1 00:00:01,667 --> 00:00:06,672 <灯子を救い 灯子の眼前で果てた 火狩り 灰十> 2 00:00:06,672 --> 00:00:11,677 <その息子 煌四は 資産家 燠火家の子飼いとなった> 3 00:00:11,677 --> 00:00:17,677 <灯子は灰十の狩り犬 かなたを連れ 首都を目指す> 4 00:00:18,684 --> 00:00:38,704 ・~ 5 00:00:38,704 --> 00:00:58,724 ・~ 6 00:00:58,724 --> 00:01:16,675 ・~ 7 00:01:16,675 --> 00:01:23,682 ・~ 8 00:01:23,682 --> 00:01:43,702 ・~ 9 00:01:43,702 --> 00:01:48,702 ・~ 10 00:01:50,709 --> 00:01:52,711 (油百七)気に入ってもらえたかな 11 00:01:52,711 --> 00:01:58,711 西向きで日当たりが あまり良くないのは 申し訳ないが 12 00:01:59,718 --> 00:02:04,656 君と妹さんには ここを 自分の家だと思ってもらいたい 13 00:02:04,656 --> 00:02:07,659 それが私の望みだ 14 00:02:07,659 --> 00:02:10,662 午後から仕事に出なければ ならんので失礼するが・ 15 00:02:10,662 --> 00:02:14,666 晩さんは妻や娘と一緒に取ろう 16 00:02:14,666 --> 00:02:19,666 (ドアの開閉音) 17 00:02:25,677 --> 00:02:28,680 ・(ノック) (煌四)あっ 18 00:02:28,680 --> 00:02:30,682 ・(綺羅)入ってもいいかしら 19 00:02:30,682 --> 00:02:32,682 (ドアが開く音) 20 00:02:35,687 --> 00:02:38,690 (綺羅) ご挨拶が遅れて ごめんなさい 21 00:02:38,690 --> 00:02:41,693 お母様と一緒にと 思ったのだけれど・ 22 00:02:41,693 --> 00:02:44,693 まだ お部屋に籠もっていらして… 23 00:02:45,697 --> 00:02:48,700 あっ… あっ… 24 00:02:48,700 --> 00:02:53,700 はじめまして 燠火家の綺羅と申します 25 00:02:55,707 --> 00:02:57,709 ああ… 26 00:02:57,709 --> 00:03:03,709 お医者様が 妹さんの見立てを お伝えしたいからと お呼びです 27 00:03:05,651 --> 00:03:09,655 アアッ… フフッ 28 00:03:09,655 --> 00:03:12,658 先生 お連れしました 29 00:03:12,658 --> 00:03:15,658 (焚三)燠火家の主治医の焚三です 30 00:03:17,663 --> 00:03:21,663 緋名子の兄の煌四です 31 00:03:22,668 --> 00:03:26,672 (焚三)胎児性の汚染であることは 間違いないようです 32 00:03:26,672 --> 00:03:30,676 残念ですが 体質そのものが 劇的に改善する見込みは・ 33 00:03:30,676 --> 00:03:33,679 正直なところ薄いでしょう 34 00:03:33,679 --> 00:03:40,686 ですが 栄養と衛生環境が整えば 体力は回復してゆくはずです 35 00:03:40,686 --> 00:03:44,690 鎮痛剤を相当量 服用していたんですね 36 00:03:44,690 --> 00:03:47,693 あれは かえって体を痛めます 37 00:03:47,693 --> 00:03:50,696 普通なら 胎児性汚染の子供は・ 38 00:03:50,696 --> 00:03:53,699 もっと早くに弱ってしまう場合が 多いのですが・ 39 00:03:53,699 --> 00:03:56,702 緋名子さんは 生命力が強かったのでしょう 40 00:03:56,702 --> 00:03:58,704 強い? 41 00:03:58,704 --> 00:04:00,706 (焚三)緋名子さんのような 体質にとっては・ 42 00:04:00,706 --> 00:04:03,642 感染症の合併が いちばん恐ろしいのですが・ 43 00:04:03,642 --> 00:04:08,647 こちらの屋敷は 工場地帯からも 遠く 空気も良いので・ 44 00:04:08,647 --> 00:04:12,651 感染も防ぎやすいし 体力が ある程度ついてから・ 45 00:04:12,651 --> 00:04:16,655 本格的に症状の改善に 取りかかりましょう 46 00:04:16,655 --> 00:04:20,659 こちらの旦那様から お母様のことは伺いました 47 00:04:20,659 --> 00:04:22,661 お悔やみ申し上げます 48 00:04:22,661 --> 00:04:25,664 妹さんのことは どうか安心してください 49 00:04:25,664 --> 00:04:28,667 私が責任を持って 治療に努めます 50 00:04:28,667 --> 00:04:34,667 (すすり泣き) (ドアの開閉音) 51 00:04:36,675 --> 00:04:39,678 (綺羅)焚三先生は とてもいい お医者様でしょ? 52 00:04:39,678 --> 00:04:44,683 礼を言います 僕たちみたいな者を 気にかけていただいて 53 00:04:44,683 --> 00:04:47,683 (綺羅)そんな堅苦しい言い方は やめましょ? 54 00:04:48,687 --> 00:04:54,693 (綺羅)私ずっと この屋敷で育って 本当のところ少し寂しかった 55 00:04:54,693 --> 00:04:57,696 兄弟が出来たみたいで うれしいの 56 00:04:57,696 --> 00:05:00,699 妹さんは 緋名子ちゃんっていうのね 57 00:05:00,699 --> 00:05:02,699 かわいい名前 58 00:05:03,635 --> 00:05:06,638 あなたのことは何て呼べばいい? 59 00:05:06,638 --> 00:05:08,640 煌四… 60 00:05:08,640 --> 00:05:12,640 字を書いてみて え? ああ… 61 00:05:14,646 --> 00:05:16,646 ああ… 62 00:05:17,649 --> 00:05:21,649 火偏に 皇の煌に… 63 00:05:25,657 --> 00:05:29,661 数字の四 煌四 64 00:05:29,661 --> 00:05:31,663 すてきな名前ね 65 00:05:31,663 --> 00:05:36,663 煌は「大きな火」 四は「安定」や「完全」の意味 66 00:05:37,669 --> 00:05:41,673 完全? そして男の人の名前には・ 67 00:05:41,673 --> 00:05:46,673 生まれ順に関係なく それぞれに 意味を持たせた数字を入れるの 68 00:05:47,679 --> 00:05:50,682 (綺羅)一は唯一 優れたもの 69 00:05:50,682 --> 00:05:53,685 二は安寧 親切 70 00:05:53,685 --> 00:05:55,687 三は 幾度も 何度でも 71 00:05:55,687 --> 00:05:57,689 知らなかった 72 00:05:57,689 --> 00:05:59,691 そんな訳が あるなんて 73 00:05:59,691 --> 00:06:03,628 いつからか分からないけど 天然の火を失った人間たちが・ 74 00:06:03,628 --> 00:06:06,631 願いを込めて 始めた習慣なんですって 75 00:06:06,631 --> 00:06:09,634 もう みんな 忘れてしまっているけど 76 00:06:09,634 --> 00:06:12,637 そんな話 君は一体どこで? 77 00:06:12,637 --> 00:06:15,640 家庭教師の耿八先生から 教わったの 78 00:06:15,640 --> 00:06:18,643 何でも知ってる すばらしい先生よ 79 00:06:18,643 --> 00:06:21,646 私は16歳 煌四は? 80 00:06:21,646 --> 00:06:26,646 1つ下 15 綺羅は学院には行ってないの? 81 00:06:28,653 --> 00:06:31,656 (綺羅)行ってみたかったのだけど 両親の意向で・ 82 00:06:31,656 --> 00:06:35,660 家庭教師から 学問を教わっているの 83 00:06:35,660 --> 00:06:39,660 一人娘だから いずれは 父の工場を継ぐしかないし… 84 00:06:40,665 --> 00:06:42,667 (火華)それはどうかしらね 85 00:06:42,667 --> 00:06:44,669 (2人)あっ… 86 00:06:44,669 --> 00:06:49,674 (火華)こちらが お前の新しいご兄弟なわけね 87 00:06:49,674 --> 00:06:51,674 フフッ 88 00:06:52,677 --> 00:06:54,679 お母様… 89 00:06:54,679 --> 00:06:56,681 油百七の妻です 90 00:06:56,681 --> 00:06:59,684 ご挨拶が遅れたこと おわびするわね 91 00:06:59,684 --> 00:07:02,621 この子ったら あなたが 来てくださると知ってからは・ 92 00:07:02,621 --> 00:07:05,621 随分と はしゃいで… 93 00:07:06,625 --> 00:07:10,629 (火華) 綺羅 のんきなことを言って… (綺羅)あっ… 94 00:07:10,629 --> 00:07:15,634 後継ぎ候補は あなた一人とは限らないわよ 95 00:07:15,634 --> 00:07:18,637 はい すみません お母様 96 00:07:18,637 --> 00:07:24,637 少し休むわ 晩さんまで 声をかけないでちょうだい 97 00:07:29,648 --> 00:07:33,652 どこか具合が悪いの? ううん ごめんなさい 98 00:07:33,652 --> 00:07:37,656 お母様ったら ご自分の名前も言わずに 99 00:07:37,656 --> 00:07:42,661 火華 お母様の名前は 火華というの 100 00:07:42,661 --> 00:07:44,663 病気というわけではないの 101 00:07:44,663 --> 00:07:47,666 だけど 若い頃に ご苦労が多かったのだって 102 00:07:47,666 --> 00:07:50,669 それで時々 伏せってしまわれて… 103 00:07:50,669 --> 00:07:53,672 でもいつもは とても元気よ 104 00:07:53,672 --> 00:07:55,674 病気でないんなら よかった 105 00:07:55,674 --> 00:08:01,674 僕と緋名子は先日 工場毒で母を亡くしたばかりで… 106 00:08:02,614 --> 00:08:08,620 お母様を亡くされて すぐなのに 私ったら浮かれてしまって 107 00:08:08,620 --> 00:08:11,620 あっ… 108 00:08:18,630 --> 00:08:38,650 ・~ 109 00:08:38,650 --> 00:08:49,661 ・~ 110 00:08:49,661 --> 00:08:51,663 (緋名子)あっ 111 00:08:51,663 --> 00:09:11,616 ・~ 112 00:09:11,616 --> 00:09:17,616 ・~ 113 00:09:21,626 --> 00:09:24,629 (医師)爪の痕は深いが 致命傷にはならない 114 00:09:24,629 --> 00:09:28,633 かみつかれでもしていたら 命はなかったな 115 00:09:28,633 --> 00:09:31,636 ここで心配してても 容体は変わらんぞ 116 00:09:31,636 --> 00:09:35,640 棟梁に次の村で降りろと 言われたんだろう 117 00:09:35,640 --> 00:09:38,643 かわいそうだが 諦めることだ 118 00:09:38,643 --> 00:09:42,647 ここじゃ みんなが お互いの命を引き受け合う 119 00:09:42,647 --> 00:09:47,647 それができないやつは 子供だろうと乗せてはおけない 120 00:09:48,653 --> 00:09:50,655 (紅緒)火穂の あほう! 121 00:09:50,655 --> 00:09:52,657 嫁に行きたくないのは うちらも一緒じゃ 122 00:09:52,657 --> 00:09:55,660 泣き言も言わんと 勝手に逃げ出したりして・ 123 00:09:55,660 --> 00:09:57,662 死んでしまったら どうする気じゃ! 124 00:09:57,662 --> 00:10:00,665 (ほたる)あっ 灯子ちゃん 125 00:10:00,665 --> 00:10:04,669 ひっどいなあ 灯子 殴られたんか? 126 00:10:04,669 --> 00:10:06,671 さっき乗員さんから聞いたけど・ 127 00:10:06,671 --> 00:10:10,675 次の機織りの村で 私と一緒に降ろされるの? 128 00:10:10,675 --> 00:10:14,679 そんな あほうな! 灯子は火穂を助けに行ったのやぞ 129 00:10:14,679 --> 00:10:19,679 うちが談判しちゃる (ほたる)あっ 紅緒ちゃん 130 00:10:20,685 --> 00:10:23,688 (照三)そんな 俺に文句 言われたってよ 131 00:10:23,688 --> 00:10:27,692 (紅緒) 人助けしようとして 何で途中で 放り出されにゃならんのじゃ 132 00:10:27,692 --> 00:10:30,695 (照三)村の人間が義理堅いのは 分かるけどよ 133 00:10:30,695 --> 00:10:32,697 棟梁が怒ってるのは・ 134 00:10:32,697 --> 00:10:35,700 あのチビすけが 外に出たからじゃないんだ 135 00:10:35,700 --> 00:10:37,702 なっ… (照三)チビすけのやつ・ 136 00:10:37,702 --> 00:10:40,705 扉を開けたまま 外に出ただろ 137 00:10:40,705 --> 00:10:43,708 開けたままにしといてくれって… 138 00:10:43,708 --> 00:10:46,711 (照三)炎魔ん中には すばしっこいやつもいる 139 00:10:46,711 --> 00:10:50,715 そんなやつが扉の隙間から 車ん中に入り込んできたら・ 140 00:10:50,715 --> 00:10:52,717 どうなったと思う? 141 00:10:52,717 --> 00:10:56,721 こんな狭いとこじゃ 手も足も出ねえ 142 00:10:56,721 --> 00:11:00,725 お前も俺も 炎魔に皆殺しに されたかもしれねえんだぜ 143 00:11:00,725 --> 00:11:02,661 (紅緒)えっ… (照三)それに・ 144 00:11:02,661 --> 00:11:06,665 お前たち あの火穂って子の様子が 変だって気付かなかったのかよ 145 00:11:06,665 --> 00:11:09,668 知らんわ! 知っとれば止めとる! 146 00:11:09,668 --> 00:11:13,668 か… 一緒に逃げ出しとる 147 00:11:14,673 --> 00:11:18,677 俺が棟梁に掛け合ってやるよ (紅緒)へ? 148 00:11:18,677 --> 00:11:21,680 棟梁も 火狩りのおっさんも 分かってねえよな 149 00:11:21,680 --> 00:11:24,683 チビすけだけ ほっぽり出したりしたら・ 150 00:11:24,683 --> 00:11:27,686 あの犬が おとなしくしてねえだろうが 151 00:11:27,686 --> 00:11:30,686 うまくやってやるから 任せとけって 152 00:11:36,695 --> 00:11:40,699 ・(シャワーの音) 153 00:11:40,699 --> 00:11:43,702 (灯子)長いね 今日は特別やから・ 154 00:11:43,702 --> 00:11:45,704 大目に見てもらおう 155 00:11:45,704 --> 00:12:03,655 ・~ 156 00:12:03,655 --> 00:12:05,657 あっ… あっ… 157 00:12:05,657 --> 00:12:07,657 (乗員)まだ出来てないのかい? 158 00:12:09,661 --> 00:12:12,661 (乗員)花嫁さんに せん別だよ 159 00:12:13,665 --> 00:12:16,668 (乗員)他の乗組員には黙ってな 160 00:12:16,668 --> 00:12:19,671 (ほたる)いいんですか? これ売り物なんでしょ? 161 00:12:19,671 --> 00:12:22,674 だから他のやつらには 黙っておきなったら 162 00:12:22,674 --> 00:12:25,677 それっきりの支度で 送り出すなんて・ 163 00:12:25,677 --> 00:12:27,679 あんまりじゃないか 164 00:12:27,679 --> 00:12:30,682 他の売り物を 倍の値で売ってやるさ 165 00:12:30,682 --> 00:12:33,685 それと 心配ない 166 00:12:33,685 --> 00:12:37,689 あの子は まだ薬で寝たままだけど 命に障りはない 167 00:12:37,689 --> 00:12:41,693 回収車の床下から逃げ出すような したたか者だ 168 00:12:41,693 --> 00:12:44,696 すぐに起き上がるんだろうよ 169 00:12:44,696 --> 00:12:46,698 フフッ 170 00:12:46,698 --> 00:12:49,701 (紅緒)おばちゃん うちのときは 何をくすねてきてくれる? 171 00:12:49,701 --> 00:12:51,703 (乗員)ハハッ さてね 172 00:12:51,703 --> 00:12:53,705 あんたみたいなイモ娘に 似合うのがあればね 173 00:12:53,705 --> 00:12:55,707 ウッ… 174 00:12:55,707 --> 00:12:58,710 そうだった チビすけさんは おとがめなしだ 175 00:12:58,710 --> 00:13:02,647 犬と一緒に このまま首都まで乗っていきな 176 00:13:02,647 --> 00:13:04,649 よかったな 灯子! 177 00:13:04,649 --> 00:13:08,653 あの照三とかいうやつ 意外に頼りになったんかなあ 178 00:13:08,653 --> 00:13:13,653 よかった 灯子ちゃん よかったね 179 00:13:18,663 --> 00:13:20,665 きれい… 180 00:13:20,665 --> 00:13:22,667 ホント きれいなあ 181 00:13:22,667 --> 00:13:27,667 ほたるさんを嫁に もらうやつは 幸せ者じゃあ 182 00:13:29,674 --> 00:13:35,680 (ほたる)紅緒ちゃん 灯子ちゃん あんたたちに会えて うれしかった 183 00:13:35,680 --> 00:13:40,685 私は厄払いの嫁やりだけれど もし村を出されなかったら・ 184 00:13:40,685 --> 00:13:44,689 紅緒ちゃんたちに会われんかった 185 00:13:44,689 --> 00:13:49,689 あんたたちに会えたことが 私の幸せやった 186 00:13:50,695 --> 00:13:54,699 (ほたる) ちょっとの間じゃったけど ホントに ありがとう 187 00:13:54,699 --> 00:13:59,704 2人とも どうかご無事で そして元気でね 188 00:13:59,704 --> 00:14:05,643 <ほたるの嫁入り姿を 灯子たちが見ることはなかった> 189 00:14:05,643 --> 00:14:11,649 <厄払いの娘の嫁入りの儀式は 村の者だけで行われることが・ 190 00:14:11,649 --> 00:14:14,652 定められた しきたりだったからだ> 191 00:14:14,652 --> 00:14:17,655 <しかし それが儀式と呼べるほどの・ 192 00:14:17,655 --> 00:14:21,655 華やかな 婚礼の席だったのかどうか…> 193 00:14:22,660 --> 00:14:26,664 <厄払いの娘が歓迎される ものなのかどうかすら・ 194 00:14:26,664 --> 00:14:30,664 灯子たちには知る由もなかった> 195 00:14:36,674 --> 00:14:41,679 (油百七)この部屋の存在は 屋敷でも一部の人間しか知らん 196 00:14:41,679 --> 00:14:47,685 君の父上が保管していた雷火は ここへ運ばせてもらった 197 00:14:47,685 --> 00:14:59,697 ・~ 198 00:14:59,697 --> 00:15:04,697 君には ここで 雷瓶の製作に当たってもらいたい 199 00:15:05,637 --> 00:15:07,639 (作動音) 200 00:15:07,639 --> 00:15:09,639 ああ… 201 00:15:16,648 --> 00:15:18,650 質問してもいいですか? 202 00:15:18,650 --> 00:15:22,654 この国が危うくなると 父が仲間たちに黙って… 203 00:15:22,654 --> 00:15:28,660 あっ… 1人で森へ行ったのも そのためだろうと 204 00:15:28,660 --> 00:15:31,663 でも どうして… 205 00:15:31,663 --> 00:15:35,663 何がきっかけで 神族の統治が 危うくなるのですか? 206 00:15:39,671 --> 00:15:42,674 何が起ころうと しているんですか? 207 00:15:42,674 --> 00:15:45,677 蜘蛛という連中を 知っているかね? 208 00:15:45,677 --> 00:15:47,679 狩りのときに 気を付けなければならないのは・ 209 00:15:47,679 --> 00:15:51,683 炎魔より蜘蛛だと 父が 210 00:15:51,683 --> 00:15:55,687 (油百七)やつらは もともと 神族の一員でありながら・ 211 00:15:55,687 --> 00:16:00,692 森に潜んで 首都の統治の転覆を狙っている 212 00:16:00,692 --> 00:16:03,628 その蜘蛛が実力行使に出る… 213 00:16:03,628 --> 00:16:08,633 でも蜘蛛が謀反を企てるとして その統治者たる神族が… 214 00:16:08,633 --> 00:16:10,635 統治者? 215 00:16:10,635 --> 00:16:15,640 そう 確かに彼らは 統治者であるには違いない 216 00:16:15,640 --> 00:16:17,640 あっ… 217 00:16:21,646 --> 00:16:23,648 神族には・ 218 00:16:23,648 --> 00:16:30,655 火 水 木 土 風の 異能を持つ者が存在する 219 00:16:30,655 --> 00:16:33,658 君は かつて この首都で起こった・ 220 00:16:33,658 --> 00:16:36,661 大火災について 聞いたことがあるかね 221 00:16:36,661 --> 00:16:39,664 君が生まれる ずっと前のことだが 222 00:16:39,664 --> 00:16:43,668 学院で学んだ知識の範囲でなら… 223 00:16:43,668 --> 00:16:46,671 動き始めたばかりの工場で・ 224 00:16:46,671 --> 00:16:50,675 炎魔の それでもない 天然の火が はぜたのだ 225 00:16:50,675 --> 00:16:52,677 ああ… 226 00:16:52,677 --> 00:16:57,677 (悲鳴) 227 00:16:58,683 --> 00:17:02,620 (油百七)人から人へ 人口の密集した居住区で・ 228 00:17:02,620 --> 00:17:08,626 火は際限もなく燃え移り 町じゅうに巡らされた水路は・ 229 00:17:08,626 --> 00:17:13,626 火を逃れようとした人々の死体で 埋め尽くされた 230 00:17:15,633 --> 00:17:18,636 (油百七) 水を操る神族が豪雨を呼び寄せ・ 231 00:17:18,636 --> 00:17:23,641 首都を燃やした火は ようやく 鎮火したが間に合わなかった 232 00:17:23,641 --> 00:17:27,645 おびただしい人々が 松明のように燃え上がって死んだ 233 00:17:27,645 --> 00:17:30,648 それは恐ろしい光景だった 234 00:17:30,648 --> 00:17:35,653 そう 神族は あえて間に合わせなかったのだ 235 00:17:35,653 --> 00:17:38,656 私は そう思っている 236 00:17:38,656 --> 00:17:40,658 それは つまり… 237 00:17:40,658 --> 00:17:44,662 増え過ぎた人間を間引いたのだ 238 00:17:44,662 --> 00:17:49,667 300年にも及ぶという長命を持ち 自然を操る異能を持ち・ 239 00:17:49,667 --> 00:17:52,670 旧世界の技術をも 併せ持つ神族ならば・ 240 00:17:52,670 --> 00:17:57,675 なぜ工場毒に侵される人間を 放置するのだ 241 00:17:57,675 --> 00:18:01,612 蜘蛛の動向については 信頼できる火狩りたちが・ 242 00:18:01,612 --> 00:18:07,618 秘密裏に調査中だが まだ確実な情報は つかめていない 243 00:18:07,618 --> 00:18:13,624 しかし事が始まれば 首都が 大混乱に陥るのは確実だろう 244 00:18:13,624 --> 00:18:17,628 かつて雑草のように 人間を間引いた神族に頼るなど・ 245 00:18:17,628 --> 00:18:20,631 愚の骨頂という他はない 246 00:18:20,631 --> 00:18:26,631 人間の手で人間を守るためには 強力な武器が必要だ 247 00:18:28,639 --> 00:18:31,642 やってみます 期待してるよ 248 00:18:31,642 --> 00:18:37,648 それと このことは… 言いません 誰にも 249 00:18:37,648 --> 00:18:40,651 (油百七) 中央書庫の登録証も手配済みだ 250 00:18:40,651 --> 00:18:42,653 遅くとも あさってには・ 251 00:18:42,653 --> 00:18:47,653 君に あらゆる書籍の閲覧権が 与えられるはずだ 252 00:19:02,607 --> 00:19:06,611 ♪(ハミング) 253 00:19:06,611 --> 00:19:09,614 (やかんの笛の音) 254 00:19:09,614 --> 00:19:12,614 (蒸気が噴き出す音) (紅緒)おっ 255 00:19:14,619 --> 00:19:18,623 よっと! ウワーッ フフッ 256 00:19:18,623 --> 00:19:22,623 ウワッ ん? 257 00:19:24,629 --> 00:19:26,629 あっ… 258 00:19:35,640 --> 00:19:37,640 (犬笛) 259 00:19:39,644 --> 00:19:41,646 ん? あっ 260 00:19:41,646 --> 00:19:44,649 (照三)何だ? (乗員)ん? ウワッ 261 00:19:44,649 --> 00:19:46,649 (乗員)ウワッ (照三)オオッ 262 00:19:50,655 --> 00:19:52,657 あっ 照三さん 263 00:19:52,657 --> 00:19:55,660 ここらで燃料調達だ 264 00:19:55,660 --> 00:19:57,662 かなたは いずもと一緒に手伝いか 265 00:19:57,662 --> 00:20:00,665 飛び出していきました 266 00:20:00,665 --> 00:20:02,667 やっぱ狩り犬だな 267 00:20:02,667 --> 00:20:05,667 もうすっかり 息が合っているってわけだ 268 00:20:06,671 --> 00:20:09,671 (照三)こないだは大変だったな 269 00:20:10,675 --> 00:20:13,678 棟梁は気が短いから あんまり気にすんな 270 00:20:13,678 --> 00:20:18,683 お前のこと よく働いてくれるって えらく褒めてたぞ 271 00:20:18,683 --> 00:20:20,685 えっ… 272 00:20:20,685 --> 00:20:22,687 俺より役に立つってよ 273 00:20:22,687 --> 00:20:25,690 誰が この車を整備して 動かしてると思ってるんだよ 274 00:20:25,690 --> 00:20:27,690 全く… 275 00:20:28,693 --> 00:20:32,697 いまだに この炎魔の火の正体は 分かっていないらしい 276 00:20:32,697 --> 00:20:37,702 けど こいつで お湯を沸かして 高圧の蒸気を作れば・ 277 00:20:37,702 --> 00:20:40,705 こんな でかい車を 動かすことができる 278 00:20:40,705 --> 00:20:43,708 昔は空気と燃料を 混ぜて爆発させて・ 279 00:20:43,708 --> 00:20:47,708 その力で いろんな機械を 動かしてたらしいけどな 280 00:20:48,713 --> 00:20:53,718 ハァ… 今そんなことしたら 俺たちの体は一瞬でドカンだ 281 00:20:53,718 --> 00:20:58,723 かなたがいるおかげで 炎千さんも 大物ばかり狙ってくれる 282 00:20:58,723 --> 00:21:01,659 おかげで こっちはケチらずに 自分たち用の お湯や… 283 00:21:01,659 --> 00:21:03,661 ウワッ アア… アッ… 284 00:21:03,661 --> 00:21:05,663 (警報) (照三)な… 何だ 一体! 285 00:21:05,663 --> 00:21:08,666 (煙二)照三! 俺は弐号車に戻る 286 00:21:08,666 --> 00:21:13,671 いつでも全開で動かせるように 全部の容器の火をたいとけ! 287 00:21:13,671 --> 00:21:17,675 煙二さん そんなこと言ったって! 今 弐番抜いたばっか… 288 00:21:17,675 --> 00:21:19,677 ウウッ 何が起こってるんだよ! 289 00:21:19,677 --> 00:21:21,679 (伝声管:乗員)総員非常配置! 持ち場につけ! 290 00:21:21,679 --> 00:21:23,681 (伝声管:乗員)見張り よく見ろ! 何かいるぞ! 291 00:21:23,681 --> 00:21:25,683 (伝声管:乗員)急げ! (伝声管:乗員)左舷 銃座 来るぞ! 292 00:21:25,683 --> 00:21:27,683 (射手)ハァ ハァ ハァ… 293 00:21:28,686 --> 00:21:31,686 (射手)ウウッ ウッ 294 00:21:38,696 --> 00:21:40,698 紅緒さん! 295 00:21:40,698 --> 00:21:43,701 あっ あれは 何じゃ… 296 00:21:43,701 --> 00:21:45,701 ヒッ… 297 00:21:47,705 --> 00:21:50,705 ウワッ… 298 00:21:55,713 --> 00:21:59,713 (射手)ウワーッ 299 00:22:00,718 --> 00:22:02,653 (竜神のうなり声) 300 00:22:02,653 --> 00:22:04,653 ウワーッ 301 00:22:13,664 --> 00:22:18,664 (雄たけび) 302 00:22:20,671 --> 00:22:40,691 ・~ 303 00:22:40,691 --> 00:23:00,711 ・~ 304 00:23:00,711 --> 00:23:20,664 ・~ 305 00:23:20,664 --> 00:23:40,684 ・~ 306 00:23:40,684 --> 00:23:48,684 ・~ 307 00:23:50,694 --> 00:23:58,694 ・~