1 00:00:10,593 --> 00:00:13,596 (灯子)アア… 2 00:00:13,596 --> 00:00:21,604 (灰十)ハァ ハァ… 3 00:00:21,604 --> 00:00:30,613 ・~ 4 00:00:30,613 --> 00:00:32,613 (かなたの鳴き声) 5 00:00:36,619 --> 00:00:42,625 (灰十)かなた… かなたというんだ こいつは 6 00:00:42,625 --> 00:00:44,625 ウウ… 7 00:00:49,632 --> 00:00:54,637 <その夜 火狩りと呼ばれる男が・ 8 00:00:54,637 --> 00:00:58,637 狩り犬と鎌を残して死んだ> 9 00:01:02,645 --> 00:01:22,598 ・~ 10 00:01:22,598 --> 00:01:42,618 ・~ 11 00:01:42,618 --> 00:02:01,637 ・~ 12 00:02:01,637 --> 00:02:07,577 ・~ 13 00:02:07,577 --> 00:02:27,597 ・~ 14 00:02:27,597 --> 00:02:31,597 ・~ 15 00:02:40,610 --> 00:02:50,620 ・~ 16 00:02:50,620 --> 00:02:52,622 かなた 17 00:02:52,622 --> 00:03:04,634 ・~ 18 00:03:04,634 --> 00:03:07,570 童様 お邪魔しました 19 00:03:07,570 --> 00:03:27,590 ・~ 20 00:03:27,590 --> 00:03:32,595 (炎魔の雄たけび) 21 00:03:32,595 --> 00:03:52,615 ・~ 22 00:03:52,615 --> 00:04:07,563 ・~ 23 00:04:07,563 --> 00:04:10,566 (燈)犬の飯 24 00:04:10,566 --> 00:04:12,568 (灯子の祖母)灯子よ 25 00:04:12,568 --> 00:04:16,572 犬を そろそろ 返さねばいかんじゃろ 26 00:04:16,572 --> 00:04:20,576 犬のけがは もうええのじゃろうが? 27 00:04:20,576 --> 00:04:26,582 守り石と火の鎌と あの犬と お返しに行かずばなるまい 28 00:04:26,582 --> 00:04:31,587 (燈)あの守り石の文字 手で彫ったもんじゃなかろう 29 00:04:31,587 --> 00:04:34,590 ああいうのは 工場で こさえよるんだ 30 00:04:34,590 --> 00:04:36,592 あの火狩りは首都者かもしれん 31 00:04:36,592 --> 00:04:41,597 そしたら犬を返しに 首都まで行くことになるわいね 32 00:04:41,597 --> 00:04:44,600 灯子が行くかいな 首都に 33 00:04:44,600 --> 00:04:46,602 (燐)首都 灯子が? 34 00:04:46,602 --> 00:04:51,607 そんな 伯母さん 私 行かれん 35 00:04:51,607 --> 00:04:57,613 (灯子の祖母) 灯子よ 火狩り様は尊い仕事ぞ 36 00:04:57,613 --> 00:04:59,615 何十ぺん聞かしたか 37 00:04:59,615 --> 00:05:04,620 わしらが 森の下で はいずる暮らしを免れて・ 38 00:05:04,620 --> 00:05:12,562 村をつくれるようになったのは ほんの60年ほど前からのことじゃ 39 00:05:12,562 --> 00:05:16,566 火狩り様のおかげぞ 40 00:05:16,566 --> 00:05:19,569 お前たちが 目を開いて暮らせるのは・ 41 00:05:19,569 --> 00:05:22,572 危険を冒して 火を採ってきてくださる・ 42 00:05:22,572 --> 00:05:25,575 火狩り様のおかげぞ 43 00:05:25,575 --> 00:05:32,582 その犬は火狩りの仕事を助けよと 特別に ならされた犬ぞ 44 00:05:32,582 --> 00:05:35,585 お返しせずばならん 45 00:05:35,585 --> 00:05:42,585 家族じゃった者の元に 形見と共に お返しせずばならん 46 00:05:45,595 --> 00:05:49,599 もうじき 回収の車が回ってくる頃じゃしね 47 00:05:49,599 --> 00:05:53,603 紙漉き衆に相談してみるかね 48 00:05:53,603 --> 00:05:57,607 ねえ 灯子が嫌なら 私が代わりに行ったげようか 49 00:05:57,607 --> 00:06:01,611 たわけたことを! できるわけなかろう 50 00:06:01,611 --> 00:06:05,615 灯子でなきゃ かみつこうとする 犬を連れてなんぞ 51 00:06:05,615 --> 00:06:25,568 ・~ 52 00:06:25,568 --> 00:06:45,588 ・~ 53 00:06:45,588 --> 00:06:54,597 ・~ 54 00:06:54,597 --> 00:06:57,597 (燐) 明かり戻さんかね もったいない 55 00:07:00,603 --> 00:07:03,606 (燐)あんたは本当に疫病神じゃ 56 00:07:03,606 --> 00:07:05,608 あんたのせいで人が死んだ 57 00:07:05,608 --> 00:07:08,544 あんたのせいで 私と母さんの狭い家が・ 58 00:07:08,544 --> 00:07:10,546 もっと狭くなった 59 00:07:10,546 --> 00:07:15,551 そいで 今度は ばば様の世話 押しつけて出ていくんじゃと 60 00:07:15,551 --> 00:07:18,554 あんたなんか ホントに… 61 00:07:18,554 --> 00:07:21,554 ホントに大っ嫌い 62 00:07:25,561 --> 00:07:27,563 (燈)この犬と 火の鎌を・ 63 00:07:27,563 --> 00:07:32,568 火狩りの身内の者に返そうと ばば様と相談になった 64 00:07:32,568 --> 00:07:36,572 知ってたかと思うが この犬は灯子にしか懐かん 65 00:07:36,572 --> 00:07:40,576 どうも あの火狩りは 首都者だったようで・ 66 00:07:40,576 --> 00:07:42,578 灯子を 首都へ行かせようと思うが・ 67 00:07:42,578 --> 00:07:47,583 今度の車に この子と犬を 乗せてもらわれんじゃろか 68 00:07:47,583 --> 00:07:52,588 それでな 無垢紙を いくらか 持たしてやってほしいんじゃ 69 00:07:52,588 --> 00:07:56,592 (朱一)無垢紙を? おい 燈のかかあ 70 00:07:56,592 --> 00:08:00,596 いくら何でも そこまでしてやる余裕はないぞ 71 00:08:00,596 --> 00:08:03,599 知ってっと思うが 無垢紙はな・ 72 00:08:03,599 --> 00:08:07,536 真冬の いっとう 水がさえた時期でないと作れん 73 00:08:07,536 --> 00:08:12,536 今から作れっちゅうて 間に合うもんと違うわい 74 00:08:14,543 --> 00:08:19,548 (朱一)ええか 無垢紙一枚で 夜を暗闇で過ごさずに済むんじゃ 75 00:08:19,548 --> 00:08:23,552 雷瓶とでも交換が利く 献上物じゃからの 76 00:08:23,552 --> 00:08:26,555 それを お前 こんな… 77 00:08:26,555 --> 00:08:28,557 この際 はっきり言うが・ 78 00:08:28,557 --> 00:08:31,560 自分から 森へなんぞ入ったうえに・ 79 00:08:31,560 --> 00:08:35,564 火狩りを犠牲にしおったのやぞ こいつは 80 00:08:35,564 --> 00:08:40,569 今は今で その犬のせいで働けもせんわい 81 00:08:40,569 --> 00:08:45,574 犬と鎌 返そういうんなら 回収車に泣きつきゃええやろ 82 00:08:45,574 --> 00:08:49,578 したが 俺たちが こいつの尻を 拭ってやることはできん 83 00:08:49,578 --> 00:08:53,582 小娘が一人 首都で さまようことになろうが・ 84 00:08:53,582 --> 00:08:57,586 そんなガキ 向こうにゃ ごろごろおるじゃろうが 85 00:08:57,586 --> 00:08:59,588 (燈)だからよ (朱一)おっ… 86 00:08:59,588 --> 00:09:02,591 この村は小さいが 特別だわな 87 00:09:02,591 --> 00:09:06,529 あちこちの村で工場へ買わす物を 作っちゃおるが・ 88 00:09:06,529 --> 00:09:10,533 献上物を こさえる村は 数えるほどしかない 89 00:09:10,533 --> 00:09:13,536 しかも無垢紙じゃ 90 00:09:13,536 --> 00:09:16,539 神様が字を書きなさる紙じゃ 91 00:09:16,539 --> 00:09:21,544 それを作りよる村の娘が 受けた恩に報いよういうんじゃ 92 00:09:21,544 --> 00:09:27,550 それなりの支度もさせずに 送り出すが 恥じゃわいな 93 00:09:27,550 --> 00:09:31,554 仮に森の中で 行き倒れになるなら まだしも・ 94 00:09:31,554 --> 00:09:33,556 首都で 迷うようなことがあっては・ 95 00:09:33,556 --> 00:09:38,561 姫神様は この村を 汚らわしいと思いなさるぞ 96 00:09:38,561 --> 00:09:41,561 う~ん… 97 00:09:54,577 --> 00:09:58,581 (朱一) 半束じゃ 半束5枚 持たしてやる 98 00:09:58,581 --> 00:10:00,583 ふだんの回収物とは別に・ 99 00:10:00,583 --> 00:10:04,587 染め紙を 2倍 回収車に引き取らせな ならん 100 00:10:04,587 --> 00:10:07,590 ええか それでも 俺たちが寝る間 惜しまねば・ 101 00:10:07,590 --> 00:10:09,592 間に合わんのやぞ 102 00:10:09,592 --> 00:10:11,594 それまでに準備しとけや 103 00:10:11,594 --> 00:10:14,594 すまないね 104 00:10:21,604 --> 00:10:24,607 (燈)誰も知らないから… 105 00:10:24,607 --> 00:10:27,610 お前が どうして 森なんぞへ入ったか 106 00:10:27,610 --> 00:10:29,612 あっ… 107 00:10:29,612 --> 00:10:31,614 (燈)薬を採りに行こうと したんじゃろ? 108 00:10:31,614 --> 00:10:35,618 木々人が くれん薬を 109 00:10:35,618 --> 00:10:40,623 灯子 木々人が くれん薬 目を開く薬はな・ 110 00:10:40,623 --> 00:10:43,626 使えんから くれんのじゃ 111 00:10:43,626 --> 00:10:46,629 使うては体の毒になるからじゃ 112 00:10:46,629 --> 00:10:48,631 あほうな子 113 00:10:48,631 --> 00:10:54,637 ばば様にと思うたわけじゃなかろ わしにと思うたのじゃろうが 114 00:10:54,637 --> 00:10:58,641 大丈夫じゃ わしの目は まだ見えとる 115 00:10:58,641 --> 00:11:00,643 あ… 116 00:11:00,643 --> 00:11:04,647 (燈)昔の人間いうのは のんきだったんじゃろ 117 00:11:04,647 --> 00:11:08,584 自分らのすることが 後々になって・ 118 00:11:08,584 --> 00:11:12,588 どういうことを引き起こすのか 考えもせんと 119 00:11:12,588 --> 00:11:17,588 (風の音) 120 00:11:20,596 --> 00:11:23,596 <遠い昔の話ではない> 121 00:11:25,601 --> 00:11:31,607 <かつて人は 自分で火をおこし 自由に扱うことができた> 122 00:11:31,607 --> 00:11:33,609 <しかし あるときから・ 123 00:11:33,609 --> 00:11:37,613 ほんの僅かでも 天然の火が傍らで燃えれば・ 124 00:11:37,613 --> 00:11:42,618 人の体は 内側から 発火してしまうようになった> 125 00:11:42,618 --> 00:11:47,623 <そんなふうに 人間は作り替えられてしまった> 126 00:11:47,623 --> 00:11:55,631 <昔の人間が繰り返していた戦争の 最後のときに> 127 00:11:55,631 --> 00:11:59,635 <それ以来 世界は黒い森に覆われ・ 128 00:11:59,635 --> 00:12:04,640 そこは さまざまな姿の炎魔が 跳梁する領域となり・ 129 00:12:04,640 --> 00:12:11,640 人間は暗闇と火の両方に おびえて過ごすことになった> 130 00:12:12,581 --> 00:12:17,586 <強い風が吹いて木の梢が擦れ 自然発火し・ 131 00:12:17,586 --> 00:12:20,589 小さな火が はぜた> 132 00:12:20,589 --> 00:12:24,593 <それだけのことで 灯子の両親と 燐の父親が死に・ 133 00:12:24,593 --> 00:12:26,595 燈が目を焼かれ・ 134 00:12:26,595 --> 00:12:34,595 それに村の者 合わせて19人が 体の内側から火を発して死んだ> 135 00:12:38,607 --> 00:12:43,612 (燈)心配するな ばば様のことは ちゃんと見る 136 00:12:43,612 --> 00:12:46,615 ああ見えても 燐も しっかり働きよる 137 00:12:46,615 --> 00:12:50,619 お前は自分の しでかしたことを きちんと償ってこい 138 00:12:50,619 --> 00:12:54,623 この犬も お前のことを守るじゃろ 139 00:12:54,623 --> 00:12:56,623 そしてな… 140 00:12:59,628 --> 00:13:03,632 (燈)きっと帰ってこい 待っておるから 141 00:13:03,632 --> 00:13:08,570 必ず 待っておるから 142 00:13:08,570 --> 00:13:13,570 (地鳴り) 143 00:13:17,579 --> 00:13:20,582 (村人)うお~ 来た来た! 144 00:13:20,582 --> 00:13:22,584 (サイレン) 145 00:13:22,584 --> 00:13:27,589 (村人)回収車が来よったぞ~! 146 00:13:27,589 --> 00:13:47,609 ・~ 147 00:13:47,609 --> 00:14:07,563 ・~ 148 00:14:07,563 --> 00:14:27,583 ・~ 149 00:14:27,583 --> 00:14:47,603 ・~ 150 00:14:47,603 --> 00:14:56,603 ・~ 151 00:15:03,619 --> 00:15:08,557 <およそ半年に一度 回収の車が回ってくると・ 152 00:15:08,557 --> 00:15:12,561 小さな村は途端に にぎわう> 153 00:15:12,561 --> 00:15:17,566 <回収車は 村で作られた物を 買い取ってゆくだけでなく・ 154 00:15:17,566 --> 00:15:20,569 滞在する2日間は店も出すので・ 155 00:15:20,569 --> 00:15:25,574 村人が集まり 広場は交易の場となる> 156 00:15:25,574 --> 00:15:36,585 ・~ 157 00:15:36,585 --> 00:15:40,585 (雷鳴) 158 00:15:46,595 --> 00:15:48,597 <天然の火によって・ 159 00:15:48,597 --> 00:15:51,600 たやすく燃えてしまう体を抱えた 人間たちは・ 160 00:15:51,600 --> 00:15:55,604 それでも 失われた火の恵みを 手放すまいと・ 161 00:15:55,604 --> 00:15:57,606 あるいは 火による災いが・ 162 00:15:57,606 --> 00:16:01,610 降りかからぬようにと 思いを込めて・ 163 00:16:01,610 --> 00:16:06,548 生まれた子供に 炎や明かり 赤い色を連想させるような・ 164 00:16:06,548 --> 00:16:08,550 名を付けた> 165 00:16:08,550 --> 00:16:27,550 ・~ 166 00:16:33,575 --> 00:16:37,579 (うなり声) 167 00:16:37,579 --> 00:16:39,581 (煙二)お前さんだな 168 00:16:39,581 --> 00:16:42,584 (うなり声) 169 00:16:42,584 --> 00:16:44,586 怖い顔すんなよ 170 00:16:44,586 --> 00:16:48,590 しばらくは 一緒にいることになるんだ 171 00:16:48,590 --> 00:16:50,592 乗せていくことはできるが・ 172 00:16:50,592 --> 00:16:54,596 この車は 他の村も回ってから首都へ戻る 173 00:16:54,596 --> 00:16:58,600 首都へ着くのは5か月後だ 174 00:16:58,600 --> 00:17:03,605 首都へ戻ってからも 整備や手続きが山ほどあって・ 175 00:17:03,605 --> 00:17:05,607 すぐに出発するわけじゃない 176 00:17:05,607 --> 00:17:10,545 入れ代わりに首都を出発する車に 乗れればいいが… 177 00:17:10,545 --> 00:17:13,548 君が この村に帰ってこられるの・ 178 00:17:13,548 --> 00:17:17,552 首尾よくいって 1年か2年後だろう 179 00:17:17,552 --> 00:17:21,556 それにな この車も 丈夫そうに見えるが・ 180 00:17:21,556 --> 00:17:25,560 森を行くのは 決して安全じゃあない 181 00:17:25,560 --> 00:17:29,564 まあ 何というか 命の懸かった道中ではあるんだ 182 00:17:29,564 --> 00:17:31,566 (炸六)煙二! (煙二)あっ 183 00:17:31,566 --> 00:17:34,569 (炸六)ガキだからって なめてないで はっきり言え 184 00:17:34,569 --> 00:17:40,575 この でかい車に乗ってようが 森に入れば死ぬかもしれんと 185 00:17:40,575 --> 00:17:44,579 うっ… もう準備はしてきました 186 00:17:44,579 --> 00:17:48,583 うん 家のことも片づけてきました 187 00:17:48,583 --> 00:17:50,585 親の墓にも参ってきました 188 00:17:50,585 --> 00:17:54,589 邪魔にならんよう 一生懸命 気を付けます 189 00:17:54,589 --> 00:17:58,589 首都まで乗せていってください 190 00:18:00,595 --> 00:18:03,598 私は煙二という 191 00:18:03,598 --> 00:18:07,536 (かなたのうなり声) 192 00:18:07,536 --> 00:18:11,540 (煙二)この人は乗員頭の炸六さん 193 00:18:11,540 --> 00:18:14,540 チビすけ 名前は? 194 00:18:20,549 --> 00:18:24,553 灯子 そいで この犬は かなたです 195 00:18:24,553 --> 00:18:27,553 自分の犬みたいに言うんじゃねえ 196 00:18:29,558 --> 00:18:32,558 ん… 197 00:18:56,585 --> 00:18:58,585 (射手)ん? 198 00:19:06,528 --> 00:19:26,548 ・~ 199 00:19:26,548 --> 00:19:38,548 ・~ 200 00:19:43,565 --> 00:19:48,570 <かつての世界では 死者を火葬にしていた> 201 00:19:48,570 --> 00:19:51,573 <死んで もう動かなくなった者を 更に火で焼くことを・ 202 00:19:51,573 --> 00:19:55,577 誰も不思議とは考えなかったのか> 203 00:19:55,577 --> 00:19:58,580 <それとも 火が苦しみの象徴であるのは・ 204 00:19:58,580 --> 00:20:02,584 今の時代だけなのだろうか> 205 00:20:02,584 --> 00:20:07,589 <この世界は かつて 一度 死んだ> 206 00:20:07,589 --> 00:20:10,592 <生き延びた人間たちは 傍らで火が燃えれば・ 207 00:20:10,592 --> 00:20:15,597 体の内側から発火するという かつてとは違う体を抱え・ 208 00:20:15,597 --> 00:20:20,602 僅かに残された過去の技術を かき集めて暮らしていた> 209 00:20:20,602 --> 00:20:24,606 (緋名子の泣き声) 210 00:20:24,606 --> 00:20:26,608 お母さん… 211 00:20:26,608 --> 00:20:28,610 (せきこみ) 212 00:20:28,610 --> 00:20:31,613 (煌四)こんなに あっけなく死んでしまう体で・ 213 00:20:31,613 --> 00:20:33,615 生きているなんて… 214 00:20:33,615 --> 00:20:36,618 こんなに… 215 00:20:36,618 --> 00:20:42,624 <どこかで誰かが 常に体を病んでいた> 216 00:20:42,624 --> 00:20:45,627 <人が天然の火を 扱っていた時代には・ 217 00:20:45,627 --> 00:20:50,632 危険だと分かっていたことや 体を侵す毒を防ぐ知識が失われ・ 218 00:20:50,632 --> 00:20:55,632 新たに それを学び直す余裕が この世界にはないからだ> 219 00:20:57,639 --> 00:21:00,642 <少年と幼い妹の母が・ 220 00:21:00,642 --> 00:21:04,646 勤めていた工場の排出する毒に 体を侵され・ 221 00:21:04,646 --> 00:21:12,587 病に苦しみ始めたのは 前の年の ちょうど今頃だった> 222 00:21:12,587 --> 00:21:17,587 <工場では よくあることだった> 223 00:21:48,623 --> 00:21:51,623 燠火家 油百七? 224 00:22:04,639 --> 00:22:09,639 (雷鳴) 225 00:22:25,594 --> 00:22:45,614 ・~ 226 00:22:45,614 --> 00:23:05,634 ・~ 227 00:23:05,634 --> 00:23:25,587 ・~ 228 00:23:25,587 --> 00:23:45,607 ・~ 229 00:23:45,607 --> 00:23:53,607 ・~ 230 00:23:55,617 --> 00:24:04,617 ・~