1 00:00:34,601 --> 00:00:36,603 (源吾)また何か来るぞ (彦弥)もういいって! 2 00:00:41,608 --> 00:00:44,411 (大音)いけ! (いななき) 3 00:00:46,780 --> 00:00:49,783 お… お前ら… 4 00:00:49,783 --> 00:00:52,953 何で お前ら 加賀鳶がここに? 5 00:00:52,953 --> 00:00:57,457 深川には 名だたる寺や神社も多い➡ 6 00:00:57,457 --> 00:00:59,960 それを守りに来たまで 7 00:00:59,960 --> 00:01:01,962 そうかい 8 00:01:01,962 --> 00:01:05,632 (大音)それに ここに参ったのは 我らだけではない➡ 9 00:01:05,632 --> 00:01:09,436 他藩の火消や 町火消も来ておる 10 00:01:11,305 --> 00:01:13,307 そいつはありがてえ 11 00:01:14,308 --> 00:01:16,643 水路の橋は残っていないのか? 12 00:01:16,643 --> 00:01:19,313 ああ みんなやられた 13 00:01:19,313 --> 00:01:22,149 だから 別の手だてを考えねえと 14 00:01:22,149 --> 00:01:25,652 (新之助)ありますよ 秘密の抜け道! 15 00:01:25,652 --> 00:01:27,654 ホントか 新之助! 16 00:01:27,654 --> 00:01:30,324 (新之助)はい! えっ!? 17 00:01:30,324 --> 00:01:34,261 (寅次郎)いかん 気持ちが高ぶりすぎて新之助さんの姿が 18 00:01:34,261 --> 00:01:38,098 ああ 俺もだ (星十郎)私もです 19 00:01:38,098 --> 00:01:42,436 あっ そっか いや その… 20 00:01:42,436 --> 00:01:45,272 私 生きて舞い戻ってまいりました 21 00:01:45,272 --> 00:01:47,274 一時は 本当に心の臓が止まった… 22 00:01:47,274 --> 00:01:50,177 (彦弥)バッカ野郎~! ひい~! 23 00:01:51,445 --> 00:01:57,284 (彦弥)どんだけ泣いたと思ってやがる 人の涙 返しやがれ! 24 00:01:57,284 --> 00:02:00,120 ただいま そして おかえりなさい 25 00:02:00,120 --> 00:02:04,124 彦弥さんは この組になくてはならぬ纏持ちです 26 00:02:04,124 --> 00:02:07,461 けっ うっせえ ボケ! 27 00:02:07,461 --> 00:02:09,463 (大音)鳥越! あっ… 28 00:02:09,463 --> 00:02:12,299 おぬし 先ほど抜け道があると申したか? 29 00:02:12,299 --> 00:02:16,136 はい とあるかれ井戸から通じる抜け道があるんです 30 00:02:16,136 --> 00:02:18,305 私が実際に確認しました 31 00:02:18,305 --> 00:02:21,642 あの大きな櫓付近に通じています 32 00:02:21,642 --> 00:02:27,648 うむ だが その井戸から全員を避難させる猶予はない 33 00:02:27,648 --> 00:02:32,486 我らが半数受け持つゆえ おぬしらは残りを井戸に連れて行け 34 00:02:32,486 --> 00:02:34,488 分かった! 35 00:02:57,944 --> 00:03:01,281 新之助 こいつは一体… 36 00:03:01,281 --> 00:03:03,784 ええ ダメです 37 00:03:03,784 --> 00:03:06,620 町が 燃えています 38 00:03:06,620 --> 00:03:08,622 くっ… 39 00:03:08,622 --> 00:03:14,961 (半鐘の音) 40 00:03:14,961 --> 00:04:04,678 ♬~ 41 00:04:57,764 --> 00:05:03,270 (藤五郎)秀助の野郎 お前のせいで町を焼くことになったじゃねえか 42 00:05:07,107 --> 00:05:09,276 もう後戻りはできねえ 43 00:05:09,276 --> 00:05:12,279 ならば 火を消すしかないのでは? 44 00:05:12,279 --> 00:05:16,950 消すったって 俺ら最低限の道具しか持ってきてねえんだぜ 45 00:05:16,950 --> 00:05:20,120 あの櫓は 井戸掘り用らしいんです➡ 46 00:05:20,120 --> 00:05:23,123 その水を使えませんか? 47 00:05:23,123 --> 00:05:27,127 櫓があるってことは まだ水が出てねえよな 48 00:05:27,127 --> 00:05:29,796 今から人力で掘るのは無理だろ 49 00:05:29,796 --> 00:05:33,066 ええ あの規模の櫓となると 50 00:05:33,066 --> 00:05:36,870 今すぐ掘るならば 莫大な力が必要です 51 00:05:38,572 --> 00:05:42,576 これ 狐火のなんだけど使えねえか? 52 00:05:42,576 --> 00:05:44,578 爆薬… 53 00:05:44,578 --> 00:05:46,746 可能性だけの話ですが 54 00:05:46,746 --> 00:05:50,417 櫓を登って 鉄の管に爆薬を仕掛ければ 55 00:05:50,417 --> 00:05:53,920 その勢いで 水脈に達するかもしれません 56 00:05:53,920 --> 00:05:57,257 しかし 水が噴き上がるかどうかは… 57 00:05:57,257 --> 00:06:00,927 可能性があるなら 賭けてもいいよな? 58 00:06:00,927 --> 00:06:03,430 まさか この櫓を登る気ですか!? 59 00:06:03,430 --> 00:06:05,432 他に誰が登るってんだ 60 00:06:05,432 --> 00:06:09,769 ダメだ 彦弥! 仮に登れたとしても降りてくる時間がねえ 61 00:06:09,769 --> 00:06:13,673 そうですよ! なら 他に策はあるのかい? 62 00:06:16,610 --> 00:06:20,113 じゃあ 俺が ひとっ走り行ってくらあ 63 00:06:20,113 --> 00:06:22,215 待て 彦弥! 64 00:06:23,450 --> 00:06:25,952 <この感じ 懐かしいぜ> 65 00:06:25,952 --> 00:06:29,456 <御頭と出会ったときも 櫓を登ったよな> 66 00:06:29,456 --> 00:06:32,125 <お夏 元気にしてっかなあ> 67 00:06:32,125 --> 00:06:34,728 こうなったら 彦弥に賭けるしかねえ 68 00:06:34,728 --> 00:06:36,730 彦弥さん… 69 00:06:36,730 --> 00:06:40,233 あいつが落ちてきたら また わしが受け止めます! 70 00:06:44,404 --> 00:06:46,606 はあ… 71 00:06:53,246 --> 00:06:55,448 よし これで… 72 00:06:58,752 --> 00:07:02,956 クソッ 水に濡れたからか しゃあねえ 73 00:07:17,103 --> 00:07:19,105 あ… 74 00:07:19,105 --> 00:07:21,107 (爆発音) 75 00:07:21,107 --> 00:07:23,109 あっ! 76 00:07:23,109 --> 00:07:25,111 彦弥さ~ん! 77 00:07:26,446 --> 00:07:28,448 (漣次)うっ… 78 00:07:29,616 --> 00:07:32,118 漣次さん… 79 00:07:32,118 --> 00:07:36,389 あんまりムチャすんな 火消の命は そう軽くねえんだ 80 00:07:36,389 --> 00:07:39,392 ちょっと しくじっちまった 81 00:07:39,392 --> 00:07:41,594 よっ! 82 00:07:42,562 --> 00:07:44,898 お前に死なれちゃ困るんだ 83 00:07:44,898 --> 00:07:49,069 金五郎のジジイに 面倒見てやれって言われてるからよ 84 00:07:49,069 --> 00:07:52,572 お優しいこった… 85 00:07:57,911 --> 00:08:00,113 気を失ってるだけだ 86 00:08:10,090 --> 00:08:12,092 どうして出ないんだ 87 00:08:12,092 --> 00:08:14,761 出ろ 出ろ 88 00:08:14,761 --> 00:08:16,763 出ろ~! 89 00:08:23,436 --> 00:08:27,741 はっ 寅 管を曲げられるか? はい! 90 00:08:29,943 --> 00:08:33,646 ぬうううん! フン! 91 00:08:39,052 --> 00:08:41,154 喰ってやる! 92 00:08:46,059 --> 00:08:48,361 よし いける! 93 00:08:49,896 --> 00:08:53,199 このまま一気に消すぞ! おう! 94 00:09:05,578 --> 00:09:08,248 (新之助) 御頭 全員避難できました 95 00:09:08,248 --> 00:09:13,420 よし では お前は 勘九郎や漣次達の様子を見てきてくれ 96 00:09:13,420 --> 00:09:16,089 えっ 御頭は? 97 00:09:16,089 --> 00:09:18,425 俺は秀助を追う 98 00:09:18,425 --> 00:09:23,763 御頭 私もお供します 秀助は父の敵ですから 99 00:09:23,763 --> 00:09:26,933 奴が憎いか? それはもう 100 00:09:26,933 --> 00:09:31,271 裏にどんな事情があろうと 絶対に許すことはできません 101 00:09:31,271 --> 00:09:33,873 でも… うん? 102 00:09:33,873 --> 00:09:38,044 父の日記によれば 火付けの憎しみの炎を消すのも 103 00:09:38,044 --> 00:09:41,047 火消の仕事だといいます 104 00:09:41,047 --> 00:09:43,716 憎しみの炎を消す… 105 00:09:43,716 --> 00:09:49,222 ええ これは 御頭の御父上から頂戴した言葉だそうです 106 00:09:49,222 --> 00:09:51,224 親父から… 107 00:09:53,059 --> 00:09:57,397 御父上が自分を犠牲にしてまで 火付けを助けたのも 108 00:09:57,397 --> 00:09:59,899 単に命を救うだけでなく 109 00:09:59,899 --> 00:10:03,603 憎しみの炎を 消そうとしていたのかもしれませんね 110 00:10:05,738 --> 00:10:09,242 《(松永)人の強さは 人の弱さを知ることだ》 111 00:10:09,242 --> 00:10:12,645 《それを喰らって 人は強くなる》 112 00:10:21,421 --> 00:10:26,125 そういえば 私 行人坂で秀助らしき男を見ました 113 00:10:30,597 --> 00:10:33,933 何か丸い包みを持っていました 114 00:10:33,933 --> 00:10:37,770 丸い包み… 花火かもしれねえ 115 00:10:37,770 --> 00:10:43,109 秀助の奴 火付けが全て終わったあとに 娘の弔いをする気か 116 00:10:43,109 --> 00:10:46,112 まだ火付けは終わってないと? 117 00:10:46,112 --> 00:10:48,615 狙うとしたら どこでしょうか? 118 00:10:48,615 --> 00:10:50,950 恐らく 鍵屋 119 00:10:50,950 --> 00:10:54,287 日本橋の東は 焼けずに済んだらしいからな 120 00:10:54,287 --> 00:10:57,457 娘が死んだのは両国橋のたもと 121 00:10:57,457 --> 00:11:00,460 鍵屋からも近い うん 122 00:11:02,629 --> 00:11:05,798 秀助は本当に現れますかね? 123 00:11:05,798 --> 00:11:09,969 奴にとっちゃ 憎くてたまらない鍵屋を焼かないはずはねえ 124 00:11:09,969 --> 00:11:11,971 必ず来る 125 00:11:12,972 --> 00:11:16,643 (少女の泣き声) 126 00:11:16,643 --> 00:11:18,945 (藤五郎)おい 秀助 127 00:11:20,813 --> 00:11:24,317 秀助 まだ臭水は残ってるか? 128 00:11:26,819 --> 00:11:29,822 残ってんのかって聞いてんだ 129 00:11:29,822 --> 00:11:31,824 (秀助)もう ない 130 00:11:31,824 --> 00:11:37,430 つまらん 火付けは刺激がねえと酒のつまみにもならんわ 131 00:11:37,430 --> 00:11:40,133 まだ 粉は残ってんだろ? 132 00:11:42,435 --> 00:11:47,273 まあ そいつは お前の復讐のためにとっておくか➡ 133 00:11:47,273 --> 00:11:49,275 おい 行くぞ 134 00:11:59,118 --> 00:12:02,622 ここだ 人の気配もするぜ 135 00:12:09,295 --> 00:12:12,999 何してる こいつらが憎いんだろ? 136 00:12:19,806 --> 00:12:21,975 さあ 盛大にやっちまえ 137 00:12:21,975 --> 00:12:25,645 花火に引火すりゃあ 最高の見世物になるぜ 138 00:12:25,645 --> 00:12:29,449 (秀助) お糸 これが終われば あとは… 139 00:12:30,650 --> 00:12:32,652 やめろ 秀助! 140 00:12:34,087 --> 00:12:37,090 秀助 俺は狐火ではなく 141 00:12:37,090 --> 00:12:39,259 花火師のお前に言っている 142 00:12:39,259 --> 00:12:43,930 あの緑の花火 あれほど美しくて切ない火を生み出せる者が 143 00:12:43,930 --> 00:12:46,432 根っからの悪人のはずがねえ! 144 00:12:46,432 --> 00:12:48,434 あ… 145 00:12:48,434 --> 00:12:52,271 しつけえなあ 火に集まるうるせえ羽虫が 146 00:12:52,271 --> 00:12:55,274 二度と飛べないようにしてやれ 147 00:12:55,274 --> 00:12:57,443 うおお~! 148 00:12:57,443 --> 00:12:59,445 であっ! ぐあっ! 149 00:13:03,449 --> 00:13:05,952 新之助 お前… 150 00:13:09,288 --> 00:13:11,958 ここは私に任せて 秀助を追ってください! 151 00:13:11,958 --> 00:13:13,960 分かった 頼む! 152 00:13:16,295 --> 00:13:19,298 はあ はあ… はあ はあ… 153 00:13:20,633 --> 00:13:22,635 はあ… あっ! 154 00:13:23,636 --> 00:13:26,472 もう終わりだ 秀助 155 00:13:26,472 --> 00:13:28,474 終わってなどいない 156 00:13:28,474 --> 00:13:32,478 復讐などしても お糸は喜ばねえ それは お前が一番分かってるはず… 157 00:13:32,478 --> 00:13:35,415 軽々しく その名を口にするな! 158 00:13:35,415 --> 00:13:40,420 お前の憎しみが どれほどのものか 俺には想像もできねえ 159 00:13:40,420 --> 00:13:45,258 だがな 少なくとも お前の中には 憎しみだけじゃなく 160 00:13:45,258 --> 00:13:48,261 慈悲の心も残ってるはずだ 161 00:13:48,261 --> 00:13:50,263 あ… 162 00:13:50,263 --> 00:13:54,100 深川の火事で お七に隠し通路を教えてやったのは 163 00:13:54,100 --> 00:13:57,770 あんたじゃねえのか? あ… 164 00:13:57,770 --> 00:14:02,775 秀助 その憎しみの炎は いつか必ず消える 165 00:14:02,775 --> 00:14:06,612 それが お糸への一番の… 黙れ 火消~! 166 00:14:06,612 --> 00:14:09,949 もう何もかも 元には戻れねえんだ! 167 00:14:09,949 --> 00:14:12,151 お前も燃えてしまえ! 168 00:14:13,453 --> 00:14:15,621 くっ! 169 00:14:15,621 --> 00:14:17,623 フッ! うっ! 170 00:14:17,623 --> 00:14:21,294 あああ~! 171 00:14:21,294 --> 00:14:23,629 これで終わりだ 観念しろ… 172 00:14:23,629 --> 00:14:27,300 まだ終わっちゃいねえ あ… 173 00:14:27,300 --> 00:14:30,803 (藤五郎) こいつを盾にして逃げるぞ 秀助 174 00:14:30,803 --> 00:14:32,739 藤五郎… 175 00:14:32,739 --> 00:14:35,742 お前にはまだ 働いてもらわんとな 176 00:14:35,742 --> 00:14:40,913 もうやらん 俺はあと一つ なすべきことをするだけだ 177 00:14:40,913 --> 00:14:44,584 散々やってきて ここで降りるなんぞありえねえ 178 00:14:44,584 --> 00:14:47,420 城を焼き払うまでは 付き合ってもらうぜ 179 00:14:47,420 --> 00:14:49,756 もうたくさんだ! 180 00:14:49,756 --> 00:14:52,425 朱土竜に 犬を仕込んだのも お前 181 00:14:52,425 --> 00:14:54,927 小諸屋の火付けを 夜に変えたのも お前 182 00:14:54,927 --> 00:14:58,931 火消のじいさんを殺したのも お前だ! はあ はあ… 183 00:14:58,931 --> 00:15:01,934 俺はもうやらん! 184 00:15:01,934 --> 00:15:04,103 チッ ガキか 185 00:15:04,103 --> 00:15:06,906 さっ この場は一旦ずらかるぞ 186 00:15:08,941 --> 00:15:11,144 フン 187 00:15:12,445 --> 00:15:15,281 あ… それはやめろ 188 00:15:15,281 --> 00:15:19,118 あ? こんな汚え鈴の心配する前に 189 00:15:19,118 --> 00:15:21,120 自分の心配してろ 190 00:15:21,120 --> 00:15:23,122 (秀助のうなり声) 191 00:15:23,122 --> 00:15:25,224 《(お糸)わあ~ フフッ》 192 00:15:26,793 --> 00:15:28,795 (小声で)合図したら かがめ 193 00:15:31,297 --> 00:15:33,699 逃げる気になったか 194 00:15:34,734 --> 00:15:37,737 来た道を戻るしかないようだな 195 00:15:39,071 --> 00:15:41,240 今だ! 196 00:15:41,240 --> 00:15:43,242 うっ… (爆発音) 197 00:15:43,242 --> 00:15:47,580 ああ… ああ… 198 00:15:47,580 --> 00:15:51,250 なぜ 俺を助けた はあ はあ… 199 00:15:51,250 --> 00:15:53,586 あいつが鈴を… 200 00:15:53,586 --> 00:15:56,088 お糸を踏みにじったからだ 201 00:15:57,423 --> 00:15:59,725 もう終わりにしよう 202 00:16:05,932 --> 00:16:08,100 あ… 203 00:16:08,100 --> 00:16:12,438 ああああ~! 204 00:16:12,438 --> 00:16:14,440 フッ! 205 00:16:20,279 --> 00:16:22,481 ああ… 206 00:16:25,618 --> 00:16:27,720 助かったぜ 207 00:16:29,121 --> 00:16:31,123 なあ 火消 208 00:16:31,123 --> 00:16:36,062 お前 俺の憎しみが いつか消えると言ったな ああ 209 00:16:36,062 --> 00:16:40,233 ならば 一つ 俺の頼みを聞いてくれ 210 00:16:40,233 --> 00:16:43,569 娘の弔いか? そうだ 211 00:16:43,569 --> 00:16:48,241 だが そのために用意していたものを 今 使ってしまった 212 00:16:48,241 --> 00:16:51,244 もう一度 作り直さねばならん 213 00:16:51,244 --> 00:16:53,579 しかし その腕では… 214 00:16:53,579 --> 00:16:56,582 かなり時間がかかるだろう 215 00:16:56,582 --> 00:16:58,684 頼む 216 00:17:01,754 --> 00:17:04,156 もし お前が… (呼子の音) 217 00:17:08,094 --> 00:17:11,097 (長谷川)秀助は? 218 00:17:11,097 --> 00:17:15,268 ここまで追い詰めたというのに 他の狐火は? 219 00:17:15,268 --> 00:17:20,273 全員捕らえた 新庄の麒麟児の尽力もあってな 220 00:17:20,273 --> 00:17:22,275 あ… 221 00:17:22,275 --> 00:17:27,613 黒幕の正体を吐くまで 狐火達をこってり絞ってやる 222 00:17:27,613 --> 00:17:30,950 しかし もう少しのところだった 223 00:17:30,950 --> 00:17:34,453 秀助は戻ってきます 必ず 224 00:17:36,222 --> 00:17:39,058 ⚟よいしょ 225 00:17:39,058 --> 00:17:41,160 ⚟どいてくれ~ 226 00:17:50,570 --> 00:17:52,672 精が出るな 227 00:17:56,409 --> 00:17:58,611 これは 長谷川様 228 00:18:00,246 --> 00:18:03,082 狐火の一人が吐いたぞ 229 00:18:03,082 --> 00:18:05,084 なっ… 230 00:18:05,084 --> 00:18:08,588 では 黒幕の正体が分かったので? 231 00:18:08,588 --> 00:18:13,926 まあ 待て まずは あの顔に傷のある男だ➡ 232 00:18:13,926 --> 00:18:15,928 名は藤五郎➡ 233 00:18:15,928 --> 00:18:19,932 秀助に顔を吹き飛ばされ 牢屋で息絶えた 234 00:18:20,933 --> 00:18:25,771 秀助の仕掛けをマネて 方々に火をつけたのが その藤五郎 235 00:18:25,771 --> 00:18:31,611 犬を用いた朱土竜に加え 永代橋の爆破 深川の大火事と 236 00:18:31,611 --> 00:18:34,113 全て 奴が主犯よ 237 00:18:36,549 --> 00:18:40,553 金五郎のおっさんを 罠にかけたのも そいつか? 238 00:18:40,553 --> 00:18:44,056 そして 黒幕は一橋公よ 239 00:18:44,056 --> 00:18:47,393 まだ若いが 相当な野心家だと聞く 240 00:18:47,393 --> 00:18:50,896 一橋公は 将軍になる資格を有する御方 241 00:18:50,896 --> 00:18:53,065 その方が何ゆえに? 242 00:18:53,065 --> 00:18:56,902 一筋縄ではいかぬ田沼様を 目障りに思い 243 00:18:56,902 --> 00:19:00,906 今のうちに 摘み取っておこうという腹だったのだろう 244 00:19:00,906 --> 00:19:03,743 して 一橋公はお認めに? 245 00:19:03,743 --> 00:19:07,079 いや 知らぬ存ぜぬで通しておる 246 00:19:07,079 --> 00:19:09,915 田沼様も 今のままでは証拠に乏しく 247 00:19:09,915 --> 00:19:12,084 これ以上 追及できないとのこと 248 00:19:12,084 --> 00:19:15,254 糾弾することは かなわぬだろう 249 00:19:15,254 --> 00:19:19,425 己の野心のために 江戸を こんなめちゃくちゃにしやがって… 250 00:19:19,425 --> 00:19:21,427 くっ… 251 00:19:23,095 --> 00:19:26,766 加えて 田沼様から おぬしに一つ伝言がある 252 00:19:26,766 --> 00:19:28,768 何でしょう? 253 00:19:28,768 --> 00:19:33,205 一言 北条六右衛門殿に感謝しろと 254 00:19:33,205 --> 00:19:35,207 というと? 255 00:19:35,207 --> 00:19:40,880 そもそも お上は秀助を見逃した咎で おぬしに切腹を命じるところだった 256 00:19:40,880 --> 00:19:45,384 だが 御家老が この件は松永を牢から出した自分の責任 257 00:19:45,384 --> 00:19:48,387 ゆえに 自分が腹を切ると申されたのだ 258 00:19:48,387 --> 00:19:51,223 何と! では 御家老は? 259 00:19:51,223 --> 00:19:54,560 安心せい そこは田沼様が事情をくみ 260 00:19:54,560 --> 00:19:58,064 北条殿は 切腹ではなく閉門とされた 261 00:19:58,064 --> 00:20:00,566 その処分も すぐに明けるであろう 262 00:20:00,566 --> 00:20:02,735 感謝してもしきれませぬ 263 00:20:02,735 --> 00:20:06,939 生かされた命 しかと役目に励め 264 00:20:13,245 --> 00:20:15,247 (破裂音) 265 00:20:15,247 --> 00:20:17,249 火付けか!? (深雪)えっ? 266 00:20:22,254 --> 00:20:24,256 (花火の音) 267 00:20:24,256 --> 00:20:27,259 ついにやったか 268 00:20:29,595 --> 00:20:31,697 おお… 269 00:20:32,765 --> 00:20:35,768 ん… おお… 270 00:20:45,611 --> 00:20:49,615 あれは… あの日と同じだな 271 00:20:54,620 --> 00:20:59,458 まっとうな侍が星なら 火消は さしずめ花火 272 00:20:59,458 --> 00:21:02,294 いっとき光を放ち 消えていく 273 00:21:02,294 --> 00:21:07,633 人の心に残るのは 案外 その花火であったりするものです 274 00:21:07,633 --> 00:21:09,735 そんなものか… 275 00:21:22,314 --> 00:21:24,717 捕らえよ! はっ! 276 00:21:27,653 --> 00:21:29,655 フッ! 277 00:21:36,095 --> 00:21:38,097 お糸… 278 00:21:40,766 --> 00:21:42,968 (鈴の音) 279 00:22:07,960 --> 00:22:10,262 (歓声) 280 00:22:11,630 --> 00:22:14,800 (左門)い組の出初め式も 見事なものですな 281 00:22:14,800 --> 00:22:17,803 次はいよいよ 我らがぼろ鳶 282 00:22:17,803 --> 00:22:24,009 いや~ わずか一年ほどで よくぞ ここまで持ち直してくれたものです 283 00:22:26,145 --> 00:22:30,983 それと 深雪様 新しい火消番付は もう見られましたか? 284 00:22:30,983 --> 00:22:32,918 いいえ 285 00:22:32,918 --> 00:22:35,087 皆 番付に名前がありましたぞ 286 00:22:35,087 --> 00:22:38,257 しかも それぞれ二つ名までついていて… (歓声) 287 00:22:38,257 --> 00:22:40,926 あっ 始まりますわ! 288 00:22:40,926 --> 00:22:44,597 ⚟よっ ぼろ鳶! ⚟火喰鳥! 289 00:22:44,597 --> 00:23:17,630 ♬~ 290 00:24:16,956 --> 00:24:20,959 おかえりなさい 旦那様