1 00:00:04,004 --> 00:00:06,673 (マルシアス)全く 忌々しい! 2 00:00:06,673 --> 00:00:10,344 崇高なる東征に幾度も 抗うばかりか➨ 3 00:00:10,344 --> 00:00:14,681 我らが英雄を拐かし 人類の輝かしき歴史に➨ 4 00:00:14,681 --> 00:00:16,850 またも泥を塗るとは。 5 00:00:16,850 --> 00:00:20,354 文明の灯りも届かぬ 蛮地の賤民が! 6 00:00:23,357 --> 00:00:25,526 (ラディル)また あの鳥か!? 7 00:00:25,526 --> 00:00:28,529 (アレックス)だが この装備では もう太刀打ちできんぞ! 8 00:00:28,529 --> 00:00:34,835 ハァ ハァ ハァ…。 9 00:00:37,371 --> 00:00:39,373 (ラディルたち)はぁ…。 10 00:00:39,373 --> 00:00:41,708 畏れる必要などありますまい。 11 00:00:41,708 --> 00:00:47,381 こちらには 一層の冴えを得た 神の奇跡があるのです。 12 00:00:47,381 --> 00:00:50,550 また追い払えばよいだけの事。 13 00:00:50,550 --> 00:00:52,719 ですが マルシアス従軍司祭。 14 00:00:52,719 --> 00:00:56,223 一度 補給をせねば命の危機も。 15 00:00:56,223 --> 00:00:58,225 (マルシアス)逃げ帰るおつもりか? 16 00:00:58,225 --> 00:01:03,163 貴卿東征騎士は勲功を上げ 御家を興すことが大望…。 17 00:01:03,163 --> 00:01:07,668 此度の事態も 二十年前と 同様の道をたどれば…。 18 00:01:10,504 --> 00:01:14,341 (マルシアス)この不名誉を そそぐ手はひとつ…。 19 00:01:14,341 --> 00:01:18,845 セラフィーナ・ド・ラヴィラント様を お救い致すのです! 20 00:01:18,845 --> 00:01:21,682 貴卿等の名誉のためにも➨ 21 00:01:21,682 --> 00:01:24,685 我らコモネラ教徒が 悲願の東方征伐を➨ 22 00:01:24,685 --> 00:01:28,088 完遂するためにも! 23 00:03:30,343 --> 00:03:34,681 (セラ)ひゅ~ 良い切れ味だ。 24 00:03:34,681 --> 00:03:37,851 (ツェツィ)もう本日の 薪割りは大丈夫です。 25 00:03:37,851 --> 00:03:40,187 なんだ もう終わりなのか? 26 00:03:40,187 --> 00:03:45,358 そんな事言っても ここ3日で むこう2週間分は割ってますよ。 27 00:03:45,358 --> 00:03:49,029 毎日 食べて寝ているだけでは 身体が鈍る! 28 00:03:49,029 --> 00:03:52,866 それに せっかくの名剣を 馴染ませたいと思うのは当然だ。 29 00:03:52,866 --> 00:03:57,037 あ じゃあ やっぱり ここ数日のそわそわは➨ 30 00:03:57,037 --> 00:03:59,973 暇で暇で しょうがなかったからですか。 31 00:03:59,973 --> 00:04:03,643 うぐっ… 軍議や鍛錬も無しに 一日中 過ごすなど➨ 32 00:04:03,643 --> 00:04:07,481 今までの生活からすると 考えられん事でな。 33 00:04:07,481 --> 00:04:11,151 かと言って 家事手伝いを したこともないと。 34 00:04:11,151 --> 00:04:14,988 普通ならば従騎士の頃に 正騎士のもとで修業と➨ 35 00:04:14,988 --> 00:04:19,659 小間使いをするものだが…。 36 00:04:19,659 --> 00:04:21,828 (セラ)師事した騎士に うちの御爺様が➨ 37 00:04:21,828 --> 00:04:24,164 圧力をかけたらしくてな。 38 00:04:24,164 --> 00:04:28,835 大貴族が盛大に 横紙破りするの怖ぁ…。 39 00:04:28,835 --> 00:04:32,005 まぁ でも 今日は 暇する心配ありませんよ。 40 00:04:32,005 --> 00:04:35,108 え? だって そろそろ あ ほら! 41 00:04:40,514 --> 00:04:42,682 (ヴェーオル)お~い セラ! 42 00:04:42,682 --> 00:04:46,520 邑の戦士たちと 腕比べでもせんか? 43 00:04:46,520 --> 00:04:48,688 (戦士たち)おお~っ! 44 00:04:48,688 --> 00:04:52,692 セラの欲求不満を解消する 妙案を思いついた➨ 45 00:04:52,692 --> 00:04:56,863 と言っていましたが そんな脳筋な方法だとは…。 46 00:04:56,863 --> 00:05:00,800 こんなに集まって 帰れなどとは言えんじゃないか~。 47 00:05:00,800 --> 00:05:03,136 仕方ないな~。 48 00:05:03,136 --> 00:05:05,138 こっちも脳筋だった…。 49 00:05:05,138 --> 00:05:08,475 ツェツィ! すまぬが セラの甲冑を出してくれ! 50 00:05:08,475 --> 00:05:11,278 はい 承りました! 51 00:05:14,147 --> 00:05:18,485 (セラ)残してあったのだな。 私の甲冑…。 52 00:05:18,485 --> 00:05:21,655 外して すぐに血と 泥汚れは落としましたが➨ 53 00:05:21,655 --> 00:05:24,658 日頃の手入れは最低限しか…。 54 00:05:24,658 --> 00:05:28,061 いや 十分だ。 55 00:05:31,832 --> 00:05:34,334 (セラ)兜は やはり ダメか…。 56 00:05:34,334 --> 00:05:38,338 着がえ 手伝います。 着け方 分かるのか? 57 00:05:38,338 --> 00:05:40,841 まあ だいたいなら。 58 00:05:40,841 --> 00:05:44,511 第一 これを 脱がせたのも私ですよ。 59 00:05:44,511 --> 00:05:48,315 《甲冑の着脱は 慣れが要るはずだが…》 60 00:05:57,858 --> 00:06:00,560 (戦士たち)おお~っ! 61 00:06:03,129 --> 00:06:07,968 待たせたな イルドレン王国筆頭騎士…。 62 00:06:07,968 --> 00:06:11,638 いや 水晶兜の暇つぶしに…。 63 00:06:11,638 --> 00:06:13,640 付きあってもらうぞ! 64 00:06:13,640 --> 00:06:16,810 (戦士たち)おお~っ! 65 00:06:16,810 --> 00:06:19,813 水晶兜とやりあえるなんて 夢みてぇだ! 66 00:06:19,813 --> 00:06:21,982 (ラハム)お 俺! 俺が最初だ! 67 00:06:21,982 --> 00:06:25,819 そう慌てるな。 68 00:06:25,819 --> 00:06:29,489 セラ 木剣試合だぞ。 69 00:06:29,489 --> 00:06:31,825 知ってた。 70 00:06:31,825 --> 00:06:36,329 (ヴュフメーク)ふふっ うふっ…! 71 00:06:36,329 --> 00:06:39,499 (ヴェーオル)名高き水晶兜に まっ先に挑むは➨ 72 00:06:39,499 --> 00:06:43,003 先の大戦で 初陣を迎えた若き戦士! 73 00:06:43,003 --> 00:06:47,507 (ヴェーオル)蒼牙のガムランの子 戦士ラハム! 74 00:06:50,343 --> 00:06:53,179 いざ 尋常に 始め! 75 00:06:53,179 --> 00:06:57,017 手加減不要! オオオッ! 76 00:06:57,017 --> 00:06:59,352 あっ…! 77 00:06:59,352 --> 00:07:01,288 (ガムラン)ラハム~! 78 00:07:01,288 --> 00:07:03,790 《手加減不要って 言われたんだもの!》 79 00:07:03,790 --> 00:07:07,294 次 蒼牙のガムラン! 80 00:07:07,294 --> 00:07:09,963 息子の息子の無念! 81 00:07:09,963 --> 00:07:13,633 この父が晴らそうぞ! 82 00:07:13,633 --> 00:07:16,636 むん…! 父さ~ん! 83 00:07:16,636 --> 00:07:19,806 《親子で動きが 一緒だったんだもの…!》 84 00:07:19,806 --> 00:07:22,642 (セロ)次は 俺に行かせてくれ。 85 00:07:22,642 --> 00:07:26,346 よし 次! 二つ首のセロ! 86 00:07:28,315 --> 00:07:32,652 水晶兜 まずは あんたに礼を言いたい。 87 00:07:32,652 --> 00:07:34,988 ツケビケシが邑を襲った時➨ 88 00:07:34,988 --> 00:07:38,992 あんたは 俺の妹と 甥を守ってくれた。 89 00:07:38,992 --> 00:07:41,661 あ… 家族だったのか! 90 00:07:41,661 --> 00:07:46,166 ユファとガタルの命を守ってくれて ありがとな。 91 00:07:46,166 --> 00:07:48,668 だが それはそれ これはこれ。 92 00:07:48,668 --> 00:07:51,504 (セロ)俺にも全力で頼む! ああ。 93 00:07:51,504 --> 00:07:54,341 行くぞ! 94 00:07:54,341 --> 00:08:00,113 ♬~ 95 00:08:00,113 --> 00:08:04,117 ガムランもセロも こう いとも簡単に…。 96 00:08:04,117 --> 00:08:07,120 うおお! 漲ってきた~! 97 00:08:07,120 --> 00:08:09,456 うお~っ! 98 00:08:09,456 --> 00:08:11,958 (ダニエル)ぐあ~っ! 99 00:08:11,958 --> 00:08:14,794 ぐわっ…! 100 00:08:14,794 --> 00:08:16,963 つ… 強すぎる…。 101 00:08:16,963 --> 00:08:19,466 皆 かなりの実力者なのに…。 102 00:08:19,466 --> 00:08:22,302 イるどれンは アレだけの 意力をまとってルし➨ 103 00:08:22,302 --> 00:08:24,637 そりゃ強いヨ! 104 00:08:24,637 --> 00:08:28,975 ヴュフメーク様 ヴェーオル様にも 説明してもらったんですけど➨ 105 00:08:28,975 --> 00:08:31,978 私 その意力がよく分からなくて。 106 00:08:31,978 --> 00:08:34,781 ソんなに難しイ モノじゃないヨ。 107 00:08:39,319 --> 00:08:43,323 (ヴュフメーク)意力は そのまマ 意志の力。 108 00:08:43,323 --> 00:08:46,993 何カを為そうとする強い想イ…。 109 00:08:46,993 --> 00:08:49,829 鳥が飛べるのモ 魚が泳ぐのモ➨ 110 00:08:49,829 --> 00:08:56,169 竜が強いのモ テフューが ここに在れルのモ 大本は同じ。 111 00:08:56,169 --> 00:08:59,839 アタシ達 テフューは流れる血も➨ 112 00:08:59,839 --> 00:09:01,941 肉ノ身体も持っていない…。 113 00:09:01,941 --> 00:09:07,614 (ヴュフメーク)風や水や雲や土や 火の意志が見る夢の様ナ物。 114 00:09:07,614 --> 00:09:12,952 イクストやクィェフト クフウェクは 肉のあル生き物だけド➨ 115 00:09:12,952 --> 00:09:16,122 長く長く生きられル。 116 00:09:16,122 --> 00:09:18,124 でも➨ 117 00:09:18,124 --> 00:09:22,796 コーネムの生は とても短くテ…。 118 00:09:22,796 --> 00:09:27,300 為したイ事を為すには 時間がまるで足らなイ。 119 00:09:27,300 --> 00:09:32,972 それ故 コーネムの戦士達の意力ハ とてもとても強イ。 120 00:09:32,972 --> 00:09:38,812 意志ハ技を冴えさセ 力を増シ 武具に意志を徹す。 121 00:09:38,812 --> 00:09:40,980 (ヴュフメーク)意力の徹った武具には➨ 122 00:09:40,980 --> 00:09:43,983 意力の徹った 手段しか対抗出来ない。 123 00:09:43,983 --> 00:09:47,654 武具の性能差はなく 身体能力も同じなら➨ 124 00:09:47,654 --> 00:09:50,824 最後に雌雄を 決するのは意力の差? 125 00:09:50,824 --> 00:09:53,159 そう。 126 00:09:53,159 --> 00:09:56,996 (ヴュフメーク)ソの短い生で 何かを為そうとする強イ意志。 127 00:09:56,996 --> 00:10:01,835 それは アタシ達には とてもとても眩しくて➨ 128 00:10:01,835 --> 00:10:05,038 光り輝いて見える程。 129 00:10:17,016 --> 00:10:19,352 ひ 引き分けだ~! 130 00:10:19,352 --> 00:10:23,356 (戦士たち)わ~っ! 131 00:10:23,356 --> 00:10:26,192 勝ちは逃したか…。 132 00:10:26,192 --> 00:10:31,865 前は 儂が負けた故 これ以上の勝ちは譲れんのう。 133 00:10:31,865 --> 00:10:36,035 なんだ? この前の問答のことを 気にしているのか? 134 00:10:36,035 --> 00:10:38,204 いや まぁ…。 135 00:10:38,204 --> 00:10:41,040 どうだ? 暇は潰せたか? 136 00:10:41,040 --> 00:10:45,845 ああ とても清々しい気分だ! お前のおかげだな。 137 00:10:48,715 --> 00:10:51,217 さっきまで本気で やり合ってたくせに…。 138 00:10:51,217 --> 00:10:54,721 いや~ 良い意力の輝きだっタ! 139 00:10:54,721 --> 00:10:57,223 これを見るのが生き甲斐ヨ。 140 00:10:57,223 --> 00:10:59,726 テフューが生き甲斐って…。 141 00:10:59,726 --> 00:11:02,662 て言うか 今日 来たのって その為ですか? 142 00:11:02,662 --> 00:11:05,832 酒があれバ 尚良しだったナ。 143 00:11:05,832 --> 00:11:08,835 おお~い 大変だ~! 144 00:11:08,835 --> 00:11:11,504 どうした? 西の森から邑に➨ 145 00:11:11,504 --> 00:11:13,840 手負いのモリスベリが 向かってきている! 146 00:11:13,840 --> 00:11:16,176 何!? 147 00:11:16,176 --> 00:11:19,178 《もしや また 竜か…》 148 00:11:21,848 --> 00:11:30,189 ♬~ 149 00:11:30,189 --> 00:11:35,528 《竜に関して 異変が 立て続けに起こってる…》 150 00:11:35,528 --> 00:11:40,033 ⸨ツェツィ:でも変です この辺りの ツケビケシは邑を襲いません。 151 00:11:40,033 --> 00:11:43,369 襲ったら狩られると 学習済みなので…⸩ 152 00:11:43,369 --> 00:11:47,540 《ツケビケシの件 そして 此度の件…》 153 00:11:47,540 --> 00:11:50,877 ⸨他の見張りによると モリスベリだけじゃない。 154 00:11:50,877 --> 00:11:55,548 人の手で傷つけられた 竜が何体もいると! 155 00:11:55,548 --> 00:11:58,551 妙だ この地に 住む氏族であるなら➨ 156 00:11:58,551 --> 00:12:01,821 手負いを逃がすなど まずやらぬ事。 157 00:12:01,821 --> 00:12:05,158 西の森で 何かやべぇ事が起きてる⸩ 158 00:12:05,158 --> 00:12:09,829 《戦いのさなかの 険しい表情ともまた違う…。 159 00:12:09,829 --> 00:12:12,999 ヴェーオルが あんな顔をするなど…。 160 00:12:12,999 --> 00:12:16,669 胸騒ぎがする…》 161 00:12:16,669 --> 00:12:18,671 (笛の音) 162 00:12:18,671 --> 00:12:20,673 《始まったか!》 163 00:12:20,673 --> 00:12:33,353 ♬~ 164 00:12:33,353 --> 00:12:36,856 うむ… 来い! 165 00:12:36,856 --> 00:12:42,862 ♬~ 166 00:12:42,862 --> 00:12:44,864 (ヴェーオル)縄をかけろ! 167 00:12:44,864 --> 00:12:46,866 (戦士たち)おおっ…! 168 00:12:46,866 --> 00:12:49,035 セラ! 任せろ! 169 00:12:49,035 --> 00:12:55,375 ♬~ 170 00:12:55,375 --> 00:12:57,377 わっ! 171 00:12:57,377 --> 00:12:59,545 上出来だ。 172 00:12:59,545 --> 00:13:05,151 ♬~ 173 00:13:05,151 --> 00:13:08,488 水晶兜が止めを刺したぞ! 174 00:13:08,488 --> 00:13:10,990 (戦士たち)おお~っ! 175 00:13:14,994 --> 00:13:18,164 (ダニエル)おい こっちにも縄をくれ! 176 00:13:18,164 --> 00:13:22,669 尾の方はどうする? これでは足りんぞ! 177 00:13:22,669 --> 00:13:25,838 大きな竜だな…。 モリスベリ…。 178 00:13:25,838 --> 00:13:30,176 ツケビケシだとか他の飛竜とは違って 真の竜の一種だ。 179 00:13:30,176 --> 00:13:33,680 真の竜? 他のと どう違うんだ? 180 00:13:33,680 --> 00:13:36,182 脚の本数で見分ける。 181 00:13:36,182 --> 00:13:38,351 (ヴェーオル)六本あるであろう? 182 00:13:38,351 --> 00:13:44,190 イクストの賢人いわく 中央の一対は 翼の名残だと言われている。 183 00:13:44,190 --> 00:13:49,028 遥か昔には意力でもって 飛べていたらしい。 184 00:13:49,028 --> 00:13:52,365 こんな重そうな身体で 飛んでいたとは➨ 185 00:13:52,365 --> 00:13:56,369 文字通り 御伽噺のドラゴンだったわけだ。 186 00:13:56,369 --> 00:13:59,205 未だ 翼が 退化しておらん種もおるぞ。 187 00:13:59,205 --> 00:14:02,308 (ヴェーオル)クィェフトの山にいる火竜が そのクチだな。 188 00:14:02,308 --> 00:14:05,611 (セラ)そいつの方が 御伽話っぽそうだな。 189 00:14:07,647 --> 00:14:09,982 お~い ちょっと見てくれ! 190 00:14:09,982 --> 00:14:12,652 報告にあった怪我だ。 191 00:14:12,652 --> 00:14:16,322 火傷だと思うんだが おかしくないか? 192 00:14:16,322 --> 00:14:19,492 かなり深いが すす痕はない。 193 00:14:19,492 --> 00:14:21,661 只の火ではないな…。 194 00:14:21,661 --> 00:14:25,331 イクスト達が使う理術に 近いものに見えるが…。 195 00:14:25,331 --> 00:14:28,000 理術… それは 魔法のようなものか? 196 00:14:28,000 --> 00:14:30,002 ああ…。 197 00:14:30,002 --> 00:14:34,674 (ヴェーオル)通常 焼くならば 硫黄や 火石等が触媒として必要だ。 198 00:14:34,674 --> 00:14:39,345 が そうなると多少の 焦げが出るはずなのだが…。 199 00:14:39,345 --> 00:14:42,849 セラ 西に欺様な術を 使う者はいないか? 200 00:14:42,849 --> 00:14:45,685 イルドレンに? 断言する。 201 00:14:45,685 --> 00:14:47,854 これは この地の者の仕業ではない。 202 00:14:47,854 --> 00:14:54,360 しかし 東征軍に 魔法を使える者など…。 203 00:14:54,360 --> 00:14:58,030 (セラ)いや まさか…。 204 00:14:58,030 --> 00:15:02,635 思い当たるものでもあったか? 205 00:15:02,635 --> 00:15:08,474 (セラ)私達 西方諸国の国教 コモネラ教団の司祭達。 206 00:15:08,474 --> 00:15:12,145 軍司祭として 幾人もが 東征に参加していた。 207 00:15:12,145 --> 00:15:16,315 陣幕内での簡易ミサや 葬送の儀式にて➨ 208 00:15:16,315 --> 00:15:21,821 光の奇跡を示して 東征騎士らの 心を慰撫するのが役目…。 209 00:15:21,821 --> 00:15:27,326 だが 奇跡が戦う術になるなど 聞いたことは無いし…。 210 00:15:27,326 --> 00:15:29,662 (ヴュフメーク)イるドれン! オークフィム! 211 00:15:29,662 --> 00:15:34,333 大変だヨ! イクスト達が 触媒もナシに理術を使ってル➨ 212 00:15:34,333 --> 00:15:36,502 大バカを見つけたっテ! 213 00:15:36,502 --> 00:15:39,005 正気か そやつ! 本当にそんな事を!? 214 00:15:39,005 --> 00:15:41,674 すぐにでも 澱みが出そうだっテ! 215 00:15:41,674 --> 00:15:44,343 澱み…。 216 00:15:44,343 --> 00:15:48,681 (ヴェーオル)皆の者 よく聞け! 二つ名持ち4名以外の半数は➨ 217 00:15:48,681 --> 00:15:50,850 竜を解体し 回収! 218 00:15:50,850 --> 00:15:54,687 残りは 邑へ戻り 最悪の事態に備えよ! 219 00:15:54,687 --> 00:15:58,524 二つ名持ちは 覚悟を決めて付いてこい! 220 00:15:58,524 --> 00:16:00,626 (戦士たち)おお~っ! 221 00:16:00,626 --> 00:16:02,795 ヴェーオル 澱みとは? 222 00:16:02,795 --> 00:16:06,299 澱みとは理の流るるが滞ったもの。 223 00:16:06,299 --> 00:16:10,303 理に反するは 即ち魔なり! 224 00:16:10,303 --> 00:16:13,472 魔物…! 225 00:16:13,472 --> 00:16:16,809 ⸨化生の類 魔物というモノがいる。 226 00:16:16,809 --> 00:16:19,645 此処で暮らすなら いつか目にする➨ 227 00:16:19,645 --> 00:16:21,848 災害のような 存在だと覚えておけ》 228 00:16:24,817 --> 00:16:27,653 うわ~っ! 229 00:16:27,653 --> 00:16:29,989 がっ…! 230 00:16:29,989 --> 00:16:32,992 (咆哮) 231 00:16:32,992 --> 00:16:37,330 ここまで来て 引き返す訳にはいかない…。 232 00:16:37,330 --> 00:16:40,032 どんな犠牲を払おうとも…。 233 00:16:42,335 --> 00:16:44,537 こっちだヨ! 234 00:16:52,678 --> 00:16:55,081 (咆哮) 235 00:16:59,519 --> 00:17:02,455 ふっ…。 236 00:17:02,455 --> 00:17:05,258 ふふふ…。 《セラ:マルシアス!》 237 00:17:07,960 --> 00:17:12,131 マルシアス従軍司祭…! セラフィーナ… さま? 238 00:17:12,131 --> 00:17:16,802 なんと セラフィーナ様! ご無事であらせられましたか! 239 00:17:16,802 --> 00:17:18,971 ラヴィラント卿! 240 00:17:18,971 --> 00:17:24,810 到底相容れぬ価値観の 持ち主と見受けられるが➨ 241 00:17:24,810 --> 00:17:27,647 セラ 顔見知りか? 242 00:17:27,647 --> 00:17:30,316 私が率いる 第一騎士団所属の司祭だ。 243 00:17:30,316 --> 00:17:33,486 (マルシアス)せ… セラフィーナ様! 244 00:17:33,486 --> 00:17:37,657 その野蛮な男は 憎き蛮族ではありませんか! 245 00:17:37,657 --> 00:17:39,659 打ち殺さねば! 246 00:17:39,659 --> 00:17:41,661 落ちつけ マルシアス! 247 00:17:41,661 --> 00:17:44,830 敵意をみだりに示すな! 状況を考えろ! 248 00:17:44,830 --> 00:17:47,166 何を今更! 249 00:17:47,166 --> 00:17:49,502 既に我らは 七百年以上➨ 250 00:17:49,502 --> 00:17:52,505 十七次もの征伐を 行っているのです! 251 00:17:52,505 --> 00:17:55,675 東征こそ 我等が正義! 252 00:17:55,675 --> 00:17:59,679 ラヴィラントの姫君が 如何な心変わりを! 253 00:17:59,679 --> 00:18:01,614 はっ… まさか! 254 00:18:01,614 --> 00:18:05,952 (マルシアス)汚らわしくも手籠めに されてしまったのですか~! 255 00:18:05,952 --> 00:18:08,287 いや ちょ そうではなく! 256 00:18:08,287 --> 00:18:11,290 蛮族ごときが~! 257 00:18:11,290 --> 00:18:16,295 オムガーブ! フェウ・ルーヴ ヴェフシヴ! アム・フゥーク! 258 00:18:16,295 --> 00:18:18,965 やめろ! 何をするつもりだ!? 259 00:18:18,965 --> 00:18:21,300 (マルシアス)インヴィフ! 260 00:18:21,300 --> 00:18:23,469 (ヴュフメーク)わ~っ! 261 00:18:23,469 --> 00:18:25,972 モリスベリを 手負いにしたのは これか! 262 00:18:25,972 --> 00:18:28,641 では やはり一連の騒動は…。 263 00:18:28,641 --> 00:18:32,311 ご覧いただけましたか セラフィーナ様! 264 00:18:32,311 --> 00:18:38,484 不浄の蛮地にて 神より賜りし 奇跡は 一層の冴えを得ました! 265 00:18:38,484 --> 00:18:42,154 これ即ち神意! 神意なのです! 266 00:18:42,154 --> 00:18:44,824 はなはだしい勘違いだ。 267 00:18:44,824 --> 00:18:48,995 土や木々の力を かすめ取る行為を誇るでない。 268 00:18:48,995 --> 00:18:52,498 な…! 269 00:18:52,498 --> 00:18:57,303 さあ セラフィーナ様 我等と共に 故郷へ帰りましょう。 270 00:19:04,443 --> 00:19:06,445 どうされたのです? 271 00:19:06,445 --> 00:19:10,950 マルシアスとやら セラに免じて一度だけ聞く。 272 00:19:10,950 --> 00:19:12,952 (ヴェーオル)話し合うつもりはないか? 273 00:19:12,952 --> 00:19:16,055 しゃべるな… 蛮族が…! 274 00:19:19,125 --> 00:19:21,127 待て…! そんなことをしても…。 275 00:19:21,127 --> 00:19:23,796 (マルシアス)慈悲深くも 神の威光を示すに留めておけば➨ 276 00:19:23,796 --> 00:19:25,965 つけ上がる! 277 00:19:25,965 --> 00:19:29,301 ならば 存分に その身で味わい悔いよ! 278 00:19:29,301 --> 00:19:33,973 フゥーク・ウム フェウ・ルーヴ オムガーヴ ヴェフシヴ! 279 00:19:33,973 --> 00:19:36,142 ばか者が! 280 00:19:36,142 --> 00:19:38,144 (マルシアス)インヴィフ! 281 00:19:44,150 --> 00:19:46,652 ヴェーオル! 282 00:19:46,652 --> 00:19:49,488 あひゃははは! 神罰てきめん! 283 00:19:49,488 --> 00:19:52,591 さあ 帰りましょう セラフィーナ様! 284 00:19:56,328 --> 00:19:59,832 手緩い…。 ハァ ハァ…。 285 00:20:02,501 --> 00:20:04,503 ヴェーオル…。 286 00:20:04,503 --> 00:20:09,175 飛び技如きで 戦意をまとった鎧は貫けんわ! 287 00:20:09,175 --> 00:20:12,344 儂を殺したくば➨ 288 00:20:12,344 --> 00:20:15,681 白刃を以って この素っ首をはねてみよ! 289 00:20:15,681 --> 00:20:18,017 なななっ…! 290 00:20:18,017 --> 00:20:20,853 嬉しかったぞ セラ。 291 00:20:20,853 --> 00:20:23,189 すぐに帰る 選択をしないでくれた事。 292 00:20:23,189 --> 00:20:25,191 うん…。 293 00:20:27,193 --> 00:20:30,863 せ… セラフィーナ様から離れろ! 294 00:20:30,863 --> 00:20:34,200 愚かなりし蛮族めが~! 295 00:20:34,200 --> 00:20:38,370 これ以上の濫用は止めよ! 後悔することになる! 296 00:20:38,370 --> 00:20:42,041 今更 命乞いしても無駄だ! 297 00:20:42,041 --> 00:20:45,044 オムガーブ! 298 00:20:45,044 --> 00:20:47,213 (マルシアス)フェウ・ルーヴ! 299 00:20:47,213 --> 00:20:51,383 ヴェフシヴ フゥーク・ウム! 300 00:20:51,383 --> 00:20:53,886 (セラ)何が起きてる…? 301 00:20:53,886 --> 00:20:56,555 (ヴュフメーク)土地の意力が 枯れちゃっタ…。 302 00:20:56,555 --> 00:21:01,660 木々や土の在り方が曖昧ニ…。 303 00:21:01,660 --> 00:21:05,164 すまぬ セラ あの女は もはや➨ 304 00:21:05,164 --> 00:21:08,334 救い難い。 305 00:21:08,334 --> 00:21:11,337 時間切れだ。 306 00:21:11,337 --> 00:21:16,175 蛮族に神の裁きを! 307 00:21:16,175 --> 00:21:18,844 なっ… これは! 308 00:21:18,844 --> 00:21:21,347 マルシアス! 309 00:21:21,347 --> 00:21:23,349 マルシアス従軍司祭! 310 00:21:23,349 --> 00:21:25,351 うわっ! 311 00:21:25,351 --> 00:21:28,020 (マルシアス)蛮族の妖術か!? ええい けがらわしい! 312 00:21:28,020 --> 00:21:30,189 私に触れるな! 313 00:21:30,189 --> 00:21:32,358 マルシアス! 今 助ける! キャ~! 314 00:21:32,358 --> 00:21:34,860 やめろ セラ! 止めるな ヴェーオル! 315 00:21:34,860 --> 00:21:37,029 確かに 非はあちらにある。 316 00:21:37,029 --> 00:21:40,032 だが 同郷の者を 見殺しにはできん! 317 00:21:40,032 --> 00:21:42,868 是非の話ではない! 318 00:21:42,868 --> 00:21:45,871 (ヴェーオル)澱みが… 湧き出た…。 319 00:21:48,207 --> 00:21:51,610 ひぃ…! 嫌っ! 320 00:21:53,879 --> 00:21:56,715 ひっ ひぃ…! 321 00:21:56,715 --> 00:21:59,552 魔物だ。 魔物…? 322 00:21:59,552 --> 00:22:04,823 (マルシアス)ひぃ…! 323 00:22:04,823 --> 00:22:12,164 ♬~ 324 00:22:12,164 --> 00:22:15,067 あれが 魔物…!