1 00:00:02,293 --> 00:00:12,293 ♬~(オープニング・テーマ) 2 00:00:12,293 --> 00:00:17,293 ♬「I know these eyes つめたいvoices」 3 00:00:17,293 --> 00:00:22,293 ♬「ゆれる My faint」 4 00:00:22,293 --> 00:00:26,293 ♬「多分少し afraid to run away」 5 00:00:26,293 --> 00:00:30,293 ♬「でも今は」 6 00:00:30,293 --> 00:00:34,293 ♬「このまま時を 抱きしめたい」 7 00:00:34,293 --> 00:00:39,293 ♬「あなたのそばに I’m dreaming one of days」 8 00:00:39,293 --> 00:00:44,293 ♬「約束の空 見上げるとき」 9 00:00:44,293 --> 00:00:48,293 ♬「とびたてる Break all the way」 10 00:00:48,293 --> 00:00:53,293 ♬「このまま時を I just want to be with you」 11 00:00:53,293 --> 00:00:57,293 ♬「あなたのそばに I’m dreaming one of days」 12 00:00:57,293 --> 00:01:02,293 ♬「約束の空 見上げるとき」 13 00:01:02,293 --> 00:01:06,293 ♬「I know I can change all the way」 14 00:01:06,293 --> 00:01:21,293 ♬「このまま I just want to」 15 00:01:21,293 --> 00:01:30,293 ♬~ 16 00:01:38,293 --> 00:01:40,293 (ユージィン)帰れ! (花鹿)ユージィン…。 17 00:01:40,293 --> 00:01:45,293 なぜだ!? 毎年この日は 家族しか この館に入れないと…。 18 00:01:45,293 --> 00:01:47,293 (オーバック)ユージィン様…。 19 00:01:47,293 --> 00:01:52,293 すぐに車の用意をしろ。 街まで送ってこい。 20 00:01:54,293 --> 00:01:57,293 帰らないよ。 21 00:01:57,293 --> 00:01:59,293 追い出したきゃ 力ずくで やれば? 22 00:01:59,293 --> 00:02:06,293 (ドアが開く音) (グザビエ)何の騒ぎだ! ん? 23 00:02:06,293 --> 00:02:09,293 ユージィンの 2番目の お兄さ~ん! 24 00:02:09,293 --> 00:02:11,293 か 花鹿 さん!? 25 00:02:11,293 --> 00:02:14,293 せっかくニューヨークから 訪ねてきたのに→ 26 00:02:14,293 --> 00:02:16,293 ユージィンが 追い出そうとするんだ。 27 00:02:16,293 --> 00:02:21,293 なっ!? オーバック! すぐに客間へ ご案内しろ! 28 00:02:21,293 --> 00:02:24,293 南の一番 いい部屋だ! はい。 29 00:02:24,293 --> 00:02:29,293 グザビエ兄さん 今日は…。 黙れっ! 30 00:02:29,293 --> 00:02:35,293 (グザビエ)ハハハハ。 花鹿さん よろしければ ディナーもご一緒に~。 31 00:02:35,293 --> 00:02:39,293 あっ きれいな人。 32 00:02:39,293 --> 00:02:42,293 (オーバック)ユージィン様の おばあ様です。 33 00:02:42,293 --> 00:02:48,293 (グザビエ) ユージィンは祖母の方に似て 私と兄は 祖父や父の方に似たんです。 34 00:02:48,293 --> 00:02:51,293 (グザビエ) ささ まいりましょ~う。 35 00:02:51,293 --> 00:02:57,293 (ピエール) すべては お父さんの尋常ならざる 容姿コンプレックスから始まった。 36 00:02:57,293 --> 00:03:00,293 全く理解に苦しむ。 37 00:03:00,293 --> 00:03:05,293 お父さんは 目を覆う というほどの容貌じゃない。 38 00:03:05,293 --> 00:03:11,293 立派な起業家で キャリアによって 磨かれてきた 男の顔だ。 39 00:03:11,293 --> 00:03:14,293 (ユージィン) そのとおりです。 兄さん。 40 00:03:14,293 --> 00:03:20,293 人間の顔とは 真の美しさとは そのように つくられるもの。 41 00:03:20,293 --> 00:03:24,293 人工的に手を加え 歪めたものには限界がある。 42 00:03:24,293 --> 00:03:29,293 珍しいな。 お前が こんなに しゃべるとは。 43 00:03:29,293 --> 00:03:32,293 僕は 分をわきまえた人間です。 44 00:03:32,293 --> 00:03:38,293 自分をどう処すべきかも 生まれた 時から 分かっていたのですよ。 45 00:03:42,293 --> 00:03:45,293 きれいな庭だね~。 46 00:03:45,293 --> 00:03:49,293 (ユージィン) 別れは言ったはずだぞ 花鹿。 47 00:03:49,293 --> 00:03:53,293 私は別れたくない。 ユージィンの事 好きだからね。 48 00:03:53,293 --> 00:03:56,293 そんな事 あっさり 言うもんじゃない。 49 00:03:56,293 --> 00:03:59,293 あっさりなんか 言ってない! 50 00:03:59,293 --> 00:04:03,293 ユージィン 言霊って知ってる? 51 00:04:03,293 --> 00:04:06,293 ギヴォリにも 日本と よく似た 信仰があるんだ。 52 00:04:06,293 --> 00:04:13,293 この世の中 すべてに魂が宿ってて 発した言葉にも魂があるって。 53 00:04:13,293 --> 00:04:16,293 よくマリアに叱られた。 54 00:04:16,293 --> 00:04:20,293 悪い言葉には 悪い魂が宿る。 55 00:04:20,293 --> 00:04:24,293 口に出した言葉は 二度と 戻らないから 大事にしろって。 56 00:04:24,293 --> 00:04:26,293 だから嘘は言わない。 57 00:04:26,293 --> 00:04:30,293 「好き」って言ったら 好きなんだ。 ホントにね。 58 00:04:33,293 --> 00:04:38,293 立人にも言われた。 「どんな種類の 好きか よく考えてこい」って。 59 00:04:38,293 --> 00:04:42,293 立人。 よく許したな。 60 00:04:42,293 --> 00:04:46,293 だが無駄だ。 僕には どんな 好きでも 受け入れられない。 61 00:04:46,293 --> 00:04:49,293 どうして? 62 00:04:49,293 --> 00:04:53,293 花鹿 僕は君の声が好きだった。 63 00:04:53,293 --> 00:04:56,293 君の話を聞くのが好きだった。 64 00:04:56,293 --> 00:05:03,293 僕を酔わせたものは この19年間で 君の声だけだった。 65 00:05:07,293 --> 00:05:11,293 夕食には出ないでくれ。 食事は ここに運ばせる。 66 00:05:11,293 --> 00:05:13,293 (ドアが開く音) ユージィン! 67 00:05:13,293 --> 00:05:17,293 頼む… 言う事を聞いて。 68 00:05:19,293 --> 00:05:21,293 分かった。 69 00:05:21,293 --> 00:05:23,293 ありがとう。 70 00:05:25,293 --> 00:05:29,293 心の声 ユージィン… 変だ。 やっぱり…。 71 00:05:33,293 --> 00:05:36,293 いいんですか 花鹿様? 72 00:05:36,293 --> 00:05:39,293 (ノック) あ はい。 73 00:05:41,293 --> 00:05:44,293 少し よろしいですか? 74 00:05:44,293 --> 00:05:47,293 今夜 何があるの? 75 00:05:47,293 --> 00:05:52,293 ただの誕生祝じゃないよね。 その事で お願いが。 76 00:05:52,293 --> 00:05:57,293 今夜 ユージィン様から 目を離さないで頂きたいんです。 77 00:05:57,293 --> 00:06:04,293 昔から ユージィン様は この20回目の 誕生日にこだわっておいででした。 78 00:06:04,293 --> 00:06:05,293 どうして? 79 00:06:05,293 --> 00:06:08,293 クリスティン様が…。 80 00:06:08,293 --> 00:06:16,293 ああ ユージィン様のお母様が 20回目の 誕生日を翌日に控えた その日に→ 81 00:06:16,293 --> 00:06:20,293 3階の窓を乗り越えて…。 82 00:06:25,293 --> 00:06:29,293 事の起こりは ユージィン様の おばあ様の→ 83 00:06:29,293 --> 00:06:34,293 異常ともいえる 次男 アラン様への溺愛でした。 84 00:06:36,293 --> 00:06:39,293 心の声 ユージィンに似ている…。 85 00:06:39,293 --> 00:06:46,293 奥様は 政略結婚同然に 当家へ嫁がれた方でしたから…。 86 00:06:46,293 --> 00:06:51,293 夫に よく似た長男 ユージィン様の お父様を嫌われた。 87 00:06:53,293 --> 00:06:57,293 お父さん 時間です。 88 00:06:57,293 --> 00:07:03,293 (オーギュスト)ユージィン 実に美しい。 よく似てきたものだ。 89 00:07:03,293 --> 00:07:07,293 いや 今の お前は アラン以上だ。 90 00:07:07,293 --> 00:07:10,293 亡くなった アラン叔父さんですか。 91 00:07:12,293 --> 00:07:19,293 (オーギュスト)私の弟アラン…。 金遣いの 荒さだけは一人前の道楽者だった。 92 00:07:19,293 --> 00:07:25,293 成人してからも しょっちゅう 金をせびりに来おって…。 93 00:07:25,293 --> 00:07:29,293 事故で植物状態になる その日まで…。 94 00:07:29,293 --> 00:07:35,293 回想 (アラン)母さんが僕に 早く 子供をつくれって うるさくて。 95 00:07:35,293 --> 00:07:40,293 兄さんの子供じゃ 全然 楽しみがないってさ。 96 00:07:40,293 --> 00:07:44,293 (オーギュスト)さぁ これを持って とっとと帰れ! 97 00:07:44,293 --> 00:07:50,293 さすが兄さん。 じゃあ ちょっと サービスで教えてあげますよ。 98 00:07:50,293 --> 00:07:53,293 離婚して あの秘書と 再婚する気なんですって? 99 00:07:53,293 --> 00:07:57,293 おやめなさい。 あんな尻軽女! 100 00:07:57,293 --> 00:08:00,293 少~し優しくしたら→ 101 00:08:00,293 --> 00:08:04,293 結婚後も会いたいと 僕に色目を使うんだから。 102 00:08:04,293 --> 00:08:06,293 あぁ 怒りっこなしですよ。 103 00:08:06,293 --> 00:08:11,293 いつまでも初心な兄さんのために 僕が確かめてやったんだ。 104 00:08:11,293 --> 00:08:15,293 心の声 殺してやる…! 105 00:08:15,293 --> 00:08:18,293 (ユージィン)どうされましたか? (オーギュスト)ん。 106 00:08:18,293 --> 00:08:24,293 いや なんでもない。 お前は いい子だ。 107 00:08:24,293 --> 00:08:28,293 わしの… わしの自慢の息子だ。 108 00:08:38,293 --> 00:08:42,293 (グザビエ)お父さん 後で必ず 花鹿嬢に会って下さいよ。 109 00:08:42,293 --> 00:08:46,293 やっと ユージィンが 役に立ってくれそうなんですから。 110 00:08:46,293 --> 00:08:48,293 (ピエール)私は反対だ。 111 00:08:48,293 --> 00:08:54,293 (グザビエ)ピエール兄さん あのバーンズワースと姻戚関係を 持てれば 我がヴォルカン家は…。 112 00:08:54,293 --> 00:08:57,293 ユージィンが良き夫になれるか? 113 00:08:57,293 --> 00:09:00,293 バーンズワース氏の 怒りを買うに決まってる。 114 00:09:00,293 --> 00:09:05,293 静かにせんか! ユージィンの誕生祝の席だぞ。 115 00:09:05,293 --> 00:09:09,293 心配いりませんよ ピエール兄さん。 116 00:09:09,293 --> 00:09:12,293 僕は 花鹿とも誰とも 結婚しません。 117 00:09:12,293 --> 00:09:16,293 従って バーンズワース氏の 怒りを買う事もない。 118 00:09:16,293 --> 00:09:18,293 ユージィン!? 119 00:09:18,293 --> 00:09:24,293 なぜなら 僕は二十歳にならない。 永遠に19歳のままだ。 120 00:09:24,293 --> 00:09:28,293 母と… クリスティンと同じように。 121 00:09:32,293 --> 00:09:34,293 あっ…。 122 00:09:39,293 --> 00:09:45,293 回想 オーバックさん どうして そんな話を私に…。 123 00:09:45,293 --> 00:09:50,293 ユージィン様が あなたに対して 声を荒らげられたからです。 124 00:09:50,293 --> 00:09:52,293 帰れっ! 125 00:09:52,293 --> 00:09:56,293 あの方の あんな姿を見たのは 初めてです。 126 00:09:56,293 --> 00:10:02,293 マドモアゼル ユージィン様の哀れな魂を 救ってやって下さい。 127 00:10:04,293 --> 00:10:07,293 (ユージィン)ピエール兄さんは ご存じでしたよね。 128 00:10:07,293 --> 00:10:14,293 僕の本当の父親が アラン叔父さんだって事は…。 129 00:10:14,293 --> 00:10:16,293 (グザビエ)何をバカな! 130 00:10:16,293 --> 00:10:20,293 叔父さんは お前が生まれる 十年以上前に亡くなっている! 131 00:10:20,293 --> 00:10:23,293 植物状態になって 3年目にね。 132 00:10:23,293 --> 00:10:28,293 亡くなるまで 意識が無いほかは 正常に機能していた。 133 00:10:28,293 --> 00:10:30,293 そうですよね。 お父さん。 134 00:10:30,293 --> 00:10:32,293 うっ…。 135 00:10:32,293 --> 00:10:36,293 回想 (母親)アラン! どうして お前が こんな事に…! 136 00:10:36,293 --> 00:10:40,293 もう おしまい! 私の夢は終わったわ! 137 00:10:40,293 --> 00:10:45,293 (オーバック)奥様 お気を確かに。 奥様には まだオーギュスト様が…。 138 00:10:45,293 --> 00:10:50,293 いいえ! 私の正当な後継者は 美しいアランひとり! 139 00:10:50,293 --> 00:10:53,293 オーギュストに 私の孫は できないわ! 140 00:10:53,293 --> 00:10:58,293 オーギュスト・心の声 あの瞬間 わしの中で 何かがスパークしたのだ! 141 00:10:58,293 --> 00:11:03,293 あの時から どうかしてしまった としか思えない。 142 00:11:03,293 --> 00:11:09,293 今度は わしが お前を あざ笑う番だぞ アラン。 143 00:11:09,293 --> 00:11:13,293 お前を人間扱いなど してやるものか! 144 00:11:13,293 --> 00:11:15,293 この手で つくってやる! 145 00:11:15,293 --> 00:11:19,293 お前を使って お前以上に美しいものを! 146 00:11:21,293 --> 00:11:23,293 (ユージィン)以来15年間→ 147 00:11:23,293 --> 00:11:29,293 グリセリンの中で アラン叔父さんの精子は 凍結され待っていた。 148 00:11:29,293 --> 00:11:31,293 花嫁の訪れを。 149 00:11:31,293 --> 00:11:34,293 お前… いつ それを。 150 00:11:34,293 --> 00:11:41,293 9歳の時 クリスティンの部屋で 遊んでいて 見つけたんです。 151 00:11:41,293 --> 00:11:45,293 本の間に隠されていた 彼女の日記を…。 152 00:11:45,293 --> 00:11:50,293 混乱した内容でしたが 恐怖は十分に伝わってきた。 153 00:11:50,293 --> 00:11:59,293 (クリスティン) 「助けて… 私の中に悪魔が… 怖い! 殺される!」。 154 00:11:59,293 --> 00:12:05,293 (ユージィン)その後 当時のメイド頭を 捜し出し 詳しく聞き出しました。 155 00:12:05,293 --> 00:12:08,293 ユージィン…。 156 00:12:08,293 --> 00:12:14,293 あなたは15年かけて 理想の花嫁を探し出した。 157 00:12:14,293 --> 00:12:18,293 祖母の遠縁にあたる クリスティン・ヴァントルツカ。 158 00:12:18,293 --> 00:12:20,293 うっ…! 159 00:12:20,293 --> 00:12:23,293 (ユージィン)その実家を 破産寸前にまで追い込み→ 160 00:12:23,293 --> 00:12:27,293 18の少女との 政略結婚を果たした。 161 00:12:27,293 --> 00:12:33,293 回想 (オーバック)クリスティン様は 人一倍 繊細な お方でした。 162 00:12:33,293 --> 00:12:38,293 結婚 出産ですら 恐怖以外の 何者でもなかった。 163 00:12:38,293 --> 00:12:45,293 まして 彼女が宿した子の父親は 15年前に死んだ 見ず知らずの…。 164 00:12:45,293 --> 00:12:51,293 (クリスティン)助けて…。 怖い 殺される! 165 00:12:51,293 --> 00:12:55,293 (オーバック)悪夢のような 10か月の果て…。 166 00:12:55,293 --> 00:12:59,293 (クリスティン)いやぁぁぁぁ…! 167 00:12:59,293 --> 00:13:03,293 私は いまだに うなされるのです。 168 00:13:03,293 --> 00:13:07,293 あの出産の時の クリスティン様の悲鳴に…。 169 00:13:09,293 --> 00:13:15,293 あなたはクリスティンに 憎い母親と 弟を重ね→ 170 00:13:15,293 --> 00:13:18,293 そして 復讐のために 僕を産ませた。 171 00:13:18,293 --> 00:13:20,293 ユージィン…。 172 00:13:20,293 --> 00:13:23,293 (ユージィン) 僕たちは共犯者だ。 173 00:13:23,293 --> 00:13:29,293 あなたと僕とで 一人の少女を なぶり殺しにしたんだ。 174 00:13:29,293 --> 00:13:32,293 母の死んだ年に 僕も生を終える。 175 00:13:32,293 --> 00:13:36,293 それまで何も生み出さず 無為に暮らし→ 176 00:13:36,293 --> 00:13:40,293 この生は 無駄に終結すべきだと。 177 00:13:40,293 --> 00:13:42,293 そして それを終わらせるのは→ 178 00:13:42,293 --> 00:13:46,293 父さん… あなたでなきゃならなかった。 179 00:13:49,293 --> 00:13:56,293 お父さん… 頭の奥から クリスティンの悲鳴が消えないんです。 180 00:13:58,293 --> 00:14:04,293 クリスティンにとって 恐怖そのものであった自分。 181 00:14:04,293 --> 00:14:06,293 (クリスティン)助けて! 182 00:14:06,293 --> 00:14:09,293 聞いた事のないはずの クリスティンの悲鳴が→ 183 00:14:09,293 --> 00:14:13,293 抜けない棘のように 僕を刺すんです。 184 00:14:13,293 --> 00:14:16,293 (ユージィン) ずっと苦しかった…。 185 00:14:16,293 --> 00:14:25,293 お父さん どうか解放して下さい。 この地獄から 僕を救って…! 186 00:14:25,293 --> 00:14:30,293 うぅ…! ユー…ジィン…。 187 00:14:30,293 --> 00:14:33,293 お父さん…。 188 00:14:33,293 --> 00:14:38,293 許してくれ。 わしを許してくれ。 189 00:14:38,293 --> 00:14:42,293 許してくれ…。 ユージィン…。 190 00:14:42,293 --> 00:14:45,293 許してくれ アラン…。 191 00:14:45,293 --> 00:14:51,293 許してくれ クリスティン…。 192 00:14:51,293 --> 00:14:53,293 愛していた…。 193 00:14:53,293 --> 00:14:57,293 私は愛していたんだ…。 194 00:14:57,293 --> 00:15:00,293 お前たち 皆を! 195 00:15:00,293 --> 00:15:05,293 僕も愛しています。 お父さん! 196 00:15:10,293 --> 00:15:12,293 ユージィン! 197 00:15:15,293 --> 00:15:17,293 花鹿さん! 198 00:15:19,293 --> 00:15:21,293 花鹿様 上です! 199 00:15:21,293 --> 00:15:23,293 心の声 3階の あの部屋だ! 200 00:15:23,293 --> 00:15:27,293 誰にも私の邪魔をさせるなっ! 分かりました! 201 00:15:31,293 --> 00:15:34,293 ユージィン・心の声 あれは… 自分。 202 00:15:34,293 --> 00:15:37,293 二十歳にならずに死んだ娘。 203 00:15:37,293 --> 00:15:40,293 もう怖がらないで。 204 00:15:40,293 --> 00:15:43,293 僕も行くよ。 母さん。 205 00:15:43,293 --> 00:15:45,293 ユージィン! 206 00:15:45,293 --> 00:15:47,293 (銃を構える音) 207 00:15:47,293 --> 00:15:50,293 (銃声と鏡の割れる音) 208 00:15:50,293 --> 00:15:52,293 (ピエール)ユージィン! 209 00:15:55,293 --> 00:16:00,293 (ピエール)き 君! 事と しだいによっては許さんぞ! 210 00:16:00,293 --> 00:16:02,293 静かに。 なっ! 211 00:16:02,293 --> 00:16:05,293 花鹿様の邪魔は させません。 212 00:16:09,293 --> 00:16:11,293 ユージィン。 213 00:16:13,293 --> 00:16:17,293 ずっと死にたがっていたユージィンは 私が殺したよ。 214 00:16:17,293 --> 00:16:21,293 だから お前は もう死ななくて いいんだ。 215 00:16:27,293 --> 00:16:30,293 もう 苦しまなくて いいんだ。 216 00:16:30,293 --> 00:16:33,293 おいで ムスターファ。 217 00:16:33,293 --> 00:16:36,293 あ あぁ・・・。 218 00:16:36,293 --> 00:16:47,293 ♬~ 219 00:16:47,293 --> 00:16:50,293 (ユージィンの むせび泣く声) 220 00:16:50,293 --> 00:16:52,293 ユージィン…。 221 00:16:55,293 --> 00:16:58,293 誕生日おめでとう。 222 00:17:02,293 --> 00:17:06,293 (寝息) 223 00:17:11,293 --> 00:17:16,293 (鳥の さえずり) 224 00:17:16,293 --> 00:17:21,293 (オーバック)ユージィン様。 225 00:17:21,293 --> 00:17:25,293 お部屋に いらっしゃらないので 心配いたしました。 226 00:17:25,293 --> 00:17:28,293 花鹿が いただろ。 227 00:17:28,293 --> 00:17:33,293 一緒にいると言って きかないんで 僕のベッドで寝たんだ。 228 00:17:33,293 --> 00:17:40,293 心の声 なんと柔らかな表情。 たった 一晩で まるで別人のように…。 229 00:17:40,293 --> 00:17:42,293 (ユージィン)昨日 知ったんだが→ は? 230 00:17:42,293 --> 00:17:47,293 ベッドとは 安らぐために 使うものだったんだな。 231 00:17:47,293 --> 00:17:52,293 もっと早く 気づけば よかった。 ユージィン様。 232 00:17:52,293 --> 00:17:59,293 この花壇は クリスティン様の ご実家に 似せて オーギュスト様が造らせたもの。 233 00:17:59,293 --> 00:18:05,293 クリスティン様が ここを歩かれる事は ございませんでしたが…。 234 00:18:05,293 --> 00:18:07,293 何 考えてるんですか!? 235 00:18:07,293 --> 00:18:10,293 男と一つのベッドで 寝るなんて! 236 00:18:10,293 --> 00:18:13,293 そう! 一晩一緒にいて 分かったんだ。 237 00:18:13,293 --> 00:18:15,293 やっぱり ムスターファだって! 238 00:18:15,293 --> 00:18:18,293 あ~の~ですねぇ…。 239 00:18:18,293 --> 00:18:22,293 何度も言ってますが 魂の復活なんて迷信です! 240 00:18:22,293 --> 00:18:25,293 私が そう思うんだから それで いい。 241 00:18:25,293 --> 00:18:28,293 だからって これからも 一緒に寝るなんて…。 242 00:18:28,293 --> 00:18:33,293 いけないか? いけませ~ん! 243 00:18:33,293 --> 00:18:37,293 はぁ~。 ユージィンさんの お父さんが 話があるって呼んでますよ。 244 00:18:37,293 --> 00:18:39,293 叱られますからね。 245 00:18:43,293 --> 00:18:48,293 花鹿さん あんたの お陰で ユージィンは助かった。 246 00:18:48,293 --> 00:18:50,293 あんたが ああ言って くれなかったら→ 247 00:18:50,293 --> 00:18:52,293 どう止めても あの子は…。 248 00:18:55,293 --> 00:18:59,293 わしは クリスティンを愛していた。 249 00:18:59,293 --> 00:19:05,293 わしの母親に よく似た面ざしの 彼女を見て以来→ 250 00:19:05,293 --> 00:19:08,293 アランより美しい子供を持ちたい などという→ 251 00:19:08,293 --> 00:19:12,293 最初の目的など どうでもよくなった。 252 00:19:12,293 --> 00:19:16,293 ただ クリスティンを そばに置きたかった。 253 00:19:19,293 --> 00:19:24,293 だが 彼女は わしが近づくだけで おびえた。 254 00:19:24,293 --> 00:19:29,293 どうして この顔の人間から わしは嫌われるのか…。 255 00:19:29,293 --> 00:19:33,293 愛した分まで 憎しみも増した。 256 00:19:33,293 --> 00:19:39,293 母の分まで 彼女を憎んだ…。 罪の無い クリスティンを…! 257 00:19:39,293 --> 00:19:41,293 いくら後悔しても したりん。 258 00:19:41,293 --> 00:19:45,293 一度こじれた感情というやつは…。 259 00:19:45,293 --> 00:19:51,293 ユージィンも どんなにか わしを恨んでいただろうに…。 260 00:19:51,293 --> 00:19:57,293 お父さん ユージィンは 恨んでなんかいないよ。 261 00:19:57,293 --> 00:20:02,293 私 思うんだ 今までの彼の放蕩は→ 262 00:20:02,293 --> 00:20:06,293 自分を殺してくれる誰かを 探すためだったんじゃないかって。 263 00:20:06,293 --> 00:20:09,293 でも 誰も彼を殺せなかった。 264 00:20:09,293 --> 00:20:13,293 無理だよね。 あんなに きれいなのに。 265 00:20:13,293 --> 00:20:16,293 ユージィンって 吸い込まれてゆくみたいな→ 266 00:20:16,293 --> 00:20:19,293 神秘的な美しさを 持ってるんだ。 267 00:20:19,293 --> 00:20:24,293 そんな きれいな生き物を 誰も殺せやしない。 268 00:20:24,293 --> 00:20:27,293 それでも彼は 死に場所を探していた。 269 00:20:27,293 --> 00:20:30,293 お父さんに 自分を殺させたくなかったんだ。 270 00:20:30,293 --> 00:20:35,293 そうなれば お父さんは 更に罪を負う事になるから。 271 00:20:35,293 --> 00:20:40,293 それくらい ユージィンは お父さんの事が好きだったんだね。 272 00:20:40,293 --> 00:20:44,293 ユージィンは許してたよ。 とっくの昔にね。 273 00:20:44,293 --> 00:20:49,293 心の声 何という慈愛に満ちた空気だ…。 274 00:20:49,293 --> 00:20:54,293 この不思議な少女は まるで 許しの天使だ…。 275 00:20:56,293 --> 00:21:02,293 立人! 来てくれると思った! 大事な仕事は 片がついたのか? 276 00:21:02,293 --> 00:21:05,293 誰に聞いてる。 そっちは どうなった? 277 00:21:05,293 --> 00:21:07,293 うん もう大丈夫。 278 00:21:07,293 --> 00:21:12,293 ユージィンを好きかどうか? 夫に選ぶかどうかは? 279 00:21:12,293 --> 00:21:16,293 うん。 私は彼を愛してる! ん! 280 00:21:16,293 --> 00:21:21,293 だって ユージィンは ホントに ムスターファだったよ。 281 00:21:21,293 --> 00:21:25,293 愛さずに いられるものか! 282 00:21:25,293 --> 00:21:29,293 花鹿 この際 ユージィンが ムスターファかどうかは おいといて→ 283 00:21:29,293 --> 00:21:32,293 彼を夫にするかどうかが 問題なんだ。 284 00:21:32,293 --> 00:21:38,293 その辺は はっきりしないな。 ユージィンと一晩一緒に寝たけど…。 285 00:21:38,293 --> 00:21:40,293 (鉢が割れる音) 286 00:21:40,293 --> 00:21:43,293 すっごく安心して よく眠れたし。 287 00:21:43,293 --> 00:21:47,293 恋って 胸が苦しくなって トクントクンいうんだろ? 288 00:21:47,293 --> 00:21:49,293 なんだ それは? 289 00:21:49,293 --> 00:21:52,293 まずは 候補者3人 全員と会ってみるよ。 290 00:21:52,293 --> 00:21:57,293 心の声 ま ユージィン自体 ホントの1人目と 決まった訳じゃないしな。 291 00:21:57,293 --> 00:22:00,293 (ドアが開く音) (ユージィン)ようこそ。 292 00:22:00,293 --> 00:22:02,293 ムスターファ。 293 00:22:05,293 --> 00:22:08,293 心の声 まるで能面のようだった 冷たさが→ 294 00:22:08,293 --> 00:22:11,293 1枚ベールを はいだように 払拭されて…。 295 00:22:16,293 --> 00:22:18,293 迷惑そうな顔だ。 296 00:22:18,293 --> 00:22:24,293 表では控えてくれ。 これ以上 花鹿を目立たせたくない。 297 00:22:24,293 --> 00:22:28,293 君が そばにいると まさしく 白ヒョウを連れてるのと同じだ。 298 00:22:28,293 --> 00:22:32,293 どうせ目立つなら 派手な方が かえって安全さ。 299 00:22:32,293 --> 00:22:37,293 ま 君の本心は 別の所に あるんだろうが。 300 00:22:37,293 --> 00:22:41,293 心の声 こいつ…! 301 00:22:41,293 --> 00:22:43,293 えっ…? 302 00:22:45,293 --> 00:22:50,293 立人・心の声 気に食わない人間に対する あいつの癖…。 303 00:22:50,293 --> 00:22:54,293 よく ムスターファに やられた…。 304 00:22:54,293 --> 00:22:56,293 どうした 立人? 305 00:22:56,293 --> 00:23:00,293 そんな… まさか。 306 00:23:00,293 --> 00:23:08,293 ♬~(エンディング・テーマ) ♬「悲しいほど 遠くに感じる」 307 00:23:08,293 --> 00:23:16,293 ♬「君の心 探しはじめている」 308 00:23:16,293 --> 00:23:23,293 ♬「いつも そばにいて 守られていたから」 309 00:23:23,293 --> 00:23:29,293 ♬「ねぇ 独りじゃ 恐いんだ」 310 00:23:29,293 --> 00:23:37,293 ♬「流れる時間なんて みんな同じなのに…」 311 00:23:37,293 --> 00:23:44,293 ♬「今 眠ってる? 泣いている? 笑顔でいて欲しい」 312 00:23:44,293 --> 00:23:51,293 ♬「溢れ出す 想いを 抱いて 会いに行くから」 313 00:23:51,293 --> 00:23:59,293 ♬「逸らさないで ちゃんと見て 君を信じてる」 314 00:23:59,293 --> 00:24:06,293 ♬「そう 誰も 知らない 二人だけの思い出は」 315 00:24:06,293 --> 00:24:14,293 ♬「強くて 美しい 時の碧い海」 316 00:24:14,293 --> 00:24:25,293 ♬「その腕 その胸に 私は生きている」