1 00:00:02,002 --> 00:00:04,338 <魔物と渡り合える力を 自覚したヘルクは➡ 2 00:00:04,338 --> 00:00:07,174 アリシア率いる傭兵団に加わる。 3 00:00:07,174 --> 00:00:12,012 一方 魔王討伐によって クレスは重傷を負う。 4 00:00:12,012 --> 00:00:16,350 魔王の死により 平和が訪れたと思われたが➡ 5 00:00:16,350 --> 00:00:20,854 再び 魔物襲来の知らせが 王都に入る> 6 00:00:20,854 --> 00:00:24,858 (アリシア)ちょっと待って あなた まさか…。 7 00:00:24,858 --> 00:00:27,361 (ヘルク)魔王を 倒してくる。 8 00:02:11,832 --> 00:02:15,335 ⦅あれが 魔王城…。 9 00:02:18,005 --> 00:02:21,308 (ヘルクの足音) 10 00:02:24,678 --> 00:02:28,015 《誰もいないのか…》 11 00:02:28,015 --> 00:02:31,351 んっ! 12 00:02:31,351 --> 00:02:34,521 んっ? 13 00:02:34,521 --> 00:02:39,026 《これは… 王国兵を模した人形? 14 00:02:39,026 --> 00:02:41,361 何のために こんなものを? 15 00:02:41,361 --> 00:02:45,198 誰かいる! ただ者ではない。 16 00:02:45,198 --> 00:02:47,200 魔王か…》 17 00:02:50,203 --> 00:02:53,206 《向こうも俺の気配には 気づいているはずだ》 18 00:02:53,206 --> 00:02:55,609 (アズドラ)ふぅ…。 19 00:02:57,878 --> 00:03:00,814 げぇ! んっ! げぇえっ! 20 00:03:00,814 --> 00:03:02,983 《コイツが 魔王!》 21 00:03:02,983 --> 00:03:05,986 おっと それ以上 近づかないほうがいい。 22 00:03:05,986 --> 00:03:07,988 あっ こら! 23 00:03:10,490 --> 00:03:12,826 やれやれ。 24 00:03:12,826 --> 00:03:17,831 力の弱った今でも 僕のトラップは かなり危険だぞ。 25 00:03:17,831 --> 00:03:21,168 んっ! ひっ!? 26 00:03:21,168 --> 00:03:24,171 ちょ…。 27 00:03:24,171 --> 00:03:27,007 んっ。 28 00:03:27,007 --> 00:03:29,109 ふん! 29 00:03:34,347 --> 00:03:36,683 えぇ~!? 諦めろ。 30 00:03:36,683 --> 00:03:38,685 お前は俺に勝てない。 31 00:03:38,685 --> 00:03:42,189 (戦闘音) 32 00:03:42,189 --> 00:03:45,692 おわっ! ふん! 33 00:03:45,692 --> 00:03:48,195 なぜ俺たちの国へ 魔物を送り込む! 34 00:03:48,195 --> 00:03:50,197 俺たちが何をした! 35 00:03:50,197 --> 00:03:53,366 お前の望みはなんだ! 36 00:03:53,366 --> 00:03:56,036 (アズドラ)おかしなことを言う。 37 00:03:56,036 --> 00:03:59,973 魔物を生み出しているのは 僕たちじゃない この大地だ。 38 00:03:59,973 --> 00:04:01,975 んっ? (アズドラ)はぁ…。 39 00:04:01,975 --> 00:04:06,146 魔王トールから話を聞いただろう? 人間の勇者よ。 40 00:04:06,146 --> 00:04:08,315 んっ!? はっ? 41 00:04:08,315 --> 00:04:10,484 お前は魔王ではないのか? 42 00:04:10,484 --> 00:04:16,490 君は 魔王トールくんを 倒した勇者ではないのか? 43 00:04:16,490 --> 00:04:18,492 俺は 傭兵ヘルク。 44 00:04:18,492 --> 00:04:21,661 魔王と戦ったのは 俺の弟のクレス。 45 00:04:21,661 --> 00:04:23,663 勇者クレスだ。 46 00:04:23,663 --> 00:04:26,066 は…。 47 00:04:28,335 --> 00:04:31,171 僕は帝国四天王 アズドラ。 48 00:04:31,171 --> 00:04:33,173 帝国 だと? 49 00:04:33,173 --> 00:04:35,175 そう。 魔王城は➡ 50 00:04:35,175 --> 00:04:37,844 帝国の抱える1つの城にすぎない。 51 00:04:37,844 --> 00:04:40,514 僕は その帝国の四天王なのだよ。 52 00:04:40,514 --> 00:04:44,184 魔王の… 更に上の存在だというのか? 53 00:04:44,184 --> 00:04:47,020 うむ。 だが安心していい。 54 00:04:47,020 --> 00:04:50,524 僕らは 君たち人間と 争うつもりはない。 55 00:04:50,524 --> 00:04:53,193 どういう意味だ? 今 大量の魔物が➡ 56 00:04:53,193 --> 00:04:56,196 俺たちの国を攻めているんだぞ? 57 00:04:56,196 --> 00:04:59,533 魔物が人間の国へ なだれ込んでいる理由…。 58 00:04:59,533 --> 00:05:03,303 それは君たちが この城を落としたのが原因だ。 59 00:05:03,303 --> 00:05:07,140 はっ!? この城は荒廃の進行を和らげ➡ 60 00:05:07,140 --> 00:05:10,310 魔物が生まれるのを 止める力があったのだよ。 61 00:05:10,310 --> 00:05:12,312 まさか そんな…。 62 00:05:12,312 --> 00:05:15,148 (アズドラ)信じられないのも 無理はない。 63 00:05:15,148 --> 00:05:18,318 何百年もの間 僕らが悪だと➡ 64 00:05:18,318 --> 00:05:21,321 そう教え込まれて きたんだろうからね。 65 00:05:21,321 --> 00:05:25,992 ならば お前は ここで何をしている…。 66 00:05:25,992 --> 00:05:28,595 ちょっと ついてきてくれるかな? 67 00:05:32,499 --> 00:05:35,168 これは…。 先の人間との戦いで➡ 68 00:05:35,168 --> 00:05:39,005 戦死した 仲間の墓だ。 お粗末な出来だが➡ 69 00:05:39,005 --> 00:05:41,341 野ざらしでいるより マシだと思ってね。 70 00:05:41,341 --> 00:05:43,677 全部 ひとりで? 71 00:05:43,677 --> 00:05:46,346 木の根っこが手伝ってくれた。 72 00:05:46,346 --> 00:05:50,016 仲間を殺されて 人間を憎んでいないのか? 73 00:05:50,016 --> 00:05:54,354 もちろん憎いさ。 悔しいし 怒りも湧く。 74 00:05:54,354 --> 00:05:57,691 しかし そうなることは覚悟のうえで➡ 75 00:05:57,691 --> 00:05:59,693 みんな ここにいた。 76 00:05:59,693 --> 00:06:01,628 なぜだ…。 77 00:06:01,628 --> 00:06:05,298 君たちの兵力なら 俺たちなんか 簡単に滅ぼせるんじゃないか? 78 00:06:05,298 --> 00:06:07,300 なぜ滅ぼさない? 79 00:06:07,300 --> 00:06:11,805 まあ いろいろと理由はあるが いちばんの理由は➡ 80 00:06:11,805 --> 00:06:17,310 もう一度 人間と友好な関係を 築きたいと思っていたのだよ。 81 00:06:17,310 --> 00:06:20,313 はっ! <雷に打たれたような➡ 82 00:06:20,313 --> 00:06:23,650 強い衝撃を受けた。 83 00:06:23,650 --> 00:06:26,319 それからアズドラと話をした。 84 00:06:26,319 --> 00:06:28,989 はるか昔 魔族… いや➡ 85 00:06:28,989 --> 00:06:33,660 帝国の民と人間は 手を取り合い 共存していたこと。 86 00:06:33,660 --> 00:06:37,163 人間の国が 滅びと誕生を繰り返すうちに➡ 87 00:06:37,163 --> 00:06:40,667 帝国の存在が忘れ去られたこと。 88 00:06:40,667 --> 00:06:43,837 いつしか 帝国が悪の根源と決めつけられ➡ 89 00:06:43,837 --> 00:06:46,339 何度も攻め入れられたこと。 90 00:06:46,339 --> 00:06:48,675 何度も和平を試みて➡ 91 00:06:48,675 --> 00:06:51,678 失敗したこと…> 92 00:06:51,678 --> 00:06:53,680 魔王トールは➡ 93 00:06:53,680 --> 00:06:56,182 クレスに和平を持ち掛けただろうか。 94 00:06:56,182 --> 00:06:58,852 もちろん 彼は東エリアでも➡ 95 00:06:58,852 --> 00:07:00,787 トップクラスの平和主義者。 96 00:07:00,787 --> 00:07:04,291 穏健派のトールくん と呼ばれるほどだ。 97 00:07:04,291 --> 00:07:07,961 そうか… クレスはとても強い戦士だが➡ 98 00:07:07,961 --> 00:07:10,463 戦いが好きなヤツじゃないんだ。 99 00:07:10,463 --> 00:07:12,465 君たちの話を聞いて➡ 100 00:07:12,465 --> 00:07:14,801 なぜ戦うことを選んだのか➡ 101 00:07:14,801 --> 00:07:16,803 とても信じられない。 102 00:07:16,803 --> 00:07:19,306 (アズドラ)勇者クレスとは 話していないのかい? 103 00:07:19,306 --> 00:07:23,643 魔王との戦いで 意識不明の重傷を負ったんだ。 104 00:07:23,643 --> 00:07:25,645 いまだに回復していない。 105 00:07:25,645 --> 00:07:28,315 (アズドラ)ふむ… そうか…。 106 00:07:28,315 --> 00:07:30,317 アズドラ。 んっ? 107 00:07:30,317 --> 00:07:34,654 俺たちに まだ和平の道は 残されているのか? 108 00:07:34,654 --> 00:07:37,157 はっ! うむ。 109 00:07:37,157 --> 00:07:39,826 わかった。 俺は戻るよ。 110 00:07:39,826 --> 00:07:42,996 一刻も早く みんなに この事実を伝えたい。 111 00:07:42,996 --> 00:07:44,998 ヘルク。 112 00:07:44,998 --> 00:07:48,335 僕は この城の深層部に 簡易結界を張った。 113 00:07:48,335 --> 00:07:51,671 しばらくは 魔物の発生も和らぐと思うが➡ 114 00:07:51,671 --> 00:07:53,673 油断しないでくれ。 115 00:07:53,673 --> 00:07:57,010 新魔王が誕生し 城の機能が回復すれば➡ 116 00:07:57,010 --> 00:07:59,846 現状よりはずっとマシになるはずだ。 117 00:07:59,846 --> 00:08:04,117 新魔王? 近々 新魔王を 決める大会が開かれる。 118 00:08:04,117 --> 00:08:06,119 僕は ここにいる。 119 00:08:06,119 --> 00:08:08,121 何かあったら訪ねてくるがいい。 120 00:08:08,121 --> 00:08:10,123 ありがとう⦆ 121 00:08:12,125 --> 00:08:14,127 《ヴァミリオ:なるほど。 122 00:08:14,127 --> 00:08:16,129 アズドラがヘルクに対し➡ 123 00:08:16,129 --> 00:08:19,132 妙に信頼をおいていた理由が これでわかった》 124 00:08:19,132 --> 00:08:21,301 少しすると➡ 125 00:08:21,301 --> 00:08:24,304 城から なんとも言えない声が聞こえた。 126 00:08:24,304 --> 00:08:26,306 よく聞き取れなかったが➡ 127 00:08:26,306 --> 00:08:29,309 あれは間違いなくアズドラの声だった。 128 00:08:29,309 --> 00:08:31,311 今にして思えば➡ 129 00:08:31,311 --> 00:08:34,481 俺にエールを送ってくれて いたのかもしれないな。 130 00:08:34,481 --> 00:08:36,483 《いやそれ 凡ミスの悲鳴だ》 131 00:08:36,483 --> 00:08:38,985 ⦅アズドラ:ギャアアアア~!⦆ 132 00:08:38,985 --> 00:08:41,988 魔物の脅威は 去ってはいなかったが➡ 133 00:08:41,988 --> 00:08:45,492 恐怖の対象だった魔族が 敵ではないと知り➡ 134 00:08:45,492 --> 00:08:47,827 俺は少し安堵していた。 135 00:08:47,827 --> 00:08:53,166 だが このまま民に 知らせていいものか迷ってもいた。 136 00:08:53,166 --> 00:08:55,168 ⦅《俺の言葉ではダメだ。 137 00:08:55,168 --> 00:08:59,172 影響力のある人物に話して 公言してもらおう。 138 00:08:59,172 --> 00:09:02,942 となると あの人しか…》 139 00:09:02,942 --> 00:09:05,044 んっ!⦆ 140 00:09:16,623 --> 00:09:18,625 ⦅これは…。 141 00:09:18,625 --> 00:09:21,461 防衛戦で なぜこんな被害が…。 142 00:09:21,461 --> 00:09:25,131 俺の仲間たちは… まさか。 143 00:09:25,131 --> 00:09:28,468 <一瞬 これまでに感じたことのない➡ 144 00:09:28,468 --> 00:09:32,305 「嫌な感覚」が俺を襲った> 145 00:09:32,305 --> 00:09:35,308 開けてくれ! おっ 生き残りか! 146 00:09:35,308 --> 00:09:37,510 ⚟待ってろ! (門が開く音) 147 00:09:39,646 --> 00:09:41,648 《みんな…》 148 00:09:41,648 --> 00:09:44,150 みんな! (ラントス)あっ。 149 00:09:44,150 --> 00:09:46,152 (ラントス)ヘルクだ。 (ボーウン)おう。 (ロット)ヘルク! 150 00:09:46,152 --> 00:09:48,988 (アクスーン)お~ ヘルクじゃん。 (ハンマン)おう おかえり! 151 00:09:48,988 --> 00:09:50,990 あ… ただいま。 152 00:09:50,990 --> 00:09:53,159 なっ! やっぱ無事だったろ? 153 00:09:53,159 --> 00:09:56,496 ヘルクが魔王城 行ったくらいで くたばるわけねえっての。 154 00:09:56,496 --> 00:09:58,998 誰も くたばる心配してねえだろ。 155 00:09:58,998 --> 00:10:01,668 うん。 普通に帰ってくると思ってた。 156 00:10:01,668 --> 00:10:04,504 隊長だけ やたらと心配してたけどな。 157 00:10:04,504 --> 00:10:06,673 バーカ! オメェそりゃよぉ…。 158 00:10:06,673 --> 00:10:08,675 みんな 無事なのか? 159 00:10:08,675 --> 00:10:11,177 外に激しい戦闘跡が 残っていたんだが…。 160 00:10:11,177 --> 00:10:13,179 まあ なんとかな。 161 00:10:13,179 --> 00:10:15,348 (ラントス)ちょっと ヤベェのがいたんだよ。 162 00:10:15,348 --> 00:10:17,851 (ロット)みんなボロボロ! (アクスーン)骨が折れたぜ。 163 00:10:17,851 --> 00:10:20,687 (ハンマン)文字どおりな。 (みんな)アハハハ! 164 00:10:20,687 --> 00:10:22,689 らしくないじゃないか。 165 00:10:22,689 --> 00:10:25,191 どうして こんなになるまで戦ったんだ? 166 00:10:25,191 --> 00:10:28,194 ぜ~んぶ無能貴族のせい。 167 00:10:28,194 --> 00:10:31,698 今まで 勇者クレスに 頼り切っていたんだろうよ。 168 00:10:31,698 --> 00:10:36,202 戦況が危ういと見ると ビビッて城門を閉めやがった。 169 00:10:36,202 --> 00:10:38,204 なっ! 俺たちは➡ 170 00:10:38,204 --> 00:10:41,374 撤退を許されない戦いを 強いられたんだ。 171 00:10:41,374 --> 00:10:45,378 (エディル)ふっ! (アリシア)んっ! 172 00:10:45,378 --> 00:10:48,047 (ハンマン)エディルと隊長が 頑張ってくれてな。 173 00:10:48,047 --> 00:10:50,216 俺たちは なんとか乗り切れたが➡ 174 00:10:50,216 --> 00:10:54,721 一般兵や他の傭兵団は みんな やられちまった。 175 00:10:54,721 --> 00:10:57,557 なぜ城門を開けなかった!? 176 00:10:57,557 --> 00:10:59,893 劣勢だったからに決まっている。 177 00:10:59,893 --> 00:11:02,996 王都を守るのは 我々貴族の義務! 178 00:11:02,996 --> 00:11:05,665 これはすべて貴様の采配ミスだ! 179 00:11:05,665 --> 00:11:08,001 調子に乗るなよ。 貴族は➡ 180 00:11:08,001 --> 00:11:10,169 貴様ら庶民とは命の重さが…。 181 00:11:10,169 --> 00:11:12,172 関係ないだろうがっ!! 182 00:11:12,172 --> 00:11:14,507 (エディル)落ち着け! 今は救助が先だ! 183 00:11:14,507 --> 00:11:18,011 うがぁ~! 大変 大変。 やめるんだ 隊長! 184 00:11:18,011 --> 00:11:20,346 あの防衛戦は大変だった。 185 00:11:20,346 --> 00:11:22,348 主に隊長を なだめるのが。 186 00:11:22,348 --> 00:11:25,852 でも結局 総隊長には責任追及なし。 187 00:11:25,852 --> 00:11:28,021 次も指揮 執るんだと。 188 00:11:28,021 --> 00:11:30,189 この国を守る気ねえだろ。 189 00:11:30,189 --> 00:11:33,526 んで その決定に 今度は エディルも いらだちはじめてな。 190 00:11:33,526 --> 00:11:36,029 安心して戦うことができないって。 191 00:11:36,029 --> 00:11:38,031 指揮官に処罰を与えるよう➡ 192 00:11:38,031 --> 00:11:40,366 隊長と一緒に 要求しに行ったんだわ。 193 00:11:40,366 --> 00:11:42,368 俺は もうごめんだね。 194 00:11:42,368 --> 00:11:44,537 自分勝手な王都民なんか 放っておいて➡ 195 00:11:44,537 --> 00:11:48,541 どっか田舎行こうぜ。 だからここ落ちたら国滅びるって。 196 00:11:48,541 --> 00:11:51,711 ま どのみち この状態じゃ 戦えねえよ。 197 00:11:51,711 --> 00:11:55,715 (ボーウン)ヘルク 2人を 迎えに行ってやってくれないか? 198 00:11:55,715 --> 00:11:58,051 今 城にいる。 えっ? 199 00:11:58,051 --> 00:12:00,653 俺たちほどじゃないが ケガ人なんだ。 200 00:12:00,653 --> 00:12:04,824 それによ アンタの帰りを ずっと待っていたからな。 201 00:12:04,824 --> 00:12:07,827 早く会って安心させてやってくれ。 202 00:12:07,827 --> 00:12:09,829 《愚かな貴族め…。 203 00:12:09,829 --> 00:12:15,335 人の命を 俺の仲間を なんだと思っているんだ…。 204 00:12:15,335 --> 00:12:19,172 クレスが健在のときは こんなことはなかった。 205 00:12:19,172 --> 00:12:21,174 クレス…。 206 00:12:21,174 --> 00:12:24,510 やはりこの国には お前が必要だ》 207 00:12:24,510 --> 00:12:27,513 急げ! 魔族だってよ! 208 00:12:27,513 --> 00:12:29,849 えっ! マジで!? 魔王退治のとき➡ 209 00:12:29,849 --> 00:12:33,853 生き残った魔族を 何人か連れてきたらしい! 210 00:12:33,853 --> 00:12:44,530 (罵声) 211 00:12:44,530 --> 00:12:46,866 ん…。 ⚟ちくしょう! 魔族め! 212 00:12:46,866 --> 00:12:48,868 はっ! 213 00:12:48,868 --> 00:12:50,870 くたばれ! 214 00:12:50,870 --> 00:12:54,374 (罵声) 215 00:12:54,374 --> 00:12:57,710 《これは 魔族とかそれ以前の話だ! 216 00:12:57,710 --> 00:13:01,814 たとえ敵だろうと 手も足も出ない相手に➡ 217 00:13:01,814 --> 00:13:04,984 なぜ こんなことができる…》 218 00:13:04,984 --> 00:13:08,788 (罵声) 219 00:13:12,325 --> 00:13:14,327 <俺の言葉に力はないのに➡ 220 00:13:14,327 --> 00:13:17,664 それでも この魔族たちを前にして➡ 221 00:13:17,664 --> 00:13:20,333 言わずにはいられなかったんだ> 222 00:13:20,333 --> 00:13:23,002 もうやめよう。 こんなこと➡ 223 00:13:23,002 --> 00:13:25,304 まっとうな人間が することじゃない。 224 00:13:28,007 --> 00:13:30,009 みんな…。 ⚟なんだテメェは! 225 00:13:30,009 --> 00:13:33,012 黙れ! 魔族のせいで みんな苦しんでいるんだぞ! 226 00:13:33,012 --> 00:13:35,014 魔族は敵だ! 魔族は悪だ! 227 00:13:35,014 --> 00:13:38,184 テメェ 魔族の味方か! この野郎! 引っ込んでろ! 228 00:13:38,184 --> 00:13:40,186 彼らに敵意はなかった! 229 00:13:40,186 --> 00:13:42,689 和平を望んでいた! 230 00:13:42,689 --> 00:13:45,525 ふざけるな! 黙れ テメェ! 231 00:13:45,525 --> 00:13:47,694 お前も死ね! ぶっ殺せ! 232 00:13:47,694 --> 00:13:50,530 <魔族をかばった俺は➡ 233 00:13:50,530 --> 00:13:53,533 彼らの眼には 悪人としか映っていなかった。 234 00:13:53,533 --> 00:13:57,370 その憎悪は異常に思えた> 235 00:13:57,370 --> 00:14:00,306 《これは恐怖から 来るものなのだろうか…。 236 00:14:00,306 --> 00:14:03,476 それとも 人間の本質か》 237 00:14:03,476 --> 00:14:09,315 あの勇者みたいな人間… 他にもいたんだな…。 238 00:14:09,315 --> 00:14:13,319 頼む… アズドラ様に 伝えてくれ…。 239 00:14:13,319 --> 00:14:19,158 人間の中に… 新世カイのチカラを…。 240 00:14:19,158 --> 00:14:21,661 は…。 (ラファエド)なんの騒ぎかと思えば➡ 241 00:14:21,661 --> 00:14:25,498 ヘルク お前か。 242 00:14:25,498 --> 00:14:27,500 ラファエドさん。 243 00:14:27,500 --> 00:14:30,002 魔王城へ行って帰ってこられたか。 244 00:14:30,002 --> 00:14:34,173 やはりお前も ただの人間ではないようだな。 245 00:14:34,173 --> 00:14:36,175 ラファエドさん 俺は…。 246 00:14:36,175 --> 00:14:40,012 だまされてはダメだ。 魔族は こうかつで卑怯。 247 00:14:40,012 --> 00:14:42,014 お前の人のよさを利用して➡ 248 00:14:42,014 --> 00:14:44,517 我らを欺こうとしているのだ。 249 00:14:44,517 --> 00:14:46,519 そいつらを よく見てみろ。 250 00:14:46,519 --> 00:14:48,521 ううう…。 251 00:14:48,521 --> 00:14:53,025 のぉ… トコに…。 252 00:14:53,025 --> 00:14:55,361 これは…。 253 00:14:55,361 --> 00:14:57,363 オ… ケ… ロ…。 254 00:14:57,363 --> 00:15:00,566 これが魔族の真の姿だ。 255 00:15:03,136 --> 00:15:06,973 ウォアアア~! 256 00:15:06,973 --> 00:15:08,975 ⚟化け物だ! (悲鳴) 257 00:15:08,975 --> 00:15:11,644 ヘルク よく覚えておけ。 258 00:15:11,644 --> 00:15:13,646 オオオオ! 259 00:15:13,646 --> 00:15:16,649 (悲鳴) 260 00:15:16,649 --> 00:15:19,318 (ラファエド)殺りくと破壊を好み➡ 261 00:15:19,318 --> 00:15:23,990 この世界に混沌をもたらす存在。 262 00:15:23,990 --> 00:15:27,660 オオオ! アァアア~! 263 00:15:27,660 --> 00:15:30,496 (ラファエド)それが 魔族。 264 00:15:30,496 --> 00:15:33,666 《アズドラ 君は俺をだましたのか?》 265 00:15:33,666 --> 00:15:35,668 んっ? 266 00:15:40,006 --> 00:15:42,308 アアア~! 267 00:15:51,684 --> 00:15:55,521 (ざわめき) 268 00:15:55,521 --> 00:15:59,025 強い… クレス以外にあんな戦士が…。 269 00:15:59,025 --> 00:16:03,796 彼らはクレスと同じ 勇者の力を持った者たちだ。 270 00:16:03,796 --> 00:16:06,132 ⚟スゲェ…。 ⚟何者だ? ⚟死ぬかと思った…。 271 00:16:06,132 --> 00:16:08,301 勇者の 力…。 272 00:16:08,301 --> 00:16:10,303 (アリシア)ヘルク! 273 00:16:10,303 --> 00:16:12,305 アリシア エディル! 274 00:16:12,305 --> 00:16:15,141 魔物が暴れまわっている って聞いて。 275 00:16:15,141 --> 00:16:17,977 けど 一足遅かったようですね。 276 00:16:17,977 --> 00:16:19,979 いや これは…。 277 00:16:19,979 --> 00:16:22,815 よかった 無事帰ってこられたのね。 278 00:16:22,815 --> 00:16:26,486 ああ… あっ ラファエドさん 魔族は…。 279 00:16:26,486 --> 00:16:29,989 魔族は我々だけなく世界の敵だ。 280 00:16:29,989 --> 00:16:33,326 ヘルクよ 魔族に惑わされるな。 281 00:16:33,326 --> 00:16:35,328 私を信じろ。 282 00:16:37,663 --> 00:16:41,167 <翌日 王国は絶望と➡ 283 00:16:41,167 --> 00:16:43,836 そして 希望を与える発表を行った> 284 00:16:43,836 --> 00:16:45,838 (ラファエド)我々が倒した魔王は➡ 285 00:16:45,838 --> 00:16:52,011 広大な魔界に住まう 強大な悪の一角にすぎなかった! 286 00:16:52,011 --> 00:16:55,181 だが 我々には切り札がある。 287 00:16:55,181 --> 00:16:57,183 それは力の覚醒。 288 00:16:57,183 --> 00:17:00,453 (ラファエド)人間には 秘められた力が存在する! 289 00:17:00,453 --> 00:17:04,123 我々は それを人為的に覚醒させる➡ 290 00:17:04,123 --> 00:17:06,792 術の開発に成功したのだ! 291 00:17:06,792 --> 00:17:08,794 ⚟俺は見たぞ! あの戦士が➡ 292 00:17:08,794 --> 00:17:10,963 暴れだした魔族を 簡単に倒したところを! 293 00:17:10,963 --> 00:17:13,466 ⚟俺も見た! (ラファエド)約束しよう! 294 00:17:13,466 --> 00:17:17,970 我々は この力をもって 必ずや魔族を滅ぼし➡ 295 00:17:17,970 --> 00:17:21,641 真の平和をつかみ取ることを! (歓声) 296 00:17:21,641 --> 00:17:24,977 <王国は 魔族と戦う意思を表明した。 297 00:17:24,977 --> 00:17:27,313 それから数日の間に➡ 298 00:17:27,313 --> 00:17:30,149 幾度となく魔族が押し寄せてきた。 299 00:17:30,149 --> 00:17:34,987 だが 覚醒した戦士たちが これを難なくせん滅。 300 00:17:34,987 --> 00:17:39,325 1人の犠牲者を出すこともなく 防衛に成功した。 301 00:17:39,325 --> 00:17:42,328 王都だけでなく 各地の被害も減り➡ 302 00:17:42,328 --> 00:17:46,666 状況は確実に いい方向へ向かっていた> 303 00:17:46,666 --> 00:17:51,504 《魔族は本当に敵なのだろうか。 304 00:17:51,504 --> 00:17:53,506 アズドラの言葉が➡ 305 00:17:53,506 --> 00:17:55,675 どうしても偽りだと思えない》 306 00:17:55,675 --> 00:17:58,177 (アリシア)ヘルク コーヒー淹れたよ。 307 00:17:58,177 --> 00:18:01,781 < みんなには アズドラとの話は伏せていた。 308 00:18:01,781 --> 00:18:03,950 みんなが どう受け止めるか➡ 309 00:18:03,950 --> 00:18:06,452 少し 怖かったんだ> 310 00:18:06,452 --> 00:18:08,621 (ラントス)あ~ ちょっと前は戦いばかりで➡ 311 00:18:08,621 --> 00:18:10,623 ろくに休めもしなかったのに➡ 312 00:18:10,623 --> 00:18:12,959 なんだ このゆったりした時間は。 313 00:18:12,959 --> 00:18:15,127 あの覚醒戦士とやらが 出てきてから➡ 314 00:18:15,127 --> 00:18:17,129 一気に余裕が生まれたな。 315 00:18:17,129 --> 00:18:19,632 町も少しずつ活気が戻ってきたし。 316 00:18:19,632 --> 00:18:22,802 あ~ そういや例の店 再開したらしいぜ。 317 00:18:22,802 --> 00:18:26,138 (アクスーン)おお あのパスタが 最高にうまいって評判の店な。 318 00:18:26,138 --> 00:18:28,307 夜の落ち着いた雰囲気も いいってことで➡ 319 00:18:28,307 --> 00:18:30,643 カップルに人気なんだよな。 320 00:18:30,643 --> 00:18:32,645 俺 クーポン券もらった。 321 00:18:32,645 --> 00:18:34,647 うお!? 行く相手いるのかよ? 322 00:18:34,647 --> 00:18:36,816 いねえよ… やろうか? 323 00:18:36,816 --> 00:18:40,152 ヘッヘ 俺もいねえ! (アクスーン/ラントス)ヘッヘッヘッ! 324 00:18:40,152 --> 00:18:42,154 (ラントス)あ そうだ隊長。 325 00:18:42,154 --> 00:18:44,156 ヘルクと2人で 行ってきたらどうです? 326 00:18:44,156 --> 00:18:46,993 ブーッ! なっ ヘル…。 327 00:18:46,993 --> 00:18:48,995 はぁ!? なに言ってんのよ! 328 00:18:48,995 --> 00:18:50,997 (ロット)いいじゃん。 はっ! 329 00:18:50,997 --> 00:18:52,999 せっかくだし2人で行ってきなよ。 330 00:18:52,999 --> 00:18:56,836 はぁ!? またいつ忙しくなるか わからないんだしさ。 331 00:18:56,836 --> 00:18:59,505 だから なんで2人なのよ! 332 00:18:59,505 --> 00:19:01,941 うん みんなは行かないのかい? 333 00:19:01,941 --> 00:19:04,443 (ラントス)俺たちは 今日 予定あるからよ。 334 00:19:04,443 --> 00:19:07,613 (ボーウン)そうそう リハビリとか筋トレとかさ。 335 00:19:07,613 --> 00:19:10,449 (ボーウン)つか 腹いっぱい。 おっ 筋トレか! 336 00:19:10,449 --> 00:19:12,618 いいね! よし 俺も一緒に…。 337 00:19:12,618 --> 00:19:14,620 おっ じゃねえよ この! 338 00:19:14,620 --> 00:19:18,124 鈍感筋肉! お前に筋トレは不要だ! 339 00:19:18,124 --> 00:19:20,626 俺たちの気遣いを無駄にするな。 340 00:19:20,626 --> 00:19:22,628 《はっ! そうか。 341 00:19:22,628 --> 00:19:25,798 みんな俺が 悩んでいることに気が付いて…。 342 00:19:25,798 --> 00:19:30,803 打ち明けにくいなら せめて隊長だけにはってことか》 343 00:19:30,803 --> 00:19:32,805 いいから2人で行けって バカヤロウ! 344 00:19:32,805 --> 00:19:34,974 クーポン券やるから! (ボーウン)気づけ! 345 00:19:34,974 --> 00:19:38,144 (ボーウン)ほら! 気持ちに気づけ! 346 00:19:38,144 --> 00:19:40,146 もう うるさい うるさ~い! 347 00:19:40,146 --> 00:19:42,148 それ以上なんか言ったら たたっ斬る! 348 00:19:42,148 --> 00:19:45,151 (ラントス)おお 隊長が怒ったぞ! (ボーウン)ワハハ! 349 00:19:45,151 --> 00:19:48,154 逃げろ~! (みんな)ハハハッ! 350 00:19:48,154 --> 00:19:50,156 《まったく ダメだな 俺は。 351 00:19:50,156 --> 00:19:53,325 みんな 信頼できる仲間じゃないか。 352 00:19:53,325 --> 00:19:55,327 話すべきだ》 353 00:19:55,327 --> 00:19:57,329 もう 何なのよ! 354 00:19:57,329 --> 00:19:59,331 アリシア。 んっ。 355 00:19:59,331 --> 00:20:01,667 そのお店 一緒に行ってくれないか? 356 00:20:01,667 --> 00:20:04,503 はっ! え あっと…。 (鼓動) 357 00:20:04,503 --> 00:20:07,506 わ 私で いいの? 358 00:20:07,506 --> 00:20:10,342 頼む。 はっ! (鼓動) 359 00:20:10,342 --> 00:20:13,179 そ そう? 360 00:20:13,179 --> 00:20:17,349 じゃあ… 行く? 行こうか…。 361 00:20:17,349 --> 00:20:20,186 ありがとう。 うぅ! (鼓動) 362 00:20:20,186 --> 00:20:23,856 じゃ じゃあ着替えてくるね! このままじゃ変だし! 363 00:20:23,856 --> 00:20:25,858 少し待ってて! 364 00:20:25,858 --> 00:20:28,694 あっ! ヘルクも上着くらい着てよね! 365 00:20:28,694 --> 00:20:31,197 半裸マントじゃ 入店 断られるかも! 366 00:20:31,197 --> 00:20:33,866 ああ わかった。 へぇ。 367 00:20:33,866 --> 00:20:36,702 あんなうれしそうなアリシア 初めて見たな。 368 00:20:36,702 --> 00:20:39,705 《この際だ エディルにも打ち明けよう》 369 00:20:39,705 --> 00:20:41,707 エディル。 はい? 370 00:20:41,707 --> 00:20:43,876 よければ一緒に行かないか? 371 00:20:43,876 --> 00:20:47,379 はぁ~ 何おじけづいてるんですか。 372 00:20:47,379 --> 00:20:51,050 えっ? 大丈夫ですって! 頑張ってください。 373 00:20:51,050 --> 00:20:54,386 あ ああ…。 《用事あるのかな?》 374 00:20:54,386 --> 00:20:57,056 (2人)んっ? (ノック) 375 00:20:57,056 --> 00:21:00,826 君は クレスと一緒にいた…。 376 00:21:00,826 --> 00:21:02,828 (ゼルジオン)お前たち2人だけか? 377 00:21:02,828 --> 00:21:05,164 いや 隣の部屋に隊長がいる。 378 00:21:05,164 --> 00:21:07,166 あの女剣士か。 379 00:21:07,166 --> 00:21:09,568 まあ 入りなよ。 (ゼルジオン)すまん。 380 00:21:12,338 --> 00:21:17,009 ヘルク… 頼む 力を貸してくれ。 381 00:21:17,009 --> 00:21:19,111 ん…⦆