1 00:00:05,138 --> 00:00:07,207 (扉が開く) 2 00:00:08,208 --> 00:00:10,177 (左門)源吾! 3 00:00:13,480 --> 00:00:15,983 新之助が… 4 00:00:15,983 --> 00:00:17,985 死んだ! 5 00:00:17,985 --> 00:00:20,153 (源吾)えっ… 6 00:00:23,824 --> 00:00:25,893 新之助が… 7 00:00:25,893 --> 00:00:28,862 なぜだ! いつ 何があって!? 8 00:00:29,897 --> 00:00:32,165 一刻ほど前のことだ 9 00:00:43,844 --> 00:00:45,913 (新之助) では 行ってまいります 10 00:00:45,913 --> 00:00:49,182 (秋代)はいはい 今日も精進なさい 11 00:00:49,182 --> 00:00:51,151 はい 12 00:01:18,211 --> 00:01:21,381 (鐘の音) 13 00:01:31,658 --> 00:01:34,728 (新之助) お久しぶりです 父上 14 00:01:34,728 --> 00:01:38,999 昨日 実は 父上の日記を読ませてもらいました 15 00:01:38,999 --> 00:01:44,838 毎日 何をして過ごしたか どこに火消に行ったか 何を食べたか 16 00:01:44,838 --> 00:01:49,910 事細かに書かれてあって 父上らしいなあって 17 00:01:49,910 --> 00:01:54,848 ホントにバカ真面目な火消だったんだなあって 思いましたよ 18 00:01:54,848 --> 00:01:59,219 でも ちょっと うるっとくる場面もあったかな 19 00:02:00,287 --> 00:02:03,357 まったく 口下手すぎますよ 20 00:02:03,357 --> 00:02:09,296 私みたいに もっとおしゃべりだったら お互い分かり合えてたかもしれないのに 21 00:02:09,296 --> 00:02:12,132 もっと色々 直接聞きたかったです 22 00:02:12,132 --> 00:02:15,135 父上が 火消として大事にしていたこと 23 00:02:15,135 --> 00:02:19,639 本当は私に 火消を目指してほしいと思っていたこと 24 00:02:19,639 --> 00:02:23,310 もっともっと 会話ができていれば… 25 00:02:23,310 --> 00:02:27,381 まあ でも 私も いざとなったら本音が言えないし➡ 26 00:02:27,381 --> 00:02:30,150 その辺は父上に似たのかな 27 00:02:33,654 --> 00:02:35,655 もう行かないと 28 00:02:35,655 --> 00:02:38,992 また来ます 今度は母上も一緒に 29 00:02:38,992 --> 00:02:42,462 父上の言葉 御頭にも伝えますね 30 00:02:45,832 --> 00:02:47,901 (半鐘の音) 31 00:02:47,901 --> 00:02:50,337 火事!? 32 00:02:50,337 --> 00:02:53,340 (半鐘の音) 33 00:02:53,340 --> 00:02:56,009 そんなに遠くない 品川? 34 00:02:56,009 --> 00:02:58,478 いや 目黒の方か! 35 00:03:04,951 --> 00:03:07,921 あっ あいつは! 36 00:03:10,791 --> 00:03:12,759 秀助! 37 00:03:16,463 --> 00:03:18,965 くっ… (半鐘の音) 38 00:03:18,965 --> 00:03:22,436 今は 致し方なしか! 39 00:03:32,979 --> 00:03:35,048 煙が黒すぎる 40 00:03:35,048 --> 00:03:37,317 普通の火事とは様子が違う 41 00:03:39,820 --> 00:03:43,323 ああっ すみません 火元がどこか知っていますか? 42 00:03:43,323 --> 00:03:47,160 えっ? 行人坂の大円寺らしいけど 43 00:03:47,160 --> 00:03:49,229 しかも 火付けだってよ! 44 00:03:50,230 --> 00:03:52,232 火付け… 45 00:03:52,232 --> 00:03:56,503 行人坂なんて 目黒不動への参詣客でいっぱいだろうに 46 00:03:56,503 --> 00:03:59,506 とてつもない被害が出てしまう はあ? 47 00:03:59,506 --> 00:04:01,942 も… もう行っていいかい? 48 00:04:01,942 --> 00:04:04,911 あっ その前に 49 00:04:05,946 --> 00:04:09,616 私は 新庄藩の鳥越新之助と申します 50 00:04:09,616 --> 00:04:14,454 これを礼に 上屋敷に行って 全火消を出すよう言ってもらえますか? 51 00:04:14,454 --> 00:04:17,457 な… あんた まさかぼろ鳶かい? 52 00:04:17,457 --> 00:04:19,526 さては また火をつけたのか!? 53 00:04:19,526 --> 00:04:22,963 私達は 断じて 火付けなどいたしません! 54 00:04:22,963 --> 00:04:25,799 あ… 55 00:04:25,799 --> 00:04:30,871 お願いしますよ 必ず みんなを呼んできてください 56 00:04:30,871 --> 00:04:33,140 あ…➡ 57 00:04:33,140 --> 00:04:35,909 あっ ちょっ おい! 58 00:04:42,149 --> 00:04:44,117 あれは丹羽家の… 59 00:04:45,152 --> 00:04:48,488 大谷殿! (大谷)これは 鳥越殿 60 00:04:48,488 --> 00:04:51,558 私も手伝います! あ… 61 00:04:51,558 --> 00:04:54,828 色々大変なときに かたじけない 62 00:04:54,828 --> 00:04:57,898 寺には 我々の鳶達が既に向かいましたので 63 00:04:57,898 --> 00:05:01,001 鳥越殿には もう一方に来てもらえますか? 64 00:05:01,001 --> 00:05:03,270 はい もちろん! 65 00:05:03,270 --> 00:05:07,274 実は 上大崎の土蔵の隣にある楠から 66 00:05:07,274 --> 00:05:10,110 黒煙が噴出しているというのです 67 00:05:10,110 --> 00:05:13,446 しかし 火は見当たらず… あっ! 68 00:05:13,446 --> 00:05:17,517 土蔵の周囲も 異様な熱さに包まれているとのことで 69 00:05:17,517 --> 00:05:19,786 何かがおかしいのです 70 00:05:19,786 --> 00:05:21,755 すぐ向かいましょう! 71 00:05:22,789 --> 00:06:12,772 ♬~ 72 00:07:07,560 --> 00:07:10,730 あっ あんなに人が集まって… 73 00:07:13,233 --> 00:07:18,571 皆さん 近づかないでください! 何があるか分かりません! 74 00:07:18,571 --> 00:07:21,074 誰だい? あんた 偉そうに 75 00:07:21,074 --> 00:07:24,244 えっ あっ 私は… 76 00:07:26,746 --> 00:07:29,816 丹羽家の火消だ 道を開けよ! 77 00:07:44,931 --> 00:07:46,900 (犬が吠える) 78 00:07:49,369 --> 00:07:52,038 中から燻されているのか? 79 00:07:52,038 --> 00:07:57,043 急いで消さねば 周囲に燃え移り この辺一帯も火の海だ 80 00:07:57,043 --> 00:07:59,212 水を! おう! 81 00:08:04,551 --> 00:08:07,220 しかし なぜ このようなことが… 82 00:08:08,621 --> 00:08:12,625 お前は何でここにいるんだ? (犬が吠える) 83 00:08:12,625 --> 00:08:15,395 どうした 中に何かあるのか? 84 00:08:23,069 --> 00:08:25,905 熱っ! これは… 85 00:08:25,905 --> 00:08:27,874 朱土竜の兆候!? 86 00:08:28,908 --> 00:08:31,511 朱土竜ですと!? はい 87 00:08:31,511 --> 00:08:35,181 味噌や泥も 木枠に隙間なく塗り込まれています 88 00:08:35,181 --> 00:08:39,652 そんな… まさか これも狐火の仕業か! 89 00:08:40,687 --> 00:08:42,689 シッ! 90 00:08:42,689 --> 00:08:47,694 (複数の犬の鳴き声) 91 00:08:47,694 --> 00:08:50,964 この声は 犬!? 92 00:08:52,032 --> 00:08:55,101 お前 仲間を助けてほしいのか!? 93 00:08:55,101 --> 00:08:57,103 (犬が吠える) 94 00:08:57,103 --> 00:08:59,105 中に犬もいると!? 95 00:08:59,105 --> 00:09:01,074 そのようです 96 00:09:02,108 --> 00:09:06,179 皆さん ここは危険です 早く離れてください! 97 00:09:12,719 --> 00:09:16,222 鳥越殿 楠の方は対処しました 98 00:09:16,222 --> 00:09:19,058 あとは 我々もここを離れましょう 99 00:09:19,058 --> 00:09:21,561 いえ 犬達を置いてはいけません 100 00:09:21,561 --> 00:09:25,632 でも 朱土竜ですよ? 鎮まるまで待つしかありません 101 00:09:25,632 --> 00:09:28,568 それだと 犬達は死んでしまいます 102 00:09:28,568 --> 00:09:31,404 まさか 開けるおつもりですか!? 103 00:09:31,404 --> 00:09:34,073 はい 104 00:09:34,073 --> 00:09:36,409 私が助けてやるからな 105 00:09:36,409 --> 00:09:38,745 正気ですか? 犬ですよ!? 106 00:09:38,745 --> 00:09:42,082 開けたら あなただって ただじゃ済まない 107 00:09:42,082 --> 00:09:44,417 それが何だって言うんですか? 108 00:09:44,417 --> 00:09:48,755 その犬ですら 仲間のために火に立ち向かおうとしています 109 00:09:48,755 --> 00:09:51,591 そんな者を 私は放っておけません! 110 00:09:51,591 --> 00:09:55,595 それに 火消は命を救うのが本分 111 00:09:55,595 --> 00:09:59,599 どんな命でも たとえ自分が死ぬとしても 112 00:09:59,599 --> 00:10:02,101 私は御頭から そう教わりました 113 00:10:02,101 --> 00:10:04,938 ですが これは明らかに罠です! 114 00:10:04,938 --> 00:10:09,776 大丈夫です 朱土竜なら前にも対処したことがあるので 115 00:10:09,776 --> 00:10:12,779 だから やるのは私だけでいいです 116 00:10:12,779 --> 00:10:15,615 大谷殿らは住民達の避難と 117 00:10:15,615 --> 00:10:19,285 土蔵を開けたあと 犬達の確保をお願いします 118 00:10:19,285 --> 00:10:22,355 お前も あっちへ行っておいで (犬が吠える) 119 00:10:24,357 --> 00:10:26,326 鳥越殿… 120 00:10:29,963 --> 00:10:33,566 このまま開けてしまえば 私も犬達も終わり 121 00:10:33,566 --> 00:10:37,237 それくらいのこと 私だって学んできたんですよ 122 00:10:39,572 --> 00:10:42,242 屋根を開けることは無理か 123 00:10:42,242 --> 00:10:44,811 どこか 火を逃がせる箇所はないか!? 124 00:10:52,085 --> 00:10:54,254 あの小窓なら… 125 00:10:59,926 --> 00:11:02,595 お借りします! えっ!? 126 00:11:11,771 --> 00:11:13,773 くっ… 127 00:11:13,773 --> 00:11:15,742 この! 128 00:11:16,776 --> 00:11:18,745 くっ… 129 00:11:21,281 --> 00:11:24,250 あっ 父上? 130 00:11:27,287 --> 00:11:29,289 くっ! 131 00:11:29,289 --> 00:11:31,224 あっ…➡ 132 00:11:31,224 --> 00:11:34,727 うっ! くっ! 133 00:11:34,727 --> 00:11:39,232 <父上 私はあなたを軽蔑していました> 134 00:11:39,232 --> 00:11:43,570 <犬を助けるために 家族を残して死んでいったあなたを> 135 00:11:43,570 --> 00:11:46,906 <いつも 私に何か言いたそうにしているのに> 136 00:11:46,906 --> 00:11:50,276 <何も言わずに黙っている その姿を> 137 00:12:07,760 --> 00:12:10,763 母上が時々言うんです 138 00:12:10,763 --> 00:12:12,832 私と父は似てるって 139 00:12:12,832 --> 00:12:15,768 どこがですかって 思ってましたけど 140 00:12:15,768 --> 00:12:19,272 でも やっと分かりました➡ 141 00:12:19,272 --> 00:12:23,343 武士も火消も その本分は命を守ること 142 00:12:23,343 --> 00:12:25,945 《(鳥越) 「ならば私は 新之助にも」》 143 00:12:25,945 --> 00:12:28,781 《「火消の道を選んでもらいたい」》 144 00:12:28,781 --> 00:12:33,353 <やはり 私は 父上に似てますね> 145 00:12:34,387 --> 00:12:36,556 たあっ! 146 00:12:40,059 --> 00:12:42,028 あっ! 147 00:12:45,064 --> 00:12:48,334 お前達 今すぐ助けてやるからな! 148 00:12:52,405 --> 00:12:54,574 (爆発音) 149 00:12:59,412 --> 00:13:01,414 犬のため? 150 00:13:01,414 --> 00:13:03,783 蔵之介殿と同じではないか 151 00:13:05,084 --> 00:13:07,086 俺のせいだ 152 00:13:07,086 --> 00:13:10,590 俺が 新之助にあんなことを言わなければ… 153 00:13:10,590 --> 00:13:13,092 《火消に無駄死になんてねえよ》 154 00:13:13,092 --> 00:13:16,763 《火消の本分は命を守ること それ以外にねえ》 155 00:13:16,763 --> 00:13:19,599 《それが どんな命でもですか?》 156 00:13:19,599 --> 00:13:23,436 《たとえ 自分が死ぬと分かっていても?》 157 00:13:23,436 --> 00:13:25,505 《そうだ》 158 00:13:25,505 --> 00:13:28,274 違う おぬしのせいではない! 159 00:13:28,274 --> 00:13:33,212 土蔵に朱土竜を仕込み 犬を押し込めた奴が悪いのだ! 160 00:13:33,212 --> 00:13:35,982 (源吾が泣く) 161 00:13:40,887 --> 00:13:44,557 俺に関わると みんな 命を失う 162 00:13:45,558 --> 00:13:49,028 俺にはもう 火消はできねえ 163 00:13:50,063 --> 00:13:54,133 ふざけるな! おぬしが行かねば誰が命を救う! 164 00:13:54,133 --> 00:13:58,104 命を一義と考える火消は 我ら新庄藩のみぞ! 165 00:13:59,906 --> 00:14:02,742 火は今まだ 町じゅうに くすぶっておる 166 00:14:02,742 --> 00:14:05,745 そのうち 業火となって 江戸中に広がるだろう 167 00:14:05,745 --> 00:14:08,748 ここに火が及ぶのも時間の問題 168 00:14:08,748 --> 00:14:11,584 私は おぬしをここから解き放つ 169 00:14:11,584 --> 00:14:14,921 たとえ 腹を切ることになろうとも かまわぬ! 170 00:14:14,921 --> 00:14:17,390 あなたに そのような権限は… 171 00:14:19,592 --> 00:14:21,761 うっ! 172 00:14:27,266 --> 00:14:30,269 無理だ 俺にはもう消せない 173 00:14:30,269 --> 00:14:33,840 うるさい! 何としてでも引っ張り出してやる! 174 00:14:36,042 --> 00:14:40,113 さあ 出ろ 源吾 私は腹を切る覚悟ができている 175 00:14:40,113 --> 00:14:42,381 おぬしも覚悟を決めろ! 176 00:14:46,719 --> 00:14:51,224 十四年前の 飯田町の火事を覚えているか? 177 00:14:51,224 --> 00:14:53,226 飯田町? 178 00:14:53,226 --> 00:14:56,295 (左門)齢十九の私は そこに居合わせた➡ 179 00:14:56,295 --> 00:15:01,067 行灯屋は激しく燃え盛り 今にも崩れ落ちそうになっていた➡ 180 00:15:01,067 --> 00:15:06,405 中には子供が取り残され もう助からぬと皆が言った 181 00:15:06,405 --> 00:15:12,245 《姫様~! 誰か 姫様を~!》 182 00:15:12,245 --> 00:15:15,915 (左門)だが どうだ 私と年も変わらぬ若者が➡ 183 00:15:15,915 --> 00:15:18,918 勇敢にも飛び込んでいった 184 00:15:18,918 --> 00:15:21,287 それは誰だ! 185 00:15:29,595 --> 00:15:33,032 (左門)ケガを負い 夢にもがいた力士➡ 186 00:15:33,032 --> 00:15:36,536 愛のために 道を踏み外した軽業師➡ 187 00:15:36,536 --> 00:15:40,206 殻にこもり 孤独に生きていた学者➡ 188 00:15:40,206 --> 00:15:45,478 そして 父を拒み 父と同じ道をたどった火消 189 00:15:46,712 --> 00:15:52,218 人は何度でも立ち直る そう教えたのは誰だ 火喰鳥! 190 00:15:52,218 --> 00:15:54,220 あ… 191 00:15:54,220 --> 00:15:57,290 《(寅次郎)御頭》 《(彦弥)御頭》 192 00:15:57,290 --> 00:16:00,259 《(星十郎)御頭》 《御頭》 193 00:16:03,229 --> 00:16:05,198 くっ… 194 00:16:06,732 --> 00:16:09,202 新之助は死んでねえ 195 00:16:11,804 --> 00:16:15,241 あいつの志は共にある! 196 00:16:15,241 --> 00:16:17,210 うん 197 00:16:18,744 --> 00:16:20,746 深雪は今どこにいる? 198 00:16:20,746 --> 00:16:24,250 新庄藩の者と一緒に 深川へ避難している 199 00:16:24,250 --> 00:16:28,921 私は約束したのだ おぬしを ここから必ず解き放つと 200 00:16:28,921 --> 00:16:30,890 うん 201 00:16:32,091 --> 00:16:34,927 (北条)待て 何をしておる➡ 202 00:16:34,927 --> 00:16:39,365 折下 そのようなことをして ただで済むと思っておるのか? 203 00:16:39,365 --> 00:16:41,701 腹を切る所存でございます 204 00:16:41,701 --> 00:16:45,972 ハッ お前の腹だけで許されるものか! 205 00:16:48,040 --> 00:16:52,111 腹を切る 人を斬る 縁を切る 206 00:16:52,111 --> 00:16:57,583 武士の役目とは まっこと不便なものよのう? 松永 207 00:17:00,052 --> 00:17:02,054 おぬしも武士の端くれ 208 00:17:02,054 --> 00:17:06,392 今このとき 己の役目を心得ておるだろうな? 209 00:17:06,392 --> 00:17:10,229 はっ! 火を斬ることにございます 210 00:17:10,229 --> 00:17:13,299 よしっ 行け! 切り放つ 211 00:17:14,300 --> 00:17:18,905 ただし 火をおさめたのち 戻らなければ死罪! 212 00:17:18,905 --> 00:17:21,407 わしに腹を切らすなよ? 213 00:17:21,407 --> 00:17:23,376 はっ! 214 00:17:30,116 --> 00:17:35,087 《(左門)源吾 永代橋だ! そこに寅次郎と星十郎達がいる!》 215 00:18:01,747 --> 00:18:04,016 あっ あいつは… 216 00:18:09,822 --> 00:18:11,791 (藤五郎)ヘッ 217 00:18:14,093 --> 00:18:16,062 あっ 待て! 218 00:18:17,597 --> 00:18:19,765 (いななき) 219 00:18:28,941 --> 00:18:30,910 ヘッ 220 00:18:34,447 --> 00:18:37,416 順番に! 慌てすぎずに! 221 00:18:38,951 --> 00:18:42,455 かなりの人数が 押し寄せてきている 222 00:18:42,455 --> 00:18:45,925 このままでは 橋が崩落してしまう 223 00:18:48,294 --> 00:18:50,262 そうか! 224 00:18:51,364 --> 00:18:54,834 ゆっくりで大丈夫ですから こちらへ! 寅次郎さん あと お願いします! 225 00:18:55,968 --> 00:18:58,037 えっ 先生!? 226 00:18:58,037 --> 00:19:00,006 待て てめえら! 227 00:19:01,807 --> 00:19:04,076 あっ クソッ! 228 00:19:16,656 --> 00:19:18,624 深雪? 229 00:19:26,999 --> 00:19:29,001 深雪! 230 00:19:29,001 --> 00:19:31,370 (深雪)あっ 旦那様? 231 00:19:36,776 --> 00:19:39,345 はあ… 深雪! 232 00:19:40,613 --> 00:19:43,883 旦那様 旦那様! 233 00:19:49,622 --> 00:19:51,791 深雪! 234 00:19:53,292 --> 00:19:55,261 はっ! 235 00:19:58,964 --> 00:20:00,933 旦那様… 236 00:20:03,035 --> 00:20:05,805 心配をかけてすまなかった 237 00:20:05,805 --> 00:20:07,873 俺は このとおりだ 238 00:20:09,475 --> 00:20:11,944 御無事で何よりでございます 239 00:20:13,979 --> 00:20:16,649 あ… 240 00:20:16,649 --> 00:20:18,617 あ… 241 00:20:22,722 --> 00:20:25,491 旦那様に 渡したいものがございます 242 00:20:31,831 --> 00:20:34,200 父の刀にございます 243 00:20:36,435 --> 00:20:38,437 右膳殿の… 244 00:20:38,437 --> 00:20:40,439 万が一のとき 245 00:20:40,439 --> 00:20:44,777 父の魂が旦那様を守ってくれるよう お預けいたします 246 00:20:44,777 --> 00:20:46,745 そして… 247 00:20:49,281 --> 00:20:51,283 これは… 248 00:20:51,283 --> 00:20:54,053 もう お召しになってもいい頃では? 249 00:20:55,121 --> 00:20:57,189 だが… 250 00:20:57,189 --> 00:21:02,194 十四年前の飯田町 行灯屋の火事のことを覚えていますか? 251 00:21:02,194 --> 00:21:05,965 ああ さっき 左門からも同じことを 252 00:21:05,965 --> 00:21:10,803 そうですか 左門さんも あの場にいらっしゃったのですね 253 00:21:10,803 --> 00:21:13,572 全ては 運命だったのかもしれません 254 00:21:14,640 --> 00:21:16,642 うん? 255 00:21:16,642 --> 00:21:19,712 その恐怖 喰ってやれ! 256 00:21:19,712 --> 00:21:21,714 あ… 257 00:21:21,714 --> 00:21:23,716 《その恐怖》 258 00:21:23,716 --> 00:21:25,784 《喰ってやれ!》 259 00:21:30,422 --> 00:21:34,426 まさか お前 あのときの!? 260 00:21:34,426 --> 00:21:38,097 フフッ ああ… 261 00:21:38,097 --> 00:21:40,933 言ってくれりゃよかったのに 262 00:21:40,933 --> 00:21:42,935 フフフッ 263 00:21:42,935 --> 00:21:46,438 ああ… アッハハ 264 00:21:46,438 --> 00:21:49,441 あのとき あの火を斬った旦那様なら 265 00:21:49,441 --> 00:21:53,779 必ず この大火も 消し止められると信じております 266 00:21:53,779 --> 00:21:58,117 火の神様に 人の強さを思い知らせてください! 267 00:21:58,117 --> 00:22:00,085 おうっ! 268 00:22:25,477 --> 00:23:03,349 ♬~