1 00:00:07,975 --> 00:00:09,977 (長谷川)松永よ➡ 2 00:00:09,977 --> 00:00:13,313 おぬしに言われた秀助という男について 調べてみたが➡ 3 00:00:13,313 --> 00:00:15,782 やはり 花火師であった 4 00:00:17,384 --> 00:00:21,355 (長谷川) しかも 花火屋の名門 鍵屋のな 5 00:00:22,389 --> 00:00:24,358 (三人)あ… 6 00:00:26,393 --> 00:00:28,996 (彦弥)こいつが 金五郎のおっさんを… 7 00:00:28,996 --> 00:00:32,666 (新之助)はっ! 小諸屋で見かけた あの坊さん! 8 00:00:32,666 --> 00:00:34,668 (源吾)何? 9 00:00:34,668 --> 00:00:37,170 間違いありません 10 00:00:37,170 --> 00:00:42,175 《(お鈴)あの席はまもなく鍵屋さん達… いえ 常連さん達が来るんです》 11 00:00:42,175 --> 00:00:44,177 《(秀助)何だと!?》 12 00:00:44,177 --> 00:00:48,181 あのときも鍵屋に対して怒ってましたし その花火師ですよ! 13 00:00:48,181 --> 00:00:50,517 (寅次郎)よく覚えてますな 14 00:00:50,517 --> 00:00:55,589 (星十郎)確かに 花火師なら風読みもできるし 氏神も稲荷です 15 00:00:55,589 --> 00:00:58,859 稲荷 といえば狐か… 16 00:01:03,130 --> 00:01:05,799 一体 どんな野郎なんです!? 17 00:01:05,799 --> 00:01:08,869 (長谷川) うむ 元は鍵屋の番頭で➡ 18 00:01:08,869 --> 00:01:11,471 天才花火師と呼ばれていた➡ 19 00:01:11,471 --> 00:01:15,809 子宝にも恵まれ 順風満帆な生活を送っていたのだが➡ 20 00:01:15,809 --> 00:01:21,281 鍵屋に もう一人の天才が現れ 歯車が狂いだした 21 00:01:22,316 --> 00:01:25,319 (長谷川) もう一人の天才の名は清吉➡ 22 00:01:25,319 --> 00:01:28,155 十歳にも満たない子供だったが➡ 23 00:01:28,155 --> 00:01:32,993 秀助に憧れ 秀助を超えようと腕を磨いていた➡ 24 00:01:32,993 --> 00:01:34,995 そんなある日… 25 00:01:34,995 --> 00:01:37,831 《(お糸)わあ~ フフッ》 26 00:01:37,831 --> 00:01:42,502 《おっとう お糸 花火も赤いのが見てみたい》 27 00:01:42,502 --> 00:01:46,506 《それは無理だ 赤色の花火は難しくてな》 28 00:01:46,506 --> 00:01:49,509 《今の技では 誰にも作れないんだ》 29 00:01:49,509 --> 00:01:52,846 《(お糸)でも おっとうは緑の花火が作れる➡》 30 00:01:52,846 --> 00:01:57,517 《だったら赤いのだってできるでしょ? 見たい 見たい!》 31 00:01:57,517 --> 00:02:01,521 《(清吉)俺が作ってやるよ お糸ちゃん》 《(お糸)ホント!?》 32 00:02:01,521 --> 00:02:05,959 《清吉 お前も赤い花火は危険だと知っているだろ》 33 00:02:05,959 --> 00:02:10,030 《いいや できます 私には考えがあります》 34 00:02:10,030 --> 00:02:13,300 《(秀助)何?》 《お糸ちゃん 俺に任せときな》 35 00:02:13,300 --> 00:02:16,136 《やった~! ありがとう 清吉さん!》 36 00:02:16,136 --> 00:02:18,205 《清吉!》 37 00:02:18,205 --> 00:02:20,807 (長谷川)そして 清吉は花火を作り上げ➡ 38 00:02:20,807 --> 00:02:25,679 秀助には知らせず 試し上げが行われることになった 39 00:02:26,647 --> 00:02:30,717 《なぜ 誰も止めなかったんだ あんな危うい花火➡》 40 00:02:30,717 --> 00:02:32,686 《絶対にダメだ!》 41 00:02:36,656 --> 00:02:39,326 《⚟おお~!》 42 00:02:39,326 --> 00:02:42,195 《⚟キレイだ》 《⚟すっげえ~!》 43 00:02:43,663 --> 00:02:46,733 《はあ はあ…》 44 00:02:49,669 --> 00:02:52,172 《皆さん おまたせしました》 45 00:02:52,172 --> 00:02:55,509 《本日の目玉 赤い花火の打ち上げです》 46 00:02:55,509 --> 00:02:57,577 《⚟おお~!》 《待ってました!》 47 00:02:57,577 --> 00:02:59,546 《わあっ!》 48 00:03:02,516 --> 00:03:05,986 《見てなよ お糸ちゃん》 《うん!》 49 00:03:08,955 --> 00:03:11,958 《(秀助)ダメだ やめろ 清吉!➡》 50 00:03:11,958 --> 00:03:14,027 《はあ はあ…》 《あ…》 51 00:03:14,027 --> 00:03:16,029 《うわっ!》 52 00:03:16,029 --> 00:03:18,799 《ああ…》 53 00:03:18,799 --> 00:03:20,801 《おおっ》 54 00:03:20,801 --> 00:03:22,769 《(爆発音)》 《わっ!》 55 00:03:24,304 --> 00:03:26,673 《(悲鳴)》 56 00:03:30,644 --> 00:03:33,313 《ああ…》 57 00:03:33,313 --> 00:03:35,982 《お糸~!》 58 00:03:37,317 --> 00:03:40,987 《お糸 お糸 お糸➡》 59 00:03:40,987 --> 00:03:42,956 《お糸~!》 60 00:03:44,825 --> 00:03:47,160 《おい 火消 水を貸せ!》 61 00:03:47,160 --> 00:03:50,163 《⚟えっ 水?》 《(秀助)桶の水だ!》 62 00:03:50,163 --> 00:03:52,132 《ああっ!》 63 00:03:53,500 --> 00:03:55,469 《貸せ!》 64 00:03:56,503 --> 00:03:58,505 《貴様~!》 65 00:03:58,505 --> 00:04:02,109 《こんなことになるとは思わず 用意が…》 66 00:04:02,109 --> 00:04:04,177 《うう…》 67 00:04:05,178 --> 00:04:07,180 《(秀助)うっ!》 《あっ!》 68 00:04:07,180 --> 00:04:10,183 《お糸 お糸… うう…》 69 00:04:10,183 --> 00:04:12,352 《お糸 お糸…》 70 00:04:15,122 --> 00:04:17,457 《(お糸)おっとう?➡》 71 00:04:17,457 --> 00:04:20,293 《熱い よ…》 72 00:04:20,293 --> 00:04:22,629 《今すぐ助けてやるから》 73 00:04:22,629 --> 00:04:26,299 《(お糸)うん うん…》 74 00:04:26,299 --> 00:04:28,969 《(鈴の音)》 《あ…》 75 00:04:31,805 --> 00:04:34,174 《お糸? お糸!》 76 00:04:39,312 --> 00:04:42,816 《お糸 お糸…》 77 00:04:42,816 --> 00:04:46,686 《お糸~!》 78 00:04:47,654 --> 00:04:51,658 (長谷川)そのあと 秀助の妻も川に身を投げた 79 00:04:51,658 --> 00:04:56,496 秀助は打ち上げを許した鍵屋や商人達 そして 火消にも 80 00:04:56,496 --> 00:04:59,666 強い恨みを持つようになったという 81 00:05:03,103 --> 00:05:05,939 もし本当に その男が下手人なら 82 00:05:05,939 --> 00:05:08,775 鍵屋も そのうち狙われるんじゃないですか? 83 00:05:08,775 --> 00:05:13,446 うむ 鍵屋付近には 田沼様一派の商家も多いゆえ 84 00:05:13,446 --> 00:05:16,950 その一帯を張っていれば 奴が現れるかもしれん 85 00:05:16,950 --> 00:05:18,952 なら話は早え 86 00:05:18,952 --> 00:05:22,289 そこで待ち構えて 狐火をとっ捕まえようぜ! 87 00:05:22,289 --> 00:05:25,625 ああ 今度は こっちが先手を取る番だ 88 00:05:25,625 --> 00:05:30,630 うむ 田沼様より 必ず狐を止めてくれとのこと 89 00:05:30,630 --> 00:05:33,466 どうか おぬしらの力を貸してほしい 90 00:05:33,466 --> 00:05:35,435 (一同)おう! 91 00:05:36,469 --> 00:06:26,953 ♬~ 92 00:07:17,771 --> 00:07:21,241 (拍子木の音) 93 00:07:21,241 --> 00:07:24,744 ああ… あれから もう六日だぜ 94 00:07:24,744 --> 00:07:27,580 狐火の野郎 全然来ねえじゃねえか 95 00:07:27,580 --> 00:07:30,350 気長に待つしかないですよ 96 00:07:30,350 --> 00:07:34,854 (彦弥)それじゃあ らちが明かねえだろ 何か罠でも仕掛けるか? 97 00:07:34,854 --> 00:07:36,856 どんな? 98 00:07:36,856 --> 00:07:38,825 あ… 99 00:07:39,926 --> 00:07:43,863 う~ん 狐を捕まえるから 100 00:07:43,863 --> 00:07:45,932 油揚げをつるして… 101 00:07:45,932 --> 00:07:49,536 (呼子の音) (三人)あっ! 102 00:07:49,536 --> 00:07:51,538 この笛は 火盗の! 103 00:07:51,538 --> 00:07:54,040 やっと来なすったか! 104 00:07:54,040 --> 00:07:57,544 (半鐘の音) 105 00:07:57,544 --> 00:08:01,548 (呼子の音) 106 00:08:01,548 --> 00:08:03,717 あっちです ああ! 107 00:08:08,054 --> 00:08:10,023 (鈴の音) あ… 108 00:08:14,394 --> 00:08:16,396 御頭? 109 00:08:16,396 --> 00:08:19,766 お前達は先に行ってくれ 俺も あとで向かう 110 00:08:22,402 --> 00:08:25,405 ええっ!? ちょっと 御頭!?➡ 111 00:08:25,405 --> 00:08:27,374 御頭~! 112 00:08:31,010 --> 00:08:35,181 風は西から 東の建物から壊しましょう 113 00:08:39,686 --> 00:08:41,755 うん? あ… 114 00:08:42,756 --> 00:08:45,191 (長谷川)複数だと? 115 00:08:45,191 --> 00:08:47,660 いたぞ くせ者だ! 116 00:08:50,864 --> 00:08:55,735 火付盗賊改方である 神妙に縛につけ! 117 00:09:00,707 --> 00:09:03,710 狐火! って 一人じゃねえのか!? 118 00:09:03,710 --> 00:09:06,780 いや それより… (寅次郎)彦弥 こっちだ! 119 00:09:11,051 --> 00:09:13,386 うっ… 120 00:09:13,386 --> 00:09:16,256 こやつら なかなかの手練れ… 121 00:09:20,727 --> 00:09:24,063 彦弥さんは火の方を 私は あちらに加勢します 122 00:09:24,063 --> 00:09:26,566 はあ!? 何で お前があっちに… 123 00:09:26,566 --> 00:09:28,568 いいから早く! 124 00:09:28,568 --> 00:09:30,737 分かったよ! 125 00:09:31,905 --> 00:09:33,907 フン うらあ~! 126 00:09:33,907 --> 00:09:37,077 うわっ ぐっ… 127 00:09:39,979 --> 00:09:42,148 (長谷川)う~ん 128 00:09:45,585 --> 00:09:47,754 ⚟うわっ! (殴打音) 129 00:09:50,924 --> 00:09:52,892 ⚟ああっ! (殴打音) 130 00:10:01,768 --> 00:10:03,770 加勢します! 131 00:10:03,770 --> 00:10:06,539 あ… (藤五郎)チッ 132 00:10:11,444 --> 00:10:14,447 てっ! フン てっ! 133 00:10:14,447 --> 00:10:16,416 であっ! 134 00:10:18,451 --> 00:10:23,122 おお… そうであった おぬしは新庄の麒麟児➡ 135 00:10:23,122 --> 00:10:26,459 江戸で 十本の指に入るという その腕前➡ 136 00:10:26,459 --> 00:10:28,828 とくと見せてもらおうか! 137 00:10:37,070 --> 00:10:39,072 あ… 138 00:10:39,072 --> 00:10:41,040 (鈴の音) 139 00:10:48,915 --> 00:10:50,917 やはり お前か 140 00:10:50,917 --> 00:10:52,986 秀助だな? 141 00:10:52,986 --> 00:10:54,988 お前が狐火だろ 142 00:10:54,988 --> 00:10:58,925 ハッ 狐火などと名乗った覚えはない 143 00:10:58,925 --> 00:11:02,595 バカな町人どもが 面白おかしく騒いでいるだけだ 144 00:11:02,595 --> 00:11:05,265 娘さんが亡くなった事故のことは聞いた 145 00:11:05,265 --> 00:11:09,602 だがな だからといって 火付けをしていい道理なんかねえ! 146 00:11:09,602 --> 00:11:12,272 娘さんだって きっと こんなこと望… 147 00:11:12,272 --> 00:11:14,274 黙れ 腐れ火消! 148 00:11:14,274 --> 00:11:17,343 お糸は お前ら火消に殺されたのだ 149 00:11:17,343 --> 00:11:20,280 あの日 火消は何もしなかった 150 00:11:20,280 --> 00:11:23,783 お糸が苦しんでいるのに 助けようともしなかった 151 00:11:23,783 --> 00:11:26,853 お糸は火消に殺されたのだ! 152 00:11:26,853 --> 00:11:28,855 それは… 153 00:11:28,855 --> 00:11:31,791 一方で 火消は火がないと生きていけない連中 154 00:11:31,791 --> 00:11:34,961 火を恐れるくせに 常に火を望んでいる 155 00:11:34,961 --> 00:11:37,730 それが 貴様らの正体だ! 156 00:11:37,730 --> 00:11:41,801 そんなことはねえ! 己の命を投げ出して 命を守る者もいる! 157 00:11:41,801 --> 00:11:45,071 いいや 自分の顔を見てみるんだな 158 00:11:45,071 --> 00:11:48,575 火事場を前に どんな顔をしているか 何? 159 00:11:48,575 --> 00:11:50,643 実に生き生きとしている 160 00:11:50,643 --> 00:11:53,413 火を見て高ぶり 目が輝いておる 161 00:11:53,413 --> 00:11:57,584 松永 お前も俺と同類で火を望んでいるのだ 162 00:11:59,252 --> 00:12:02,088 これより 江戸に凶事が起こる 163 00:12:02,088 --> 00:12:05,158 想像を絶するほどの厄災がな 164 00:12:05,158 --> 00:12:08,928 お前達 火消の無力さを味わうがいい 165 00:12:08,928 --> 00:12:10,897 待て! 166 00:12:17,437 --> 00:12:19,405 うっ! 167 00:12:22,775 --> 00:12:24,744 はっ! 168 00:12:25,845 --> 00:12:29,315 ⚟その火をつけたのは おぬしだな! あ… 169 00:12:31,384 --> 00:12:33,886 ⚟松永源吾 170 00:12:33,886 --> 00:12:39,559 お前が狐火か 一連の下手人として捕縛する! 171 00:12:39,559 --> 00:12:42,028 くっ… 172 00:12:44,631 --> 00:12:47,634 何で 御頭が下手人になるんだよ! 173 00:12:47,634 --> 00:12:51,237 すまぬ まさか このようなことになるとは 174 00:12:51,237 --> 00:12:54,907 俺達は狐火を捕まえるために 協力してたんだろうが! 175 00:12:54,907 --> 00:12:56,909 (左門)よせ 彦弥 176 00:12:56,909 --> 00:12:59,746 長谷川様が 大目付に掛け合ってくださったおかげで 177 00:12:59,746 --> 00:13:03,249 源吾は 新庄藩邸での監禁だけで済んでいるのだ 178 00:13:03,249 --> 00:13:07,754 でも 俺らは会っちゃダメなんだろ!? それじゃあ 意味ねえよ! 179 00:13:07,754 --> 00:13:10,757 御頭は いつ出られるんです? 180 00:13:10,757 --> 00:13:14,093 狐火が捕まるまでは 無理だろう 181 00:13:14,093 --> 00:13:17,163 (長谷川)すまぬ わしの力が至らぬばかりに…➡ 182 00:13:17,163 --> 00:13:21,434 松永ではないと申したのだが 全く相手にしてもらえず… 183 00:13:21,434 --> 00:13:24,937 町じゅうに こんな読売まで出回っていました 184 00:13:24,937 --> 00:13:28,775 やはり 御頭が狐火だと… 185 00:13:28,775 --> 00:13:30,843 だから 違えって! 186 00:13:32,779 --> 00:13:37,784 しかし 昨日の今日で こんな読売が出回るのは早すぎます 187 00:13:37,784 --> 00:13:40,553 何者かの陰謀としか考えられません 188 00:13:40,553 --> 00:13:43,222 やはり そうなりますかね 189 00:13:43,222 --> 00:13:45,892 ぜってえ そうだろ! 190 00:13:45,892 --> 00:13:50,396 長谷川様 昨日捕らえたあの男達は何と? 191 00:13:50,396 --> 00:13:54,467 奴らも一様に主犯は松永源吾だと言い 192 00:13:54,467 --> 00:13:58,738 自ら舌を噛んで果てた あ… 193 00:13:58,738 --> 00:14:02,575 恐らく 奴らの後ろには大きな黒幕がいる 194 00:14:02,575 --> 00:14:06,245 大目付すら飼い慣らせるほどの者がな 195 00:14:07,647 --> 00:14:09,615 (深雪)旦那様… 196 00:14:11,651 --> 00:14:13,653 俺じゃねえ! 197 00:14:13,653 --> 00:14:16,422 下手人は元花火師の秀助だ 198 00:14:16,422 --> 00:14:20,393 早く あの男を見つけねえと 江戸が大変なことになるぞ! 199 00:14:21,494 --> 00:14:24,664 《お前達 火消の無力さを味わうがいい》 200 00:14:26,499 --> 00:14:28,468 クソッ… 201 00:14:37,677 --> 00:14:41,614 (半鐘の音) あ… 202 00:14:41,614 --> 00:14:46,285 (半鐘の音) 203 00:14:46,285 --> 00:14:48,855 (掛け声が飛び交う) 204 00:14:50,289 --> 00:14:53,292 私達は 町火消の支援に回ります 205 00:14:53,292 --> 00:14:56,963 寅次郎さん 壊し手を連れて火元の右隣へ 206 00:14:56,963 --> 00:14:58,965 承知! 207 00:14:58,965 --> 00:15:01,634 邪魔だ! どいてろ 狐火 208 00:15:01,634 --> 00:15:05,638 なっ! 何だと てめえ… どけ 邪魔だ 209 00:15:05,638 --> 00:15:08,608 そんな… いっ! 210 00:15:18,651 --> 00:15:21,420 やめろ やめてくれ! 211 00:15:26,492 --> 00:15:28,494 狐火は あっち行ってろ! 212 00:15:28,494 --> 00:15:31,431 まさか また お前達がつけたのか? 213 00:15:31,431 --> 00:15:33,499 何だと!? 214 00:15:33,499 --> 00:15:36,502 お前達には 火消をやる資格なんかねえんだよ 215 00:15:36,502 --> 00:15:39,105 火付けをする奴なんか来るんじゃねえ! 216 00:15:39,105 --> 00:15:43,276 俺達だって火消だ! ああっ ちょっと 彦弥さん! 217 00:15:47,447 --> 00:15:49,816 (大音)なぜ来た ぼろ鳶 218 00:15:50,783 --> 00:15:52,852 なぜって… 219 00:15:52,852 --> 00:15:55,855 今は おぬしらがいても邪魔なだけ 220 00:15:55,855 --> 00:15:57,824 帰れ! 221 00:16:02,795 --> 00:16:06,632 (半鐘の音) 222 00:16:06,632 --> 00:16:10,303 頼む 誰か早く秀助を… 223 00:16:10,303 --> 00:16:12,371 秀助を! 224 00:16:21,981 --> 00:16:23,983 やってらんねえ! 225 00:16:23,983 --> 00:16:27,053 現場にも出れねえのに 訓練どころじゃねえだろ! 226 00:16:27,053 --> 00:16:29,021 なあ? 227 00:16:32,425 --> 00:16:34,427 (新之助)違いますよ➡ 228 00:16:34,427 --> 00:16:37,496 御頭がいない今だからこそ 訓練しなければならないのです➡ 229 00:16:37,496 --> 00:16:39,765 だから 皆さんも励んでください 230 00:16:39,765 --> 00:16:43,736 今 意味ねえって 他にもやることがあんだろうが! 231 00:16:45,605 --> 00:16:47,607 (新之助)他って何ですか?➡ 232 00:16:47,607 --> 00:16:51,110 彦弥さんも聞いたでしょ? 狐火が何か企んでるって➡ 233 00:16:51,110 --> 00:16:53,112 だから 何かあったときのために➡ 234 00:16:53,112 --> 00:16:58,184 いつでも 我々が迅速に火を消せるように 訓練しておかなければならないんです 235 00:16:58,184 --> 00:17:02,788 だから その狐火を捜すのが 先だろって言ってんだ ボケ! 236 00:17:02,788 --> 00:17:04,757 (新之助)くっ! 237 00:17:06,292 --> 00:17:10,129 ボケは あなたの方ですよ! 何だと!? 238 00:17:10,129 --> 00:17:12,131 もういっぺん言ってみろ! 239 00:17:12,131 --> 00:17:14,200 ええ 何度でも言ってあげますよ 240 00:17:14,200 --> 00:17:16,636 ボケ ボケ ボケ ボケ! 241 00:17:16,636 --> 00:17:18,638 てんめえ~! 242 00:17:18,638 --> 00:17:20,640 やめろ! 243 00:17:20,640 --> 00:17:23,142 彦弥 お前の気持ちも分かる 244 00:17:23,142 --> 00:17:27,647 だが 御頭がいない今 副頭取に従うのが道理だ 245 00:17:27,647 --> 00:17:29,982 ああ!? どこがだよ! 246 00:17:29,982 --> 00:17:33,419 ええ 彦弥さんの言い分にも一理あります 247 00:17:33,419 --> 00:17:36,489 私も 御頭の無実を晴らす方が先決かと 248 00:17:36,489 --> 00:17:39,258 そんなこと 私だって分かってますよ 249 00:17:39,258 --> 00:17:41,594 でも どうやって晴らすんですか!? 250 00:17:41,594 --> 00:17:44,430 んっ それは… 251 00:17:44,430 --> 00:17:46,499 何もないじゃないですか 252 00:17:46,499 --> 00:17:48,935 じゃあ 訓練したっていいですよね? 253 00:17:48,935 --> 00:17:52,905 今 私達にできることって これしかないですから! 254 00:17:59,011 --> 00:18:01,280 俺はもう ついて行けねえや 255 00:18:01,280 --> 00:18:04,050 こんな組 抜けさせてもらうぜ 256 00:18:06,352 --> 00:18:08,621 あ… 257 00:18:08,621 --> 00:18:10,623 新之助さん! 258 00:18:10,623 --> 00:18:14,126 (新之助)いいですよ やりたくない人は帰ってもらっても➡ 259 00:18:14,126 --> 00:18:17,396 あとは 私一人で何とかしますから 260 00:18:19,198 --> 00:18:21,467 くっ… 261 00:18:21,467 --> 00:18:25,538 (足音) 262 00:18:25,538 --> 00:18:28,140 私だって…➡ 263 00:18:28,140 --> 00:18:30,910 今日の訓練は これにて終了! 264 00:18:55,668 --> 00:18:57,670 えっ? 265 00:18:57,670 --> 00:19:00,673 彦弥が離脱!? 何で… 266 00:19:00,673 --> 00:19:03,342 (笑い声) 267 00:19:03,342 --> 00:19:05,678 気にしたって仕方ねえ 268 00:19:05,678 --> 00:19:09,749 このまま お前は ここで何もできずにくたばるだけだ 269 00:19:09,749 --> 00:19:12,518 まもなく 江戸の町は火の海になる 270 00:19:12,518 --> 00:19:15,688 誰も この火を消し止められねえ 271 00:19:19,025 --> 00:19:25,197 ⚟無力に駆られたぼろ鳶は 次は誰がいなくなるんだろうなあ 272 00:19:27,533 --> 00:19:29,869 火消の振りして火付けらしいよ 273 00:19:29,869 --> 00:19:34,473 自分達の活躍を見せつけたいからって わざと火をつけて 嫌だねえ 274 00:19:34,473 --> 00:19:38,310 あんななりで火消だなんて 変だと思ってたんですよ 275 00:19:38,310 --> 00:19:40,813 あ~ やだやだ ぼろ狐 276 00:19:40,813 --> 00:19:43,315 近づいたら うちまで燃やされる 277 00:19:43,315 --> 00:19:45,818 くっ… 278 00:19:45,818 --> 00:19:48,587 (深呼吸) 279 00:19:49,889 --> 00:19:51,857 ごきげんよう 280 00:19:57,830 --> 00:20:02,334 何でだよ! 何で あんなふうに言われなきゃならないんだ!➡ 281 00:20:02,334 --> 00:20:07,006 これまで どんなに町が燃えても 私達が頑張ってきたのに! 282 00:20:07,006 --> 00:20:11,677 やっぱり 火消になんかなるんじゃなかった! 283 00:20:11,677 --> 00:20:13,679 (物音) (秋代)はっ!➡ 284 00:20:13,679 --> 00:20:15,848 えっ? 285 00:20:18,751 --> 00:20:21,754 くっ… 286 00:20:21,754 --> 00:20:25,357 どうして あんな言われ方… 287 00:20:25,357 --> 00:20:27,326 みんなもいなくなって… 288 00:20:30,362 --> 00:20:34,734 一体 何のために こんなに学んできたんだか… 289 00:20:36,535 --> 00:20:39,371 あっ 何だ? 290 00:20:39,371 --> 00:20:44,810 「七月十日 雨 朝食に鰯がつく」 291 00:20:44,810 --> 00:20:47,813 「せっかくの好物だが一人で食す」 292 00:20:47,813 --> 00:20:51,884 「新之助と口を利かなくなってから どれくらいたっただろうか」 293 00:20:51,884 --> 00:20:55,488 「新之助は 今日も道場へと行ったようだ」 294 00:20:55,488 --> 00:20:58,157 ってこれ 父上の日記! 295 00:21:02,328 --> 00:21:06,832 「相変わらず 火消には全く興味を示さないが」 296 00:21:06,832 --> 00:21:11,337 (新之助・鳥越)「剣の腕前は めきめきと上達しているらしい」 297 00:21:11,337 --> 00:21:16,175 《(鳥越)「戦がなくなったとはいえ 何が起きるか分からない世の中」》 298 00:21:16,175 --> 00:21:19,178 《「その剣を 人のために役立てられるよう」》 299 00:21:19,178 --> 00:21:22,181 《「せめて それだけでも伝えたいが」》 300 00:21:22,181 --> 00:21:25,684 《「残念ながら 声のかけ方が分からない」》 301 00:21:25,684 --> 00:21:30,956 《「一体いつから 我が子への声のかけ方を 忘れてしまったのだろうか」》 302 00:21:31,857 --> 00:21:33,859 父上… 303 00:21:33,859 --> 00:21:36,295 バカじゃないですか? 304 00:21:36,295 --> 00:21:39,298 こんなに 色々思ってることがあったなら 305 00:21:39,298 --> 00:21:42,368 もっと早く話してくださいよ➡ 306 00:21:42,368 --> 00:21:45,538 父上のバカ アホ… 307 00:21:49,141 --> 00:21:52,311 (息を吸う) 308 00:21:54,980 --> 00:22:05,057 (半鐘の音) 309 00:22:05,057 --> 00:22:07,059 (解錠音と扉が開く) 310 00:22:07,059 --> 00:22:09,061 (走る足音) 311 00:22:09,061 --> 00:22:11,030 源吾! 312 00:22:14,333 --> 00:22:16,835 新之助が… 313 00:22:16,835 --> 00:22:18,804 死んだ! 314 00:22:23,175 --> 00:22:25,678 えっ? 315 00:22:25,678 --> 00:22:40,459 ♬~