:20:46,968 「日本のミヤタ 見事な逆転KO勝利です!」 240 00:20:46,968 --> 00:20:49,604 やった!兄さん やった! 241 00:20:49,604 --> 00:20:52,604 すごい!イチローが勝った! 242 00:20:54,442 --> 00:20:57,442 よくやった! おめでとう!一郎君 243 00:21:00,048 --> 00:21:04,552 本当に よく やりよった 244 00:21:04,552 --> 00:21:08,552 ヤバい雰囲気ですね とっとと 引き揚げたほうが 245 00:21:18,566 --> 00:21:21,469 何だ アイツ まともに歩けねえじゃん 246 00:21:21,469 --> 00:21:24,439 あんなんで 俺たちのジミーに勝ったのかよ 247 00:21:24,439 --> 00:21:27,075 チクショー やってくれるぜ 248 00:21:27,075 --> 00:21:31,075 金は損したけど すげえもの 見せてくれたよな 249 00:21:32,947 --> 00:21:40,088 (拍手) 250 00:21:40,088 --> 00:21:44,588 あ… あれ? タイも そんなに悪くない所だな 251 00:21:47,595 --> 00:21:49,530 あっ!イチロー 252 00:21:49,530 --> 00:21:53,101 ≪おめでとう!イチロー! 253 00:21:53,101 --> 00:21:55,601 聞こえないか 254 00:22:12,487 --> 00:22:15,490 《笑った 今 確かに》 255 00:22:15,490 --> 00:22:18,490 《イチローが笑った》 256 00:22:31,639 --> 00:22:34,142 悪いな 空港まで送ってもらちゃって 257 00:22:34,142 --> 00:22:37,645 いいの いいの この車 イチローのおかげで買えたんだから 258 00:22:37,645 --> 00:22:39,580 大穴に賭けて 大正解ね 259 00:22:39,580 --> 00:22:42,580 そ… そいつは良かった 260 00:22:50,658 --> 00:22:53,561 行っちゃうの? 261 00:22:53,561 --> 00:22:55,496 ああ 262 00:22:55,496 --> 00:22:57,465 一郎!時間だぞ 263 00:22:57,465 --> 00:23:01,102 OK!今 行くよ 264 00:23:01,102 --> 00:23:04,605 チャナ 覚えておけよ 265 00:23:04,605 --> 00:23:10,111 カウンターのコツはな タイミングと… 266 00:23:10,111 --> 00:23:13,611 ハートだぜ 267 00:23:19,620 --> 00:23:22,523 これからが 大変ですよ 268 00:23:22,523 --> 00:23:24,492 ジミーに勝ったとなると 269 00:23:24,492 --> 00:23:28,629 二流どころでは まず 挑戦を断ってきますから 270 00:23:28,629 --> 00:23:33,134 結構じゃないか 骨のあるボクサーを 片っ端から潰していけば 271 00:23:33,134 --> 00:23:35,069 おのずと世界が見えてくる 272 00:23:35,069 --> 00:23:38,639 凱旋の時 日本は騒がしくなるだろう 273 00:23:38,639 --> 00:23:43,511 チェッ 気楽なこと言ってくれるよ 274 00:23:43,511 --> 00:23:45,513 《日本か》 275 00:23:45,513 --> 00:23:49,650 《帰った時 アイツのランキングは どうなってるかな》 276 00:23:49,650 --> 00:23:53,650 《待ってろよ 帰る時には きっと…》 277 00:25:12,600 --> 00:25:16,470 <プロテスト プロボクサーになるための試験> 278 00:25:16,470 --> 00:25:21,108 <筆記と実技のスパーリングによって 合格者が決まる> 279 00:25:21,108 --> 00:25:24,011 <僕の時も 不安と緊張で いっぱいだった> 280 00:25:24,011 --> 00:25:26,614 <でも それは 誰もが同じ> 281 00:25:26,614 --> 00:25:29,116 <どれだけ やれれば合格かなんて 分からない> 282 00:25:29,116 --> 00:25:32,620 <だからこそ ジムに入ってから 積み重ねてきた> 283 00:25:32,620 --> 00:25:35,122 <自分の努力を 信じるしかないんだ!> 284 00:25:35,122 --> 00:25:37,122 <次回…>