1 00:00:05,672 --> 00:00:08,008 《アーサー:アーサー・ベレスフォード。 2 00:00:08,008 --> 00:00:11,311 おやじと おふくろがくれた 俺の名前だ》 3 00:00:13,847 --> 00:00:16,350 《アーサー:「傷なしの騎士」の 異名を持つおやじは➡ 4 00:00:16,350 --> 00:00:19,052 幼いころから 俺の憧れだった》 5 00:00:21,021 --> 00:00:24,191 《アーサー:ガキのころは 俺も おやじみてえな騎士になると➡ 6 00:00:24,191 --> 00:00:26,360 息まいていた。 7 00:00:26,360 --> 00:00:29,863 おやじは 斬撃無効化の特殊能力者。 8 00:00:29,863 --> 00:00:32,532 その異名のとおり おやじは➡ 9 00:00:32,532 --> 00:00:34,701 剣で傷をつけられることはない。 10 00:00:34,701 --> 00:00:38,205 俺もいつか おやじみたいになりたいと➡ 11 00:00:38,205 --> 00:00:40,707 そう思っていた》 12 00:00:48,548 --> 00:00:50,550 《アーサー:作物を 元気に育てるという➡ 13 00:00:50,550 --> 00:00:53,053 自分の能力に気づいたときは➡ 14 00:00:53,053 --> 00:00:55,389 俺も おやじと同じ 特殊能力者なことが➡ 15 00:00:55,389 --> 00:00:59,059 単純にうれしかった》 16 00:00:59,059 --> 00:01:01,061 ⦅ロデリック:すごいな アーサー⦆ 17 00:01:02,996 --> 00:01:07,000 《アーサー:けど ほかの連中の反応は違った》 18 00:01:07,000 --> 00:01:11,505 ⦅残念だね。 (アーサー)え…⦆ 19 00:01:11,505 --> 00:01:15,309 《アーサー:俺は 騎士になる道を諦めた》 20 00:01:18,845 --> 00:01:22,015 《アーサー:いくら鍛えても 稽古を死ぬほどやっても➡ 21 00:01:22,015 --> 00:01:25,018 特殊能力は変えられない。 22 00:01:25,018 --> 00:01:27,854 騎士になる夢は捨てて 農夫として生きよう。 23 00:01:27,854 --> 00:01:30,023 そう思っていた。 24 00:01:30,023 --> 00:01:33,126 あの人に会うまでは…》 25 00:01:36,530 --> 00:01:38,532 っし…。 26 00:03:22,669 --> 00:03:25,005 おせえよ クソおやじ。 27 00:03:25,005 --> 00:03:27,174 (ロデリック)お前 髪を…。 28 00:03:27,174 --> 00:03:29,342 こっちのほうが 動きやすいから。 29 00:03:29,342 --> 00:03:31,678 そうか。 30 00:03:31,678 --> 00:03:34,181 (ロデリック)お前 ちゃんと寝たのか。 あっ! 31 00:03:34,181 --> 00:03:37,184 ああ でも 変に目が覚めちまったから…。 32 00:03:37,184 --> 00:03:40,854 待ってる間に 身体温めてた。 (ロデリック)ほお…。 33 00:03:40,854 --> 00:03:42,856 それより テメェこそ➡ 34 00:03:42,856 --> 00:03:46,026 ちゃんと稽古つけれんだろうな? (ロデリック)どういう意味だ。 35 00:03:46,026 --> 00:03:49,362 どうせまた クラークと飲んでたんだろ? 36 00:03:49,362 --> 00:03:52,532 (ロデリック)1杯だけだ。 ハッ うそつけ。 37 00:03:52,532 --> 00:03:55,202 そんだけ酒の臭いさせやがって。 38 00:03:55,202 --> 00:03:59,406 身体が温まっているなら ちょうどいい やるぞ。 39 00:04:02,642 --> 00:04:05,312 (剣で打ち合う音) 40 00:04:05,312 --> 00:04:09,649 ふっ! ふ…。 ほう…。 41 00:04:09,649 --> 00:04:12,853 なにを一人で 感心してんだよ! 42 00:04:15,989 --> 00:04:19,826 ところで プライド様って どんなお人なんだ? 43 00:04:19,826 --> 00:04:22,662 んっ? 気になるのか。 44 00:04:22,662 --> 00:04:24,865 そりゃあ…。 45 00:04:27,834 --> 00:04:32,005 そりゃあ あれだけ強ければ気に なる! 46 00:04:32,005 --> 00:04:34,674 な…。 (剣がぶつかる音) 47 00:04:34,674 --> 00:04:38,345 うわ く…。 う…。 48 00:04:38,345 --> 00:04:40,347 チッ! 49 00:04:40,347 --> 00:04:42,649 (アーサー)くっそ~ 勝てねぇ! 50 00:04:44,684 --> 00:04:47,854 アーサー お前 本当にこれまで➡ 51 00:04:47,854 --> 00:04:50,357 剣の鍛錬はしてこなかったのか? 52 00:04:50,357 --> 00:04:53,693 はあ? 嫌味か? 知ってんだろ? 53 00:04:53,693 --> 00:04:56,029 そう だったな。 54 00:04:56,029 --> 00:04:58,365 信じられん…。 はあ? 55 00:04:58,365 --> 00:05:00,800 やはり私より才が…。 56 00:05:00,800 --> 00:05:03,970 (クラリッサ)あら 二人とも。 (扉が開く音) 57 00:05:03,970 --> 00:05:06,640 (クラリッサ)ずいぶん早いわね 何してるの? 58 00:05:06,640 --> 00:05:10,143 ああ 騎士になるための稽古…。 59 00:05:10,143 --> 00:05:13,313 えっ? 騎士に? あ いや…。 60 00:05:13,313 --> 00:05:15,315 アーサーが騎士になるの? 61 00:05:15,315 --> 00:05:17,651 何があったの? どうして? 62 00:05:17,651 --> 00:05:20,654 私は そろそろ城に行かなくては。 63 00:05:20,654 --> 00:05:22,989 あ ロデリック!? 64 00:05:22,989 --> 00:05:25,992 (クラリッサ)ちょっと 本当は 何かあったんでしょ!? ねえ! 65 00:05:25,992 --> 00:05:27,994 (ロデリック)ではアーサー また! えっ? 66 00:05:29,996 --> 00:05:32,332 おい おやじ! 逃げんなよ! 67 00:05:32,332 --> 00:05:34,334 もう…。 んっ? 68 00:05:34,334 --> 00:05:36,636 (アーサー)バカおやじ…。 69 00:05:40,507 --> 00:05:42,509 ⦅アーサー:あの崖地帯は➡ 70 00:05:42,509 --> 00:05:45,011 もともと 地盤の緩い場所でした。 71 00:05:45,011 --> 00:05:50,016 そこで 私の父は どちらにせよ 命を落としていたことでしょう。 72 00:05:50,016 --> 00:05:52,853 だが あんな形で…。 73 00:05:52,853 --> 00:05:56,856 あんな切り捨てられ方が あっていいものか! 74 00:05:56,856 --> 00:05:59,059 (ティアラ)ん…。 75 00:06:01,795 --> 00:06:03,797 (アーサー)触れないでください! (ティアラ)あ…。 76 00:06:03,797 --> 00:06:08,969 あの女と血をわけた人に 触れられたくはない⦆ 77 00:06:08,969 --> 00:06:16,810 ♬~ 78 00:06:16,810 --> 00:06:19,312 (ステイル)プライド… プライド。 79 00:06:19,312 --> 00:06:21,314 プライド! (プライド)あ…。 80 00:06:21,314 --> 00:06:23,316 あ…。 (ステイル)手が止まっていますよ。 81 00:06:25,318 --> 00:06:27,988 え ええ… その…。 82 00:06:27,988 --> 00:06:30,323 アーサーは元気かしらと思って。 83 00:06:30,323 --> 00:06:33,827 きっと大丈夫です アーサー殿なら。 84 00:06:33,827 --> 00:06:36,162 そうですよ プライドに➡ 85 00:06:36,162 --> 00:06:38,999 あそこまで してもらったのですから。 86 00:06:38,999 --> 00:06:42,669 ⦅あなたは近い未来 立派な騎士になります。 87 00:06:42,669 --> 00:06:46,373 私だけでなく 皆が認める強い騎士に⦆ 88 00:06:48,341 --> 00:06:50,343 あの程度のことで➡ 89 00:06:50,343 --> 00:06:53,013 彼の背中を押せていれば うれしいのだけれど…。 90 00:06:53,013 --> 00:06:55,515 いったい何を言っているのです。 91 00:06:55,515 --> 00:06:59,019 もっとご自分のしたことに 誇りを持ってください! 92 00:06:59,019 --> 00:07:01,788 お姉様は素晴らしいです! 93 00:07:01,788 --> 00:07:04,791 二人とも…。 94 00:07:04,791 --> 00:07:06,793 (ステイル)それに…。 あ…。 95 00:07:06,793 --> 00:07:09,629 アーサー殿… 彼とは僕も➡ 96 00:07:09,629 --> 00:07:12,632 もっと親交を 深めたいと思っています。 97 00:07:12,632 --> 00:07:15,635 んっ? 98 00:07:15,635 --> 00:07:19,139 (騎士たちの声) 99 00:07:21,308 --> 00:07:25,145 (クラーク)プライド様! ステイル様に ティアラ様まで! 100 00:07:25,145 --> 00:07:27,314 ごきげんよう 副団長。 101 00:07:27,314 --> 00:07:30,483 突然の訪問 申し訳ありません。 102 00:07:30,483 --> 00:07:34,154 今日は 騎士団長に お返ししたいものがありまして。 103 00:07:34,154 --> 00:07:37,824 おい 誰か ロデリックを呼んできてくれ! 104 00:07:37,824 --> 00:07:39,993 (クラーク)プライド様が いらっしゃっているぞ! 105 00:07:39,993 --> 00:07:42,829 プライド様が!? バカ 押すな! 106 00:07:42,829 --> 00:07:44,831 いて! 俺が先だ! 107 00:07:46,100 --> 00:07:49,669 プライド様 今日は 何のご用でしょうか。 108 00:07:49,669 --> 00:07:52,839 プライド様 自分の名は アランと申しま…。 109 00:07:52,839 --> 00:07:55,008 (カラム)第一王女に畏れ多いぞ! 110 00:07:55,008 --> 00:07:57,010 あの 一度お手合わせを! 111 00:07:57,010 --> 00:07:59,012 バカ それは内密にと…。 112 00:07:59,012 --> 00:08:01,281 あ ああ…。 113 00:08:01,281 --> 00:08:04,117 ステイル 助け…。 さすが姉君。 114 00:08:04,117 --> 00:08:06,119 すごい人気ですね。 115 00:08:06,119 --> 00:08:08,288 いや そういうことじゃ…。 116 00:08:08,288 --> 00:08:10,290 (ロデリック)ハッハッハッ…。 117 00:08:10,290 --> 00:08:12,292 あ…。 (物音) 118 00:08:18,131 --> 00:08:21,334 プライド様 お待たせいたしました。 119 00:08:24,804 --> 00:08:27,974 《そのおでこ 絶対 今 ぶつけたわよね? 120 00:08:27,974 --> 00:08:29,976 どうしよう…。 121 00:08:29,976 --> 00:08:32,078 ものすごく おでこに つっこみたい…》 122 00:08:35,815 --> 00:08:39,986 見苦しいところをお見せして 申し訳ありません プライド様。 123 00:08:39,986 --> 00:08:43,323 すぅ~ はあ…。 124 00:08:43,323 --> 00:08:45,325 はい。 125 00:08:45,325 --> 00:08:48,661 騎士団長は まだ 安静が必要なのですが➡ 126 00:08:48,661 --> 00:08:51,498 せめて演習だけでもと こちらに。 127 00:08:51,498 --> 00:08:54,501 ただ… クックク…。 128 00:08:54,501 --> 00:08:57,003 彼は 昨日は 飲みすぎておりまして。 129 00:08:57,003 --> 00:08:59,839 (クラーク)そのうえ 今朝も明け方一番に➡ 130 00:08:59,839 --> 00:09:03,109 ご子息に稽古をつけて また演習場に…。 131 00:09:03,109 --> 00:09:05,779 で このザマなのですよ。 ん…。 132 00:09:05,779 --> 00:09:09,115 今まで奥で休んでて…。 クラーク! 133 00:09:09,115 --> 00:09:12,285 これだから 親バカは困りますよねぇ。 134 00:09:12,285 --> 00:09:15,622 明け方まで飲んだのは お前も同じだろう。 135 00:09:15,622 --> 00:09:19,459 アーサーはさっそく 稽古をされているのですね。 136 00:09:19,459 --> 00:09:22,462 ええ 今朝も一番に➡ 137 00:09:22,462 --> 00:09:24,464 稽古の準備をして 待っていました。 138 00:09:24,464 --> 00:09:28,301 妻も驚いております。 (プライド)そうですか。 139 00:09:28,301 --> 00:09:30,470 本当に剣を握るのが➡ 140 00:09:30,470 --> 00:09:33,139 数年ぶりとは思えないほどの 太刀筋で…。 141 00:09:33,139 --> 00:09:37,310 あ…。 (アランたち)フフフ…。 142 00:09:37,310 --> 00:09:41,147 笑うな! (クラーク)ハハハ みんなうれしいんだよ。 143 00:09:41,147 --> 00:09:43,149 騎士団長の親バカっぷりが。 144 00:09:43,149 --> 00:09:46,986 んん…。 ああ あとそういえば…。 145 00:09:46,986 --> 00:09:49,155 はい。 (ロデリック)まあ これは➡ 146 00:09:49,155 --> 00:09:51,491 我が騎士団にも 言えることではありますが…。 147 00:09:51,491 --> 00:09:54,494 息子が今朝 プライド様の話を…。 148 00:09:54,494 --> 00:09:58,998 (アーサー)クソおやじ! なに勝手な話をしてやがる! 149 00:09:58,998 --> 00:10:01,334 お前… なぜ演習場に。 150 00:10:01,334 --> 00:10:03,336 テメェが これ忘れていきやがったから➡ 151 00:10:03,336 --> 00:10:05,672 わざわざ 届けに来てやったんだろうが! 152 00:10:05,672 --> 00:10:08,675 100回詫びろ クソおやじ! 153 00:10:08,675 --> 00:10:12,512 あ… やはり 置いてきてしまっていたか…。 154 00:10:12,512 --> 00:10:15,682 すまない。 酔いすぎだ クソおやじ。 155 00:10:15,682 --> 00:10:18,585 ふう…。 んっ? 156 00:10:21,020 --> 00:10:24,691 プププ プライド様!? き 昨日は…。 157 00:10:24,691 --> 00:10:27,193 アーサー こんにちは。 158 00:10:27,193 --> 00:10:29,896 お元気そうで 何よりです。 159 00:10:32,198 --> 00:10:34,200 はい…。 160 00:10:38,538 --> 00:10:40,540 んっ? くう…。 161 00:10:42,542 --> 00:10:45,879 それじゃあ 俺はこれで失礼します。 162 00:10:45,879 --> 00:10:49,716 おや アーサー。 せっかくプライド様に会えたのに➡ 163 00:10:49,716 --> 00:10:52,218 もっとお話ししていかなくて いいのかい? 164 00:10:52,218 --> 00:10:54,220 うるせえ クラーク! 165 00:10:54,220 --> 00:10:56,222 今度言ったら ぶっ飛ばすぞ! 166 00:10:58,224 --> 00:11:02,428 話は… 騎士団に入ってから します…。 167 00:11:05,331 --> 00:11:07,333 (ステイル)待ってください。 んっ? 168 00:11:07,333 --> 00:11:09,335 あ…。 169 00:11:12,005 --> 00:11:14,007 もしお時間があれば➡ 170 00:11:14,007 --> 00:11:17,844 このあと 僕の稽古に つきあってくださいませんか? 171 00:11:17,844 --> 00:11:20,680 ステイル様 それはいったい…。 172 00:11:20,680 --> 00:11:24,083 いえ 僕も稽古の相手に 困っておりまして。 173 00:11:26,019 --> 00:11:29,022 よろしければ アーサー殿。 174 00:11:32,859 --> 00:11:35,194 俺が? (ステイル)はい。 175 00:11:35,194 --> 00:11:38,197 そして もしあなたが いいと思ってくだされば➡ 176 00:11:38,197 --> 00:11:40,700 これからも。 強くなるのには➡ 177 00:11:40,700 --> 00:11:42,702 お互い 利になると思います。 178 00:11:45,205 --> 00:11:47,207 強く…。 179 00:11:56,049 --> 00:11:58,217 んん… フッ。 180 00:11:58,217 --> 00:12:00,987 あっ そうですわ! 181 00:12:00,987 --> 00:12:03,323 お姉様 これを。 182 00:12:03,323 --> 00:12:05,325 ティアラ ありがとう。 183 00:12:05,325 --> 00:12:07,994 先日お借りした上着です。 184 00:12:07,994 --> 00:12:09,996 ありがとうございました。 185 00:12:09,996 --> 00:12:11,998 あ ああ…。 186 00:12:14,834 --> 00:12:20,506 ♬~ 187 00:12:20,506 --> 00:12:23,843 クフフッ。 う あ ああ…。 188 00:12:23,843 --> 00:12:26,679 むぅ 笑わないでください! 189 00:12:26,679 --> 00:12:28,681 (ロデリック)あ はい… フフッ。 190 00:12:28,681 --> 00:12:30,683 あ プライド? 191 00:12:30,683 --> 00:12:32,685 (プライド)失礼します! 192 00:12:32,685 --> 00:12:36,856 あのことを他言したら 許しませんからね! 193 00:12:36,856 --> 00:12:40,159 (ロデリック)もちろんです。 ん~? 194 00:12:42,862 --> 00:12:46,866 (アーサー)その… んで ここ ですか。 195 00:12:46,866 --> 00:12:51,037 はい 武器もこちらのものを 好きに使ってください。 196 00:12:51,037 --> 00:12:53,139 はあ…。 197 00:12:57,877 --> 00:13:00,480 アーサー殿 どうかされましたか? 198 00:13:00,480 --> 00:13:02,482 あ… いえ…。 199 00:13:02,482 --> 00:13:05,485 どうか緊張しないでください。 200 00:13:05,485 --> 00:13:09,822 《なんか うさんくせえんだよなぁ この人の笑顔。 201 00:13:09,822 --> 00:13:11,824 薄気味わりぃ》 202 00:13:13,826 --> 00:13:17,330 ここには 僕とあなたしかいませんから。 203 00:13:17,330 --> 00:13:22,001 その… 敬語とかいい です。 えっ? 204 00:13:22,001 --> 00:13:24,170 俺は 第一王子殿下に➡ 205 00:13:24,170 --> 00:13:28,341 んなの 使ってもらえる 人間でもねえ… ですし。 206 00:13:28,341 --> 00:13:32,178 あと… アーサー 「殿」っていうのも…。 207 00:13:32,178 --> 00:13:36,015 なら 僕にも 敬語や敬称は不要ですよ。 208 00:13:36,015 --> 00:13:40,019 アーサー殿は僕よりずっと年上ですし。 あっ? 209 00:13:40,019 --> 00:13:43,022 《いや おかしいだろ 絶対!》 210 00:13:43,022 --> 00:13:46,192 じゃあ まず僕から敬語はやめる。 211 00:13:46,192 --> 00:13:49,195 それで君が僕を 友人にしてもいいと思ったら➡ 212 00:13:49,195 --> 00:13:52,699 君もそうしてくれ。 いや さすがに…。 213 00:13:52,699 --> 00:13:56,903 僕も今だけは まっすぐに君に向き合おう。 214 00:13:59,706 --> 00:14:01,908 アーサー。 そう言われても…。 215 00:14:04,310 --> 00:14:07,146 おっと! 216 00:14:07,146 --> 00:14:09,649 寸止めのつもりだったけれど…。 217 00:14:09,649 --> 00:14:14,320 アーサー 君は本当に 剣の鍛錬を休んでいたのか? 218 00:14:14,320 --> 00:14:17,323 今朝 数年ぶりに剣を握りました。 219 00:14:19,325 --> 00:14:23,329 やっぱり 君には これから 僕の稽古につきあってほしい。 220 00:14:23,329 --> 00:14:28,167 そして 来年の騎士団新兵 入団試験に受かってもらいたい。 221 00:14:28,167 --> 00:14:30,670 は… はあ!? 222 00:14:30,670 --> 00:14:32,839 いや 無理ですよ! 223 00:14:32,839 --> 00:14:35,341 俺はまだ 剣も基礎も全然で…。 224 00:14:35,341 --> 00:14:37,343 今から下地作って➡ 225 00:14:37,343 --> 00:14:40,847 早くても 3年ぐらいしてから 受けようかと…。 226 00:14:40,847 --> 00:14:45,017 別に人生で1回しか 受けてはいけないわけでもない。 227 00:14:45,017 --> 00:14:47,353 来年ダメなら再来年➡ 228 00:14:47,353 --> 00:14:50,022 それでもダメなら また次 受ければいい。 229 00:14:50,022 --> 00:14:53,359 いや だから! 僕も全力でサポートする。 230 00:14:53,359 --> 00:14:56,362 早く君には 騎士になってもらいたい。 231 00:14:56,362 --> 00:14:58,364 《どういうことだ? 232 00:14:58,364 --> 00:15:00,867 この国の第一王子がなんで…》 233 00:15:03,302 --> 00:15:05,972 (アーサー)聞いてもいいっすか。 どうぞ。 234 00:15:05,972 --> 00:15:09,275 なんで 俺なんざを そこまで騎士にしたいんですか? 235 00:15:11,310 --> 00:15:14,147 姉君を守るため。 はっ? 236 00:15:14,147 --> 00:15:17,650 知ってのとおり 僕の姉君は強い。 237 00:15:17,650 --> 00:15:22,321 でも本当にあの人は あの一件が初めての実戦だった。 238 00:15:22,321 --> 00:15:24,323 (ステイル)そしてきっと➡ 239 00:15:24,323 --> 00:15:27,160 姉君はこれからも あのような無茶をする。 240 00:15:27,160 --> 00:15:32,165 己の手の届く限り 必ず。 ん…。 241 00:15:32,165 --> 00:15:35,501 (ステイル)でも 姉君は 無敵なわけではない。 242 00:15:35,501 --> 00:15:38,171 以前 本人の口から言っていた。 243 00:15:38,171 --> 00:15:42,175 「どうせ単純な力では かなわない」と…。 244 00:15:42,175 --> 00:15:45,845 姉君は力を持たない 非力な女性だ。 245 00:15:45,845 --> 00:15:51,184 僕が王族の養子になったとき 姉君は わずか8歳だった。 246 00:15:51,184 --> 00:15:53,186 そのときから➡ 247 00:15:53,186 --> 00:15:56,889 あの人はすでに ずっと何かに おびえていた…。 248 00:15:58,858 --> 00:16:02,462 ⦅私をこの国の民の敵と 判断したときは…⦆ 249 00:16:02,462 --> 00:16:04,797 (ステイル)だから 姉君を守りたい。 250 00:16:04,797 --> 00:16:08,801 そのために学べることは学び 剣の稽古もやってきた。 251 00:16:08,801 --> 00:16:11,304 でも… まだ足りない。 252 00:16:13,306 --> 00:16:17,143 姉君をしのぐほどの強さと そして純粋な力! 253 00:16:17,143 --> 00:16:20,146 暴力が立ちふさがったとき! 254 00:16:20,146 --> 00:16:23,149 僕は姉君を守れない。 255 00:16:23,149 --> 00:16:25,351 んん… ぐっ! 256 00:16:27,653 --> 00:16:30,323 アーサー 君はきっと強くなる。 257 00:16:30,323 --> 00:16:33,159 僕よりも 姉君よりも。 258 00:16:33,159 --> 00:16:35,328 そして誰よりも。 259 00:16:35,328 --> 00:16:37,496 《なんだよそれ? 260 00:16:37,496 --> 00:16:40,500 いくら俺が 騎士団長の息子といっても➡ 261 00:16:40,500 --> 00:16:44,837 剣を握ったのすら 久々な俺に…。 でも…》 262 00:16:44,837 --> 00:16:47,340 ⦅待っています アーサー⦆ 263 00:16:49,509 --> 00:16:51,510 《なれるものなら なりたい。 264 00:16:51,510 --> 00:16:54,514 いや ならないといけない。 265 00:16:54,514 --> 00:16:59,018 プライド様を守れるくらい 誰よりも強く…。 266 00:16:59,018 --> 00:17:00,953 ただ…》 267 00:17:00,953 --> 00:17:05,124 あと二つ いいですか? どうぞ。 268 00:17:05,124 --> 00:17:09,795 なんでこんな俺を そこまで買ってくれるんですか。 269 00:17:09,795 --> 00:17:12,465 それに なんであなたは➡ 270 00:17:12,465 --> 00:17:16,302 プライド様のために そんなに必死になるんすか。 271 00:17:16,302 --> 00:17:20,973 君は 僕と同じだと思ったから。 えっ? 272 00:17:20,973 --> 00:17:23,309 第一王女が姉君だったから➡ 273 00:17:23,309 --> 00:17:25,978 だから僕はこうしていられる。 274 00:17:25,978 --> 00:17:28,648 具体的には言えない。 275 00:17:28,648 --> 00:17:32,652 でも僕は あのときのことは 一生忘れない。 276 00:17:35,321 --> 00:17:38,991 僕は誓った 誰でもない己自身に。 277 00:17:38,991 --> 00:17:40,993 姉君を守ると。 278 00:17:40,993 --> 00:17:44,497 姉君のためにあり続けると。 279 00:17:44,497 --> 00:17:49,001 でも 僕は… あまり周りを信用できない。 280 00:17:49,001 --> 00:17:52,838 だけど 君は信じられると思った。 281 00:17:52,838 --> 00:17:56,008 えっ? あのときの君の言葉は➡ 282 00:17:56,008 --> 00:18:00,813 まぎれもない本心だと… 誓いだと そう 思えたから。 283 00:18:02,782 --> 00:18:06,786 ⦅一生 あなたを 守らせてください!⦆ 284 00:18:06,786 --> 00:18:10,289 僕は姉君を 権力や 形ないものから➡ 285 00:18:10,289 --> 00:18:12,291 守るための「盾」に。 286 00:18:12,291 --> 00:18:14,794 そしてアーサー 君には➡ 287 00:18:14,794 --> 00:18:18,130 力を行使する何者からも 姉君を守り➡ 288 00:18:18,130 --> 00:18:21,300 斬り伏せる 剣になってほしい。 ん…。 289 00:18:21,300 --> 00:18:25,304 《なるほどな そういうことか…》 290 00:18:25,304 --> 00:18:28,474 (ステイル)僕の言葉を うそだと思うか? 291 00:18:28,474 --> 00:18:31,310 君に取り入るための方便だと。 292 00:18:31,310 --> 00:18:33,646 姉君を利用するために➡ 293 00:18:33,646 --> 00:18:37,650 都合のいい言葉を 並べるだけの人間だと。 294 00:18:37,650 --> 00:18:40,152 (アーサー)思わねえよ んなこと。 295 00:18:43,322 --> 00:18:45,324 ⦅大丈夫。 296 00:18:45,324 --> 00:18:48,027 最後のだけは 予知ではありません⦆ 297 00:18:50,329 --> 00:18:53,332 アンタが プライド様に どんな恩があるのか…。 298 00:18:53,332 --> 00:18:55,501 んで 俺なんざに➡ 299 00:18:55,501 --> 00:18:58,671 そこまで期待する理由は 全然わかんねえが…。 300 00:18:58,671 --> 00:19:02,608 でも アンタが プライド様を 守りたいっつうことは➡ 301 00:19:02,608 --> 00:19:05,778 信じられた。 302 00:19:05,778 --> 00:19:10,783 少なくとも そこんとこだけは アンタの まぎれもない本心だ。 303 00:19:10,783 --> 00:19:13,619 ハッ! 「盾」とか「剣」とか➡ 304 00:19:13,619 --> 00:19:16,288 クソ恥ずかしい 言い回しばっかしやがって。 305 00:19:16,288 --> 00:19:18,991 ガキはこれだから ムカつくんだ。 306 00:19:21,293 --> 00:19:25,631 が 「剣」って言い方は 悪くねえ。 307 00:19:25,631 --> 00:19:29,802 さっきから言ってるとおり 剣を握んのも数年ぶりだ。 308 00:19:29,802 --> 00:19:31,971 テメェの思惑どおりに➡ 309 00:19:31,971 --> 00:19:35,474 トントン拍子で騎士になれなくても 文句言うんじゃねえぞ? 310 00:19:35,474 --> 00:19:38,477 ステイル。 ああ もちろんだ。 311 00:19:38,477 --> 00:19:41,814 君は強くなる 僕がサポートする。 312 00:19:41,814 --> 00:19:46,152 その 「君」って呼び方もやめろ! お前でいい! 313 00:19:46,152 --> 00:19:48,988 あと 俺だけじゃねえだろうが。 314 00:19:48,988 --> 00:19:50,990 強くなんのはよ。 315 00:19:50,990 --> 00:19:53,325 テメェも強くなるんだろうが。 316 00:19:53,325 --> 00:19:55,494 プライド様のために。 317 00:19:55,494 --> 00:19:57,663 俺はおやじから…。 318 00:19:57,663 --> 00:19:59,999 入団したら 騎士団からもか。 319 00:19:59,999 --> 00:20:03,669 そこで教えられたもん全部 テメェに教えてやる。 320 00:20:03,669 --> 00:20:06,005 だから お前も全部教えろ。 321 00:20:06,005 --> 00:20:08,007 いろいろ あんだろ? 322 00:20:08,007 --> 00:20:12,344 王族の剣術とか 護身のための 格闘術とか いろいろ。 323 00:20:12,344 --> 00:20:15,848 ああ。 ありがとう アーサー。 324 00:20:15,848 --> 00:20:18,851 おう。 ああ あとよ。 325 00:20:21,020 --> 00:20:23,522 さっき会ったときの あのわざとらしい➡ 326 00:20:23,522 --> 00:20:25,691 うさんくせえ笑顔もやめろ。 327 00:20:25,691 --> 00:20:28,527 今のそのツラのままでいい。 328 00:20:28,527 --> 00:20:31,363 薄気味わりいったら ありゃしねえ。 329 00:20:31,363 --> 00:20:33,532 変 だったか? 330 00:20:33,532 --> 00:20:35,701 わりとうまくできていたと…。 331 00:20:35,701 --> 00:20:40,206 全然 おかげで 無駄に警戒しちまっただろうが。 332 00:20:40,206 --> 00:20:43,542 今まで 一度も言われたことなかったよ。 333 00:20:43,542 --> 00:20:48,881 ああ ウチはおやじがあのとおり いっつも無愛想ヅラで➡ 334 00:20:48,881 --> 00:20:53,219 おふくろは逆に 表情筋使いすぎなぐれえで。 335 00:20:53,219 --> 00:20:58,057 んで 店の客のツラとか いろいろ飽きるほど見てんだよ。 336 00:20:58,057 --> 00:21:00,659 そうか。 337 00:21:00,659 --> 00:21:04,163 ガキのくせして 変な気回してんじゃねえよ。 338 00:21:04,163 --> 00:21:07,333 え あ… わっ! フフ アハハハ! 339 00:21:07,333 --> 00:21:10,136 んじゃ まず最初は どっちから教える? 340 00:21:13,172 --> 00:21:15,841 アーサー 君に…。 341 00:21:15,841 --> 00:21:19,145 いや お前に会えてよかったよ。 342 00:21:21,180 --> 00:21:25,184 恥ずかしいセリフ言うんじゃねえよ。 クラークか テメェは。 343 00:21:25,184 --> 00:21:28,187 フッ。 フッフ…。 344 00:21:28,187 --> 00:21:31,690 (アーサー/ステイル)アハハハ…。 345 00:21:33,859 --> 00:21:36,061 よし。 やるか。 346 00:21:38,030 --> 00:21:40,199 (アーサー)ふっ! よし! 347 00:21:40,199 --> 00:21:42,201 (ステイル)ぐ…。 (アーサー)ハッ! おら! 348 00:23:14,994 --> 00:23:20,332 (足音) 349 00:23:20,332 --> 00:23:25,170 (扉を開ける音) 350 00:23:25,170 --> 00:23:28,507 出ろ 罪人。 351 00:23:28,507 --> 00:23:31,610 これから お前の罪状を言い渡す。