1 00:00:03,010 --> 00:01:29,310 ♪♪~ 2 00:01:33,840 --> 00:01:36,740 (鳴き声) (アダム)ああ… 3 00:01:36,740 --> 00:01:40,410 あの大空を飛んでゆくツルのように— 4 00:01:40,410 --> 00:01:45,050 翼を広げ はるかな海の向こうの岸へと— 5 00:01:45,050 --> 00:01:49,790 ぼくは どんなにか飛んで行きたいと 夢みたことだろう… 6 00:01:49,790 --> 00:01:56,330 ♪♪~ 7 00:01:56,330 --> 00:01:58,830 ≪(ドアが開く音) っ! 8 00:02:01,570 --> 00:02:03,600 博士! 猿田博士!— 9 00:02:03,600 --> 00:02:05,840 博士! 10 00:02:05,840 --> 00:02:08,210 博士! ぼくの! ぼくの話を! 11 00:02:08,210 --> 00:02:10,940 ぼくの話を聞いてください! 12 00:02:10,940 --> 00:02:14,580 暴レテハダメ カプセルガ壊レマス 13 00:02:14,580 --> 00:02:18,920 外は その本に書いてあるような すばらしい所ではないぞ… 14 00:02:18,920 --> 00:02:21,890 青く広がる空 緑の草原… 15 00:02:21,890 --> 00:02:26,660 全てはもう書物と おまえの空想の中にしか存在せんのだ 16 00:02:26,660 --> 00:02:29,530 もしおまえがカプセルの外へ出たら… 17 00:02:29,530 --> 00:02:34,830 (アダム) 全ての細胞がバラバラに分解してしまう 何度も聞きました… けれど博士… 18 00:02:34,830 --> 00:02:40,000 なら ぼくはなぜ 世界を美しいと感じる 心を持っているんですか!? 19 00:02:40,000 --> 00:02:44,610 何も考えず 何も感じることのない ただの細胞の塊だったら— 20 00:02:44,610 --> 00:02:48,610 こんなにも外の世界へ出てみたいと 思うことは なかったでしょう… 21 00:02:48,610 --> 00:02:53,720 けれど博士! 全てのデータは 外へ出られないと告げておる 22 00:02:53,720 --> 00:02:56,950 だとしても! そうだとしても ぼくは外へ出たい! 23 00:02:56,950 --> 00:03:01,390 このカプセルの中で 何十年も 生かされているより 一瞬でもいい! 24 00:03:01,390 --> 00:03:04,930 外の空気に触れたい! 世界を この体で感じたい! 25 00:03:04,930 --> 00:03:08,830 生きるって そういうことのはずです! そうでしょう!? 博士! 26 00:03:23,180 --> 00:03:25,120 …わかった 27 00:03:25,120 --> 00:03:29,390 ロビタ 人工羊水を排出しろ 博士! 28 00:03:29,390 --> 00:03:33,260 イケマセン 博士 ソノヨウナコトハ… いいから指示に従え 29 00:03:33,260 --> 00:03:35,590 アダムは わしが作り出した命だ 30 00:03:35,590 --> 00:03:38,500 その命は今ここに… 生きておるのだ! 31 00:03:38,500 --> 00:03:41,200 (アラーム) 32 00:03:47,070 --> 00:03:49,010 臍帯チューブを外せ! ハイ 33 00:03:49,010 --> 00:03:59,350 ♪♪~ 34 00:03:59,350 --> 00:04:01,590 アダム! さあ出るがよい! 35 00:04:01,590 --> 00:04:04,190 これがおまえの望む「世界」だ! 36 00:04:11,160 --> 00:04:14,600 (深く息を吸う音) はぁ…! 37 00:04:14,600 --> 00:04:18,300 は… 博士… 博士! ぼくは… 38 00:04:18,300 --> 00:04:23,000 ぼくは… 外へ… 出た! 外へ出たんだ! 39 00:04:26,040 --> 00:04:27,980 あぁ… 40 00:04:27,980 --> 00:04:31,950 ぼくは… 外へ… 出た… 41 00:04:31,950 --> 00:04:34,180 (鳴き声) 42 00:04:34,180 --> 00:04:38,620 ぼくは… 飛べ… たんだ… 43 00:04:38,620 --> 00:04:46,300 ♪♪~ 44 00:04:46,300 --> 00:04:48,300 あぁ… 45 00:04:57,740 --> 00:05:02,050 西暦3403年 46 00:05:02,050 --> 00:05:06,550 地球は急速に死にかかっていた 47 00:05:06,550 --> 00:05:10,950 かつての豊かな自然の姿は既に消え— 48 00:05:10,950 --> 00:05:15,790 人類は その全てを地下へと持ち込んだ 49 00:05:15,790 --> 00:05:22,500 地下だけが 人類に残された最後の砦だった 50 00:05:22,500 --> 00:05:24,470 なぜだ! なぜ! 51 00:05:24,470 --> 00:05:26,740 なぜ成功させてくれん!? 52 00:05:26,740 --> 00:05:32,510 この死にゆく星に新たな生命をと 全てを できるかぎりの全てをやったはずだ! 53 00:05:32,510 --> 00:05:34,950 しかし… どんなにあがいても— 54 00:05:34,950 --> 00:05:37,910 人に生命の「創造」はできぬというのか…! 55 00:05:37,910 --> 00:05:40,810 奇跡は起こらぬというのか! 56 00:05:45,090 --> 00:05:47,090 ん…? 57 00:05:49,390 --> 00:05:51,390 光!? 58 00:05:54,130 --> 00:05:56,070 うぅっ! 59 00:05:56,070 --> 00:06:05,840 ♪♪~ 60 00:06:05,840 --> 00:06:10,450 何と言った!? 今 何と!? 「奇跡は起こる」 そう言ったのか!? 61 00:06:10,450 --> 00:06:13,350 なぜわしに そんなことを…! うぁっ! 62 00:06:19,820 --> 00:06:22,490 (スピーカー・ロビタ) 「博士 猿田博士! 博士!」 63 00:06:22,490 --> 00:06:24,430 ん? どうした? 64 00:06:24,430 --> 00:06:27,200 (ロビタ)「ドームニ接近中ノ生命 反応アリ— 65 00:06:27,200 --> 00:06:29,930 人間型ノ生命体 2体デス」 66 00:06:29,930 --> 00:06:32,500 ハッ ハッ ハッ ハッ…! 67 00:06:32,500 --> 00:06:34,700 タマミ! 頑張るんだ! ええ! 68 00:06:36,370 --> 00:06:39,280 うっ! マサト! マサト! 69 00:06:39,280 --> 00:06:41,580 逃げろタマミ! やつらが来る! 70 00:06:49,950 --> 00:06:52,050 っ! バリアー!? 71 00:07:01,030 --> 00:07:03,570 (タマミ マサト)はっ! 72 00:07:03,570 --> 00:07:05,900 安全 確認 73 00:07:05,900 --> 00:07:08,300 あ… あ…! 74 00:07:10,770 --> 00:07:13,040 うっ! タマミ! 75 00:07:13,040 --> 00:07:15,580 気付いたかね? う…!? 76 00:07:15,580 --> 00:07:20,020 君の放射能は除去した 足の傷も治療済みだ 77 00:07:20,020 --> 00:07:22,650 あの「ムーピー」も無事だよ っ! 78 00:07:22,650 --> 00:07:25,390 タマミはムーピーなんかじゃない! タマミは… 79 00:07:25,390 --> 00:07:27,390 フン… 80 00:07:29,090 --> 00:07:35,300 人類が50年前の惑星探査の際 シリウス12番星から連れて帰ったのが— 81 00:07:35,300 --> 00:07:37,970 不定形生物のムーピーだった 82 00:07:37,970 --> 00:07:42,740 彼らは どんな過酷な自然環境でも 生きられる強い生命力と— 83 00:07:42,740 --> 00:07:49,210 人間の幻想を具象化するという 特殊な能力を持っていたのだ 84 00:07:49,210 --> 00:07:52,980 彼らは どんな姿にも 変化することができたので— 85 00:07:52,980 --> 00:07:58,320 爆発的な人気で 家庭内へと浸透していった 86 00:07:58,320 --> 00:08:02,990 しかし… ムーピーの作る幻想世界に逃避したまま— 87 00:08:02,990 --> 00:08:06,530 日常生活を送る人々が続出し— 88 00:08:06,530 --> 00:08:11,370 ムーピーは害獣として 世界中で「完全駆除」が義務となり— 89 00:08:11,370 --> 00:08:15,570 強制排除の中 絶滅していった… 90 00:08:18,240 --> 00:08:20,740 助けてくれたことは感謝する 91 00:08:20,740 --> 00:08:24,610 しかし  あんたもおれから タマミを奪うつもりなら…! 92 00:08:24,610 --> 00:08:29,450 体制側の人間がムーピーと逃避行… 管理局が許しはしないぞ 93 00:08:29,450 --> 00:08:32,190 うるさい! それでもおれはタマミのことを! 94 00:08:32,190 --> 00:08:35,790 わかっておる 少なくとも わしは君の敵じゃあない 95 00:08:35,790 --> 00:08:39,190 だがそれも 条件次第だ っ!? 96 00:08:42,930 --> 00:08:49,570 博士 先ホドカラ地下都市ヤマトと 他ノ都市トノ間デ 膨大ナ量ノ交信ガ 97 00:08:49,570 --> 00:08:53,010 コノヨウナコトハ前例ガアリマセン 調ベタホウガ… 98 00:08:53,010 --> 00:08:57,410 地下都市の連中が何をしようが わしの知ったことじゃない 99 00:08:57,410 --> 00:09:00,920 これは…! これは… いったい… 100 00:09:00,920 --> 00:09:03,450 全てわしが作り出した生命じゃよ 101 00:09:03,450 --> 00:09:07,720 じゃが いまだに一体たりとも 完全な生命体は作り出せぬ 102 00:09:07,720 --> 00:09:09,660 全ては未完成のままだ 103 00:09:09,660 --> 00:09:11,960 っ! 思い出したぞ! 104 00:09:11,960 --> 00:09:17,830 「猿田博士」! 違法な人工生命研究を行い その権威も身分も剥奪 105 00:09:17,830 --> 00:09:20,140 無期限で地下都市より追放された… 106 00:09:20,140 --> 00:09:22,370 わしは追放されたのではない 107 00:09:22,370 --> 00:09:26,240 研究のために 自ら地下都市を出てきたのだ 108 00:09:26,240 --> 00:09:31,550 人類の再生は あくまで地上で行うべきだと信じてな 109 00:09:31,550 --> 00:09:33,550 うっ! 110 00:09:37,020 --> 00:09:39,390 あっ… タマミ! 111 00:09:39,390 --> 00:09:42,990 タマミ しっかりしろ! なんでこんなところに! 112 00:09:42,990 --> 00:09:46,200 そのムーピーの疲労は極限に達しておる 113 00:09:46,200 --> 00:09:50,830 この培養液はムーピーの母星と 同じ環境を再現したものだ 114 00:09:50,830 --> 00:09:53,800 この状態を保てば やがて回復する 115 00:09:53,800 --> 00:09:56,800 本当に回復するのか? 約束しよう 116 00:09:59,040 --> 00:10:02,940 さっき 敵ではないと言ったな その条件とは何だ? 117 00:10:07,420 --> 00:10:09,520 …ん? あれは!? 118 00:10:11,290 --> 00:10:13,960 フン… 世捨て人の猿田か… 119 00:10:13,960 --> 00:10:16,460 フッ これは おあつらえ向きだ 120 00:10:19,530 --> 00:10:23,200 何だって!? この星は今 死にかけておる 121 00:10:23,200 --> 00:10:26,440 この星に残されたのは人類だけだ 122 00:10:26,440 --> 00:10:30,370 わしは この星に生命を蘇らせたいのだ 123 00:10:30,370 --> 00:10:34,540 そのために あんたはタマミを 実験台に差し出せって言うのか! 124 00:10:34,540 --> 00:10:40,820 実験台ではない!ムーピーの生命力を基に 新たな生態系を創造するのだ! 125 00:10:40,820 --> 00:10:44,750 そんなこと できっこない! 人間は神様じゃないんだ! 126 00:10:44,750 --> 00:10:48,460 いいや! わしは今まで 見落としておったのだ! 127 00:10:48,460 --> 00:10:52,230 ムーピーに その可能性があることを! 128 00:10:52,230 --> 00:10:58,030 彼らの強じんな生命力を基にすれば 新たな生命を誕生させることができる! 129 00:10:58,030 --> 00:11:01,910 断る! あんたの妄想につきあうつもりはない! 130 00:11:01,910 --> 00:11:05,210 彼女を連れて すぐに出ていく! 131 00:11:05,210 --> 00:11:09,010 あっ! ん!? (ロビタ)「未確認ノエアカー 急速接近中」 132 00:11:13,850 --> 00:11:16,650 フ… 自動防衛システムか! 133 00:11:27,200 --> 00:11:32,040 何の用だ? フン… 熱烈歓迎に感謝するぜ 猿田博士 134 00:11:32,040 --> 00:11:36,510 わしを知っておるのか? 当局で あんたを知らんやつはいない 135 00:11:36,510 --> 00:11:39,880 ロック! っ! 山之辺 おまえ…! 136 00:11:39,880 --> 00:11:44,250 フフッハハハハ…! おまえも ここに逃げていたとは… 137 00:11:44,250 --> 00:11:47,220 とぼけるな! おれとタマミを捕まえに来たんだろう! 138 00:11:47,220 --> 00:11:50,450 おっと! でなければ おまえのような特別管理官が… 139 00:11:50,450 --> 00:11:52,960 お おい! 地上に来るはずはない! 140 00:11:52,960 --> 00:11:55,360 待て おれの話を… うるさい! 141 00:11:57,790 --> 00:12:00,660 ぐっ…! よせ! 勘違いするな! 142 00:12:00,660 --> 00:12:02,900 おれは おまえたちを 捕まえに来たんじゃない! 143 00:12:02,900 --> 00:12:05,840 おれも逃げてきたのさ… 地下都市ヤマトから! 144 00:12:05,840 --> 00:12:10,940 なっ 何だと!? フッフフフ… フフフ… 145 00:12:10,940 --> 00:12:12,940 戦争じゃと!? 146 00:12:12,940 --> 00:12:17,750 ああ… 地下都市間戦争の勃発だ ばかな! 147 00:12:17,750 --> 00:12:20,750 そのばかな結論を コンピューターが はじき出した! 148 00:12:20,750 --> 00:12:24,020 コンピューター同士の戦争の結果は わかりきっている… 149 00:12:24,020 --> 00:12:27,590 双方同時殲滅だ! 双方同時!? 150 00:12:27,590 --> 00:12:30,960 一方が消えれば 残った一方も消滅する…! 151 00:12:30,960 --> 00:12:33,860 それがやつらの「冷たい方程式」なのさ 152 00:12:33,860 --> 00:12:36,230 街はどうなる! そこに住む人々は! 153 00:12:36,230 --> 00:12:39,870 何も知らず全滅… それはそれで幸せかもしれん 154 00:12:39,870 --> 00:12:42,510 止めることはできなかったのか!? おまえたちなら… 155 00:12:42,510 --> 00:12:46,480 できることは全てやった! もはや我々に手段はない! 156 00:12:46,480 --> 00:12:49,310 だからこうして… 逃げてきたのさ! 157 00:12:49,310 --> 00:12:51,310 フッ… フフフ… 158 00:12:51,310 --> 00:12:55,910 もうすぐゼロ・アワーだ! フッ フハハハハッ…! 159 00:13:00,890 --> 00:13:05,290 (震動) 160 00:13:14,470 --> 00:13:16,810 おぉ…! あ…! 161 00:13:16,810 --> 00:13:26,280 ♪♪~ 162 00:13:26,280 --> 00:13:28,280 ぐっ…! 163 00:13:28,280 --> 00:13:31,690 なぜコンピューターなどに未来を託した! 164 00:13:31,690 --> 00:13:34,960 なぜ人間が判断しなかったのだ! 165 00:13:34,960 --> 00:13:38,760 (ロビタ)世界中ノ地下都市デ 巨大震動 確認 166 00:13:41,630 --> 00:13:44,200 (ロビタ)消滅— 167 00:13:44,200 --> 00:13:46,500 消滅 消滅 168 00:13:46,500 --> 00:13:49,410 どうして! 何の関係もない都市まで! 169 00:13:49,410 --> 00:13:53,880 どこか一つ生き残れば そこが勝利者となるからな 170 00:13:53,880 --> 00:13:57,380 人類は全て消滅してしまった… 171 00:14:02,250 --> 00:14:04,190 ≪(足音) あ… 172 00:14:04,190 --> 00:14:06,190 マサト! 173 00:14:08,830 --> 00:14:11,260 どうしたの? タマミ… 174 00:14:11,260 --> 00:14:14,800 管理コンピューターが… 戦争を始めて…— 175 00:14:14,800 --> 00:14:17,470 全て消滅した…! そんな! 176 00:14:17,470 --> 00:14:20,270 生き残ったのはドームのぼくらだけだ… 177 00:14:20,270 --> 00:14:23,910 ぼくらもやがて放射能にやられて… 死んでゆくんだ! 178 00:14:23,910 --> 00:14:26,810 そして 地球という星は…! 179 00:14:26,810 --> 00:14:28,750 マサト… あっ… 180 00:14:28,750 --> 00:14:33,420 私たちは まだ生きている きっと何か助かる方法があるわ 181 00:14:33,420 --> 00:14:35,420 最後まで諦めないで… 182 00:14:37,290 --> 00:14:41,620 そうだね… ぼくもできることを考えてみるよ… 183 00:14:41,620 --> 00:14:44,330 ≪(ドアの開閉音) マサト… 184 00:14:44,330 --> 00:14:47,630 (ロック) なるほど 山之辺が夢中になるわけだ 185 00:14:47,630 --> 00:14:49,700 こんな美人に化けりゃあなあ… 186 00:14:49,700 --> 00:14:53,000 あなた… 誰!? 来ないで! そう嫌うなよ 187 00:14:53,000 --> 00:14:57,240 おれはロケットで地球から脱出する おまえも一緒に来てもらおう 188 00:14:57,240 --> 00:15:00,780 あっ! 宇宙の長旅には連れ合いが必要なんだ 189 00:15:00,780 --> 00:15:03,580 おれは力ずくでも おまえを連れていく 190 00:15:03,580 --> 00:15:06,880 すぐ準備してくるからな 待ってろよ! 191 00:15:06,880 --> 00:15:08,880 マサト…! 192 00:15:16,390 --> 00:15:19,300 あ… 193 00:15:19,300 --> 00:15:21,660 ここはロケットの格納庫… 194 00:15:21,660 --> 00:15:26,400 そうだ! ロケットに乗って宇宙へ出れば まだ住めるコロニーが1か所くらい… 195 00:15:26,400 --> 00:15:29,670 あいにくだが このロケットは予約済みでね 196 00:15:29,670 --> 00:15:33,010 ロック! こいつは おれが使わせてもらう 197 00:15:33,010 --> 00:15:35,280 あのタマミとかいうムーピーも連れてな 198 00:15:35,280 --> 00:15:37,710 タマミを!? ムーピーがいれば— 199 00:15:37,710 --> 00:15:40,380 宇宙の孤独に 押しつぶされることもないからな! 200 00:15:40,380 --> 00:15:43,090 そんなこと… させるか! 201 00:15:43,090 --> 00:15:46,290 (銃声) う う… 202 00:15:46,290 --> 00:15:49,290 ロック… きさ…ま… 203 00:15:50,960 --> 00:15:53,230 フン… ムーピーを! 204 00:15:53,230 --> 00:15:56,130 ≪(走り去る足音) 205 00:15:56,130 --> 00:16:19,160 ♪♪~ 206 00:16:19,160 --> 00:16:21,560 (アラーム) 地殻変動か! 207 00:16:21,560 --> 00:16:23,930 地球が悲鳴をあげておる…! 208 00:16:23,930 --> 00:16:26,830 …うっ! 今度は何だ!? 209 00:16:26,830 --> 00:16:29,830 ココハ危険デス 早クB-2ブロックヘ 210 00:16:29,830 --> 00:16:31,830 うるさい! どけ! 211 00:16:38,270 --> 00:16:41,180 (カプセルが割れる音) 212 00:16:41,180 --> 00:16:43,380 あ… あぁっ! 213 00:16:46,880 --> 00:16:48,890 う… 214 00:16:48,890 --> 00:16:50,890 マサト… 215 00:17:00,330 --> 00:17:03,970 フィメール起動! マサトとロックを ここへ誘導せよ! 216 00:17:03,970 --> 00:17:06,840 ロビタ ロビタ! 応答しろ! 217 00:17:06,840 --> 00:17:09,540 ん? 震動が止まった… 218 00:17:09,540 --> 00:17:12,340 (モニター音声)「放射能圧 上昇中」 なに!? 219 00:17:12,340 --> 00:17:17,210 (モニター音声)「汚染レベル3 危険レベル到達まで あと120分」 220 00:17:17,210 --> 00:17:19,220 な…! 221 00:17:19,220 --> 00:17:21,550 うっ… ゴホッ… 222 00:17:21,550 --> 00:17:24,050 ムーピーはどこだ? どこへ行った…!? 223 00:17:32,700 --> 00:17:36,400 (NG音) だめだ! どうしても放射能の遮断ができん! 224 00:17:36,400 --> 00:17:39,200 ≪(ドアが開く音) ロビタ いったい何…! 225 00:17:39,200 --> 00:17:42,010 タマミくん! マサトは…— 226 00:17:42,010 --> 00:17:44,070 マサトは… どこ… 227 00:17:44,070 --> 00:17:47,510 タマミくん なぜ外へ! カプセルが割れて… 228 00:17:47,510 --> 00:17:49,950 すぐに戻らんと君の体は… 229 00:17:49,950 --> 00:17:53,850 (モニター・フィメール) 「山之辺マサトヲ確認シマシタ」 マサト! 230 00:17:53,850 --> 00:17:57,790 (フィメール)「生命活動停止 レイガンニヨル胸部破損」 231 00:17:57,790 --> 00:18:00,290 何じゃと!? は…! 232 00:18:00,290 --> 00:18:02,230 タマミくん! 233 00:18:02,230 --> 00:18:04,190 マサト… ウソよね… 234 00:18:04,190 --> 00:18:06,930 返事をして… 冗談でしょ… 235 00:18:06,930 --> 00:18:08,870 ねえ… マサト… 236 00:18:08,870 --> 00:18:12,240 マサト! 返事をして! マサト! 237 00:18:12,240 --> 00:18:15,040 彼を助けたいかね? はっ…! 238 00:18:15,040 --> 00:18:16,970 一つだけ方法がある 239 00:18:16,970 --> 00:18:21,710 君にとっては命取りになるかもしれんが 彼を救うことはできる 240 00:18:21,710 --> 00:18:23,680 本当に… 助かるの!? 241 00:18:23,680 --> 00:18:26,150 約束しよう 242 00:18:26,150 --> 00:18:30,690 (モニター音声) 「放射能汚染レベル4 汚染区域75%」 243 00:18:30,690 --> 00:18:39,860 ♪♪~ 244 00:18:39,860 --> 00:18:45,170 タマミくん この実験の後 君は多分 今の姿を維持できんだろう 245 00:18:45,170 --> 00:18:47,870 いいんです… マサトが助かれば… 246 00:18:52,510 --> 00:18:54,540 マサト… 247 00:18:54,540 --> 00:18:58,940 君は全ての生命の母となり… この地に蘇るのだ! 248 00:19:14,660 --> 00:19:17,930 ハァ… ハァ… ハ…! 249 00:19:17,930 --> 00:19:20,840 捜したぜ 博士 250 00:19:20,840 --> 00:19:23,240 ムーピーを渡してもらおうか! 251 00:19:23,240 --> 00:19:27,940 撃ちたければ撃て この作業が 完了しなければ わしらも終わりだ 252 00:19:27,940 --> 00:19:32,380 どういう意味だ!? 我々はドーム内の放射能汚染によって— 253 00:19:32,380 --> 00:19:35,950 最大被ばく値を超えておる 放射能汚染だと!? 254 00:19:35,950 --> 00:19:38,390 君もわしも すでに助からん… 255 00:19:38,390 --> 00:19:41,290 君にも自覚症状があるはずだ 256 00:19:41,290 --> 00:19:44,190 じゃが このタマミくんのデータを基に— 257 00:19:44,190 --> 00:19:47,500 ロビタに新しい生命プログラムを 実行させれば— 258 00:19:47,500 --> 00:19:50,370 我々は蘇る可能性がある! 259 00:19:50,370 --> 00:19:53,000 ロビタ? やつは おれが壊した… 260 00:19:53,000 --> 00:19:56,670 なんじゃと!? 邪魔だったんでレイガンで撃っちまった! 261 00:19:56,670 --> 00:19:59,910 ロビタがいなければ このプログラムは完成しない! 262 00:19:59,910 --> 00:20:03,610 全て 全て水の泡だ! アッハハハ! 263 00:20:03,610 --> 00:20:08,420 そうか おれは最後の助かる手段を 自分でつぶしちまったわけか! 264 00:20:08,420 --> 00:20:11,620 アッハハハハハ…! 265 00:20:11,620 --> 00:20:14,590 こいつは傑作だ! ハハハハ…! 266 00:20:14,590 --> 00:20:17,390 (モニター音声)「データ採取コンプリート」 267 00:20:23,630 --> 00:20:26,830 フン これがあの女の成れの果てか… 268 00:20:37,550 --> 00:20:39,750 うっ… クソッ! 269 00:20:56,000 --> 00:20:58,100 あ… うぅ… 270 00:20:59,800 --> 00:21:01,800 あ あれは…! 271 00:21:06,580 --> 00:21:08,610 う… あぁ まさか…! 272 00:21:08,610 --> 00:21:17,750 ♪♪~ 273 00:21:17,750 --> 00:21:20,750 か 彼が… 彼が…! 274 00:21:26,000 --> 00:21:27,930 あ… 275 00:21:27,930 --> 00:21:30,600 ぼ… ぼくはいったい… 276 00:21:30,600 --> 00:21:32,870 そうだ… ロックに… 277 00:21:32,870 --> 00:21:34,800 はっ… 傷が! 278 00:21:34,800 --> 00:21:39,710 鳥が言った「奇跡」とは… 君だったのか… 279 00:21:39,710 --> 00:21:41,880 博士! 280 00:21:41,880 --> 00:21:45,180 それに気付かず… わしは タマミくんを… 281 00:21:47,650 --> 00:21:53,020 タマミくんだ… 死んだ君を蘇らせようと 自ら進んで…— 282 00:21:53,020 --> 00:21:58,460 実験に協力してくれた… 元に戻れぬことを覚悟でな… 283 00:21:58,460 --> 00:22:00,530 なんてことを…! 284 00:22:00,530 --> 00:22:04,870 このドームは 放射能で汚染されてしまった… 285 00:22:04,870 --> 00:22:07,200 わしもじき… 死ぬ… 286 00:22:07,200 --> 00:22:10,570 だが 君らは生き延びろ… 287 00:22:10,570 --> 00:22:15,060 不死の君なら 生命を再生できる… 288 00:22:15,810 --> 00:22:20,320 頼みがある… わしの… 体を…— 289 00:22:20,320 --> 00:22:22,790 ロケットで打ち上げてくれ… 290 00:22:22,790 --> 00:22:25,520 地球の… 衛星軌道から…— 291 00:22:25,520 --> 00:22:29,820 この星の復活を… 見守り…たい… 292 00:22:35,130 --> 00:22:37,130 博士…! 293 00:22:43,540 --> 00:22:48,710 初めてだな… こんなに すがすがしいと思ったのは… 294 00:22:48,710 --> 00:22:51,410 フ… フフ… 295 00:22:51,410 --> 00:23:10,800 ♪♪~ 296 00:23:10,800 --> 00:23:14,300 もうぼくたちだけだ この地球には… 297 00:23:17,640 --> 00:23:20,420 返事をしてくれ タマミ… 298 00:23:21,380 --> 00:24:58,080 ♪♪~ 299 00:25:02,160 --> 00:25:06,120 三十億年の孤独 300 00:25:06,120 --> 00:25:12,620 地球上には 人間はおろか 獣も 鳥も 魚も 虫も 301 00:25:12,620 --> 00:25:16,140 細菌すらも存在しなかった 302 00:25:16,260 --> 00:25:21,360 生きとし生けるものは その男ひとりだった 303 00:25:21,500 --> 00:25:25,180 なんで俺なんだ なんで俺だけ死なない! 304 00:25:25,320 --> 00:25:28,220 なんで俺だけ 生き続けなければならないんだ! 305 00:25:28,220 --> 00:25:30,220