1 00:00:02,102 --> 00:00:12,112 ♪♪~(オープニング・テーマ) 2 00:00:12,112 --> 00:00:16,950 ♪♪「I know these eyes つめたいvoices」 3 00:00:16,950 --> 00:00:21,438 ♪♪「ゆれる My faint」 4 00:00:21,438 --> 00:00:26,443 ♪♪「多分少し afraid to run away」 5 00:00:26,443 --> 00:00:29,780 ♪♪「でも今は」 6 00:00:29,780 --> 00:00:34,451 ♪♪「このまま時を 抱きしめたい」 7 00:00:34,451 --> 00:00:38,939 ♪♪「あなたのそばに I’m dreaming one of days」 8 00:00:38,939 --> 00:00:43,610 ♪♪「約束の空 見上げるとき」 9 00:00:43,610 --> 00:00:48,115 ♪♪「とびたてる Break all the way」 10 00:00:48,115 --> 00:00:52,769 ♪♪「このまま時を I just want to be with you」 11 00:00:52,769 --> 00:00:57,107 ♪♪「あなたのそばに I’m dreaming one of days」 12 00:00:57,107 --> 00:01:01,962 ♪♪「約束の空 見上げるとき」 13 00:01:01,962 --> 00:01:06,433 ♪♪「I know I can change all the way」 14 00:01:06,433 --> 00:01:20,764 ♪♪「このまま I just want to」 15 00:01:20,764 --> 00:01:30,106 ♪♪~ 16 00:01:30,106 --> 00:01:32,609 (近づいてくる足音) 17 00:01:32,609 --> 00:01:39,109 (立人) 呼び出しておいて 待たせるとは 随分と 無礼だな… 曹! 18 00:01:43,119 --> 00:01:47,119 (曹)そろそろ タイムリミットですよ。 立人様。 19 00:01:54,764 --> 00:01:57,601 (立人)やはり怒っているか。 20 00:01:57,601 --> 00:02:01,438 (曹)それが お分かりなら なぜ こんな事を? 21 00:02:01,438 --> 00:02:04,074 (立人)お前に言っても 分からない事だ。 22 00:02:04,074 --> 00:02:08,445 花鹿様との ご結婚は 立人様に とっても→ 23 00:02:08,445 --> 00:02:11,097 倣グループに とっても 喜ばしい事。 24 00:02:11,097 --> 00:02:14,601 なのに あなたは 「総帥を辞する」と言う。 25 00:02:14,601 --> 00:02:17,854 私には まったく 理解できません! 26 00:02:17,854 --> 00:02:22,275 考えに考えた末の 結論だ。 ん!? 27 00:02:22,275 --> 00:02:25,095 (立人)彼女は 自由に羽ばたく鳥。→ 28 00:02:25,095 --> 00:02:29,099 倣一族の総帥の妻には 納まりきらない。→ 29 00:02:29,099 --> 00:02:32,435 それに ラギネイの動乱は 終わったが→ 30 00:02:32,435 --> 00:02:36,106 花鹿は また必ず 問題に巻き込まれる。 31 00:02:36,106 --> 00:02:38,758 私は 彼女を守りたい。→ 32 00:02:38,758 --> 00:02:45,098 そのためには 倣の総帥を 引くしかない。 両立は無理なんだ。 33 00:02:45,098 --> 00:02:49,098 「倣家より 花鹿様を選ぶ」と おっしゃるのですか? 34 00:02:52,939 --> 00:02:58,278 (曹)立人様! 私は 倣に 未来はないと思っていた。→ 35 00:02:58,278 --> 00:03:03,099 名家にありがちな世襲制。 長老会の派閥争い。→ 36 00:03:03,099 --> 00:03:08,104 倣家は 絶滅寸前の 恐竜だった。→ 37 00:03:08,104 --> 00:03:13,777 そんな折 時期総帥の お披露目に呼ばれた。→ 38 00:03:13,777 --> 00:03:19,115 その総帥は まだ13歳の 少年だったが→ 39 00:03:19,115 --> 00:03:25,105 私には 大人と子供が 逆転して見えた。→ 40 00:03:25,105 --> 00:03:31,645 私は その瞬間 この少年に 賭けてみる気になったんだ。 41 00:03:31,645 --> 00:03:36,116 その後 あなたは 長老たちを あやしながら→ 42 00:03:36,116 --> 00:03:40,403 傾きかけていた倣グループを 見事に再建した。 43 00:03:40,403 --> 00:03:45,141 曹 私は 今も 一族を愛している。 44 00:03:45,141 --> 00:03:47,427 立人様…。 45 00:03:47,427 --> 00:03:49,779 (立人)だが 分かってくれ。 46 00:03:49,779 --> 00:03:55,101 花鹿は 私にとって それ以上に 重い存在なんだ! 47 00:03:55,101 --> 00:03:58,638 両立できない以上 こうするしか ないのだ! 48 00:03:58,638 --> 00:04:04,761 …どうしても ですか? これが 私の結論だ。 49 00:04:04,761 --> 00:04:06,761 (ため息) 50 00:04:08,765 --> 00:04:12,569 この国に 私が呼び寄せた者がいます。 51 00:04:12,569 --> 00:04:15,605 ん…? 52 00:04:15,605 --> 00:04:22,779 (曹)彼は今 花鹿様に 狙いを定めたはずです。→ 53 00:04:22,779 --> 00:04:26,983 私が 中止を伝えない限り 彼は 引き金を引くでしょう。 54 00:04:26,983 --> 00:04:28,968 曹! 55 00:04:28,968 --> 00:04:34,040 私は 本気ですよ。 立人様。 56 00:04:34,040 --> 00:04:36,710 もし そんな事をすれば→ 57 00:04:36,710 --> 00:04:39,429 ハリーは お前も 倣一族も 生かしておかない! 58 00:04:39,429 --> 00:04:44,451 その時は あなたが倣の頭に立ち ハリー会長と戦いなさい! 59 00:04:44,451 --> 00:04:46,436 あなたなら できる! 60 00:04:46,436 --> 00:04:51,107 ふざけるな! 花鹿を殺した 倣になど 戻るものか! 61 00:04:51,107 --> 00:04:54,277 (曹)いいえ! あなたは 必ず戻る!→ 62 00:04:54,277 --> 00:04:56,980 バーンズワースに食われる倣を ほっておけないはずだ! 63 00:04:56,980 --> 00:04:59,466 はっ…! 64 00:04:59,466 --> 00:05:04,671 私は 知っていた。 あなたが心の底に持つ弱さを。 65 00:05:04,671 --> 00:05:09,492 そして その弱さを押し殺せる 強さを持っている事を! 66 00:05:09,492 --> 00:05:12,929 その矛盾の中で 苦しくとも あなたは→ 67 00:05:12,929 --> 00:05:15,782 限界まで 耐えるべきなのだ! 68 00:05:15,782 --> 00:05:19,082 それが 人の上に立つという事だ! 69 00:05:22,105 --> 00:05:27,911 お前が… 総帥になるべきだったな… 曹。 70 00:05:27,911 --> 00:05:34,100 (曹)私は 頭を持って 初めて 能力を発揮できる人間です。 71 00:05:34,100 --> 00:05:39,100 私にとって あなたは 誰にも代えがたい 頭なのです。 72 00:05:44,110 --> 00:05:47,097 とにかく やめさせろ。 73 00:05:47,097 --> 00:05:51,634 条件を のんで頂ければ。 条件? 74 00:05:51,634 --> 00:05:57,107 シンガポールに帰国し 玲莉様と結婚なさる事です。 75 00:05:57,107 --> 00:06:00,807 花鹿と別れろというのか?! 76 00:06:03,113 --> 00:06:06,783 くっ…! 77 00:06:06,783 --> 00:06:15,108  心の声  私は 知っている。 こういう時の 曹が どれほど有能か…。→ 78 00:06:15,108 --> 00:06:18,094 私は 花鹿を守るつもりが→ 79 00:06:18,094 --> 00:06:21,794 まったく反対の事態を 引き起こしてしまった…。 80 00:06:23,783 --> 00:06:25,783 ご決断を。 81 00:06:29,939 --> 00:06:35,094 倣に戻り… 玲莉と結婚する。 82 00:06:35,094 --> 00:06:37,094 立人様…。 83 00:06:39,766 --> 00:06:46,773 花鹿には もう… 会わない…。 84 00:06:46,773 --> 00:06:52,073 もう… 二度と…。 85 00:06:54,581 --> 00:06:58,785 (ジェット機の飛行音) 86 00:06:58,785 --> 00:07:02,121 (寅之介)花鹿様? 87 00:07:02,121 --> 00:07:04,541 (寅之介)花鹿様? あっ うん…。 (花鹿) 88 00:07:04,541 --> 00:07:06,910 立人様の事ですか? 89 00:07:06,910 --> 00:07:12,015 うん…。 私に 何のメッセージもなしで シンガポールに帰るなんて…。 90 00:07:12,015 --> 00:07:17,070 何か 会社の事で 急用でも あったんじゃないですか? そうだね…。 91 00:07:17,070 --> 00:07:20,173 帰って 連絡を取れば いいですよ。 92 00:07:20,173 --> 00:07:22,173 うん…。 93 00:07:25,111 --> 00:07:27,430  心の声 何だろう この不安。→ 94 00:07:27,430 --> 00:07:32,130 立人が 仕事で会えなくなるなんて よくある事なのに…。 95 00:07:36,105 --> 00:07:38,107 ただいま。 96 00:07:38,107 --> 00:07:40,093 花鹿! あっ! 97 00:07:40,093 --> 00:07:43,046 (マリア)お帰り! 98 00:07:43,046 --> 00:07:46,115 マリア! アハハハハ! 99 00:07:46,115 --> 00:07:50,286 急に どうしたの!? 旦那様に呼ばれたんだよ。 100 00:07:50,286 --> 00:07:56,776 すっかり 娘の顔になって…。 好きな人が できたんだね。 101 00:07:56,776 --> 00:08:00,346 立人かい? あっ! どうして分かるの!? 102 00:08:00,346 --> 00:08:07,120 私は お前の育ての母。 自分の 娘の事ぐらい お見通しだよ。 103 00:08:07,120 --> 00:08:12,609 ああ 本当に よかった。 お前が いつ気づいてあげるのか心配でね。 104 00:08:12,609 --> 00:08:14,744 ん! 「気づく」って? 105 00:08:14,744 --> 00:08:20,116 あの子は 昔から ず~っと お前の 事しか 見ていなかったんだよ。 106 00:08:20,116 --> 00:08:22,101 あぁ! 107 00:08:22,101 --> 00:08:26,101 (マリア)あの子は いつも 寂しそうだった…。 108 00:08:29,943 --> 00:08:38,618 (マリア)でも お前といる時だけは 心の底から笑っていた。→ 109 00:08:38,618 --> 00:08:41,754 だから 私は 思っていた…。→ 110 00:08:41,754 --> 00:08:46,609 「あの子を救えるのは お前だけなんだ」ってね。 あ…。 111 00:08:46,609 --> 00:08:49,729 本当に… よかった! マリア! 112 00:08:49,729 --> 00:08:51,748 (執事)花鹿様。 あ。 113 00:08:51,748 --> 00:08:55,935 (執事)お話中のところ 申し訳ありません。 何? 114 00:08:55,935 --> 00:08:57,971 お客様が お待ちです。 115 00:08:57,971 --> 00:09:00,540 ん…? 116 00:09:00,540 --> 00:09:02,840 ≪カール! 117 00:09:04,911 --> 00:09:06,896 (カール)花鹿。 118 00:09:06,896 --> 00:09:09,866 今日は うれしい お客様ばっかり! 119 00:09:09,866 --> 00:09:12,185 無事で よかった。 120 00:09:12,185 --> 00:09:17,340 君には 本当に 迷惑をかけた。 謝っても 謝りきれない。 121 00:09:17,340 --> 00:09:19,776 カール もう いいって。 122 00:09:19,776 --> 00:09:25,448 それに 「君を守りたい」なんて 言いながら 何も できなかった。 123 00:09:25,448 --> 00:09:27,433 僕の 思い上がりだったよ。 124 00:09:27,433 --> 00:09:29,619 カールのせいじゃないよ。 125 00:09:29,619 --> 00:09:34,407 それに 私は あの事件で 自分の 本当の気持ちに…。 126 00:09:34,407 --> 00:09:38,778 彼は… 立人は いい奴だな。 127 00:09:38,778 --> 00:09:41,164 あっ! あ…。 128 00:09:41,164 --> 00:09:47,437 あの後 連絡をくれたんだ。 君が無事だった事。 129 00:09:47,437 --> 00:09:49,672 僕の事も 気遣ってくれた。 130 00:09:49,672 --> 00:09:55,945 立人が? 不思議だったよ。 彼を憎む気にならなかった。 131 00:09:55,945 --> 00:10:00,116 君を奪っていく男なのに。 カール…。 132 00:10:00,116 --> 00:10:04,404 今日 僕が ここに来られたのは 少し 勇気が出たからなんだ。 133 00:10:04,404 --> 00:10:06,406 ん…? 134 00:10:06,406 --> 00:10:09,809 父の意識が戻った。 本当に! 135 00:10:09,809 --> 00:10:14,109 アメリカの病院に移して すぐにね。 136 00:10:16,449 --> 00:10:22,149 (カール)僕は それまで ベッドの父を 見ても 何も感じなかった…。 137 00:10:25,942 --> 00:10:29,112 (カール)やせた手が シーツの上を動いて→ 138 00:10:29,112 --> 00:10:33,866 僕の名前を呼びながら 捜していた。→ 139 00:10:33,866 --> 00:10:38,454 突然 涙が あふれた。→ 140 00:10:38,454 --> 00:10:44,444 以前の涙は 倒れた父に何の感慨も ない 自分を哀れむものだった。→ 141 00:10:44,444 --> 00:10:51,784 だが その時の僕は うれしくて 泣いていた…。 142 00:10:51,784 --> 00:10:56,839 「和解できるかもしれない」。 やっと そう思えた。 143 00:10:56,839 --> 00:11:03,096 人の心は 不思議だ。 自分ですら 知らない感情が 眠ってたりする。 144 00:11:03,096 --> 00:11:07,467 だけど どうしても 曲げられない感情もあってね。 145 00:11:07,467 --> 00:11:11,270 ん…。 (カール)君は 前に言ったね。→ 146 00:11:11,270 --> 00:11:15,475 「他の女の人にも 目を向けてみて」と。 うん。 147 00:11:15,475 --> 00:11:19,929 でも 無理なものは 無理なんだよ。 148 00:11:19,929 --> 00:11:23,599 僕が愛せる女性は 君一人だ。 149 00:11:23,599 --> 00:11:28,604 生涯 他の女性に こんな気持ちを持つ事はないよ。 カール…。 150 00:11:28,604 --> 00:11:35,778 しかたない。 それが僕だからね。 君だけが 僕のミューズだ。 151 00:11:35,778 --> 00:11:38,614 たとえ 僕を 愛してくれなくても…。 152 00:11:38,614 --> 00:11:43,786 ごめん… カール…。 ごめんね…。 153 00:11:43,786 --> 00:11:49,108 謝らないでくれ。 君の悲しい顔は 見たくない。 154 00:11:49,108 --> 00:11:52,879 笑っていてくれるだけで 僕は 満足なんだ。 155 00:11:52,879 --> 00:11:57,266  心の声 本当だよ…。 本当に そう思っている。→ 156 00:11:57,266 --> 00:12:01,266 でも 半分 嘘だけどね…。 157 00:12:05,107 --> 00:12:08,594  心の声  仕事が忘れさせてくれるさ…。 158 00:12:08,594 --> 00:12:15,434 (テレビ・キャスター) 「13日 シンガポールの 倣グループの会長 倣立人氏が 婚約を発表。→ 159 00:12:15,434 --> 00:12:19,605 お相手は 同グループ 倣普氏の長女 玲莉嬢です」。 160 00:12:19,605 --> 00:12:21,607 なっ…!? 161 00:12:21,607 --> 00:12:26,712 (キャスター)「晋氏の健康上の理由から 挙式は急遽 1週間後→ 162 00:12:26,712 --> 00:12:30,316 シンガポールで行われるもようです」。 あぁ…! 163 00:12:30,316 --> 00:12:34,770  心の声 これは どういう事だ!? 花鹿は 何も知らなかった。→ 164 00:12:34,770 --> 00:12:39,308 それに 婚約から挙式まで 1週間とは 早すぎる…。 165 00:12:39,308 --> 00:12:43,546 (カール)立人に アポイントメントを取れ! (ハリス)は はい! 166 00:12:43,546 --> 00:12:49,435 何かの間違いだ! 何で 立人様が 他の人と結婚する訳!? 167 00:12:49,435 --> 00:12:51,935 今 何て…? …はっ! 168 00:12:53,940 --> 00:12:56,809 立人が 結婚…。 169 00:12:56,809 --> 00:12:59,028 (寅之介)か 花鹿様…。 170 00:12:59,028 --> 00:13:03,099 嘘だよ! だって 約束したんだよ! 171 00:13:03,099 --> 00:13:06,102 「一緒に ギヴォリ島に行こう」って! 172 00:13:06,102 --> 00:13:08,102 ん! 173 00:13:15,111 --> 00:13:20,099 [TEL]立人が結婚するって そんなの嘘だよね?! 174 00:13:20,099 --> 00:13:23,603 いいえ。 間違いありません。 175 00:13:23,603 --> 00:13:26,455 式は 一族のみで 執り行いますので→ 176 00:13:26,455 --> 00:13:29,108 花鹿様には おいで頂けないのです。 177 00:13:29,108 --> 00:13:31,110 立人に代わって! 178 00:13:31,110 --> 00:13:35,615 立人様は これから 大変 多忙になられます。 179 00:13:35,615 --> 00:13:39,752 落ち着いてから こちらから 連絡させて頂きますので。 180 00:13:39,752 --> 00:13:42,104 [TEL]では 失礼。 181 00:13:42,104 --> 00:13:45,107 曹! 曹! 曹! (通話が切られる音) 182 00:13:45,107 --> 00:13:48,611 (不通音) 183 00:13:48,611 --> 00:13:53,015  心の声 どうして…? 訳が分からない…。 184 00:13:53,015 --> 00:13:56,953 あ…。 (受話器を置く音) 185 00:13:56,953 --> 00:13:58,938 か 花鹿様…。 186 00:13:58,938 --> 00:14:01,007 来ないで! 187 00:14:01,007 --> 00:14:04,026 あ あ…。 188 00:14:04,026 --> 00:14:08,564 ♪♪~ 189 00:14:08,564 --> 00:14:12,468  回想 (立人)ギヴォリ島へ行くか…。 190 00:14:12,468 --> 00:14:16,272 本当! 立人も来てくれるの? ああ。 191 00:14:16,272 --> 00:14:18,774 お休みなんて 何年ぶり? 192 00:14:18,774 --> 00:14:23,079 記憶に ないな。 おそらく 初めての休暇かな。 193 00:14:23,079 --> 00:14:26,165 世界一の働き者 だったもんね! 194 00:14:26,165 --> 00:14:30,770 じゃあ 立人が 飽きるまで休もうよ。 飽きるまで? 195 00:14:30,770 --> 00:14:35,841 1年でも 2年でも 「もう休むの 嫌だ」って 立人が泣きだすまでね。 196 00:14:35,841 --> 00:14:37,944 そうだな。 197 00:14:37,944 --> 00:14:40,947 それまで ゆっくり過ごそう。 198 00:14:40,947 --> 00:14:46,435 魚を釣って 果物を取って 日がな一日 海を見て暮らそう。 199 00:14:46,435 --> 00:14:50,106 昔みたいに もう一度…。 200 00:14:50,106 --> 00:14:56,295 (波の音) 201 00:14:56,295 --> 00:15:01,517 分かんないよ… 立人。 202 00:15:01,517 --> 00:15:07,017  心の声 私… どうすれば いいか もう 全然 分かんない…! 203 00:15:09,608 --> 00:15:12,108 花鹿 泣くな。 204 00:15:14,680 --> 00:15:17,980 さあ 顔を上げなさい。 205 00:15:20,102 --> 00:15:23,102 あ…。 206 00:15:26,776 --> 00:15:29,378 ダッド…。 207 00:15:29,378 --> 00:15:35,378 (鳥のさえずり) 208 00:15:39,105 --> 00:15:45,378 (ノックとドアが開く音) 209 00:15:45,378 --> 00:15:49,382 立人様 お食事を お持ちしました。 210 00:15:49,382 --> 00:15:52,435 下げてくれ。 211 00:15:52,435 --> 00:15:58,107 (曹)いけません。 ここ数日 ほとんど 物を口にしていません。 212 00:15:58,107 --> 00:16:01,427 挙式の日に 倒れでもしたら どうします? 213 00:16:01,427 --> 00:16:05,698 …体が 受け付けないんだ。 214 00:16:05,698 --> 00:16:10,119 立人様 私を恨んで 結構ですよ。 215 00:16:10,119 --> 00:16:14,106 ですが いずれ 私に 感謝するはずです。 216 00:16:14,106 --> 00:16:18,694 恋愛感情の苦しみなど 一時の熱病のようなものです。 217 00:16:18,694 --> 00:16:25,701 じゃあ この体に たまった 熱病の毒も いずれ消えるのか? 218 00:16:25,701 --> 00:16:28,771 そうです。 219 00:16:28,771 --> 00:16:31,941 さっき 玲莉が来てね…。 220 00:16:31,941 --> 00:16:35,327  回想  (玲莉)何が つらいのですか? 221 00:16:35,327 --> 00:16:39,765 どうか 悩みを 私に打ち明けて下さい。→ 222 00:16:39,765 --> 00:16:43,102 私は お兄様の 妻になるんです。→ 223 00:16:43,102 --> 00:16:46,602 あなたの すべてが 知りたいのです。 224 00:16:49,108 --> 00:16:52,778 私は 一生 彼女を愛せない。 225 00:16:52,778 --> 00:16:56,766 「それが政略結婚の常」と お前は言うが→ 226 00:16:56,766 --> 00:17:02,938 玲莉は 結婚に夢を持っている。 彼女が かわいそうだ。 227 00:17:02,938 --> 00:17:08,377 玲莉様も 一族の女です。 いずれ お分かりになります。→ 228 00:17:08,377 --> 00:17:14,077 では 後程 栄養剤をお持ちします。 少し お休み下さい。 229 00:17:19,605 --> 00:17:23,092 (ドアを閉じる音) 230 00:17:23,092 --> 00:17:26,112  心の声 覚めない…。→ 231 00:17:26,112 --> 00:17:32,952 この熱病から 永遠に 覚める事はない…。→ 232 00:17:32,952 --> 00:17:41,443 そんな簡単なものなら この 12年間に とっくに覚めている。→ 233 00:17:41,443 --> 00:17:47,143 もう会わないと決めたはずなのに。 花鹿を思うと…。 234 00:17:52,104 --> 00:17:57,104  心の声 花鹿は 私が裏切ったと思うだろう…。 235 00:18:01,096 --> 00:18:05,100  心の声 理由が分からず 私を憎むだろう。→ 236 00:18:05,100 --> 00:18:09,772 忘れられるぐらいなら 憎まれた方がいい。→ 237 00:18:09,772 --> 00:18:13,609 お前が この世界から 消えてしまうよりは マシだ…。→ 238 00:18:13,609 --> 00:18:18,731 そう思おうとしても 心に体が ついてこない。→ 239 00:18:18,731 --> 00:18:25,104 我ながら ここまで情けない男 だとは 思わなかった。 240 00:18:25,104 --> 00:18:27,439 フッ…。 241 00:18:27,439 --> 00:18:34,113  心の声 お前を失った私は 生きながら死んでいるのも同じ。→ 242 00:18:34,113 --> 00:18:37,783 これは 花鹿を苦しめた 罰なんだ…。 243 00:18:37,783 --> 00:18:43,606  心の声  (曹)誤算だった。 まさか 立人様が ここまで 花鹿様の事を。→ 244 00:18:43,606 --> 00:18:48,806 だが 倣の総帥として 無理にでも 立ち直って頂く。 245 00:18:50,779 --> 00:18:54,767 (小芸)曹! 何です? 246 00:18:54,767 --> 00:18:58,537 (小芸)先程 ローゼンタール様から 連絡がありまして→ 247 00:18:58,537 --> 00:19:03,559 立人様に 今夜 会いたいと。 カール・ローゼンタールが? 248 00:19:03,559 --> 00:19:08,564 お断りしたのですが 「そっちへ向かう」の一点張りで…。 249 00:19:08,564 --> 00:19:13,064  心の声 結婚の話を 確かめに来るのか…? 250 00:19:17,106 --> 00:19:23,095 (ハリー)立人は お前の安全と 引き換えに 曹に屈したのだろう。 251 00:19:23,095 --> 00:19:26,115 曹が…? まさか…。 252 00:19:26,115 --> 00:19:28,133 彼は やるさ。 あ…。 253 00:19:28,133 --> 00:19:32,404 倣の者だからね。 そういう男だ。 254 00:19:32,404 --> 00:19:36,442 ひどい! そんな方法に屈した 立人も悪い。 255 00:19:36,442 --> 00:19:40,613 あ! それが 彼の弱さだ。 256 00:19:40,613 --> 00:19:44,433 お前の事になると 何も見えなくなる。 257 00:19:44,433 --> 00:19:49,004 盾に取られたのが お前でなければ 別の対処をしたろうな。 258 00:19:49,004 --> 00:19:51,440 あ…! 259 00:19:51,440 --> 00:19:53,442 ん…。 260 00:19:53,442 --> 00:19:56,445 今回 私は動かんよ。 261 00:19:56,445 --> 00:19:59,114 倣と もめる訳には いかん。 262 00:19:59,114 --> 00:20:02,768 バーンズワース財閥の 会長としての見解だ。 263 00:20:02,768 --> 00:20:05,068 …あっ! 264 00:20:08,107 --> 00:20:10,109 ダッド…。 265 00:20:10,109 --> 00:20:13,112 それで お前は どうする? 266 00:20:13,112 --> 00:20:16,498 このまま 指をくわえて 見てるかね? 267 00:20:16,498 --> 00:20:18,498 う…。 268 00:20:21,186 --> 00:20:24,186 私は…。 269 00:20:26,608 --> 00:20:30,112 (マリア)旦那様 そんな事を 言ったのですか? 270 00:20:30,112 --> 00:20:34,783 かわいそうに。 なぜ 助けてあげないんですか? 271 00:20:34,783 --> 00:20:38,620 ここは 花鹿の正念場だ。 272 00:20:38,620 --> 00:20:42,775 親の力を当てにするような 育て方は してないよ。 273 00:20:42,775 --> 00:20:46,595 でも 旦那様は 花鹿の夫として→ 274 00:20:46,595 --> 00:20:49,631 立人を 育てていらした のではないですか? 275 00:20:49,631 --> 00:20:56,105 選ぶのは 花鹿さ…。 フッ。 276 00:20:56,105 --> 00:21:02,711 (ハリー) だからこそ 他にも 彼に劣らん 青年を選んで 花鹿に会わせた。 277 00:21:02,711 --> 00:21:06,098 確かに 立人は 本命だったが→ 278 00:21:06,098 --> 00:21:11,437 私としては 誰が 花鹿と 恋仲になっても よかった。 279 00:21:11,437 --> 00:21:13,972 旦那様は 厳しい…。 280 00:21:13,972 --> 00:21:21,113 こんな事で くじけるような男じゃ 花鹿は 抱え込めん。 281 00:21:21,113 --> 00:21:29,104 キティが 命を懸けて守った娘だ。 生半可な奴には やれんよ。 282 00:21:29,104 --> 00:21:36,278 (ハリー)バーンズワースの名前を持つ事は それだけで 十分 危険なんだ。→ 283 00:21:36,278 --> 00:21:42,101 そのうえ 花鹿には それ以上の秘密まであった。→ 284 00:21:42,101 --> 00:21:45,437 私の代わりに 花鹿を守れる男→ 285 00:21:45,437 --> 00:21:50,109 生涯のパートナーとなりうる男を 私は 必死で探し出したのだ。 286 00:21:50,109 --> 00:21:52,111 旦那様…。 287 00:21:52,111 --> 00:22:00,185 キティは 本当に 強い女だった。 花鹿は 彼女の娘だ。 288 00:22:00,185 --> 00:22:05,190 自分の行くべき道は 自分で みつけるさ。 289 00:22:05,190 --> 00:22:08,026 [TEL](内線の呼び出し音) 290 00:22:08,026 --> 00:22:10,546 [TEL](内線の呼び出し音) ん…? 291 00:22:10,546 --> 00:22:15,551  心の声 私に 何も言わずに 決めてしまうなんて…。→ 292 00:22:15,551 --> 00:22:23,108 立人にとって 私は そんなに 頼りにならない存在だったの?→ 293 00:22:23,108 --> 00:22:29,098 クッ…! こんなの 一番 嫌だ! 納得できない!→ 294 00:22:29,098 --> 00:22:33,035 絶対 このまま 黙ってなんか いられないよ! 295 00:22:33,035 --> 00:22:35,053 うん! 296 00:22:35,053 --> 00:22:37,473 (走る足音) 297 00:22:37,473 --> 00:22:39,775 (寅之介)花鹿様! 298 00:22:39,775 --> 00:22:41,960 (寅之介)大変です! ん? 299 00:22:41,960 --> 00:22:47,960 今 ノエイ大尉から 連絡があって マハティ陛下が 危篤だそうです! 300 00:22:50,936 --> 00:22:54,106 マハティが…! 301 00:22:54,106 --> 00:22:58,106 おじいさんが… 危篤! 302 00:23:00,162 --> 00:23:08,437 ♪♪~(エンディング・テーマ) ♪♪「悲しいほど 遠くに感じる」 303 00:23:08,437 --> 00:23:15,777 ♪♪「君の心 探しはじめている」 304 00:23:15,777 --> 00:23:22,618 ♪♪「いつも そばにいて 守られていたから」 305 00:23:22,618 --> 00:23:29,274 ♪♪「ねぇ 独りじゃ 恐いんだ」 306 00:23:29,274 --> 00:23:36,782 ♪♪「流れる時間なんて みんな同じなのに…」 307 00:23:36,782 --> 00:23:44,106 ♪♪「今 眠ってる? 泣いている? 笑顔でいて欲しい」 308 00:23:44,106 --> 00:23:51,430 ♪♪「溢れ出す 想いを 抱いて 会いに行くから」 309 00:23:51,430 --> 00:23:58,770 ♪♪「逸らさないで ちゃんと見て 君を信じてる」 310 00:23:58,770 --> 00:24:06,445 ♪♪「そう 誰も 知らない 二人だけの思い出は」 311 00:24:06,445 --> 00:24:13,902 ♪♪「強くて 美しい 時の碧い海」 312 00:24:13,902 --> 00:24:25,102 ♪♪「その腕 その胸に 私は生きている」