1 00:00:02,002 --> 00:00:04,838 <魔王城で ヘルクが出会った魔族 アズドラ。 2 00:00:04,838 --> 00:00:08,675 人間と友好な関係を 築きたいという彼の言葉を➨ 3 00:00:08,675 --> 00:00:11,011 ヘルクは民に伝えようとするが➨ 4 00:00:11,011 --> 00:00:15,349 民は捕らえられた魔族へ 憎悪を向けるのだった。 5 00:00:15,349 --> 00:00:19,186 さらに王国は 覚醒戦士という 切り札をもって➨ 6 00:00:19,186 --> 00:00:22,523 魔族との戦いの意思を表明する> 7 00:00:22,523 --> 00:00:24,524 ヘルク。 8 00:00:24,524 --> 00:00:27,527 頼む… 力を貸してくれ…。 9 00:00:27,527 --> 00:00:29,529 ん…。 10 00:02:10,497 --> 00:02:13,333 (ヘルク)力を 貸す? (ゼルジオン)んっ。 11 00:02:13,333 --> 00:02:15,335 このままでは この国は➨ 12 00:02:15,335 --> 00:02:18,171 取り返しのつかない事態に 陥ってしまう…。 13 00:02:18,171 --> 00:02:21,008 (ヘルク)待ってくれ 詳しく説明してくれ。 14 00:02:21,008 --> 00:02:23,343 力の覚醒だ。 15 00:02:23,343 --> 00:02:25,846 あれは 国を滅ぼす…。 16 00:02:25,846 --> 00:02:28,682 覚醒戦士たちは見たことあるな? 17 00:02:28,682 --> 00:02:32,519 ああ…。 あれのほとんどは重犯罪者だ。 18 00:02:32,519 --> 00:02:34,855 何年も牢に閉じ込められ➨ 19 00:02:34,855 --> 00:02:37,190 体が衰弱した者ばかりだった。 20 00:02:37,190 --> 00:02:40,694 だが 力の覚醒を行った途端➨ 21 00:02:40,694 --> 00:02:43,196 ヤツらは 並外れた戦闘力を手に入れた。 22 00:02:45,198 --> 00:02:48,035 そんなものが リスクなしで得られると思うか? 23 00:02:48,035 --> 00:02:50,537 ん…。 あの術は➨ 24 00:02:50,537 --> 00:02:52,706 ただ力を得るだけのものじゃない。 25 00:02:52,706 --> 00:02:55,876 (エディル)術? 覚醒した者は精神が壊れ➨ 26 00:02:55,876 --> 00:02:57,878 自我を失い➨ 27 00:02:57,878 --> 00:03:00,480 ただ術者の命に従うだけの 駒となる…。 28 00:03:00,480 --> 00:03:02,482 ん…。 29 00:03:02,482 --> 00:03:04,484 (ゼルジオン)あれは もはや人間じゃない。 30 00:03:04,484 --> 00:03:06,820 奴隷以下の存在だ…。 31 00:03:06,820 --> 00:03:10,490 王国上層部は 貴族を除くすべての民に➨ 32 00:03:10,490 --> 00:03:12,993 その術を施そうとしている。 33 00:03:12,993 --> 00:03:15,996 (2人)あっ! 待て そんなことをしたら国は…。 34 00:03:15,996 --> 00:03:20,834 ヤツらは 貴族だけの新しい国に 作り直そうとしているんだ。 35 00:03:20,834 --> 00:03:24,671 近々 大規模な 覚醒化計画が実行される。 36 00:03:24,671 --> 00:03:27,340 あっ! (ゼルジオン)方法まではわからないが➨ 37 00:03:27,340 --> 00:03:30,177 一斉に民を覚醒させるつもりだ…。 38 00:03:30,177 --> 00:03:34,681 俺は この計画の一部に携わっている。 39 00:03:34,681 --> 00:03:37,017 何!? 勘違いするなよ。 40 00:03:37,017 --> 00:03:39,019 俺は反対派だ。 41 00:03:39,019 --> 00:03:41,688 他にも同志が何人かいる。 42 00:03:41,688 --> 00:03:44,191 ミカロスさんや ラファエドさんは どうなんだ? 43 00:03:44,191 --> 00:03:46,860 その計画を許してるのか? 44 00:03:46,860 --> 00:03:50,530 これは 大賢者ミカロス様が立案した計画だ。 45 00:03:50,530 --> 00:03:52,532 なっ!? (ゼルジオン)王をはじめ➨ 46 00:03:52,532 --> 00:03:55,035 ラファエド様 元老院など➨ 47 00:03:55,035 --> 00:03:58,038 上層部の全会一致のもとで 進められている。 48 00:03:58,038 --> 00:04:01,975 ヘルク 王国上層部を信用するな。 49 00:04:01,975 --> 00:04:04,478 特に ミカロス様やラファエド様は➨ 50 00:04:04,478 --> 00:04:06,480 長い間 近くで見てきたが➨ 51 00:04:06,480 --> 00:04:10,650 時々 得体のしれない 不気味な何かを感じる…。 52 00:04:10,650 --> 00:04:14,321 なんとしても この計画は 阻止しなければならない。 53 00:04:14,321 --> 00:04:18,325 でなければ 民もお前たちの仲間も➨ 54 00:04:18,325 --> 00:04:21,995 皆 あの 覚醒戦士のようにされてしまう。 55 00:04:21,995 --> 00:04:24,998 だが 阻止するって いったい どうするつもりだ? 56 00:04:24,998 --> 00:04:27,667 覚醒戦士を相手に いくら数を集めても➨ 57 00:04:27,667 --> 00:04:31,338 勝ち目は薄いぞ。 計画を阻止するだけならば➨ 58 00:04:31,338 --> 00:04:33,340 数は必要としない…。 59 00:04:33,340 --> 00:04:36,510 この計画の核である 力の覚醒という術は➨ 60 00:04:36,510 --> 00:04:38,845 誰もが扱えるものではない。 61 00:04:38,845 --> 00:04:40,847 特別な術者と➨ 62 00:04:40,847 --> 00:04:44,684 その術の鍵となる人物が必要だ。 鍵? 63 00:04:44,684 --> 00:04:48,021 術を発動させる能力を 備えた人物だ。 64 00:04:48,021 --> 00:04:52,359 つまり その者たちがいなければ 計画は頓挫する。 65 00:04:52,359 --> 00:04:54,861 誰なんだ その術者とは? 66 00:04:54,861 --> 00:04:58,031 王だ! んっ! んっ 王!? 67 00:04:58,031 --> 00:05:00,467 だが居場所を知る者が 一握りの上➨ 68 00:05:00,467 --> 00:05:04,137 警備も厳重な王を狙うのは 非現実的…。 69 00:05:04,137 --> 00:05:07,641 狙いは もう1人の鍵となる人物➨ 70 00:05:07,641 --> 00:05:09,643 勇者クレス! 71 00:05:09,643 --> 00:05:11,978 彼を王国側から引き離し➨ 72 00:05:11,978 --> 00:05:14,147 覚醒計画を阻止する! 73 00:05:14,147 --> 00:05:16,983 クレス… だと? 74 00:05:16,983 --> 00:05:20,654 言っておくが クレスはこの計画に賛同していない。 75 00:05:20,654 --> 00:05:24,491 というより アイツの意識は まだ回復していないんだ。 76 00:05:24,491 --> 00:05:26,993 無理矢理 この計画に利用されている。 77 00:05:26,993 --> 00:05:30,664 これは クレスの救出にもつながる話だ。 78 00:05:30,664 --> 00:05:33,500 そうか… それで俺に…。 79 00:05:33,500 --> 00:05:35,669 理由はそれだけじゃない。 80 00:05:35,669 --> 00:05:38,672 計画の要である クレスの守りは厳重だ。 81 00:05:38,672 --> 00:05:41,174 これを突破し救出するには➨ 82 00:05:41,174 --> 00:05:44,511 アンタくらい 腕の立つ者でないと厳しい…。 83 00:05:44,511 --> 00:05:46,513 フッ! 84 00:05:46,513 --> 00:05:48,515 ウワサは聞いている。 85 00:05:48,515 --> 00:05:52,018 100名編成の部隊を 一瞬で壊滅させた魔物を➨ 86 00:05:52,018 --> 00:05:55,522 1人で倒したとか。 違う 500名の部隊だ。 87 00:05:55,522 --> 00:05:58,858 1時間足らずで 50体の魔物をせん滅したとか。 88 00:05:58,858 --> 00:06:01,795 200体以上だ。 単独で魔王城に向かい➨ 89 00:06:01,795 --> 00:06:03,797 いいところまで行った話とか。 90 00:06:03,797 --> 00:06:05,799 乗り込んで 無傷で戻ってきた。 91 00:06:05,799 --> 00:06:07,801 お前は化け物か!? 92 00:06:07,801 --> 00:06:10,470 おい貴様 失礼だぞ! ふぅ…。 93 00:06:10,470 --> 00:06:12,472 (2人)ん? (ゼルジオン)それに➨ 94 00:06:12,472 --> 00:06:16,476 何かあった時は 誰よりも アンタを頼れと言われていた。 95 00:06:16,476 --> 00:06:19,479 我が友 クレスにな。 96 00:06:19,479 --> 00:06:22,482 あ…! (ゼルジオン)アイツとは同期でな。 97 00:06:22,482 --> 00:06:26,319 何度も共に死線を くぐり抜けた仲間なんだ。 98 00:06:26,319 --> 00:06:29,155 《クレス:大丈夫 兄さんがいれば➨ 99 00:06:29,155 --> 00:06:31,157 どんな魔物が 押し寄せてこようが➨ 100 00:06:31,157 --> 00:06:33,159 必ずなんとかしてくれる。 101 00:06:33,159 --> 00:06:35,829 だから 俺は心置きなく➨ 102 00:06:35,829 --> 00:06:38,331 魔王討伐に 向かうことができるんだ。 103 00:06:38,331 --> 00:06:42,002 もしも 俺に何かあった時は 兄を頼るといい。 104 00:06:42,002 --> 00:06:46,606 (クレス)俺よりもずっと強く 誰よりも頼りになる人だ》 105 00:06:48,675 --> 00:06:50,677 そうか…。 106 00:06:50,677 --> 00:06:53,847 頼む! 俺はこんなことのために➨ 107 00:06:53,847 --> 00:06:55,849 今まで 国に尽くしてきたわけじゃない! 108 00:06:55,849 --> 00:06:58,351 民と この国の 平和を守るためにだ! 109 00:06:58,351 --> 00:07:01,621 何より 俺はアイツを助けたい! 110 00:07:01,621 --> 00:07:04,124 我が友 クレスを! 111 00:07:04,124 --> 00:07:08,128 クレスは いい友を持ったな。 あっ。 112 00:07:08,128 --> 00:07:10,463 ぜひ 協力させてくれ。 113 00:07:10,463 --> 00:07:12,632 すまない 恩に着る! 114 00:07:12,632 --> 00:07:14,968 (アリシア)私も協力する! (3人)あっ! 115 00:07:14,968 --> 00:07:17,304 (アリシア)話は聞かせてもらったわ。 116 00:07:17,304 --> 00:07:19,806 私も貴族の人形なんて嫌よ。 117 00:07:19,806 --> 00:07:21,808 アリシア! 待ってくれ。 118 00:07:21,808 --> 00:07:24,311 これは国家反逆罪に なりえることなんだ。 119 00:07:24,311 --> 00:07:26,313 今回は 俺1人でやる! 120 00:07:26,313 --> 00:07:29,816 それにこの人 私たちの力も必要だから➨ 121 00:07:29,816 --> 00:07:31,818 エディルにも話したんでしょ? 122 00:07:31,818 --> 00:07:35,655 俺の知る限り お前たちが いちばんマシだと思ってな。 123 00:07:35,655 --> 00:07:37,657 (アリシア)もう少し 言葉を選べ。 124 00:07:37,657 --> 00:07:39,659 俺も協力しますよ。 125 00:07:39,659 --> 00:07:41,661 こんなこと 絶対に許されない。 126 00:07:41,661 --> 00:07:45,665 俺には 領民を守る義務がある。 だが。 127 00:07:45,665 --> 00:07:48,168 はい ヘルクの意見は却下。 128 00:07:48,168 --> 00:07:51,338 あなたは いつも1人で 背負いこむんだから。 129 00:07:51,338 --> 00:07:53,840 もっと仲間を頼っていいんだよ。 130 00:07:53,840 --> 00:07:56,676 あっ。 というわけで➨ 131 00:07:56,676 --> 00:07:58,845 絶対に その計画を止めましょ! 132 00:07:58,845 --> 00:08:02,282 すまない。 あなたの作戦を詳しく聞かせて。 133 00:08:02,282 --> 00:08:06,619 それと 声抑えて。 私の部屋まで筒抜けだったわよ。 134 00:08:06,619 --> 00:08:10,023 (ゼルジオン)何 本当か!? (エディル)うん 声デカい…。 135 00:08:12,625 --> 00:08:14,627 俺たちは動き出した…。 136 00:08:14,627 --> 00:08:17,964 (ざわめき) 137 00:08:17,964 --> 00:08:20,967 《いったい どうしたんだ!? 《民が暴動を起こしてるらしい。 138 00:08:20,967 --> 00:08:23,803 はぁ!? なんでまた? (ゼルジオン)ごちゃごちゃしゃべるな! 139 00:08:23,803 --> 00:08:26,005 早く鎮静化に当たれ! (兵たち)はっ! 140 00:08:27,974 --> 00:08:30,477 暴動は ゼルジオンの策略。 141 00:08:30,477 --> 00:08:33,813 城内の警備兵を 少しでも減らすためだ…。 142 00:08:33,813 --> 00:08:36,616 よし いいぞ。 143 00:08:39,652 --> 00:08:42,489 GO GO GO! (エディル)声抑えろ…。 144 00:08:42,489 --> 00:08:44,491 (足音) 145 00:08:44,491 --> 00:08:46,493 (アリシア)ビックリするくらい 順調ね…。 146 00:08:46,493 --> 00:08:48,495 (ゼルジオン)問題はここからだ。 147 00:08:50,497 --> 00:08:52,999 (3人)あっ? 148 00:08:52,999 --> 00:08:55,301 気付いてない 先手をとるぞ! 149 00:08:57,504 --> 00:09:00,774 んっ 気付かれたか! だから声が大きいんだって! 150 00:09:00,774 --> 00:09:03,610 うろたえるな 1体なら どうということはない。 151 00:09:03,610 --> 00:09:05,612 (アリシア)いや たくさんいるから! 152 00:09:05,612 --> 00:09:07,947 ええい うろたえるな! うろたえるわ! 153 00:09:07,947 --> 00:09:09,949 よ~し…。 154 00:09:12,118 --> 00:09:14,120 くるぞ! 155 00:09:14,120 --> 00:09:16,122 ふっ! 156 00:09:18,124 --> 00:09:21,127 大丈夫 いつもどおりいこう。 157 00:09:21,127 --> 00:09:23,963 はい。 (一同)あっ! 158 00:09:23,963 --> 00:09:26,966 んっ! うぅっ! 159 00:09:26,966 --> 00:09:29,302 うおぉ~! 160 00:09:29,302 --> 00:09:32,972 ふっ! 161 00:09:32,972 --> 00:09:35,141 倒せた。 おお…。 162 00:09:35,141 --> 00:09:37,310 よし このまま突き進むぞ。 163 00:09:37,310 --> 00:09:39,479 (足音) 164 00:09:39,479 --> 00:09:41,481 んっ! 165 00:09:43,483 --> 00:09:45,819 ふぅっ! ふっ! 166 00:09:45,819 --> 00:09:48,488 んっ! ふっ! 167 00:09:48,488 --> 00:09:50,657 (ゼルジオン)クレスのいる部屋は もうすぐだ! 168 00:09:50,657 --> 00:09:52,659 (アリシア)この作戦が うまくいったら➨ 169 00:09:52,659 --> 00:09:54,994 今度は魔物や魔族を どうにかしないとね。 170 00:09:54,994 --> 00:09:56,996 (エディル)ああ。 171 00:09:58,998 --> 00:10:01,167 (3人)あっ? もしかしたら➨ 172 00:10:01,167 --> 00:10:03,837 魔族とは 戦わなくて済むかもしれない。 173 00:10:03,837 --> 00:10:06,005 え? 実は俺➨ 174 00:10:06,005 --> 00:10:09,676 魔王城へ行った時 魔族と出会ってたんだ。 175 00:10:09,676 --> 00:10:12,512 (2人)あっ!? その魔族が言っていたんだ。 176 00:10:12,512 --> 00:10:16,850 魔物は彼らが生み出しているわけ でも操っているわけでもない。 177 00:10:16,850 --> 00:10:19,853 魔族は 何もしていなかったんだ。 178 00:10:19,853 --> 00:10:24,524 そして彼は平和を望んでいると。 179 00:10:24,524 --> 00:10:27,026 ん? 180 00:10:27,026 --> 00:10:29,028 えっ? 181 00:10:29,028 --> 00:10:31,197 ヘルクさんらしいですね。 182 00:10:31,197 --> 00:10:34,367 ですが こればかりは 簡単には信用できませんよ。 183 00:10:34,367 --> 00:10:37,036 魔族は 卑劣で残虐。 184 00:10:37,036 --> 00:10:39,539 何度も裏切られて 滅ぼされかけたという➨ 185 00:10:39,539 --> 00:10:41,541 記録が残されているんですから。 186 00:10:41,541 --> 00:10:44,377 おそらく お前の強さに気付き➨ 187 00:10:44,377 --> 00:10:46,379 でまかせを言ったんだろう。 188 00:10:46,379 --> 00:10:48,882 少なくとも 俺が出会った魔族は➨ 189 00:10:48,882 --> 00:10:51,551 会話もままならない 凶暴なヤツらだった。 190 00:10:51,551 --> 00:10:53,553 そ そうか…。 191 00:10:53,553 --> 00:10:56,890 ヘルクはさ 誰に対しても優しすぎるのよ。 192 00:10:56,890 --> 00:11:00,660 世の中 救いようのない人なんて たくさんいるんだからね。 193 00:11:00,660 --> 00:11:04,163 特に魔族なんて もっと疑ってかかるべき。 194 00:11:04,163 --> 00:11:08,334 人間の歴史において 魔族は ずっと敵対していたのよ。 195 00:11:08,334 --> 00:11:10,336 うん…。 (アリシア)でも➨ 196 00:11:10,336 --> 00:11:12,839 それが本当なら 素晴らしいことよね。 197 00:11:12,839 --> 00:11:15,174 えっ。 ん? 戦わないで➨ 198 00:11:15,174 --> 00:11:17,844 解決するなら それに越したことはないわ。 199 00:11:17,844 --> 00:11:20,179 だからさ ヘルク。 200 00:11:20,179 --> 00:11:22,515 すべて終わったら 確かめに行ってみようか。 201 00:11:22,515 --> 00:11:25,184 は… アリシア…。 202 00:11:25,184 --> 00:11:28,354 また むちゃなことを。 じゃあ エディルは来なくていいよ。 203 00:11:28,354 --> 00:11:30,356 いや 俺も行く。 204 00:11:30,356 --> 00:11:33,192 あ 2人の邪魔を しないほうがいいのかな? 205 00:11:33,192 --> 00:11:35,528 はっ はぁ!? みんなで行くんだし➨ 206 00:11:35,528 --> 00:11:37,530 二人旅なんて 言ってないじゃない! 207 00:11:37,530 --> 00:11:40,366 静かにしろ 声がデカい! 208 00:11:40,366 --> 00:11:42,368 (2人)あ…。 209 00:11:48,708 --> 00:11:50,710 (ゼルジオン)クレスは あそこだ。 210 00:12:03,156 --> 00:12:05,325 妙だ 静かすぎる…。 211 00:12:05,325 --> 00:12:07,327 しかし 気配は感じる…。 212 00:12:07,327 --> 00:12:11,030 気をつけて 嫌な予感がする。 んっ! 213 00:12:16,002 --> 00:12:18,004 (一同)あ…。 214 00:12:20,173 --> 00:12:22,175 ん…。 215 00:12:24,177 --> 00:12:26,179 なっ クレス! 216 00:12:26,179 --> 00:12:28,181 まっ 待て! (走る足音) 217 00:12:28,181 --> 00:12:30,183 んっ! 218 00:12:30,183 --> 00:12:33,853 ん…。 219 00:12:33,853 --> 00:12:39,025 (一同)ん…。 220 00:12:39,025 --> 00:12:42,028 (ミカロス)こんな所で 何をしているのですか? 221 00:12:42,028 --> 00:12:44,030 ゼル…。 222 00:12:50,870 --> 00:12:53,706 あっ! (ゼルジオン)ミカロス様! 223 00:12:53,706 --> 00:12:56,542 (ミカロス)いや わかっていますよ。 224 00:12:56,542 --> 00:12:59,879 あなたが この計画に よい感情を持っていないことは➨ 225 00:12:59,879 --> 00:13:01,814 ずっと気付いていた…。 226 00:13:01,814 --> 00:13:03,816 あなたの そういうところ➨ 227 00:13:03,816 --> 00:13:05,818 好きにはなれませんねぇ。 228 00:13:05,818 --> 00:13:09,155 もっと利口だと思っていました。 229 00:13:09,155 --> 00:13:11,991 しかし あなたも間が悪い。 230 00:13:11,991 --> 00:13:14,327 ミカロス様 どうか おやめください! 231 00:13:14,327 --> 00:13:17,163 民あっての国 こんなことの先に➨ 232 00:13:17,163 --> 00:13:19,499 真の平和などあるはずがない! 233 00:13:19,499 --> 00:13:22,669 愚かな男よ。 (一同)あっ! 234 00:13:22,669 --> 00:13:26,673 《貴族の身でありながら 計画に反対するとは。 235 00:13:26,673 --> 00:13:28,675 元老院…。 236 00:13:28,675 --> 00:13:30,677 お前の悪い頭でも➨ 237 00:13:30,677 --> 00:13:33,346 この計画がどれだけ 合理的なものか➨ 238 00:13:33,346 --> 00:13:37,016 わかるであろう? 民は死ぬわけではない。 239 00:13:37,016 --> 00:13:41,688 力を覚醒させ より効率的に働ける体に➨ 240 00:13:41,688 --> 00:13:43,690 アップグレードするのだ。 241 00:13:43,690 --> 00:13:46,359 生産性の向上 そして➨ 242 00:13:46,359 --> 00:13:51,030 民 一人一人が魔物に 対抗できるだけの戦闘力を持つ。 243 00:13:51,030 --> 00:13:54,867 おまけに我々貴族には 絶対 逆らうことはない。 244 00:13:54,867 --> 00:13:58,538 ふざけるな! 私たちは お前たちの奴隷になるために➨ 245 00:13:58,538 --> 00:14:01,974 生まれてきたわけじゃない。 幸せではないか。 246 00:14:01,974 --> 00:14:05,144 私たちのために 働けるのだからな。 247 00:14:05,144 --> 00:14:07,980 お前たちも気付いているだろう? 248 00:14:07,980 --> 00:14:10,650 あの下等生物の愚かさに。 249 00:14:10,650 --> 00:14:12,652 自分からは何もせず➨ 250 00:14:12,652 --> 00:14:15,988 与えられた平和に 不平不満を唱える。 251 00:14:15,988 --> 00:14:18,825 我々の家畜となるのが ふさわしい。 252 00:14:18,825 --> 00:14:20,993 クズどもめ! もういい! 253 00:14:20,993 --> 00:14:23,162 私たちは目的を果たそう! 254 00:14:23,162 --> 00:14:25,164 ん…。 255 00:14:30,670 --> 00:14:32,672 んっ! あっ! 256 00:14:32,672 --> 00:14:35,007 あっ! はっ! お➨ 257 00:14:35,007 --> 00:14:38,010 王…! 258 00:14:38,010 --> 00:14:40,012 あ あれが…。 お…。 259 00:14:42,181 --> 00:14:44,517 ひれ伏せ。 260 00:14:44,517 --> 00:14:46,519 あ…。 (3人)んっ! 261 00:14:46,519 --> 00:14:49,021 ぐぅ…。 262 00:14:49,021 --> 00:14:51,691 な… なんだこれは…。 263 00:14:51,691 --> 00:14:54,694 こ 言葉が 重い…。 264 00:14:54,694 --> 00:14:58,698 まるで 体を押さえつけられているよう…。 265 00:14:58,698 --> 00:15:01,801 この計画は国家の総意である。 266 00:15:01,801 --> 00:15:03,803 いかなる理由も➨ 267 00:15:03,803 --> 00:15:07,640 それに異を唱える者は 罪とみなす…。 268 00:15:07,640 --> 00:15:10,977 命ずる 自害せよ。 269 00:15:10,977 --> 00:15:13,479 はっ! 270 00:15:13,479 --> 00:15:15,481 くぅっ! んん…。 271 00:15:15,481 --> 00:15:17,483 体が 勝手に…。 272 00:15:17,483 --> 00:15:19,485 (3人)あっ! 273 00:15:19,485 --> 00:15:21,487 自害しろ? 274 00:15:21,487 --> 00:15:23,823 ふざけたことを…。 275 00:15:23,823 --> 00:15:25,825 断る! 276 00:15:25,825 --> 00:15:28,494 王の命に背く力。 277 00:15:28,494 --> 00:15:30,830 ふむ なるほど。 278 00:15:30,830 --> 00:15:32,832 みんな 大丈夫か? 279 00:15:32,832 --> 00:15:35,001 う うん ありがとう。 280 00:15:35,001 --> 00:15:37,170 すまん…。 281 00:15:37,170 --> 00:15:41,174 ほう 王の言術が解けてしまった。 282 00:15:41,174 --> 00:15:46,179 ヤツらにとっては あの男が 王以上の存在というわけか。 283 00:15:48,181 --> 00:15:50,683 クレスは返してもらう! 284 00:15:50,683 --> 00:15:53,352 《ミカロス 覚醒戦士だ! 285 00:15:53,352 --> 00:15:55,521 いや 無理でしょう。 286 00:15:55,521 --> 00:15:58,858 覚醒戦士程度では 彼には勝てません。 287 00:15:58,858 --> 00:16:01,961 彼は それほどに強い。 288 00:16:01,961 --> 00:16:04,964 では どうするつもりだ? ご安心を。 289 00:16:04,964 --> 00:16:08,768 彼にとって 最もふさわしい相手がいます。 290 00:16:10,970 --> 00:16:13,806 《勇者クレス。 ん? 291 00:16:13,806 --> 00:16:18,311 命ずる 反逆者を殺せ。 292 00:16:18,311 --> 00:16:20,313 んっ。 293 00:16:25,818 --> 00:16:27,820 うっ! 294 00:16:30,490 --> 00:16:32,491 ク クレス…。 295 00:16:32,491 --> 00:16:35,328 王の言葉に 操られているだけじゃない。 296 00:16:35,328 --> 00:16:39,165 (エディル)なんだ あの黒いオーラは? 297 00:16:39,165 --> 00:16:42,168 クレス やめろ しっかりするんだ! 298 00:16:42,168 --> 00:16:44,837 ほら 兄ちゃんだ ヘルクだ! 299 00:16:44,837 --> 00:16:46,839 わからないのか!? 300 00:16:46,839 --> 00:16:48,841 (ミカロス)無駄です。 んっ!? 301 00:16:48,841 --> 00:16:51,177 クレスは より強力な力で➨ 302 00:16:51,177 --> 00:16:53,179 自由を奪っています。 303 00:16:53,179 --> 00:16:55,681 あなたの声は届きません。 304 00:16:55,681 --> 00:16:59,352 ミカロスさん なぜだ なぜこんなことを! 305 00:16:59,352 --> 00:17:03,456 この計画については ゼルから聞いていたでしょう。 306 00:17:03,456 --> 00:17:08,294 私は ずっと術の鍵となる人物を 探していたのですよ。 307 00:17:08,294 --> 00:17:11,797 そして あの雪の日の出会いです。 308 00:17:11,797 --> 00:17:14,967 私は死にかけていた クレスの奥底に➨ 309 00:17:14,967 --> 00:17:18,304 特別な力の存在を発見しました。 310 00:17:18,304 --> 00:17:21,974 それは 私が探し求めていた➨ 311 00:17:21,974 --> 00:17:26,312 あの世界から 力を引き出すための能力…。 312 00:17:26,312 --> 00:17:30,483 勇者クレスだけが持つ 特別な能力…。 313 00:17:30,483 --> 00:17:32,652 んん…。 314 00:17:32,652 --> 00:17:35,821 (ミカロス)クレスとの出会いは まさに幸運でした。 315 00:17:35,821 --> 00:17:38,491 1,000年探しても 出会えるかどうか➨ 316 00:17:38,491 --> 00:17:42,828 本当に レアな能力の持ち主なのですから。 317 00:17:42,828 --> 00:17:46,332 しかし すぐには 計画に移れませんでした。 318 00:17:46,332 --> 00:17:49,669 彼の肉体は まだまだ未熟だったのです。 319 00:17:49,669 --> 00:17:52,004 彼には術に耐えうるまで➨ 320 00:17:52,004 --> 00:17:55,174 肉体のレベルアップが 必要だったんですよ。 321 00:17:55,174 --> 00:17:59,178 フッフフフ… 偶然 魔物が異常発生してくれて➨ 322 00:17:59,178 --> 00:18:02,448 助かりました。 無茶をさせすぎて➨ 323 00:18:02,448 --> 00:18:04,450 何度か命を落としかけましたが➨ 324 00:18:04,450 --> 00:18:08,955 無事 私の求めるまでに 成長してくれました。 325 00:18:08,955 --> 00:18:12,124 クレスには これから たくさん私のために➨ 326 00:18:12,124 --> 00:18:14,293 働いてもらうつもりです。 327 00:18:14,293 --> 00:18:16,295 ミカロス! 328 00:18:16,295 --> 00:18:18,965 か 加勢を…。 足手まといになるだけだ! 329 00:18:18,965 --> 00:18:20,967 大誤算だ…。 330 00:18:20,967 --> 00:18:23,269 まさか クレスと戦うことになるとは…。 331 00:18:25,304 --> 00:18:28,107 あぁ! ヘルク引け ここは撤退だ! 332 00:18:30,142 --> 00:18:32,979 ク クレス 兄ちゃんだ…。 333 00:18:32,979 --> 00:18:34,981 正気に戻ってくれ! 334 00:18:34,981 --> 00:18:39,151 ふむ 今のクレスと ここまで戦えるとは…。 335 00:18:39,151 --> 00:18:41,988 その気になれば クレスを倒せるのでは? 336 00:18:41,988 --> 00:18:46,325 フッフフ… それもまた 計画を阻止する手段ですよ。 337 00:18:46,325 --> 00:18:48,661 できないでしょうね。 338 00:18:48,661 --> 00:18:51,998 最愛の弟を 殺すことはできない…。 339 00:18:51,998 --> 00:18:55,167 フッフフ もう諦めなさい。 340 00:18:55,167 --> 00:18:58,504 あなたには この状況を打開することは➨ 341 00:18:58,504 --> 00:19:02,108 不可能です。 342 00:19:02,108 --> 00:19:04,110 あっ! ん? 343 00:19:06,445 --> 00:19:08,447 あ…。 344 00:19:10,449 --> 00:19:14,620 不意を突いた一撃… だが 無駄です。 345 00:19:14,620 --> 00:19:18,290 その程度の攻撃 クレスに効きはしない…。 346 00:19:18,290 --> 00:19:20,960 うわぁ~! 何!? 347 00:19:20,960 --> 00:19:24,964 あの程度の傷で… ま まさか! 348 00:19:24,964 --> 00:19:27,967 ぐぁ…。 クレス! あの女➨ 349 00:19:27,967 --> 00:19:30,636 いったい何をした? ゆ 勇者と➨ 350 00:19:30,636 --> 00:19:34,306 戦ったことなんてないから 半信半疑だったけど➨ 351 00:19:34,306 --> 00:19:37,810 どうやら異名に恥じない力が 秘められていたようね。 352 00:19:37,810 --> 00:19:40,146 ちょっと効きすぎ? 353 00:19:40,146 --> 00:19:42,148 大丈夫かしら…。 354 00:19:42,148 --> 00:19:44,316 その剣 まさか…。 355 00:19:44,316 --> 00:19:46,318 「勇者殺し」か! 356 00:19:46,318 --> 00:19:48,821 驚いた… 身内以外に➨ 357 00:19:48,821 --> 00:19:50,823 その名を知る者がいたとは…。 358 00:19:50,823 --> 00:19:54,160 やはり! 勇者殺し? 359 00:19:54,160 --> 00:19:58,831 見ろ! どうやら クレスさんの暴走は止まったようだ。 360 00:19:58,831 --> 00:20:02,334 クレスがやられた? あの剣は なんなのだ? 361 00:20:02,334 --> 00:20:05,337 好機 クレスを連れて脱出するぞ! 362 00:20:05,337 --> 00:20:08,007 覚醒戦士だ ヤツらを殺せ! 363 00:20:08,007 --> 00:20:12,011 ヘルク 大丈夫? 荒っぽいことして ごめん…。 364 00:20:12,011 --> 00:20:14,346 意識は もうろうとしているようだが➨ 365 00:20:14,346 --> 00:20:16,682 大丈夫だ ありがとう。 366 00:20:16,682 --> 00:20:18,851 君のおかげで助かった。 367 00:20:18,851 --> 00:20:21,654 ううん さあ帰ろう。 368 00:20:23,689 --> 00:20:26,859 かかれ! 369 00:20:26,859 --> 00:20:29,695 ヘルク 先に! クレスを連れて逃げろ! 370 00:20:29,695 --> 00:20:32,865 ヤツらを食い止めます! すまない! 371 00:20:32,865 --> 00:20:37,036 (ミカロス)いやいや そんな恐ろしい 武器を持っていたとは…。 372 00:20:37,036 --> 00:20:39,038 んっ! フフッ。 373 00:20:39,038 --> 00:20:42,374 こんなに肝が冷えたのは いつぶりでしょうか。 374 00:20:42,374 --> 00:20:45,711 ですが それは諸刃の剣。 375 00:20:45,711 --> 00:20:48,881 私に見せたのは失敗でしたね…。 376 00:20:48,881 --> 00:20:52,051 やめろぉ~! (アリシア)あぁ~! 377 00:20:52,051 --> 00:20:55,387 ヘルクの並外れた あの強さ➨ 378 00:20:55,387 --> 00:21:00,659 あれが ただの人間だと思っていたのか? 379 00:21:00,659 --> 00:21:03,162 お借りしますよ。 380 00:21:03,162 --> 00:21:05,831 くっ! 381 00:21:05,831 --> 00:21:08,667 未熟 私の力を…。 382 00:21:08,667 --> 00:21:10,669 なっ! 383 00:21:10,669 --> 00:21:14,173 測り間違えたな。 フッ…。 384 00:21:14,173 --> 00:21:19,678 くっ ぐあぁ~!