1 00:00:00,793 --> 00:00:04,004 (源吾)また何か来るぞ (彦弥)もういいって! 2 00:00:09,510 --> 00:00:12,346 (大音)いけ! (いななき) 3 00:00:14,640 --> 00:00:17,643 お… お前ら… 4 00:00:17,643 --> 00:00:20,813 何で お前ら 加賀鳶がここに? 5 00:00:20,813 --> 00:00:25,359 深川には 名だたる寺や神社も多い 6 00:00:25,359 --> 00:00:27,820 それを守りに来たまで 7 00:00:27,820 --> 00:00:29,822 そうかい 8 00:00:29,822 --> 00:00:33,534 (大音)それに ここに参ったのは 我らだけではない 9 00:00:33,534 --> 00:00:37,371 他藩の火消や 町火消も来ておる 10 00:00:39,206 --> 00:00:41,208 そいつはありがてえ 11 00:00:42,209 --> 00:00:44,545 水路の橋は残っていないのか? 12 00:00:44,545 --> 00:00:47,214 ああ みんなやられた 13 00:00:47,214 --> 00:00:50,050 だから 別の手だてを考えねえと 14 00:00:50,050 --> 00:00:53,554 (新之助)ありますよ 秘密の抜け道! 15 00:00:53,554 --> 00:00:55,556 ホントか 新之助! 16 00:00:55,556 --> 00:00:58,225 (新之助)はい! えっ!? 17 00:00:58,225 --> 00:01:02,229 (寅次郎)いかん 気持ちが高ぶりすぎて新之助さんの姿が 18 00:01:02,229 --> 00:01:06,066 ああ 俺もだ (星十郎)私もです 19 00:01:06,066 --> 00:01:10,404 あっ そっか いや その… 20 00:01:10,404 --> 00:01:13,240 私 生きて舞い戻ってまいりました 21 00:01:13,240 --> 00:01:15,242 一時は 本当に心の臓が止まった… 22 00:01:15,242 --> 00:01:18,078 (彦弥)バッカ野郎~! ひい~! 23 00:01:19,413 --> 00:01:25,252 (彦弥)どんだけ泣いたと思ってやがる 人の涙 返しやがれ! 24 00:01:25,252 --> 00:01:28,088 ただいま そして おかえりなさい 25 00:01:28,088 --> 00:01:32,092 彦弥さんは この組になくてはならぬ纏持ちです 26 00:01:32,092 --> 00:01:35,429 けっ うっせえ ボケ! 27 00:01:35,429 --> 00:01:37,431 (大音)鳥越! あっ… 28 00:01:37,431 --> 00:01:40,267 おぬし 先ほど抜け道があると申したか? 29 00:01:40,267 --> 00:01:44,104 はい とあるかれ井戸から通じる抜け道があるんです 30 00:01:44,104 --> 00:01:46,273 私が実際に確認しました 31 00:01:46,273 --> 00:01:49,610 あの大きな櫓付近に通じています 32 00:01:49,610 --> 00:01:55,616 うむ だが その井戸から全員を避難させる猶予はない 33 00:01:55,616 --> 00:02:00,454 我らが半数受け持つゆえ おぬしらは残りを井戸に連れて行け 34 00:02:00,454 --> 00:02:02,456 分かった! 35 00:02:25,938 --> 00:02:29,316 新之助 こいつは一体… 36 00:02:29,316 --> 00:02:31,777 ええ ダメです 37 00:02:31,777 --> 00:02:34,655 町が 燃えています 38 00:02:34,655 --> 00:02:36,657 くっ… 39 00:02:36,657 --> 00:02:42,955 (半鐘の音) 40 00:02:42,955 --> 00:03:33,547 ♪♪~ 41 00:04:15,881 --> 00:04:21,428 (藤五郎)秀助の野郎 お前のせいで町を焼くことになったじゃねえか 42 00:04:25,265 --> 00:04:27,434 もう後戻りはできねえ 43 00:04:27,434 --> 00:04:30,437 ならば 火を消すしかないのでは? 44 00:04:30,437 --> 00:04:35,067 消すったって 俺ら最低限の道具しか持ってきてねえんだぜ 45 00:04:35,067 --> 00:04:38,278 あの櫓は 井戸掘り用らしいんです 46 00:04:38,278 --> 00:04:41,281 その水を使えませんか? 47 00:04:41,281 --> 00:04:45,285 櫓があるってことは まだ水が出てねえよな 48 00:04:45,285 --> 00:04:47,913 今から人力で掘るのは無理だろ 49 00:04:47,913 --> 00:04:51,291 ええ あの規模の櫓となると 50 00:04:51,291 --> 00:04:55,087 今すぐ掘るならば 莫大な力が必要です 51 00:04:56,797 --> 00:05:00,801 これ 狐火のなんだけど使えねえか? 52 00:05:00,801 --> 00:05:02,803 爆薬… 53 00:05:02,803 --> 00:05:04,930 可能性だけの話ですが 54 00:05:04,930 --> 00:05:08,642 櫓を登って 鉄の管に爆薬を仕掛ければ 55 00:05:08,642 --> 00:05:12,104 その勢いで 水脈に達するかもしれません 56 00:05:12,104 --> 00:05:15,482 しかし 水が噴き上がるかどうかは… 57 00:05:15,482 --> 00:05:19,111 可能性があるなら 賭けてもいいよな? 58 00:05:19,111 --> 00:05:21,655 まさか この櫓を登る気ですか!? 59 00:05:21,655 --> 00:05:23,657 他に誰が登るってんだ 60 00:05:23,657 --> 00:05:27,953 ダメだ 彦弥! 仮に登れたとしても降りてくる時間がねえ 61 00:05:27,953 --> 00:05:31,832 そうですよ! なら 他に策はあるのかい? 62 00:05:34,835 --> 00:05:38,338 じゃあ 俺が ひとっ走り行ってくらあ 63 00:05:38,338 --> 00:05:40,507 待て 彦弥! 64 00:05:41,675 --> 00:05:44,136 <この感じ 懐かしいぜ> 65 00:05:44,136 --> 00:05:47,681 <御頭と出会ったときも 櫓を登ったよな> 66 00:05:47,681 --> 00:05:50,350 <お夏 元気にしてっかなあ> 67 00:05:50,350 --> 00:05:52,978 こうなったら 彦弥に賭けるしかねえ 68 00:05:52,978 --> 00:05:54,980 彦弥さん… 69 00:05:54,980 --> 00:05:58,525 あいつが落ちてきたら また わしが受け止めます! 70 00:06:02,696 --> 00:06:04,865 はあ… 71 00:06:11,538 --> 00:06:13,707 よし これで… 72 00:06:16,502 --> 00:06:20,672 クソッ 水に濡れたからか しゃあねえ 73 00:06:34,895 --> 00:06:36,897 あ… 74 00:06:36,897 --> 00:06:38,899 (爆発音) 75 00:06:38,899 --> 00:06:40,901 あっ! 76 00:06:40,901 --> 00:06:42,903 彦弥さ~ん! 77 00:06:44,238 --> 00:06:46,240 (漣次)うっ… 78 00:06:47,407 --> 00:06:49,910 漣次さん… 79 00:06:49,910 --> 00:06:54,248 あんまりムチャすんな 火消の命は そう軽くねえんだ 80 00:06:54,248 --> 00:06:57,251 ちょっと しくじっちまった 81 00:06:57,251 --> 00:06:59,419 よっ! 82 00:07:00,420 --> 00:07:02,714 お前に死なれちゃ困るんだ 83 00:07:02,714 --> 00:07:06,927 金五郎のジジイに 面倒見てやれって言われてるからよ 84 00:07:06,927 --> 00:07:10,430 お優しいこった… 85 00:07:15,727 --> 00:07:17,938 気を失ってるだけだ 86 00:07:27,948 --> 00:07:29,950 どうして出ないんだ 87 00:07:29,950 --> 00:07:32,578 出ろ 出ろ 88 00:07:32,578 --> 00:07:34,580 出ろ~! 89 00:07:41,295 --> 00:07:45,591 はっ 寅 管を曲げられるか? はい! 90 00:07:47,759 --> 00:07:51,471 ぬうううん! フン! 91 00:07:56,977 --> 00:07:59,146 喰ってやる! 92 00:08:03,984 --> 00:08:06,320 よし いける! 93 00:08:07,779 --> 00:08:11,158 このまま一気に消すぞ! おう! 94 00:08:23,503 --> 00:08:26,173 (新之助) 御頭 全員避難できました 95 00:08:26,173 --> 00:08:31,345 よし では お前は 勘九郎や漣次達の様子を見てきてくれ 96 00:08:31,345 --> 00:08:34,014 えっ 御頭は? 97 00:08:34,014 --> 00:08:36,350 俺は秀助を追う 98 00:08:36,350 --> 00:08:41,647 御頭 私もお供します 秀助は父の敵ですから 99 00:08:41,647 --> 00:08:44,816 奴が憎いか? それはもう 100 00:08:44,816 --> 00:08:49,196 裏にどんな事情があろうと 絶対に許すことはできません 101 00:08:49,196 --> 00:08:51,823 でも… うん? 102 00:08:51,823 --> 00:08:56,036 父の日記によれば 火付けの憎しみの炎を消すのも 103 00:08:56,036 --> 00:08:59,039 火消の仕事だといいます 104 00:08:59,039 --> 00:09:01,667 憎しみの炎を消す… 105 00:09:01,667 --> 00:09:07,214 ええ これは 御頭の御父上から頂戴した言葉だそうです 106 00:09:07,214 --> 00:09:09,216 親父から… 107 00:09:11,051 --> 00:09:15,389 御父上が自分を犠牲にしてまで 火付けを助けたのも 108 00:09:15,389 --> 00:09:17,849 単に命を救うだけでなく 109 00:09:17,849 --> 00:09:21,561 憎しみの炎を 消そうとしていたのかもしれませんね 110 00:09:23,689 --> 00:09:27,234 《(松永)人の強さは 人の弱さを知ることだ》 111 00:09:27,234 --> 00:09:30,570 《それを喰らって 人は強くなる》 112 00:09:39,413 --> 00:09:44,084 そういえば 私 行人坂で秀助らしき男を見ました 113 00:09:48,588 --> 00:09:51,883 何か丸い包みを持っていました 114 00:09:51,883 --> 00:09:55,721 丸い包み… 花火かもしれねえ 115 00:09:55,721 --> 00:10:01,101 秀助の奴 火付けが全て終わったあとに 娘の弔いをする気か 116 00:10:01,101 --> 00:10:04,104 まだ火付けは終わってないと? 117 00:10:04,104 --> 00:10:06,606 狙うとしたら どこでしょうか? 118 00:10:06,606 --> 00:10:08,900 恐らく 鍵屋 119 00:10:08,900 --> 00:10:12,279 日本橋の東は 焼けずに済んだらしいからな 120 00:10:12,279 --> 00:10:15,449 娘が死んだのは両国橋のたもと 121 00:10:15,449 --> 00:10:18,452 鍵屋からも近い うん 122 00:10:20,620 --> 00:10:23,749 秀助は本当に現れますかね? 123 00:10:23,749 --> 00:10:27,919 奴にとっちゃ 憎くてたまらない鍵屋を焼かないはずはねえ 124 00:10:27,919 --> 00:10:29,921 必ず来る 125 00:10:30,922 --> 00:10:34,634 (少女の泣き声) 126 00:10:34,634 --> 00:10:36,928 (藤五郎)おい 秀助 127 00:10:38,764 --> 00:10:42,309 秀助 まだ臭水は残ってるか? 128 00:10:44,770 --> 00:10:47,773 残ってんのかって聞いてんだ 129 00:10:47,773 --> 00:10:49,775 (秀助)もう ない 130 00:10:49,775 --> 00:10:55,489 つまらん 火付けは刺激がねえと酒のつまみにもならんわ 131 00:10:55,489 --> 00:10:58,158 まだ 粉は残ってんだろ? 132 00:11:00,494 --> 00:11:05,332 まあ そいつは お前の復讐のためにとっておくか 133 00:11:05,332 --> 00:11:07,334 おい 行くぞ 134 00:11:17,177 --> 00:11:20,680 ここだ 人の気配もするぜ 135 00:11:27,354 --> 00:11:30,982 何してる こいつらが憎いんだろ? 136 00:11:37,823 --> 00:11:39,991 さあ 盛大にやっちまえ 137 00:11:39,991 --> 00:11:43,703 花火に引火すりゃあ 最高の見世物になるぜ 138 00:11:43,703 --> 00:11:47,541 (秀助) お糸 これが終われば あとは… 139 00:11:48,708 --> 00:11:50,710 やめろ 秀助! 140 00:11:52,212 --> 00:11:55,215 秀助 俺は狐火ではなく 141 00:11:55,215 --> 00:11:57,384 花火師のお前に言っている 142 00:11:57,384 --> 00:12:02,013 あの緑の花火 あれほど美しくて切ない火を生み出せる者が 143 00:12:02,013 --> 00:12:04,558 根っからの悪人のはずがねえ! 144 00:12:04,558 --> 00:12:06,560 あ… 145 00:12:06,560 --> 00:12:10,397 しつけえなあ 火に集まるうるせえ羽虫が 146 00:12:10,397 --> 00:12:13,400 二度と飛べないようにしてやれ 147 00:12:13,400 --> 00:12:15,569 うおお~! 148 00:12:15,569 --> 00:12:17,571 であっ! ぐあっ! 149 00:12:21,575 --> 00:12:24,035 新之助 お前… 150 00:12:27,414 --> 00:12:30,041 ここは私に任せて 秀助を追ってください! 151 00:12:30,041 --> 00:12:32,043 分かった 頼む! 152 00:12:33,753 --> 00:12:37,424 はあ はあ… はあ はあ… 153 00:12:38,758 --> 00:12:40,760 はあ… あっ! 154 00:12:41,761 --> 00:12:44,598 もう終わりだ 秀助 155 00:12:44,598 --> 00:12:46,600 終わってなどいない 156 00:12:46,600 --> 00:12:50,604 復讐などしても お糸は喜ばねえ それは お前が一番分かってるはず… 157 00:12:50,604 --> 00:12:53,607 軽々しく その名を口にするな! 158 00:12:53,607 --> 00:12:58,612 お前の憎しみが どれほどのものか 俺には想像もできねえ 159 00:12:58,612 --> 00:13:03,450 だがな 少なくとも お前の中には 憎しみだけじゃなく 160 00:13:03,450 --> 00:13:06,453 慈悲の心も残ってるはずだ 161 00:13:06,453 --> 00:13:08,455 あ… 162 00:13:08,455 --> 00:13:12,292 深川の火事で お七に隠し通路を教えてやったのは 163 00:13:12,292 --> 00:13:15,921 あんたじゃねえのか? あ… 164 00:13:15,921 --> 00:13:20,926 秀助 その憎しみの炎は いつか必ず消える 165 00:13:20,926 --> 00:13:24,804 それが お糸への一番の… 黙れ 火消~! 166 00:13:24,804 --> 00:13:28,099 もう何もかも 元には戻れねえんだ! 167 00:13:28,099 --> 00:13:30,310 お前も燃えてしまえ! 168 00:13:31,645 --> 00:13:33,813 くっ! 169 00:13:33,813 --> 00:13:35,815 フッ! うっ! 170 00:13:35,815 --> 00:13:39,486 あああ~! 171 00:13:39,486 --> 00:13:41,821 これで終わりだ 観念しろ… 172 00:13:41,821 --> 00:13:45,492 まだ終わっちゃいねえ あ… 173 00:13:45,492 --> 00:13:48,954 (藤五郎) こいつを盾にして逃げるぞ 秀助 174 00:13:48,954 --> 00:13:50,956 藤五郎… 175 00:13:50,956 --> 00:13:53,959 お前にはまだ 働いてもらわんとな 176 00:13:53,959 --> 00:13:59,130 もうやらん 俺はあと一つ なすべきことをするだけだ 177 00:13:59,130 --> 00:14:02,842 散々やってきて ここで降りるなんぞありえねえ 178 00:14:02,842 --> 00:14:05,679 城を焼き払うまでは 付き合ってもらうぜ 179 00:14:05,679 --> 00:14:07,973 もうたくさんだ! 180 00:14:07,973 --> 00:14:10,684 朱土竜に 犬を仕込んだのも お前 181 00:14:10,684 --> 00:14:13,144 小諸屋の火付けを 夜に変えたのも お前 182 00:14:13,144 --> 00:14:17,148 火消のじいさんを殺したのも お前だ! はあ はあ… 183 00:14:17,148 --> 00:14:20,151 俺はもうやらん! 184 00:14:20,151 --> 00:14:22,362 チッ ガキか 185 00:14:22,362 --> 00:14:25,156 さっ この場は一旦ずらかるぞ 186 00:14:27,158 --> 00:14:29,369 フン 187 00:14:30,704 --> 00:14:33,540 あ… それはやめろ 188 00:14:33,540 --> 00:14:37,377 あ? こんな汚え鈴の心配する前に 189 00:14:37,377 --> 00:14:39,379 自分の心配してろ 190 00:14:39,379 --> 00:14:41,381 (秀助のうなり声) 191 00:14:41,381 --> 00:14:43,550 《(お糸)わあ~ フフッ》 192 00:14:45,010 --> 00:14:47,012 (小声で)合図したら かがめ 193 00:14:49,556 --> 00:14:51,891 逃げる気になったか 194 00:14:53,018 --> 00:14:56,021 来た道を戻るしかないようだな 195 00:14:57,397 --> 00:14:59,566 今だ! 196 00:14:59,566 --> 00:15:01,568 うっ… (爆発音) 197 00:15:01,568 --> 00:15:05,905 ああ… ああ… 198 00:15:05,905 --> 00:15:09,576 なぜ 俺を助けた はあ はあ… 199 00:15:09,576 --> 00:15:11,911 あいつが鈴を… 200 00:15:11,911 --> 00:15:14,414 お糸を踏みにじったからだ 201 00:15:15,749 --> 00:15:18,043 もう終わりにしよう 202 00:15:24,215 --> 00:15:26,426 あ… 203 00:15:26,426 --> 00:15:30,764 ああああ~! 204 00:15:30,764 --> 00:15:32,766 フッ! 205 00:15:38,605 --> 00:15:40,774 ああ… 206 00:15:43,943 --> 00:15:46,071 助かったぜ 207 00:15:47,113 --> 00:15:48,948 なあ 火消 208 00:15:48,948 --> 00:15:53,953 お前 俺の憎しみが いつか消えると言ったな ああ 209 00:15:53,953 --> 00:15:58,124 ならば 一つ 俺の頼みを聞いてくれ 210 00:15:58,124 --> 00:16:01,461 娘の弔いか? そうだ 211 00:16:01,461 --> 00:16:06,132 だが そのために用意していたものを 今 使ってしまった 212 00:16:06,132 --> 00:16:09,135 もう一度 作り直さねばならん 213 00:16:09,135 --> 00:16:11,471 しかし その腕では… 214 00:16:11,471 --> 00:16:14,474 かなり時間がかかるだろう 215 00:16:14,474 --> 00:16:16,601 頼む 216 00:16:19,604 --> 00:16:21,981 もし お前が… (呼子の音) 217 00:16:25,985 --> 00:16:28,988 (長谷川)秀助は? 218 00:16:28,988 --> 00:16:33,159 ここまで追い詰めたというのに 他の狐火は? 219 00:16:33,159 --> 00:16:38,164 全員捕らえた 新庄の麒麟児の尽力もあってな 220 00:16:38,164 --> 00:16:40,166 あ… 221 00:16:40,166 --> 00:16:45,505 黒幕の正体を吐くまで 狐火達をこってり絞ってやる 222 00:16:45,505 --> 00:16:48,800 しかし もう少しのところだった 223 00:16:48,800 --> 00:16:52,345 秀助は戻ってきます 必ず 224 00:16:54,180 --> 00:16:57,016 よいしょ 225 00:16:57,016 --> 00:16:59,185 どいてくれ~ 226 00:17:08,528 --> 00:17:10,655 精が出るな 227 00:17:14,367 --> 00:17:16,536 これは 長谷川様 228 00:17:18,204 --> 00:17:21,040 狐火の一人が吐いたぞ 229 00:17:21,040 --> 00:17:23,042 なっ… 230 00:17:23,042 --> 00:17:26,546 では 黒幕の正体が分かったので? 231 00:17:26,546 --> 00:17:31,843 まあ 待て まずは あの顔に傷のある男だ 232 00:17:31,843 --> 00:17:33,845 名は藤五郎 233 00:17:33,845 --> 00:17:37,849 秀助に顔を吹き飛ばされ 牢屋で息絶えた 234 00:17:38,850 --> 00:17:43,688 秀助の仕掛けをマネて 方々に火をつけたのが その藤五郎 235 00:17:43,688 --> 00:17:49,569 犬を用いた朱土竜に加え 永代橋の爆破 深川の大火事と 236 00:17:49,569 --> 00:17:52,071 全て 奴が主犯よ 237 00:17:54,574 --> 00:17:58,578 金五郎のおっさんを 罠にかけたのも そいつか? 238 00:17:58,578 --> 00:18:02,081 そして 黒幕は一橋公よ 239 00:18:02,081 --> 00:18:05,418 まだ若いが 相当な野心家だと聞く 240 00:18:05,418 --> 00:18:08,880 一橋公は 将軍になる資格を有する御方 241 00:18:08,880 --> 00:18:11,090 その方が何ゆえに? 242 00:18:11,090 --> 00:18:14,886 一筋縄ではいかぬ田沼様を 目障りに思い 243 00:18:14,886 --> 00:18:18,890 今のうちに 摘み取っておこうという腹だったのだろう 244 00:18:18,890 --> 00:18:21,726 して 一橋公はお認めに? 245 00:18:21,726 --> 00:18:25,104 いや 知らぬ存ぜぬで通しておる 246 00:18:25,104 --> 00:18:27,899 田沼様も 今のままでは証拠に乏しく 247 00:18:27,899 --> 00:18:30,109 これ以上 追及できないとのこと 248 00:18:30,109 --> 00:18:33,279 糾弾することは かなわぬだろう 249 00:18:33,279 --> 00:18:37,450 己の野心のために 江戸を こんなめちゃくちゃにしやがって… 250 00:18:37,450 --> 00:18:39,452 くっ… 251 00:18:41,120 --> 00:18:44,749 加えて 田沼様から おぬしに一つ伝言がある 252 00:18:44,749 --> 00:18:46,751 何でしょう? 253 00:18:46,751 --> 00:18:51,297 一言 北条六右衛門殿に感謝しろと 254 00:18:51,297 --> 00:18:53,299 というと? 255 00:18:53,299 --> 00:18:58,930 そもそも お上は秀助を見逃した咎で おぬしに切腹を命じるところだった 256 00:18:58,930 --> 00:19:03,476 だが 御家老が この件は松永を牢から出した自分の責任 257 00:19:03,476 --> 00:19:06,479 ゆえに 自分が腹を切ると申されたのだ 258 00:19:06,479 --> 00:19:09,315 何と! では 御家老は? 259 00:19:09,315 --> 00:19:12,652 安心せい そこは田沼様が事情をくみ 260 00:19:12,652 --> 00:19:16,155 北条殿は 切腹ではなく閉門とされた 261 00:19:16,155 --> 00:19:18,658 その処分も すぐに明けるであろう 262 00:19:18,658 --> 00:19:20,785 感謝してもしきれませぬ 263 00:19:20,785 --> 00:19:24,956 生かされた命 しかと役目に励め 264 00:19:31,337 --> 00:19:33,339 (破裂音) 265 00:19:33,339 --> 00:19:35,341 火付けか!? (深雪)えっ? 266 00:19:40,346 --> 00:19:42,348 (花火の音) 267 00:19:42,348 --> 00:19:45,351 ついにやったか 268 00:19:47,687 --> 00:19:49,814 おお… 269 00:19:50,815 --> 00:19:53,818 ん… おお… 270 00:20:03,703 --> 00:20:07,707 あれは… あの日と同じだな 271 00:20:12,712 --> 00:20:17,550 まっとうな侍が星なら 火消は さしずめ花火 272 00:20:17,550 --> 00:20:20,386 いっとき光を放ち 消えていく 273 00:20:20,386 --> 00:20:25,725 人の心に残るのは 案外 その花火であったりするものです 274 00:20:25,725 --> 00:20:27,852 そんなものか… 275 00:20:40,406 --> 00:20:42,742 捕らえよ! はっ! 276 00:20:45,745 --> 00:20:47,747 フッ! 277 00:20:54,253 --> 00:20:56,255 お糸… 278 00:20:58,883 --> 00:21:01,052 (鈴の音) 279 00:21:26,077 --> 00:21:28,454 (歓声) 280 00:21:29,789 --> 00:21:32,917 (左門)い組の出初め式も 見事なものですな 281 00:21:32,917 --> 00:21:35,920 次はいよいよ 我らがぼろ鳶 282 00:21:35,920 --> 00:21:42,093 いや~ わずか一年ほどで よくぞ ここまで持ち直してくれたものです 283 00:21:44,303 --> 00:21:49,100 それと 深雪様 新しい火消番付は もう見られましたか? 284 00:21:49,100 --> 00:21:51,102 いいえ 285 00:21:51,102 --> 00:21:53,312 皆 番付に名前がありましたぞ 286 00:21:53,312 --> 00:21:56,482 しかも それぞれ二つ名までついていて… (歓声) 287 00:21:56,482 --> 00:21:59,110 あっ 始まりますわ! 288 00:21:59,110 --> 00:22:03,114 よっ ぼろ鳶! 火喰鳥! 289 00:22:03,114 --> 00:22:36,689 ♪♪~ 290 00:23:35,206 --> 00:23:39,210 おかえりなさい 旦那様