1 00:00:01,969 --> 00:00:04,271 てぇへんだ キマキ! 雷声殿の御一行! 2 00:00:07,641 --> 00:00:13,046 昨日 襲ってきたグレンナイリが まだ 居座っているって話でさぁ。 3 00:00:19,486 --> 00:00:22,990 (セラ)私たち… 騎士や戦士は元より➨ 4 00:00:22,990 --> 00:00:28,595 矢面に立つ覚悟こそが 力の源泉なのだから! 5 00:00:34,668 --> 00:00:37,337 お前たちは下がっていろ! 6 00:00:37,337 --> 00:00:40,340 (キマキ)セラさん! 支援猟兵の配置 済んだッス! 7 00:00:40,340 --> 00:00:43,510 誤射の一切は気にするなと 仲間たちに伝えろ! 8 00:00:43,510 --> 00:00:46,013 あっ… この意の圧…。 9 00:00:51,018 --> 00:00:53,020 (ヴェーオル)奴か!? 10 00:00:55,022 --> 00:00:57,024 あっ! ぐあっ! 11 00:02:52,005 --> 00:02:56,009 《追撃なし… 小手調べをするとは。 12 00:02:56,009 --> 00:02:59,312 ずいぶんと 味な真似をする竜だ》 13 00:03:02,949 --> 00:03:05,952 (雷声) 14 00:03:08,955 --> 00:03:14,795 《炎の吐息を ヴェーオルが雷声で相殺したか! 15 00:03:14,795 --> 00:03:17,964 いや 若干 向こうのほうが優勢…。 16 00:03:17,964 --> 00:03:23,303 銀晶華がなければ 少なからず 損傷を受けるところだった》 17 00:03:23,303 --> 00:03:25,305 (ヴェーオル)セラ! 18 00:03:25,305 --> 00:03:29,643 あやつの思惑は判然とせぬが 地に下りて来るは好機! 19 00:03:29,643 --> 00:03:31,978 攻めるぞ! たしかに…。 20 00:03:31,978 --> 00:03:33,980 飛ばれたら 我らが不利か。 21 00:03:38,318 --> 00:03:40,320 はぁ~っ! 22 00:03:40,320 --> 00:03:43,990 《くっ… 硬い! 意力の圧が桁外れだ。 23 00:03:43,990 --> 00:03:46,993 武器に通した戦意が ほぼ 相殺されている》 24 00:03:46,993 --> 00:03:48,995 あっ! 25 00:03:54,000 --> 00:03:56,002 セラ! 26 00:03:56,002 --> 00:03:58,004 うぅ~っ! 27 00:03:58,004 --> 00:04:00,006 うおぉ~っ! 28 00:04:05,946 --> 00:04:07,948 うおぉ~っ! 29 00:04:09,950 --> 00:04:11,952 うっ… うわっ! 30 00:04:14,621 --> 00:04:16,623 うわっ! ぐあっ! 31 00:04:19,292 --> 00:04:21,294 落とすぞ セラ! 32 00:04:25,298 --> 00:04:27,300 だぁ~っ! うお~っ! 33 00:04:31,972 --> 00:04:34,975 四足獣特有の敏捷性か! 34 00:04:34,975 --> 00:04:37,644 《鱗の隙間すら 手応えは わずか…。 35 00:04:37,644 --> 00:04:40,347 戦意の挫き合いになるぞ これは!》 36 00:04:44,651 --> 00:04:46,653 うおぉ~っ! 37 00:04:49,322 --> 00:04:51,324 うわ~っ! 38 00:04:51,324 --> 00:04:53,660 (ツェツィ)ヴェーオル様が…。 (マルシアス)セラフィーナ様が…。 39 00:04:53,660 --> 00:04:55,662 (2人)苦戦してる。 40 00:04:55,662 --> 00:05:00,433 こ… この間 狩られた モリスベリと 本当に 同格なんですか? アレ! 41 00:05:00,433 --> 00:05:02,602 わ… 私に聞かれても!? 42 00:05:02,602 --> 00:05:06,439 こ こ こんなときに ほ… 法典があったら…。 43 00:05:06,439 --> 00:05:10,443 なるほど… どうやら アレを使うときが来たッスね! 44 00:05:10,443 --> 00:05:13,446 (2人)うん? こんなこともあろうかと…。 45 00:05:13,446 --> 00:05:18,618 徹夜で作った 連鎖起爆式集束榴弾ッス! 46 00:05:18,618 --> 00:05:20,620 (2人)えっ!? 47 00:05:20,620 --> 00:05:23,123 にゃ~っ! 2人もろとも➨ 48 00:05:23,123 --> 00:05:25,625 吹き飛ばすつもりですか! この ドワーフ娘! 49 00:05:25,625 --> 00:05:29,963 昨日 閃光弾を喰らわせても ほとんど 効果なかったんスよ! 50 00:05:29,963 --> 00:05:32,966 それに 言ってたじゃないッスか! 誤射は気にするな って。 51 00:05:32,966 --> 00:05:35,802 それでも 限度はありますって! あなた それを➨ 52 00:05:35,802 --> 00:05:40,307 試したいだけなんじゃ…。 渡せ~! 53 00:05:40,307 --> 00:05:43,310 あっ! 54 00:05:43,310 --> 00:05:45,312 ひぃっ! あ~っ! 55 00:05:45,312 --> 00:05:47,314 こうなったら 投げるっきゃないッスよ! 56 00:05:47,314 --> 00:05:49,649 はぁ!? お二人とも! 57 00:05:49,649 --> 00:05:51,651 爆弾 投げるッス! 58 00:05:51,651 --> 00:05:55,822 7 6 5 4! 59 00:05:55,822 --> 00:05:59,526 (キマキ)3 2 1!! 60 00:06:05,932 --> 00:06:09,436 やったッスか!? ニャッ! あぁ~っ! 61 00:06:13,940 --> 00:06:16,776 ぎゃ~っ! ヴェーオル様! ぎゃ~っ! セラフィーナ様! 62 00:06:16,776 --> 00:06:19,946 そりゃまぁ… 爆風に 意力が乗ってなきゃ➨ 63 00:06:19,946 --> 00:06:24,284 効くわけないッスよね! 知ってたッスけど 納得いかねぇ! 64 00:06:24,284 --> 00:06:26,286 えっ! 65 00:06:26,286 --> 00:06:28,288 こっち見てる! ヤバい ヤバい ヤバいです! 66 00:06:28,288 --> 00:06:31,291 燃やされるッス! (ヴェーオル)見事だ! 67 00:06:31,291 --> 00:06:34,294 一息つけたぞ キマキ! 68 00:06:38,632 --> 00:06:44,638 (雷声) 69 00:06:46,640 --> 00:06:50,143 失神した! 意圧が消えた! 今しかない! 70 00:06:52,145 --> 00:06:54,147 はぁ~っ! 71 00:06:56,650 --> 00:06:59,319 《チッ… 防がれた!? 72 00:06:59,319 --> 00:07:02,622 首狙いしか勝機がないと 読まれたか!》 73 00:07:07,594 --> 00:07:09,596 くっ! 74 00:07:09,596 --> 00:07:12,599 セラ! すまん ヴェーオル…。 75 00:07:12,599 --> 00:07:15,302 仕留め損ねた。 (グレンナイリの鳴き声) 76 00:07:20,440 --> 00:07:22,942 まずい… 飛ばれた! 77 00:07:26,780 --> 00:07:28,782 ヴェーオル! 78 00:07:28,782 --> 00:07:32,786 龍鎧と雷声で受ければ 死にはせぬ! 79 00:07:32,786 --> 00:07:36,957 あんな意力の炎が直撃して 無事で済むはずないだろう! 80 00:07:36,957 --> 00:07:39,959 鋼の鎧のそなたよりも まだ マシだ! 81 00:07:39,959 --> 00:07:41,962 (咆哮) 82 00:07:54,307 --> 00:07:56,976 (ヴュフメーク)呼ばれて飛び出タよ 紅蓮いの! 83 00:07:56,976 --> 00:08:00,246 あたしを呼ぶなンて 久しぶりじゃないか~イ? 84 00:08:00,246 --> 00:08:02,582 (2人)えっ? 85 00:08:02,582 --> 00:08:04,918 (2人)えぇ~っ!? 86 00:08:04,918 --> 00:08:08,922 (2人)ヴュフメーク殿!? フフフ…。 87 00:08:20,934 --> 00:08:23,770 (ヴェーオル)ヴュフメーク殿…。 88 00:08:23,770 --> 00:08:28,441 どうして 妖精が? ボクにも予想外ッスよ! 89 00:08:28,441 --> 00:08:33,446 ヴュフメーク殿 その… 先ほど 呼ばれた とは まさか…。 90 00:08:33,446 --> 00:08:35,949 ソのまさカ! 91 00:08:35,949 --> 00:08:39,953 この紅蓮いのが オークフィムや イるどれンと話スために➨ 92 00:08:39,953 --> 00:08:41,955 アタシを呼ンだのサ! 93 00:08:41,955 --> 00:08:44,958 (グレンナイリ)先の一撃 見事なり。 94 00:08:44,958 --> 00:08:47,627 (2人)うわっ! なっ! りゅ… 竜が➨ 95 00:08:47,627 --> 00:08:49,629 しゃべったのか!? 96 00:08:49,629 --> 00:08:54,300 我に手傷を負わしめた者は 久しく おらなんだ。 97 00:08:54,300 --> 00:08:56,970 (セラ)声色までも 別物だったぞ!? 98 00:08:56,970 --> 00:08:59,472 だってサ 紅蓮いの。 99 00:08:59,472 --> 00:09:04,577 ふぅむ… 意志強き吾等が 意を以て語るるに➨ 100 00:09:04,577 --> 00:09:07,914 なんの疑問があろうや? うンうン! 101 00:09:07,914 --> 00:09:10,083 これは アタシも そウ思う。 102 00:09:10,083 --> 00:09:13,586 アタシたちみたイな風とカ 水とカ そうイった事象が➨ 103 00:09:13,586 --> 00:09:17,090 しゃべっテいるノに ヒトみたいな 意志を持ってル 紅蓮いのが➨ 104 00:09:17,090 --> 00:09:19,592 しゃべらなイわけナイじゃなイ? 105 00:09:19,592 --> 00:09:24,264 マ 正確にハ 言葉というよリ 竜の意志を翻訳しテ➨ 106 00:09:24,264 --> 00:09:26,766 音としテ 響かせてるンだけどサ。 107 00:09:26,766 --> 00:09:32,772 な… なるほど? 長いつきあいだが 初耳だぞ それ。 108 00:09:32,772 --> 00:09:38,278 さて… 目的の「試し」は済んだ。 吾は もう帰るぞ。 109 00:09:38,278 --> 00:09:43,616 えっ! え~ もう帰ルの? もっト オしゃべりしようヨ! 110 00:09:43,616 --> 00:09:47,454 ちょ… ちょっと待った! うむ 待たれい 火竜よ! 111 00:09:47,454 --> 00:09:49,622 「試し」とは 一体 なんであるか!? 112 00:09:49,622 --> 00:09:54,027 いきなり 襲いかかってきて 勝手に納得して帰られても 困る! 113 00:09:55,962 --> 00:09:58,565 フッ… いいだろう。 114 00:10:09,976 --> 00:10:13,313 オークフィムの依り代と イルドレン…。 115 00:10:13,313 --> 00:10:18,518 吾の「試し」に適った以上は 話すに値する。 116 00:10:20,987 --> 00:10:25,325 受けた傷が痛むゆえ 手短にするがな。 117 00:10:25,325 --> 00:10:28,995 あっ… うむ。 それは 申し訳ない。 118 00:10:28,995 --> 00:10:31,164 なぜ 謝る? 119 00:10:31,164 --> 00:10:35,001 吾は力を試し お前たちは示した。 120 00:10:35,001 --> 00:10:39,506 その結果が この傷である。 誇ればよい。 121 00:10:41,508 --> 00:10:45,011 元より お前たちを 殺すつもりならば➨ 122 00:10:45,011 --> 00:10:50,683 空より 延々と炎の吐息を 吐き続ければよいのだし➨ 123 00:10:50,683 --> 00:10:55,021 試す気がなければ わざわざ お前たちの爪の間合いに➨ 124 00:10:55,021 --> 00:11:00,293 入るわけなかろう? 《竜に正論を説かれた!?》 125 00:11:00,293 --> 00:11:04,464 まぁ よい… 本題を話そう。 126 00:11:04,464 --> 00:11:08,301 「試し」とは 単純明快。 127 00:11:08,301 --> 00:11:14,307 久しく隠れていた イルドレンが 竜の縄張りに戻ってきたのだ。 128 00:11:14,307 --> 00:11:20,313 ゆえに 爪牙と意志を以て 力を試すは 竜の流儀よ。 129 00:11:20,313 --> 00:11:22,649 イルドレンが戻ってきた? 130 00:11:22,649 --> 00:11:26,152 私の祖国が なぜ 東方に戻るのだ? 131 00:11:26,152 --> 00:11:31,658 ソコク? フン… 群れの名にまで 零落れたか。 132 00:11:31,658 --> 00:11:36,329 ならば 吾が答えられることは ここまでだ。 133 00:11:36,329 --> 00:11:41,668 この地を自らの目で見て 耳で聴き 肌で知ることでしか➨ 134 00:11:41,668 --> 00:11:44,003 思い出せまい。 135 00:11:44,003 --> 00:11:46,839 話は これで終わりだ。 136 00:11:46,839 --> 00:11:49,008 吾はもう 帰…。 (ヴェーオル)すまぬ! 137 00:11:49,008 --> 00:11:53,012 最後に… 最後に一つ 問いたいことがある。 138 00:11:53,012 --> 00:11:58,851 一体 なんだ? オークフィムの依り代よ。 139 00:11:58,851 --> 00:12:01,955 火竜よ… そなたたち 真の竜が➨ 140 00:12:01,955 --> 00:12:04,958 それほど賢く 意志を交わせるものと➨ 141 00:12:04,958 --> 00:12:07,961 儂等は知らず… 過日 儂の邑では➨ 142 00:12:07,961 --> 00:12:11,631 一頭のモリスベリを狩り その命を奪った。 143 00:12:11,631 --> 00:12:13,967 そなたと語らった後では➨ 144 00:12:13,967 --> 00:12:17,303 それが 大過であるように思えてならぬ。 145 00:12:17,303 --> 00:12:20,807 火竜よ! そなたの見解を 聞きたく思う。 146 00:12:20,807 --> 00:12:24,978 モリス? なんだ? それは…。 147 00:12:24,978 --> 00:12:27,647 紅蓮いの 紅蓮いの! モリなンとかは➨ 148 00:12:27,647 --> 00:12:29,983 黒緑いののことだヨ。 アタシも見たシ! 149 00:12:29,983 --> 00:12:33,319 おぉ ヴュフメーク! 黒緑いのか。 150 00:12:33,319 --> 00:12:36,322 あの強者たちから 一頭 敗れたか。 151 00:12:36,322 --> 00:12:40,326 そうか そうか… オークフィムの依り代よ。 152 00:12:40,326 --> 00:12:45,331 お前たちが狩った竜は 大きく長く生きた奴だろう。 153 00:12:45,331 --> 00:12:50,336 木々の間を滑り 恐るべき力で その敵を引き裂く…。 154 00:12:50,336 --> 00:12:54,007 吾等と引けを取らぬほどの強者。 155 00:12:54,007 --> 00:12:57,010 それほどの強者が 小さきお前たちに➨ 156 00:12:57,010 --> 00:12:59,946 討ち取られる理由など 一つ…。 157 00:12:59,946 --> 00:13:02,448 それ 即ち…。 158 00:13:05,785 --> 00:13:07,954 痴呆だな。 159 00:13:07,954 --> 00:13:09,956 ぎゃ~っ! 160 00:13:09,956 --> 00:13:11,958 ダハハは…。 161 00:13:11,958 --> 00:13:16,629 ボケって… 老いたものが 時に患うという あのボケ? 162 00:13:16,629 --> 00:13:21,968 意味が通じる以上 そのボケで間違いないだろう。 163 00:13:21,968 --> 00:13:25,138 (2人)えぇ~っ…。 164 00:13:25,138 --> 00:13:28,474 何を意外そうな顔をしている? 165 00:13:28,474 --> 00:13:32,645 吾等とて 命だ。 老いもすれば 病みもする。 166 00:13:32,645 --> 00:13:37,317 止まぬ雨がないように 沈まぬ陽がないように➨ 167 00:13:37,317 --> 00:13:40,153 命とは 必ず尽きるもの…。 168 00:13:40,153 --> 00:13:43,990 意を以て立つ われらが耄碌するは➨ 169 00:13:43,990 --> 00:13:47,827 緩やかな死を 受け入れるに至った結果。 170 00:13:47,827 --> 00:13:51,998 そして 老いた吾等は 敗れ 死に➨ 171 00:13:51,998 --> 00:13:55,335 食われて 数多の命の糧になる。 172 00:13:55,335 --> 00:14:00,273 理に対して なんの咎めがあろうものか。 173 00:14:00,273 --> 00:14:02,442 理…。 174 00:14:02,442 --> 00:14:04,944 そうだ 理だ。 175 00:14:04,944 --> 00:14:08,781 言葉を介するからと 特別扱いしたところで➨ 176 00:14:08,781 --> 00:14:15,788 吾等も お前たちも獣も木々も 理の前では等しく 生命。 177 00:14:15,788 --> 00:14:20,960 理とは 連綿と連なる 大きな流れ そのものだ。 178 00:14:20,960 --> 00:14:24,964 その流れを作る 水の一滴が 生命ならば➨ 179 00:14:24,964 --> 00:14:29,969 淀まぬ限り われらは 理と共に在れる。 180 00:14:29,969 --> 00:14:33,973 それに お前たちが 「試し」に 敗れたならば➨ 181 00:14:33,973 --> 00:14:38,311 周囲の小人諸共 食らうつもりであったのだ。 182 00:14:38,311 --> 00:14:42,648 吾にも 黒緑いのにも 気兼ねは無用ぞ。 183 00:14:42,648 --> 00:14:44,984 《り… 理知的だが➨ 184 00:14:44,984 --> 00:14:50,156 根柢の価値観が 獣すぎる。 いや 獣なんだけどさ…》 185 00:14:50,156 --> 00:14:54,327 さて… これで 聴きたいことは すべてか? 186 00:14:54,327 --> 00:14:57,997 いや すべてだな。 もう 吾は 帰りたい。 187 00:14:57,997 --> 00:15:01,601 手が痛くて かなわぬわ。 帰って 寝る。 188 00:15:04,437 --> 00:15:06,439 (2人)うっ! うわ~っ! 189 00:15:06,439 --> 00:15:10,276 では… オークフィムの依り代とイルドレンよ。 190 00:15:10,276 --> 00:15:12,612 傷が癒え 気が向いたなら➨ 191 00:15:12,612 --> 00:15:16,949 お前たちの巣にも遊びにいこう。 (2人)えぇっ!? 192 00:15:16,949 --> 00:15:19,952 《2人:それは ちょっと 困るな…》 193 00:15:19,952 --> 00:15:23,456 フン… 冗談だ。 194 00:15:23,456 --> 00:15:27,960 さらばだ オークフィムの依り代とイルドレンよ! 195 00:15:27,960 --> 00:15:33,299 次に見える時は 仔の一頭でも 見せてもらいたいものだなぁ。 196 00:15:33,299 --> 00:15:35,968 ははははは! あっ 痛っ! 197 00:15:35,968 --> 00:15:39,972 吾 ちょっとだけ 泣きそ…。 198 00:15:39,972 --> 00:15:43,976 ばいば~イ! アタシも かえるさ~。 199 00:15:46,646 --> 00:15:51,317 え… 思ったより おしゃべりなんだな 真の竜って。 200 00:15:51,317 --> 00:15:55,655 グレンナイリがしゃべるとは 儂も知らなんだぞ。 201 00:15:55,655 --> 00:15:58,658 それに最後の… 子がどうのって➨ 202 00:15:58,658 --> 00:16:01,594 なんだ あいつは。 淀まぬ限り➨ 203 00:16:01,594 --> 00:16:06,599 命は 理と共に在る… か。 どうした? ヴェーオル。 204 00:16:06,599 --> 00:16:10,436 いや… そなたとの間に 子をもうけることも➨ 205 00:16:10,436 --> 00:16:13,272 生命の流れの 一つなのだろうな と…。 206 00:16:13,272 --> 00:16:16,275 なっ!? あっ… まっ…。 207 00:16:16,275 --> 00:16:18,945 まだ 子ども できるようなこと してないだろ! 208 00:16:18,945 --> 00:16:22,281 気が早いわ! ばか! そ… そうだな。 209 00:16:22,281 --> 00:16:26,619 すまぬ。 うむ… まだ… まだ してはいないのう。 210 00:16:26,619 --> 00:16:30,623 うぐっ… なんで お前のほうが照れるんだよ もう! 211 00:16:30,623 --> 00:16:33,960 ヴェーオル様! セラフィーナ様! 212 00:16:33,960 --> 00:16:36,963 セラフィーナ様! ご… ご無事で!? 213 00:16:36,963 --> 00:16:41,634 お怪我はありませんか? マルシアス… 心配をかけたな。 214 00:16:41,634 --> 00:16:46,973 にゃ~! 本当に 本当に 本っ当に 心配したんですから! 215 00:16:46,973 --> 00:16:52,645 そうだな… 火竜が 火竜なりに 理性のある相手で命拾いをした。 216 00:16:52,645 --> 00:16:55,648 ただの獣なら 苦戦する前に勝てるが…。 217 00:16:55,648 --> 00:16:59,652 竜の気まぐれで 大怪我してた かもしれないじゃないですか…。 218 00:16:59,652 --> 00:17:03,055 (支援猟兵たち)わぁ~っ! 219 00:17:06,259 --> 00:17:10,263 グレンナイリと話してたぞ! コーネムの戦士って すっげぇな! 220 00:17:10,263 --> 00:17:13,432 竜を斬るなんて 一体 どんな意力なんだい!? 221 00:17:13,432 --> 00:17:17,270 水晶兜! グレンナイリの指 もらってもいいッスか!? 222 00:17:17,270 --> 00:17:20,273 なんてこった! 今日は祭りだ! 223 00:17:22,942 --> 00:17:28,447 《いや 本当に… いろいろなことが起きた旅だが➨ 224 00:17:28,447 --> 00:17:31,951 誰も欠けずに終わって よかった…》 225 00:17:36,956 --> 00:17:39,292 (バルハス)さて キマキよ…。 226 00:17:39,292 --> 00:17:44,964 携帯炉に各種工具と圧縮燃料 そして 真銀の補修用鋼片…。 227 00:17:44,964 --> 00:17:50,803 教えたとおり 真銀と工具の両方に 意力を通して 作業するんじゃぞ。 228 00:17:50,803 --> 00:17:53,639 心得たッスよ おじいちゃん! 229 00:17:53,639 --> 00:17:56,642 のう キマキや…。 230 00:17:56,642 --> 00:18:00,746 ワシらの人生は なかなかに長いが➨ 231 00:18:00,746 --> 00:18:03,582 二百年と少し生きてきた このワシすら➨ 232 00:18:03,582 --> 00:18:06,919 火竜が 語りかけることがあるとは 知らなんだ。 233 00:18:06,919 --> 00:18:12,425 雷声と水晶兜… あの2人についていけば➨ 234 00:18:12,425 --> 00:18:14,593 きっと 面白いことが起きる。 235 00:18:14,593 --> 00:18:18,598 ワシらの誇りを忘れずに 励むのじゃ キマキよ。 236 00:18:18,598 --> 00:18:25,304 好奇と探求を 心の炉に焚べよ。 炎が絶えることのないように。 237 00:18:28,608 --> 00:18:32,945 向こうの準備も 済んだようじゃな。 238 00:18:32,945 --> 00:18:37,283 行ってこい キマキや。 ワシのかわいい孫よ。 239 00:18:37,283 --> 00:18:39,285 うん! 240 00:18:39,285 --> 00:18:42,621 じゃ 行ってくるッス おじいちゃん。 241 00:18:42,621 --> 00:18:46,959 次に会うときは 土産話を肴に 酒でも呑もうッス! 242 00:18:46,959 --> 00:18:50,963 じゃあな! 元気でやれよ! 243 00:18:50,963 --> 00:18:53,966 別れの挨拶は もういいのか? キマキ。 244 00:18:53,966 --> 00:18:57,970 もう 充分ッス! 今生の別れって わけでもないッスし…。 245 00:18:57,970 --> 00:19:00,406 ときどき 物資 取りに行くッスから。 246 00:19:00,406 --> 00:19:04,410 皆 準備はよさそうだな。 では 行くぞ! 247 00:19:08,748 --> 00:19:11,250 うぅ~っ! 248 00:19:16,255 --> 00:19:18,958 (支援猟兵たち)おぉ~! 249 00:19:22,428 --> 00:19:25,531 うひゃ~! 飛んでるッスよ! 250 00:19:28,601 --> 00:19:33,606 《私が東方で暮らし始めて ひと月以上が過ぎた。 251 00:19:33,606 --> 00:19:38,277 短い間に 本当に いろいろな出来事が起きたものだ。 252 00:19:38,277 --> 00:19:42,948 どれも不思議で 西方の常識とは かけ離れている。 253 00:19:42,948 --> 00:19:45,284 これを うまく伝えられれば➨ 254 00:19:45,284 --> 00:19:48,621 争う以外の未来が 拓けるかもしれない》 255 00:19:48,621 --> 00:19:52,291 ヴェーオル。 どうした? セラ。 256 00:19:52,291 --> 00:19:57,296 いろいろと考えた結果 納得のいく結論が出たんだ。 257 00:19:57,296 --> 00:20:02,968 私が見聞を広め そして やりたいと思っていること…。 258 00:20:02,968 --> 00:20:07,640 偏見から始まった 私の東征に けじめをつけるために➨ 259 00:20:07,640 --> 00:20:13,145 東征などよりも 交易のほうが はるかに有益だと 国に伝えたい。 260 00:20:13,145 --> 00:20:15,481 そうか…。 261 00:20:15,481 --> 00:20:19,985 そして 正式に騎士を辞して…。 262 00:20:19,985 --> 00:20:23,823 その暁には お前の許に嫁ごう。 263 00:20:23,823 --> 00:20:26,492 そうか! 264 00:20:26,492 --> 00:20:31,330 それは 儂にとっても 喜ばしい結論であるな。 265 00:20:31,330 --> 00:20:36,335 フフ…。 うん? 何か おかしいか? 266 00:20:36,335 --> 00:20:39,505 いや なんだ… うむ…。 267 00:20:39,505 --> 00:20:44,510 自分でも驚くくらいに 私は お前のことが…。 268 00:20:44,510 --> 00:20:46,612 好き… らしい。 269 00:20:49,682 --> 00:20:51,684 セラよ…。 270 00:20:51,684 --> 00:20:53,686 あまり かわいい顔で➨ 271 00:20:53,686 --> 00:20:55,688 理不尽なことを言うな。 272 00:20:55,688 --> 00:20:59,024 儂の自制心を そんなに煽って 楽しいか? 273 00:20:59,024 --> 00:21:01,627 そんなつもりは…。 274 00:21:01,627 --> 00:21:04,630 少し ある。 セラ! 275 00:21:04,630 --> 00:21:11,036 (笑い声) 276 00:21:21,981 --> 00:21:26,318 (シディウス)以上にて 第十七次東征の 最終報告の奏上を➨ 277 00:21:26,318 --> 00:21:28,654 締めくくらせていただきます。 278 00:21:28,654 --> 00:21:32,658 (ウィゼルベレオ)ラヴィラント辺境伯爵家 当主 シディウスよ。 279 00:21:32,658 --> 00:21:36,829 東征の報告 大儀であった。 衛兵! 280 00:21:36,829 --> 00:21:38,831 はっ! しばし 下がれ。 281 00:21:38,831 --> 00:21:42,635 余は ラヴィラント辺境伯と 私的な話をする。 282 00:21:54,346 --> 00:21:56,549 (ウィゼルベレオ)問おう…。 283 00:21:58,517 --> 00:22:03,122 なぜ 余力があるのに 東征を取りやめた? 284 00:22:03,122 --> 00:22:05,124 (シディウス)畏れながら 王よ…。 285 00:22:05,124 --> 00:22:08,961 第十六次東征より わずか13年での東征の決行。 286 00:22:08,961 --> 00:22:13,299 こうも 立て続けに行っては 民草の安寧など…。 287 00:22:13,299 --> 00:22:16,302 それが どうした? はぁ? 288 00:22:16,302 --> 00:22:20,472 民草のためなどという建前を 鵜呑みにするな。 289 00:22:20,472 --> 00:22:25,311 ラヴィラントへ命じるは 元より一つ。 290 00:22:25,311 --> 00:22:30,983 我が最愛の妹 ウィスタレシアを奪った 蛮族共を➨ 291 00:22:30,983 --> 00:22:35,654 根切りするのが 貴様ら一族の役目であろうが! 292 00:22:35,654 --> 00:22:37,990 そのために 貴様の妹を➨ 293 00:22:37,990 --> 00:22:40,659 筆頭騎士に 推挙してやったというのに…。 294 00:22:40,659 --> 00:22:43,495 一等 腕は立てど 所詮は女…。 295 00:22:43,495 --> 00:22:47,499 目的も果たせず 犬死にとは… 恥を知るがよいわ。 296 00:22:47,499 --> 00:22:52,338 もうじき 刈り入れ時ゆえ しばしの猶予を与える。 297 00:22:52,338 --> 00:22:57,543 来春までに軍を再編し 第十八次東征を決行せよ。 298 00:22:59,511 --> 00:23:02,014 これは 勅命である! 299 00:23:07,620 --> 00:23:11,957 《王よ… あなたはまだ 死人にとらわれておいでですか? 300 00:23:11,957 --> 00:23:19,465 あなたの妹君への執着のために 東征が… 私の妹を…。 301 00:23:19,465 --> 00:23:21,967 ままならぬものであるな。 302 00:23:21,967 --> 00:23:25,304 私は わたしの家のお役目を 果たすだけだ。 303 00:23:25,304 --> 00:23:29,808 建国よりの忠臣 ラヴィラントの当主として➨ 304 00:23:29,808 --> 00:23:35,614 王家の剣とならん。 今は それだけで充分である》 305 00:23:37,650 --> 00:23:41,987 《東征など 私の代で終わりにしてやろう。 306 00:23:41,987 --> 00:23:46,992 根絶やしにしてやるぞ… 蛮族!》