1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 (ヴェーオル)澱みが湧き出た。 2 00:00:06,673 --> 00:00:08,675 (マルシアス)ひっ! 嫌っ! 3 00:00:08,675 --> 00:00:11,678 (ヴェーオル)魔物だ! 4 00:00:11,678 --> 00:00:15,082 (セラ)あれが… 魔物! 5 00:00:28,028 --> 00:00:31,031 (マルシアス)やだ! やだやだ! 離して~! 6 00:00:31,031 --> 00:00:34,034 あぁ~っ! 7 00:00:34,034 --> 00:00:36,370 やめて! ひぃ~っ! 8 00:00:36,370 --> 00:00:38,538 (ヴュフメーク)うぅ…。 セラ! 9 00:00:38,538 --> 00:00:42,709 あの女ごと斬るぞ! あれは 意志を貪り啜るのだ! 10 00:00:42,709 --> 00:00:46,113 今なら まだ 人として死なせてやれる。 11 00:00:48,048 --> 00:00:53,053 見ないで! か… 神よ! お救いください! 12 00:00:53,053 --> 00:00:56,556 (ラディル)マルシアス従軍司祭! (アレックス)怪物め! 13 00:00:56,556 --> 00:00:59,359 (アレックス)くっ… でやぁ~っ! 14 00:01:09,002 --> 00:01:11,004 あぁっ! 15 00:01:13,173 --> 00:01:15,175 (ラディル)アレックス! うわっ! 16 00:01:15,175 --> 00:01:17,177 うわ~っ! 17 00:01:19,179 --> 00:01:21,181 ひっ! 18 00:01:21,181 --> 00:01:23,350 マルシアス! 19 00:01:23,350 --> 00:01:26,353 あっ… あぁっ! 20 00:01:29,356 --> 00:01:39,366 ♬~ 21 00:01:39,366 --> 00:01:41,535 あぁ~っ! 22 00:01:41,535 --> 00:01:45,706 やだ… 私の精神に入って… あぁっ! 23 00:01:45,706 --> 00:01:49,042 いかん! 食い始めた! 戦士たちよ 儂に続け…。 24 00:01:49,042 --> 00:01:51,044 ヴェーオル すまん! 25 00:01:51,044 --> 00:01:53,380 《彼らに 助ける義理がないのは 当然だ。 26 00:01:53,380 --> 00:01:56,049 だが 私が 手をこまねいている間に➨ 27 00:01:56,049 --> 00:01:59,052 2人も死んだ!》 28 00:01:59,052 --> 00:02:02,990 誰か… 助け…。 29 00:02:02,990 --> 00:02:05,325 《これ以上の犠牲は作らない! 30 00:02:05,325 --> 00:02:08,161 筆頭騎士の誉に懸けて 祖国の民を…。 31 00:02:08,161 --> 00:02:11,565 いや 目の前の弱者を 見捨てはしない!》 32 00:02:13,500 --> 00:02:15,669 《強く 威力を込めれば 断ち切れる!》 33 00:02:15,669 --> 00:02:18,071 うおぉ~っ! 34 00:02:21,675 --> 00:02:23,677 《打ち砕けはしないか!》 35 00:02:26,680 --> 00:02:28,682 うっ… 離せ! 36 00:02:37,190 --> 00:02:41,695 セラ 無事か!? ら… 雷声…。 37 00:02:41,695 --> 00:02:45,532 だが 止めてくれるな ヴェーオル。 私は…。 38 00:02:45,532 --> 00:02:48,535 儂らも手伝おう。 えっ!? 39 00:02:48,535 --> 00:02:51,872 なぜ…。 身を挺してまで救いたいなら➨ 40 00:02:51,872 --> 00:02:54,708 是非はない。 41 00:02:54,708 --> 00:02:58,712 (セロ)あのとき… 妹と甥たちを 守ってくれたとき➨ 42 00:02:58,712 --> 00:03:02,115 あんたが懸けてくれた命に報いる。 43 00:03:03,984 --> 00:03:06,319 (ガムラン)お前が命を賭した貸しだ。 44 00:03:06,319 --> 00:03:08,989 こっちも 命がけで 返さねぇとな! 45 00:03:08,989 --> 00:03:11,591 そなたが懸けた命に報いよう。 46 00:03:13,660 --> 00:03:17,064 すまない… いや ありがとう! 47 00:03:24,337 --> 00:03:27,174 策はあるか? 先の雷声で➨ 48 00:03:27,174 --> 00:03:30,343 澱みの核らしき物が見えた。 49 00:03:30,343 --> 00:03:33,680 戦士たちが囮となり 触手を引きつけ➨ 50 00:03:33,680 --> 00:03:36,683 今一度 雷声で 核を曝け出そう。 51 00:03:36,683 --> 00:03:40,520 心得た! 破壊するのは 私の役目だな。 52 00:03:40,520 --> 00:03:44,024 任せてよいか? 当然だ! 53 00:03:44,024 --> 00:03:46,326 征くぞ! (セラたち)おうっ! 54 00:03:50,363 --> 00:03:53,066 (雷声) 55 00:03:59,706 --> 00:04:02,409 (セロたち)うおぉ~っ! 56 00:04:10,984 --> 00:04:13,487 うおぉ~っ! 57 00:04:13,487 --> 00:04:15,489 貫け! 58 00:04:15,489 --> 00:04:17,491 ぐっ! 59 00:04:29,336 --> 00:04:34,341 なんテ 綺麗…。 おぉ…。 60 00:04:34,341 --> 00:04:36,343 やった… うっ! 61 00:04:39,012 --> 00:04:41,314 (ヴェーオル)セラーッ! 62 00:04:45,018 --> 00:04:48,355 (マルシアス)うぅ… 頭 痛っ…。 63 00:04:48,355 --> 00:04:51,858 何か ひどい夢を 見たよう… な!? 64 00:04:51,858 --> 00:04:55,562 な… なんじゃい こりゃ~っ! 65 00:04:57,531 --> 00:05:01,468 あぁっ… ほ 法典も護符も な な な なくなってる! 66 00:05:01,468 --> 00:05:04,471 か… 神よ! どうしたら!? ひぃっ! 67 00:05:07,307 --> 00:05:10,477 あ… あぁ… あぁ~っ。 68 00:05:10,477 --> 00:05:13,146 ば… ばんぞく! 69 00:05:13,146 --> 00:05:15,482 犯されて 廻されて 殺される! 70 00:05:15,482 --> 00:05:17,484 いやぁ~っ! 71 00:05:19,486 --> 00:05:22,322 し し し… 司祭の私に乱暴してみろ!? 72 00:05:22,322 --> 00:05:24,991 か 必ずや 神罰がくだることになる! 73 00:05:24,991 --> 00:05:27,327 なるのですから 近づくな~! 74 00:05:27,327 --> 00:05:30,997 (ツェツィ)なんか 聞いた印象より かなり 弱気に見えますが…。 75 00:05:30,997 --> 00:05:34,501 だが やはり まともに 話ができそうにないな。 76 00:05:34,501 --> 00:05:36,837 だ… だ だ 誰が 蛮族と話など! 77 00:05:36,837 --> 00:05:40,674 あっ! セラフィーナ様… セラフィーナ様は いずこに!? 78 00:05:40,674 --> 00:05:45,011 どうか この蛮族に 正義の鉄槌を! どうか どうか! 79 00:05:45,011 --> 00:05:48,315 セラ… すまぬが この者と話を…。 80 00:05:50,684 --> 00:05:55,355 どうしたのだ? セラ。 しょ… 初日の私って➨ 81 00:05:55,355 --> 00:05:58,024 こんな 滑稽だったのか…。 82 00:05:58,024 --> 00:06:03,296 何故 恥じ入る? 比較するような話でもないだろう。 83 00:06:03,296 --> 00:06:07,300 いや でも… うぅ…。 (マルシアス)森でもそうでしたが➨ 84 00:06:07,300 --> 00:06:11,137 なぜ その蛮族と親しげに!? そいつは 敵ですよ! 85 00:06:11,137 --> 00:06:15,308 それについてだが 理由は 追々 話すとして…。 86 00:06:15,308 --> 00:06:18,645 十七次東征騎士団長として 宣誓する。 87 00:06:18,645 --> 00:06:21,982 私はもう 彼らと殺し合うつもりはない。 88 00:06:21,982 --> 00:06:24,651 えっ? 89 00:06:24,651 --> 00:06:27,654 はい~? ちょ ちょ ちょ… ちょっと! 90 00:06:27,654 --> 00:06:29,656 何をおっしゃっているのか 意味不明です! 91 00:06:29,656 --> 00:06:33,660 そも 蛮族は 我々の聖なる戦争に 浅ましくも恨みを…。 92 00:06:33,660 --> 00:06:36,997 私たちは恨まれてなどいない。 (マルシアス)なんで!? 93 00:06:36,997 --> 00:06:41,001 さぁ? ここに来てから わからんことばかりだ。 94 00:06:41,001 --> 00:06:45,005 だから わかるまで ここに残ると決めたのだ。 95 00:06:45,005 --> 00:06:47,340 えっ…。 96 00:06:47,340 --> 00:06:51,011 (セラ)あの状態では 覚えていないかもしれないが➨ 97 00:06:51,011 --> 00:06:54,514 お前を救うのに この土地の戦士たちが➨ 98 00:06:54,514 --> 00:06:58,018 力を貸してくれたのだぞ。 えっ…。 99 00:06:58,018 --> 00:07:02,622 うぅ…。 私と同じ考えを持てとは言わない。 100 00:07:02,622 --> 00:07:08,295 だが 恩義を悪意で返すのは 公暦教の教えに背くだろう? 101 00:07:08,295 --> 00:07:10,630 マルシアス。 102 00:07:10,630 --> 00:07:15,969 あ… あなた様は 堕落してしまわれたのですね…。 103 00:07:15,969 --> 00:07:17,971 はぁ!? 104 00:07:17,971 --> 00:07:21,474 女性の身でありながら 誰よりも騎士らしく➨ 105 00:07:21,474 --> 00:07:25,645 理想の筆頭騎士様だったのに~! 106 00:07:25,645 --> 00:07:29,316 セラ なんだ この… これは。 107 00:07:29,316 --> 00:07:34,654 この者は 騎士としての私を 神聖視しすぎるきらいがあるのだ。 108 00:07:34,654 --> 00:07:37,991 だ… だいたい なんですか その格好は! 109 00:07:37,991 --> 00:07:43,330 は… 破廉恥な胸の隙間に そんな 太ももを晒し…。 110 00:07:43,330 --> 00:07:45,999 やっぱり 性奴隷にされたんだ~! 111 00:07:45,999 --> 00:07:48,001 それは誤解だ! たわけ! 112 00:07:48,001 --> 00:07:51,338 王位継承権を持つ姫君でもある あなた様が➨ 113 00:07:51,338 --> 00:07:55,342 汚されてしまわれ…。 (セラ)話を聞け~っ! 114 00:07:55,342 --> 00:07:59,946 このような お姿… 殉教された ウィスタレシア様が見たら➨ 115 00:07:59,946 --> 00:08:02,248 なんと 思われるか! 116 00:08:05,952 --> 00:08:10,290 (セラ)ウィスタレシア様…。 117 00:08:10,290 --> 00:08:15,995 それは… そうかもしれんな。 118 00:08:17,964 --> 00:08:21,968 (ヴェーオル)ウィスタレシアは 死んだことになっているのか? 119 00:08:21,968 --> 00:08:27,640 いや うむ… 行方不明になり 20年も経てば そうもなろうか…。 120 00:08:27,640 --> 00:08:30,643 なっ! 何を なれなれしく 名を! 121 00:08:30,643 --> 00:08:32,979 聖なる戦場に倒れ 公暦教団にて➨ 122 00:08:32,979 --> 00:08:36,483 聖人に認定された方を なんと心得るか! 123 00:08:36,483 --> 00:08:39,486 何を言っているのかは よくわからんが…。 124 00:08:39,486 --> 00:08:41,654 会いたいなら 会えばよかろう。 125 00:08:41,654 --> 00:08:44,657 (2人)はぁ? 20年前➨ 126 00:08:44,657 --> 00:08:48,328 西から来た女騎士 ウィスタレシアは…。 127 00:08:48,328 --> 00:08:51,030 儂の… 母だ。 128 00:08:53,666 --> 00:08:57,070 (セラ/マルシアス)えぇ~っ!? 129 00:09:05,945 --> 00:09:10,617 まぁ… ウィスタレシア様が ヴェーオルの母とは➨ 130 00:09:10,617 --> 00:09:14,287 言われてみれば 納得であるな。 でしたか。 131 00:09:14,287 --> 00:09:16,456 (マルシアス)なぁ~っ! 納得しますか! 132 00:09:16,456 --> 00:09:19,626 蛮族の言葉など 信じられるはずがありません! 133 00:09:19,626 --> 00:09:24,964 聖ウィスタレシア様の名をかたり 我々を騙すつもりに違いなく! 134 00:09:24,964 --> 00:09:29,969 少し前の私なら そう考えたかもしれんな。 135 00:09:29,969 --> 00:09:32,138 なっ! な な な…。 136 00:09:32,138 --> 00:09:35,475 しかし 聞いた話では この地の戦士は➨ 137 00:09:35,475 --> 00:09:39,479 代々 女騎士を 口説き落としてきた一族なんだと。 138 00:09:39,479 --> 00:09:42,649 えっ! 実際 4年前に 死んだと思っていた➨ 139 00:09:42,649 --> 00:09:47,153 ナィレアが この地で 所帯を持っていたぞ。 はぁ!? 140 00:09:47,153 --> 00:09:52,325 わ… 私も ヴェーオルに求婚されててな…。 141 00:09:52,325 --> 00:09:56,329 うぅ… 何か 暑いな。 はぁ~っ!? 142 00:09:56,329 --> 00:09:59,165 まだ 嫁ぐとは 決まってないぞ! 143 00:09:59,165 --> 00:10:02,669 ただ 私に勝てる男に 惹かれないかというと…。 144 00:10:02,669 --> 00:10:06,005 惹かれてるなら 嫁いじゃいましょうよう。 145 00:10:06,005 --> 00:10:09,509 い… いや まずは この地の豊かさを学び➨ 146 00:10:09,509 --> 00:10:12,345 故郷の困窮を救うことが 先でだな…。 147 00:10:12,345 --> 00:10:16,015 貴族の義務ってやつですか? めんどくさいですね。 148 00:10:16,015 --> 00:10:18,017 か… 考えてもみろ。 149 00:10:18,017 --> 00:10:22,355 ヴェーオルは ウィスタレシア様に会わせる と 言って 出ていったのだぞ。 150 00:10:22,355 --> 00:10:25,358 それが嘘なら なぜ すぐ暴かれる嘘を➨ 151 00:10:25,358 --> 00:10:29,028 吐く必要があるのだ? うぐっ! しかし…。 152 00:10:29,028 --> 00:10:31,531 お前の驚きもわかる。 153 00:10:31,531 --> 00:10:36,536 だが 頭から疑っているようでは この地を理解することはできない。 154 00:10:36,536 --> 00:10:38,538 うぅ…。 155 00:10:38,538 --> 00:10:41,040 もう 20年か…。 156 00:10:41,040 --> 00:10:44,711 早くに母を亡くした私にとって➨ 157 00:10:44,711 --> 00:10:50,717 姉であり 母であり 憧れの騎士でもあった…。 158 00:10:50,717 --> 00:10:56,556 《本当に この地で生きているなら どれだけ 喜ばしいことか…》 159 00:10:56,556 --> 00:10:58,558 (戸の開く音) 160 00:10:58,558 --> 00:11:02,328 えっ! まぎれもなく これは… 上級騎士以上の意力! 161 00:11:02,328 --> 00:11:05,031 なんという 意の圧! 162 00:11:08,668 --> 00:11:13,673 (ウィスタレシア)私の故郷 イルドレンより来訪せし者たちよ。 163 00:11:13,673 --> 00:11:19,012 大族長の妻として 歓迎いたします。 164 00:11:19,012 --> 00:11:23,183 セラフィーナ・ド・ラヴィラント卿…。 165 00:11:23,183 --> 00:11:27,687 その名前は 我が子や戦士たちから よく聞いています。 166 00:11:27,687 --> 00:11:30,089 今後とも よしなに。 167 00:11:32,525 --> 00:11:36,529 さ~て… お上品なフリは ここまでさね。 168 00:11:36,529 --> 00:11:38,698 なぁ? セラ! 169 00:11:38,698 --> 00:11:42,702 その口調… 本当に…。 170 00:11:42,702 --> 00:11:44,704 レシア姉様? 171 00:11:49,042 --> 00:11:51,544 えっ!? おう セラ! 172 00:11:51,544 --> 00:11:54,380 うわぁっ! ひっさしぶりだね! 173 00:11:54,380 --> 00:11:56,716 あたしゃ もっと早く 会いたかったけど➨ 174 00:11:56,716 --> 00:11:59,986 息子にゃ ややこしくなるから 待てって言われてさぁ! 175 00:11:59,986 --> 00:12:01,988 うっ… うぅ…。 176 00:12:01,988 --> 00:12:04,657 それで~? 177 00:12:04,657 --> 00:12:09,662 なんじゃい! この 男好きしそうなカラダは! 178 00:12:09,662 --> 00:12:14,334 《いや そうだ… レシア姉様は こんな人だったなぁ。 179 00:12:14,334 --> 00:12:19,339 数々の伝説を持つ 破天荒 姫騎士 ウィスタレシア!》 180 00:12:19,339 --> 00:12:21,341 (咳払い) 181 00:12:21,341 --> 00:12:26,012 母上… セラに無体を働くのは そのあたりで…。 182 00:12:26,012 --> 00:12:29,015 ああん? あたしゃ かわいい親戚を➨ 183 00:12:29,015 --> 00:12:33,353 20年分 愛でてるだけさ! なんか 問題あるっての? 184 00:12:33,353 --> 00:12:37,023 問題しかないであろう! チッ! 185 00:12:37,023 --> 00:12:41,361 んなことより あんた この娘と どこまでいったのさ? 186 00:12:41,361 --> 00:12:43,696 どこって… それは…。 187 00:12:43,696 --> 00:12:46,366 伝統に則り 求婚を…。 188 00:12:46,366 --> 00:12:48,701 プッ! ハハハハハ! 189 00:12:48,701 --> 00:12:51,204 求婚だけ? 嘘だろ!? 190 00:12:51,204 --> 00:12:55,708 ねぇ セラ… まだ 交わってないって マジ? 191 00:12:55,708 --> 00:13:00,313 まっ… 私は身も心も おとめです 姉様! 192 00:13:00,313 --> 00:13:02,649 ふ~ん…。 うぅ…。 193 00:13:02,649 --> 00:13:06,653 ってことは あんた セラに 保留されちまってるってことか? 194 00:13:06,653 --> 00:13:10,156 儂が! セラを! 大切にしたいと言っておるんだ! 195 00:13:10,156 --> 00:13:12,659 ええかっこしいの バカだわ この子。 196 00:13:12,659 --> 00:13:15,995 手もナニも出さないで つなぎとめる気かよ~? 197 00:13:15,995 --> 00:13:19,332 (ヴェーオル)もう 黙っててくれまいか 母上! 198 00:13:19,332 --> 00:13:24,170 (ウィスタレシア)アッハッハッハ! え… え~っと… あのっ! 199 00:13:24,170 --> 00:13:28,007 せ… 聖人 ウィスタレシア様で? 200 00:13:28,007 --> 00:13:30,343 あぁ? 201 00:13:30,343 --> 00:13:34,013 あ~ あんた あの 7万8,000年続いてるとか➨ 202 00:13:34,013 --> 00:13:37,350 大ボラ吹いてる トンチキ教団の関係者? 203 00:13:37,350 --> 00:13:40,353 勝手に 人を 死んだことにしないでくれる? 204 00:13:40,353 --> 00:13:43,523 大ボラなどでは! 公暦教団は➨ 205 00:13:43,523 --> 00:13:45,692 まぎれもなく 人類の歴史でございます! 206 00:13:45,692 --> 00:13:50,697 で? たとえ それが嘘でも 本当でも 関係ないさね。 207 00:13:50,697 --> 00:13:54,200 ここでは歴史なんて 無用の長物なのさ。 208 00:13:54,200 --> 00:13:56,202 はぁっ!? 209 00:13:56,202 --> 00:13:59,972 ハハハハハ! 210 00:13:59,972 --> 00:14:03,476 失礼します。 そろそろ 準備が…。 211 00:14:03,476 --> 00:14:06,312 おぉ もう そんな頃合いか。 212 00:14:06,312 --> 00:14:08,314 んじゃ 行くよ~。 213 00:14:08,314 --> 00:14:10,983 積もる話は そっちでしようじゃないか。 214 00:14:10,983 --> 00:14:13,486 えっ! ど… どこに? 215 00:14:13,486 --> 00:14:18,157 セラ お前と戦士たちは めったに狩れない真の竜と➨ 216 00:14:18,157 --> 00:14:20,560 忌むべき魔を討ったんだ。 217 00:14:22,495 --> 00:14:25,665 (ウィスタレシア)誉れが浜で待ってるぞ。 218 00:14:25,665 --> 00:14:43,015 ♬~ 219 00:14:43,015 --> 00:14:47,019 ライラアァー。 220 00:14:47,019 --> 00:14:50,623 (邑人たち)おぉ~っ! 221 00:14:53,693 --> 00:14:55,695 あれは…。 222 00:14:55,695 --> 00:14:59,966 《間違いない… 私が倒した あの巨竜の頸だ。 223 00:14:59,966 --> 00:15:03,269 ヴェーオルや戦士たちと仕留めた 生命…》 224 00:15:07,974 --> 00:15:12,478 《半日足らずの間に 丁寧に 皮と肉を取り除かれ➨ 225 00:15:12,478 --> 00:15:17,650 磨き抜かれた 白骨。 西では忌むべき 死の姿…。 226 00:15:17,650 --> 00:15:22,321 だが 死して なお気高く 骨も脂も残されず➨ 227 00:15:22,321 --> 00:15:25,992 その肉は 人々の血となり 糧となる。 228 00:15:25,992 --> 00:15:28,661 この地で過ごしたのは わずかな期間だが➨ 229 00:15:28,661 --> 00:15:32,498 それでも こう思える… ありがたい。 230 00:15:32,498 --> 00:15:35,668 そして…》 231 00:15:35,668 --> 00:15:38,070 いただきますっと。 232 00:15:40,339 --> 00:15:42,341 う~ん! 233 00:15:42,341 --> 00:15:45,678 《うっま! モリスベリ うま~っ!》 234 00:15:45,678 --> 00:15:47,680 (ヴェーオル)セラ。 うっ!? 235 00:15:47,680 --> 00:15:52,385 白焼きもいいが タレも格別だぞ。 なんと! 236 00:15:55,354 --> 00:15:57,690 《甘辛いタレをつけ 香ばしく焼かれた➨ 237 00:15:57,690 --> 00:16:01,461 ふわっふわの肉! こんな生き物 故郷にいたら➨ 238 00:16:01,461 --> 00:16:03,629 とうに 狩り尽くされている!》 239 00:16:03,629 --> 00:16:06,966 はぁ~。 干物もまた美味ゆえ➨ 240 00:16:06,966 --> 00:16:11,304 物々交換の際に 良い取り引きができるのだ。 241 00:16:11,304 --> 00:16:14,307 おぉ… この邑の 経済資源でもあるのか。 242 00:16:14,307 --> 00:16:17,310 他の竜や獣もよいが…。 243 00:16:17,310 --> 00:16:20,480 やはり 味で これに勝る物はないな。 244 00:16:20,480 --> 00:16:23,649 はむっ! わふぁる…。 245 00:16:23,649 --> 00:16:25,651 うわっ! ニヒヒヒ…。 246 00:16:25,651 --> 00:16:29,989 特産の穀物を 沼地の妖精たちが醸造した逸品➨ 247 00:16:29,989 --> 00:16:33,993 玻璃の酒。 銘酒の中の銘酒さね! 248 00:16:33,993 --> 00:16:36,162 ヒヒヒヒ…。 249 00:16:36,162 --> 00:16:38,664 それ飲んだらね…。 250 00:16:38,664 --> 00:16:41,067 トぶよ。 飛ぶ!? 251 00:16:59,952 --> 00:17:01,954 ぷは~っ! 252 00:17:01,954 --> 00:17:07,293 《あぁ~ 生きてる~!》 253 00:17:07,293 --> 00:17:09,962 エヘヘ…。 254 00:17:09,962 --> 00:17:11,964 ひぃ~っ! 255 00:17:11,964 --> 00:17:15,635 あんな お顔を…。 あれは きっと 違法な何かが…。 256 00:17:15,635 --> 00:17:19,639 食べます? だ… 誰が ヤバそうな肉を! 257 00:17:19,639 --> 00:17:21,641 (お腹の鳴る音) 258 00:17:21,641 --> 00:17:25,311 意地を張っても 余計 みじめになるばっかり。 259 00:17:25,311 --> 00:17:28,981 お腹がすくより 悲しいことはないんですよ。 260 00:17:28,981 --> 00:17:33,319 公暦教団の掲げる思想は 大嫌いですが➨ 261 00:17:33,319 --> 00:17:36,489 以前 炊き出しのお世話には なりましたし…。 262 00:17:36,489 --> 00:17:39,659 えっ? それは つまり… うっ! 263 00:17:39,659 --> 00:17:42,495 あっつ! あっつ! 264 00:17:42,495 --> 00:17:47,500 昔の話です。 そんなことより ちゃんと 食べてください。 265 00:17:50,503 --> 00:17:56,008 セラさんや戦士たちに助けられ 幸運にも拾った命なのですから。 266 00:18:00,446 --> 00:18:02,448 おいしい…。 267 00:18:08,955 --> 00:18:10,957 うっ うぅ…。 268 00:18:10,957 --> 00:18:12,959 死んじゃった…。 269 00:18:15,294 --> 00:18:18,965 みんな… 死んじゃった。 270 00:18:18,965 --> 00:18:23,970 わ… 私が セラフィーナ様を お救いしなきゃって➨ 271 00:18:23,970 --> 00:18:25,972 言ったせいで…。 272 00:18:25,972 --> 00:18:28,307 きっと大丈夫… うまくいくって➨ 273 00:18:28,307 --> 00:18:33,479 思い込んでいたから… なのに 私だけ生き残って…。 274 00:18:33,479 --> 00:18:36,315 うぅ~っ! 275 00:18:36,315 --> 00:18:38,985 (泣き声) 276 00:18:38,985 --> 00:18:42,655 はぁ… 本当に アホですね。 277 00:18:42,655 --> 00:18:45,992 死んだ騎士たちも 思惑があって 乗った話でしょう。 278 00:18:45,992 --> 00:18:49,328 生き残れたなら 喜べばいいのに。 279 00:18:49,328 --> 00:18:52,631 だから あなたたちは 大嫌いなんです。 280 00:18:55,501 --> 00:18:58,004 ふはぁ…。 281 00:18:58,004 --> 00:19:02,274 にしても ホント久しぶりだな セラ。 282 00:19:02,274 --> 00:19:05,444 はい。 姉様も ご無事で…。 283 00:19:05,444 --> 00:19:08,447 こんなに 喜ばしいことはありません。 284 00:19:08,447 --> 00:19:11,617 あたしも 安心したよ。 意外と ここに➨ 285 00:19:11,617 --> 00:19:13,619 なじんでるみたいだしさ…。 286 00:19:13,619 --> 00:19:17,623 婚約首輪も よく似合ってるし。 えっ はい? 287 00:19:17,623 --> 00:19:20,626 こんやく… 婚約? 288 00:19:20,626 --> 00:19:23,629 くび… わ…。 289 00:19:23,629 --> 00:19:28,300 あぁっ! な な な… なんです その文化は!? 290 00:19:28,300 --> 00:19:32,471 そこは 指輪でしょう! だってさ 指輪だと➨ 291 00:19:32,471 --> 00:19:35,474 手足を 竜に食われただけで 紛失するじゃん。 292 00:19:35,474 --> 00:19:37,643 《合理的すぎる…》 293 00:19:37,643 --> 00:19:41,647 とはいえ… 婚約の証に 何かを贈るってのは➨ 294 00:19:41,647 --> 00:19:45,818 西方文化… あたしたちに 歩み寄ってくれてることの➨ 295 00:19:45,818 --> 00:19:49,488 表れなんだぞ。 女が 惚れた男を誘って➨ 296 00:19:49,488 --> 00:19:52,992 番って 孕んで 産んで… 生まれた子どもは➨ 297 00:19:52,992 --> 00:19:55,161 みんなで育てる 土地だったんだから。 298 00:19:55,161 --> 00:19:57,163 《わぁ 野生…》 299 00:19:59,165 --> 00:20:02,001 (ウィスタレシア)今から何百年か前… 東征軍が➨ 300 00:20:02,001 --> 00:20:06,005 森を拓きにやってきて…。 301 00:20:08,340 --> 00:20:13,345 つど 追っ払ってたら 捕虜が増え その騎士を好いた女がいたり➨ 302 00:20:13,345 --> 00:20:17,016 女騎士に惚れた男がいたりと いろいろ あって…。 303 00:20:17,016 --> 00:20:23,355 いつしか 婚約や結婚… 家系や血筋の概念が根付いたんだ。 304 00:20:23,355 --> 00:20:26,525 この土地の人間の先祖を遡れば➨ 305 00:20:26,525 --> 00:20:31,030 イルドレンの血が入っていないやつは 誰もいないよ。 306 00:20:31,030 --> 00:20:33,699 だから あんたとヴェーオルが 夫婦になっても➨ 307 00:20:33,699 --> 00:20:36,035 な~んの問題もないんだ。 308 00:20:36,035 --> 00:20:40,706 なぁに… 絶対 うちのヴィオと 結婚しろなんて言わねぇさ。 309 00:20:40,706 --> 00:20:44,710 でも 憎からず思ってんなら 婚約は タダさね! 310 00:20:47,379 --> 00:20:49,548 素直になったって➨ 311 00:20:49,548 --> 00:20:53,385 あんたを咎めるやつは どこにもいないよ。 312 00:20:53,385 --> 00:20:58,390 でも 私は… ラヴィラントの民を 幸せにしないとならないのです。 313 00:20:58,390 --> 00:21:02,495 民より先に 私が 幸せになっていい道理が…。 314 00:21:02,495 --> 00:21:06,332 よく聞いときなよ セラ。 315 00:21:06,332 --> 00:21:10,503 あんた ず~っと 誰かのために 戦ってきたんだろうけどさ➨ 316 00:21:10,503 --> 00:21:12,838 テメエの幸せもわからねぇで➨ 317 00:21:12,838 --> 00:21:16,642 誰かを幸せにできるなんてのは 思い上がりだぞ? 318 00:21:18,677 --> 00:21:21,080 あっ…。 319 00:21:24,016 --> 00:21:29,688 《そう言われてみれば… 私の幸せって なんだ?》 320 00:21:29,688 --> 00:21:32,691 うわっ! 深刻になることはないさ。 321 00:21:32,691 --> 00:21:35,594 これから ゆっくり 探してけばいい。 322 00:21:37,530 --> 00:21:43,369 うまいもん食べてるときのお前 充分 幸せそうだったぞ? 323 00:21:43,369 --> 00:21:45,671 そんなんでいいんだよ。 324 00:21:51,377 --> 00:21:54,713 自分の幸せ… か。 325 00:21:54,713 --> 00:21:57,383 考えたこともなかったな。 326 00:21:57,383 --> 00:22:01,320 セラ 明日の予定だが…。 327 00:22:01,320 --> 00:22:03,322 セラ? 328 00:22:08,994 --> 00:22:12,331 あっ すまん… 何か話か? 329 00:22:12,331 --> 00:22:14,667 うむ… 明日の予定だが➨ 330 00:22:14,667 --> 00:22:19,839 諸部族連盟が結ばれし本懐 大祓を執り行う。 331 00:22:19,839 --> 00:22:23,042 大… はらえ? 332 00:22:29,515 --> 00:22:32,685 この地に秘められた 神秘の一端を➨ 333 00:22:32,685 --> 00:22:35,087 そなたに明かそう。