1 00:00:01,969 --> 00:00:03,971 (源吾)また何か来るぞ (彦弥)もういいって! 2 00:00:08,976 --> 00:00:11,778 (大音)いけ! (いななき) 3 00:00:14,147 --> 00:00:17,150 お… お前ら… 4 00:00:17,150 --> 00:00:20,320 何で お前ら 加賀鳶がここに? 5 00:00:20,320 --> 00:00:24,825 深川には 名だたる寺や神社も多い➡ 6 00:00:24,825 --> 00:00:27,327 それを守りに来たまで 7 00:00:27,327 --> 00:00:29,329 そうかい 8 00:00:29,329 --> 00:00:32,100 (大音)それに ここに参ったのは 我らだけではない➡ 9 00:00:32,100 --> 00:00:36,803 他藩の火消や 町火消も来ておる 10 00:00:38,672 --> 00:00:40,674 そいつはありがてえ 11 00:00:41,675 --> 00:00:44,011 水路の橋は残っていないのか? 12 00:00:44,011 --> 00:00:46,680 ああ みんなやられた 13 00:00:46,680 --> 00:00:49,516 だから 別の手だてを考えねえと 14 00:00:49,516 --> 00:00:53,020 (新之助)ありますよ 秘密の抜け道! 15 00:00:53,020 --> 00:00:55,022 ホントか 新之助! 16 00:00:55,022 --> 00:00:57,691 (新之助)はい! えっ!? 17 00:00:57,691 --> 00:01:01,628 (寅次郎)いかん 気持ちが高ぶりすぎて新之助さんの姿が 18 00:01:01,628 --> 00:01:05,465 ああ 俺もだ (星十郎)私もです 19 00:01:05,465 --> 00:01:09,803 あっ そっか いや その… 20 00:01:09,803 --> 00:01:12,639 私 生きて舞い戻ってまいりました 21 00:01:12,639 --> 00:01:14,641 一時は 本当に心の臓が止まった… 22 00:01:14,641 --> 00:01:17,544 (彦弥)バッカ野郎~! ひい~! 23 00:01:18,812 --> 00:01:24,651 (彦弥)どんだけ泣いたと思ってやがる 人の涙 返しやがれ! 24 00:01:24,651 --> 00:01:27,487 ただいま そして おかえりなさい 25 00:01:27,487 --> 00:01:31,491 彦弥さんは この組になくてはならぬ纏持ちです 26 00:01:31,491 --> 00:01:34,828 けっ うっせえ ボケ! 27 00:01:34,828 --> 00:01:36,830 (大音)鳥越! あっ… 28 00:01:36,830 --> 00:01:39,666 おぬし 先ほど抜け道があると申したか? 29 00:01:39,666 --> 00:01:43,503 はい とあるかれ井戸から通じる抜け道があるんです 30 00:01:43,503 --> 00:01:45,672 私が実際に確認しました 31 00:01:45,672 --> 00:01:49,009 あの大きな櫓付近に通じています 32 00:01:49,009 --> 00:01:55,015 うむ だが その井戸から全員を避難させる猶予はない 33 00:01:55,015 --> 00:01:59,853 我らが半数受け持つゆえ おぬしらは残りを井戸に連れて行け 34 00:01:59,853 --> 00:02:01,855 分かった! 35 00:02:25,312 --> 00:02:28,649 新之助 こいつは一体… 36 00:02:28,649 --> 00:02:31,151 ええ ダメです 37 00:02:31,151 --> 00:02:33,987 町が 燃えています 38 00:02:33,987 --> 00:02:35,989 くっ… 39 00:02:35,989 --> 00:02:42,329 (半鐘の音) 40 00:02:42,329 --> 00:03:32,045 ♬~ 41 00:04:25,132 --> 00:04:30,637 (藤五郎)秀助の野郎 お前のせいで町を焼くことになったじゃねえか 42 00:04:34,474 --> 00:04:36,643 もう後戻りはできねえ 43 00:04:36,643 --> 00:04:39,646 ならば 火を消すしかないのでは? 44 00:04:39,646 --> 00:04:44,317 消すったって 俺ら最低限の道具しか持ってきてねえんだぜ 45 00:04:44,317 --> 00:04:47,487 あの櫓は 井戸掘り用らしいんです➡ 46 00:04:47,487 --> 00:04:50,490 その水を使えませんか? 47 00:04:50,490 --> 00:04:54,494 櫓があるってことは まだ水が出てねえよな 48 00:04:54,494 --> 00:04:57,164 今から人力で掘るのは無理だろ 49 00:04:57,164 --> 00:05:00,433 ええ あの規模の櫓となると 50 00:05:00,433 --> 00:05:04,237 今すぐ掘るならば 莫大な力が必要です 51 00:05:05,939 --> 00:05:09,943 これ 狐火のなんだけど使えねえか? 52 00:05:09,943 --> 00:05:11,945 爆薬… 53 00:05:11,945 --> 00:05:14,114 可能性だけの話ですが 54 00:05:14,114 --> 00:05:17,784 櫓を登って 鉄の管に爆薬を仕掛ければ 55 00:05:17,784 --> 00:05:21,288 その勢いで 水脈に達するかもしれません 56 00:05:21,288 --> 00:05:24,624 しかし 水が噴き上がるかどうかは… 57 00:05:24,624 --> 00:05:28,295 可能性があるなら 賭けてもいいよな? 58 00:05:28,295 --> 00:05:30,797 まさか この櫓を登る気ですか!? 59 00:05:30,797 --> 00:05:32,799 他に誰が登るってんだ 60 00:05:32,799 --> 00:05:37,137 ダメだ 彦弥! 仮に登れたとしても降りてくる時間がねえ 61 00:05:37,137 --> 00:05:41,041 そうですよ! なら 他に策はあるのかい? 62 00:05:43,977 --> 00:05:47,480 じゃあ 俺が ひとっ走り行ってくらあ 63 00:05:47,480 --> 00:05:49,583 待て 彦弥! 64 00:05:50,817 --> 00:05:53,320 <この感じ 懐かしいぜ> 65 00:05:53,320 --> 00:05:56,823 <御頭と出会ったときも 櫓を登ったよな> 66 00:05:56,823 --> 00:05:59,492 <お夏 元気にしてっかなあ> 67 00:05:59,492 --> 00:06:02,095 こうなったら 彦弥に賭けるしかねえ 68 00:06:02,095 --> 00:06:04,097 彦弥さん… 69 00:06:04,097 --> 00:06:07,601 あいつが落ちてきたら また わしが受け止めます! 70 00:06:11,771 --> 00:06:13,974 はあ… 71 00:06:20,614 --> 00:06:22,816 よし これで… 72 00:06:26,119 --> 00:06:30,323 クソッ 水に濡れたからか しゃあねえ 73 00:06:44,471 --> 00:06:46,473 あ… 74 00:06:46,473 --> 00:06:48,475 (爆発音) 75 00:06:48,475 --> 00:06:50,477 あっ! 76 00:06:50,477 --> 00:06:52,479 彦弥さ~ん! 77 00:06:53,813 --> 00:06:55,815 (漣次)うっ… 78 00:06:56,983 --> 00:06:59,486 漣次さん… 79 00:06:59,486 --> 00:07:03,757 あんまりムチャすんな 火消の命は そう軽くねえんだ 80 00:07:03,757 --> 00:07:06,760 ちょっと しくじっちまった 81 00:07:06,760 --> 00:07:08,962 よっ! 82 00:07:09,930 --> 00:07:12,265 お前に死なれちゃ困るんだ 83 00:07:12,265 --> 00:07:16,436 金五郎のジジイに 面倒見てやれって言われてるからよ 84 00:07:16,436 --> 00:07:19,940 お優しいこった… 85 00:07:25,278 --> 00:07:27,480 気を失ってるだけだ 86 00:07:37,457 --> 00:07:39,459 どうして出ないんだ 87 00:07:39,459 --> 00:07:42,128 出ろ 出ろ 88 00:07:42,128 --> 00:07:44,130 出ろ~! 89 00:07:50,804 --> 00:07:55,108 はっ 寅 管を曲げられるか? はい! 90 00:07:57,310 --> 00:08:01,014 ぬうううん! フン! 91 00:08:06,419 --> 00:08:08,521 喰ってやる! 92 00:08:13,426 --> 00:08:15,729 よし いける! 93 00:08:17,263 --> 00:08:20,567 このまま一気に消すぞ! おう! 94 00:08:32,946 --> 00:08:35,615 (新之助) 御頭 全員避難できました 95 00:08:35,615 --> 00:08:40,787 よし では お前は 勘九郎や漣次達の様子を見てきてくれ 96 00:08:40,787 --> 00:08:43,456 えっ 御頭は? 97 00:08:43,456 --> 00:08:45,792 俺は秀助を追う 98 00:08:45,792 --> 00:08:51,131 御頭 私もお供します 秀助は父の敵ですから 99 00:08:51,131 --> 00:08:54,300 奴が憎いか? それはもう 100 00:08:54,300 --> 00:08:58,638 裏にどんな事情があろうと 絶対に許すことはできません 101 00:08:58,638 --> 00:09:01,241 でも… うん? 102 00:09:01,241 --> 00:09:05,412 父の日記によれば 火付けの憎しみの炎を消すのも 103 00:09:05,412 --> 00:09:08,415 火消の仕事だといいます 104 00:09:08,415 --> 00:09:11,084 憎しみの炎を消す… 105 00:09:11,084 --> 00:09:16,589 ええ これは 御頭の御父上から頂戴した言葉だそうです 106 00:09:16,589 --> 00:09:18,591 親父から… 107 00:09:20,427 --> 00:09:24,764 御父上が自分を犠牲にしてまで 火付けを助けたのも 108 00:09:24,764 --> 00:09:27,267 単に命を救うだけでなく 109 00:09:27,267 --> 00:09:30,970 憎しみの炎を 消そうとしていたのかもしれませんね 110 00:09:33,106 --> 00:09:36,609 《(松永)人の強さは 人の弱さを知ることだ》 111 00:09:36,609 --> 00:09:40,013 《それを喰らって 人は強くなる》 112 00:09:48,788 --> 00:09:53,493 そういえば 私 行人坂で秀助らしき男を見ました 113 00:09:57,964 --> 00:10:01,301 何か丸い包みを持っていました 114 00:10:01,301 --> 00:10:05,138 丸い包み… 花火かもしれねえ 115 00:10:05,138 --> 00:10:10,477 秀助の奴 火付けが全て終わったあとに 娘の弔いをする気か 116 00:10:10,477 --> 00:10:13,480 まだ火付けは終わってないと? 117 00:10:13,480 --> 00:10:15,982 狙うとしたら どこでしょうか? 118 00:10:15,982 --> 00:10:18,318 恐らく 鍵屋 119 00:10:18,318 --> 00:10:21,654 日本橋の東は 焼けずに済んだらしいからな 120 00:10:21,654 --> 00:10:24,824 娘が死んだのは両国橋のたもと 121 00:10:24,824 --> 00:10:27,827 鍵屋からも近い うん 122 00:10:29,996 --> 00:10:33,166 秀助は本当に現れますかね? 123 00:10:33,166 --> 00:10:37,337 奴にとっちゃ 憎くてたまらない鍵屋を焼かないはずはねえ 124 00:10:37,337 --> 00:10:39,339 必ず来る 125 00:10:40,340 --> 00:10:44,010 (少女の泣き声) 126 00:10:44,010 --> 00:10:46,312 (藤五郎)おい 秀助 127 00:10:48,181 --> 00:10:51,684 秀助 まだ臭水は残ってるか? 128 00:10:54,187 --> 00:10:57,190 残ってんのかって聞いてんだ 129 00:10:57,190 --> 00:10:59,192 (秀助)もう ない 130 00:10:59,192 --> 00:11:04,797 つまらん 火付けは刺激がねえと酒のつまみにもならんわ 131 00:11:04,797 --> 00:11:07,500 まだ 粉は残ってんだろ? 132 00:11:09,802 --> 00:11:14,641 まあ そいつは お前の復讐のためにとっておくか➡ 133 00:11:14,641 --> 00:11:16,643 おい 行くぞ 134 00:11:26,486 --> 00:11:29,989 ここだ 人の気配もするぜ 135 00:11:36,663 --> 00:11:40,366 何してる こいつらが憎いんだろ? 136 00:11:47,173 --> 00:11:49,342 さあ 盛大にやっちまえ 137 00:11:49,342 --> 00:11:53,012 花火に引火すりゃあ 最高の見世物になるぜ 138 00:11:53,012 --> 00:11:56,816 (秀助) お糸 これが終われば あとは… 139 00:11:58,017 --> 00:12:00,019 やめろ 秀助! 140 00:12:01,454 --> 00:12:04,457 秀助 俺は狐火ではなく 141 00:12:04,457 --> 00:12:06,626 花火師のお前に言っている 142 00:12:06,626 --> 00:12:11,297 あの緑の花火 あれほど美しくて切ない火を生み出せる者が 143 00:12:11,297 --> 00:12:13,800 根っからの悪人のはずがねえ! 144 00:12:13,800 --> 00:12:15,802 あ… 145 00:12:15,802 --> 00:12:19,639 しつけえなあ 火に集まるうるせえ羽虫が 146 00:12:19,639 --> 00:12:22,642 二度と飛べないようにしてやれ 147 00:12:22,642 --> 00:12:24,811 うおお~! 148 00:12:24,811 --> 00:12:26,813 であっ! ぐあっ! 149 00:12:30,817 --> 00:12:33,319 新之助 お前… 150 00:12:36,656 --> 00:12:39,325 ここは私に任せて 秀助を追ってください! 151 00:12:39,325 --> 00:12:41,327 分かった 頼む! 152 00:12:43,663 --> 00:12:46,666 はあ はあ… はあ はあ… 153 00:12:48,001 --> 00:12:50,003 はあ… あっ! 154 00:12:51,004 --> 00:12:53,840 もう終わりだ 秀助 155 00:12:53,840 --> 00:12:55,842 終わってなどいない 156 00:12:55,842 --> 00:12:59,846 復讐などしても お糸は喜ばねえ それは お前が一番分かってるはず… 157 00:12:59,846 --> 00:13:02,782 軽々しく その名を口にするな! 158 00:13:02,782 --> 00:13:07,787 お前の憎しみが どれほどのものか 俺には想像もできねえ 159 00:13:07,787 --> 00:13:12,625 だがな 少なくとも お前の中には 憎しみだけじゃなく 160 00:13:12,625 --> 00:13:15,628 慈悲の心も残ってるはずだ 161 00:13:15,628 --> 00:13:17,630 あ… 162 00:13:17,630 --> 00:13:21,467 深川の火事で お七に隠し通路を教えてやったのは 163 00:13:21,467 --> 00:13:25,138 あんたじゃねえのか? あ… 164 00:13:25,138 --> 00:13:30,143 秀助 その憎しみの炎は いつか必ず消える 165 00:13:30,143 --> 00:13:33,980 それが お糸への一番の… 黙れ 火消~! 166 00:13:33,980 --> 00:13:37,317 もう何もかも 元には戻れねえんだ! 167 00:13:37,317 --> 00:13:39,519 お前も燃えてしまえ! 168 00:13:40,820 --> 00:13:42,989 くっ! 169 00:13:42,989 --> 00:13:44,991 フッ! うっ! 170 00:13:44,991 --> 00:13:48,661 あああ~! 171 00:13:48,661 --> 00:13:50,997 これで終わりだ 観念しろ… 172 00:13:50,997 --> 00:13:54,667 まだ終わっちゃいねえ あ… 173 00:13:54,667 --> 00:13:58,171 (藤五郎) こいつを盾にして逃げるぞ 秀助 174 00:13:58,171 --> 00:14:00,106 藤五郎… 175 00:14:00,106 --> 00:14:03,109 お前にはまだ 働いてもらわんとな 176 00:14:03,109 --> 00:14:08,281 もうやらん 俺はあと一つ なすべきことをするだけだ 177 00:14:08,281 --> 00:14:11,951 散々やってきて ここで降りるなんぞありえねえ 178 00:14:11,951 --> 00:14:14,787 城を焼き払うまでは 付き合ってもらうぜ 179 00:14:14,787 --> 00:14:17,123 もうたくさんだ! 180 00:14:17,123 --> 00:14:19,792 朱土竜に 犬を仕込んだのも お前 181 00:14:19,792 --> 00:14:22,295 小諸屋の火付けを 夜に変えたのも お前 182 00:14:22,295 --> 00:14:26,299 火消のじいさんを殺したのも お前だ! はあ はあ… 183 00:14:26,299 --> 00:14:29,302 俺はもうやらん! 184 00:14:29,302 --> 00:14:31,471 チッ ガキか 185 00:14:31,471 --> 00:14:34,273 さっ この場は一旦ずらかるぞ 186 00:14:36,309 --> 00:14:38,511 フン 187 00:14:39,812 --> 00:14:42,648 あ… それはやめろ 188 00:14:42,648 --> 00:14:46,486 あ? こんな汚え鈴の心配する前に 189 00:14:46,486 --> 00:14:48,488 自分の心配してろ 190 00:14:48,488 --> 00:14:50,490 (秀助のうなり声) 191 00:14:50,490 --> 00:14:52,592 《(お糸)わあ~ フフッ》 192 00:14:54,160 --> 00:14:56,162 (小声で)合図したら かがめ 193 00:14:58,664 --> 00:15:01,067 逃げる気になったか 194 00:15:02,101 --> 00:15:05,104 来た道を戻るしかないようだな 195 00:15:06,439 --> 00:15:08,608 今だ! 196 00:15:08,608 --> 00:15:10,610 うっ… (爆発音) 197 00:15:10,610 --> 00:15:14,947 ああ… ああ… 198 00:15:14,947 --> 00:15:18,618 なぜ 俺を助けた はあ はあ… 199 00:15:18,618 --> 00:15:20,953 あいつが鈴を… 200 00:15:20,953 --> 00:15:23,456 お糸を踏みにじったからだ 201 00:15:24,791 --> 00:15:27,093 もう終わりにしよう 202 00:15:33,299 --> 00:15:35,468 あ… 203 00:15:35,468 --> 00:15:39,806 ああああ~! 204 00:15:39,806 --> 00:15:41,808 フッ! 205 00:15:47,647 --> 00:15:49,849 ああ… 206 00:15:52,985 --> 00:15:55,087 助かったぜ 207 00:15:56,489 --> 00:15:58,491 なあ 火消 208 00:15:58,491 --> 00:16:03,429 お前 俺の憎しみが いつか消えると言ったな ああ 209 00:16:03,429 --> 00:16:07,600 ならば 一つ 俺の頼みを聞いてくれ 210 00:16:07,600 --> 00:16:10,937 娘の弔いか? そうだ 211 00:16:10,937 --> 00:16:15,608 だが そのために用意していたものを 今 使ってしまった 212 00:16:15,608 --> 00:16:18,611 もう一度 作り直さねばならん 213 00:16:18,611 --> 00:16:20,947 しかし その腕では… 214 00:16:20,947 --> 00:16:23,950 かなり時間がかかるだろう 215 00:16:23,950 --> 00:16:26,052 頼む 216 00:16:29,121 --> 00:16:31,524 もし お前が… (呼子の音) 217 00:16:35,461 --> 00:16:38,464 (長谷川)秀助は? 218 00:16:38,464 --> 00:16:42,635 ここまで追い詰めたというのに 他の狐火は? 219 00:16:42,635 --> 00:16:47,640 全員捕らえた 新庄の麒麟児の尽力もあってな 220 00:16:47,640 --> 00:16:49,642 あ… 221 00:16:49,642 --> 00:16:54,981 黒幕の正体を吐くまで 狐火達をこってり絞ってやる 222 00:16:54,981 --> 00:16:58,317 しかし もう少しのところだった 223 00:16:58,317 --> 00:17:01,821 秀助は戻ってきます 必ず 224 00:17:03,589 --> 00:17:06,425 ⚟よいしょ 225 00:17:06,425 --> 00:17:08,527 ⚟どいてくれ~ 226 00:17:17,937 --> 00:17:20,039 精が出るな 227 00:17:23,776 --> 00:17:25,978 これは 長谷川様 228 00:17:27,613 --> 00:17:30,449 狐火の一人が吐いたぞ 229 00:17:30,449 --> 00:17:32,451 なっ… 230 00:17:32,451 --> 00:17:35,955 では 黒幕の正体が分かったので? 231 00:17:35,955 --> 00:17:41,294 まあ 待て まずは あの顔に傷のある男だ➡ 232 00:17:41,294 --> 00:17:43,296 名は藤五郎➡ 233 00:17:43,296 --> 00:17:47,300 秀助に顔を吹き飛ばされ 牢屋で息絶えた 234 00:17:48,301 --> 00:17:53,139 秀助の仕掛けをマネて 方々に火をつけたのが その藤五郎 235 00:17:53,139 --> 00:17:58,978 犬を用いた朱土竜に加え 永代橋の爆破 深川の大火事と 236 00:17:58,978 --> 00:18:01,480 全て 奴が主犯よ 237 00:18:03,916 --> 00:18:07,920 金五郎のおっさんを 罠にかけたのも そいつか? 238 00:18:07,920 --> 00:18:11,424 そして 黒幕は一橋公よ 239 00:18:11,424 --> 00:18:14,760 まだ若いが 相当な野心家だと聞く 240 00:18:14,760 --> 00:18:18,264 一橋公は 将軍になる資格を有する御方 241 00:18:18,264 --> 00:18:20,433 その方が何ゆえに? 242 00:18:20,433 --> 00:18:24,270 一筋縄ではいかぬ田沼様を 目障りに思い 243 00:18:24,270 --> 00:18:28,274 今のうちに 摘み取っておこうという腹だったのだろう 244 00:18:28,274 --> 00:18:31,110 して 一橋公はお認めに? 245 00:18:31,110 --> 00:18:34,447 いや 知らぬ存ぜぬで通しておる 246 00:18:34,447 --> 00:18:37,283 田沼様も 今のままでは証拠に乏しく 247 00:18:37,283 --> 00:18:39,452 これ以上 追及できないとのこと 248 00:18:39,452 --> 00:18:42,621 糾弾することは かなわぬだろう 249 00:18:42,621 --> 00:18:46,792 己の野心のために 江戸を こんなめちゃくちゃにしやがって… 250 00:18:46,792 --> 00:18:48,794 くっ… 251 00:18:50,463 --> 00:18:54,133 加えて 田沼様から おぬしに一つ伝言がある 252 00:18:54,133 --> 00:18:56,135 何でしょう? 253 00:18:56,135 --> 00:19:00,573 一言 北条六右衛門殿に感謝しろと 254 00:19:00,573 --> 00:19:02,575 というと? 255 00:19:02,575 --> 00:19:08,247 そもそも お上は秀助を見逃した咎で おぬしに切腹を命じるところだった 256 00:19:08,247 --> 00:19:12,752 だが 御家老が この件は松永を牢から出した自分の責任 257 00:19:12,752 --> 00:19:15,755 ゆえに 自分が腹を切ると申されたのだ 258 00:19:15,755 --> 00:19:18,591 何と! では 御家老は? 259 00:19:18,591 --> 00:19:21,927 安心せい そこは田沼様が事情をくみ 260 00:19:21,927 --> 00:19:25,431 北条殿は 切腹ではなく閉門とされた 261 00:19:25,431 --> 00:19:27,933 その処分も すぐに明けるであろう 262 00:19:27,933 --> 00:19:30,102 感謝してもしきれませぬ 263 00:19:30,102 --> 00:19:34,306 生かされた命 しかと役目に励め 264 00:19:40,613 --> 00:19:42,615 (破裂音) 265 00:19:42,615 --> 00:19:44,617 火付けか!? (深雪)えっ? 266 00:19:49,622 --> 00:19:51,624 (花火の音) 267 00:19:51,624 --> 00:19:54,627 ついにやったか 268 00:19:56,962 --> 00:19:59,065 おお… 269 00:20:00,132 --> 00:20:03,135 ん… おお… 270 00:20:12,978 --> 00:20:16,982 あれは… あの日と同じだな 271 00:20:21,987 --> 00:20:26,826 まっとうな侍が星なら 火消は さしずめ花火 272 00:20:26,826 --> 00:20:29,662 いっとき光を放ち 消えていく 273 00:20:29,662 --> 00:20:35,000 人の心に残るのは 案外 その花火であったりするものです 274 00:20:35,000 --> 00:20:37,103 そんなものか… 275 00:20:49,682 --> 00:20:52,084 捕らえよ! はっ! 276 00:20:55,020 --> 00:20:57,022 フッ! 277 00:21:03,462 --> 00:21:05,464 お糸… 278 00:21:08,134 --> 00:21:10,336 (鈴の音) 279 00:21:35,327 --> 00:21:37,630 (歓声) 280 00:21:38,998 --> 00:21:42,168 (左門)い組の出初め式も 見事なものですな 281 00:21:42,168 --> 00:21:45,171 次はいよいよ 我らがぼろ鳶 282 00:21:45,171 --> 00:21:51,377 いや~ わずか一年ほどで よくぞ ここまで持ち直してくれたものです 283 00:21:53,512 --> 00:21:58,350 それと 深雪様 新しい火消番付は もう見られましたか? 284 00:21:58,350 --> 00:22:00,286 いいえ 285 00:22:00,286 --> 00:22:02,454 皆 番付に名前がありましたぞ 286 00:22:02,454 --> 00:22:05,624 しかも それぞれ二つ名までついていて… (歓声) 287 00:22:05,624 --> 00:22:08,294 あっ 始まりますわ! 288 00:22:08,294 --> 00:22:11,964 ⚟よっ ぼろ鳶! ⚟火喰鳥! 289 00:22:11,964 --> 00:22:44,997 ♬~ 290 00:23:44,323 --> 00:23:48,327 おかえりなさい 旦那様