1 00:00:02,560 --> 00:00:12,560 ♬~(オープニング・テーマ) 2 00:00:12,560 --> 00:00:17,560 ♬「I know these eyes つめたいvoices」 3 00:00:17,560 --> 00:00:21,560 ♬「ゆれる My faint」 4 00:00:21,560 --> 00:00:26,560 ♬「多分少し afraid to run away」 5 00:00:26,560 --> 00:00:30,560 ♬「でも今は」 6 00:00:30,560 --> 00:00:34,560 ♬「このまま時を 抱きしめたい」 7 00:00:34,560 --> 00:00:39,560 ♬「あなたのそばに I’m dreaming one of days」 8 00:00:39,560 --> 00:00:43,560 ♬「約束の空 見上げるとき」 9 00:00:43,560 --> 00:00:48,560 ♬「とびたてる Break all the way」 10 00:00:48,560 --> 00:00:52,560 ♬「このまま時を I just want to be with you」 11 00:00:52,560 --> 00:00:57,560 ♬「あなたのそばに I’m dreaming one of days」 12 00:00:57,560 --> 00:01:02,560 ♬「約束の空 見上げるとき」 13 00:01:02,560 --> 00:01:06,560 ♬「I know I can change all the way」 14 00:01:06,560 --> 00:01:21,560 ♬「このまま I just want to」 15 00:01:21,560 --> 00:01:29,560 ♬~ 16 00:01:32,560 --> 00:01:35,560 (ハリー)お前は これから 3人の男と出会う。→ 17 00:01:35,560 --> 00:01:38,560 皆 私の選んだ男たちだ。→ 18 00:01:38,560 --> 00:01:44,560 お前は その3人の中から 生涯の伴侶を選ぶ。→ 19 00:01:44,560 --> 00:01:50,560 これはゲームだ。 受け入れるか どうかは お前しだいだよ。 20 00:01:50,560 --> 00:01:52,560 フン。 21 00:01:56,560 --> 00:01:58,560 (花鹿)分かった。 22 00:02:04,560 --> 00:02:11,560 ダッドは どうして 婿選びのゲーム なんて言いだしたんだろう? 23 00:02:11,560 --> 00:02:16,560 そんな事をさせるために 私を島から出したんだろうか? 24 00:02:16,560 --> 00:02:20,560 理由も説明しないで 島に閉じ込めて→ 25 00:02:20,560 --> 00:02:24,560 突然 ニューヨークに連れ出して 世界を突きつけて。 26 00:02:24,560 --> 00:02:26,560 (立人)花鹿。 27 00:02:26,560 --> 00:02:31,560 「自由にしていい」って言うから 日本に行ったら 今度は こんな…。 28 00:02:31,560 --> 00:02:34,560 だが ハリーは 無理強いしなかった。 29 00:02:34,560 --> 00:02:38,560 ゲームを承諾したのは 花鹿 お前自身だろ? 30 00:02:42,560 --> 00:02:45,560 冷たいな 立人は。 31 00:02:45,560 --> 00:02:50,560 お前の夫が決まるまで ずっと一緒にいてやる。 え? 32 00:02:50,560 --> 00:02:53,560 そう ハリーと契約した。 33 00:02:53,560 --> 00:02:57,560 だって会社は? 立人は 倣グループの総帥でしょう? 34 00:02:57,560 --> 00:03:02,560 私は竜の頭。 決断を下すだけでいい。 35 00:03:02,560 --> 00:03:06,560 立人! 「冷たい」 なんて言って ごめん! 36 00:03:07,560 --> 00:03:12,560 でも 夫なんて 本当はピンとこないんだ。 37 00:03:12,560 --> 00:03:18,560 立人が ずっと そばに いてくれれば それで いいのに。 38 00:03:18,560 --> 00:03:21,560 ムスターファを愛したのと 同じ事さ。 39 00:03:21,560 --> 00:03:24,560 ムスターファを。 40 00:03:24,560 --> 00:03:31,560 ♬~ 41 00:03:31,560 --> 00:03:35,560 ムスターファとの関係が 愛だっていうなら→ 42 00:03:35,560 --> 00:03:38,560 もう一度 ああいうのが あるなんて信じられない。 43 00:03:38,560 --> 00:03:43,560 私たちは 見つめ合うだけで お互いを分かり合えた。 44 00:03:43,560 --> 00:03:48,560 日がな一日 寄り添って 眠るだけで 十分だった。 45 00:03:48,560 --> 00:03:53,560 ムスターファが ゆっくり歩くのを 見るのが 一番 好きだった。 46 00:03:53,560 --> 00:03:58,560 その美しさに胸が詰まって 言葉を失って→ 47 00:03:58,560 --> 00:04:05,560 この瞬間に すべての時間が 止まってしまえばって思った。 48 00:04:05,560 --> 00:04:10,560 ムスターファが死んだ時 もし一緒に 立人が いてくれなかったら→ 49 00:04:10,560 --> 00:04:14,560 きっと 私も死んでた。 50 00:04:14,560 --> 00:04:17,560 愛の形は様々だ。 51 00:04:17,560 --> 00:04:20,560 今に ムスターファ以上に 愛せる者も出てくる。 52 00:04:20,560 --> 00:04:22,560 信じられないな。 53 00:04:22,560 --> 00:04:27,560 人類の半分は男なんだよ 花鹿。 54 00:04:27,560 --> 00:04:30,560 もっと広い世界を見る事だ。 55 00:04:30,560 --> 00:04:33,560 でも本当は 日本へ帰りたい。 56 00:04:33,560 --> 00:04:37,560 由依に よく説明する暇が なかったから→ 57 00:04:37,560 --> 00:04:42,560 このままだと 友達を降りられてしまう。 58 00:04:42,560 --> 00:04:51,560 花鹿 お前と彼女は住む世界が違う …と言っても無駄か。 59 00:04:51,560 --> 00:04:53,560 ん? 60 00:04:53,560 --> 00:04:57,560 (寝息) 61 00:05:05,560 --> 00:05:09,560 ♬~ 62 00:05:09,560 --> 00:05:12,560 回想 ちゃんと花鹿を見て! え? 63 00:05:12,560 --> 00:05:17,560 本当に見てくれなきゃイヤ! 64 00:05:17,560 --> 00:05:22,560 立人・心の声 グレーの瞳の少女は そう言いながら まっすぐ見据えた。→ 65 00:05:22,560 --> 00:05:26,560 まるで いつものように社交辞令で 済ませようとした私を→ 66 00:05:26,560 --> 00:05:29,560 責めるように。→ 67 00:05:29,560 --> 00:05:32,560 それから10年間。→ 68 00:05:32,560 --> 00:05:39,560 ヒョウと住む少女の南の島を 毎年 幾度か訪ねた。→ 69 00:05:39,560 --> 00:05:45,560 成長していく花鹿を いつしか 自分一人の眠り姫だと思っていた。 70 00:05:50,560 --> 00:05:57,560 そんな私に 花鹿が ほかの男を 選ぶのを見ていろ というのか。 71 00:06:05,560 --> 00:06:09,560 (寅之介)一人娘の結婚を ゲームにしちゃうなんて→ 72 00:06:09,560 --> 00:06:13,560 やっぱり バーンズワース氏のやる事は…→ 73 00:06:13,560 --> 00:06:16,560 (声を潜めて)僕みたいな常人には 理解できませんよ。 74 00:06:16,560 --> 00:06:18,560 なぜ声を潜める? 75 00:06:18,560 --> 00:06:23,560 だって 花鹿様が結婚したら バーンズワース財閥の すべては→ 76 00:06:23,560 --> 00:06:27,560 花鹿様と その結婚相手に 譲られる訳でしょう? 77 00:06:27,560 --> 00:06:32,560 いろいろと たくらむ輩が 出てくるかもしれません。 78 00:06:32,560 --> 00:06:35,560 ボディーガードも 引き締めて やらないと! 79 00:06:35,560 --> 00:06:37,560 そういうもんかな。 80 00:06:37,560 --> 00:06:41,560 花鹿様は 危険に対して 無防備すぎます。 81 00:06:41,560 --> 00:06:44,560 オレに言わせりゃ 花鹿様を 離れ小島なんかで育てたのは→ 82 00:06:44,560 --> 00:06:46,560 かえって逆効果ですよ。 83 00:06:46,560 --> 00:06:51,560 寅之介は じじくさいな。 顔は童顔なのに。 84 00:06:51,560 --> 00:06:55,560 また 童顔って 言いましたね。 85 00:06:55,560 --> 00:06:59,560 早く老けるぞ。 望むところです。 86 00:06:59,560 --> 00:07:03,560 早く 立人様みたいな 立派な 大人に なりたいですからね! 87 00:07:03,560 --> 00:07:05,560 立人 遅いな。 88 00:07:05,560 --> 00:07:08,560 (立人)目を通す書類は これだけか。 89 00:07:08,560 --> 00:07:10,560 (曹)はい。 (立人)よし。 90 00:07:10,560 --> 00:07:15,560 (曹)それと 東旋様が すぐ シンガポールに帰るようにと。 91 00:07:15,560 --> 00:07:17,560 東旋叔父が? 92 00:07:17,560 --> 00:07:19,560 花鹿様の結婚を 見届ける役を→ 93 00:07:19,560 --> 00:07:27,560 立人様が バーンズワース氏から頼まれた その事が耳に入ったようです。 94 00:07:27,560 --> 00:07:32,560 東旋様は 倣の全権を立人様に 渡したのは 早急に過ぎたと→ 95 00:07:32,560 --> 00:07:34,560 吹聴しておいでです。 96 00:07:34,560 --> 00:07:38,560 愚かな。 私が総帥となったのは 一族の意思だ。 97 00:07:38,560 --> 00:07:41,560 (立人)一族の意思には 誰も逆らえん。 98 00:07:41,560 --> 00:07:46,560 (曹)東旋様が何をおっしゃろうと 全世界に散らばる一族の者は→ 99 00:07:46,560 --> 00:07:49,560 立人様を取るでしょう。 100 00:07:49,560 --> 00:07:52,560 私の父が よく申しておりました。 101 00:07:52,560 --> 00:07:56,560 立人様は しなやかな 鞭のような方だと。 102 00:07:56,560 --> 00:08:01,560 柔軟にして かつ 断ち切れぬ 強靭さを備え持つ。 103 00:08:03,560 --> 00:08:09,560 (支配人)いかがでしょう? デザートは中庭で召し上がられては。 104 00:08:09,560 --> 00:08:11,560 太陽が あたるの? はい。 105 00:08:11,560 --> 00:08:14,560 行く行く! 先 行ってるぞ 寅之介! 106 00:08:14,560 --> 00:08:16,560 花鹿様! 107 00:08:18,560 --> 00:08:20,560 ん? 108 00:08:22,560 --> 00:08:26,560 (立人)花鹿 どうした? 109 00:08:26,560 --> 00:08:28,560 ん! 花鹿。 110 00:08:28,560 --> 00:08:31,560 ムスターファ…。 111 00:08:31,560 --> 00:08:34,560 ムスターファ? 112 00:08:36,560 --> 00:08:55,560 ♬~ 113 00:08:55,560 --> 00:09:04,560 ハリーの声の回想 この私が12年かけて探し 選び抜いた男たちだ。→ 114 00:09:04,560 --> 00:09:09,560 彼らは 人を魅了せずにはいられぬ 宝石の輝きをもって→ 115 00:09:09,560 --> 00:09:12,560 己の存在を 指し示すだろう。 116 00:09:12,560 --> 00:09:17,560 ♬~ 117 00:09:17,560 --> 00:09:20,560 あぁ あ…。 118 00:09:20,560 --> 00:09:26,560 う… なんという美貌。 まさか この男 1人目か? 119 00:09:28,560 --> 00:09:31,560 ムスターファ! 120 00:09:31,560 --> 00:09:35,560 待て 花鹿。 放して! ムスターファが 帰ってきたんだよ! 121 00:09:35,560 --> 00:09:39,560 何を言ってるんです。 花鹿様。 あ。 122 00:09:41,560 --> 00:09:43,560 ムスターファ? 123 00:09:46,560 --> 00:09:55,560 回想 (足音) 124 00:09:55,560 --> 00:10:00,560 ムスターファ。 どこへ行ったの? 125 00:10:00,560 --> 00:10:05,560 ムスターファ? 126 00:10:05,560 --> 00:10:13,560 ♬~ 127 00:10:13,560 --> 00:10:19,560 ムスターファ! あ! あぁ! 128 00:10:19,560 --> 00:10:26,560 (花鹿の すすり泣く声) 129 00:10:26,560 --> 00:10:29,560 花鹿 ムスターファは もう いないんだ。 130 00:10:29,560 --> 00:10:33,560 そんなの いやだ! 花鹿。 131 00:10:33,560 --> 00:10:36,560 いやだ いやだ いやだ! 132 00:10:36,560 --> 00:10:39,560 (マリア)そんなに悲しんでは駄目。 花鹿。 133 00:10:39,560 --> 00:10:44,560 マリア。 それでは ムスターファは 神の国へ行けないよ。 134 00:10:44,560 --> 00:10:47,560 ずっと ここにいれば いい! 幻でも何でも いい! 135 00:10:47,560 --> 00:10:51,560 そばに いてほしいんだ! (マリア)そんな事 言っては駄目。 136 00:10:51,560 --> 00:10:56,560 残された人の悲しみに つながれて 魂は神の国へ行けず→ 137 00:10:56,560 --> 00:11:01,560 生きた人の中に入り込んで しまうんだよ。 恐ろしい事。 138 00:11:01,560 --> 00:11:03,560 恐ろしくなんかない! 139 00:11:03,560 --> 00:11:05,560 あっ。 140 00:11:05,560 --> 00:11:08,560 (鳥の鳴き声) 141 00:11:08,560 --> 00:11:12,560 (立人)花鹿の育った ギヴォリ島の土俗信仰だ。→ 142 00:11:12,560 --> 00:11:17,560 残された者の思いが強いと 死者は神の国へ行けず→ 143 00:11:17,560 --> 00:11:24,560 自らの魂に最も近い魂を持つ 他人の体に入り込み復活を目指す。 144 00:11:24,560 --> 00:11:28,560 そんな泥臭い迷信を 花鹿様は本気で…? 145 00:11:28,560 --> 00:11:31,560 ギヴォリは そういった土俗信仰が→ 146 00:11:31,560 --> 00:11:34,560 いまだに信じられているような 離島でね→ 147 00:11:34,560 --> 00:11:40,560 花鹿は 地元島民のメイド頭 マリアの 影響を モロに受けているし。 148 00:11:40,560 --> 00:11:45,560 (寅之介) それであの男の中に ムスターファの魂が 入り込んでるって思ってるのかあ。 149 00:11:45,560 --> 00:11:49,560 ん? 何ですか それ? 150 00:11:49,560 --> 00:11:53,560 あの男の調査書だ。 えっ。 151 00:11:53,560 --> 00:11:58,560 ユージィン・アレキサンドル・ド・ヴォルカン。 あっ!→ 152 00:11:58,560 --> 00:12:01,560 ヴォルカンって あの ヴォルカングループの? 153 00:12:01,560 --> 00:12:05,560 ああ。 ヴォルカン男爵の3男だ。 154 00:12:05,560 --> 00:12:09,560 ヨーロッパでも有数の 金融財閥じゃないですか。 155 00:12:09,560 --> 00:12:12,560 そのうえ貴族様だ。 156 00:12:12,560 --> 00:12:15,560 確かに 条件は そろっている。 157 00:12:15,560 --> 00:12:19,560 だが 何かが引っ掛かる。→ 158 00:12:19,560 --> 00:12:28,560 一片の感情すらない冷ややかな目。 まるで能面のように無表情な…。 159 00:12:28,560 --> 00:12:32,560 あの男を 本当に ハリーは選んだのか? 160 00:12:32,560 --> 00:12:36,560 花鹿様 あの男に夢中でしたね。 161 00:12:36,560 --> 00:12:38,560 彼が花婿候補だとしたら→ 162 00:12:38,560 --> 00:12:43,560 所詮は 花鹿様も バーンズワース氏の籠の鳥って事か。 163 00:12:43,560 --> 00:12:47,560 (立人)寅之介は まだ花鹿の事を よく分かっていない。 え? 164 00:12:47,560 --> 00:12:52,560 花鹿は たとえ どこだろうと 1人で立つ子だよ。 165 00:12:56,560 --> 00:12:58,560 花鹿・心の声 ここは海の底だ。 166 00:12:58,560 --> 00:13:05,560 人は魚の群れ。 動きは速くて ほかの仲間には無関心。 167 00:13:07,560 --> 00:13:12,560 でも ほら その魚の群れすら 振り向かせる。 168 00:13:12,560 --> 00:13:18,560 銀色の毛皮で トパーズのような まだらの瞳で。 169 00:13:18,560 --> 00:13:22,560 彼は私の ムスターファ! 170 00:13:22,560 --> 00:13:25,560 やっと会えたね。 171 00:13:25,560 --> 00:13:27,560 おかえり。 172 00:13:30,560 --> 00:13:33,560 (ユージィン)どこかで会ったかな? 173 00:13:33,560 --> 00:13:35,560 ずっと昔から知ってるよ。 174 00:13:35,560 --> 00:13:37,560 人違いだろう。 175 00:13:37,560 --> 00:13:42,560 あなたも私を知ってる。 ただ 忘れてるだけなんだ。 176 00:13:44,560 --> 00:13:48,560 あなたの もう1つの名前で 呼びたい。 呼んでいい? 177 00:13:48,560 --> 00:13:50,560 どんな? 178 00:13:50,560 --> 00:13:53,560 ムスターファ。 179 00:13:53,560 --> 00:13:59,560 響きのいい言葉だが 残念ながら その名前には全く聞き覚えがない。 180 00:13:59,560 --> 00:14:05,560 私の愛した ヒョウの名前なんだ。 彼は今 あなたの中に いるんだよ。 181 00:14:05,560 --> 00:14:08,560 僕は 宗教には 興味がないんだ。 182 00:14:08,560 --> 00:14:13,560 そうか。 でも あなたは ムスターファだよ。 183 00:14:13,560 --> 00:14:20,560 心の声 思い出して… どうか思い出して。 184 00:14:20,560 --> 00:14:26,560 緑と金色の まだらの瞳だ。 ムスターファと同じ。 185 00:14:26,560 --> 00:14:29,560 ああ やっぱり間違いない。 186 00:14:29,560 --> 00:14:34,560 こんな瞳を持つ者が ほかに いる訳がない。 187 00:14:34,560 --> 00:14:36,560 私は花鹿 花鹿だよ。 188 00:14:36,560 --> 00:14:41,560 花鹿… 花鹿・バーンズワースか? 189 00:14:41,560 --> 00:14:43,560 (ノックと ドアが開く音) 190 00:14:43,560 --> 00:14:46,560 (SP)失礼します。 花鹿様が いらっしゃいません。 191 00:14:46,560 --> 00:14:50,560 (寅之介)え~ どうやら 窓から出られたようで。 192 00:14:50,560 --> 00:14:53,560 (寅之介)庭には 犬が放してあるだろ? 193 00:14:53,560 --> 00:14:55,560 (SP) 花鹿様に懐いてますし。 194 00:14:55,560 --> 00:14:58,560 行き先は分かってる。 (寅之介)えっ? 195 00:14:58,560 --> 00:15:00,560 (立人)ヴォルカンのアパートだろ。 196 00:15:00,560 --> 00:15:05,560 花鹿様に教えたんですか? 隠し通せるものでもあるまい。 197 00:15:05,560 --> 00:15:08,560 ただ 調べが すべて済むまでは→ 198 00:15:08,560 --> 00:15:11,560 会っては いけないと 言っておいたのだが。 199 00:15:11,560 --> 00:15:15,560 あ~あ 花鹿様は 立人様の命令よりも→ 200 00:15:15,560 --> 00:15:18,560 あの男を選んだって 事ですよね。 201 00:15:18,560 --> 00:15:23,560 あのムスターファ男に 相当な ご執心だ。 202 00:15:23,560 --> 00:15:26,560 (ノック) 失礼します。 203 00:15:26,560 --> 00:15:30,560 ヴォルカンの調査で 重要な事が判明しました。 204 00:15:30,560 --> 00:15:34,560 あの男は今までに 3人 自殺に追い込んでるんです。 205 00:15:42,560 --> 00:15:45,560 (ユージィン) どこにでも座ってくれ。 206 00:15:54,560 --> 00:15:58,560 ホントに ここに住んでるのか? ああ。 なぜ? 207 00:15:58,560 --> 00:16:03,560 カタログどおりで 人の生活の においがしない。 208 00:16:03,560 --> 00:16:08,560 僕が生活したくないから こうなるんだろう。 209 00:16:08,560 --> 00:16:12,560 まるで「生きたくない」って 言ってるみたいだ。 210 00:16:15,560 --> 00:16:19,560 しかし 僕の中には 2つの魂が入っている。 211 00:16:22,560 --> 00:16:26,560 そうだろ。 うん。 212 00:16:26,560 --> 00:16:31,560 生きたくても いずれ 2つの魂に引き裂かれる運命。 213 00:16:31,560 --> 00:16:34,560 それも 面白いかも しれないがね。 214 00:16:34,560 --> 00:16:37,560 悪霊なら そうなるかも しれないけど→ 215 00:16:37,560 --> 00:16:42,560 ムスターファは そんな事しない! お互い融合していくだけだ。 216 00:16:42,560 --> 00:16:47,560 フフフフ。 輪廻転生なら 少しは知ってるが→ 217 00:16:47,560 --> 00:16:51,560 そんな土俗的な魂信仰は 初めて聞くね。 218 00:16:51,560 --> 00:16:55,560 ギヴォリの信仰だ。 マリアが よく話してくれた。 219 00:16:55,560 --> 00:17:00,560 マリア? 私の大事な人。 母も同然の カリブ人だ。 220 00:17:00,560 --> 00:17:03,560 カリブの どこかの孤島に→ 221 00:17:03,560 --> 00:17:07,560 バーンズワース氏が 愛娘を 隠しているとは聞いていたが。 222 00:17:07,560 --> 00:17:10,560 よく知ってるじゃないか! 223 00:17:10,560 --> 00:17:13,560 思い出したか ムスターファ! 224 00:17:13,560 --> 00:17:18,560 こんな事 実業界の 人間なら 誰でも知ってる。 えっ。 225 00:17:18,560 --> 00:17:23,560 ヴォルカンは事実上 バーンズワースの傘下企業だ。 226 00:17:23,560 --> 00:17:26,560 父が どうなろうと 知った事ではないが→ 227 00:17:26,560 --> 00:17:29,560 罪もない社員を 失業者にする訳にはいかない。 228 00:17:29,560 --> 00:17:33,560 それで 君は ここに入れたという訳だ。 229 00:17:33,560 --> 00:17:35,560 そんなのウソだ。 ん? 230 00:17:35,560 --> 00:17:40,560 実業家が 私情に走る事は 自らも滅ぼす事。 231 00:17:40,560 --> 00:17:43,560 そんなの子供の私にも分かる。 232 00:17:43,560 --> 00:17:47,560 それが あなたに 分からないはずがない。 233 00:17:47,560 --> 00:17:49,560 ユージィン・心の声 この少女…。 234 00:17:49,560 --> 00:17:53,560 つまり 僕が君を怒らせても ヴォルカンは揺るがない訳だ。 235 00:17:53,560 --> 00:17:55,560 もちろん。 236 00:17:55,560 --> 00:18:00,560 では僕の名は ユージィンだ! ムスターファじゃない。 237 00:18:00,560 --> 00:18:03,560 ムスターファって呼ばれるの 嫌いか? 238 00:18:03,560 --> 00:18:07,560 少なくとも 愉快じゃないね。 239 00:18:07,560 --> 00:18:09,560 じゃあ やめる。 240 00:18:09,560 --> 00:18:11,560 フッ。 あっ。 241 00:18:11,560 --> 00:18:18,560 心の声 笑った。 一瞬だったけど ちゃんと 笑えるじゃないか ムスターファ。 242 00:18:18,560 --> 00:18:21,560 急いじゃ駄目だ。 ムスターファとだって→ 243 00:18:21,560 --> 00:18:25,560 友達になれるまで 何か月も かかった。 244 00:18:25,560 --> 00:18:27,560 何だ? 245 00:18:27,560 --> 00:18:29,560 (物音) 246 00:18:29,560 --> 00:18:31,560 ハッ! 247 00:18:31,560 --> 00:18:33,560 (リーズ)ユージィン 一緒に死んで! 248 00:18:33,560 --> 00:18:36,560 駄目~! 249 00:18:36,560 --> 00:18:39,560 (リーズ)どいてよ! あんた関係ないでしょ! 250 00:18:39,560 --> 00:18:43,560 (ユージィン)離れろ 花鹿。 ユージィン! 251 00:18:43,560 --> 00:18:46,560 彼女の言うとおり 君は関係ない。 252 00:18:46,560 --> 00:18:49,560 昨日 サリーカーターと どこに いたの? 253 00:18:49,560 --> 00:18:53,560 ほかにも知ってるわよ。 ちゃんと調べさせたんだから!→ 254 00:18:53,560 --> 00:18:59,560 (泣きながら)どうしてなの? ユージィン どうしてなの? 255 00:18:59,560 --> 00:19:04,560 あんなに私たち 愛し合ってたのに! 256 00:19:04,560 --> 00:19:09,560 「愛してる」と言った覚えはないな。 言うはずがない。 257 00:19:09,560 --> 00:19:13,560 誰一人 愛した事など ないのだから。 258 00:19:13,560 --> 00:19:16,560 (リーズ)お願い。 ひと言で いいわ。 259 00:19:16,560 --> 00:19:20,560 ウソでも いいから 私の事 愛してるって言って ユージィン! 260 00:19:20,560 --> 00:19:23,560 心の声 駄目だ。 これ以上 言ったら。 261 00:19:23,560 --> 00:19:28,560 彼が あなたを見ていないのが 分からないのか? 262 00:19:28,560 --> 00:19:31,560 無理な注文だ。 263 00:19:31,560 --> 00:19:38,560 (むせび泣く声) 264 00:19:38,560 --> 00:19:42,560 殺してやる! 一緒に死ぬわ! 265 00:19:42,560 --> 00:19:46,560 撃てばいい。 だが一緒は御免だ。 266 00:19:46,560 --> 00:19:49,560 僕は死ぬ時は1人で死ぬ。 267 00:19:49,560 --> 00:19:54,560 そんなエゴイスティックな センチメンタリズムに つきあう趣味はない! 268 00:19:54,560 --> 00:19:58,560 心の声 この高慢 なんて美しさだろう。 269 00:19:58,560 --> 00:20:02,560 でも悲しい。 この感じは…。 270 00:20:02,560 --> 00:20:06,560 そうだ 立人と初めて会った時と 同じ。 271 00:20:06,560 --> 00:20:09,560 どちらかに決めてくれ。 272 00:20:11,560 --> 00:20:16,560 ここで死ぬのは僕か 君か? 273 00:20:16,560 --> 00:20:19,560 リーズ さあ。 274 00:20:23,560 --> 00:20:26,560 キャアアッ! 放して! 275 00:20:30,560 --> 00:20:33,560 いや 放して! 立人! 276 00:20:33,560 --> 00:20:35,560 (立人)彼女を連れて行け。 どこに? 277 00:20:35,560 --> 00:20:37,560 落ち着かせるだけだ。 278 00:20:37,560 --> 00:20:41,560 花鹿様も行きましょう。 イヤだ! 279 00:20:41,560 --> 00:20:45,560 (立人)目を覚ませ 花鹿。 こいつは ムスターファなんかじゃない! 280 00:20:45,560 --> 00:20:51,560 (ユージィン)花鹿の お目付け役兼 倣財閥の総帥 倣立人だろ。→ 281 00:20:51,560 --> 00:20:56,560 シンガポールの倣本家は 東洋のバーンズワース支社などという→ 282 00:20:56,560 --> 00:21:01,560 陰口を聞いたが あながち デマではないという事かな。 283 00:21:01,560 --> 00:21:05,560 (立人)私には ヴォルカン次期会長の 呼び声も高い君が→ 284 00:21:05,560 --> 00:21:09,560 こんな所で 放蕩にふけっている 事の方が 不思議だったが→ 285 00:21:09,560 --> 00:21:12,560 この状態が その答えかな。 286 00:21:12,560 --> 00:21:14,560 何の事か 分からないね。 287 00:21:14,560 --> 00:21:18,560 女遊びを痴情沙汰にまで もつれさせる というのは→ 288 00:21:18,560 --> 00:21:20,560 並の愚かさではない という事さ。 289 00:21:20,560 --> 00:21:23,560 どう取ろうと勝手だが→ 290 00:21:23,560 --> 00:21:27,560 不法侵入をしている 今の立場を 考えてから ほざく事だ。 291 00:21:29,560 --> 00:21:33,560 失礼しよう。 花鹿。 う うん。 292 00:21:41,560 --> 00:21:45,560 (小声で)立人様でも やきもち焼く事あるんだ。 293 00:21:45,560 --> 00:21:47,560 (エレベーターの鐘の音) 294 00:21:50,560 --> 00:21:55,560 う…。 立人様の本性を見た気がする。 295 00:21:55,560 --> 00:21:57,560 (立人)もう あの男には会うな。 296 00:21:57,560 --> 00:22:00,560 なんで? ユージィンは ダッドの選んだ男だろ! 297 00:22:00,560 --> 00:22:04,560 あんな人殺しを選ぶものか! 人殺し? 298 00:22:04,560 --> 00:22:10,560 あいつは すでに 3人の女性を自殺させてる。 299 00:22:10,560 --> 00:22:13,560 ユージィンは 流れに 身を任せているだけなんだ。 300 00:22:13,560 --> 00:22:17,560 あの人の死も 自分の死も 望んでなかったよ。 301 00:22:17,560 --> 00:22:22,560 でも 生きたいとも 思ってないみたいだった。 302 00:22:27,560 --> 00:22:33,560 生も死も どうでもいい。 まして愛なんて。 303 00:22:33,560 --> 00:22:35,560 分かったんだ。 304 00:22:35,560 --> 00:22:39,560 だって同じだったんだもの。 305 00:22:39,560 --> 00:22:42,560 初めて会ったころの立人と。 306 00:22:56,560 --> 00:23:00,560 僕を怒らせたな 中国人! 307 00:23:00,560 --> 00:23:08,560 ♬~(エンディング・テーマ) 「悲しいほど 遠くに感じる」 308 00:23:08,560 --> 00:23:16,560 ♬「君の心 探しはじめている」 309 00:23:16,560 --> 00:23:22,560 ♬「いつも そばにいて 守られていたから」 310 00:23:22,560 --> 00:23:29,560 ♬「ねぇ 独りじゃ 恐いんだ」 311 00:23:29,560 --> 00:23:37,560 ♬「流れる時間なんて みんな同じなのに…」 312 00:23:37,560 --> 00:23:44,560 ♬「今 眠ってる? 泣いている? 笑顔でいて欲しい」 313 00:23:44,560 --> 00:23:51,560 ♬「溢れ出す 想いを 抱いて 会いに行くから」 314 00:23:51,560 --> 00:23:59,560 ♬「逸らさないで ちゃんと見て 君を信じてる」 315 00:23:59,560 --> 00:24:06,560 ♬「そう 誰も 知らない 二人だけの思い出は」 316 00:24:06,560 --> 00:24:14,560 ♬「強くて 美しい 時の碧い海」 317 00:24:14,560 --> 00:24:25,560 ♬「その腕 その胸に 私は生きている」