1 00:00:22,990 --> 00:00:27,995 《セラ:何処だ… ここは…?》 2 00:00:27,995 --> 00:00:31,665 てっ… 手枷!? 足枷に…! 3 00:00:31,665 --> 00:00:34,868 首輪もか…。 4 00:00:38,005 --> 00:00:41,174 そうか 私は…。 5 00:00:41,174 --> 00:00:43,577 捕虜にされたのか…。 6 00:00:45,512 --> 00:00:48,315 蛮族如きに敗れて…! 7 00:01:10,637 --> 00:01:12,806 (一同)うりゃ~! 8 00:01:12,806 --> 00:01:33,660 ♬~ 9 00:01:33,660 --> 00:01:36,997 銃歩兵師団 前へ! 10 00:01:36,997 --> 00:01:38,999 (一同)おおっ~! 11 00:01:38,999 --> 00:01:41,668 撃て! 12 00:01:41,668 --> 00:01:44,671 おおっ…。 13 00:01:44,671 --> 00:01:47,507 撃て 撃て! 14 00:01:47,507 --> 00:01:52,846 団長! 蛮族の逆撃激しく! 義勇兵隊は壊滅! 15 00:01:52,846 --> 00:01:55,349 左翼前衛が崩れました! 16 00:01:55,349 --> 00:01:59,186 うろたえるな! それでも イルドレンの東征騎士か! 17 00:01:59,186 --> 00:02:02,289 (セラ)左翼を下げつつ 中央と右翼を伸ばして➨ 18 00:02:02,289 --> 00:02:04,958 半雁行陣を敷け! 19 00:02:04,958 --> 00:02:09,630 蛮族の攻勢を受け流しつつ 撤退戦に移行せよ! 20 00:02:09,630 --> 00:02:11,965 おお~っ! 21 00:02:11,965 --> 00:02:16,303 ♬~ 22 00:02:16,303 --> 00:02:18,305 うわっ! 23 00:02:18,305 --> 00:02:20,974 《しかし ここを 上手く切り抜けても➨ 24 00:02:20,974 --> 00:02:23,310 主力の兵が減りすぎた…。 25 00:02:23,310 --> 00:02:26,813 これ以上の損耗をすれば 本国へも帰れなくなる。 26 00:02:26,813 --> 00:02:31,151 七年続く 第十七次東方征伐も ここまでか…》 27 00:02:31,151 --> 00:02:34,154 せめて 友軍を 一人でも多く帰さねば…。 28 00:02:34,154 --> 00:02:36,490 うわ~っ! 29 00:02:36,490 --> 00:02:41,661 ♬~ 30 00:02:41,661 --> 00:02:47,367 (ヴェーオル)うお~っ! 31 00:02:55,509 --> 00:03:00,447 東征軍の将 水晶兜だな? 32 00:03:00,447 --> 00:03:04,117 凡百の戦士相手は 飽いておったのだ。 33 00:03:04,117 --> 00:03:07,287 一騎打ちと興じぬか? 34 00:03:07,287 --> 00:03:10,457 《この土壇場で手練れが来るか! 35 00:03:10,457 --> 00:03:14,461 甲冑を紙のように裂く 豪剣の使い手を放置すれば➨ 36 00:03:14,461 --> 00:03:17,130 撤退など不可能! 37 00:03:17,130 --> 00:03:19,966 余裕の表れか…! ヤツが一騎打ちを➨ 38 00:03:19,966 --> 00:03:22,636 所望するのなら 受けぬ手はない!》 39 00:03:22,636 --> 00:03:24,805 副長! はっ! 40 00:03:24,805 --> 00:03:28,975 アレは 数では止められん…。 後は任せた。 41 00:03:28,975 --> 00:03:32,979 兄上に伝えよ! 私は祖国に命を捧げたと! 42 00:03:32,979 --> 00:03:36,149 は~っ! 43 00:03:36,149 --> 00:03:38,151 ふっ…! 44 00:03:38,151 --> 00:03:41,655 ♬~ 45 00:03:41,655 --> 00:03:44,324 ふっ! ぐわ~っ! 46 00:03:44,324 --> 00:03:46,660 ふっ…! 47 00:03:46,660 --> 00:03:49,496 は~っ! えいっ! 48 00:03:49,496 --> 00:03:51,498 ぐわ~っ! 49 00:03:51,498 --> 00:03:54,000 ♬~ 50 00:03:54,000 --> 00:03:58,338 ぐわ~っ! 51 00:03:58,338 --> 00:04:03,777 《ウィスタレシア様! どうかお力をお貸しください!》 52 00:04:03,777 --> 00:04:06,947 ♬~ 53 00:04:06,947 --> 00:04:09,549 うお~っ! うが~っ! 54 00:04:14,121 --> 00:04:16,123 あっ…! 55 00:04:19,960 --> 00:04:22,295 《ここまでか…》 56 00:04:22,295 --> 00:04:26,600 見事だ ワシを相手に こうも粘るか。 57 00:04:29,302 --> 00:04:31,304 殺せ! (ヴェーオル)断る! 58 00:04:33,306 --> 00:04:36,309 その身柄 頂く。 59 00:04:36,309 --> 00:04:38,311 なぁに。 60 00:04:38,311 --> 00:04:40,981 (ヴェーオル)命の心配は無用である。 61 00:04:40,981 --> 00:04:45,318 その身体には 良い使い道があるのでな。 62 00:04:45,318 --> 00:04:49,022 (足音) 63 00:05:02,769 --> 00:05:05,272 《そうだ 私は あいつの➨ 64 00:05:05,272 --> 00:05:09,109 戦利品として 攫われたのだったな…。 65 00:05:09,109 --> 00:05:12,946 か… 家畜扱いで 農奴辺りにでもされるのか? 66 00:05:12,946 --> 00:05:17,951 あっ いや それとも 拷問の末 情報を吐かされるのが先か…? 67 00:05:17,951 --> 00:05:20,620 わざわざ 生け捕りにしたのだし➨ 68 00:05:20,620 --> 00:05:23,123 少なくとも それなりの理由が…》 69 00:05:25,125 --> 00:05:28,295 ⸨その身体には 良い使い道があるのでな⸩ 70 00:05:28,295 --> 00:05:30,463 《えっ…!》 71 00:05:30,463 --> 00:05:32,799 ま まさかとは思うが➨ 72 00:05:32,799 --> 00:05:38,305 女と知ったが故に 捕らえたのなら…。 73 00:05:38,305 --> 00:05:40,307 ⸨ハッハハハハ…!⸩ 74 00:05:40,307 --> 00:05:42,809 《セラ:慰み者にでもする気か!》 75 00:05:42,809 --> 00:05:45,312 ギャ~! 76 00:05:45,312 --> 00:05:48,648 嫁入り前の 貴族の子女になんたる辱め! 77 00:05:48,648 --> 00:05:52,652 ここは やはり ケダモノの巣か~! 78 00:05:52,652 --> 00:05:57,324 それに 私に忠義を誓った 将兵はどうなるのだ! 79 00:05:57,324 --> 00:06:01,094 《私と殿軍が稼いだ時間では 組織的な全軍撤退は➨ 80 00:06:01,094 --> 00:06:03,430 どう考えても不可能だ! 81 00:06:03,430 --> 00:06:09,603 後詰の部隊は退けても 前線は散り散りに逃げる他ない! 82 00:06:09,603 --> 00:06:13,773 討ち取られるか あるいは 蛮地で野垂れるか…。 83 00:06:13,773 --> 00:06:18,078 そして それ以上に…》 84 00:06:22,115 --> 00:06:28,521 《セラ:蛮族が支配する東方の土地を 平定しなければ故郷の民達は…》 85 00:06:36,796 --> 00:06:41,968 民の安寧を守るという 貴族の責務が果たせぬ無念! 86 00:06:41,968 --> 00:06:45,639 随分と 殊勝な貴族ですね。 87 00:06:45,639 --> 00:06:48,642 誰だ!? (鍵を開ける音) 88 00:06:50,810 --> 00:06:52,979 (ツェツィ)私は ツェツィ。 89 00:06:52,979 --> 00:06:55,782 貴方を捕らえた あのお方の側仕えです。 90 00:06:59,486 --> 00:07:01,421 (セラ)なるほど…。 91 00:07:01,421 --> 00:07:05,759 目的は私から情報を得る事か。 92 00:07:05,759 --> 00:07:10,096 情報を得る? 一体 何の事です? 93 00:07:10,096 --> 00:07:12,599 とぼけるな蛮族の娘! 94 00:07:12,599 --> 00:07:14,601 その怪しげな器具を使って➨ 95 00:07:14,601 --> 00:07:17,437 情報を吐くまで 拷問にかけるつもりだろう! 96 00:07:17,437 --> 00:07:21,441 私が仰せつかった事は 一つだけです。 97 00:07:21,441 --> 00:07:24,110 戦利品である貴方を➨ 98 00:07:24,110 --> 00:07:27,447 あの御方好みに 仕上げる事だけですから。 99 00:07:27,447 --> 00:07:29,749 戦利… うわっ! 100 00:07:31,952 --> 00:07:33,954 っとっと…! 101 00:07:33,954 --> 00:07:36,456 な 何の真似だ これは!? 102 00:07:36,456 --> 00:07:40,460 何って 暴れられたら やりにくいですから。 103 00:07:40,460 --> 00:07:44,297 《くっ… ついに始めるか。 104 00:07:44,297 --> 00:07:48,635 この拘束 如何に 苛烈に責める気だ…。 105 00:07:48,635 --> 00:07:50,971 だが しかし 私は➨ 106 00:07:50,971 --> 00:07:55,275 拷問如きには屈しはしない!》 107 00:07:57,310 --> 00:07:59,479 ふむ…。 108 00:07:59,479 --> 00:08:03,583 (ヴェーオル)そろそろ 目覚める頃合いか? 109 00:08:03,583 --> 00:08:06,986 ワシの たからよ。 110 00:08:09,089 --> 00:08:12,492 はぁ はぁ…。 111 00:08:14,427 --> 00:08:17,097 はぁ… はぁ…。 112 00:08:17,097 --> 00:08:22,002 《何だ 何なのだ これは…!》 113 00:08:26,439 --> 00:08:29,943 よし だいぶ 汚れは落ちましたね。 114 00:08:29,943 --> 00:08:32,278 だから 何をしている!? 115 00:08:32,278 --> 00:08:35,448 何って言われましても 見てのとおり➨ 116 00:08:35,448 --> 00:08:37,951 血や垢を拭いてるだけです。 117 00:08:37,951 --> 00:08:41,121 そりゃあまぁ汚いですし。 はっ…? 118 00:08:41,121 --> 00:08:44,457 それにしても あの御方と 数回 打ち合った騎士と➨ 119 00:08:44,457 --> 00:08:47,127 聞いてましたが…。 120 00:08:47,127 --> 00:08:49,963 (ツェツィ)どれほど無骨な女かと 想像していたら➨ 121 00:08:49,963 --> 00:08:51,965 なかなか どうして…。 122 00:08:53,967 --> 00:08:58,304 同性の私から見ても女らしい 体つきじゃあないですか。 123 00:08:58,304 --> 00:09:02,575 はっ!? ふざけるな! 騎士に 女らしさなど必要あるものか! 124 00:09:02,575 --> 00:09:04,577 そうですか。 125 00:09:04,577 --> 00:09:06,746 まぁ 貴方のいい分は どうでもいいです。 126 00:09:06,746 --> 00:09:10,917 大事なのは あの御方の眼に 適ったということ。 127 00:09:10,917 --> 00:09:13,586 なんの話をしている…? 128 00:09:13,586 --> 00:09:15,588 それを知って どうなるというのですか? 129 00:09:15,588 --> 00:09:18,091 いえ…。 130 00:09:18,091 --> 00:09:20,593 知ったところでどうにもならない。 131 00:09:20,593 --> 00:09:23,596 この地を出ることは もうないのですから。 132 00:09:25,598 --> 00:09:28,601 やはり その道具は…? 133 00:09:28,601 --> 00:09:32,005 さぁ 仕上げと致しましょう。 134 00:09:33,940 --> 00:09:36,042 くっ…! 135 00:09:38,945 --> 00:09:42,949 《ここまでか…!》 136 00:09:42,949 --> 00:09:44,951 ふにゃ~! 137 00:09:55,628 --> 00:10:00,467 えっ この衣装は…? 138 00:10:00,467 --> 00:10:06,639 《目的は尋問や拷問ではない…? 139 00:10:06,639 --> 00:10:12,645 この香り 香油を捕虜に使うか? 140 00:10:12,645 --> 00:10:15,982 いや それはいい! 問題は そもそも これが➨ 141 00:10:15,982 --> 00:10:18,651 何の準備なのかという事だ!》 142 00:10:18,651 --> 00:10:23,490 さて おおむね 宜しい出来映えでしょうか? 143 00:10:23,490 --> 00:10:27,994 《順当に考えれば 捕虜を使った蛮族の風習…? 144 00:10:27,994 --> 00:10:30,497 まさか…!》 145 00:10:30,497 --> 00:10:33,833 うご~っ! 146 00:10:33,833 --> 00:10:35,835 なんだ!? 落雷!? 147 00:10:35,835 --> 00:10:39,139 いえ この大音調は あの御方の…。 148 00:10:41,674 --> 00:10:43,676 奴か! 149 00:10:43,676 --> 00:10:45,678 (足音) 150 00:10:45,678 --> 00:10:53,186 ♬~ 151 00:10:53,186 --> 00:10:55,355 ほう…。 152 00:10:55,355 --> 00:11:00,793 見違えたではないか 水晶兜よ。 153 00:11:00,793 --> 00:11:12,639 ♬~ 154 00:11:12,639 --> 00:11:16,142 戦場では名乗る暇もなかった故 名乗ろう。 155 00:11:16,142 --> 00:11:20,313 ワシの名は大族長 隻眼のウルダインが嫡子➨ 156 00:11:20,313 --> 00:11:22,982 雷声のヴェーオル。 157 00:11:22,982 --> 00:11:26,486 《改めて見れば すさまじい巨躯! 158 00:11:26,486 --> 00:11:30,657 それに あの黄金の瞳 人のものではない…》 159 00:11:30,657 --> 00:11:34,661 なるほど 読めたぞ。 貴様らの思惑が…! 160 00:11:37,997 --> 00:11:42,335 (セラ)二十年前の東征に 参加していた御爺様から聞いた話。 161 00:11:42,335 --> 00:11:48,007 御伽噺と思っていたが よもや真実とは。 162 00:11:48,007 --> 00:11:52,812 ⸨2人:ハッハハハ… ヒッヒヒヒ…!⸩ 163 00:11:55,014 --> 00:11:59,519 貴様の人外の瞳が物語っている! 164 00:11:59,519 --> 00:12:04,791 だが イルドレン王国 ラヴィラント辺境伯領 前領主 マティウスが末子にして➨ 165 00:12:04,791 --> 00:12:10,129 東方征伐軍第一騎士団長 セラフィーナ・ド・ラヴィラント! 166 00:12:10,129 --> 00:12:12,799 命乞いなどと無様は晒さぬ! 167 00:12:12,799 --> 00:12:15,301 煮るなり焼くなり 好きにするが良い! 168 00:12:20,640 --> 00:12:23,810 《そうだ… たとえ この身がどうなろうと➨ 169 00:12:23,810 --> 00:12:25,979 意地くらいは貫いてみせる!》 170 00:12:25,979 --> 00:12:30,817 (ヴェーオル)セラフィーナ… セラか 良き名だ。 171 00:12:30,817 --> 00:12:35,121 だがな セラ 生け贄とは何の話だ? 172 00:12:37,490 --> 00:12:41,794 ワシは そなたを花嫁として 連れてきたのだが? 173 00:12:45,665 --> 00:12:48,001 はっ はっ…! 174 00:12:48,001 --> 00:12:51,004 はっ… 花嫁? 誰が!? 175 00:12:51,004 --> 00:12:53,006 そなたが。 誰の? 176 00:12:53,006 --> 00:12:55,508 ワシの。 聞いてない! 177 00:12:55,508 --> 00:12:59,178 私は騙されん! 油断させておいて➨ 178 00:12:59,178 --> 00:13:02,115 怪しげな儀式に 使うつもりだろう! 179 00:13:02,115 --> 00:13:05,451 もし そうなら 疾うに そうしておると思わんか? 180 00:13:05,451 --> 00:13:08,621 だが 私と貴様は 敵同士ではないか! 181 00:13:08,621 --> 00:13:10,623 敵を娶ってはいかんのか? 182 00:13:10,623 --> 00:13:12,625 当たり前だ~! 183 00:13:12,625 --> 00:13:17,297 (ヴェーオル)なに 西方ではそうでも ワシらにはそうではないのでな。 184 00:13:17,297 --> 00:13:19,632 何? 185 00:13:19,632 --> 00:13:24,637 ワシの一族は先祖代々…。 186 00:13:24,637 --> 00:13:29,642 そちらの女騎士を妻に 娶る事が伝統である故に! 187 00:13:29,642 --> 00:13:32,312 ⸨一同:わ~っ!⸩ 188 00:13:32,312 --> 00:13:36,482 《め… 滅茶苦茶だ!》 189 00:13:36,482 --> 00:13:40,319 そんな珍妙な理屈で 私が納得すると思うか! 190 00:13:40,319 --> 00:13:44,323 しないのか? するはずが~っ! 191 00:13:44,323 --> 00:13:46,492 そなたが先程 言ったではないか。 192 00:13:46,492 --> 00:13:51,331 煮るなり焼くなり自由にしろと。 はっ…! 193 00:13:51,331 --> 00:13:53,332 それとも 口だけであったか? 194 00:13:53,332 --> 00:13:56,669 《ぐっ… 迂闊!》 195 00:13:56,669 --> 00:13:59,005 (ヴェーオル)もっとも ワシとしても➨ 196 00:13:59,005 --> 00:14:02,442 掟や仕来りだけで選ぶ訳でも無い。 197 00:14:02,442 --> 00:14:06,946 ワシは剣で そなたが良いと決めた。 198 00:14:06,946 --> 00:14:11,284 (ヴェーオル)千の言葉を尽くすより 剣は誠に語らう。 199 00:14:11,284 --> 00:14:16,289 そなたの剣筋は 実に真っ直ぐであったぞ。 200 00:14:19,459 --> 00:14:21,461 一目惚れする程に! 201 00:14:21,461 --> 00:14:26,566 えっ…? 惚れ… えっ? 202 00:14:28,801 --> 00:14:31,137 と言うわけだ。 203 00:14:31,137 --> 00:14:34,307 無理やり 手籠めにはせんから安心しろ。 204 00:14:34,307 --> 00:14:36,309 ではな セラ。 205 00:14:39,979 --> 00:14:42,648 うわっ ちょ… ちょっと待て! 206 00:14:42,648 --> 00:14:47,153 なっ… なっ…! 207 00:14:47,153 --> 00:14:51,324 (セラ)何なんだ コレは~! 208 00:14:51,324 --> 00:14:54,327 (ツェツィ)何って求婚ですよ 求婚。 209 00:15:08,274 --> 00:15:11,944 (シディウス)国王より勅令が下った。 210 00:15:11,944 --> 00:15:16,783 第十七次東方征伐が始まる。 211 00:15:16,783 --> 00:15:22,789 我が妹 セラフィーナ。 お前は第一騎士団長に任命された。 212 00:15:26,292 --> 00:15:29,295 ラヴィラント家の家名に 恥じぬ武功を納めよ。 213 00:15:29,295 --> 00:15:31,297 はい! 214 00:15:33,299 --> 00:15:35,301 (シディウス)待て。 215 00:15:37,303 --> 00:15:40,973 (シディウス)イルダール侯爵夫人から 宴席の招待状が来ている。 216 00:15:40,973 --> 00:15:43,309 それが何か? 217 00:15:43,309 --> 00:15:48,114 むろん セラフィーナ姫宛てだ。 218 00:15:52,151 --> 00:15:54,153 はい 出席いたします。 219 00:16:01,093 --> 00:16:05,097 こらっ ドロボー! おお 報酬高いじゃねえか! 220 00:16:05,097 --> 00:16:08,935 でも 怖えよ 知り合いも 帰ってきてないし。 221 00:16:08,935 --> 00:16:11,103 東征が決まったのか…! 222 00:16:11,103 --> 00:16:13,506 俺は義勇兵に志願するぞ! 223 00:16:15,441 --> 00:16:17,543 おい ラヴィラント家の馬車だ! 224 00:16:38,631 --> 00:16:44,036 おや 珍しい御方がいらしてる。 まぁ 本当! 225 00:16:45,972 --> 00:16:49,475 最近は食事の質も落ちてますわ。 226 00:16:49,475 --> 00:16:52,812 戦争が続くほど 我々は儲かる。 227 00:16:52,812 --> 00:16:56,482 ですな ハッハハハ…! 228 00:16:56,482 --> 00:17:00,586 さすがは セラフィーナ姫ですな。 229 00:17:00,586 --> 00:17:04,257 お美しいというより 凛々しいですわね フッフフ…。 230 00:17:04,257 --> 00:17:07,426 騎士団長様だ。 まったく嘆かわしいよ。 231 00:17:07,426 --> 00:17:11,430 女に率いられるとはね。 まぁ 騎士団の中でも➨ 232 00:17:11,430 --> 00:17:13,432 その強さは 一 二を争う。 233 00:17:13,432 --> 00:17:17,103 その上 ラヴィラント家となれば 軍を率いるのは当然だが➨ 234 00:17:17,103 --> 00:17:20,106 女が強くて なんの意味がある? 235 00:17:25,278 --> 00:17:27,947 はぁ…。 236 00:17:27,947 --> 00:17:30,116 帰りたい…。 237 00:17:30,116 --> 00:17:32,118 セラフィーナ様! 238 00:17:32,118 --> 00:17:36,289 こちらにいらしたのね! 探しましたわ。 239 00:17:36,289 --> 00:17:40,293 こんなところで お一人で。 さあ こちらにいらして。 240 00:17:40,293 --> 00:17:44,964 お久しぶりね 何年ぶりかしら。 241 00:17:44,964 --> 00:17:48,968 聞きましたわ 東征軍の 騎士団長になられたのでしょう? 242 00:17:48,968 --> 00:17:51,137 (セラ)ええ。 まぁ 恐ろしい! 243 00:17:51,137 --> 00:17:53,806 東側には見た事もないような➨ 244 00:17:53,806 --> 00:17:56,642 凶暴な生き物が 沢山いるのでしょう? 245 00:17:56,642 --> 00:18:00,246 噂では 火を吐くドラゴンや 魔物がいるとか…。 246 00:18:00,246 --> 00:18:02,582 ドラゴンや魔物は御伽噺ですよ。 247 00:18:02,582 --> 00:18:05,918 でも 危険なことには かわりありませんわ。 248 00:18:05,918 --> 00:18:09,088 なにしろ 蛮族と戦うのですもの。 249 00:18:09,088 --> 00:18:12,758 蛮族って 人の姿をした 獣というではありませんか。 250 00:18:12,758 --> 00:18:16,429 女の騎士を攫って 生け贄にするとか…。 251 00:18:16,429 --> 00:18:18,931 そんな恐ろしい 東の地へ行くなんて➨ 252 00:18:18,931 --> 00:18:21,434 女性が 行くところではありませんわ。 253 00:18:24,270 --> 00:18:26,439 東方を平定するのは➨ 254 00:18:26,439 --> 00:18:29,442 このイルドレン王国建国以来の悲願。 255 00:18:29,442 --> 00:18:32,445 平和の為に 民の為に 東征に向かうのを➨ 256 00:18:32,445 --> 00:18:35,781 私は貴族として 誇りに思っています! 257 00:18:35,781 --> 00:18:39,785 それは 殿方に お任せすればよろしいのよ。 258 00:18:39,785 --> 00:18:42,788 女だてらに戦っても 良い事は一つもないわ。 259 00:18:42,788 --> 00:18:45,624 あなたのお慕いしていた ウィスタレシア様だって➨ 260 00:18:45,624 --> 00:18:48,961 結局は 戦場で 行方不明になってしまって。 261 00:18:48,961 --> 00:18:53,265 女は結婚し 家を守るのが やはり幸せですわ。 262 00:19:01,073 --> 00:19:03,409 のんきなものだ…。 263 00:19:03,409 --> 00:19:06,712 豪華な食事に楽しげな音楽とは…。 264 00:19:11,917 --> 00:19:15,755 《度重なる不作で 民は飢える一方だというのに…》 265 00:19:15,755 --> 00:19:18,424 た 助けてくれ~! 266 00:19:18,424 --> 00:19:20,726 うっ うわ~っ うわ~っ! 267 00:19:22,762 --> 00:19:24,930 うわ~っ! 268 00:19:24,930 --> 00:19:27,099 そこまでだ! 269 00:19:27,099 --> 00:19:29,101 なっ…! 270 00:19:29,101 --> 00:19:32,438 反抗するなら 命の保証はできぬ。 271 00:19:32,438 --> 00:19:34,940 《セラ:この者たちは…?》 272 00:19:37,610 --> 00:19:39,612 その剣は貴族の…! 273 00:19:39,612 --> 00:19:42,948 か かまわねえ! やるしかねえ! 274 00:19:42,948 --> 00:19:44,950 (3人)うお~っ! 275 00:19:46,952 --> 00:19:48,954 うわっ…! 276 00:19:51,123 --> 00:19:54,627 お前達 このような悪行は 初めてだろう。 277 00:19:56,796 --> 00:19:59,999 飢えて死ぬよりはマシだ! お前に なにが分かる! 278 00:20:08,641 --> 00:20:10,643 えっ…! 279 00:20:10,643 --> 00:20:12,645 二度と悪事を働かぬか? 280 00:20:12,645 --> 00:20:16,148 も… もらっていいのか? ああ。 281 00:20:16,148 --> 00:20:18,150 おお すまねぇ! 282 00:20:18,150 --> 00:20:20,820 これで ガキに飯を食わせられる! 283 00:20:20,820 --> 00:20:23,823 もう二度とやらねえよ。 284 00:20:23,823 --> 00:20:26,525 行こう。 ああ。 285 00:20:28,994 --> 00:20:31,831 ありがてえな。 ああ! 286 00:20:31,831 --> 00:20:34,834 《今しばらく 堪えてくれ。 287 00:20:34,834 --> 00:20:38,170 皆が豊かに暮らせるよう➨ 288 00:20:38,170 --> 00:20:41,674 私が必ずや東方を平定する》 289 00:20:49,014 --> 00:20:51,350 (セラ)行って参ります! 290 00:20:51,350 --> 00:20:55,688 国の為 民の為に 力の限り戦います。 291 00:20:55,688 --> 00:20:59,191 どうか ご加護を。 292 00:20:59,191 --> 00:21:01,293 ウィスタレシア様。 293 00:21:01,293 --> 00:21:04,964 セラフィーナ。 294 00:21:04,964 --> 00:21:06,966 兄様…。 295 00:21:06,966 --> 00:21:10,136 またもや パーティで 相手も見つからなかったのか? 296 00:21:10,136 --> 00:21:12,304 はっ? 何を 仰っているのですか? 297 00:21:12,304 --> 00:21:14,473 これから出撃を…。 298 00:21:14,473 --> 00:21:16,475 黙れ。 299 00:21:16,475 --> 00:21:19,645 女の身で騎士でいたいなど 一体 いつまで我儘を言う気だ? 300 00:21:19,645 --> 00:21:21,814 (セラ)何を? 301 00:21:21,814 --> 00:21:23,983 筆頭の箔付けなら もう十分だ。 302 00:21:23,983 --> 00:21:26,485 奇特な貰い手のあるうちに嫁げ。 303 00:21:26,485 --> 00:21:28,654 剣で 政は動かん…。 304 00:21:28,654 --> 00:21:31,824 セ~ラ~! 305 00:21:31,824 --> 00:21:36,495 セ~ラ~! セ~ラ~! セ~ラ~! 306 00:21:36,495 --> 00:21:40,332 ワシの嫁になれ! 307 00:21:40,332 --> 00:21:42,334 なっ… なんだ!? 308 00:21:42,334 --> 00:21:46,672 ワシの嫁になれ~! 309 00:21:46,672 --> 00:21:50,009 ♬~ 310 00:21:50,009 --> 00:21:52,678 はっ…! 311 00:21:52,678 --> 00:21:57,516 夢…? あの蛮族の? なぜ…。 312 00:21:57,516 --> 00:21:59,518 ふぅ…。 313 00:21:59,518 --> 00:22:01,620 (いびき) 314 00:22:01,620 --> 00:22:04,123 何の音だ…? 315 00:22:04,123 --> 00:22:11,030 (いびき) 316 00:22:17,970 --> 00:22:19,972 (セラ)うわっ…!