1 00:00:34,334 --> 00:00:37,004 (メロディ)もうすぐ お帰りになる時間よね。 2 00:00:37,004 --> 00:00:41,008 お茶の用意もしておかないと。 3 00:00:41,008 --> 00:00:44,845 お嬢様のお気に入りのカップで…。 4 00:00:44,845 --> 00:00:46,947 きゃっ! あっ! 5 00:00:49,016 --> 00:00:51,351 (割れる音) 6 00:00:51,351 --> 00:00:54,855 (ヒューズ)ルシアナ! (マリアンナ)ルシアナ! ルシアナ! 7 00:00:54,855 --> 00:00:56,857 (ヒューズ)ルシアナ! (マリアンナ)ルシアナ! 8 00:00:56,857 --> 00:00:59,026 (ヒューズ)しっかりしろ! (マリアンナ)お願い 返事をして! 9 00:00:59,026 --> 00:01:01,028 (ヒューズ)ルシアナ! (マリアンナ)ルシアナ! 10 00:01:01,028 --> 00:01:03,230 (ヒューズ)しっかりするんだ! (マリアンナ)ルシアナ! 11 00:01:05,365 --> 00:01:08,368 《クリストファー:『銀の聖女と 五つの誓い』。 12 00:01:08,368 --> 00:01:13,707 ヒロインの筆頭攻略対象 テオラス王国 王太子➡ 13 00:01:13,707 --> 00:01:16,043 クリストファー・フォン・テオラス。 14 00:01:16,043 --> 00:01:22,215 第二攻略対象 宰相の嫡男 マクスウェル・リクレントス。 15 00:01:22,215 --> 00:01:29,389 第三攻略対象 ヒロインの護衛騎士 レクティアス・フロード。 16 00:01:29,389 --> 00:01:34,494 そして 第四攻略対象 ビューク・キッシェル。 17 00:01:34,494 --> 00:01:39,100 魔王に心を奪われてしまった彼は かつて奴隷だった》 18 00:03:22,369 --> 00:03:25,038 (悲鳴) 19 00:03:25,038 --> 00:03:29,042 ((ビューク:お父さん お母さ~ん!)) 20 00:03:29,042 --> 00:03:32,979 《クリストファー:魔法使い達の 隠れ里に生まれたビュークは➡ 21 00:03:32,979 --> 00:03:38,318 10歳の時に隣国の兵達に襲われ 両親を殺された。 22 00:03:38,318 --> 00:03:41,321 すでに魔法が使えたビュークは➡ 23 00:03:41,321 --> 00:03:46,326 奴隷として傭兵達に売り飛ばされ 戦場に立ち➡ 24 00:03:46,326 --> 00:03:52,833 時に主人の憂さ晴らしに暴力を 振るわれる日々を過ごしていた。 25 00:03:52,833 --> 00:03:58,338 転機が訪れたのは 18歳の時だった。 26 00:03:58,338 --> 00:04:03,343 主人たちは ビュークの魔法で ヴァナルガンド大森林に潜り込み➡ 27 00:04:03,343 --> 00:04:07,347 魔物を討伐しようとしたが失敗…。 28 00:04:07,347 --> 00:04:12,853 だが 実は この遠征は ビュークが持ちかけたものだった。 29 00:04:12,853 --> 00:04:18,358 奴隷は 服従魔法をかけられ 自ら主に攻撃できない。 30 00:04:18,358 --> 00:04:24,197 だから 復讐のために この地に誘い込んだのだ》 31 00:04:24,197 --> 00:04:31,204 ((魔王:ああ 素晴らしい… なんと素敵な歪んだ憎しみか…。 32 00:04:31,204 --> 00:04:36,309 さあ こっちへ… 魔法使いよ。 33 00:04:36,309 --> 00:04:39,613 おい! どこへ行く!? おい! 34 00:04:49,489 --> 00:04:53,894 (魔王)剣を抜き取り 我が贄となれ。 35 00:04:55,829 --> 00:04:59,833 おい 勝手に先に行くなと… あっ!? 36 00:05:08,175 --> 00:05:10,510 うっ!?)) 37 00:05:10,510 --> 00:05:16,683 《クリストファー:そうして ビューク・キッシェルは 魔王に身体を受け渡した。 38 00:05:16,683 --> 00:05:24,191 で 魔王の封印を解く鍵となる テオラス王国 王家の血を狙って…。 39 00:05:24,191 --> 00:05:26,393 って設定だったはず》 40 00:05:28,361 --> 00:05:31,698 (クリストファー)アンネマリー いつまで呆けているつもりだ。 41 00:05:31,698 --> 00:05:34,301 死にたいのか! (アンネマリー)えっ? 42 00:05:34,301 --> 00:05:36,803 そ そんな訳ありませんわ! 43 00:05:36,803 --> 00:05:42,475 マクスウェル。 丸腰では危険だ。 後方で援護を頼む。 44 00:05:42,475 --> 00:05:44,477 (マクスウェル)わかった。 45 00:05:44,477 --> 00:05:47,981 (ビューク)無駄だ。 得物などあっても意味はない。 46 00:05:47,981 --> 00:05:53,820 ああ そうですか! だがな 王太子を舐めるな! 47 00:05:53,820 --> 00:05:55,822 (アンネマリー/クリストファー)ドローイング! 48 00:05:57,824 --> 00:06:00,160 なんだ その魔法は。 49 00:06:00,160 --> 00:06:02,162 教えるわけないだろ! 50 00:06:02,162 --> 00:06:07,834 《アンネマリー:彼の余裕は当然。 魔王を倒せるのは聖女だけだから。 51 00:06:07,834 --> 00:06:10,670 でも ゲームで弱点として 設定されていた➡ 52 00:06:10,670 --> 00:06:16,009 銀の武器があれば 聖女以外も 戦闘に参加できるのよ!》 53 00:06:16,009 --> 00:06:19,679 どのみち そんな短剣程度…。 54 00:06:19,679 --> 00:06:22,349 だから 王太子を舐めるな! 55 00:06:22,349 --> 00:06:26,519 私が身につけている銀の装飾は ただの飾りではない! 56 00:06:26,519 --> 00:06:30,724 万物よ! 我に従え! アルケミー! 57 00:06:33,793 --> 00:06:36,796 アンネマリーは ルシアナ嬢の治療を急げ! 58 00:06:36,796 --> 00:06:38,965 はい! 59 00:06:38,965 --> 00:06:44,804 フッ 面白い。 お前を殺して ゆっくり調べることにする。 60 00:06:44,804 --> 00:06:46,806 くっ! 61 00:06:46,806 --> 00:06:48,808 《待っててね ルシアナちゃん! 62 00:06:48,808 --> 00:06:52,479 すぐ私の治療魔法で 治してあげるから! 63 00:06:52,479 --> 00:06:57,317 ゲームでのアンネマリーは 無力なくせに傲慢という➡ 64 00:06:57,317 --> 00:07:00,320 まさに 当て馬のようなキャラクターだった。 65 00:07:00,320 --> 00:07:04,491 襲撃事件の時も ただ泣いて怯えていただけ。 66 00:07:04,491 --> 00:07:08,995 でも私は違う! 魔王に抗うため努力してきた。 67 00:07:08,995 --> 00:07:11,831 ドローイングやアルケミーも開発した。 68 00:07:11,831 --> 00:07:16,136 私達がいた世界の現代医学を 再現する治療魔法も》 69 00:07:18,338 --> 00:07:21,341 ルシアナさん 大丈夫!? 70 00:07:21,341 --> 00:07:23,443 治療魔法 クリーンルーム! 71 00:07:27,847 --> 00:07:30,016 《アンネマリー:背中を剣で 斬られたのだから➡ 72 00:07:30,016 --> 00:07:32,786 外科手術が必要だわ》 73 00:07:32,786 --> 00:07:38,291 無菌空間はできた。 傷口の確認を…。 74 00:07:38,291 --> 00:07:40,460 えっ? 75 00:07:40,460 --> 00:07:44,464 あの ルシアナは! ルシアナ 目を覚まして! 76 00:07:44,464 --> 00:07:46,800 あ えっと…。 77 00:07:46,800 --> 00:07:50,637 (アンネマリー)彼女は無事です。 命に別状はありません。 78 00:07:50,637 --> 00:07:53,807 (2人)あっ…。 79 00:07:53,807 --> 00:07:56,810 《斬られただけじゃない。 80 00:07:56,810 --> 00:07:59,479 その後 吹き飛ばされたはずなのに…》 81 00:07:59,479 --> 00:08:02,482 小娘が生きているとは驚きだな。 82 00:08:02,482 --> 00:08:06,886 まあ どうせ全員殺すのだから また斬ればいい。 83 00:08:09,990 --> 00:08:12,492 なんですって? 84 00:08:12,492 --> 00:08:15,328 人の命をなんだと思っているの!? 85 00:08:15,328 --> 00:08:21,000 魔力よ 星をかたどれ! 流星よ 我が敵を打ち砕け! 86 00:08:21,000 --> 00:08:24,204 シューティングスター! 87 00:08:26,840 --> 00:08:31,444 《銀の気配を帯びた魔弾。 これが私の出せる最大魔法!》 88 00:08:33,780 --> 00:08:37,283 選択は間違っていない。 だが…。 89 00:08:41,955 --> 00:08:44,124 無駄だ。 90 00:08:44,124 --> 00:08:46,126 くっ! 91 00:08:46,126 --> 00:08:50,797 魔法の選択も銀の武器を 持っていたことも上々だ。 92 00:08:50,797 --> 00:08:54,801 人間達は とっくに忘れたと 思っていたが➡ 93 00:08:54,801 --> 00:08:56,970 そうでもないらしい。 94 00:08:56,970 --> 00:09:00,807 《2人:いいえ とっくに 忘れられていました!》 95 00:09:00,807 --> 00:09:04,144 だが 弱者は死ぬだけだ。 96 00:09:04,144 --> 00:09:06,479 (2人)うっ…。 97 00:09:06,479 --> 00:09:09,182 えっ? んっ!? 98 00:09:13,486 --> 00:09:16,156 《ビューク/魔王:先ほどの 魔法を受けた箇所? 99 00:09:16,156 --> 00:09:19,826 ありえない! あの程度の魔法で…。 100 00:09:19,826 --> 00:09:22,495 まさか… まさか…。 101 00:09:22,495 --> 00:09:27,834 これは 覚醒した聖女の 大いなる銀の魔力! 102 00:09:27,834 --> 00:09:31,004 いつの間に まとわりついて…。 103 00:09:31,004 --> 00:09:35,608 まさか 聖女が ここにいるのか!?》 104 00:09:35,608 --> 00:09:39,446 《よくわからないが… 今だ!》 105 00:09:39,446 --> 00:09:41,614 《ビューク/魔王:しまった!》 106 00:09:41,614 --> 00:09:44,417 マクスウェル様 わたくし達も! はい! 107 00:09:49,622 --> 00:09:52,459 《ビューク/魔王:くそ! くそ! ありえない! 108 00:09:52,459 --> 00:09:54,794 聖女の気配は この付近にはない。 109 00:09:54,794 --> 00:09:59,966 つまり これは 聖女の力の残滓にすぎない。 110 00:09:59,966 --> 00:10:04,804 それだけ 大いなる想いが 込められた力ということ》 111 00:10:04,804 --> 00:10:09,109 これは この込められた想いは! 112 00:10:13,980 --> 00:10:19,486 メイドたるもの ご主人様を守るのは 当然の嗜みです! 113 00:10:19,486 --> 00:10:22,822 《ビューク/魔王:んっ? んっ?》 114 00:10:22,822 --> 00:10:26,659 なんじゃ そりゃあ! 115 00:10:26,659 --> 00:10:29,329 はぁ~ びっくりした。 116 00:10:29,329 --> 00:10:32,999 お嬢様を傷つけるのは 許しませんよっ! 117 00:10:32,999 --> 00:10:36,503 ご主人様を守るのは メイドの嗜みです! 118 00:10:36,503 --> 00:10:41,174 《ビューク/魔王:意味わからん。 我 こんなのに負けるの!? 119 00:10:41,174 --> 00:10:45,178 だが いったい どこで聖女の魔力が? 120 00:10:45,178 --> 00:10:49,015 あの王子も 魔法使いの娘も聖女ではない…。 121 00:10:49,015 --> 00:10:51,851 あとは! 122 00:10:51,851 --> 00:10:56,456 ハッ バカな… あれは!》 123 00:10:58,691 --> 00:11:00,693 《ビューク/魔王:あっ…》 124 00:11:00,693 --> 00:11:02,695 <魔王は思い出していた。 125 00:11:02,695 --> 00:11:06,533 遠い昔… 当時の聖女に敗れた原因➡ 126 00:11:06,533 --> 00:11:09,369 アレだったなぁ… って> 127 00:11:09,369 --> 00:11:13,206 《ビューク/魔王:だが 待て。 あの娘は聖女ではない。 128 00:11:13,206 --> 00:11:17,710 聖女は ここにはいない。 が…》 129 00:11:17,710 --> 00:11:20,547 ルシアナ! 目を覚ますんだ! ルシアナ! 130 00:11:20,547 --> 00:11:23,716 おくさま。 旦那様。 131 00:11:23,716 --> 00:11:28,054 《ビューク/魔王:同じ装備してるの 3人いるんだが…》 132 00:11:28,054 --> 00:11:31,891 (ビューク/魔王)いやいやいや おかしいやろがい! (金属音) 133 00:11:31,891 --> 00:11:34,661 (ビューク/魔王)パキン? 134 00:11:34,661 --> 00:11:37,363 (ビューク/魔王)えっ? 135 00:11:39,332 --> 00:11:43,002 えっ? あ いや だって 隙だらけだったから。 136 00:11:43,002 --> 00:11:45,338 えっ? ダメだった? 137 00:11:45,338 --> 00:11:47,440 わかんない わかんない! 138 00:11:50,677 --> 00:11:55,348 うわ なんだこれ!? 負の魔力だわ! 吸い込まないで! 139 00:11:55,348 --> 00:11:59,018 (クリストファー)そうは言っても 結界の中に充満して…。 140 00:11:59,018 --> 00:12:01,020 早く結界を壊せ! 141 00:12:01,020 --> 00:12:03,690 くそ! ルシアナを返せ! 142 00:12:03,690 --> 00:12:08,394 私の娘を… 返してくれぇ! 143 00:12:11,698 --> 00:12:13,866 えっ? 144 00:12:13,866 --> 00:12:16,035 わっ! 145 00:12:16,035 --> 00:12:18,237 あっ! 146 00:12:26,045 --> 00:12:28,548 ルッ… ルシアナ! 147 00:12:28,548 --> 00:12:30,550 (2人)ルシアナっ! 148 00:12:39,659 --> 00:12:42,662 白銀の剣…。 149 00:12:42,662 --> 00:12:47,333 《魔王:まずい… まだ封印を 解いていないのに➡ 150 00:12:47,333 --> 00:12:51,504 このままでは 我の存在が霧散してしまう。 151 00:12:51,504 --> 00:12:54,841 新たな依代を探さなければ。 152 00:12:54,841 --> 00:12:58,177 人間は 自我が強すぎる。 153 00:12:58,177 --> 00:13:02,682 虫やネズミは 身体が弱すぎる…。 154 00:13:02,682 --> 00:13:07,020 聖女の剣のような力を持った 無機物は そうそうない…。 155 00:13:07,020 --> 00:13:09,922 うん?》 156 00:13:13,526 --> 00:13:15,528 《魔王:あっ!》 157 00:13:17,530 --> 00:13:20,366 《魔王:ふむ 丁度 良さそうだな》 158 00:13:20,366 --> 00:13:25,204 《やった! すごいよ 生きてる! 死ななかった! 159 00:13:25,204 --> 00:13:27,373 やった やったぁ!》 160 00:13:27,373 --> 00:13:29,375 《魔王:この犬の自我か。 161 00:13:29,375 --> 00:13:33,479 思った以上に 相性が良かったな。 ん?》 162 00:13:35,815 --> 00:13:37,917 《この匂いは…》 163 00:13:48,327 --> 00:13:51,664 《魔王:犬の感覚のおかげか➡ 164 00:13:51,664 --> 00:13:55,835 匂いで気配を辿れるとは。 165 00:13:55,835 --> 00:13:59,338 間違いない。 166 00:13:59,338 --> 00:14:03,342 あの娘の匂いだ。 167 00:14:03,342 --> 00:14:07,847 あの娘は まだ城だ。 168 00:14:07,847 --> 00:14:13,352 聖女のことを調べる 絶好の機会ではないか。 169 00:14:13,352 --> 00:14:18,524 屋敷の中には 魔力を持たない人間が ひとり!》 170 00:14:18,524 --> 00:14:22,195 (衝撃音) 171 00:14:22,195 --> 00:14:27,867 《あの娘の匂いが 一番強い部屋は ここか…。 172 00:14:27,867 --> 00:14:31,370 聖女の気配は なさそうだが…》 173 00:14:31,370 --> 00:14:33,473 (足音) 174 00:14:33,473 --> 00:14:36,309 《無力な人間が やって来たか。 175 00:14:36,309 --> 00:14:40,813 殺すなど造作もないが 何か知っているかもしれない》 176 00:14:40,813 --> 00:14:44,317 (メロディ)あなたが部屋を めちゃくちゃにしたんですか? 177 00:14:44,317 --> 00:14:47,320 《洗脳して 情報を吐かせてやろう! 178 00:14:47,320 --> 00:14:49,489 あっ!?》 179 00:14:49,489 --> 00:14:53,493 もうすぐ お嬢様が 帰ってくる時間なのに…。 180 00:14:53,493 --> 00:14:55,495 《これは!》 181 00:14:55,495 --> 00:14:58,331 なんてこと してくれたんですかぁっ! 182 00:14:58,331 --> 00:15:02,168 《白銀の魔力!? お前が聖女かよ! 183 00:15:02,168 --> 00:15:04,170 さっきまで魔力なかったじゃん! 184 00:15:04,170 --> 00:15:06,839 魔力のマの字も なかったじゃん!》 185 00:15:06,839 --> 00:15:09,008 <魔王は知らなかった。 186 00:15:09,008 --> 00:15:11,844 メロディの魔力制御能力は高く➡ 187 00:15:11,844 --> 00:15:16,349 必要な時以外は 全ての魔力を抑え込めるのだ> 188 00:15:16,349 --> 00:15:20,686 に~が~し~ま~せんよ! 189 00:15:20,686 --> 00:15:22,889 (鳴き声) 190 00:15:25,358 --> 00:15:29,362 はぁ~ 疲れた。 (アンネマリー)お疲れ~。 んっ? 191 00:15:29,362 --> 00:15:33,633 お前 いつの間に…。 隠し通路使ったわよ。 192 00:15:33,633 --> 00:15:36,636 せめて俺がいる時だけに してくれない? 193 00:15:36,636 --> 00:15:38,638 ああ ごめんなさい。 194 00:15:38,638 --> 00:15:41,808 いかがわしい本とか 隠さないといけないものね? 195 00:15:41,808 --> 00:15:43,810 ね ねえし! あるわけねえし! 196 00:15:43,810 --> 00:15:47,313 正式に訪ねて来ても構わないのよ。 197 00:15:47,313 --> 00:15:50,483 こんな深夜に 自室を訪ねるなんて➡ 198 00:15:50,483 --> 00:15:53,986 他人にバレたら婚約確定でしょうね。 199 00:15:53,986 --> 00:15:56,489 ご配慮 ありがとうございます! 200 00:15:58,491 --> 00:16:01,160 (クリストファー)それで ルシアナちゃんは どうだった? 201 00:16:01,160 --> 00:16:04,664 (アンネマリー)医者の診察でも ルシアナちゃんは無傷よ。 202 00:16:04,664 --> 00:16:09,836 いや 魔王の攻撃を受けて 無傷なんてありえるのか? 203 00:16:09,836 --> 00:16:13,339 夫妻にも 心当たりがないか確認したけど➡ 204 00:16:13,339 --> 00:16:15,675 知らない としか…。 205 00:16:15,675 --> 00:16:19,679 やっぱり 聖女関連の何かなんかな? 206 00:16:19,679 --> 00:16:24,517 少なくとも魔力の少ない ルシアナちゃんは聖女ではないわ。 207 00:16:24,517 --> 00:16:28,187 聖女は入学時点で 魔法は使えないけど➡ 208 00:16:28,187 --> 00:16:31,858 魔力は強大なはずよ。 209 00:16:31,858 --> 00:16:36,796 《ゲームのシナリオ開始に向けて 色々な準備をしてきた。 210 00:16:36,796 --> 00:16:41,467 でも いざ始まってみると 異なる展開ばかり…》 211 00:16:41,467 --> 00:16:44,971 (クリストファー)で 結局 魔王は どうなったんだよ。 212 00:16:44,971 --> 00:16:46,973 (アンネマリー)わからないわよ。 213 00:16:46,973 --> 00:16:52,311 ゲームでは ヒロインが不思議な力に 目覚めて終わりのイベントだもの。 214 00:16:52,311 --> 00:16:56,148 そういえば ルトルバーグ夫妻が ルシアナちゃんの世話に➡ 215 00:16:56,148 --> 00:16:59,151 メイドを呼びたいって。 まぁ いいんじゃね? 216 00:16:59,151 --> 00:17:03,656 てか 会場に付き添いの使用人 いなかったのか? 217 00:17:03,656 --> 00:17:07,159 使用人は 屋敷にいるメイド1人だけらしいわ。 218 00:17:07,159 --> 00:17:10,830 貧乏貴族は伊達じゃないってか。 219 00:17:10,830 --> 00:17:14,500 (クリストファー)でも ルシアナちゃんのドレスは キマってたよな? 220 00:17:14,500 --> 00:17:17,837 本人も美人でエスコートはマクスウェル! 221 00:17:17,837 --> 00:17:20,006 めちゃくちゃ目立ってたし➡ 222 00:17:20,006 --> 00:17:23,843 今年の注目株と言われても 仕方ないよな~。 223 00:17:23,843 --> 00:17:27,680 《言われてみれば… あれだけ目立つ子なら➡ 224 00:17:27,680 --> 00:17:30,016 ゲームの主要キャラのはず。 225 00:17:30,016 --> 00:17:34,620 でも あんな可愛い子が 登場した覚えはないわ。 226 00:17:34,620 --> 00:17:39,458 ルシアナ・ルトルバーグ… 一体何者なの? 227 00:17:39,458 --> 00:17:45,631 んっ? ルシアナ・ルトルバーグ… どこかで聞いた気が…》 228 00:17:45,631 --> 00:17:49,468 それにしても ルシアナちゃんが無事で良かったよ。 229 00:17:49,468 --> 00:17:53,639 もし あのまま死んだりしてたら 悲劇でしかないもんな。 230 00:17:53,639 --> 00:17:55,808 なんてこと! 231 00:17:55,808 --> 00:18:00,146 ルシアナ・ルトルバーグって あの悲劇の少女 ルシアナ・ルトルバーグじゃない! 232 00:18:00,146 --> 00:18:04,483 って あんなに可愛くなってて 気づけるか! 233 00:18:04,483 --> 00:18:08,654 何だよ。 どういうこと? 悲劇の少女? 234 00:18:08,654 --> 00:18:12,658 (アンネマリー)ルシアナちゃんは ゲームの敵キャラだったのよ。 235 00:18:12,658 --> 00:18:16,829 スチルと容姿が違いすぎて 記憶が繋がらなかったの。 236 00:18:16,829 --> 00:18:20,166 (クリストファー)はぁ? (アンネマリー)魔王に魅入られ➡ 237 00:18:20,166 --> 00:18:25,504 ヒロインに返り討ちにされ 結局 魔王に殺されてしまう。 238 00:18:25,504 --> 00:18:31,711 それが 悲劇の少女… ルシアナ・ルトルバーグ。 239 00:18:34,947 --> 00:18:39,285 貧乏貴族の令嬢が 入学手続きに来たらしいぞ。 240 00:18:39,285 --> 00:18:43,789 あれと同学年なんて 恥ずかしくてしかたがないよ。 241 00:18:43,789 --> 00:18:47,293 服もだけど髪も肌もボロボロね。 242 00:18:47,293 --> 00:18:52,298 とても貴族とは思えない。 本当に嫌だわ。 243 00:18:52,298 --> 00:18:55,968 (アンネマリー)ゲームでのルシアナは 舞踏会にも行けず➡ 244 00:18:55,968 --> 00:19:01,140 父親も仕事のミスを隠そうと 罪を犯し 逮捕されてしまうの。 245 00:19:01,140 --> 00:19:05,645 学園も退学することになって…。 246 00:19:05,645 --> 00:19:08,648 きゃっ! 大丈夫? 247 00:19:08,648 --> 00:19:11,817 うん ありがとう。 248 00:19:11,817 --> 00:19:17,156 《私とは全然違う… 私の隣には誰もいない。 249 00:19:17,156 --> 00:19:21,327 私を助けてくれる人は誰もいない。 250 00:19:21,327 --> 00:19:29,168 悔しい… 妬ましい… ずるい ずるい ずるい》 251 00:19:29,168 --> 00:19:35,975 (魔王)ああ なんと美しい 嫉妬の涙。 私の手駒に相応しい。 252 00:19:39,278 --> 00:19:42,948 (クリストファー)それで死んじゃうって 悲劇すぎねえ? 253 00:19:42,948 --> 00:19:49,288 こんな話 本編にはないわ。 設定資料で書き下ろされた裏話よ。 254 00:19:49,288 --> 00:19:54,794 でも彼女の存在が ヒロインに聖女の自覚を持たせるの。 255 00:19:54,794 --> 00:20:01,634 魔王に心を弄ばれて殺された 最初にして唯一の犠牲者として。 256 00:20:01,634 --> 00:20:05,137 よくそんな重要キャラを 今まで忘れてたな。 257 00:20:05,137 --> 00:20:08,140 面目ないわ。 258 00:20:08,140 --> 00:20:10,976 まぁ でも確かに変だよな。 259 00:20:10,976 --> 00:20:14,313 悲劇の少女は 舞踏会 欠席したんだろ? 260 00:20:14,313 --> 00:20:16,315 そうなのよ! 261 00:20:16,315 --> 00:20:20,653 ゲームと現実で ルシアナ・ルトルバーグの境遇が 違いすぎるの。 262 00:20:20,653 --> 00:20:24,824 可憐なドレスを身に纏い 妖精姫と称され➡ 263 00:20:24,824 --> 00:20:27,493 マクスウェルにエスコートされる。 264 00:20:27,493 --> 00:20:34,667 まるでシナリオが ルシアナに都合よく 進んでいるような…。 265 00:20:34,667 --> 00:20:39,171 まさか ルシアナちゃんも転生者! 266 00:20:39,171 --> 00:20:44,844 クリストファー? ちょっと大事な話を している時に眠るなんて…。 267 00:20:44,844 --> 00:20:46,846 えっ? 何か…。 268 00:20:46,846 --> 00:20:49,014 (メロディのハミング) 269 00:20:49,014 --> 00:20:53,519 《アンネマリー:これは… 歌声? 子守唄? 270 00:20:53,519 --> 00:20:56,188 窓の外から…。 271 00:20:56,188 --> 00:21:00,359 魔法で音は 遮断しているはずなのに…》 272 00:21:00,359 --> 00:21:02,862 あっ! 273 00:21:07,533 --> 00:21:10,202 (アンネマリー)きれい…。 274 00:21:10,202 --> 00:21:13,539 《この粒子 まさか 魔力? 275 00:21:13,539 --> 00:21:16,709 この異常な眠気も この光のせい? 276 00:21:16,709 --> 00:21:21,547 あまりにも膨大で 白銀の色を持つ魔力。 277 00:21:21,547 --> 00:21:25,551 こんな事ができるのは ひとりしかいない》 278 00:21:25,551 --> 00:21:30,389 これが 聖女の… 力…? 279 00:21:30,389 --> 00:21:34,160 もう… だめ…。 280 00:21:34,160 --> 00:21:44,837 (メロディのハミング) 281 00:21:44,837 --> 00:21:47,006 ((舞花:うぅ~ いつも思うけど➡ 282 00:21:47,006 --> 00:21:50,843 ルシアナちゃんが可哀想だよ 杏奈お姉ちゃん。 283 00:21:50,843 --> 00:21:54,847 (杏奈)そうよね 舞花ちゃん。 ルシアナちゃんのハッピーエンドも➡ 284 00:21:54,847 --> 00:21:58,017 作ってくれないかしら。 (舞花)ねぇ~! 285 00:21:58,017 --> 00:22:00,519 (秀樹)そういえば 5番目の攻略対象➡ 286 00:22:00,519 --> 00:22:02,521 まだ出てこないのか? 287 00:22:02,521 --> 00:22:05,357 わかった さては5番目は魔王だな! 288 00:22:05,357 --> 00:22:07,860 (舞花)お兄ちゃん バカなの? 289 00:22:07,860 --> 00:22:10,696 あんた バカなの? っでだよ! 290 00:22:10,696 --> 00:22:15,034 (舞花)魔王が封印されていた ヴァナルガンド大森林の名前の由来は➡ 291 00:22:15,034 --> 00:22:18,037 ある有名な動物の別名なんだよ。 292 00:22:18,037 --> 00:22:22,541 北欧神話の フェンリル狼っていえば わかる? 293 00:22:22,541 --> 00:22:24,543 わかんね~よ! 294 00:22:24,543 --> 00:22:29,048 (舞花)フェンリルがモチーフの魔王は 狼の姿をしているの。 295 00:22:29,048 --> 00:22:32,251 だから 攻略対象には ならないんだよ))