1 00:00:05,038 --> 00:00:08,375 (リン)ハァ ハァ ハァ…。 2 00:00:08,375 --> 00:00:12,212 あっ! あぁっ! 3 00:00:12,212 --> 00:00:15,716 あぁ… イヤ~! 4 00:00:15,716 --> 00:00:19,887 助けて! おじいさま! (魔物たち)ガァ~! 5 00:00:19,887 --> 00:00:22,222 ふんっ! ふっ ちっ! 6 00:00:22,222 --> 00:00:26,393 いぃやぁ! (魔物たち)グオ~! 7 00:00:26,393 --> 00:00:28,395 (すすり泣く声) 8 00:00:28,395 --> 00:00:31,064 もう泣くでない リンよ。 9 00:00:31,064 --> 00:00:35,068 魔物は もうおらんよ。 違うのです おじいさま…。 10 00:00:35,068 --> 00:00:38,906 私は 守られてばかりの 自分の無力さが➡ 11 00:00:38,906 --> 00:00:42,075 この上なく 口惜しくてたまらないのです。 12 00:00:42,075 --> 00:00:45,746 ハハハハ 何を言うかと思えば…。 13 00:00:45,746 --> 00:00:49,249 今は守られながら 経験を積むがよい。 14 00:00:49,249 --> 00:00:51,919 それを恥じることなど ありはせん。 15 00:00:51,919 --> 00:00:54,755 じゃが… 忘れるな。 16 00:00:54,755 --> 00:01:00,027 ワシらがいなくなり 代わりに 新しい韋駄天が生まれたときは➡ 17 00:01:00,027 --> 00:01:02,629 今度は お前が守る番じゃと。 18 00:02:52,406 --> 00:02:54,574 (ニッケル)はぁん…。 (オオバミ)さて➡ 19 00:02:54,574 --> 00:02:57,911 こやつらの強さは だいたい こんなものじゃが➡ 20 00:02:57,911 --> 00:03:01,014 いかがかな? (ピサラ)取るに足らぬ存在…。 21 00:03:01,014 --> 00:03:03,183 そう言いたいところですが➡ 22 00:03:03,183 --> 00:03:06,186 思っていたより やっかいそうな相手ですね。 23 00:03:06,186 --> 00:03:09,189 (コリー)え~? なんで? ピサラ姉ちゃん➡ 24 00:03:09,189 --> 00:03:11,858 僕でも倒せそうだよ こんなヤツ。 25 00:03:11,858 --> 00:03:15,028 (ネプト)魚持ち込むなっつったろ コリー! 26 00:03:15,028 --> 00:03:17,531 だが 言ってることには同意だな。 27 00:03:17,531 --> 00:03:22,035 あんな雑魚に ビビッて 人間の姿で コソコソしてんのか!? 28 00:03:22,035 --> 00:03:24,037 バカバカしい! さっさと もう➡ 29 00:03:24,037 --> 00:03:26,707 世界ぶっ壊しにかかろうぜ! (ニッケル)ねぇ➡ 30 00:03:26,707 --> 00:03:29,876 少し 静かにしようよ ネプト。 31 00:03:29,876 --> 00:03:33,714 殺すよ? あ… あぁ すまん。 32 00:03:33,714 --> 00:03:37,718 (オオバミ)ハハハ まぁ どちらの言い分もわかるわい。 33 00:03:37,718 --> 00:03:40,720 では わかりやすう説明しようか。 34 00:03:40,720 --> 00:03:43,890 まず この2人に勝てると思う者➡ 35 00:03:43,890 --> 00:03:46,560 手挙げてみぃ。 36 00:03:46,560 --> 00:03:49,396 ほぼ全員… では➡ 37 00:03:49,396 --> 00:03:53,233 この小僧は どうかな? 38 00:03:53,233 --> 00:03:55,569 ふむ… では仮に➡ 39 00:03:55,569 --> 00:03:59,739 この小僧と同格の存在が 数多くいたり➡ 40 00:03:59,739 --> 00:04:04,511 その数倍強い 師匠的存在がいた場合は? 41 00:04:04,511 --> 00:04:07,681 (ピサラたち)う~ん。 42 00:04:07,681 --> 00:04:09,850 (オオバミ)ニッケルと ブランディ…。 43 00:04:09,850 --> 00:04:12,686 おそらく この2人しかおらんじゃろ。 44 00:04:12,686 --> 00:04:15,021 ウメヨ ミク バコード。 45 00:04:15,021 --> 00:04:19,192 現在の魔族と 人間の総数は いくらになっとるかの? 46 00:04:19,192 --> 00:04:23,029 (バコード)現在 我々 魔族の数は 364名。 47 00:04:23,029 --> 00:04:28,535 人間兵は 約8,000万。 国民総数では 2億2,000万です。 48 00:04:28,535 --> 00:04:31,371 (ミク)人間の数は いたって順調よ。 49 00:04:31,371 --> 00:04:33,874 労働力は いくらでも増やせるわよ。 50 00:04:33,874 --> 00:04:37,043 (ウメヨ)問題は アータ 魔族のほうでしょ? 51 00:04:37,043 --> 00:04:40,547 100年かけて 364って どうなのよ。 52 00:04:40,547 --> 00:04:43,383 アンタ若いんだからさ もっと パコパコやって➡ 53 00:04:43,383 --> 00:04:45,719 増えたらどうなのよ。 (ピサラ)うっ ん…。 54 00:04:45,719 --> 00:04:48,221 まぁ それはともかくじゃ。 55 00:04:48,221 --> 00:04:51,558 もう このまま 潜伏しとるわけにもいかん。 56 00:04:51,558 --> 00:04:54,060 すでに ヤツらにも 我々 魔族の存在が➡ 57 00:04:54,060 --> 00:04:58,732 認識されたからの。 (ブランディ)では 早期にたたくと? 58 00:04:58,732 --> 00:05:02,502 (オオバミ)そのとおり。 実は先日 ワシが自爆した際➡ 59 00:05:02,502 --> 00:05:05,672 この小僧に 発信機を取り付けておいた。 60 00:05:05,672 --> 00:05:08,008 (ポーラ)発信機? (イースリイ)あぁ。 61 00:05:08,008 --> 00:05:10,677 (イースリイ)あの博士を追っかけたあと 帰ってきたハヤトに➡ 62 00:05:10,677 --> 00:05:12,679 くっついてたよ。 63 00:05:12,679 --> 00:05:14,681 しかし 衝撃で壊れたのか➡ 64 00:05:14,681 --> 00:05:17,350 盗聴の機能は 動いておらんかった。 65 00:05:17,350 --> 00:05:21,354 が… この1週間 ずっと 同じ場所にとどまっておった。 66 00:05:21,354 --> 00:05:24,858 その発信機能も 先日 途絶えたがの。 67 00:05:24,858 --> 00:05:27,194 僕は 盗聴機能だけ取り外し➡ 68 00:05:27,194 --> 00:05:30,363 リンさんに コッソリ くっつけておいたんだけど➡ 69 00:05:30,363 --> 00:05:32,365 先日 それが消えてたから➡ 70 00:05:32,365 --> 00:05:34,701 相手も気付いているはずさ。 71 00:05:34,701 --> 00:05:38,205 必ず 早急に この場に刺客を放ってくる。 72 00:05:38,205 --> 00:05:41,374 じゃが 他に どのような 仲間がおるか わからん。 73 00:05:41,374 --> 00:05:46,213 故に こっちとしては 最強のカードを切るしかあるまい。 74 00:05:46,213 --> 00:05:48,715 送られてくる刺客は 間違いなく➡ 75 00:05:48,715 --> 00:05:52,886 確実に ハヤトに勝てるレベルの相手だろう。 76 00:05:52,886 --> 00:05:54,888 (イースリイ)リンさんは 封印がある この地から➡ 77 00:05:54,888 --> 00:05:57,057 動くことはない。 78 00:05:57,057 --> 00:06:00,660 相手は必ず リンさんと戦うはめになるさ。 79 00:06:00,660 --> 00:06:03,830 イースリイ ポーラ。 修業を始めるぞ。 80 00:06:03,830 --> 00:06:07,667 あっ はい! ハァ…。 81 00:06:07,667 --> 00:06:09,669 じゃ 行こうか。 ねぇ➡ 82 00:06:09,669 --> 00:06:12,339 ちょっと待ってよ イースリイ。 それって つまり➡ 83 00:06:12,339 --> 00:06:15,008 敵を全部 リンさんに押しつけるってこと? 84 00:06:15,008 --> 00:06:17,344 負けたらどうするの? 85 00:06:17,344 --> 00:06:19,346 (イースリイ)ここ1週間つきあってて➡ 86 00:06:19,346 --> 00:06:22,349 負けるような人に ちょっとでも見えたのかい? 87 00:06:22,349 --> 00:06:24,351 (ポーラ)見えないけど…。 88 00:06:24,351 --> 00:06:27,354 でも…。 それにね ポーラ➡ 89 00:06:27,354 --> 00:06:31,024 今リンさんが負けるような戦力が 相手にあるんなら➡ 90 00:06:31,024 --> 00:06:34,861 この戦い 始めっから 勝ち目なんてないんだよ。 91 00:06:34,861 --> 00:06:37,530 では おぬしに行ってもらおう➡ 92 00:06:37,530 --> 00:06:40,367 ニッケル。 は~い! 93 00:06:40,367 --> 00:06:43,703 (ハヤト)クソババババババ…。 クソババ クソババ クソバァ! 94 00:06:43,703 --> 00:06:46,373 クソババァ~! あぁ~っ! 95 00:06:46,373 --> 00:06:49,709 あっ ぐっ… あぁ。 96 00:06:49,709 --> 00:06:51,711 はぁっ! 97 00:06:51,711 --> 00:06:53,713 ふん。 98 00:06:55,715 --> 00:06:58,118 ふっ! む? 土中から? 99 00:07:00,320 --> 00:07:03,490 ふん まだまだ甘いのう ハヤ…。 100 00:07:03,490 --> 00:07:06,826 《リン:ポーラ?》 (ハヤト)こっちだ ババァ! 101 00:07:06,826 --> 00:07:09,829 あっ! 102 00:07:09,829 --> 00:07:12,332 どうだ クソババァ… あ? 103 00:07:12,332 --> 00:07:15,168 ほう… まともに攻撃をくらったのは➡ 104 00:07:15,168 --> 00:07:20,006 200年ぶりじゃな。 (悲鳴) 105 00:07:20,006 --> 00:07:22,008 (ポーラ/ハヤト)ぎゃうっ! 106 00:07:22,008 --> 00:07:24,177 さて イースリイ。 うっ うぅ…。 107 00:07:24,177 --> 00:07:28,682 小細工は もう種切れかの? (イースリイ)うがっ ぐっ…。 108 00:07:28,682 --> 00:07:32,185 クソッタレが…。 どうにか一撃くらわしても➡ 109 00:07:32,185 --> 00:07:36,356 ノーダメージじゃ はなっから 勝ち目なんかねえんじゃねぇか。 110 00:07:36,356 --> 00:07:38,358 ん? うぅ…。 111 00:07:40,360 --> 00:07:42,362 あ…。 112 00:07:42,362 --> 00:07:44,364 (ニッケル)じゃあ ちょっと➡ 113 00:07:44,364 --> 00:07:46,700 いってきま~す! 114 00:07:46,700 --> 00:07:48,702 (ポーラたち)わっ! 115 00:07:48,702 --> 00:07:51,371 (ポーラ)えっ 何? ヘヘッ。 116 00:07:51,371 --> 00:07:53,707 フフフ…。 117 00:07:53,707 --> 00:07:55,875 (3人)うっ…。 118 00:07:55,875 --> 00:07:59,045 フフフフフ… 全部で4匹かぁ。 119 00:07:59,045 --> 00:08:01,147 少なかったなぁ。 120 00:08:01,147 --> 00:08:04,985 ひっ… うっ。 121 00:08:04,985 --> 00:08:07,320 《な… なんなの アイツ…。 122 00:08:07,320 --> 00:08:12,158 人間? でも この感じは まるで➡ 123 00:08:12,158 --> 00:08:15,662 巨大な魔物を 人の形にしたような…》 124 00:08:15,662 --> 00:08:18,164 おい なんだ? テメェは。 125 00:08:18,164 --> 00:08:21,000 服からして あのジジィの仲間か? 126 00:08:21,000 --> 00:08:24,671 人間なんかが ここに来て どうする気だ…。 127 00:08:24,671 --> 00:08:27,007 ぶはっ…。 128 00:08:27,007 --> 00:08:30,844 まず 1匹。 テ… テメ…。 129 00:08:30,844 --> 00:08:33,513 いきなり何しやがる! 130 00:08:33,513 --> 00:08:36,182 あれ? あ~あ~ はいはい➡ 131 00:08:36,182 --> 00:08:38,351 そうだった そうだった。 君ら➡ 132 00:08:38,351 --> 00:08:40,854 この程度じゃ死なないんだったね。 133 00:08:40,854 --> 00:08:42,856 じゃあ どのくらいで死ぬのか➡ 134 00:08:42,856 --> 00:08:45,692 実験しておくことにしようっと。 135 00:08:45,692 --> 00:08:49,362 うお~! 136 00:08:49,362 --> 00:08:51,865 いやぁっ! フフフッ。 137 00:08:51,865 --> 00:08:54,034 う… ナメんなぁ! 138 00:08:54,034 --> 00:08:57,537 ハハハッ。 あ… あぁっ。 139 00:08:57,537 --> 00:09:00,140 が… あっ…。 140 00:09:00,140 --> 00:09:04,310 さ~て どのくらい 中を荒らしたら死ぬかな~? 141 00:09:04,310 --> 00:09:07,480 あ… あぁ… あ…。 142 00:09:07,480 --> 00:09:10,483 う~ん 結構 アッサリ死ぬかな? 143 00:09:10,483 --> 00:09:12,819 ん…。 144 00:09:12,819 --> 00:09:15,989 ぶおっ! 145 00:09:15,989 --> 00:09:18,158 あ…。 146 00:09:18,158 --> 00:09:20,326 変わった人間がおるものじゃな。 147 00:09:20,326 --> 00:09:23,830 ここからは ワシが相手をしようか。 148 00:09:23,830 --> 00:09:25,832 よっ。 149 00:09:25,832 --> 00:09:29,002 むん! フフーン なるほど➡ 150 00:09:29,002 --> 00:09:33,339 君が リーダーか。 ま… 待てよ ババァ。 151 00:09:33,339 --> 00:09:35,842 余計なこと するんじゃねえよ。 152 00:09:35,842 --> 00:09:39,512 アイツは俺が倒す… ぶっ! 153 00:09:39,512 --> 00:09:42,348 がっ…。 イースリイ ハヤトを連れて➡ 154 00:09:42,348 --> 00:09:45,351 ポーラと離れておれ。 はい。 155 00:09:45,351 --> 00:09:49,022 ん… ひでぇ。 156 00:09:49,022 --> 00:09:51,024 リンさん 気を付けてください。 157 00:09:51,024 --> 00:09:53,026 相手は人間なんかじゃありません。 158 00:09:53,026 --> 00:09:55,695 魔族です。 なんじゃと? 159 00:09:55,695 --> 00:10:00,366 (ニッケル)ハハハハッ よそ見はよくないよ~! 160 00:10:00,366 --> 00:10:02,869 え…。 ふむ…。 161 00:10:02,869 --> 00:10:04,871 そんなに両腕伸ばしたら➡ 162 00:10:04,871 --> 00:10:07,373 次の対応がしにくくないかの? 163 00:10:07,373 --> 00:10:10,877 ぶぅっ! うっ… え? 164 00:10:10,877 --> 00:10:14,881 (うめき声) 165 00:10:14,881 --> 00:10:19,385 うっ…。 ん…。 166 00:10:19,385 --> 00:10:22,722 《はっ 速い… 遠距離攻撃は ダメだな。 167 00:10:22,722 --> 00:10:24,924 ならば…》 168 00:10:27,060 --> 00:10:29,062 キモ…。 169 00:10:29,062 --> 00:10:34,901 潰れろ~! 170 00:10:34,901 --> 00:10:36,903 (ポーラ/イースリイ)うわぁ~! 171 00:10:40,573 --> 00:10:43,076 フフフ… あっ ぐ…。 172 00:10:45,245 --> 00:10:51,584 ふん! うっ うわぁ ぐあぁ~! 173 00:10:51,584 --> 00:10:54,387 いっ いいかげんに…。 ん? 174 00:10:56,422 --> 00:10:59,425 しろぉ~! 175 00:10:59,425 --> 00:11:01,628 ヘヘッ… ぐあっ。 176 00:11:05,698 --> 00:11:08,701 フフフ… でも もう両手は使えない。 177 00:11:08,701 --> 00:11:11,204 足だけで いつまでしのげ…。 178 00:11:11,204 --> 00:11:15,875 (ニッケル)あ… あっれ~!? 179 00:11:15,875 --> 00:11:18,878 《なんで治っちゃってんの!?》 180 00:11:23,550 --> 00:11:25,718 信じられない。 181 00:11:25,718 --> 00:11:28,555 リンさんと まともに戦えるなんて…。 182 00:11:28,555 --> 00:11:31,224 (ポーラ)イースリイ なんで ここで止まってるの? 183 00:11:31,224 --> 00:11:34,060 もっと遠くに逃げましょうよ! ダメだ。 184 00:11:34,060 --> 00:11:37,063 えっ。 リンさんの視界に入る範囲➡ 185 00:11:37,063 --> 00:11:41,568 その範囲以外は 危険だ。 186 00:11:41,568 --> 00:11:43,570 (ジーサーティン)チッ。 187 00:11:43,570 --> 00:11:47,740 《ジーサーティン:あの眼鏡野郎 いい判断してやがるぜ。 188 00:11:47,740 --> 00:11:50,410 この距離で 下手に撃って 場所が割れたら➡ 189 00:11:50,410 --> 00:11:52,579 逃げられちまう。 190 00:11:52,579 --> 00:11:57,083 ニッケルと正面から 真っ向で戦えるヤツがいるとはな》 191 00:11:57,083 --> 00:11:59,085 んっ いやっ! 192 00:12:01,688 --> 00:12:03,690 うっ! 193 00:12:03,690 --> 00:12:05,892 フフフフッ。 194 00:12:09,195 --> 00:12:11,397 ん…。 195 00:12:13,533 --> 00:12:15,535 うぅ… あぁ! 196 00:12:15,535 --> 00:12:19,205 あっ! あ… うぅ~。 197 00:12:19,205 --> 00:12:22,875 あぁ 首をぶっ刺しても 致命傷にならないし➡ 198 00:12:22,875 --> 00:12:25,211 嫌になっちゃうね もう。 199 00:12:25,211 --> 00:12:29,215 ピーちゃんが やっかいだと 言った理由がわかったよ。 200 00:12:29,215 --> 00:12:31,884 プッ…。 うぅっ。 ちょっと待て。 201 00:12:31,884 --> 00:12:35,221 1つ聞いてよいか? あ? 202 00:12:35,221 --> 00:12:37,724 なんなのじゃ お前は? 203 00:12:37,724 --> 00:12:39,892 え? あ…。 204 00:12:39,892 --> 00:12:41,894 ん? 📱(ニッケル)あぁ…。 205 00:12:41,894 --> 00:12:44,897 質問の意味が よくわからないんだけど…。 206 00:12:44,897 --> 00:12:49,068 僕は魔族だよ? 人間にでも見えるっての? 207 00:12:49,068 --> 00:12:52,071 見えるんじゃがのう…。 は? 208 00:12:52,071 --> 00:12:56,242 ワシは 800年前から 大量の魔族を見てきておるが➡ 209 00:12:56,242 --> 00:13:00,513 今まで見てきた魔族に 話をする知能がある者はおろか➡ 210 00:13:00,513 --> 00:13:03,516 おぬしのような 人の形に近い魔族すら…。 211 00:13:03,516 --> 00:13:08,187 📱(リン)見たことないぞ? あ…。 212 00:13:08,187 --> 00:13:11,524 《イースリイ:魔族は 普通 全部 あの化け物みたいな知能と➡ 213 00:13:11,524 --> 00:13:14,527 姿ってことか。 だとすると➡ 214 00:13:14,527 --> 00:13:16,863 おそらく あの博士が…》 215 00:13:16,863 --> 00:13:21,367 フフッ 僕らは 人間の姿と 知能を授かったのさ。 216 00:13:21,367 --> 00:13:23,369 お姉さんも 聞いたことあるでしょ? 217 00:13:23,369 --> 00:13:26,205 僕ら魔族の偉大なる魔王様➡ 218 00:13:26,205 --> 00:13:28,875 オーバーM様をね! 219 00:13:28,875 --> 00:13:32,545 やっぱりか。 オオバミだから オーバーM? 220 00:13:32,545 --> 00:13:35,715 大げさな魔族の略で 大魔王って意味か? 221 00:13:35,715 --> 00:13:38,384 ひどく適当なネーミングセンスだね。 222 00:13:38,384 --> 00:13:40,720 いつの間に盗聴器仕掛けたの? 223 00:13:40,720 --> 00:13:42,722 さっきね。 それより➡ 224 00:13:42,722 --> 00:13:45,058 あの博士の正体が 少し見えてきたよ。 225 00:13:45,058 --> 00:13:47,727 十中八九 ただの人間さ。 えっ? 226 00:13:47,727 --> 00:13:51,397 何が魔王なものか。 都合のいい記憶を植え込んで➡ 227 00:13:51,397 --> 00:13:53,900 魔族を掌握してるだけだろう。 228 00:13:53,900 --> 00:13:57,403 その証拠に リンさんの次の反応は おそらく…。 229 00:13:57,403 --> 00:14:00,606 (2人)誰じゃ そりゃ? 知らぬぞ そんなヤツ。 230 00:14:04,177 --> 00:14:06,512 あ…。 まぁ 細かいことは➡ 231 00:14:06,512 --> 00:14:10,016 よくわからぬが おぬしは人間じゃないのじゃな? 232 00:14:12,685 --> 00:14:16,022 ただの魔族なら 全力で排除する。 233 00:14:16,022 --> 00:14:18,858 《ニッケル:剣? 手から出した? 234 00:14:18,858 --> 00:14:22,695 まったく 想定外のことが多すぎるよ》 235 00:14:22,695 --> 00:14:27,033 《人間の作った刀程度では ニッケルを斬ることはできないが➡ 236 00:14:27,033 --> 00:14:30,036 あれは ひょっとして まずいんじゃねぇのか?》 237 00:14:30,036 --> 00:14:33,873 えっ? 何あれ? あの刀 どこから? 238 00:14:33,873 --> 00:14:36,209 僕の眼鏡や 服と同じさ。 239 00:14:36,209 --> 00:14:38,378 ポーラも 服は 自在に変えられるだろ? 240 00:14:38,378 --> 00:14:40,380 うん。 もっとも 武具が➡ 241 00:14:40,380 --> 00:14:44,550 人生の一部になるくらい 戦いに身を投じないと➡ 242 00:14:44,550 --> 00:14:47,887 あんなものは出せないけどね。 243 00:14:47,887 --> 00:14:50,723 フフーン。 排除できるものなら➡ 244 00:14:50,723 --> 00:14:54,060 やってみなよ お姉さん。 245 00:14:54,060 --> 00:14:58,231 《とは言ったものの 腕何本かは 斬られちゃうだろうな。 246 00:14:58,231 --> 00:15:01,334 しかたない… その程度 くれてやるよ。 247 00:15:01,334 --> 00:15:04,837 その隙に 最大の攻撃力を持った➡ 248 00:15:04,837 --> 00:15:07,039 尻尾の一撃で…》 249 00:15:10,343 --> 00:15:14,347 《そのあとは 再生する隙なんか与えない!》 250 00:15:14,347 --> 00:15:17,350 瞬時に バラバラに分解してやるよ! 251 00:15:19,852 --> 00:15:22,855 あっ! がっ…。 ぐあ…。 252 00:15:22,855 --> 00:15:26,526 ふむ… おぬしも その魔王とかいうヤカラも➡ 253 00:15:26,526 --> 00:15:30,530 ワシら韋駄天のことを ほとんど わかっておらぬようじゃな。 254 00:15:30,530 --> 00:15:33,032 う…。 1匹でどうにかなると➡ 255 00:15:33,032 --> 00:15:37,036 思うておったのか? 完全に鍛え込んだ韋駄天相手に➡ 256 00:15:37,036 --> 00:15:41,707 1匹で勝てる魔族など そんな者 見た覚えないのう。 257 00:15:41,707 --> 00:15:44,377 《なっ なんだ? 258 00:15:44,377 --> 00:15:47,547 体が 動けない?》 259 00:15:47,547 --> 00:15:49,715 イースリイ ポーラ もうよい。 260 00:15:49,715 --> 00:15:52,218 戻ってくるがよい。 あぁ…。 261 00:15:56,389 --> 00:15:59,058 わぁ これは…。 262 00:15:59,058 --> 00:16:01,661 金縛りや 封印の技ですか? 263 00:16:01,661 --> 00:16:05,164 金縛りか… ふん。 おじいさまは使えたのう➡ 264 00:16:05,164 --> 00:16:08,167 そういう技を。 ワシにはできぬよ。 265 00:16:08,167 --> 00:16:10,670 ふざけるな! だったら何をした!? 266 00:16:10,670 --> 00:16:13,172 どうして体が動かせない!? 267 00:16:13,172 --> 00:16:15,508 そりゃ動くわけなかろう。 268 00:16:15,508 --> 00:16:17,610 え? 269 00:16:19,679 --> 00:16:21,881 つながっておらぬのじゃからな。 270 00:16:26,853 --> 00:16:30,857 <800年前 魔族による脅威は去り➡ 271 00:16:30,857 --> 00:16:33,359 長き平和が訪れる。 272 00:16:33,359 --> 00:16:37,864 その平穏世界に 唯一生き残った韋駄天 リン。 273 00:16:37,864 --> 00:16:43,202 だが リンの心は 巨大な恐怖に飲み込まれていた> 274 00:16:43,202 --> 00:16:46,539 ⦅《怖い 怖い 怖い 怖い 怖い 怖い…。 275 00:16:46,539 --> 00:16:50,376 なぜ… 何を恐れる? おじいさまの封印は完全だ。 276 00:16:50,376 --> 00:16:52,545 もう魔族など出てこない。 277 00:16:52,545 --> 00:16:55,715 でも 封印が破れたら? 生き残りがいたとしたら? 278 00:16:55,715 --> 00:16:58,384 おじいさまも みんなも もういない。 279 00:16:58,384 --> 00:17:03,155 誰も守ってくれない。 私は今 一人だ。 280 00:17:03,155 --> 00:17:06,492 ハッ… そして無力だ》 281 00:17:06,492 --> 00:17:08,494 あぁ~!⦆ 282 00:17:08,494 --> 00:17:15,334 <以来 リンは長きにわたり ただ逃げ おびえ続けた。 283 00:17:15,334 --> 00:17:18,170 草木が生え 動物が増え➡ 284 00:17:18,170 --> 00:17:22,341 魔族がいなくなったことが 実感できるようになったころ➡ 285 00:17:22,341 --> 00:17:25,011 リンは ようやく動きだした。 286 00:17:25,011 --> 00:17:28,347 封印から 50年後のことだった。 287 00:17:28,347 --> 00:17:31,851 動きだしたリンが求めたものは➡ 288 00:17:31,851 --> 00:17:34,186 力。 289 00:17:34,186 --> 00:17:36,856 絶対的な戦闘力。 290 00:17:36,856 --> 00:17:39,692 どこまで 強くなればよいのかもわからず➡ 291 00:17:39,692 --> 00:17:43,529 ただ不安をかき消すように 350年もの間➡ 292 00:17:43,529 --> 00:17:47,700 徹底的に肉体を酷使し 鍛え続けた。 293 00:17:47,700 --> 00:17:50,202 リンの心から恐怖が消えたのは➡ 294 00:17:50,202 --> 00:17:54,373 更に それから200年後。 295 00:17:54,373 --> 00:17:57,043 平穏世代 1人目の韋駄天➡ 296 00:17:57,043 --> 00:18:00,313 プロンテアの修業を終えた日だった。 297 00:18:00,313 --> 00:18:03,649 この日 ようやく 平和を実感できたリンは➡ 298 00:18:03,649 --> 00:18:06,552 600年ぶりに ほほ笑んだ> 299 00:18:14,160 --> 00:18:16,996 な… なんだと? 300 00:18:16,996 --> 00:18:20,333 (ジーサーティン)バ… バカな! 📱(ピサラ)どうした? ジーサーティン。 301 00:18:20,333 --> 00:18:22,668 戦況はどうなっている? ニッケルのヤツが➡ 302 00:18:22,668 --> 00:18:24,837 押され始めたのか? 📱(ジーサーティン)ピサラ! 303 00:18:24,837 --> 00:18:26,839 そんな悠長な事態じゃない! 304 00:18:26,839 --> 00:18:29,008 ニッケルのヤツが アッサリやられた! 305 00:18:29,008 --> 00:18:31,510 今の我々では 太刀打ちできな…。 306 00:18:31,510 --> 00:18:33,512 あっ あ…。 307 00:18:33,512 --> 00:18:36,182 気付いとらんとでも思うたか? 308 00:18:36,182 --> 00:18:39,018 📱(ジーサーティン)がっ! ぎゃあ~! (通信の切れる音) 309 00:18:39,018 --> 00:18:41,020 お…。 310 00:18:41,020 --> 00:18:44,357 《おいおい おいおい おいおい お~い お~い どうすんのよコレ》 311 00:18:44,357 --> 00:18:46,692 あっ あの~ ブランディ…。 312 00:18:46,692 --> 00:18:49,028 次行きます? なっ ニ… ニッケルが➡ 313 00:18:49,028 --> 00:18:51,864 アッサリやられるんじゃ 私でも勝てないわよ! 314 00:18:51,864 --> 00:18:55,868 ふだん 私は ニッケルより強いって 言ってたじゃないですか! 315 00:18:55,868 --> 00:18:57,870 (ブランディ)そっ そんなこと言われても…。 316 00:18:57,870 --> 00:19:01,974 (タケシタ)魔王様に 報告するしかあるまい。 317 00:19:01,974 --> 00:19:04,477 《イースリイ:おそらく コイツは魔族の中でも➡ 318 00:19:04,477 --> 00:19:07,146 最強クラスのカードのはず。 319 00:19:07,146 --> 00:19:09,815 つまり現状では➡ 320 00:19:09,815 --> 00:19:12,985 リンさんは無敵だ》 321 00:19:12,985 --> 00:19:15,488 う…。 あっ。 322 00:19:15,488 --> 00:19:19,158 目ぇ覚めた? ハヤト。 あ… あぁ。 323 00:19:19,158 --> 00:19:21,660 《これだけの力があっても 世界征服に➡ 324 00:19:21,660 --> 00:19:24,997 乗りださないということは ゾブル帝国は あくまで➡ 325 00:19:24,997 --> 00:19:28,167 隠れみのに すぎないということか。 326 00:19:28,167 --> 00:19:31,570 なるほど… 僕や プロンテアさんと同じだな》 327 00:19:34,173 --> 00:19:37,343 《ふん… 2匹だけじゃったか》 328 00:19:37,343 --> 00:19:42,014 ふむ それにしても 知能がある魔族か。 329 00:19:42,014 --> 00:19:45,017 そういえば 何か言っとったの。 330 00:19:45,017 --> 00:19:48,688 魔王 オーバーM… じゃったかな。 331 00:19:48,688 --> 00:19:52,191 そういえば おじいさ…。 (衝撃音) 332 00:19:52,191 --> 00:19:54,860 はうっ! 333 00:19:54,860 --> 00:19:57,363 うぅ…。 334 00:19:57,363 --> 00:19:59,698 なんの騒ぎじゃ? ババァ! 335 00:19:59,698 --> 00:20:01,700 今すぐ特訓を開始しろ! 336 00:20:01,700 --> 00:20:04,203 テメェ以外の野郎に いいようにやられたなんて➡ 337 00:20:04,203 --> 00:20:06,706 絶対に許さ… ねっ。 338 00:20:06,706 --> 00:20:09,041 あ…。 339 00:20:09,041 --> 00:20:13,212 体が完全に再生するまで 寝とれ バカ者が。 340 00:20:13,212 --> 00:20:16,215 ポーラ イースリイのヤツは どこへ行った? 341 00:20:16,215 --> 00:20:20,886 ん? あれ? そういえば いないね。 342 00:20:20,886 --> 00:20:23,055 📱イースリイ様 例の怪物を…。 343 00:20:23,055 --> 00:20:27,393 回収し 研究設備も整いました。 現在 サンプルの➡ 344 00:20:27,393 --> 00:20:30,896 詳しい調査を実行中です。 📱(イースリイ)そうか。 345 00:20:30,896 --> 00:20:34,066 ご苦労さま。 引き続き調査を続けろ。 346 00:20:34,066 --> 00:20:36,736 新しいサンプルも 近いうち持っていく。 347 00:20:36,736 --> 00:20:40,239 📱博士から 研究費用の…。 今回は無制限だ。 348 00:20:40,239 --> 00:20:43,075 何百億でも使え。 研究設備も➡ 349 00:20:43,075 --> 00:20:45,077 好きなだけ整えることだな。 350 00:20:45,077 --> 00:20:47,913 その代わり 結果は出してくれよ。 351 00:20:47,913 --> 00:20:50,249 さて 次は…。 (ボタンを打つ音) 352 00:20:50,249 --> 00:20:53,252 どうも プロンテアさん。 (プロンテア)おっ イースリイくん➡ 353 00:20:53,252 --> 00:20:55,588 久々だねぇ。 何してんの? 354 00:20:55,588 --> 00:20:58,257 ポーラ元気? あの子は相変わらず➡ 355 00:20:58,257 --> 00:21:00,860 自然と戯れているのかな? 356 00:21:00,860 --> 00:21:05,364 ところで イースリイくんの組んだ 韋駄天の理論さ すごいねぇ君。 357 00:21:05,364 --> 00:21:08,868 本当に魔法みたいなこと できるようになっちゃったよ。 358 00:21:08,868 --> 00:21:11,203 📱(イースリイ)さすが プロンテアさん。 (プロンテア)フフッ。 359 00:21:11,203 --> 00:21:14,206 近いうちに 会いに行くと思いますよ。 360 00:21:14,206 --> 00:21:16,709 早ければ今日にでもね。 361 00:21:16,709 --> 00:21:21,046 うぅ~む ニッケルのヤツが アッサリやられるとは…。 362 00:21:21,046 --> 00:21:24,350 さて どうしたものかのう…。