1 00:00:02,293 --> 00:00:12,293 ♬~(オープニング・テーマ) 2 00:00:12,293 --> 00:00:17,293 ♬「I know these eyes つめたいvoices」 3 00:00:17,293 --> 00:00:22,293 ♬「ゆれる My faint」 4 00:00:22,293 --> 00:00:27,293 ♬「多分少し afraid to run away」 5 00:00:27,293 --> 00:00:30,293 ♬「でも今は」 6 00:00:30,293 --> 00:00:35,293 ♬「このまま時を 抱きしめたい」 7 00:00:35,293 --> 00:00:39,293 ♬「あなたのそばに I’m dreaming one of days」 8 00:00:39,293 --> 00:00:44,293 ♬「約束の空 見上げるとき」 9 00:00:44,293 --> 00:00:48,293 ♬「とびたてる Break all the way」 10 00:00:48,293 --> 00:00:53,293 ♬「このまま時を I just want to be with you」 11 00:00:53,293 --> 00:00:57,293 ♬「あなたのそばに I’m dreaming one of days」 12 00:00:57,293 --> 00:01:02,293 ♬「約束の空 見上げるとき」 13 00:01:02,293 --> 00:01:07,293 ♬「I know I can change all the way」 14 00:01:07,293 --> 00:01:21,293 ♬「このまま I just want to」 15 00:01:21,293 --> 00:01:30,293 ♬~ 16 00:01:30,293 --> 00:01:37,293 ♬~ 17 00:01:37,293 --> 00:01:40,293 (花鹿)見ろ~ 寅之介。 18 00:01:40,293 --> 00:01:45,293 ニューヨークや東京も すごいが 香港は また別の迫力がある。 19 00:01:45,293 --> 00:01:47,293 花鹿様 時間です。 20 00:01:47,293 --> 00:01:51,293 もう? パーティーなんか うっとうしいよ。 21 00:01:51,293 --> 00:01:53,293 遅れるわけには いきません。 22 00:01:53,293 --> 00:01:56,293 立人様の叔父様の パーティーなんですよ。 23 00:01:56,293 --> 00:01:59,293 さっ 早く車に乗って下さい。 はいはい。 24 00:02:06,293 --> 00:02:09,293 (立人)花鹿。 立人。 25 00:02:11,293 --> 00:02:16,293 ふ~ん。 立人は やっぱり 中国服が一番だな。 26 00:02:16,293 --> 00:02:21,293 はははは。 (慶昌)ようこそ。 花鹿さん 寅之介さん。 27 00:02:21,293 --> 00:02:25,293 紹介しよう。 叔父の慶昌だ。 28 00:02:25,293 --> 00:02:28,293 はじめまして。 花鹿・バーンズワースです。 29 00:02:28,293 --> 00:02:32,293 こちらは妻のブリジットです。 よろしく。 30 00:02:32,293 --> 00:02:36,293 花鹿さん 気をつけてね。 31 00:02:36,293 --> 00:02:39,293 この人ったら 薄情なところがあるから。 32 00:02:39,293 --> 00:02:44,293 (ブリジット)昔は あんなに 私を慕ってくれていたのに。 (立人)ブリジット。 33 00:02:44,293 --> 00:02:47,293 (慶昌)さ さあさあ お二人 奥へ どうぞ。 34 00:02:47,293 --> 00:02:52,293 ブリジット ご案内して。 どうぞ こちらへ。 35 00:02:54,293 --> 00:02:57,293 相変わらずですね。 ブリジットは。 36 00:02:57,293 --> 00:03:01,293 立人 お前が あれを 良く思っとらんのは分かっとる。 37 00:03:01,293 --> 00:03:04,293 だが わしにはブリジットしか 考えられんのだよ。 38 00:03:04,293 --> 00:03:08,293 どんな女を妻にしようが 叔父さんの自由です。 39 00:03:08,293 --> 00:03:12,293 しかし そのために 倣家の競争力が落ちるようなら…。 40 00:03:12,293 --> 00:03:15,293 分かっとる! そんな事は絶対にせん。 41 00:03:15,293 --> 00:03:18,293 (立人)出すぎた事を承知で 申し上げました。 42 00:03:18,293 --> 00:03:20,293 しかし 倣の総帥として→ 43 00:03:20,293 --> 00:03:23,293 どんな小さな事も 見過ごす訳には いかないのです。 44 00:03:23,293 --> 00:03:26,293 (慶昌)いやいや 当然の事だ。 45 00:03:26,293 --> 00:03:30,293 さ 行きましょう。 客人を待たせてはいけません。 ああ。 46 00:03:32,293 --> 00:03:36,293 (ブリジット)花鹿さん こちらは 夫の弟たちと夫人ですわ。 47 00:03:36,293 --> 00:03:40,293 これはこれは 立人が バーンズワース家ご令嬢の→ 48 00:03:40,293 --> 00:03:44,293 ボディーガードに任命されたという うわさは 本当だったのですね。 49 00:03:44,293 --> 00:03:47,293 倣家としても こんな名誉な事はないですよ。 50 00:03:47,293 --> 00:03:52,293 (立人)ただの お目付けですよ。 花鹿は まだまだ子供ですから。 51 00:03:52,293 --> 00:03:54,293 も~ 子供じゃないって 言ってるのに。 52 00:03:54,293 --> 00:03:59,293 ははは 年の割に 頭が固いのが これの欠点でしてな。 53 00:03:59,293 --> 00:04:02,293 まったくだ! 花鹿様。 54 00:04:02,293 --> 00:04:06,293 まあ これで やっと 東旋も おとなしくなるだろうよ。 55 00:04:06,293 --> 00:04:10,293 東旋叔父も 大事な一族の一人ですよ。 56 00:04:10,293 --> 00:04:13,293 しかし あいつは お前が総帥になる事に→ 57 00:04:13,293 --> 00:04:17,293 最後まで反対していたのだぞ。 今日も来ていないではないか。 58 00:04:17,293 --> 00:04:23,293 東旋の話は それくらいで。 立人 客人を紹介しよう。 59 00:04:23,293 --> 00:04:27,293 (慶昌)失礼しますよ。 花鹿さん 寅之介さん。 60 00:04:27,293 --> 00:04:31,293 では 寅之介 頼んだぞ。 はい。 61 00:04:31,293 --> 00:04:36,293 かくも早く才覚を現そうとは うれしい誤算だ。 62 00:04:36,293 --> 00:04:40,293 立人は 我々一族の 誇りなのですよ。 63 00:04:40,293 --> 00:04:43,293 本当に ご立派になられた事…。 64 00:04:43,293 --> 00:04:47,293 先代が亡くなった時には まだ13だったのに…。 65 00:04:47,293 --> 00:04:52,293 ご一族の間でも 立人様への信頼は すごいですね。 66 00:04:52,293 --> 00:04:54,293 そうみたいだな…。 67 00:05:03,293 --> 00:05:09,293 (ブリジット)どうなさったの? 花鹿さん。 パーティーは お嫌い? 68 00:05:09,293 --> 00:05:12,293 こういうパーティーは 初めてだけど→ 69 00:05:12,293 --> 00:05:15,293 どうやら あまり 好きになれそうにないです。 70 00:05:15,293 --> 00:05:19,293 ホホホ 無理もないわ。 まだ14歳ですものね。 71 00:05:19,293 --> 00:05:24,293 あの 立人は昔 ここに よく来たんですか? 72 00:05:24,293 --> 00:05:28,293 ええ。 13歳の時から1年間 お預かりしていたのよ。 73 00:05:28,293 --> 00:05:30,293 気になる? 74 00:05:30,293 --> 00:05:33,293 え? 75 00:05:33,293 --> 00:05:35,293 いいもの あげる。 76 00:05:35,293 --> 00:05:39,293 この庭にある温室 「秘密の花園」の鍵よ。 77 00:05:39,293 --> 00:05:41,293 秘密の花園? 78 00:05:41,293 --> 00:05:45,293 そう。 立人と そこで よく会ったのよ。 79 00:05:45,293 --> 00:05:50,293 立人と…? そうよ。 見てみたいでしょ。 80 00:05:50,293 --> 00:05:53,293 すぐ分かるように ドアノブには→ 81 00:05:53,293 --> 00:05:56,293 蛍光塗料を塗ったリボンを 結んでおいたわ。 82 00:05:59,293 --> 00:06:03,293 花鹿様~。 どこ行ったんですか~? 83 00:06:03,293 --> 00:06:05,293 あ 花鹿様! 84 00:06:05,293 --> 00:06:08,293 花鹿さんは 私と一緒だから大丈夫よ。 85 00:06:08,293 --> 00:06:10,293 パーティーを 楽しんでいらして。 86 00:06:10,293 --> 00:06:12,293 いえ。 一緒にいます。 87 00:06:12,293 --> 00:06:16,293 (ブリジット)あら 殿方は 女性の 化粧室は ご遠慮頂かないと。 88 00:06:16,293 --> 00:06:18,293 え… で でも…。 89 00:06:18,293 --> 00:06:22,293 ね。 は はあ…。 90 00:06:22,293 --> 00:06:25,293 (慶昌) やはり東旋は来なかったな。 91 00:06:25,293 --> 00:06:29,293 どうやら ローゼンタール家に 加担しているのは 本当らしい。 92 00:06:29,293 --> 00:06:31,293 (立人)ローゼンタール? 93 00:06:31,293 --> 00:06:34,293 シンガポールから 知らせが来てな。 94 00:06:34,293 --> 00:06:39,293 ローゼンタールと組んで バーンズワースに対抗するつもりだろう。 95 00:06:39,293 --> 00:06:42,293 しかし 既に時代は バーンズワースだ。 96 00:06:42,293 --> 00:06:46,293 お前が花鹿嬢のボディーガードに 指名されたとすれば→ 97 00:06:46,293 --> 00:06:51,293 それは とりもなおさず 未来の夫に選ばれたという事。 98 00:06:51,293 --> 00:06:56,293 ハリー・バーンズワースはアメリカを いや 世界を動かせる巨人だ。 99 00:06:56,293 --> 00:07:00,293 立人 その娘を手に入れるのだ。 一族のために。 100 00:07:00,293 --> 00:07:05,293 バーンズワースは そこまで 甘くはありませんよ 叔父さん。 101 00:07:05,293 --> 00:07:08,293 (寅之介)立人様! 大変です! 102 00:07:08,293 --> 00:07:10,293 花鹿様が! (立人)どうした! 103 00:07:10,293 --> 00:07:15,293 消えちゃったんです! 化粧室で ちょっと目を離したすきに。 104 00:07:15,293 --> 00:07:17,293 寅之介! お前 何してたんだ! 105 00:07:17,293 --> 00:07:21,293 あ あの トイレまで ついて行くのは やっぱし マズイかって…。 106 00:07:21,293 --> 00:07:25,293 (立人)バカ! 必要とあれば 風呂の中まで一緒にいろ! 107 00:07:25,293 --> 00:07:28,293 (立人)お前は家の中を捜せ。 私は庭を捜す! 108 00:07:28,293 --> 00:07:30,293 (寅之介)は はい! 109 00:07:30,293 --> 00:07:34,293 立人でも 怒鳴る事があるのね。 初めて見たわ。 110 00:07:34,293 --> 00:07:40,293 お前も一緒に捜しなさい! 孤島で育った野生児らしいからな。 111 00:07:40,293 --> 00:07:43,293 そんな初心な田舎育ちだもの→ 112 00:07:43,293 --> 00:07:48,293 都会の男の手管には ひとたまりもないはず。 113 00:07:48,293 --> 00:07:51,293 うまくやってね。 レオン。 114 00:07:57,293 --> 00:08:01,293 ただの温室だ。 115 00:08:01,293 --> 00:08:06,293 はぁ… やだな ここに 何があると思ってたんだろう。 116 00:08:10,293 --> 00:08:15,293 私 立人の事 あんまり知らなかったんだ…。 117 00:08:15,293 --> 00:08:18,293 (レオン)やあ 君も息抜き? え? 118 00:08:18,293 --> 00:08:22,293 (レオン)ごめんごめん。 脅かしちゃったかな? 119 00:08:22,293 --> 00:08:26,293 僕は レオン・ウィー。 ブリジットの友人でね。 120 00:08:26,293 --> 00:08:28,293 どうやって入ったんだ? え? 121 00:08:28,293 --> 00:08:34,293 ああ… 裏口の鍵が壊れててね。 時々 パーティーの息抜きに来るんだよ。 122 00:08:34,293 --> 00:08:39,293 いやぁ しかし今日は幸運な日だ。 こんな かわいい人と知り合えた。 123 00:08:39,293 --> 00:08:43,293 ふ~ん。 じゃあ あなたは ゆっくりするといい。 124 00:08:43,293 --> 00:08:45,293 え!? 私は もう戻る。 125 00:08:45,293 --> 00:08:49,293 まっ まだ いいじゃないか。 少し話していかない? 126 00:08:49,293 --> 00:08:51,293 だって あなたの事 知らないし。 127 00:08:51,293 --> 00:08:55,293 だからさ 話せば 分かり合えるんじゃないかな? 128 00:08:55,293 --> 00:08:59,293 フム…。 何か悩みがあるのか? はあ? 129 00:08:59,293 --> 00:09:02,293 人に話を聞いてもらいたがる 人間は→ 130 00:09:02,293 --> 00:09:06,293 悩みを持ってる奴だって マリアが言ってた。 131 00:09:06,293 --> 00:09:09,293 やぁ… そ そうなんだ 悩んでる。 132 00:09:09,293 --> 00:09:12,293 そうか じゃあ聞こう。 133 00:09:12,293 --> 00:09:16,293 つ つまり 一目で気に入った娘がいるんだ。 134 00:09:16,293 --> 00:09:19,293 だけど 彼女は 僕に つれない。 135 00:09:19,293 --> 00:09:21,293 うん。 136 00:09:21,293 --> 00:09:24,293 だ だからさ 分かんない? 137 00:09:24,293 --> 00:09:27,293 君の事を 言ってるんだよ。 138 00:09:27,293 --> 00:09:30,293 じゃあ あきらめた方がいい。 はあ? 139 00:09:30,293 --> 00:09:34,293 あなたは違うから。 ダッドの選んだ男じゃない。 140 00:09:34,293 --> 00:09:36,293 ちょ… 何 言って…。 141 00:09:36,293 --> 00:09:38,293 (ルマティ)うるさい! あっ。 142 00:09:38,293 --> 00:09:41,293 だ 誰だ! 失敬な! 出て来い! 143 00:09:45,293 --> 00:09:52,293 心の声 どうして…。 何だか懐かしい。 初めて会った人なのに…。 144 00:09:52,293 --> 00:09:54,293 何だ 子供じゃないか。 145 00:09:54,293 --> 00:09:59,293 (ルマティ)確かに子供だ。 が お前の口説いてる女も→ 146 00:09:59,293 --> 00:10:02,293 相当 子供のように見えるがな。 147 00:10:02,293 --> 00:10:04,293 いいから さっさと出て行け! 148 00:10:04,293 --> 00:10:11,293 先に ここにいたのは俺の方だ。 順を守れと教わらなかったのか? 149 00:10:11,293 --> 00:10:13,293 何だと。 150 00:10:13,293 --> 00:10:16,293 この! うわ~! 151 00:10:18,293 --> 00:10:22,293 (ルマティ)鈍い奴。 それでは女一人 口説けんぞ。 152 00:10:22,293 --> 00:10:28,293 (ルマティ)女。 女じゃない! 私には花鹿という名前がある! 153 00:10:28,293 --> 00:10:30,293 行けと言っている。 154 00:10:30,293 --> 00:10:33,293 お前こそ! 人が名乗った時は 自分も名乗れと→ 155 00:10:33,293 --> 00:10:35,293 教わらなかったのか! 156 00:10:35,293 --> 00:10:38,293 聞いた事もない。 157 00:10:38,293 --> 00:10:42,293 この俺に名乗れとは 不遜な奴。 覚えておく。 158 00:10:45,293 --> 00:10:47,293 この! 危ない! 159 00:10:47,293 --> 00:10:49,293 (サングラスが割れる音) 160 00:10:51,293 --> 00:10:53,293 ブルーアイ…。 161 00:10:56,293 --> 00:10:59,293 ゲホッ ゲホッ…。 162 00:11:02,293 --> 00:11:07,293 やめろ! もう いいじゃない。 それ以上やる事ない! 163 00:11:07,293 --> 00:11:10,293 邪魔立てするか! 女! する! 164 00:11:10,293 --> 00:11:12,293 おのれ! あっ! 165 00:11:14,293 --> 00:11:19,293 (クインザ)なりません! お怒りを お静め下さい! 166 00:11:19,293 --> 00:11:25,293 お腹立ちならば この私を! このクインザを お打ち下さい! 167 00:11:25,293 --> 00:11:27,293 (クインザ)さあ どうぞ! 168 00:11:30,293 --> 00:11:33,293 バカバカしい。 169 00:11:33,293 --> 00:11:36,293 お前が この女の 代わりになるか! 170 00:11:36,293 --> 00:11:41,293 女! 二度と俺の前に その顔を 出すな! 今度は容赦せん! 171 00:11:41,293 --> 00:11:44,293 女じゃない! 花鹿だ! あっ。 172 00:11:44,293 --> 00:11:48,293 (立人)花鹿! (寅之介)花鹿様! 立人! 173 00:11:48,293 --> 00:11:52,293 (慶昌)何事だ! お お…。 こ これは殿下。 174 00:11:52,293 --> 00:11:58,293 あぁ… いや…。 レオン! お前 私の大事な客人に何をした! 175 00:11:58,293 --> 00:12:01,293 ミスター倣 こいつが…。 黙れ! 176 00:12:01,293 --> 00:12:05,293 あと ひと言でも言ってみろ! この香港に いられなくしてやる! 177 00:12:05,293 --> 00:12:08,293 そ そんなぁ…。 178 00:12:08,293 --> 00:12:12,293 (慶昌)申し訳ございません! お気の済むよう何とでも! 179 00:12:12,293 --> 00:12:14,293 叔父さん!? 180 00:12:14,293 --> 00:12:19,293 くだらん。 クインザ 部屋に戻る。 はっ。 181 00:12:19,293 --> 00:12:23,293 (慶昌)お許し頂けましたか。 ありがとう ございます。 182 00:12:23,293 --> 00:12:36,293 ♬~ 183 00:12:38,293 --> 00:12:41,293 (立人)彼は誰なんです? 184 00:12:41,293 --> 00:12:46,293 連れの男は ラギネイ王国の民族衣装を 身につけていましたが。 185 00:12:46,293 --> 00:12:50,293 うむ。 お前 そのラギネイについては 知っているな。 186 00:12:50,293 --> 00:12:52,293 (立人)一般的な事なら。 187 00:12:52,293 --> 00:12:56,293 東南アジア イスラム教 マレー語圏にありながら→ 188 00:12:56,293 --> 00:13:01,293 独自の太陽信仰を持ち 国王は 太陽神ラギの代理人として→ 189 00:13:01,293 --> 00:13:04,293 絶対的崇拝と権力を握る。 190 00:13:04,293 --> 00:13:08,293 そして 豊かな石油 天然ガス資源が→ 191 00:13:08,293 --> 00:13:11,293 この小国家に 莫大な資金をもたらしている。 192 00:13:11,293 --> 00:13:17,293 国王は個人資産家としては 世界一といっても過言ではない。 193 00:13:17,293 --> 00:13:22,293 (立人)先代の73代国王 マハティ・シェイクが即位するまでは→ 194 00:13:22,293 --> 00:13:28,293 前時代的な開発途上国だったとか。 現在のラギネイがあるのは→ 195 00:13:28,293 --> 00:13:32,293 マハティの徹底した近代化政策の 賜物と聞きます。 196 00:13:32,293 --> 00:13:36,293 現74代国王ウールドも 前国王に勝るとも劣らぬ→ 197 00:13:36,293 --> 00:13:40,293 やり手の財テク国王という うわさですね。 198 00:13:40,293 --> 00:13:44,293 バーンズワースとも かなりの 取り引きが あったはずです。 199 00:13:44,293 --> 00:13:47,293 わしは以前から ラギネイに接近を図ってきた。 200 00:13:47,293 --> 00:13:54,293 長年の努力のかいあって 国王は 掌中の玉を わしに託された。 201 00:13:54,293 --> 00:13:56,293 まさか あの少年は。 202 00:13:56,293 --> 00:13:59,293 国王には2人の王子が いらっしゃる。 203 00:13:59,293 --> 00:14:06,293 皇太子ソマンド殿下は 今年16歳。 病弱で国外には出られん。 204 00:14:06,293 --> 00:14:10,293 では 第2王子 ルマティ・イヴァン殿下! 205 00:14:10,293 --> 00:14:14,293 (クインザ) どうか聖布を お着け下さい。 206 00:14:14,293 --> 00:14:18,293 ここが異国とはいえ ラギ神への冒涜です。 207 00:14:18,293 --> 00:14:22,293 お前も しつこいな。 もう 俺は聖布は着けぬ。 208 00:14:22,293 --> 00:14:25,293 (クインザ)殿下! ラギネイは古来→ 209 00:14:25,293 --> 00:14:28,293 太陽神ラギの庇護のもと 栄えてまいりました。 210 00:14:28,293 --> 00:14:34,293 その太陽に最も近い頭を 布で 隠すのは 神に対する敬意の表れ。 211 00:14:34,293 --> 00:14:36,293 聖布を着けぬは 異教徒です。 212 00:14:36,293 --> 00:14:38,293 聖布など 単なる形式にすぎん。 213 00:14:38,293 --> 00:14:40,293 恐れながら 殿下! 214 00:14:40,293 --> 00:14:44,293 このクインザ 殿下付侍従を おおせつかった時より→ 215 00:14:44,293 --> 00:14:47,293 命は 神に お返ししております。 216 00:14:47,293 --> 00:14:53,293 もし お聞き届け 頂けないとあれば。 (ナイフを抜く音) 217 00:14:53,293 --> 00:14:55,293 今 ここで のどを かっ切ります。 218 00:14:55,293 --> 00:14:57,293 クインザ! (セズン)兄さん! 219 00:14:57,293 --> 00:15:00,293 命を立つ名誉など 与えんぞ! 220 00:15:00,293 --> 00:15:05,293 無論 お許しなく命を絶てば 王家への反逆→ 221 00:15:05,293 --> 00:15:08,293 覚悟の上でございます。 殿下を おいさめできれば→ 222 00:15:08,293 --> 00:15:12,293 いかなる泥を被ろうとも 本望で ございます。 223 00:15:12,293 --> 00:15:14,293 くっ…。 224 00:15:16,293 --> 00:15:19,293 この部屋を 血で汚すのは許さん! 225 00:15:19,293 --> 00:15:21,293 では 聖布を。 226 00:15:21,293 --> 00:15:25,293 正装は せんぞ! 俺は あんな ズルズルしたのは好かぬ! 227 00:15:25,293 --> 00:15:30,293 略装で結構でございます。 セズン 聖布を殿下に。 は はい。 228 00:15:33,293 --> 00:15:36,293 もう寝る! 229 00:15:36,293 --> 00:15:40,293 肝を冷やしました。 本気で のどを突かれるかと。 230 00:15:40,293 --> 00:15:44,293 本気だ。 に 兄さん。 231 00:15:44,293 --> 00:15:48,293 侍従となったからには 王家に命を捧げるのは 当然の事。 232 00:15:48,293 --> 00:15:51,293 しかし たかが 聖布を着ける着けないで…。 233 00:15:51,293 --> 00:15:53,293 たかが ではない! 234 00:15:53,293 --> 00:15:57,293 聖布を着けないという事は ラギ神への冒涜につながる。 235 00:15:57,293 --> 00:16:02,293 それは そのまま 殿下の お命を 狙う 立派な理由になるのだ。 236 00:16:02,293 --> 00:16:07,293 ましてや 扇動し 助長する者が あれば なおさらの事。 しかし…。 237 00:16:07,293 --> 00:16:13,293 皇太子が15になれば 王位継承権は 永遠に皇太子のもの。 238 00:16:13,293 --> 00:16:18,293 前国王マハティ陛下は この古来よりの しきたりを廃された。 239 00:16:18,293 --> 00:16:22,293 これが どういう事か分かるな セズン。 240 00:16:22,293 --> 00:16:29,293 そうだ。 王位継承権は ソマンド殿下 だけのものではないという事だ。 241 00:16:29,293 --> 00:16:36,293 皇太子ソマンド殿下は 我が ルマティ殿下を恐れておられるのだ。 242 00:16:36,293 --> 00:16:38,293 クァーッ! 243 00:16:38,293 --> 00:16:45,293 よ~し ルキア。 お前は かわいい奴。 俺が何をしようと 文句は言わぬ。 244 00:16:45,293 --> 00:16:50,293 クインザは口うるさい。 俺には 少しの自由もない。 245 00:16:50,293 --> 00:16:55,293 俺はなルキア 兄上の目に 手足に なりたいのだ。 246 00:16:55,293 --> 00:17:01,293 王宮から一歩も出られぬ 兄上の 代わりに 世界を見たいのだ。 247 00:17:01,293 --> 00:17:04,293 早く 一人前に ならねば。 248 00:17:04,293 --> 00:17:09,293 兄上の側近どもにも邪魔されず 2人でラギネイを守れるように…。 249 00:17:09,293 --> 00:17:11,293 あっ…。 250 00:17:11,293 --> 00:17:15,293 無礼な おかしな女だった。 251 00:17:15,293 --> 00:17:18,293 俺に「名乗れ」と言ったのだ…。 252 00:17:20,293 --> 00:17:24,293 誰なんだろう あのオリエントブルー…。 253 00:17:24,293 --> 00:17:26,293 あ~っ! 眠れない! 254 00:17:26,293 --> 00:17:30,293 [回想] 花鹿様! 今夜は もう おとなしく寝て下さいね! 255 00:17:30,293 --> 00:17:33,293 分かってる。 分かってるけどぉ…。 256 00:17:36,293 --> 00:17:41,293 やっぱり 立人に聞きに行こう! どうせ眠れないんだ。 257 00:17:44,293 --> 00:17:46,293 寅之介 いないな。 258 00:17:48,293 --> 00:17:50,293 (物音) ん? 259 00:17:50,293 --> 00:17:54,293 あっ…! あ~! オリエントブルー! 260 00:17:54,293 --> 00:17:57,293 うっ…。 わぁ! わ~っ! 261 00:17:59,293 --> 00:18:03,293 オリエントブルー! お おのれ 女…。 262 00:18:03,293 --> 00:18:06,293 「花鹿」だって言ってるだろ オリエントブルー。 263 00:18:06,293 --> 00:18:09,293 何だ その「オリエントブルー」 というのは。 264 00:18:09,293 --> 00:18:13,293 お前の瞳の色だ。 名前が 分からないから そう呼んでいる。 265 00:18:13,293 --> 00:18:15,293 さっさと名前を教えろ。 266 00:18:15,293 --> 00:18:20,293 無礼者! お前ごときに 俺の名を 呼ぶ名誉を与えられると思うか! 267 00:18:20,293 --> 00:18:22,293 俺は ここを出るから お前は帰れ! 268 00:18:22,293 --> 00:18:24,293 ふ~ん。 何だ。 269 00:18:24,293 --> 00:18:27,293 私は大声には ちょっと自信がある。 270 00:18:27,293 --> 00:18:29,293 人を呼ぶくらい 簡単だぞ。 271 00:18:29,293 --> 00:18:31,293 な…。 272 00:18:31,293 --> 00:18:34,293 名前 教えろ。 273 00:18:38,293 --> 00:18:45,293 立人。 今日は大変だったわね。 かわいそうに レオンは出入り禁止よ。 274 00:18:45,293 --> 00:18:49,293 愛人の1人や2人 どうという事は ないでしょ。 ブリジット。 275 00:18:49,293 --> 00:18:54,293 あら いやだ。 彼は友人よ。 どちらでも いいですが。 276 00:18:54,293 --> 00:18:58,293 立人 あなた まだ昔の事に こだわっているのね。 277 00:18:58,293 --> 00:19:01,293 私の事 薄情な女と 思っているのでしょう? 278 00:19:01,293 --> 00:19:03,293 信じてくれとは 言わないけど→ 279 00:19:03,293 --> 00:19:07,293 私が誰かを愛したのは あなたが初めてだったの。 280 00:19:07,293 --> 00:19:11,293 でも夫に別れるなんて 情のない事 とても言えなかったのよ。 281 00:19:11,293 --> 00:19:16,293 ブリジット 私は あなたと叔父が 別れればいいと思った事は→ 282 00:19:16,293 --> 00:19:18,293 一度も ありませんよ。 え? 283 00:19:18,293 --> 00:19:23,293 ついでに言えば 私と あなたの 間の事を 叔父は知っていました。 284 00:19:23,293 --> 00:19:26,293 何ですって…。 285 00:19:26,293 --> 00:19:31,293 ブリジット 私はただ 女というものの 本質が知りたかったんです。 286 00:19:31,293 --> 00:19:34,293 あなたは女の毒の部分を 分かりやすい形で→ 287 00:19:34,293 --> 00:19:38,293 多く持っていたから 選んだにすぎない。 …立人。 288 00:19:38,293 --> 00:19:43,293 叔父が嫌なら別れなさい。 しかし このまま贅沢したいのなら→ 289 00:19:43,293 --> 00:19:46,293 今までどおり 妻としての役割を果たす事です。 290 00:19:46,293 --> 00:19:49,293 おやすみ ブリジット。 291 00:19:51,293 --> 00:19:55,293 ふ~ん ルマティか。 いい名だ。 フン! 292 00:19:55,293 --> 00:20:00,293 年は いくつだ? 何で そんな事まで 言わねばならん。 293 00:20:00,293 --> 00:20:03,293 別に 同い年くらいかなと思って。 294 00:20:03,293 --> 00:20:05,293 私は14だ。 295 00:20:05,293 --> 00:20:11,293 同じだ。 全く ずうずうしいな。 な 何だ? 296 00:20:11,293 --> 00:20:16,293 不思議だ どうして お前の瞳は碧いんだ? 297 00:20:16,293 --> 00:20:19,293 顔立ちは 東洋系なのに。 298 00:20:19,293 --> 00:20:22,293 俺の先祖が 碧い目をしていたからだろう。 299 00:20:22,293 --> 00:20:27,293 じゃあ 家族も 碧い目をしてるのか? いや 俺だけだ。 300 00:20:27,293 --> 00:20:33,293 この瞳の色は 俺の誇りだ。 始祖サマネスの血を引く証拠だからな。 301 00:20:33,293 --> 00:20:38,293 サマネスは ラギネイの民を解放した 偉大な英雄なのだ! 302 00:20:38,293 --> 00:20:41,293 ラギネイ? お前 ラギネイ人か? 303 00:20:41,293 --> 00:20:45,293 ダッドが お前の国と 商売してるって聞いたぞ。 304 00:20:45,293 --> 00:20:47,293 ハン! 石油屋か。 305 00:20:47,293 --> 00:20:51,293 ラギネイでは 布で頭ごと 隠さなきゃいけないんだろ? 306 00:20:51,293 --> 00:20:54,293 お前は 何で そういうのしか 巻いてないんだ? 307 00:20:54,293 --> 00:20:57,293 これか? これは略装だ。 308 00:20:57,293 --> 00:21:01,293 クインザが どうしても着けろと うるさいからな。 309 00:21:01,293 --> 00:21:03,293 さっきの男か? ああ。 310 00:21:03,293 --> 00:21:08,293 クスッ 立人と同じくらい 頑固そうだったな。 311 00:21:08,293 --> 00:21:12,293 立人? 私の お目付け役だ。 312 00:21:12,293 --> 00:21:16,293 でも それって 大切なものなんだろ? 313 00:21:16,293 --> 00:21:20,293 ああ。 もともと 聖布とは ラギ神への敬意を表すもの。 314 00:21:20,293 --> 00:21:25,293 だからラギ教徒は 頭を布で覆い 日中は絶対に人前で布を取らない。 315 00:21:25,293 --> 00:21:30,293 どんな時も? 布を取る時は 相手に敗北を認めた時。 316 00:21:30,293 --> 00:21:34,293 それと 異性に対して 求婚する時だけだ。 317 00:21:34,293 --> 00:21:38,293 なかなか大変なんだな。 布一枚で。 318 00:21:38,293 --> 00:21:44,293 しかし それも今や ただの形式に すぎない。 そんなもの俺は嫌いだ。 319 00:21:44,293 --> 00:21:50,293 形式ばかりに とらわれて 信仰の本質を見失っているのだ。 320 00:21:50,293 --> 00:21:54,293 よく分からないが 主張を持つのは良い事だな。 321 00:21:54,293 --> 00:21:59,293 でも 民族衣装としての それは 私は好きだな。 322 00:21:59,293 --> 00:22:05,293 昔 ダッドに 写真を見せてもらった事がある。 323 00:22:05,293 --> 00:22:09,293 おとぎ話の中の人たち みたいだった…。 324 00:22:09,293 --> 00:22:12,293 私も着てみたいと思った。 325 00:22:12,293 --> 00:22:14,293 …着たいか? 326 00:22:14,293 --> 00:22:16,293 着たいなぁ。 327 00:22:18,293 --> 00:22:20,293 どうした? 328 00:22:23,293 --> 00:22:25,293 やる! え? 329 00:22:25,293 --> 00:22:30,293 神殿で100日間 大祭司が 祈りを捧げた聖布だ。 330 00:22:30,293 --> 00:22:33,293 それって すごい大事なものじゃ ないのか!? ダメだよ! 331 00:22:33,293 --> 00:22:39,293 俺が やると言ったんだ! 何度も 同じ事を言わせるな 無礼者め! 332 00:22:41,293 --> 00:22:43,293 ルマティ。 333 00:22:43,293 --> 00:22:46,293 貴様 まだ…。 334 00:22:46,293 --> 00:22:48,293 似合うか? はっ! 335 00:22:52,293 --> 00:22:54,293 (タイヤが うなる音) 336 00:22:54,293 --> 00:22:57,293 え!? 337 00:22:57,293 --> 00:23:00,293 花鹿~! 338 00:23:00,293 --> 00:23:08,293 ♬~(エンディング・テーマ) ♬「悲しいほど 遠くに感じる」 339 00:23:08,293 --> 00:23:16,293 ♬「君の心 探しはじめている」 340 00:23:16,293 --> 00:23:23,293 ♬「いつも そばにいて 守られていたから」 341 00:23:23,293 --> 00:23:29,293 ♬「ねぇ 独りじゃ 恐いんだ」 342 00:23:29,293 --> 00:23:37,293 ♬「流れる時間なんて みんな同じなのに…」 343 00:23:37,293 --> 00:23:44,293 ♬「今 眠ってる? 泣いている? 笑顔でいて欲しい」 344 00:23:44,293 --> 00:23:52,293 ♬「溢れ出す 想いを 抱いて 会いに行くから」 345 00:23:52,293 --> 00:23:59,293 ♬「逸らさないで ちゃんと見て 君を信じてる」 346 00:23:59,293 --> 00:24:07,293 ♬「そう 誰も 知らない 二人だけの思い出は」 347 00:24:07,293 --> 00:24:14,293 ♬「強くて 美しい 時の碧い海」 348 00:24:14,293 --> 00:24:25,293 ♬「その腕 その胸に 私は生きている」