1 00:00:35,068 --> 00:00:37,070 (扉が開く) 2 00:00:37,070 --> 00:00:39,072 (左門)源吾! 3 00:00:41,408 --> 00:00:43,911 新之助が… 4 00:00:43,911 --> 00:00:45,913 死んだ! 5 00:00:45,913 --> 00:00:48,115 (源吾)えっ… 6 00:00:51,752 --> 00:00:53,921 新之助が… 7 00:00:53,921 --> 00:00:56,924 なぜだ! いつ 何があって!? 8 00:00:57,925 --> 00:01:00,227 一刻ほど前のことだ 9 00:01:11,772 --> 00:01:13,941 (新之助) では 行ってまいります 10 00:01:13,941 --> 00:01:17,110 (秋代)はいはい 今日も精進なさい 11 00:01:17,110 --> 00:01:19,112 はい 12 00:01:46,239 --> 00:01:49,443 (鐘の音) 13 00:01:59,586 --> 00:02:02,756 (新之助) お久しぶりです 父上 14 00:02:02,756 --> 00:02:06,927 昨日 実は 父上の日記を読ませてもらいました 15 00:02:06,927 --> 00:02:12,766 毎日 何をして過ごしたか どこに火消に行ったか 何を食べたか 16 00:02:12,766 --> 00:02:17,938 事細かに書かれてあって 父上らしいなあって 17 00:02:17,938 --> 00:02:22,776 ホントにバカ真面目な火消だったんだなあって 思いましたよ 18 00:02:22,776 --> 00:02:27,180 でも ちょっと うるっとくる場面もあったかな 19 00:02:28,281 --> 00:02:31,451 まったく 口下手すぎますよ 20 00:02:31,451 --> 00:02:37,224 私みたいに もっとおしゃべりだったら お互い分かり合えてたかもしれないのに 21 00:02:37,224 --> 00:02:40,060 もっと色々 直接聞きたかったです 22 00:02:40,060 --> 00:02:43,063 父上が 火消として大事にしていたこと 23 00:02:43,063 --> 00:02:47,567 本当は私に 火消を目指してほしいと思っていたこと 24 00:02:47,567 --> 00:02:51,238 もっともっと 会話ができていれば… 25 00:02:51,238 --> 00:02:55,409 まあ でも 私も いざとなったら本音が言えないし➡ 26 00:02:55,409 --> 00:02:58,211 その辺は父上に似たのかな 27 00:03:01,581 --> 00:03:03,583 もう行かないと 28 00:03:03,583 --> 00:03:06,920 また来ます 今度は母上も一緒に 29 00:03:06,920 --> 00:03:10,424 父上の言葉 御頭にも伝えますね 30 00:03:13,760 --> 00:03:15,929 (半鐘の音) 31 00:03:15,929 --> 00:03:18,265 火事!? 32 00:03:18,265 --> 00:03:21,268 (半鐘の音) 33 00:03:21,268 --> 00:03:23,937 そんなに遠くない 品川? 34 00:03:23,937 --> 00:03:26,440 いや 目黒の方か! 35 00:03:32,946 --> 00:03:35,949 あっ あいつは! 36 00:03:38,719 --> 00:03:40,720 秀助! 37 00:03:44,391 --> 00:03:46,893 くっ… (半鐘の音) 38 00:03:46,893 --> 00:03:50,397 今は 致し方なしか! 39 00:04:00,907 --> 00:04:03,076 煙が黒すぎる 40 00:04:03,076 --> 00:04:05,378 普通の火事とは様子が違う 41 00:04:07,748 --> 00:04:11,251 ああっ すみません 火元がどこか知っていますか? 42 00:04:11,251 --> 00:04:15,088 えっ? 行人坂の大円寺らしいけど 43 00:04:15,088 --> 00:04:17,190 しかも 火付けだってよ! 44 00:04:18,258 --> 00:04:20,260 火付け… 45 00:04:20,260 --> 00:04:24,431 行人坂なんて 目黒不動への参詣客でいっぱいだろうに 46 00:04:24,431 --> 00:04:27,434 とてつもない被害が出てしまう はあ? 47 00:04:27,434 --> 00:04:29,936 も… もう行っていいかい? 48 00:04:29,936 --> 00:04:32,939 あっ その前に 49 00:04:33,874 --> 00:04:37,544 私は 新庄藩の鳥越新之助と申します 50 00:04:37,544 --> 00:04:42,382 これを礼に 上屋敷に行って 全火消を出すよう言ってもらえますか? 51 00:04:42,382 --> 00:04:45,385 な… あんた まさかぼろ鳶かい? 52 00:04:45,385 --> 00:04:47,554 さては また火をつけたのか!? 53 00:04:47,554 --> 00:04:50,891 私達は 断じて 火付けなどいたしません! 54 00:04:50,891 --> 00:04:53,727 あ… 55 00:04:53,727 --> 00:04:58,899 お願いしますよ 必ず みんなを呼んできてください 56 00:04:58,899 --> 00:05:01,067 あ…➡ 57 00:05:01,067 --> 00:05:03,870 あっ ちょっ おい! 58 00:05:10,076 --> 00:05:12,078 あれは丹羽家の… 59 00:05:13,079 --> 00:05:16,416 大谷殿! (大谷)これは 鳥越殿 60 00:05:16,416 --> 00:05:19,586 私も手伝います! あ… 61 00:05:19,586 --> 00:05:22,756 色々大変なときに かたじけない 62 00:05:22,756 --> 00:05:25,926 寺には 我々の鳶達が既に向かいましたので 63 00:05:25,926 --> 00:05:29,095 鳥越殿には もう一方に来てもらえますか? 64 00:05:29,095 --> 00:05:31,264 はい もちろん! 65 00:05:31,264 --> 00:05:35,202 実は 上大崎の土蔵の隣にある楠から 66 00:05:35,202 --> 00:05:38,038 黒煙が噴出しているというのです 67 00:05:38,038 --> 00:05:41,374 しかし 火は見当たらず… あっ! 68 00:05:41,374 --> 00:05:45,545 土蔵の周囲も 異様な熱さに包まれているとのことで 69 00:05:45,545 --> 00:05:47,714 何かがおかしいのです 70 00:05:47,714 --> 00:05:49,716 すぐ向かいましょう! 71 00:05:50,717 --> 00:06:40,133 ♬~ 72 00:07:35,355 --> 00:07:38,558 あっ あんなに人が集まって… 73 00:07:41,027 --> 00:07:46,366 皆さん 近づかないでください! 何があるか分かりません! 74 00:07:46,366 --> 00:07:48,868 誰だい? あんた 偉そうに 75 00:07:48,868 --> 00:07:52,072 えっ あっ 私は… 76 00:07:54,541 --> 00:07:57,644 丹羽家の火消だ 道を開けよ! 77 00:08:12,892 --> 00:08:14,894 (犬が吠える) 78 00:08:17,230 --> 00:08:19,899 中から燻されているのか? 79 00:08:19,899 --> 00:08:24,904 急いで消さねば 周囲に燃え移り この辺一帯も火の海だ 80 00:08:24,904 --> 00:08:27,107 水を! おう! 81 00:08:32,412 --> 00:08:35,115 しかし なぜ このようなことが… 82 00:08:36,516 --> 00:08:40,520 お前は何でここにいるんだ? (犬が吠える) 83 00:08:40,520 --> 00:08:43,323 どうした 中に何かあるのか? 84 00:08:50,864 --> 00:08:53,700 熱っ! これは… 85 00:08:53,700 --> 00:08:55,702 朱土竜の兆候!? 86 00:08:56,703 --> 00:08:59,372 朱土竜ですと!? はい 87 00:08:59,372 --> 00:09:03,043 味噌や泥も 木枠に隙間なく塗り込まれています 88 00:09:03,043 --> 00:09:07,547 そんな… まさか これも狐火の仕業か! 89 00:09:08,548 --> 00:09:10,550 シッ! 90 00:09:10,550 --> 00:09:15,555 (複数の犬の鳴き声) 91 00:09:15,555 --> 00:09:18,858 この声は 犬!? 92 00:09:19,893 --> 00:09:23,063 お前 仲間を助けてほしいのか!? 93 00:09:23,063 --> 00:09:25,064 (犬が吠える) 94 00:09:25,064 --> 00:09:27,067 中に犬もいると!? 95 00:09:27,067 --> 00:09:29,068 そのようです 96 00:09:30,069 --> 00:09:34,174 皆さん ここは危険です 早く離れてください! 97 00:09:40,513 --> 00:09:44,017 鳥越殿 楠の方は対処しました 98 00:09:44,017 --> 00:09:46,853 あとは 我々もここを離れましょう 99 00:09:46,853 --> 00:09:49,355 いえ 犬達を置いてはいけません 100 00:09:49,355 --> 00:09:53,526 でも 朱土竜ですよ? 鎮まるまで待つしかありません 101 00:09:53,526 --> 00:09:56,362 それだと 犬達は死んでしまいます 102 00:09:56,362 --> 00:09:59,199 まさか 開けるおつもりですか!? 103 00:09:59,199 --> 00:10:01,868 はい 104 00:10:01,868 --> 00:10:04,204 私が助けてやるからな 105 00:10:04,204 --> 00:10:06,539 正気ですか? 犬ですよ!? 106 00:10:06,539 --> 00:10:09,876 開けたら あなただって ただじゃ済まない 107 00:10:09,876 --> 00:10:12,212 それが何だって言うんですか? 108 00:10:12,212 --> 00:10:16,549 その犬ですら 仲間のために火に立ち向かおうとしています 109 00:10:16,549 --> 00:10:19,385 そんな者を 私は放っておけません! 110 00:10:19,385 --> 00:10:23,389 それに 火消は命を救うのが本分 111 00:10:23,389 --> 00:10:27,393 どんな命でも たとえ自分が死ぬとしても 112 00:10:27,393 --> 00:10:29,896 私は御頭から そう教わりました 113 00:10:29,896 --> 00:10:32,732 ですが これは明らかに罠です! 114 00:10:32,732 --> 00:10:37,570 大丈夫です 朱土竜なら前にも対処したことがあるので 115 00:10:37,570 --> 00:10:40,573 だから やるのは私だけでいいです 116 00:10:40,573 --> 00:10:43,409 大谷殿らは住民達の避難と 117 00:10:43,409 --> 00:10:47,080 土蔵を開けたあと 犬達の確保をお願いします 118 00:10:47,080 --> 00:10:50,183 お前も あっちへ行っておいで (犬が吠える) 119 00:10:52,252 --> 00:10:54,254 鳥越殿… 120 00:10:57,757 --> 00:11:01,427 このまま開けてしまえば 私も犬達も終わり 121 00:11:01,427 --> 00:11:05,131 それくらいのこと 私だって学んできたんですよ 122 00:11:07,433 --> 00:11:10,103 屋根を開けることは無理か 123 00:11:10,103 --> 00:11:12,705 どこか 火を逃がせる箇所はないか!? 124 00:11:19,946 --> 00:11:22,148 あの小窓なら… 125 00:11:27,787 --> 00:11:30,490 お借りします! えっ!? 126 00:11:39,566 --> 00:11:41,568 くっ… 127 00:11:41,568 --> 00:11:43,570 この! 128 00:11:44,571 --> 00:11:46,573 くっ… 129 00:11:49,075 --> 00:11:52,078 あっ 父上? 130 00:11:55,081 --> 00:11:57,083 くっ! 131 00:11:57,083 --> 00:11:59,085 あっ…➡ 132 00:11:59,085 --> 00:12:02,589 うっ! くっ! 133 00:12:02,589 --> 00:12:07,093 <父上 私はあなたを軽蔑していました> 134 00:12:07,093 --> 00:12:11,431 <犬を助けるために 家族を残して死んでいったあなたを> 135 00:12:11,431 --> 00:12:14,767 <いつも 私に何か言いたそうにしているのに> 136 00:12:14,767 --> 00:12:18,171 <何も言わずに黙っている その姿を> 137 00:12:35,555 --> 00:12:38,558 母上が時々言うんです 138 00:12:38,558 --> 00:12:40,727 私と父は似てるって 139 00:12:40,727 --> 00:12:43,563 どこがですかって 思ってましたけど 140 00:12:43,563 --> 00:12:47,066 でも やっと分かりました➡ 141 00:12:47,066 --> 00:12:51,237 武士も火消も その本分は命を守ること 142 00:12:51,237 --> 00:12:53,740 《(鳥越) 「ならば私は 新之助にも」》 143 00:12:53,740 --> 00:12:56,576 《「火消の道を選んでもらいたい」》 144 00:12:56,576 --> 00:13:01,180 <やはり 私は 父上に似てますね> 145 00:13:02,248 --> 00:13:04,450 たあっ! 146 00:13:07,920 --> 00:13:09,922 あっ! 147 00:13:12,925 --> 00:13:16,229 お前達 今すぐ助けてやるからな! 148 00:13:20,266 --> 00:13:22,468 (爆発音) 149 00:13:27,273 --> 00:13:29,275 犬のため? 150 00:13:29,275 --> 00:13:31,678 蔵之介殿と同じではないか 151 00:13:32,945 --> 00:13:34,881 俺のせいだ 152 00:13:34,881 --> 00:13:38,384 俺が 新之助にあんなことを言わなければ… 153 00:13:38,384 --> 00:13:40,887 《火消に無駄死になんてねえよ》 154 00:13:40,887 --> 00:13:44,557 《火消の本分は命を守ること それ以外にねえ》 155 00:13:44,557 --> 00:13:47,393 《それが どんな命でもですか?》 156 00:13:47,393 --> 00:13:51,230 《たとえ 自分が死ぬと分かっていても?》 157 00:13:51,230 --> 00:13:53,399 《そうだ》 158 00:13:53,399 --> 00:13:56,069 違う おぬしのせいではない! 159 00:13:56,069 --> 00:14:01,074 土蔵に朱土竜を仕込み 犬を押し込めた奴が悪いのだ! 160 00:14:01,074 --> 00:14:03,876 (源吾が泣く) 161 00:14:08,748 --> 00:14:12,452 俺に関わると みんな 命を失う 162 00:14:13,419 --> 00:14:16,923 俺にはもう 火消はできねえ 163 00:14:17,924 --> 00:14:22,095 ふざけるな! おぬしが行かねば誰が命を救う! 164 00:14:22,095 --> 00:14:26,099 命を一義と考える火消は 我ら新庄藩のみぞ! 165 00:14:27,767 --> 00:14:30,603 火は今まだ 町じゅうに くすぶっておる 166 00:14:30,603 --> 00:14:33,539 そのうち 業火となって 江戸中に広がるだろう 167 00:14:33,539 --> 00:14:36,542 ここに火が及ぶのも時間の問題 168 00:14:36,542 --> 00:14:39,379 私は おぬしをここから解き放つ 169 00:14:39,379 --> 00:14:42,715 たとえ 腹を切ることになろうとも かまわぬ! 170 00:14:42,715 --> 00:14:45,218 あなたに そのような権限は… 171 00:14:47,386 --> 00:14:49,589 うっ! 172 00:14:55,061 --> 00:14:58,064 無理だ 俺にはもう消せない 173 00:14:58,064 --> 00:15:01,667 うるさい! 何としてでも引っ張り出してやる! 174 00:15:03,903 --> 00:15:08,074 さあ 出ろ 源吾 私は腹を切る覚悟ができている 175 00:15:08,074 --> 00:15:10,376 おぬしも覚悟を決めろ! 176 00:15:14,580 --> 00:15:19,085 十四年前の 飯田町の火事を覚えているか? 177 00:15:19,085 --> 00:15:21,087 飯田町? 178 00:15:21,087 --> 00:15:24,257 (左門)齢十九の私は そこに居合わせた➡ 179 00:15:24,257 --> 00:15:28,928 行灯屋は激しく燃え盛り 今にも崩れ落ちそうになっていた➡ 180 00:15:28,928 --> 00:15:34,200 中には子供が取り残され もう助からぬと皆が言った 181 00:15:34,200 --> 00:15:40,039 《姫様~! 誰か 姫様を~!》 182 00:15:40,039 --> 00:15:43,709 (左門)だが どうだ 私と年も変わらぬ若者が➡ 183 00:15:43,709 --> 00:15:46,712 勇敢にも飛び込んでいった 184 00:15:46,712 --> 00:15:49,115 それは誰だ! 185 00:15:57,390 --> 00:16:00,893 (左門)ケガを負い 夢にもがいた力士➡ 186 00:16:00,893 --> 00:16:04,397 愛のために 道を踏み外した軽業師➡ 187 00:16:04,397 --> 00:16:08,067 殻にこもり 孤独に生きていた学者➡ 188 00:16:08,067 --> 00:16:13,372 そして 父を拒み 父と同じ道をたどった火消 189 00:16:14,574 --> 00:16:20,079 人は何度でも立ち直る そう教えたのは誰だ 火喰鳥! 190 00:16:20,079 --> 00:16:22,081 あ… 191 00:16:22,081 --> 00:16:25,251 《(寅次郎)御頭》 《(彦弥)御頭》 192 00:16:25,251 --> 00:16:28,254 《(星十郎)御頭》 《御頭》 193 00:16:31,090 --> 00:16:33,092 くっ… 194 00:16:34,527 --> 00:16:37,029 新之助は死んでねえ 195 00:16:39,699 --> 00:16:43,035 あいつの志は共にある! 196 00:16:43,035 --> 00:16:45,037 うん 197 00:16:46,539 --> 00:16:48,541 深雪は今どこにいる? 198 00:16:48,541 --> 00:16:52,044 新庄藩の者と一緒に 深川へ避難している 199 00:16:52,044 --> 00:16:56,716 私は約束したのだ おぬしを ここから必ず解き放つと 200 00:16:56,716 --> 00:16:58,718 うん 201 00:17:00,052 --> 00:17:02,889 (北条)待て 何をしておる➡ 202 00:17:02,889 --> 00:17:07,226 折下 そのようなことをして ただで済むと思っておるのか? 203 00:17:07,226 --> 00:17:09,562 腹を切る所存でございます 204 00:17:09,562 --> 00:17:13,866 ハッ お前の腹だけで許されるものか! 205 00:17:15,902 --> 00:17:20,072 腹を切る 人を斬る 縁を切る 206 00:17:20,072 --> 00:17:25,578 武士の役目とは まっこと不便なものよのう? 松永 207 00:17:27,914 --> 00:17:29,916 おぬしも武士の端くれ 208 00:17:29,916 --> 00:17:34,186 今このとき 己の役目を心得ておるだろうな? 209 00:17:34,186 --> 00:17:38,024 はっ! 火を斬ることにございます 210 00:17:38,024 --> 00:17:41,127 よしっ 行け! 切り放つ 211 00:17:42,194 --> 00:17:46,699 ただし 火をおさめたのち 戻らなければ死罪! 212 00:17:46,699 --> 00:17:49,201 わしに腹を切らすなよ? 213 00:17:49,201 --> 00:17:51,203 はっ! 214 00:17:57,877 --> 00:18:02,882 《(左門)源吾 永代橋だ! そこに寅次郎と星十郎達がいる!》 215 00:18:29,575 --> 00:18:31,877 あっ あいつは… 216 00:18:37,683 --> 00:18:39,685 (藤五郎)ヘッ 217 00:18:41,854 --> 00:18:43,856 あっ 待て! 218 00:18:45,358 --> 00:18:47,560 (いななき) 219 00:18:56,702 --> 00:18:58,704 ヘッ 220 00:19:02,208 --> 00:19:05,211 順番に! 慌てすぎずに! 221 00:19:06,712 --> 00:19:10,216 かなりの人数が 押し寄せてきている 222 00:19:10,216 --> 00:19:13,719 このままでは 橋が崩落してしまう 223 00:19:16,055 --> 00:19:18,057 そうか! 224 00:19:19,225 --> 00:19:22,728 ゆっくりで大丈夫ですから こちらへ! 寅次郎さん あと お願いします! 225 00:19:23,729 --> 00:19:25,898 えっ 先生!? 226 00:19:25,898 --> 00:19:27,900 待て てめえら! 227 00:19:29,568 --> 00:19:31,871 あっ クソッ! 228 00:19:44,350 --> 00:19:46,352 深雪? 229 00:19:54,694 --> 00:19:56,696 深雪! 230 00:19:56,696 --> 00:19:59,098 (深雪)あっ 旦那様? 231 00:20:04,537 --> 00:20:07,139 はあ… 深雪! 232 00:20:08,374 --> 00:20:11,677 旦那様 旦那様! 233 00:20:17,383 --> 00:20:19,585 深雪! 234 00:20:21,053 --> 00:20:23,055 はっ! 235 00:20:26,726 --> 00:20:28,727 旦那様… 236 00:20:30,896 --> 00:20:33,566 心配をかけてすまなかった 237 00:20:33,566 --> 00:20:35,668 俺は このとおりだ 238 00:20:37,236 --> 00:20:39,738 御無事で何よりでございます 239 00:20:41,741 --> 00:20:44,410 あ… 240 00:20:44,410 --> 00:20:46,412 あ… 241 00:20:50,583 --> 00:20:53,385 旦那様に 渡したいものがございます 242 00:20:59,758 --> 00:21:02,161 父の刀にございます 243 00:21:04,263 --> 00:21:06,265 右膳殿の… 244 00:21:06,265 --> 00:21:08,267 万が一のとき 245 00:21:08,267 --> 00:21:12,605 父の魂が旦那様を守ってくれるよう お預けいたします 246 00:21:12,605 --> 00:21:14,607 そして… 247 00:21:17,109 --> 00:21:19,111 これは… 248 00:21:19,111 --> 00:21:21,914 もう お召しになってもいい頃では? 249 00:21:22,948 --> 00:21:25,117 だが… 250 00:21:25,117 --> 00:21:30,122 十四年前の飯田町 行灯屋の火事のことを覚えていますか? 251 00:21:30,122 --> 00:21:33,726 ああ さっき 左門からも同じことを 252 00:21:33,726 --> 00:21:38,564 そうですか 左門さんも あの場にいらっしゃったのですね 253 00:21:38,564 --> 00:21:41,367 全ては 運命だったのかもしれません 254 00:21:42,401 --> 00:21:44,403 うん? 255 00:21:44,403 --> 00:21:47,573 その恐怖 喰ってやれ! 256 00:21:47,573 --> 00:21:49,575 あ… 257 00:21:49,575 --> 00:21:51,577 《その恐怖》 258 00:21:51,577 --> 00:21:53,679 《喰ってやれ!》 259 00:21:58,250 --> 00:22:02,254 まさか お前 あのときの!? 260 00:22:02,254 --> 00:22:05,925 フフッ ああ… 261 00:22:05,925 --> 00:22:08,761 言ってくれりゃよかったのに 262 00:22:08,761 --> 00:22:10,763 フフフッ 263 00:22:10,763 --> 00:22:14,266 ああ… アッハハ 264 00:22:14,266 --> 00:22:17,269 あのとき あの火を斬った旦那様なら 265 00:22:17,269 --> 00:22:21,607 必ず この大火も 消し止められると信じております 266 00:22:21,607 --> 00:22:25,945 火の神様に 人の強さを思い知らせてください! 267 00:22:25,945 --> 00:22:27,947 おうっ! 268 00:22:53,239 --> 00:23:31,143 ♬~