1 00:00:02,002 --> 00:00:05,172 (みんな)あっ…。 《ルシアナ:メロディは 凄いメイドだ。 2 00:00:05,172 --> 00:00:10,677 社交界デビューする令嬢は エスコート役の 男性を伴わなければならない。 3 00:00:10,677 --> 00:00:15,182 そんな決まりごとをうっかり 忘れていたと相談したら…》 4 00:00:15,182 --> 00:00:19,186 ⸨メロディ:私の友人なんですけど さっき偶然会ったんです⸩ 5 00:00:19,186 --> 00:00:22,523 《よく考えたら 王都に来たばかりのメロディも➨ 6 00:00:22,523 --> 00:00:24,858 知り合いは多くないはずなのに…。 7 00:00:24,858 --> 00:00:28,028 でも とにかく嬉しかった。 8 00:00:28,028 --> 00:00:32,032 だけど… だけどね》 9 00:00:32,032 --> 00:00:35,869 (ヒューズ)あ あなたは リクレントス宰相閣下の…。 10 00:00:35,869 --> 00:00:41,875 (マクスウェル)こんにちは ルトルバーグ伯爵。 本日 ご息女のエスコートを務める➨ 11 00:00:41,875 --> 00:00:44,878 マクスウェル・リクレントスです。 12 00:00:44,878 --> 00:00:47,881 《ルシアナ:宰相閣下の ご子息を連れて来るなんて➨ 13 00:00:47,881 --> 00:00:49,883 聞いてないのよっ!》 14 00:02:32,019 --> 00:02:34,021 (クリストファー)もうだめだ! 15 00:02:34,021 --> 00:02:36,523 ヒロインがいないって どういう事だよ!? 16 00:02:36,523 --> 00:02:38,525 このままじゃ俺たち みんな死んじゃ…。 17 00:02:38,525 --> 00:02:40,527 (アンネマリー)チェストォ! ぎょおっ! 18 00:02:40,527 --> 00:02:44,031 あっぶな アンナ! 殺す気かよ! 19 00:02:44,031 --> 00:02:46,366 いいわね それ。 20 00:02:46,366 --> 00:02:49,703 もっと素敵な誰かが 王太子として転生してくれるかも。 21 00:02:49,703 --> 00:02:51,705 ひでぇ! 22 00:02:51,705 --> 00:02:54,875 (アンネマリー)攻略対象の自覚が 足りないのよ クリストファー。 23 00:02:54,875 --> 00:02:57,377 いいえ 栗田秀樹! 24 00:02:57,377 --> 00:02:59,880 (クリストファー)そっちこそ 悪役令嬢なんだから➨ 25 00:02:59,880 --> 00:03:03,483 王子には 優しくしてくれよ 朝倉杏奈! 26 00:03:03,483 --> 00:03:07,654 <二人が前世の記憶を 取り戻したのは6歳の頃。 27 00:03:07,654 --> 00:03:11,491 互いの前世の姿と共に ここが乙女ゲーム➨ 28 00:03:11,491 --> 00:03:14,661 『銀の聖女と五つの誓い』の 世界であること➨ 29 00:03:14,661 --> 00:03:18,165 そして 自分達の役割を理解した> 30 00:03:18,165 --> 00:03:22,669 この世界には 遠い昔に封じられた魔王がいる。 31 00:03:22,669 --> 00:03:26,840 それに対抗できるのは かつて魔王を封じた神秘の乙女➨ 32 00:03:26,840 --> 00:03:29,509 聖女の力を受け継ぐヒロインのみ…。 33 00:03:29,509 --> 00:03:34,181 学園に入学したヒロインは 何人もの攻略対象と出会い➨ 34 00:03:34,181 --> 00:03:39,186 その一人と愛を育み 真の聖女の力を目覚めさせる。 35 00:03:52,699 --> 00:03:58,038 (アンネマリー)魔王は倒され ヒロインは 攻略対象と結ばれてハッピーエンド➨ 36 00:03:58,038 --> 00:03:59,973 のはずなんだけど。 37 00:03:59,973 --> 00:04:03,977 新入生名簿? その中に名前がないの。 38 00:04:03,977 --> 00:04:09,149 ヒロインちゃん セシリア・レギンバースは 学園に入学していないのよ。 39 00:04:09,149 --> 00:04:14,154 まさか レギンバース伯爵は まだヒロインを見つけていないのか? 40 00:04:14,154 --> 00:04:18,158 でも 名前は わかってるし 銀の髪も瑠璃色の瞳も➨ 41 00:04:18,158 --> 00:04:20,160 かなり珍しいはずじゃ? 42 00:04:20,160 --> 00:04:23,497 名前は伯爵が 彼女を引き取った後につけたの。 43 00:04:23,497 --> 00:04:28,001 ヒロインの母親は 元メイドで体裁が悪いからってね。 44 00:04:28,001 --> 00:04:32,172 ゲームでは その辺りの設定は さらっと飛ばされて…。 45 00:04:32,172 --> 00:04:37,010 はぁ… 前世で もうすぐ発売されるファンブックで➨ 46 00:04:37,010 --> 00:04:39,513 謎が解けるはずだったのに! 47 00:04:39,513 --> 00:04:42,516 せっかくヒロインちゃんの顔を 拝めると思ってたのに➨ 48 00:04:42,516 --> 00:04:45,018 どうして現れてくれないのよぉ! 49 00:04:45,018 --> 00:04:48,688 お前って マジ可愛い女の子好きだよな。 50 00:04:48,688 --> 00:04:51,024 見られるのが 好みでも何でもない➨ 51 00:04:51,024 --> 00:04:54,194 なよっちぃ王太子の アホ面だけなんて あんまりだわ。 52 00:04:54,194 --> 00:04:57,864 なっ! せめてレクト様! 細マッチョのイケメンなら! 53 00:04:57,864 --> 00:05:02,803 俺だって お前みたいな巨乳より スレンダー体型のほうが好みだよ! 54 00:05:02,803 --> 00:05:05,305 はぁ!? セクハラでしょ それ! 55 00:05:05,305 --> 00:05:07,474 お前が先に言ったんだろうが! 56 00:05:07,474 --> 00:05:10,644 私が体型維持に どれだけ 苦労してると思ってるの! 57 00:05:10,644 --> 00:05:13,813 あぁ~ そんなの知らねえよ わっ! 58 00:05:13,813 --> 00:05:15,815 っぶねぇ! マジ死ぬから! 59 00:05:15,815 --> 00:05:19,519 うるさい! 死ね! ぎゃあ! やめろって! 60 00:05:23,156 --> 00:05:27,327 殿下。 今夜の舞踏会のこと… で…。 61 00:05:27,327 --> 00:05:29,996 はぁ… はぁ…。 62 00:05:29,996 --> 00:05:34,334 マクスウェル様ではないですか。 ごきげんよう。 63 00:05:34,334 --> 00:05:36,336 アンネマリー嬢…。 64 00:05:36,336 --> 00:05:39,339 君たち どうして正式に 婚約しないんだい? 65 00:05:39,339 --> 00:05:41,341 (2人)はぁ? 66 00:05:41,341 --> 00:05:43,343 <ゲームでは婚約者同士。 67 00:05:43,343 --> 00:05:47,848 正式に婚約しないのは 本人達の努力の結果である> 68 00:05:47,848 --> 00:05:49,849 (アンネマリー)あら そろそろ わたくしは➨ 69 00:05:49,849 --> 00:05:52,853 舞踏会の衣装合わせがあるので これで…。 70 00:05:52,853 --> 00:05:56,856 あぁ 俺もだ。 すまない マックス また後で。 71 00:05:56,856 --> 00:05:59,192 あ はい。 では。 72 00:05:59,192 --> 00:06:01,795 …と。 俺も準備しないとね。 73 00:06:01,795 --> 00:06:05,298 <数時間前に遡る> 74 00:06:05,298 --> 00:06:08,468 もしかして マックスさん? 75 00:06:08,468 --> 00:06:10,637 えっ? メロディ? 76 00:06:10,637 --> 00:06:14,307 わっ! お久しぶりです! 久しぶり。 77 00:06:14,307 --> 00:06:18,478 その格好… どうやら希望通り メイドになれたみたいだね。 78 00:06:18,478 --> 00:06:22,148 はい! その節は ありがとうございました。 79 00:06:22,148 --> 00:06:25,986 んっ? その制服は2年生の…。 80 00:06:25,986 --> 00:06:28,488 って えぇ!? 学園の生徒ということは➨ 81 00:06:28,488 --> 00:06:32,325 貴族のご子息!? 失礼しました! 82 00:06:32,325 --> 00:06:36,997 俺達は 友達だろう? そんなことより どうしてここに? 83 00:06:36,997 --> 00:06:41,167 私 ルトルバーグ伯爵家で メイドをしてるんですけど➨ 84 00:06:41,167 --> 00:06:44,004 今日は お嬢様の忘れ物を届けに…。 85 00:06:44,004 --> 00:06:46,006 ルトルバーグ? 86 00:06:46,006 --> 00:06:49,342 《貧乏貴族 噂の幽霊屋敷の? 87 00:06:49,342 --> 00:06:54,848 宰相府で挨拶した限り 伯爵の人柄は悪くなかったが…》 88 00:06:54,848 --> 00:06:58,184 いきなり貴族の家は大変だろう。 89 00:06:58,184 --> 00:07:01,288 困ったことがあれば 相談に乗ろうか? 90 00:07:01,288 --> 00:07:03,623 いいえ 大丈夫です! 91 00:07:03,623 --> 00:07:06,293 皆様 とても よくしてくださって…。 92 00:07:06,293 --> 00:07:08,461 あ… でも…。 93 00:07:08,461 --> 00:07:10,797 何かあったのかい? 94 00:07:10,797 --> 00:07:13,800 《まさか 嫌がらせでも…》 95 00:07:13,800 --> 00:07:16,803 お嬢様のエスコート役が 決まってなくて。 96 00:07:16,803 --> 00:07:19,139 エスコート。 はい。 97 00:07:19,139 --> 00:07:21,308 いっそ私が男装して…。 98 00:07:21,308 --> 00:07:24,144 ルトルバーグのお嬢様の。 はい。 99 00:07:24,144 --> 00:07:26,646 でも 流石にそれはダメかと…。 100 00:07:26,646 --> 00:07:30,650 ぷぷっ ぐっ…。 今笑うとこありましたか!? 101 00:07:30,650 --> 00:07:32,652 ごめんごめん。 102 00:07:32,652 --> 00:07:35,488 お嬢様と関係がよさそうで いいなと思ったんだ。 103 00:07:35,488 --> 00:07:37,791 はい! 104 00:07:41,494 --> 00:07:43,830 笑ってしまった お詫びと言っては なんだけど➨ 105 00:07:43,830 --> 00:07:47,167 俺が令嬢のエスコート役を 引き受けるよ。 106 00:07:47,167 --> 00:07:49,169 いいんですか? 107 00:07:49,169 --> 00:07:51,838 君の助けになるなら この右腕くらい➨ 108 00:07:51,838 --> 00:07:53,840 いくらでも お貸しするよ。 109 00:07:53,840 --> 00:07:56,676 ありがとうございます! 110 00:07:56,676 --> 00:07:59,512 《ああ こういう反応を してもらえるのも➨ 111 00:07:59,512 --> 00:08:02,282 やっぱり嬉しいな》 112 00:08:02,282 --> 00:08:06,619 <マクスウェルは幼い頃から 美少年と評判が高く➨ 113 00:08:06,619 --> 00:08:11,624 言い寄る女性 利用しようとする 女性の多さに辟易していた。 114 00:08:11,624 --> 00:08:14,794 その為 女性嫌いとはいかないまでも➨ 115 00:08:14,794 --> 00:08:18,298 積極的に関わりを持とうと しなくなっていた。 116 00:08:18,298 --> 00:08:20,800 だが メロディは違った。 117 00:08:20,800 --> 00:08:22,969 彼の美貌に頓着せず➨ 118 00:08:22,969 --> 00:08:27,474 貴族と知っても 反応を変えなかった> 119 00:08:27,474 --> 00:08:30,143 《その関係性が心地よい。 120 00:08:30,143 --> 00:08:34,814 この気持ちは恋…? いや 違うな》 121 00:08:34,814 --> 00:08:38,151 本当に助かります マックスさん。 122 00:08:38,151 --> 00:08:41,988 大事な友人が困っているなら 当然だろう? 123 00:08:41,988 --> 00:08:46,159 < そして 物語は冒頭に戻り…> 124 00:08:46,159 --> 00:08:51,998 (マクスウェル)こんにちは ルトルバーグ伯爵。 本日 ご息女のエスコートを務める➨ 125 00:08:51,998 --> 00:08:54,100 マクスウェル・リクレントスです。 126 00:08:56,836 --> 00:09:01,107 《この屋敷の どこが幽霊屋敷だというんだ》 127 00:09:01,107 --> 00:09:05,612 はじめまして ルシアナ嬢。 本日は よろしくお願いします。 128 00:09:05,612 --> 00:09:07,947 えっ? あ… は はい! 129 00:09:07,947 --> 00:09:10,950 よろしくお願いしましゅ あぁ…。 130 00:09:12,952 --> 00:09:18,792 それでは 参りましょうか。 あなたと私の舞踏会へ。 131 00:09:18,792 --> 00:09:22,128 はい。 132 00:09:22,128 --> 00:09:24,330 よろしくお願いします。 133 00:09:26,966 --> 00:09:29,302 行ってくるね メロディ。 134 00:09:29,302 --> 00:09:31,805 いってらっしゃいませ お嬢様。 135 00:09:35,141 --> 00:09:37,811 私達も行かないと。 (マリアンナ)ええ。 136 00:09:37,811 --> 00:09:41,314 メロディも今夜は 友人とパーティだったかな。 137 00:09:41,314 --> 00:09:44,484 はい。 お屋敷を 留守にしてしまうのですが…。 138 00:09:44,484 --> 00:09:46,486 (ヒューズ)構わないさ。 139 00:09:46,486 --> 00:09:48,988 うちに来てから1日も 休んでないそうじゃないか。 140 00:09:48,988 --> 00:09:51,157 (マリアンナ) 遅くなりすぎないようにね。 141 00:09:51,157 --> 00:09:53,159 (メロディ)ありがとうございます。 142 00:09:57,831 --> 00:10:01,501 《ドレスは用意してくれるって 聞いたけど いいのかな》 143 00:10:01,501 --> 00:10:04,838 (レクティアス)すまない。 待たせたな。 144 00:10:04,838 --> 00:10:07,507 いいえ。 私も来たばかりですから。 145 00:10:07,507 --> 00:10:10,110 じゃあ 行きましょうか レクトさん。 146 00:10:14,013 --> 00:10:18,184 そんな どうして 気づかなかったのかしら…。 147 00:10:18,184 --> 00:10:22,021 こんなに素敵なメイドが すぐ近くにいただなんて! 148 00:10:22,021 --> 00:10:26,025 うちの実家 女性向け化粧品を 扱ってたのよね。 149 00:10:26,025 --> 00:10:28,027 本当にすごいわ ポーラ。 150 00:10:28,027 --> 00:10:30,697 でも ここまでする必要があるの? 151 00:10:30,697 --> 00:10:33,700 パートナーが必要だからって 誘われたけど➨ 152 00:10:33,700 --> 00:10:37,704 最低限の挨拶を済ませたら すぐに帰るんでしょう? 153 00:10:37,704 --> 00:10:40,707 あのヘタレ旦那…。 154 00:10:40,707 --> 00:10:44,377 まあいいわ。 とりあえず行きましょう。 155 00:10:44,377 --> 00:10:47,080 (メロディ)お待たせしました。 156 00:10:51,384 --> 00:10:53,386 んっ…。 157 00:10:53,386 --> 00:10:55,555 んっ? レクトさん? 158 00:10:55,555 --> 00:10:57,724 (レクティアス)ああ… では 行こうか。 159 00:10:57,724 --> 00:11:00,827 (メロディ)はい。 じゃあ ポーラ。 行ってきます。 160 00:11:00,827 --> 00:11:03,530 (ポーラ)ええ… た 楽しんできてね。 161 00:11:07,500 --> 00:11:09,502 えっ? 162 00:11:09,502 --> 00:11:13,673 えっと… 今 この馬車は どこへ 向かっているって言いました? 163 00:11:13,673 --> 00:11:18,011 王城だ。 な なぜ王城に? 164 00:11:18,011 --> 00:11:22,015 王城で開催される ちょっとした春の舞踏会だ。 165 00:11:22,015 --> 00:11:26,019 へえ ちょっとした… って どこがですか!? 166 00:11:26,019 --> 00:11:29,856 (レクティアス)いや まあ… 上司が 出席しろとうるさくてな…。 167 00:11:29,856 --> 00:11:32,692 (メロディ)主の出席するパーティに 参加するメイドなんて➨ 168 00:11:32,692 --> 00:11:36,863 聞いたこともありません! 私は不参加に…。 169 00:11:36,863 --> 00:11:40,366 ポーラが寝る間も惜しんで 作ったドレスなんだが…。 170 00:11:40,366 --> 00:11:43,369 うっ!? 今日まで3日徹夜していたが➨ 171 00:11:43,369 --> 00:11:46,873 披露する機会はなしか。 ううっ! 172 00:11:46,873 --> 00:11:49,542 《メロディ:でも 確かに。 173 00:11:49,542 --> 00:11:54,213 ドレスのクオリティを見ればポーラの努力は 理解できてしまう》 174 00:11:54,213 --> 00:11:56,716 分かりました 出席します。 175 00:11:56,716 --> 00:11:59,886 でも このままでは お嬢様にバレちゃいます。 176 00:11:59,886 --> 00:12:04,824 そうか? 化粧をしているし もはや別人だと思うが。 177 00:12:04,824 --> 00:12:07,327 とても その 美しいと思う…。 178 00:12:07,327 --> 00:12:11,831 (メロディ)甘いです。 確かに ポーラのメイク技術は半端ないです。 179 00:12:11,831 --> 00:12:16,336 でも男性の目は誤魔化せても 女性は誤魔化せません。 180 00:12:16,336 --> 00:12:20,173 そ そういうものだろうか…。 そういうものです。 181 00:12:20,173 --> 00:12:25,511 最初から教えてくれていたら こんなに悩まなくて済んだのに。 182 00:12:25,511 --> 00:12:30,016 最初に言ってたら まず間違いなく 断られると思って。 183 00:12:30,016 --> 00:12:32,518 それは…。 184 00:12:32,518 --> 00:12:34,687 すまない。 よく考えたら➨ 185 00:12:34,687 --> 00:12:38,524 君の黒髪 黒い瞳は 珍しいから目立つかもしれない。 186 00:12:38,524 --> 00:12:41,861 確かに化粧をした程度では…。 187 00:12:41,861 --> 00:12:47,700 そっか いや それなら… うん レクトさん。 188 00:12:47,700 --> 00:12:52,205 はっ!? あなたの髪と目の色 借りますね。 189 00:12:52,205 --> 00:12:54,540 万物よ 我が意に染まれ。 190 00:12:54,540 --> 00:12:57,043 アルコバレーノ。 191 00:12:59,879 --> 00:13:05,685 これより春の舞踏会を開催する。 みんな心ゆくまで楽しんでくれ。 192 00:13:10,823 --> 00:13:16,496 ヴィクティリウム侯爵家より アンネマリー・ヴィクティリウム侯爵令嬢。 193 00:13:16,496 --> 00:13:23,002 エスコート役は テオラス王家王太子 クリストファー・フォン・テオラス殿下 ご入場! 194 00:13:23,002 --> 00:13:26,506 さすがは 傾国の美姫と称されるお方だわ。 195 00:13:26,506 --> 00:13:30,677 国を傾けるような方では ありませんけどね。 196 00:13:30,677 --> 00:13:32,679 つづきまして…。 197 00:13:32,679 --> 00:13:35,348 (クリストファー)なあ… ヒロインちゃんが いないってことは➨ 198 00:13:35,348 --> 00:13:39,519 今夜の舞踏会… イベントが起きるかも 怪しくね? 199 00:13:39,519 --> 00:13:41,688 それは早計ってもんでしょ。 200 00:13:41,688 --> 00:13:43,856 気を抜くんじゃないわよ。 201 00:13:43,856 --> 00:13:47,694 ヒロインちゃんがいない以上 どうなるか わからないんだから。 202 00:13:47,694 --> 00:13:49,696 わあってるよ。 203 00:13:49,696 --> 00:13:54,534 ルトルバーグ伯爵家より ルシアナ・ルトルバーグ伯爵令嬢。 204 00:13:54,534 --> 00:13:57,870 《き 緊張する… 大丈夫だよね? 205 00:13:57,870 --> 00:14:01,974 歩き方もダンスも メロディに合格もらったもん》 206 00:14:01,974 --> 00:14:04,977 ルシアナ嬢。 はい! 207 00:14:04,977 --> 00:14:07,814 ルトルバーグ? 舞踏会で着れるドレスなんて➨ 208 00:14:07,814 --> 00:14:09,816 用意できるのかね。 209 00:14:09,816 --> 00:14:15,154 エスコート役は リクレントス侯爵家より マクスウェル・リクレントス様。 210 00:14:15,154 --> 00:14:17,657 ありえない! なぜ よりにもよって…。 211 00:14:17,657 --> 00:14:20,159 《アンネマリー:マクスウェル様が エスコートですって? 212 00:14:20,159 --> 00:14:22,328 ゲームでは1人だったはず。 213 00:14:22,328 --> 00:14:25,164 この舞踏会で 初めてヒロインちゃんに出会って➨ 214 00:14:25,164 --> 00:14:29,836 次の舞踏会でエスコート役を自分から 申し出るはずなのに…》 215 00:14:29,836 --> 00:14:34,340 《あいつ 仲のいい子はいないって 言ってたくせに! 裏切り者!》 216 00:14:36,843 --> 00:14:40,146 (どよめき) 217 00:14:50,523 --> 00:14:53,025 妖精姫…。 218 00:14:56,028 --> 00:14:58,030 《ルシアナ:なんで こんなに静かなの? 219 00:14:58,030 --> 00:15:01,467 拍手は? 何かやらかした!?》 220 00:15:01,467 --> 00:15:03,970 《これ… これなのよ! 221 00:15:03,970 --> 00:15:07,306 こういう可愛い子が 欲しかったの! 222 00:15:07,306 --> 00:15:09,475 でかしたわ マクスウェル様!》 223 00:15:09,475 --> 00:15:13,579 《俺好みの美少女をエスコートだと!? 許せねえ!》 224 00:15:15,648 --> 00:15:26,359 ♬~ 225 00:15:28,661 --> 00:15:32,331 (ベアトリス)ルシアナ! こればかりは ちゃんと説明してもらうわよ! 226 00:15:32,331 --> 00:15:36,502 (ミリアリア)親友として これ以上の 秘め事は認めませんよっ。 227 00:15:36,502 --> 00:15:39,172 さあさあ。 吐いちゃえ。 228 00:15:39,172 --> 00:15:41,507 (オリヴィア)殿下 よろしければ その…。 229 00:15:41,507 --> 00:15:46,012 美しい姫君 次の曲を ご一緒していただけますか? 230 00:15:46,012 --> 00:15:48,014 はいっ! 喜んで! 231 00:15:48,014 --> 00:15:50,016 《居酒屋か!》 232 00:15:50,016 --> 00:15:54,687 ヴィクティリウム嬢 よろしければ次の曲を一緒に…。 233 00:15:54,687 --> 00:15:58,024 よろしくお願いします。 楽しいダンスを期待します。 234 00:15:58,024 --> 00:16:00,126 ええっ! よろこんで! 235 00:16:00,126 --> 00:16:02,628 《居酒屋か!》 236 00:16:02,628 --> 00:16:06,966 《クラウド:もし娘が見つかっていたら 彼女も あの輪に➨ 237 00:16:06,966 --> 00:16:08,968 加わっていただろうか》 238 00:16:08,968 --> 00:16:12,138 (ざわめき) 239 00:16:12,138 --> 00:16:16,642 < その姿は 神秘的で どこか近寄りがたく。 240 00:16:16,642 --> 00:16:20,813 例えば アンネマリーの持つ 妖艶な美しさとは違い。 241 00:16:20,813 --> 00:16:24,484 ルシアナのような 初々しい可憐さとも違う。 242 00:16:24,484 --> 00:16:27,153 目にした誰もが こう思った。 243 00:16:27,153 --> 00:16:31,991 この地に 天使が舞い降りたのだ と> 244 00:16:31,991 --> 00:16:36,662 《セレナ…? いや 髪も目の色も違うのに➨ 245 00:16:36,662 --> 00:16:39,499 どうして そう感じたのだろう》 246 00:16:39,499 --> 00:16:41,500 遅くなりました。 247 00:16:41,500 --> 00:16:45,505 遅れた甲斐があったようだね。 そちらのお嬢さんは どなたかな? 248 00:16:45,505 --> 00:16:49,342 お初にお目にかかります。 私は メロ…。 249 00:16:49,342 --> 00:16:53,679 セシリアと申します。 よろしくお願いいたします。 250 00:16:53,679 --> 00:16:59,185 《セシリア… いつか出会う娘に 贈ろうと思っていた名前…》 251 00:16:59,185 --> 00:17:03,456 わあ。 ルシアナ  すごく綺麗な子が来たわ。 えっ? 252 00:17:03,456 --> 00:17:06,792 今年の舞踏会は どうなっているのでしょう。 253 00:17:06,792 --> 00:17:09,128 私達 完全に空気ですね。 254 00:17:09,128 --> 00:17:11,964 《どこをどう見ても メロディじゃない》 255 00:17:11,964 --> 00:17:16,469 《見られてるぅ も もしかして もうバレてるぅ!?》 256 00:17:16,469 --> 00:17:20,139 珍しく夜会に 参加すると聞いていましたけど➨ 257 00:17:20,139 --> 00:17:23,809 こんなに可愛らしい パートナーを連れて来るだなんて。 258 00:17:23,809 --> 00:17:27,480 (ハウメア)なぜ もっと早く紹介して くださらなかったのかしら。 259 00:17:27,480 --> 00:17:30,483 彼女とは 最近知り合ったばかりでして➨ 260 00:17:30,483 --> 00:17:32,485 貴族でもありませんので➨ 261 00:17:32,485 --> 00:17:35,655 こういった催しは 今夜が初めてなんです。 262 00:17:35,655 --> 00:17:39,325 <意訳。 舞踏会の参加は今回限りです。 263 00:17:39,325 --> 00:17:41,327 もう連れてきません> 264 00:17:41,327 --> 00:17:43,829 普段パートナーを連れない あなたが➨ 265 00:17:43,829 --> 00:17:46,666 知り合ったばかりの女性を 同伴だなんて➨ 266 00:17:46,666 --> 00:17:51,170 つまり そういうことなのかしら? これはこれは どうしましょうか。 267 00:17:51,170 --> 00:17:55,508 (クリスティーナ)そうね。 次回も 参加できるようにとなると➨ 268 00:17:55,508 --> 00:17:57,843 相応の立場が必要ですね。 269 00:17:57,843 --> 00:18:01,113 (ハウメア)貴族夫人の地位かしら。 (クリスティーナ)まあ素敵! 270 00:18:01,113 --> 00:18:04,283 《だから同伴者など 連れて来たくなかったんだ!》 271 00:18:04,283 --> 00:18:06,285 あっ…。 272 00:18:06,285 --> 00:18:08,454 《貴族夫人に これだけ からかわれても➨ 273 00:18:08,454 --> 00:18:11,791 全く動じないとは たいした胆力だ》 274 00:18:11,791 --> 00:18:14,126 <レクティアスは気付かなかった。 275 00:18:14,126 --> 00:18:19,131 メロディは笑顔を貼り付けることで 内心を押し隠していたことに。 276 00:18:19,131 --> 00:18:22,635 この時 メロディは 非常に狼狽していた> 277 00:18:22,635 --> 00:18:27,139 《見られてるぅ! 睨まれてるぅ! 本当に気づかれてる? 278 00:18:27,139 --> 00:18:30,309 目の前の奥様には 気づかれてないのに?》 279 00:18:30,309 --> 00:18:34,981 そうだわ。 セシリアさん 良かったら 私の娘を紹介…。 280 00:18:34,981 --> 00:18:37,316 《うわっ!》 レクトさん! 281 00:18:37,316 --> 00:18:40,987 えっ。 (メロディ)あ あの 私と…。 282 00:18:40,987 --> 00:18:43,322 私と踊ってくれませんか? 283 00:18:43,322 --> 00:18:45,324 うっ…。 284 00:18:45,324 --> 00:18:48,160 <彼女の取った行動は マナー違反である。 285 00:18:48,160 --> 00:18:51,163 夫人の言葉を遮る 大声もそうだが➨ 286 00:18:51,163 --> 00:18:53,666 ダンスに誘うのは男性の役目であり➨ 287 00:18:53,666 --> 00:18:57,336 女性は それを 静かに待たねばならなかった> 288 00:18:57,336 --> 00:19:00,272 (レクティアス)あ ああ… じゃあ。 289 00:19:00,272 --> 00:19:02,274 < だが…。 290 00:19:02,274 --> 00:19:05,277 めっちゃ可愛かったから いいよね!> 291 00:19:05,277 --> 00:19:09,115 《メロディ! 明らかに! 今! 避けたわよね! 292 00:19:09,115 --> 00:19:11,283 逃げたわよね!?》 293 00:19:11,283 --> 00:19:15,121 ルシアナ? そんなに眉間に しわを寄せて どうしたのよ。 294 00:19:15,121 --> 00:19:19,291 (ルシアナ)なんでもないわ! そうは見えませんけど…。 295 00:19:19,291 --> 00:19:22,294 (ベアトリス)それより この後のアレは参加するの? 296 00:19:22,294 --> 00:19:27,299 んっ? 何のこと? ご存知ないんですか? 297 00:19:27,299 --> 00:19:29,468 これって! 298 00:19:29,468 --> 00:19:32,972 面白い企画よね。 私 これに参加するわ。 299 00:19:32,972 --> 00:19:36,475 そう? じゃあ…。 マクスウェル様! 300 00:19:36,475 --> 00:19:38,644 (2人)えっ? 301 00:19:38,644 --> 00:19:41,147 どうかしましたか ルシアナ嬢。 302 00:19:41,147 --> 00:19:44,483 マクスウェル様 私と…。 303 00:19:44,483 --> 00:19:47,486 <繰り返しになるが 女性はダンスのお誘いを➨ 304 00:19:47,486 --> 00:19:50,489 待つのが正しい作法である> 305 00:19:50,489 --> 00:19:52,825 私と踊ってくださいませ! 306 00:19:52,825 --> 00:19:56,028 <再び可愛いが 勝利した瞬間である> 307 00:19:58,164 --> 00:20:02,001 《よし。 これで お嬢様からは離れられたわね。 308 00:20:02,001 --> 00:20:06,338 踊り終わったら人混みに紛れて こっそり帰ろっと》 309 00:20:06,338 --> 00:20:11,510 あっ? 体が硬くなっていますけど 緊張しているんですか? 310 00:20:11,510 --> 00:20:13,846 あ いや その…。 311 00:20:13,846 --> 00:20:17,516 《仕方ないじゃないか。 意中の女性からダンスに誘われて➨ 312 00:20:17,516 --> 00:20:21,187 緊張しないほうが… はっ! 313 00:20:21,187 --> 00:20:24,023 意中の女性? 314 00:20:24,023 --> 00:20:28,027 この娘のことが 好きなのか?》 315 00:20:28,027 --> 00:20:31,363 もしかして ダンスが苦手なんですか? 316 00:20:31,363 --> 00:20:33,365 でも大丈夫ですよ。 317 00:20:33,365 --> 00:20:37,870 ダンスなんて基本がわかっていれば あとは楽しむだけでいいんです。 318 00:20:37,870 --> 00:20:42,541 うちのお嬢様には 熱血指導しましたけどね。 319 00:20:42,541 --> 00:20:46,645 《もう疑う余地はない。 俺は 彼女を…》 320 00:20:50,382 --> 00:20:54,220 《レクトさん 全然踊れるじゃないですか。 321 00:20:54,220 --> 00:20:57,723 なんだか楽しくなってきちゃった。 322 00:20:57,723 --> 00:20:59,992 これは どう? 323 00:20:59,992 --> 00:21:02,328 こんなことも大丈夫? 324 00:21:02,328 --> 00:21:05,531 すごい すごい!》 325 00:21:08,334 --> 00:21:11,504 なんて美しいんだ…。 本当に。 326 00:21:11,504 --> 00:21:16,008 天使様も妖精姫も どちらも本当に美しいダンスですわ。 327 00:21:16,008 --> 00:21:18,010 はぁ…。 328 00:21:18,010 --> 00:21:20,179 みんなダンスに誘いすぎよ。 329 00:21:20,179 --> 00:21:23,349 ルシアナちゃんと まだひとことも話せてない。 330 00:21:23,349 --> 00:21:25,351 俺だって。 331 00:21:25,351 --> 00:21:28,687 ま 列をなす美少女たちとのダンスが 楽しくなかったとは➨ 332 00:21:28,687 --> 00:21:30,856 言わねえけどさ。 キッショ。 333 00:21:30,856 --> 00:21:35,694 ひでぇ! まあ 私には この後 アレがあるからね アレが! 334 00:21:35,694 --> 00:21:37,696 (拍手) 335 00:21:37,696 --> 00:21:39,698 ありがとうございました。 336 00:21:39,698 --> 00:21:43,035 ああ 俺も楽しかった。 337 00:21:43,035 --> 00:21:45,538 《っと。 早く帰らなきゃ》 338 00:21:45,538 --> 00:21:49,375 あの 私…。 お集まりの紳士淑女の皆さま! 339 00:21:49,375 --> 00:21:53,379 今宵の舞踏会をお楽しみ いただけておりますでしょうか? 340 00:21:53,379 --> 00:21:55,714 な なに? この1曲だけは➨ 341 00:21:55,714 --> 00:21:58,384 趣向を変えてお楽しみください。 342 00:21:58,384 --> 00:22:03,489 春の舞踏会恒例 同性カップルダンスをはじめます! 343 00:22:03,489 --> 00:22:06,492 さあ 私と踊ってくださいな。