1 00:00:02,002 --> 00:00:05,839 (コマリ)えっ えぇっと… どちら様? 2 00:00:05,839 --> 00:00:09,009 (ミリセント)通りすがりの大貴族よ。 3 00:00:09,009 --> 00:00:11,011 文句ある? 4 00:00:11,011 --> 00:00:13,680 別にないけど…。 5 00:00:13,680 --> 00:00:18,185 うむ そうだな! 一緒に歓談しようじゃないか。 6 00:00:18,185 --> 00:00:20,687 なぁに 遠慮することはない。 7 00:00:20,687 --> 00:00:22,856 こよいは無礼講だ! 8 00:00:22,856 --> 00:00:26,193 アハハハハッ! ハハ… おもしろい➡ 9 00:00:26,193 --> 00:00:29,029 おもしろいわねぇ。 うわさどおりに➡ 10 00:00:29,029 --> 00:00:31,532 自由奔放な振る舞いだわ。 11 00:00:31,532 --> 00:00:35,702 やっぱり 部下たちにも 自由な裁量権を与えているから➡ 12 00:00:35,702 --> 00:00:37,704 戦争にも勝てるのかしら? 13 00:00:37,704 --> 00:00:41,708 まっ まぁ アイツらは アホほど血の気が多いからな。 14 00:00:41,708 --> 00:00:45,212 放っておいても どんどん敵を殺してくれる。 15 00:00:45,212 --> 00:00:47,214 アンタが動かなくても? 16 00:00:47,214 --> 00:00:49,216 あぁ… いやっ➡ 17 00:00:49,216 --> 00:00:52,553 私が動けば 一瞬で 勝利をつかむことができるのは➡ 18 00:00:52,553 --> 00:00:55,222 火を見るより明らかな事実だが…。 19 00:00:55,222 --> 00:00:58,392 確かに アンタが動いたら 華麗で 痛快で➡ 20 00:00:58,392 --> 00:01:03,330 一方的な虐殺ショーが 始まっちゃうんだろうけど➡ 21 00:01:03,330 --> 00:01:05,666 それじゃあ つまらないもんね。 22 00:01:05,666 --> 00:01:09,002 そうそう。 それが大変なところなんだよ。 23 00:01:09,002 --> 00:01:13,006 アハハハ…。 まったく そのとおりよ。 24 00:01:13,006 --> 00:01:15,676 敵を殺すための 殺し合いではなく➡ 25 00:01:15,676 --> 00:01:19,846 自国の力を誇示するための 殺し合いなんて➡ 26 00:01:19,846 --> 00:01:23,183 戦争を 侮辱しているとしか思えないわ。 27 00:01:23,183 --> 00:01:27,688 ま… まぁ 確かに そういう考えもあるな。 28 00:01:27,688 --> 00:01:33,093 そうよ。 そして最も 戦争を侮辱しているのは…。 29 00:01:35,028 --> 00:01:38,365 テラコマリ… アンタなの。 30 00:01:38,365 --> 00:01:40,867 へ? 31 00:01:40,867 --> 00:01:44,204 私は アンタの生き様が気にくわない。 32 00:01:44,204 --> 00:01:46,707 あれだけのことを しておきながら どうして平気で➡ 33 00:01:46,707 --> 00:01:49,876 七紅天なんかやっているの? 34 00:01:49,876 --> 00:01:54,047 どうして お天道様の下を歩けるの? 35 00:01:54,047 --> 00:01:57,718 (ミリセント)周りから チヤホヤされるのが そんなに楽しいの? 36 00:01:57,718 --> 00:02:00,487 お前さえいなければ… お前さえいなければ…。 37 00:02:00,487 --> 00:02:02,823 お前さえいなければ 今頃…。 38 00:02:02,823 --> 00:02:04,992 あ… あの…。 39 00:02:04,992 --> 00:02:07,494 あら ごめんなさいね。 40 00:02:07,494 --> 00:02:11,331 私の名前は ミリセント・ブルーナイト。 41 00:02:11,331 --> 00:02:13,500 ハッ! 42 00:02:13,500 --> 00:02:17,170 ハッ… あ…。 43 00:02:17,170 --> 00:02:19,172 フッ…。 44 00:02:19,172 --> 00:02:23,076 アンタに 3年前の借りを返しに来たの。 45 00:04:00,640 --> 00:04:03,977 あっ! (ベリウス)閣下! わぁっ! 46 00:04:03,977 --> 00:04:06,079 わぁっ! 47 00:04:11,151 --> 00:04:13,487 ブハッ! 48 00:04:13,487 --> 00:04:16,323 あ…。 あぁ…。 49 00:04:16,323 --> 00:04:18,658 閣下…。 ベリウス! 50 00:04:18,658 --> 00:04:21,495 がはっ ぐは…。 51 00:04:21,495 --> 00:04:24,164 残念。 52 00:04:24,164 --> 00:04:27,667 外してしまったわ。 (悲鳴) 53 00:04:27,667 --> 00:04:29,836 侵入者だぞ! 警備の者は どうしたのだ!? 54 00:04:29,836 --> 00:04:32,339 だっ 誰か  あの者を捕まえろ! 55 00:04:32,339 --> 00:04:36,009 (ヴィル)コマリ様! 伏せてください! 56 00:04:36,009 --> 00:04:38,111 はっ! 57 00:04:40,847 --> 00:04:43,350 ぐっ! ぐわぁ…。 あっ…。 58 00:04:43,350 --> 00:04:45,352 (ミリセント)おぉ 怖い怖い。 59 00:04:45,352 --> 00:04:49,689 当たったら 死んじゃうじゃない。 60 00:04:49,689 --> 00:04:52,359 次こそ当ててみせましょう。 61 00:04:52,359 --> 00:04:55,362 無理よ。 わかってるでしょう? 62 00:04:55,362 --> 00:04:58,665 私は アンタより強いもの。 63 00:05:01,468 --> 00:05:03,637 《コマリ:なんだ これは…。 64 00:05:03,637 --> 00:05:07,140 なんなんだ この状況は…。 65 00:05:07,140 --> 00:05:10,143 私… 殺されそうだったの? 66 00:05:10,143 --> 00:05:13,480 ベリウスが かばってくれたの?》 67 00:05:13,480 --> 00:05:15,482 (カレン)おい 下郎。 68 00:05:15,482 --> 00:05:18,485 (カレン)チンのパーティーを 台なしにするとは➡ 69 00:05:18,485 --> 00:05:20,987 ほれぼれするほど豪胆だな。 70 00:05:20,987 --> 00:05:23,657 死ぬ覚悟はできているか? 71 00:05:23,657 --> 00:05:26,993 別に台なしにするつもりなんか 全然ないわ。 72 00:05:26,993 --> 00:05:31,665 私は アンタを殺して アルマン・ガンデスブラッドも殺して…。 73 00:05:31,665 --> 00:05:34,334 (ミリセント)そして そこで ぶざまに震えている➡ 74 00:05:34,334 --> 00:05:37,003 テラコマリを殺せば➡ 75 00:05:37,003 --> 00:05:39,339 それで満足なんだから。 76 00:05:39,339 --> 00:05:41,341 えっ…。 (カレン)話の通じぬバカは➡ 77 00:05:41,341 --> 00:05:44,678 殺すしかあるまい。 死んでおけ。 78 00:05:44,678 --> 00:05:47,180 アッハハハッ! 79 00:05:47,180 --> 00:05:51,351 あぁっ! うっ…。 80 00:05:51,351 --> 00:05:54,154 コマリ様! うっ あ…。 81 00:05:56,189 --> 00:05:59,860 つまらない。 私は 本気のあなたと➡ 82 00:05:59,860 --> 00:06:01,795 殺し合いをしたいのよ。 83 00:06:01,795 --> 00:06:06,633 ど… どういう こと…。 84 00:06:06,633 --> 00:06:10,303 お前に私の気持ちが わかってたまるか! 85 00:06:10,303 --> 00:06:12,305 そんなことは どうでもいいわ。 86 00:06:12,305 --> 00:06:16,309 私は今の境遇に満足している。 87 00:06:16,309 --> 00:06:19,646 国を追われて 逆さ月に入ることは➡ 88 00:06:19,646 --> 00:06:23,817 私の宿命だった。 貴様 逆さ月か。 89 00:06:23,817 --> 00:06:27,988 えぇ。 それが? 「死こそ生ける者の本懐」などと➡ 90 00:06:27,988 --> 00:06:32,993 標ぼうし 各国の魔核の破壊を くわだてているそうだな? 91 00:06:32,993 --> 00:06:37,831 テラコマリ 次は殺してあげる。 92 00:06:37,831 --> 00:06:40,834 うっ…。 魔核で よみがえることもできない➡ 93 00:06:40,834 --> 00:06:45,672 正真正銘の死を 味わわせてあげるから。 94 00:06:45,672 --> 00:06:47,674 逃がさぬぞ ろうぜき者め! 95 00:06:51,845 --> 00:06:55,181 チッ。 コマリ様! 96 00:06:55,181 --> 00:06:59,185 おケガは ありませんか!? 97 00:06:59,185 --> 00:07:03,623 どうして… どうして アイツがここに…。 98 00:07:03,623 --> 00:07:06,459 私は なんにも悪いこと してないのに…。 コマリ様…。 99 00:07:06,459 --> 00:07:09,129 どうして…。 100 00:07:09,129 --> 00:07:12,465 どうして アイツは また➡ 101 00:07:12,465 --> 00:07:15,268 私をいじめに来るの…。 102 00:07:19,306 --> 00:07:22,809 (カオステル)逆さ月を 撃滅しましょう! 今すぐに! 103 00:07:22,809 --> 00:07:27,480 (ヴィル)冷静さを欠いていては 返り討ちに遭うだけですよ。 104 00:07:27,480 --> 00:07:31,985 忘れたのですか? 襲撃犯は 神具を使ったのです。 105 00:07:31,985 --> 00:07:35,655 (ヴィル)魔核と同等の力を持つ 神具で受けた傷は➡ 106 00:07:35,655 --> 00:07:39,159 魔核による蘇生の効果を 得ることができず➡ 107 00:07:39,159 --> 00:07:43,330 最悪 正真正銘の死を迎えてしまう。 108 00:07:43,330 --> 00:07:46,499 だいたい 宮廷は 何をやっているんですか! 109 00:07:46,499 --> 00:07:49,836 宮廷は 朝から晩まで 会議を重ねています。 110 00:07:49,836 --> 00:07:51,838 なぜですか? 工作員が➡ 111 00:07:51,838 --> 00:07:56,009 潜んでいるかもしれないのです。 工作員? 112 00:07:56,009 --> 00:07:59,946 (ヴィル)パーティー会場に 転移門が 構築されていたそうです。 113 00:07:59,946 --> 00:08:03,283 転移は あらかじめ 2つの門を作っておかなければ➡ 114 00:08:03,283 --> 00:08:06,453 発動できません。 つまり➡ 115 00:08:06,453 --> 00:08:10,123 事前に会場に忍び込んで 門を仕掛けた者が➡ 116 00:08:10,123 --> 00:08:13,460 いるということです。 なるほど。 117 00:08:13,460 --> 00:08:17,297 早速 隊員を集めて 行動を開始しましょう。 118 00:08:17,297 --> 00:08:21,301 コマリ様は 「私が帰ってくるまで 待機していろ」➡ 119 00:08:21,301 --> 00:08:23,470 とおっしゃったのです。 では 閣下は➡ 120 00:08:23,470 --> 00:08:27,474 今どこに? て… 敵情視察だそうです。 121 00:08:27,474 --> 00:08:30,977 場所は 側近の私にも 教えてくれませんでした。 122 00:08:30,977 --> 00:08:34,481 待ってください ヴィルヘイズ中尉。 123 00:08:34,481 --> 00:08:36,649 聞き捨てなりませんね。 124 00:08:36,649 --> 00:08:39,819 側近は この私 カオステル・コント…。 125 00:08:39,819 --> 00:08:41,821 ハァ… あなたは➡ 126 00:08:41,821 --> 00:08:44,657 コマリ様の下着の色を 知っていますか? 127 00:08:44,657 --> 00:08:47,494 ハッ!? 知らないでしょう。 128 00:08:47,494 --> 00:08:50,163 よって側近は 私です。 129 00:08:50,163 --> 00:08:52,499 くっ…。 とにかく➡ 130 00:08:52,499 --> 00:08:55,668 コマリ様から なんらかの連絡があるまで➡ 131 00:08:55,668 --> 00:08:58,171 絶対に動いてはいけません。 132 00:09:01,274 --> 00:09:04,444 《コマリ:きっかけは ささいなことだったと思う。 133 00:09:04,444 --> 00:09:07,113 なんでもない ふとした拍子に➡ 134 00:09:07,113 --> 00:09:11,618 ミリセントの反感を買い 気付いたときには➡ 135 00:09:11,618 --> 00:09:14,320 取り返しのつかないことに なっていた》 136 00:09:17,957 --> 00:09:23,630 《コマリ:それでも 私が屈することはなかった。 137 00:09:23,630 --> 00:09:26,633 コイツらは 他者を 傷つけることでしか➡ 138 00:09:26,633 --> 00:09:31,471 喜びを感じられない かわいそうな人たちなんだ。 139 00:09:31,471 --> 00:09:35,308 そう思って 耐え続けていた。 140 00:09:35,308 --> 00:09:38,311 ところが…》 141 00:09:38,311 --> 00:09:42,482 ⦅ねぇ そのペンダント 貸してくれない? うっ…⦆ 142 00:09:42,482 --> 00:09:45,151 《コマリ:母の形見のペンダントを…。 143 00:09:45,151 --> 00:09:48,321 そうして 私は キレてしまった》 144 00:09:48,321 --> 00:09:51,658 ⦅うっ! ハァ ハァ ハァ…。 145 00:09:51,658 --> 00:09:53,993 あっ あぁっ! 146 00:09:53,993 --> 00:09:56,162 よくもやってくれたわね。 147 00:09:56,162 --> 00:10:00,500 見なさいよ この子 鼻血が出てしまったわ。 148 00:10:00,500 --> 00:10:03,670 う…。 そうねぇ…。 149 00:10:03,670 --> 00:10:07,006 小指一本で 許してあげてもいいわよ? 150 00:10:07,006 --> 00:10:10,009 えっ? あぁっ! ウフッ フフ…。 151 00:10:10,009 --> 00:10:13,680 フフフフッ フフフフ フフフッ…。 152 00:10:13,680 --> 00:10:17,517 アハハッ! アハハハ…⦆ 153 00:10:17,517 --> 00:10:20,687 《そのあとのことは 覚えていない。 154 00:10:20,687 --> 00:10:23,022 気付いたら ボロボロになって➡ 155 00:10:23,022 --> 00:10:26,025 家のベッドに寝かされていた。 156 00:10:26,025 --> 00:10:29,028 私の本質は 七紅天なんかじゃない。 157 00:10:29,028 --> 00:10:31,197 どこに出しても恥ずかしい➡ 158 00:10:31,197 --> 00:10:33,867 ただの引きこもりなんだ。 159 00:10:33,867 --> 00:10:36,703 だから… だから➡ 160 00:10:36,703 --> 00:10:41,207 私は もう 外に出ない》 161 00:10:41,207 --> 00:10:43,877 (ノック) 162 00:10:43,877 --> 00:10:47,714 (ヴィル)失礼いたします。 (ドアの開く音) 163 00:10:47,714 --> 00:10:51,551 コマリ様 具合は いかがですか? 164 00:10:51,551 --> 00:10:55,889 ヴィル…。 夕げのメニューは オムライスです。 165 00:10:55,889 --> 00:10:59,192 お好きでしょう? あ…。 (腹の鳴る音) 166 00:11:02,328 --> 00:11:04,497 くっ…。 167 00:11:04,497 --> 00:11:07,300 背に腹は代えられないか。 168 00:11:11,504 --> 00:11:14,007 閣下の御髪…。 169 00:11:14,007 --> 00:11:17,177 ようやく手に入れた至高の逸品。 170 00:11:17,177 --> 00:11:20,680 これで 我が魔法によって 居場所が特定できる。 171 00:11:20,680 --> 00:11:24,517 同時に 魔力となって 消えてしまうが…。 172 00:11:24,517 --> 00:11:26,519 カッ! 173 00:11:26,519 --> 00:11:28,621 引力の網! 174 00:11:35,361 --> 00:11:37,363 見つけた。 175 00:11:39,365 --> 00:11:43,703 ヴィルは どうして私のことを 心配してくれるの? 176 00:11:43,703 --> 00:11:47,207 当然のことです。 私は コマリ様のことを➡ 177 00:11:47,207 --> 00:11:49,542 宇宙でいちばん 愛していますから。 178 00:11:49,542 --> 00:11:51,878 わけわかんない。 ヴィル➡ 179 00:11:51,878 --> 00:11:54,380 生き別れの妹だったりする? 180 00:11:54,380 --> 00:11:58,551 いいえ。 別に姉妹でも なんでもありませんけども。 181 00:11:58,551 --> 00:12:00,653 じゃあ なんで…。 182 00:12:05,658 --> 00:12:08,995 ここに私の気持ちが すべて書いてあります。 183 00:12:08,995 --> 00:12:11,831 お暇なときに 読んでください。 184 00:12:11,831 --> 00:12:14,834 気が 向いたらね…。 185 00:12:17,503 --> 00:12:22,342 コマリ様 あなたを心配している人は たくさんいるのですよ。 186 00:12:22,342 --> 00:12:25,845 う…。 将軍としての実力だとか➡ 187 00:12:25,845 --> 00:12:28,181 頭脳だとか そういうものを➡ 188 00:12:28,181 --> 00:12:31,684 一切合財 抜きにして 心配してくれる人は➡ 189 00:12:31,684 --> 00:12:35,188 コマリ様が 思っているよりも… うっ! 190 00:12:35,188 --> 00:12:37,690 ん? 191 00:12:37,690 --> 00:12:41,027 あ…。 192 00:12:41,027 --> 00:12:43,529 あ…。 193 00:12:43,529 --> 00:12:46,866 こんばんは テラコマリ。 194 00:12:46,866 --> 00:12:48,868 あ…。 195 00:12:48,868 --> 00:12:51,671 コマリ 様… がはっ! 196 00:13:04,984 --> 00:13:08,321 あぁ あ…。 197 00:13:08,321 --> 00:13:12,492 安心しなさい。 この剣は 神具じゃないから。 198 00:13:12,492 --> 00:13:15,328 放っておけば回復するわ。 199 00:13:15,328 --> 00:13:18,498 どうして ここに…。 言ったじゃない➡ 200 00:13:18,498 --> 00:13:22,001 また会いに来るって。 あぁっ! 201 00:13:22,001 --> 00:13:25,171 あっ あ…。 202 00:13:25,171 --> 00:13:27,340 ヴィル! 203 00:13:27,340 --> 00:13:30,843 えっ? 叫んだら殺す。 204 00:13:30,843 --> 00:13:34,347 暴れても殺す。 アンタは そこで➡ 205 00:13:34,347 --> 00:13:37,150 ジッと私の話を聞いてなさい。 206 00:13:39,519 --> 00:13:42,355 (ミリセント)そうそう いい子ね。 207 00:13:42,355 --> 00:13:44,691 じゃあ本題に入るわ。 208 00:13:44,691 --> 00:13:48,361 私が ここに来た目的は 殺すことじゃない。 209 00:13:48,361 --> 00:13:53,032 もっと悲劇的な殺しを 演出するための準備なの。 210 00:13:53,032 --> 00:13:55,201 準備? ここだと➡ 211 00:13:55,201 --> 00:13:58,037 邪魔なものが いろいろあるでしょ? 212 00:13:58,037 --> 00:14:00,306 だからね➡ 213 00:14:00,306 --> 00:14:04,310 これから 私が指示する場所に 来てほしいの。 214 00:14:04,310 --> 00:14:07,647 自発的に来られるような 状態じゃないか。 215 00:14:07,647 --> 00:14:10,483 まぁ予想はついてたけどね。 216 00:14:10,483 --> 00:14:15,488 お前は いつも グズで 泣き虫で 優柔不断だった。 217 00:14:15,488 --> 00:14:19,659 そのくせ 無駄な正義感だけは人一倍だ。 218 00:14:19,659 --> 00:14:22,662 (ミリセント)だから こうしてやる。 219 00:14:22,662 --> 00:14:26,666 3年前の あのときのようにな。 220 00:14:26,666 --> 00:14:28,668 コイツを連れていく。 221 00:14:28,668 --> 00:14:32,171 返してほしければ 日付が変わる時間に➡ 222 00:14:32,171 --> 00:14:35,341 ラ・ネリエント街の廃城まで来なさい。 223 00:14:35,341 --> 00:14:37,510 あっ…。 1秒でも遅れたら➡ 224 00:14:37,510 --> 00:14:39,846 ヴィルヘイズは殺すわ。 225 00:14:39,846 --> 00:14:43,182 あぁ もちろん アンタ一人で来ること。 226 00:14:43,182 --> 00:14:47,019 誰かに このことを 話したりしたら➡ 227 00:14:47,019 --> 00:14:49,522 わかるわよね? ひっ…。 228 00:14:49,522 --> 00:14:51,824 じゃ 約束だから。 229 00:14:55,528 --> 00:14:57,530 うっ…。 230 00:15:14,480 --> 00:15:19,819 《もうヤダ… このまま ずっと引きこもるんだ。 231 00:15:19,819 --> 00:15:22,321 あの変態メイドが どうなろうと➡ 232 00:15:22,321 --> 00:15:24,524 私の知ったことでは…》 233 00:15:28,161 --> 00:15:33,833 《コマリ:知ったことでは ない はず…。 234 00:15:33,833 --> 00:15:36,502 なのに…。 235 00:15:36,502 --> 00:15:40,306 ヴィルは決して 私を見捨てなかった》 236 00:15:47,013 --> 00:15:49,015 あ…。 237 00:15:51,017 --> 00:15:53,119 ん…。 238 00:15:57,356 --> 00:16:01,294 ⦅ヴィル:拝啓 月隠れの季節も過ぎ去り➡ 239 00:16:01,294 --> 00:16:05,131 本格的な夏の足音が聞こえる 今日このごろ➡ 240 00:16:05,131 --> 00:16:07,800 いかがお過ごしでしょうか。 241 00:16:07,800 --> 00:16:12,805 さて 余計な前置きは やめて 本題に入りましょう。 242 00:16:12,805 --> 00:16:15,308 私と コマリ様が 初めて出会ったのは➡ 243 00:16:15,308 --> 00:16:19,312 3年前のことです。 驚いたでしょう? 244 00:16:19,312 --> 00:16:22,481 当時 帝立学院に 通っていた私は➡ 245 00:16:22,481 --> 00:16:25,485 どうしようもない劣等生でした。 246 00:16:25,485 --> 00:16:29,655 こういう弱者が虐げられるのは 自然の摂理でありまして。 247 00:16:29,655 --> 00:16:31,824 私は 当然のごとく➡ 248 00:16:31,824 --> 00:16:35,495 同級生から いじめを受けていました。 249 00:16:35,495 --> 00:16:39,098 いじめの主犯は ミリセント・ブルーナイト。 250 00:16:42,335 --> 00:16:44,837 ⦅ヴィル:うっ うっ…。 251 00:16:44,837 --> 00:16:46,839 カッ… ゲホゲホ… うっ。 252 00:16:46,839 --> 00:16:50,009 ⚟ねぇ ミリィ コイツ もうダメよ。 253 00:16:50,009 --> 00:16:53,846 壊れちゃってるわ。 反応がないと つまらないね。 254 00:16:53,846 --> 00:16:56,549 じゃあ殺そうか。 え…。 255 00:16:59,852 --> 00:17:03,456 アハハッ ハハハハ アハハハハハ…。 256 00:17:03,456 --> 00:17:06,626 頭を吹っ飛ばしてあげる! 257 00:17:06,626 --> 00:17:09,462 や… めて…。 (笑い声) 258 00:17:09,462 --> 00:17:11,964 (笑い声) 259 00:17:11,964 --> 00:17:14,467 (コマリ)やめろ! あ…⦆ 260 00:17:14,467 --> 00:17:19,972 (ヴィル)我が身にふりかかる 暗くて寒い 絶望の毎日。 261 00:17:19,972 --> 00:17:23,476 そんな中に現れた 一筋の光明こそ➡ 262 00:17:23,476 --> 00:17:26,646 コマリ様なのです。 263 00:17:26,646 --> 00:17:29,649 ところが そのあとの展開は➡ 264 00:17:29,649 --> 00:17:32,985 最悪なものになりました。 265 00:17:32,985 --> 00:17:35,087 ⦅うっ…⦆ 266 00:17:37,823 --> 00:17:39,825 (ヴィル)ミリセントから 非道な仕打ちを受ける➡ 267 00:17:39,825 --> 00:17:44,997 コマリ様を目にしても かつての あなたのように➡ 268 00:17:44,997 --> 00:17:48,834 一歩踏み出すことが できませんでした。 269 00:17:48,834 --> 00:17:53,339 これこそが 私の罪でございます。 270 00:17:53,339 --> 00:17:56,008 助けられておきながら 恩を返すこともしない➡ 271 00:17:56,008 --> 00:17:59,512 ひきょうな私は コマリ様が引きこもり➡ 272 00:17:59,512 --> 00:18:02,114 ミリセントが失踪するに至るまで➡ 273 00:18:02,114 --> 00:18:07,787 物陰に隠れて 震えることしか できませんでした。 274 00:18:07,787 --> 00:18:11,958 だからこそ しょく罪しようと思ったのです。 275 00:18:11,958 --> 00:18:14,961 あれほど優しいお方が ふらち者に人生を➡ 276 00:18:14,961 --> 00:18:17,296 台なしにされるのは おかしい。 277 00:18:17,296 --> 00:18:19,465 間違っている。 278 00:18:19,465 --> 00:18:22,301 そうして 学院を卒業したのち➡ 279 00:18:22,301 --> 00:18:26,806 念願かなって ガンデスブラッド家に メイドとして雇っていただき➡ 280 00:18:26,806 --> 00:18:30,643 コマリ様の七紅天就任のお話が 持ち上がった際➡ 281 00:18:30,643 --> 00:18:34,647 サポート役に立候補したのです。 282 00:18:34,647 --> 00:18:37,817 長々つづってきましたが 私が伝えたいことは➡ 283 00:18:37,817 --> 00:18:40,152 多くありません。 284 00:18:40,152 --> 00:18:42,989 コマリ様は立派なお方です。 285 00:18:42,989 --> 00:18:46,993 誰よりも強くて 誰よりも優しくて➡ 286 00:18:46,993 --> 00:18:50,329 誰よりも光り輝いている。 287 00:18:50,329 --> 00:18:52,498 今頃 舞い戻ってきた ミリセントごときに➡ 288 00:18:52,498 --> 00:18:56,669 何を言われようと 無視してやればよいのです。 289 00:18:56,669 --> 00:19:00,439 おつらいようでしたら 私を頼ってください。 290 00:19:00,439 --> 00:19:03,275 かつては コマリ様を裏切った身ですが➡ 291 00:19:03,275 --> 00:19:07,446 もう二度と そのような間違いは犯しません。 292 00:19:07,446 --> 00:19:09,782 前に進みたくないと おっしゃるのならば➡ 293 00:19:09,782 --> 00:19:11,784 無理強いは いたしません。 294 00:19:11,784 --> 00:19:14,453 気が済むまで 寄り添いましょう。 295 00:19:14,453 --> 00:19:18,958 コマリ様を幸福にすることが 私のしょく罪であり➡ 296 00:19:18,958 --> 00:19:20,960 願いなのですから⦆ 297 00:19:20,960 --> 00:19:22,962 ヴィル…。 298 00:19:24,964 --> 00:19:28,634 《私は どうして 覚えていなかったのだろう。 299 00:19:28,634 --> 00:19:31,637 忘れるほうが どうかしている》 300 00:19:31,637 --> 00:19:33,639 クソッ…。 301 00:19:36,642 --> 00:19:38,644 (カオステル)あぁっ 閣下! 302 00:19:38,644 --> 00:19:40,980 ようやくお会いできました! 303 00:19:40,980 --> 00:19:44,817 悪かったな。 私は引きこもっていたんだ。 304 00:19:44,817 --> 00:19:48,654 ご冗談を。 ようやく 逆さ月に反撃する時が➡ 305 00:19:48,654 --> 00:19:51,490 訪れたということでしょう? 306 00:19:51,490 --> 00:19:55,294 隊の連中も この時を 待ち望んでいたのですよ。 307 00:20:01,834 --> 00:20:04,670 あ…。 (メラコンシー)イェ…。 ベリウス! 308 00:20:04,670 --> 00:20:07,673 不肖 ベリウス・イッヌ・ケルベロ➡ 309 00:20:07,673 --> 00:20:10,676 どこまでも閣下に ついていく所存であります。 310 00:20:10,676 --> 00:20:14,513 カオステル・コントも従います。 イェ~。 311 00:20:14,513 --> 00:20:18,851 ありがとう。 お前たちのおかげで やる気が出てきた。 312 00:20:18,851 --> 00:20:21,353 というわけで 私は これから➡ 313 00:20:21,353 --> 00:20:24,690 くだんのテロリストと 決着をつけに行こうと思う。 314 00:20:24,690 --> 00:20:27,693 では 敵の居場所が わかっているのですね? 315 00:20:27,693 --> 00:20:29,695 あぁ。 しかし➡ 316 00:20:29,695 --> 00:20:32,698 お前たちが同行することは 許さない。 317 00:20:32,698 --> 00:20:35,367 そんな!? 閣下! なぜですか!? 318 00:20:35,367 --> 00:20:39,371 すまない。 これは私の戦いなんだ。 319 00:20:39,371 --> 00:20:41,874 お前たちは 七紅府で待機しながら➡ 320 00:20:41,874 --> 00:20:45,878 大将軍の活躍を 祈念していてくれたまえ。 321 00:20:45,878 --> 00:20:48,547 それだけで私は➡ 322 00:20:48,547 --> 00:20:51,550 たくさん 勇気が湧いてくるから。 323 00:20:54,887 --> 00:20:57,556 (ヨハン)おい あれはなんだ? 324 00:20:57,556 --> 00:20:59,558 見てわからないの? 325 00:20:59,558 --> 00:21:03,496 あれは ヴィルヘイズ。 ガンデスブラッド家のメイドよ。 326 00:21:03,496 --> 00:21:05,498 (ヨハン)知ってるよ。 僕が聞きたいのは➡ 327 00:21:05,498 --> 00:21:08,167 どうして ソイツが ここにいるのかってことだよ! 328 00:21:08,167 --> 00:21:11,337 人質に決まってるじゃない。 くっ…。 329 00:21:11,337 --> 00:21:13,672 《所詮は テロリストか。 330 00:21:13,672 --> 00:21:16,342 こんなヤツに 協力するんじゃなかった》 331 00:21:16,342 --> 00:21:19,178 ん…。 332 00:21:19,178 --> 00:21:22,681 (ヨハン)なぁ もし テラコマリを殺せたら➡ 333 00:21:22,681 --> 00:21:25,851 僕は… うっ! (刺す音) 334 00:21:25,851 --> 00:21:28,521 (ヨハン)な… 何やってんだよ! お前! 335 00:21:28,521 --> 00:21:31,524 それ 神具だろ!? ホントに死んじまうぞ! 336 00:21:31,524 --> 00:21:34,360 本当に死ぬ? わけのわからないことを➡ 337 00:21:34,360 --> 00:21:36,862 言うのね。 あ…。 338 00:21:36,862 --> 00:21:40,366 うっ…。 お前は逆さ月の協力者としての➡ 339 00:21:40,366 --> 00:21:44,203 自覚が足りないようね。 340 00:21:44,203 --> 00:21:47,706 じゃあ質問するけど 死を伴わない殺しに➡ 341 00:21:47,706 --> 00:21:50,709 なんの意味があるの? 言ってみなさいよ。 342 00:21:50,709 --> 00:21:53,712 ん… 戦争とかに 役立つし…。 343 00:21:53,712 --> 00:21:56,715 (刺す音) 344 00:21:56,715 --> 00:22:00,319 あ…。 345 00:22:00,319 --> 00:22:03,155 ふざけたこと言ってると➡ 346 00:22:03,155 --> 00:22:06,158 殺すわよ。 347 00:22:06,158 --> 00:22:08,661 (ドアの開く音) 348 00:22:08,661 --> 00:22:10,663 フッ。 349 00:22:12,665 --> 00:22:16,368 よく来たわね テラコマリ。 350 00:22:19,171 --> 00:22:21,173 ウフッ。