1 00:00:06,673 --> 00:00:10,677 (ポーラ)ん~。 リンさんとこで修行ねぇ。 2 00:00:10,677 --> 00:00:13,347 どんな人なの? (イースリイ)ハヤトと プロンテアさんを➡ 3 00:00:13,347 --> 00:00:17,017 引き出して 戦いを教えた師匠さ。 4 00:00:17,017 --> 00:00:21,021 800年前に魔族と戦った 韋駄天の生き残りでもある。 5 00:00:21,021 --> 00:00:24,524 魔族のはびこってた過去を知る 唯一の人だよ。 6 00:00:24,524 --> 00:00:27,861 現存する韋駄天の中じゃ 最強の人さ。 7 00:00:27,861 --> 00:00:31,198 戦いを習うなら あの人の下がいちばんいい。 8 00:00:31,198 --> 00:00:34,535 それに今は とにかく ハヤトか リンさんのそばにいないと➡ 9 00:00:34,535 --> 00:00:37,371 危険すぎる。 ハヤトから あの博士は➡ 10 00:00:37,371 --> 00:00:41,208 ロボットだったと聞いた。 おそらく操縦者本体へ➡ 11 00:00:41,208 --> 00:00:43,911 僕らのデータは すべて 送られたと思っていい。 12 00:00:45,879 --> 00:00:48,882 もし仮に あの魔獣より強い部下がいて➡ 13 00:00:48,882 --> 00:00:51,718 今襲ってきたら それでアウトだろ? 14 00:00:51,718 --> 00:00:54,221 修行として ハヤトと リンさんの近くにいれば➡ 15 00:00:54,221 --> 00:00:56,556 まっ 少なくとも 殺されはしないさ。 16 00:00:56,556 --> 00:00:59,559 少なくとも? あぁ。 あっ その前に➡ 17 00:00:59,559 --> 00:01:02,329 リンさんに 殺されるかもしれないけどね。 18 00:01:02,329 --> 00:01:04,665 えっ? 正直なところ➡ 19 00:01:04,665 --> 00:01:07,834 修行なんて まったく気は進まない。 20 00:01:07,834 --> 00:01:10,837 昔僕も ハヤトと一緒に…。 《私は このとき➡ 21 00:01:10,837 --> 00:01:14,174 イースリイが言ってることは 何を大げさな…。 22 00:01:14,174 --> 00:01:16,176 そう思っていたんだけど…》 23 00:01:16,176 --> 00:01:21,848 (ハヤト)うお~! 24 00:01:21,848 --> 00:01:24,851 死にやがれ クソババァ… あっ。 25 00:01:24,851 --> 00:01:29,056 (うめき声) 26 00:01:31,191 --> 00:01:33,193 だはっ…。 27 00:01:33,193 --> 00:01:44,871 (うめき声) 28 00:01:44,871 --> 00:01:49,710 いえぇ~! 29 00:01:49,710 --> 00:01:52,045 (リン)フン。 30 00:01:52,045 --> 00:01:55,048 あ…。 相変わらず ひどいなぁ。 31 00:01:55,048 --> 00:01:57,050 あぁ…。 32 00:03:37,517 --> 00:03:39,519 (ポーラ)ちょ… 何よあれ…。 33 00:03:39,519 --> 00:03:42,522 あれが修行? ただのリンチじゃないの。 34 00:03:42,522 --> 00:03:45,859 う~ん まぁ理論上? 韋駄天の修行として➡ 35 00:03:45,859 --> 00:03:49,196 間違ってはないんだけど…。 ん? 36 00:03:49,196 --> 00:03:51,531 《でも リンさん 理論なんてわからず➡ 37 00:03:51,531 --> 00:03:55,202 素でやってるんだよな。 それが恐ろしい》 38 00:03:55,202 --> 00:03:57,871 ねぇ イースリイ プロンテアさんの所 行って➡ 39 00:03:57,871 --> 00:04:01,141 習ったほうが安全じゃない? 40 00:04:01,141 --> 00:04:03,143 えっ! 消えた? 41 00:04:05,312 --> 00:04:08,315 あっ。 これはこれは➡ 42 00:04:08,315 --> 00:04:10,484 久しぶりじゃの イースリイ。 えっ! 43 00:04:10,484 --> 00:04:14,988 50年ぶりくらいかの? 今ごろ なんの用で来たんじゃ? 44 00:04:17,157 --> 00:04:19,993 《ポーラ:何… この ありえない殺気は?》 45 00:04:19,993 --> 00:04:24,331 《ヤバい… 当初予想していたより はるかに怒ってた。 46 00:04:24,331 --> 00:04:26,500 返答を間違ったら死ぬな これは。 47 00:04:26,500 --> 00:04:29,336 たぶん 言い訳なんて 何を言っても無駄…。 48 00:04:29,336 --> 00:04:34,341 それならば 取るべき道は 一つ…》 49 00:04:34,341 --> 00:04:37,010 リンさん! ん? 50 00:04:37,010 --> 00:04:39,513 過去に修行から逃げたのは事実。 51 00:04:39,513 --> 00:04:41,681 今更 虫のいい話かもしれませんが➡ 52 00:04:41,681 --> 00:04:44,518 今一度 戦いを教えてください! 53 00:04:44,518 --> 00:04:47,020 <イースリイの取った道は 直。 54 00:04:47,020 --> 00:04:50,857 まっすぐに ただまっすぐに 直に申し出た。 55 00:04:50,857 --> 00:04:56,696 あたかも 本心であるかのように 偽装した> 56 00:04:56,696 --> 00:05:00,467 うぅ…。 <効果は絶大であった。 57 00:05:00,467 --> 00:05:03,803 魔族と戦う使命に とらわれている リンにとっては➡ 58 00:05:03,803 --> 00:05:07,808 修行を放棄し 人間社会で 勉強をする韋駄天など➡ 59 00:05:07,808 --> 00:05:11,812 引きこもり エロゲを続ける ニート同然の存在。 60 00:05:11,812 --> 00:05:14,648 イースリイの今回の発言は リンにとって➡ 61 00:05:14,648 --> 00:05:18,151 息子が突然 リクルートスーツを着て…> 62 00:05:18,151 --> 00:05:20,320 ⦅今まで ご心配をおかけしました。 63 00:05:20,320 --> 00:05:23,156 今日から心を入れ替え 働きます!⦆ 64 00:05:23,156 --> 00:05:25,659 < と発言された母親のレベルで…> 65 00:05:25,659 --> 00:05:27,827 はぁ~! <感激した> 66 00:05:27,827 --> 00:05:30,497 うっ。 そうかそうか➡ 67 00:05:30,497 --> 00:05:32,832 おぬしも ようやく 使命に目覚めおったか。 68 00:05:32,832 --> 00:05:36,837 うぅ… おじいさま… リンは うれしゅうございます。 69 00:05:36,837 --> 00:05:38,839 (鼻をかむ音) 70 00:05:38,839 --> 00:05:42,175 ところで イースリイ そっちの娘は誰じゃ? 71 00:05:42,175 --> 00:05:44,844 あぁ はい。 新しい韋駄天の…。 72 00:05:44,844 --> 00:05:47,347 ポーラっていいます。 はじめまして。 73 00:05:47,347 --> 00:05:49,683 なんじゃ おぬしが引き出したのか? 74 00:05:49,683 --> 00:05:52,018 それとも ハヤトか? あぁ いえ➡ 75 00:05:52,018 --> 00:05:55,355 私を引き出したのは プロンテアさんです。 76 00:05:55,355 --> 00:05:58,525 <韋駄天は 自然発生するものである。 77 00:05:58,525 --> 00:06:02,128 その発生源は 放置していても 数百年で生まれるが➡ 78 00:06:02,128 --> 00:06:05,465 韋駄天が干渉することで 即その場から➡ 79 00:06:05,465 --> 00:06:07,968 引き出すことができる。 80 00:06:07,968 --> 00:06:09,970 そして 引き出された韋駄天は➡ 81 00:06:09,970 --> 00:06:13,473 引き出した韋駄天が 師匠になる場合が多い。 82 00:06:13,473 --> 00:06:15,809 本来 魔族を封印した場所から➡ 83 00:06:15,809 --> 00:06:18,311 片時も離れたくないはずのリンが➡ 84 00:06:18,311 --> 00:06:22,649 時折 ハヤトと共に世界を回るのは 発生場所を探し➡ 85 00:06:22,649 --> 00:06:25,819 新しい韋駄天を 仲間にしたいからである> 86 00:06:25,819 --> 00:06:29,155 おぉ プロンテアか 懐かしいのう。 87 00:06:29,155 --> 00:06:33,159 あやつは 200年ほど ミッチリと鍛えてやったものじゃ。 88 00:06:33,159 --> 00:06:35,495 一人前と呼べる力を 身につけとるのは➡ 89 00:06:35,495 --> 00:06:38,832 まだ あやつだけじゃな。 へぇ。 90 00:06:38,832 --> 00:06:41,167 ところで おぬしも修行をするのかの? 91 00:06:41,167 --> 00:06:43,169 《今でも後悔しているの》 92 00:06:43,169 --> 00:06:46,006 えぇ まぁ そのつもりですけど。 93 00:06:46,006 --> 00:06:48,174 《どうして 私は このとき➡ 94 00:06:48,174 --> 00:06:50,877 否定して 逃げなかったのだろう? と…》 95 00:06:52,846 --> 00:06:56,016 よかろう。 96 00:06:56,016 --> 00:06:58,184 かかってくるがよい。 えっ? 97 00:06:58,184 --> 00:07:00,954 《えっ? いきなり? でもまぁ 初めだし➡ 98 00:07:00,954 --> 00:07:02,956 ムチャはしない…》 99 00:07:02,956 --> 00:07:05,625 うっ! 100 00:07:05,625 --> 00:07:07,794 ぶはぁ! 101 00:07:07,794 --> 00:07:10,797 うぃ~! 102 00:07:10,797 --> 00:07:14,801 南無…。 ぐっ えっ ごっ…。 103 00:07:14,801 --> 00:07:17,470 あ… あぁ…。 104 00:07:17,470 --> 00:07:19,973 なんじゃ えらいもろいのう。 105 00:07:19,973 --> 00:07:23,143 プロンテアのヤツめ 何を教えておったんじゃ。 106 00:07:23,143 --> 00:07:26,146 《戦いは 何も教えてないだろうな》 107 00:07:26,146 --> 00:07:30,150 では… イースリイも かかってくるがよい。 108 00:07:30,150 --> 00:07:33,486 はい… よろしくお願いします。 109 00:07:33,486 --> 00:07:37,657 (イースリイ)がっ ごご ぐっ…。 (殴る音) 110 00:07:37,657 --> 00:07:40,827 あっ がぁ…。 111 00:07:40,827 --> 00:07:43,663 あ…。 ポーラ 生きてる? 112 00:07:43,663 --> 00:07:47,167 え… あう…。 しゃべれない? 113 00:07:47,167 --> 00:07:50,337 たぶん 肺が 割れちゃってるんだろうな…。 114 00:07:50,337 --> 00:07:52,505 (ハヤト)ゴボゴボゴボ… ブハーッ。 115 00:07:52,505 --> 00:07:56,009 クソババァめ 遠慮なく たたきつけやがって。 116 00:07:56,009 --> 00:07:59,012 まだ顔面がいてぇよ。 ん? 117 00:07:59,012 --> 00:08:01,114 おぉ イースリイ ポーラ。 118 00:08:01,114 --> 00:08:04,784 どうしたよ お前ら? ようやく 修行する気になったのか? 119 00:08:04,784 --> 00:08:06,786 あ…。 ん? おいおい➡ 120 00:08:06,786 --> 00:08:09,122 ポーラのヤツ 死にかけちまってねぇか? 121 00:08:09,122 --> 00:08:11,958 この様子じゃ 3日は動けんじゃろうな。 122 00:08:11,958 --> 00:08:14,461 相変わらず容赦ねえな。 123 00:08:14,461 --> 00:08:16,463 まっ 心配すんな。 124 00:08:16,463 --> 00:08:19,132 内臓なんか 何十回か潰してるうちに➡ 125 00:08:19,132 --> 00:08:21,634 大して気になんなくなっからよ。 126 00:08:21,634 --> 00:08:23,636 あう… あう…。 127 00:08:23,636 --> 00:08:25,972 よし ハヤト もう1戦やるぞ。 128 00:08:25,972 --> 00:08:30,477 もうやんのかよ。 あ… あぁう…。 129 00:08:30,477 --> 00:08:33,813 ぶっ! イースリイ 2時間後➡ 130 00:08:33,813 --> 00:08:36,149 再度やるぞ。 131 00:08:36,149 --> 00:08:38,318 《イースリイ:僕が 修行から逃げたのは➡ 132 00:08:38,318 --> 00:08:42,489 ただ キツかったから というわけではない。 133 00:08:42,489 --> 00:08:45,325 どう考えても 毎日がこれで➡ 134 00:08:45,325 --> 00:08:48,028 まともな修行だと 思えなかったことと…》 135 00:08:50,163 --> 00:08:52,165 ⦅なんで 僕たち韋駄天は➡ 136 00:08:52,165 --> 00:08:55,335 発生した時点で 自分の名前を 知ってるんでしょうか? 137 00:08:55,335 --> 00:08:58,505 さぁのう。 そういえば なんでじゃろうな? 138 00:08:58,505 --> 00:09:01,107 そもそも 引き出しとは なんでしょう? 139 00:09:01,107 --> 00:09:04,778 どういう理由で 空間から 僕らは 自然発生してるんです? 140 00:09:04,778 --> 00:09:08,615 生物というものは 無から 自然発生などしないはずです。 141 00:09:08,615 --> 00:09:11,618 神だから 別にいいのではないのか? 142 00:09:11,618 --> 00:09:14,454 あ… ならば なぜ 神である僕らは➡ 143 00:09:14,454 --> 00:09:17,957 人間の形で 人間の衣類を 着けた状態で発生し➡ 144 00:09:17,957 --> 00:09:21,127 人間の言葉で話をするのですか? 145 00:09:21,127 --> 00:09:24,631 知らん!⦆ 146 00:09:24,631 --> 00:09:26,966 《イースリイ:この人とは 話すだけ無駄だと➡ 147 00:09:26,966 --> 00:09:28,968 思ったからだ》 148 00:09:39,646 --> 00:09:42,315 (ピサラ)我々の戦いは防衛ではない。 149 00:09:42,315 --> 00:09:46,653 甘ったるい思想もない。 やることは 単純な侵略だ! 150 00:09:46,653 --> 00:09:48,988 貴様らの やりたいことを言ってみろ! 151 00:09:48,988 --> 00:09:51,658 (兵士たち)殺したいであります! 奪いたいであります! 152 00:09:51,658 --> 00:09:54,828 汚したいであります! 何を殺したい? 153 00:09:54,828 --> 00:09:57,664 (兵士たち)敵どもであります! 何を奪いたい? 154 00:09:57,664 --> 00:10:00,500 (兵士たち)金品であります! 何を汚したい? 155 00:10:00,500 --> 00:10:02,502 (兵士たち)うお~! ⚟上玉の娘であります! 156 00:10:02,502 --> 00:10:04,504 ⚟処女であります! ⚟幼女! 幼女! ⚟人妻を➡ 157 00:10:04,504 --> 00:10:07,173 夫の前で! ⚟ショタを! ⚟ガチムチのオジサマを! 158 00:10:07,173 --> 00:10:09,509 ⚟いや それはないわ! ないわ! 正直でよろしい。 159 00:10:09,509 --> 00:10:13,012 すべて許可する。 160 00:10:13,012 --> 00:10:15,515 土地と 資源は ゾブルのもの! 161 00:10:15,515 --> 00:10:18,852 その他すべては 貴様らへの褒美だ! 162 00:10:18,852 --> 00:10:22,355 好き勝手に 奪ってくるがよいわ ケダモノども! 163 00:10:22,355 --> 00:10:24,357 (兵士たち)うお~! 164 00:10:24,357 --> 00:10:27,026 ⚟突撃! ⚟さすがは大将! 165 00:10:27,026 --> 00:10:29,028 ご報告申し上げます。 たった今➡ 166 00:10:29,028 --> 00:10:32,532 すべてのCソルジャー出身のメンバーは 帰還せよと➡ 167 00:10:32,532 --> 00:10:36,035 オオバミ博士から 緊急連絡が入りました。 168 00:10:36,035 --> 00:10:38,371 まお… 博士からだと? 169 00:10:38,371 --> 00:10:40,707 はい。 いかがいたしましょう? 170 00:10:40,707 --> 00:10:43,710 このような戦いの真っ最中 帰還命令など…。 171 00:10:43,710 --> 00:10:46,880 かまわん。 帰還するのは私だけだ。 172 00:10:46,880 --> 00:10:50,383 どうせ初めから 勝ちの決まっている戦いだ。 173 00:10:50,383 --> 00:10:54,053 それと お前 もう少し 後ろに下がったほうがよいな。 174 00:10:54,053 --> 00:10:57,390 は? ミサイルが飛んできておるぞ。 175 00:10:57,390 --> 00:10:59,993 ひゃあ~! 176 00:10:59,993 --> 00:11:03,296 ⚟ちょっ 大将! ⚟大将! 177 00:11:06,666 --> 00:11:10,003 目標命中! ピサラ大将は やったか!? 178 00:11:10,003 --> 00:11:12,105 フッ。 179 00:11:14,674 --> 00:11:16,843 ふっ! 180 00:11:16,843 --> 00:11:21,014 次弾装填! 目標捕捉! う…。 181 00:11:21,014 --> 00:11:23,316 (2人)うわ~! 182 00:11:25,518 --> 00:11:28,354 バカが。 183 00:11:28,354 --> 00:11:30,523 高速戦闘機を 1機用意せよ。 184 00:11:30,523 --> 00:11:32,525 あとのことは任せるぞ。 185 00:11:32,525 --> 00:11:34,861 すべて奪い去ってくるんだ。 186 00:11:34,861 --> 00:11:36,863 (兵士たち)はっ! ⚟了解いたしました! 187 00:11:43,870 --> 00:11:47,874 うむ 今日は このへんにしておくかのう。 188 00:11:47,874 --> 00:11:50,877 チッ… ふん! よし。 189 00:11:50,877 --> 00:11:53,880 お~い お前ら そろそろ遊びに行こうぜ。 190 00:11:53,880 --> 00:11:57,383 まだ動けねえのか? 191 00:11:57,383 --> 00:12:00,653 死ぬ… 殺される…。 ブワハハ…。 192 00:12:00,653 --> 00:12:03,823 ポーラ なんか 魚みてぇな目になってんぞ。 193 00:12:03,823 --> 00:12:07,327 イースリイ この修行 本当に意味あるの? 194 00:12:07,327 --> 00:12:09,662 完全に ただのリンチじゃない。 195 00:12:09,662 --> 00:12:13,666 そんなふうに考えてた時期が 僕にもありました。 196 00:12:13,666 --> 00:12:15,668 でも ちゃんと 理にかなってるから➡ 197 00:12:15,668 --> 00:12:20,506 そこは安心していいよ。 修行に 理屈も クソもあんのか? 198 00:12:20,506 --> 00:12:25,011 毎日戦ってりゃ 強くなるに決まってるだろ。 199 00:12:25,011 --> 00:12:28,681 ったく 単純で羨ましいな ハヤトは。 200 00:12:28,681 --> 00:12:31,684 普通は 筋トレとか考えないか? 201 00:12:31,684 --> 00:12:35,521 でも 韋駄天には 筋トレなんて それこそ無意味なんだよ。 202 00:12:35,521 --> 00:12:38,691 体治るまで暇だから 説明してあげようか? 203 00:12:38,691 --> 00:12:41,527 お前の説明は わけわからんから いらん。 204 00:12:41,527 --> 00:12:45,698 ははん…。 大丈夫よ 私は聞くからさ。 205 00:12:45,698 --> 00:12:48,368 同情っぽく言わないでくれよ。 206 00:12:48,368 --> 00:12:50,370 (イースリイ)僕ら韋駄天は人間も含めた 他の生物とは 細胞レベルで➡ 207 00:12:50,370 --> 00:12:52,372 構造が違う。 だから特訓法も 大きく変わる。 まず 心臓を➡ 208 00:12:52,372 --> 00:12:54,374 潰されても死なない。 リンさんは これを神だからで済ませるけど➡ 209 00:12:54,374 --> 00:12:56,376 魔族は心臓を潰されると いとも簡単に死んでしまう。 210 00:12:56,376 --> 00:12:58,378 心臓を潰されると 血が体に流れなくなり➡ 211 00:12:58,378 --> 00:13:00,313 酸素と栄養が回らなくなるからだ。 ここが 僕らと生物との➡ 212 00:13:00,313 --> 00:13:02,315 大きな違いだ。 僕らは 食事なんて一切取らないし➡ 213 00:13:02,315 --> 00:13:04,317 息だってしなくても問題ない。 ゆえに血が止まっても問題ない。 214 00:13:04,317 --> 00:13:06,319 疲れると息切れとかはするけど それはなんとなく癖でやってる➡ 215 00:13:06,319 --> 00:13:08,321 だけにすぎない。 生物たちの癖で 僕らは現存する生物の➡ 216 00:13:08,321 --> 00:13:10,323 思念をもとに構成され発生する。 人間の形をしているのは➡ 217 00:13:10,323 --> 00:13:12,325 他の生物に比べ 人間の思念が あまりに巨大すぎる➡ 218 00:13:12,325 --> 00:13:14,327 というだけの理由だ ポーラだけ鳥の言葉がわかるのも➡ 219 00:13:14,327 --> 00:13:16,329 君を構成している思念に 鳥が多く含まれているからだ。 220 00:13:16,329 --> 00:13:18,331 そこで それと このリンチな修行と なんの関係があるか? 221 00:13:18,331 --> 00:13:20,333 ハヤトが言ってただろ 内臓なんか 潰してるうちに 気にならなく➡ 222 00:13:20,333 --> 00:13:22,335 なるって。 ハヤトの体は もう 人間とは まるで別物。 223 00:13:22,335 --> 00:13:24,337 代わりに 戦いに役立つ用途を 持った 生物では説明できない➡ 224 00:13:24,337 --> 00:13:26,339 何かに変質してる。 どういった変化をするかは➡ 225 00:13:26,339 --> 00:13:28,508 それぞれの思念に大きく 左右される。 力を高める肉体➡ 226 00:13:28,508 --> 00:13:30,843 ダメージを軽減する肉体 さまざまだ。 そして そのためには 極限まで➡ 227 00:13:30,843 --> 00:13:33,513 体を追い込むのが いちばん 手っ取り早いってことさ。 228 00:13:33,513 --> 00:13:36,015 で… どのくらいかかるの? それ。 229 00:13:36,015 --> 00:13:39,352 だいたい 50年から 100年くらいかな? 230 00:13:39,352 --> 00:13:41,521 ごめん 無理。 231 00:13:41,521 --> 00:13:45,692 ってかさ 急に そんな地道な修行始めるなんて➡ 232 00:13:45,692 --> 00:13:48,528 イースリイ そんなキャラだったっけ? 233 00:13:48,528 --> 00:13:53,199 もしかして 魔族を実際に見て 使命感に目覚めちゃったの? 234 00:13:53,199 --> 00:13:56,202 プッ… クッハッハッハ…。 235 00:13:56,202 --> 00:13:59,706 ん? 僕がそんなふうに見えるかい? 236 00:13:59,706 --> 00:14:01,641 ポーラ。 237 00:14:01,641 --> 00:14:06,145 《あ… すっごい 悪いこと考えてるときの顔だ》 238 00:14:06,145 --> 00:14:08,147 ふん…。 239 00:14:08,147 --> 00:14:10,483 おい ババァ なんだそれ? 240 00:14:10,483 --> 00:14:13,319 なんじゃ? なんか 服の裏に付いてるぞ。 241 00:14:13,319 --> 00:14:16,989 小さい鉄みたいなもんがよ。 242 00:14:16,989 --> 00:14:20,660 なんじゃ これは? 機械ってやつかな? 243 00:14:20,660 --> 00:14:23,329 なんで こんなもんが ババァに付いてるんだよ。 244 00:14:23,329 --> 00:14:26,666 知るか。 おいおい 壊すんじゃねえよ。 245 00:14:26,666 --> 00:14:29,168 イースリイに見せたら 何かわかるだろ。 246 00:14:29,168 --> 00:14:34,006 どうでもよいわ。 壊してしまえば 皆同じじゃろ。 247 00:14:34,006 --> 00:14:36,676 まぁ そうだな。 248 00:14:36,676 --> 00:14:38,678 < そんなわけありません> 249 00:14:47,186 --> 00:14:51,023 ポーラ 僕らは 生物の思念から生まれ出るって➡ 250 00:14:51,023 --> 00:14:53,025 この前 言ったよね? ん? 251 00:14:53,025 --> 00:14:56,863 でも ただの思念があるだけでは 僕らは発生しない。 252 00:14:56,863 --> 00:14:59,198 1つ 必要な要素があるんだ。 253 00:14:59,198 --> 00:15:01,400 (イースリイ)救いを求める心。 254 00:15:05,304 --> 00:15:08,307 うぅ うっ…。 大丈夫 怖くないからね。 255 00:15:08,307 --> 00:15:11,978 うぅ… 神様…。 256 00:15:11,978 --> 00:15:14,647 (すすり泣く声) 257 00:15:14,647 --> 00:15:18,651 神様 どうか…。 ん? 258 00:15:18,651 --> 00:15:22,155 ニヘッ。 (笑い声) 259 00:15:22,155 --> 00:15:26,159 (ギル)どうか我々を… お救いください 神様…。 260 00:15:28,661 --> 00:15:30,663 くっ! ヌハハハハハッ。 261 00:15:30,663 --> 00:15:32,665 (ポーラ)それって おかしくない? 262 00:15:32,665 --> 00:15:36,669 救いを求める心が 韋駄天を生むっていうけどさ➡ 263 00:15:36,669 --> 00:15:40,006 私たち 全然 人間を助けてないじゃない? 264 00:15:40,006 --> 00:15:43,843 おかしくはないよ。 戦争で人間を苦しめてるのは➡ 265 00:15:43,843 --> 00:15:46,345 人間だろ? 人間を救うため➡ 266 00:15:46,345 --> 00:15:49,515 人間を倒すなんて 意味がわからないじゃないか。 267 00:15:49,515 --> 00:15:51,851 (ポーラ)ん… それもそっか。 268 00:15:51,851 --> 00:15:55,188 人間同士争って 国一つ滅んでも➡ 269 00:15:55,188 --> 00:15:57,523 その分 勝ったほうが 新しく増えるから➡ 270 00:15:57,523 --> 00:16:00,626 なんの問題もないよ。 そもそも人間だって➡ 271 00:16:00,626 --> 00:16:02,795 草木がどれだけ入れ替わっても➡ 272 00:16:02,795 --> 00:16:04,964 森が森であれば気にしないし➡ 273 00:16:04,964 --> 00:16:07,967 外来種によって 池の魚が 全部入れ替わろうが➡ 274 00:16:07,967 --> 00:16:10,303 いい釣り場程度に考える。 275 00:16:10,303 --> 00:16:13,306 つまり 立場的な差があるだけで➡ 276 00:16:13,306 --> 00:16:16,142 基本 僕らの思考は 人間と あまり変わらない。 277 00:16:16,142 --> 00:16:19,312 う~ん。 でも そんな僕らでも➡ 278 00:16:19,312 --> 00:16:23,316 人間を守る状況もある。 例えば魔族。 279 00:16:23,316 --> 00:16:26,319 質問。 あのギュードとかいう化け物が➡ 280 00:16:26,319 --> 00:16:28,988 人間を襲ってるのを 見つけたとして➡ 281 00:16:28,988 --> 00:16:31,824 もし君に リンさん並みの 力があれば どうする? 282 00:16:31,824 --> 00:16:34,660 ん~ やっつけるかな。 283 00:16:34,660 --> 00:16:36,996 なんで ふだん無視してる人間を➡ 284 00:16:36,996 --> 00:16:39,332 今は助けようとしてるんだい? えっ? 285 00:16:39,332 --> 00:16:41,834 あれ? そうね。 なんでだろ? 286 00:16:41,834 --> 00:16:45,338 魔物とは戦うように 心が動くのかしら? 287 00:16:45,338 --> 00:16:49,175 違うね。 ほっとけば人間が滅ぶからさ。 288 00:16:49,175 --> 00:16:52,011 人間も同じだよ。 ふだん 気にもしない森に➡ 289 00:16:52,011 --> 00:16:55,014 火が付けば 全力で消そうとする。 290 00:16:55,014 --> 00:16:59,018 (イースリイ)今の人間は 滅びには あまりにも程遠い。 291 00:16:59,018 --> 00:17:01,787 なんせ同種同士 私利私欲で殺し合える➡ 292 00:17:01,787 --> 00:17:04,624 余裕があるほどに平和なんだ。 293 00:17:04,624 --> 00:17:09,128 その人間同士の 暇潰しによる 無価値な戦いの中➡ 294 00:17:09,128 --> 00:17:12,465 無理に巻き込まれる 多数の人間の思念から➡ 295 00:17:12,465 --> 00:17:14,467 無意味に僕らは発生した。 296 00:17:14,467 --> 00:17:16,469 故に僕らは何もしない。 297 00:17:16,469 --> 00:17:20,473 平穏世代の韋駄天達… とでも言うのかな。 298 00:17:27,313 --> 00:17:31,317 (ギル)神様なんて いないのでしょうか…。 299 00:17:31,317 --> 00:17:34,320 (イースリイ)ただ わからないことが1つある。 300 00:17:34,320 --> 00:17:36,489 魔族の存在理由だ。 301 00:17:36,489 --> 00:17:38,491 知ってる? ポーラ。 ん? 302 00:17:38,491 --> 00:17:42,495 魔族を放置しておくと 捕食と 破壊を繰り返し➡ 303 00:17:42,495 --> 00:17:45,665 最終的に 草一本生えなくなった 死の世界で➡ 304 00:17:45,665 --> 00:17:48,501 自分たちも 飢え死にして死滅するらしい。 305 00:17:48,501 --> 00:17:52,004 あ…。 意味がわからない。 306 00:17:52,004 --> 00:17:55,007 もし 知能のある魔族が いるとしたら…。 307 00:17:58,344 --> 00:18:01,781 (イースリイ)目的を 聞いてみたいものだよ。 308 00:18:01,781 --> 00:18:04,784 (ニッケル)お~い! ピーちゃん ピーちゃ~ん! 309 00:18:04,784 --> 00:18:08,120 (ニッケル)久々だねぇ。 元気してたしてた? 310 00:18:08,120 --> 00:18:11,123 会ったの 数年ぶりじゃないじゃな~い? 311 00:18:11,123 --> 00:18:13,960 《相変わらず ウザい話し方だな》 312 00:18:13,960 --> 00:18:18,631 ニッケル 上官に対して その口の利き方は よさないか。 313 00:18:18,631 --> 00:18:22,134 と~っ! 314 00:18:22,134 --> 00:18:24,303 そういえば そうでした。 敬語じゃないと➡ 315 00:18:24,303 --> 00:18:27,473 ダメでございますな ピサラ大将! 316 00:18:27,473 --> 00:18:30,309 アハ ウフフハ…。 《なんで あの高さから➡ 317 00:18:30,309 --> 00:18:32,979 降りられるんだ?》 それはそうと➡ 318 00:18:32,979 --> 00:18:36,315 今回の会議は ものすごいございますよ~。 319 00:18:36,315 --> 00:18:40,119 久々に 楽しい会議に なられる予感であられます。 320 00:18:43,823 --> 00:18:46,492 皇帝陛下 なぜ 今回の会議に➡ 321 00:18:46,492 --> 00:18:48,661 私は参加できないのです? 322 00:18:48,661 --> 00:18:51,330 お前には関係のない話だからだ。 323 00:18:51,330 --> 00:18:54,166 そうそう。 アンタの仕事は政治でしょ? 324 00:18:54,166 --> 00:18:57,336 内政 外交 頑張ってくれればいいのよ。 325 00:18:57,336 --> 00:19:00,773 《ビアロフ:こんな侵略国家に 外交も クソもあるもんか》 326 00:19:00,773 --> 00:19:03,275 はぁ さようでございますか。 327 00:19:03,275 --> 00:19:05,277 キ~ン! 328 00:19:05,277 --> 00:19:07,780 やぁ 皇帝陛下殿! ん? 329 00:19:07,780 --> 00:19:11,617 相変わらず 幸薄そうな ご尊顔であられまするね! 330 00:19:11,617 --> 00:19:15,287 先に会議室で待ってるよ~。 バイバーイ。 331 00:19:15,287 --> 00:19:18,290 それにしても 敬語って疲れまするね➡ 332 00:19:18,290 --> 00:19:21,293 ピサラ大将! アハハハ…。 全然できてないぞ。 333 00:19:21,293 --> 00:19:24,463 ウフッ 上機嫌のようね ニッケルったら。 334 00:19:24,463 --> 00:19:27,466 私たちも行きましょ。 あぁ そうだな。 335 00:19:29,468 --> 00:19:33,806 《この会議を招集したのは 兵器開発局長 オオバミ…。 336 00:19:33,806 --> 00:19:36,809 ヤツめ いったい 何をたくらんどる》 337 00:19:36,809 --> 00:19:38,811 カゲキキ。 (カゲキキ)ははっ。 338 00:19:38,811 --> 00:19:42,982 この一件 調べてこい。 (カゲキキ)仰せのままに。 339 00:19:42,982 --> 00:19:53,993 ♬~ 340 00:19:53,993 --> 00:19:58,330 全員そろった? まだ博士が来とらんよ。 341 00:19:58,330 --> 00:20:01,667 意味のわからんメンツが 集結してるでござる。 342 00:20:01,667 --> 00:20:04,070 いったい 何を話す気でござろう? 343 00:20:06,005 --> 00:20:09,341 (オオバミ)やぁ 皆の衆 待たせてすまんの。 344 00:20:09,341 --> 00:20:11,844 それでは 会議を始めようか。 345 00:20:14,847 --> 00:20:17,183 (一同)ん…。 346 00:20:17,183 --> 00:20:19,185 (ピサラ)どうしたんです その格好は? 347 00:20:19,185 --> 00:20:21,520 うるさいのう! いつもの体は➡ 348 00:20:21,520 --> 00:20:24,190 韋駄天の小僧に ぶっ壊されたんじゃい! 349 00:20:24,190 --> 00:20:27,026 いつもの体? 壊された? 350 00:20:27,026 --> 00:20:29,695 それに 韋駄天とは なんでござるか。 351 00:20:29,695 --> 00:20:33,699 まぁ そのおかげで 今回の会議ができるわけじゃが。 352 00:20:33,699 --> 00:20:35,701 あ… ではまず 初めに この映像を…。 353 00:20:35,701 --> 00:20:38,204 あぁ その前に ちょっといいですか? 354 00:20:38,204 --> 00:20:40,606 なんじゃ ニッケル。 フン…。 355 00:20:43,375 --> 00:20:45,377 あ… うっ がっ! 356 00:20:47,379 --> 00:20:50,716 おやおや カゲキキくんじゃないの~。 うぅっ くっ…。 357 00:20:50,716 --> 00:20:53,719 まぁ 気になるのはわかるけどさぁ➡ 358 00:20:53,719 --> 00:20:56,555 盗み聞きは ダーメ。 359 00:20:56,555 --> 00:20:59,992 ぐあっ! 360 00:20:59,992 --> 00:21:03,829 あぁ ごめん タケくん。 気を付けてくれよ。 361 00:21:03,829 --> 00:21:07,666 フッ… それじゃあ 始めてくださいませ。 362 00:21:07,666 --> 00:21:11,170 我々に 人の姿と 知能を与えてくださった➡ 363 00:21:11,170 --> 00:21:13,672 偉大なる魔王様。 364 00:21:13,672 --> 00:21:17,376 うむ。 では 韋駄天の映像を見てもらおうか。