1 00:00:03,310 --> 00:00:05,310 (吉田)沙優! 2 00:00:08,650 --> 00:00:11,650 いったい どこに行ってたの!! 3 00:00:11,650 --> 00:00:13,650 アンタのせいで 4 00:00:11,650 --> 00:00:13,650 いらないうわさが流れて➡ 5 00:00:13,650 --> 00:00:15,990 大変だったのよ! 6 00:00:15,990 --> 00:00:19,990 (一颯)か 母さん! 7 00:00:15,990 --> 00:00:19,990 お客様もいるから そのへんで。 8 00:00:23,660 --> 00:00:27,330 沙優を長いこと保護してくれた 9 00:00:23,660 --> 00:00:27,330 吉田さん。 10 00:00:27,330 --> 00:00:29,930 僕が無理言って 11 00:00:27,330 --> 00:00:29,930 ついてきてもらったんだ。 12 00:00:32,340 --> 00:00:34,640 保護 ね。 13 00:02:22,220 --> 00:02:27,560 沙優。 14 00:02:22,220 --> 00:02:27,560 (沙優)大丈夫。 行こう。 15 00:02:27,560 --> 00:02:32,230 どうぞ 中に。 16 00:02:32,230 --> 00:02:34,230 はい。 17 00:02:56,190 --> 00:03:00,530 で? 結局 あなたは 18 00:02:56,190 --> 00:03:00,530 何がしたかったわけ? 19 00:03:00,530 --> 00:03:04,870 これだけ長期間 家出して 20 00:03:00,530 --> 00:03:04,870 家族に迷惑かけて➡ 21 00:03:04,870 --> 00:03:08,870 家にいたときだって 22 00:03:04,870 --> 00:03:08,870 迷惑かけられっぱなしだったのに。 23 00:03:11,870 --> 00:03:17,210 ホントに何がしたいのかわからない。 24 00:03:17,210 --> 00:03:19,550 してないくせいに。 25 00:03:19,550 --> 00:03:21,550 なんですって? 26 00:03:21,550 --> 00:03:23,890 わかろうともしてないくせに。 27 00:03:23,890 --> 00:03:27,890 わからないわよ 28 00:03:23,890 --> 00:03:27,890 あなたが考えてることなんて。 29 00:03:27,890 --> 00:03:30,890 だって あなた 30 00:03:27,890 --> 00:03:30,890 何も言わないものね。 31 00:03:30,890 --> 00:03:36,230 私が出ていった日 母さんが 32 00:03:30,890 --> 00:03:36,230 私に何て言ったか覚えてる? 33 00:03:36,230 --> 00:03:40,900 なんだったかしらね。 34 00:03:36,230 --> 00:03:40,900 覚えてないわ。 35 00:03:40,900 --> 00:03:43,570 ほら やっぱり。 36 00:03:43,570 --> 00:03:47,580 母さんは 私のことなんて 37 00:03:43,570 --> 00:03:47,580 どうでもいいんじゃん。 38 00:03:47,580 --> 00:03:50,850 わかろうとする 39 00:03:47,580 --> 00:03:50,850 努力すらしてくれないじゃん。 40 00:03:50,850 --> 00:03:55,180 帰ってくるなり 41 00:03:50,850 --> 00:03:55,180 私に文句を言うわけね。 42 00:03:55,180 --> 00:03:58,850 家出も 43 00:03:55,180 --> 00:03:58,850 家族を困らせて憂さ晴らし? 44 00:03:58,850 --> 00:04:01,520 違う! 45 00:04:01,520 --> 00:04:04,530 私は…。 46 00:04:04,530 --> 00:04:09,530 私はただ 47 00:04:04,530 --> 00:04:09,530 母さんから逃げ出したかっただけ。 48 00:04:09,530 --> 00:04:12,200 私のことを 49 00:04:09,530 --> 00:04:12,200 わかろうともしてくれない➡ 50 00:04:12,200 --> 00:04:14,540 母さんから。 51 00:04:14,540 --> 00:04:18,540 私のたった1人の友達を…。 52 00:04:18,540 --> 00:04:24,540 私が… 殺したんじゃないか 53 00:04:18,540 --> 00:04:24,540 とか言う母さんから。 54 00:04:26,550 --> 00:04:30,550 だからって 55 00:04:26,550 --> 00:04:30,550 家出してどうなるっていうのよ。 56 00:04:30,550 --> 00:04:32,890 子どもが1人で外に出たって➡ 57 00:04:32,890 --> 00:04:35,560 何にもできることなんか 58 00:04:32,890 --> 00:04:35,560 ないでしょうに。 59 00:04:35,560 --> 00:04:39,230 それは…。 60 00:04:39,230 --> 00:04:43,560 《それでも 逃げ出すしか 61 00:04:39,230 --> 00:04:43,560 なかったんじゃないか。 62 00:04:43,560 --> 00:04:49,240 そして沙優に 逃げ出すという 63 00:04:43,560 --> 00:04:49,240 選択肢しか残さなかったのは➡ 64 00:04:49,240 --> 00:04:51,170 この母親だ》 65 00:04:51,170 --> 00:04:54,510 挙句の果てに こんな 66 00:04:51,170 --> 00:04:54,510 どこの誰ともわからない➡ 67 00:04:54,510 --> 00:04:58,850 男の家で世話になって… ハァ。 68 00:04:58,850 --> 00:05:02,180 ここまで連れてくるってのは 69 00:04:58,850 --> 00:05:02,180 どういうことなの? 70 00:05:02,180 --> 00:05:05,520 どれだけ私に 71 00:05:02,180 --> 00:05:05,520 恥をかかせるつもりなのよ。 72 00:05:05,520 --> 00:05:09,190 吉田さんは 私のために 73 00:05:05,520 --> 00:05:09,190 ついてきてくれたんだよ。 74 00:05:09,190 --> 00:05:11,190 あなたのため? 75 00:05:11,190 --> 00:05:14,530 よその家庭の事情に 76 00:05:11,190 --> 00:05:14,530 首を突っ込んでいるだけでしょ。 77 00:05:14,530 --> 00:05:18,200 母さん 失礼だよ。 78 00:05:14,530 --> 00:05:18,200 一颯は黙っていて! 79 00:05:18,200 --> 00:05:20,200 だいたい保護って何よ。 80 00:05:20,200 --> 00:05:23,540 要は 女子高生を 81 00:05:20,200 --> 00:05:23,540 家に連れ込んだだけでしょう。 82 00:05:23,540 --> 00:05:27,540 母さん! 83 00:05:23,540 --> 00:05:27,540 あなたは 84 00:05:23,540 --> 00:05:27,540 黙っててって言ってるでしょ! 85 00:05:27,540 --> 00:05:31,550 仰るとおりです。 86 00:05:31,550 --> 00:05:36,550 私も もちろん 87 00:05:31,550 --> 00:05:36,550 犯罪行為だと理解したうえで➡ 88 00:05:36,550 --> 00:05:40,220 沙優を家に置いていました。 89 00:05:40,220 --> 00:05:43,220 なんで 90 00:05:40,220 --> 00:05:43,220 こんな人を連れてきたのよ。 91 00:05:43,220 --> 00:05:45,230 それは…。 92 00:05:45,230 --> 00:05:48,560 自覚していればいい 93 00:05:45,230 --> 00:05:48,560 ってものじゃないのよ。 94 00:05:48,560 --> 00:05:50,860 ただの犯罪者じゃない。 95 00:05:52,830 --> 00:05:57,510 いつもいつも…。 96 00:05:52,830 --> 00:05:57,510 (机をたたく音) 97 00:05:57,510 --> 00:05:59,840 いつもいつも! 98 00:05:57,510 --> 00:05:59,840 (机をたたく音) 99 00:05:59,840 --> 00:06:02,840 私の大切な人を 100 00:05:59,840 --> 00:06:02,840 ないがしろにして! 101 00:06:02,840 --> 00:06:05,180 話も聞かないで罵倒して! 102 00:06:05,180 --> 00:06:07,780 そういうところが嫌いなの!! 103 00:06:14,860 --> 00:06:20,860 吉田さんは… 104 00:06:14,860 --> 00:06:20,860 私のこと 大切にしてくれたよ。 105 00:06:20,860 --> 00:06:27,200 この家から逃げて 逃げて…。 106 00:06:27,200 --> 00:06:30,200 本当につらいことから 107 00:06:27,200 --> 00:06:30,200 逃げ出すために➡ 108 00:06:30,200 --> 00:06:35,880 他のつらいことは耐えなきゃって 109 00:06:30,200 --> 00:06:35,880 毎日思いながら。 110 00:06:35,880 --> 00:06:42,580 本当は 自分のしてることが 111 00:06:35,880 --> 00:06:42,580 嫌で嫌で たまらなかった。 112 00:06:44,550 --> 00:06:48,220 吉田さんは そんな私の 113 00:06:44,550 --> 00:06:48,220 すべてを否定したうえで➡ 114 00:06:48,220 --> 00:06:52,490 受け入れてくれて 115 00:06:48,220 --> 00:06:52,490 ここに居てもいいんだって➡ 116 00:06:52,490 --> 00:06:56,190 ここに居たいって思える場所を 117 00:06:52,490 --> 00:06:56,190 与えてくれたんだよ。 118 00:07:01,840 --> 00:07:07,840 吉田さんは 私を ちゃんと 119 00:07:01,840 --> 00:07:07,840 1人の人間として見てくれた。 120 00:07:07,840 --> 00:07:11,840 母さんとは違って まるで 121 00:07:07,840 --> 00:07:11,840 本当の家族みたいに。 122 00:07:14,520 --> 00:07:18,850 なによ それ…。 123 00:07:18,850 --> 00:07:21,190 (机をたたく音) 124 00:07:21,190 --> 00:07:26,530 私の! 苦労も! 知らないで! 125 00:07:21,190 --> 00:07:26,530 (机をたたく音) 126 00:07:26,530 --> 00:07:28,860 フーッ フーッ。 127 00:07:28,860 --> 00:07:31,870 あなたのせいで 128 00:07:28,860 --> 00:07:31,870 私が どれだけのものを➡ 129 00:07:31,870 --> 00:07:35,200 失ってきたかも知らないくせに! 130 00:07:35,200 --> 00:07:40,500 本当に… 131 00:07:35,200 --> 00:07:40,500 あなたなんて産むんじゃなかった。 132 00:07:53,490 --> 00:07:56,820 (泣き声) 133 00:07:56,820 --> 00:07:58,820 フンッ。 134 00:08:05,170 --> 00:08:09,500 《違う 俺が今すべきことは…》 135 00:08:09,500 --> 00:08:16,500 (泣き声) 136 00:08:22,850 --> 00:08:24,850 フゥー。 137 00:08:33,190 --> 00:08:36,200 いいかげんにしてください。 138 00:08:36,200 --> 00:08:51,150 (時計の音) 139 00:08:51,150 --> 00:08:53,480 《不思議な感覚だ。 140 00:08:53,480 --> 00:08:57,490 反射的に沙優の母親に 141 00:08:53,480 --> 00:08:57,490 水をかけそうになって➡ 142 00:08:57,490 --> 00:09:00,150 それを 143 00:08:57,490 --> 00:09:00,150 なんとかこらえたところから➡ 144 00:09:00,150 --> 00:09:06,160 俺の体の中には 145 00:09:00,150 --> 00:09:06,160 同時に2つの感情が混在している。 146 00:09:06,160 --> 00:09:09,500 腹の奥で沸き立つ感情と➡ 147 00:09:09,500 --> 00:09:14,840 それを上から押しつぶすような 148 00:09:09,500 --> 00:09:14,840 静かな感情。 149 00:09:14,840 --> 00:09:19,240 俺は明確に怒り 150 00:09:14,840 --> 00:09:19,240 そして落ち着いている》 151 00:09:23,510 --> 00:09:26,510 《生まれてくることに 152 00:09:23,510 --> 00:09:26,510 自由意志などない。 153 00:09:26,510 --> 00:09:29,180 父親と母親が結びついて➡ 154 00:09:29,180 --> 00:09:33,520 子どもの意志など関係なく 155 00:09:29,180 --> 00:09:33,520 子どもは生まれてくる。 156 00:09:33,520 --> 00:09:37,530 だが その生に対する責任は➡ 157 00:09:37,530 --> 00:09:41,200 子ども自身が 158 00:09:37,530 --> 00:09:41,200 負うべきなのだろうか。 159 00:09:41,200 --> 00:09:45,530 否。 だと俺は思う。 160 00:09:45,530 --> 00:09:49,200 自分の命に対する責任。 161 00:09:49,200 --> 00:09:52,540 本当の意味で 162 00:09:49,200 --> 00:09:52,540 そんなものの実感を得るのは➡ 163 00:09:52,540 --> 00:09:55,210 誰だって大人になってからだ。 164 00:09:55,210 --> 00:09:59,550 断じて まだ精神も 165 00:09:55,210 --> 00:09:59,550 成熟しきっていない子どもが➡ 166 00:09:59,550 --> 00:10:03,550 1人で背負いきれるような 167 00:09:59,550 --> 00:10:03,550 ものではない。 168 00:10:03,550 --> 00:10:05,890 だというのに。 169 00:10:05,890 --> 00:10:12,590 それを知らぬまま 沙優は 170 00:10:05,890 --> 00:10:12,590 あがいて あがいて…》 171 00:10:14,900 --> 00:10:17,230 《そして 傷つき続けた。 172 00:10:17,230 --> 00:10:21,230 俺が 今すべきことは…》 173 00:10:26,240 --> 00:10:28,580 親が子どもを選べないのなら➡ 174 00:10:28,580 --> 00:10:32,250 同じように 175 00:10:28,580 --> 00:10:32,250 子どもだって親を選べない。 176 00:10:32,250 --> 00:10:39,250 どうあっても沙優の親は… 177 00:10:32,250 --> 00:10:39,250 あなたしかいないんです。 178 00:10:39,250 --> 00:10:45,260 子どもは 親に保護されずに 179 00:10:39,250 --> 00:10:45,260 1人で生きていく方法を知らない。 180 00:10:45,260 --> 00:10:49,930 そんなふうに沙優のことを 181 00:10:45,260 --> 00:10:49,930 ないがしろにするなら…。 182 00:10:49,930 --> 00:10:55,540 か… 代わりに俺が 183 00:10:49,930 --> 00:10:55,540 もらってやりたいくらいです。 184 00:10:55,540 --> 00:11:01,880 俺が… コイツのことを 185 00:10:55,540 --> 00:11:01,880 育ててやりたい そう思います。 186 00:11:01,880 --> 00:11:05,880 でも… でも それはできない。 187 00:11:05,880 --> 00:11:10,550 それじゃあ 188 00:11:05,880 --> 00:11:10,550 道理が違っているんです。 189 00:11:10,550 --> 00:11:13,550 俺には その責任がないんです。 190 00:11:13,550 --> 00:11:16,560 責任がないから 資格がない。 191 00:11:16,560 --> 00:11:20,560 沙優に何かあったとき 192 00:11:16,560 --> 00:11:20,560 それを助けるのも➡ 193 00:11:20,560 --> 00:11:24,230 責任を取るのも 194 00:11:20,560 --> 00:11:24,230 家族の役割なんです。 195 00:11:24,230 --> 00:11:28,240 責任が生じているからこそ 196 00:11:24,230 --> 00:11:28,240 同時に義務が生まれて➡ 197 00:11:28,240 --> 00:11:33,240 その行動に重みが伴う。 198 00:11:33,240 --> 00:11:36,580 けど…。 199 00:11:36,580 --> 00:11:41,250 俺の手元には 200 00:11:36,580 --> 00:11:41,250 そのすべてがない。 201 00:11:41,250 --> 00:11:43,750 肝心なときに 本当の意味で➡ 202 00:11:43,750 --> 00:11:46,250 守ってやることが 203 00:11:43,750 --> 00:11:46,250 できないんです。 204 00:11:46,250 --> 00:11:50,190 あなたでないと ダメなんだ! 205 00:11:50,190 --> 00:11:56,700 あなた以外に 沙優を育てる 206 00:11:50,190 --> 00:11:56,700 資格のある人間はいないんだ。 207 00:11:56,700 --> 00:11:58,700 だから! 208 00:11:58,700 --> 00:12:20,720 ♪~ 209 00:12:20,720 --> 00:12:24,730 どうか 沙優が1人で 210 00:12:20,720 --> 00:12:24,730 立てるようになるまで➡ 211 00:12:24,730 --> 00:12:30,230 育ててやってください。 212 00:12:24,730 --> 00:12:30,230 お願いします。 213 00:12:30,230 --> 00:12:32,230 吉田さん そんな…。 214 00:12:32,230 --> 00:12:38,530 どうして よその男が こんな…。 215 00:12:45,580 --> 00:12:50,780 僕からも お願いします 母さん。 216 00:12:53,520 --> 00:12:56,220 一颯まで。 217 00:13:02,700 --> 00:13:05,800 なっ 何よ なんなのよ! 218 00:13:09,700 --> 00:13:11,710 はぁ…。 219 00:13:11,710 --> 00:13:15,710 で… 出ていって。 220 00:13:11,710 --> 00:13:15,710 出ていってよ! 221 00:13:15,710 --> 00:13:17,710 母さん。 222 00:13:17,710 --> 00:13:21,880 何なの? 223 00:13:17,710 --> 00:13:21,880 何なのよ アンタたち! 224 00:13:21,880 --> 00:13:24,720 すみません 225 00:13:21,880 --> 00:13:24,720 一旦 出ていただけますか? 226 00:13:24,720 --> 00:13:28,720 あとのことは僕が。 227 00:13:28,720 --> 00:13:32,230 沙優も。 228 00:13:28,720 --> 00:13:32,230 う… うん。 229 00:13:32,230 --> 00:13:34,230 早く出てって! 230 00:13:34,230 --> 00:13:37,900 母さん 大丈夫 大丈夫だから。 231 00:13:37,900 --> 00:13:41,300 何なのよ! 232 00:13:58,350 --> 00:14:00,520 ど… どうしたの 吉田さん。 233 00:14:00,520 --> 00:14:02,520 なんで泣いてるの? 234 00:14:06,530 --> 00:14:10,360 お前から話を聞いて➡ 235 00:14:10,360 --> 00:14:15,540 母親が お前のことを 236 00:14:10,360 --> 00:14:15,540 どんなふうに思ってるのか➡ 237 00:14:15,540 --> 00:14:18,040 わかってるつもりでいた。 238 00:14:18,040 --> 00:14:22,880 でも 「産むんじゃなかった」 239 00:14:18,040 --> 00:14:22,880 なんて言葉➡ 240 00:14:22,880 --> 00:14:26,050 実際に聞いたら 241 00:14:22,880 --> 00:14:26,050 俺が思ってるより➡ 242 00:14:26,050 --> 00:14:30,720 ずっと ずっと 243 00:14:26,050 --> 00:14:30,720 つらかったんだって わかったよ。 244 00:14:30,720 --> 00:14:33,890 耐えられねえよ あんな言葉。 245 00:14:33,890 --> 00:14:37,590 だ… 大丈夫だよ 吉田さん。 246 00:14:33,890 --> 00:14:37,590 大丈夫じゃねえよ! 247 00:14:40,560 --> 00:14:45,260 怒れよ 言い返せよ ちゃんと。 248 00:14:48,070 --> 00:14:53,670 吉田さん 私だって 249 00:14:48,070 --> 00:14:53,670 怒ろうとしたよ。 250 00:14:53,670 --> 00:14:56,840 でも…。 251 00:14:56,840 --> 00:15:00,540 吉田さんのほうが 252 00:14:56,840 --> 00:15:00,540 先に怒っちゃうんだもん。 253 00:15:06,850 --> 00:15:11,690 ありがとう 吉田さん。 254 00:15:11,690 --> 00:15:29,790 ♪~ 255 00:15:36,550 --> 00:15:40,550 嫌味なくらいに きれいだな 星空。 256 00:15:40,550 --> 00:15:42,550 でしょ。 257 00:15:45,890 --> 00:15:50,060 あのさ 吉田さん。 258 00:15:45,890 --> 00:15:50,060 うん? 259 00:15:50,060 --> 00:15:53,000 吉田さんが 260 00:15:50,060 --> 00:15:53,000 頭を下げてくれたとき➡ 261 00:15:53,000 --> 00:15:56,500 私 ゆるされた気がした。 262 00:15:56,500 --> 00:15:58,510 えっ? 263 00:15:58,510 --> 00:16:03,340 今までしてきたこと 264 00:15:58,510 --> 00:16:03,340 間違いだらけだったけど➡ 265 00:16:03,340 --> 00:16:06,540 でも 全部 無駄じゃなかった。 266 00:16:10,350 --> 00:16:13,520 もう大丈夫。 267 00:16:13,520 --> 00:16:16,020 吉田さんがいなくても➡ 268 00:16:16,020 --> 00:16:19,190 ちゃんと1人で立てるから。 269 00:16:19,190 --> 00:16:22,790 だから 心配しないで。 270 00:16:29,870 --> 00:16:32,270 ああ。 271 00:16:37,040 --> 00:16:39,740 頑張れよ。 272 00:16:47,050 --> 00:16:49,250 うん。 273 00:16:56,500 --> 00:17:00,330 《他人からすれば 274 00:16:56,500 --> 00:17:00,330 世界からすれば➡ 275 00:17:00,330 --> 00:17:05,170 宇宙からすれば 276 00:17:00,330 --> 00:17:05,170 大きく考えれば考えるほど➡ 277 00:17:05,170 --> 00:17:08,180 俺たちは小さな存在だ。 278 00:17:08,180 --> 00:17:12,680 けど 沙優の歩んできた道は➡ 279 00:17:12,680 --> 00:17:17,520 偶然にも 俺の道と交わり 280 00:17:12,680 --> 00:17:17,520 沙優の歴史になった。 281 00:17:17,520 --> 00:17:20,850 いつか 今このときのことを➡ 282 00:17:20,850 --> 00:17:23,860 思い出す日が来るのだろうか。 283 00:17:23,860 --> 00:17:27,030 その頃の沙優は 今よりも➡ 284 00:17:27,030 --> 00:17:31,730 きちんと 大人に 285 00:17:27,030 --> 00:17:31,730 なっているのだろうか》 286 00:17:39,870 --> 00:17:43,540 仲よしですね。 287 00:17:43,540 --> 00:17:47,880 フフフ 話 ついたよ。 288 00:17:47,880 --> 00:17:49,880 ど どうなったの!? 289 00:17:49,880 --> 00:17:53,820 ひとまず 高校を卒業するまでは 290 00:17:49,880 --> 00:17:53,820 ここにいなさい。 291 00:17:53,820 --> 00:17:57,990 母さんは 問題さえ 292 00:17:53,820 --> 00:17:57,990 起こさないのであれば➡ 293 00:17:57,990 --> 00:18:00,830 口うるさく言うのは 294 00:17:57,990 --> 00:18:00,830 やめるそうだ。 295 00:18:00,830 --> 00:18:04,000 えっ? でも そんなの…。 296 00:18:04,000 --> 00:18:06,330 もちろん口約束だ。 297 00:18:06,330 --> 00:18:09,170 そのとおりになるかは 298 00:18:06,330 --> 00:18:09,170 わからない。 299 00:18:09,170 --> 00:18:12,170 でも 吉田さんの言葉に➡ 300 00:18:12,170 --> 00:18:15,340 母も どこか思うところが 301 00:18:12,170 --> 00:18:15,340 あったみたいですよ。 302 00:18:15,340 --> 00:18:17,510 えっ? 303 00:18:15,340 --> 00:18:17,510 それに➡ 304 00:18:17,510 --> 00:18:21,350 沙優だって少し大人になって 305 00:18:17,510 --> 00:18:21,350 帰ってきたわけだし➡ 306 00:18:21,350 --> 00:18:24,520 そろそろ親子で 307 00:18:21,350 --> 00:18:24,520 うまくやる方法を➡ 308 00:18:24,520 --> 00:18:27,350 考えてみるのも 309 00:18:24,520 --> 00:18:27,350 いいかもしれない。 310 00:18:27,350 --> 00:18:31,250 もちろん 僕も手助けする。 311 00:18:33,190 --> 00:18:36,530 うん そうだよね。 312 00:18:36,530 --> 00:18:40,530 すぐに母さんとの関係が 313 00:18:36,530 --> 00:18:40,530 よくなるとは思えないけど➡ 314 00:18:40,530 --> 00:18:45,870 でも よくしようと 315 00:18:40,530 --> 00:18:45,870 頑張ることはできるもんね。 316 00:18:45,870 --> 00:18:49,770 今までは ずっと 317 00:18:45,870 --> 00:18:49,770 諦めちゃってたから。 318 00:18:52,150 --> 00:18:54,820 うん。 319 00:18:54,820 --> 00:18:56,820 ヒヤッとはしましたが➡ 320 00:18:56,820 --> 00:19:02,820 まずは一件落着と 321 00:18:56,820 --> 00:19:02,820 言っていいでしょう。 322 00:19:02,820 --> 00:19:05,490 吉田さんのおかげです。 323 00:19:05,490 --> 00:19:08,330 いや そんな…。 324 00:19:08,330 --> 00:19:13,670 俺は ただ感情的に 325 00:19:08,330 --> 00:19:13,670 言いたいことを言っただけで➡ 326 00:19:13,670 --> 00:19:19,840 大人として 327 00:19:13,670 --> 00:19:19,840 みっともなかったと思います。 328 00:19:19,840 --> 00:19:23,010 吉田さんが 329 00:19:19,840 --> 00:19:23,010 土下座までしてくれたから➡ 330 00:19:23,010 --> 00:19:25,850 母さんを納得させられたんです。 331 00:19:25,850 --> 00:19:28,350 むしろ少し悔しい気持ちです。 332 00:19:28,350 --> 00:19:31,020 悔しい? 333 00:19:28,350 --> 00:19:31,020 ええ。 334 00:19:31,020 --> 00:19:34,520 兄である僕ですら 沙優のために➡ 335 00:19:34,520 --> 00:19:37,190 母さんに土下座を 336 00:19:34,520 --> 00:19:37,190 したことなんかない➡ 337 00:19:37,190 --> 00:19:40,190 だというのに。 338 00:19:40,190 --> 00:19:42,200 あなたは いとも たやすく➡ 339 00:19:42,200 --> 00:19:45,370 本心から 340 00:19:42,200 --> 00:19:45,370 そういうことをしてしまう。 341 00:19:45,370 --> 00:19:50,870 はぁ かないませんよ 本当に。 342 00:19:50,870 --> 00:19:54,370 そんな…。 343 00:19:54,370 --> 00:19:57,380 ホントにありがとう。 344 00:19:57,380 --> 00:19:59,550 ああ! 345 00:19:59,550 --> 00:20:03,220 吉田さん 346 00:19:59,550 --> 00:20:03,220 もう時間も遅いですし➡ 347 00:20:03,220 --> 00:20:05,220 今日は泊まっていってください。 348 00:20:05,220 --> 00:20:09,060 えっ… あ…。 349 00:20:09,060 --> 00:20:11,390 あの もう一度➡ 350 00:20:11,390 --> 00:20:14,890 お母さんと話す時間を 351 00:20:11,390 --> 00:20:14,890 とってもらっても構いませんか? 352 00:20:21,230 --> 00:20:23,400 わかりました。 353 00:20:23,400 --> 00:20:26,300 ありがとうございます。 354 00:20:37,080 --> 00:20:40,380 沙優は 少し 355 00:20:37,080 --> 00:20:40,380 待っていてくれないか。 356 00:20:42,760 --> 00:20:44,860 うん。 357 00:20:49,100 --> 00:20:52,870 先ほどは 358 00:20:49,100 --> 00:20:52,870 大変 失礼いたしました。 359 00:20:52,870 --> 00:20:56,700 我を忘れて 360 00:20:52,870 --> 00:20:56,700 言いたいことを好き勝手に…。 361 00:20:56,700 --> 00:20:58,710 何を今更。 362 00:20:58,710 --> 00:21:00,710 他人の家に 363 00:20:58,710 --> 00:21:00,710 上がり込んでいる時点で➡ 364 00:21:00,710 --> 00:21:03,540 失礼も何もないでしょう。 365 00:21:03,540 --> 00:21:08,050 あなた 本当に沙優に 366 00:21:03,540 --> 00:21:08,050 手を出してないわけ? 367 00:21:08,050 --> 00:21:12,050 誓って そのようなことは 368 00:21:08,050 --> 00:21:12,050 してません。 369 00:21:12,050 --> 00:21:15,390 じゃあ どうして 370 00:21:12,050 --> 00:21:15,390 あの子のために➡ 371 00:21:15,390 --> 00:21:18,230 そこまでするのよ? 372 00:21:18,230 --> 00:21:23,530 ただ あの日 あのときに 373 00:21:18,230 --> 00:21:23,530 アイツと出会ったからです。 374 00:21:27,230 --> 00:21:32,240 それだけです。 375 00:21:27,230 --> 00:21:32,240 そう。 376 00:21:32,240 --> 00:21:34,570 あの 沙優のこと…。 377 00:21:34,570 --> 00:21:37,580 あの子の今後は➡ 378 00:21:37,580 --> 00:21:42,580 私と そして あの子で 379 00:21:37,580 --> 00:21:42,580 話し合って考えるわよ。 380 00:21:45,090 --> 00:21:47,590 だから あなたは➡ 381 00:21:47,590 --> 00:21:51,290 明日になったら 382 00:21:47,590 --> 00:21:51,290 東京に帰ってちょうだいね。 383 00:21:54,860 --> 00:21:58,260 はい そうさせていただきます。